【CP】ヴァンティール殺人事件
革酎
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シナリオID:833
オープニング
シルトラース帝国からの難民がリーンエス王国との国境付近に流入し始めてから、既に半年もの月日が流れていた。
彼らはそこかしこで難民キャンプを形成したが、ロモズ旧村もまた、それら難民キャンプのひとつとして稼働している。
現時点でこのロモズ旧村の規模は最早ひとつの村と呼べるものではなく、町として認識されても差し支えない程の人口に膨れ上がっていた。
そしてこのロモズ旧村は、かつては王国貴族ヴァンティール子爵の領有村落として治められていた。
ところが十年前に、過疎化と高齢化を理由に廃村の手続きが取られたことで一度は王国直轄領となり、ヴァンティール子爵の支配圏から離れたのである。だがロモズ旧村として復活した今、その生産力や難民定着率から再び貴重な財源になり得ると考えた現ヴァンティール家の家督継承者ブラギス・ヴァンティールは、ロモズ旧村を再び自らの所領として取り戻そうと、数々の策略を弄し続けてきた。
それらの策略は冒険者達の活躍でいずれも阻止され、ロモズ旧村の支配権再移行は未だにその目処すら立っていない。
ヴァンティール子爵はロモズ旧村奪回を半ば諦めかけていたのだが、ここで思わぬ知らせが舞い込んできた。レイウェスト皇子暗殺の凶報である。
「この緊急事態を上手く使えば、ロモズ旧村を奪い返せるかも知れぬ」
ヴァンティール子爵は帝国を揺るがす凶事をも、自らの野望達成の一助にしようと考えたのだ。
ある日の夜。まだ宵に差し掛かろうかという頃合い。
メドゥの指先幹部『青の中指』ジルベルは、ヴァンティール家領都クリウルーの路地裏で、ある人物と顔を合わせていた。
「子爵が皇子の暗殺事件を捜査するとかいい出してるぜ。どこかの難民キャンプに犯人が潜んでるってことにして、どさくさ紛れにロモズを接収しようって魂胆だな。で、お前さん、どうする?」
「ならば、消すしかございませんな。皇子暗殺の邪魔となる者は全て始末します。ハリアウムへの資産移動は間も無く完了する故、青の中指としても、あの者は既に用済みでございましょう?」
闇の中の影は僅かな喜色を帯びた声で静かに応じた。ジルベルは肩を竦め、小さく頷き返す。
「子爵の奴ぁ、ちょいと敵を増やし過ぎちまったからなぁ。俺としても少しばかり、面倒になってきたってぇのが本音かなぁ」
「承知。実行はこちらで請け負いましょう。青の中指がわざわざ手を下すまでもございません」
幸い自分の正体は誰にも知られていない、と闇の中の影は低く笑った。疑われる余地も無いのだという。早い段階ですり替わっている為、気づきようが無いというのが正確なところではあったが。
その直後、謎の声はぷっつりと途絶えた。既に気配も無い。
ジルベルも話すべきことは話し終えたと頭を切り替え、表通りに足を運んだ。
●殺人事件
翌朝。
ヴァンティール邸の執務室で、身なりの良い中年男性が憮然とした顔で佇んでいる。テーベル商会の新しい会頭ジョハッシュ・テーベルであった。
ジョハッシュ会頭は、テーベル商会が王国西部の商業街メーンスで一切の商業活動を禁止されたことを受け、新任の挨拶がてら、その窮状を訴えに来たのである。しかしヴァンティール子爵はテーベル商会のミスが招いた結果だとして、取り付く島も見せなかった。
「最大出資者たる子爵閣下のお言葉とは思えませんな」
「当たり前だ。寧ろ被害者は私の方だぞ。貴様の前任者の失態で私の出資金が無駄になったら、今日知り合ったばかりの新顔に過ぎない貴様が、どう責任を取るつもりなのだ?」
その瞬間、両者の間に殺気にも似た険しい空気が流れた。いずれも丸腰の為、その場で刃を交わす様な事態に発展しなかったのが幸いであった。
ところが更に状況を悪化させる闖入者がふたり、入室してきた。
ひとりはイアン・ノーリス。王国騎士の称号を持ち、且つアーチボルト辺境伯配下の捜査官として、辺境伯の寄子貴族(ヴァンティール家も辺境伯家の寄子貴族のひとつ)に対する捜査権を持つ人物である。彼は騎士の礼服に身を包み、儀礼の小剣を携えていた。
そしてもうひとりは、ヴァンティール歩兵団の長ソルドであった。愛用の大弓を背負ったままでいるのは、先程まで哨戒任務に出ていたからであろう。
「お取込み中、失礼致します。子爵閣下にはエルゼット家、コヴール家、イルジンガー家の歩兵団を無法に壊滅させた容疑での捜査及び取り調べを受けて頂きます」
「な……何だと?」
突然鼻先に突きつけられた捜索令状に、ヴァンティール子爵は半ば呆然と口を開いた。そして彼の傘下である筈のソルドが何故、ノーリス捜査官の傍らに立っているのか。その疑問に、自然と怒りが込み上げてきた。
「ノーリス捜査官とかいったな。貴様の様な奴は、私は知らん。晩餐会で辺境伯とお会いした時にも、貴様の顔は見たことも無いぞ」
苦し紛れの挑発に、ノーリス捜査官は鼻で嗤った。ヴァンティール子爵が彼を知っているかどうかはこの際、どうでも良い。重要なのは、ソルドが全てを自白した為、ヴァンティール子爵に対する捜査は法に適っているという点であった。その瞬間、ヴァンティール子爵はソルドが裏切った事実を知った。
「ソルド、貴様……私に楯突くとどうなるか、分かっていない様だな」
「ふん……何がどうなるっていうんだ? 子爵、あんたはもう詰んだんだ。今更脅したって……」
直後、ソルドの髭面が驚愕に強張った。ヴァンティール子爵が執務机の引き出しから取り出した一枚の羊皮紙に、ソルドの目が釘付けになっている。
「貴様がそのつもりなら、私はこの契約を履行する。貴様の所有する土地、財産は全て没収だ」
「ば、馬鹿な……俺はそんな契約書にサインした覚えは無ぇぞッ!」
だがその契約書の末尾には、ソルドの筆跡でサインが記されている。尤も、この両者のやり取りについてはノーリス捜査官は何の感慨も示さない。彼は己の任務を遂行出来れば、それで良いのである。
「内輪揉めはそちらで勝手に処理されるが宜しい。私は邸内を隈なく捜索させて頂きます。あらゆる箇所に立ち入りますので、そのつもりで」
ノーリス捜査官の宣言に、ヴァンティール子爵は舌打ちを漏らしたものの、不必要に抵抗する様な態度は示さなかった。見つけられるものならば見つけてみろ、我が邸内からは何も出ないぞ――その眼光はノーリス捜査官を挑発するかの様に、鋭い殺気を帯びていた。
その数時間後、事態が一変した。
ヴァンティール家に仕える老執事アルベイル・フォンサが必死の表情で、ノーリス捜査官にすがりついてきたのである。
「だ、旦那様が、お、お亡くなりに……ッ!」
曰く、ヴァンティール子爵が地下のワインセラーで血の海に沈んでいたのだという。
鋭い刃物で胸をひと突き。一撃で絶命に至ったらしい。
フォンサ老は冒険者ギルドに駆け込み、犯人捜索を依頼すると宣言したが、ノーリス捜査官は苦い表情を見せながら、この件には関わらないといい切った。
解説
マスターより
リプレイ
ヴァンティール子爵家の領都クリウルーは、まるで何事も無かったかの様に日没を迎えようとしている。
そんな中でリディリディ・トゥラ・イェレミースとネーヴェ・グラヌローザの両名は、ヴァンティール家地下のワインセラーへと足を運んでいた。
薄暗く、ややひんやりとした空気の中に独特の緊張感が漂う。
ブラギス・ヴァンティール子爵の遺体は、まだ手付かずのまま冷たい石床の上に仰臥していた。
「ヒトがヒトを殺したのですか。クリーパーや亜人が原因ではなく……」
悲し気にぽつりと呟いたリディリディ。その傍らでネーヴェはしばし黙祷を捧げてから、検死に入った。
ふたりは同じエルフだが、その意識は全く異なる。大森林、そして氏族での生活経験をひとつのアイデンティティーとしているリディリディに対し、ネーヴェは己のルーツすら覚えていない特殊な生い立ちの身である。
つまり彼女達は同じエルフでありながら、殺人事件ひとつに対してもその思考やスタンスが全く異なっているという訳である。
リディリディが気分の乗らない様子で遺体を検分しようとしているのに対し、ネーヴェは丁寧な所作ではあるものの、比較的冷静且つ合理的に調査の手を進めていた。
「傷は綺麗な薄い刃物型……それも背中まで貫通していますわね」
「後は、この割れたワインの瓶。犯人は恐らく返り血だけでなく、飛び散ったワインも多少は浴びているのではないでしょうか」
リディリディの言葉に頷きながら、ネーヴェはランタンを掲げてワインセラー全体をそっと見廻した。ワイン棚に乱れはないところを見ると、子爵はワイン瓶を手にしていたと思われる。
「背中まで貫通したということは、ナイフでは無理ですわね。少なくとも小剣か、それ以上のサイズということになります」
ネーヴェが示したこの分析結果だけでも、犯人像はかなり絞られる。しかし、まだ決定打を導き出すまでには至らない。
と、そこへエルシー・サリバンが急ぎ足で階段を下りてきた。迷探偵の助手の補佐を自称し、親友たるネーヴェを助ける為に今回、この殺人現場へと足を運んだエルシー。だが同時に、エルシーには東ディズル手工芸商会相談役としての一面があり、かつて敵対したテーベル商会が関わっているという因縁もあって、この事件には首を突っ込まざるを得ないという事情があった。
「ごめんごめん、遅くなっちゃった。捜査官と歩兵団長がいうこと聞いてくれなくって」
エルシーはイアン・ノーリス捜査官、ジョハッシュ・テーベル会頭、ソルド歩兵団長らをそれぞれ別室に隔離させ、且つ身体検査と武器没収を試みたのだが、ノーリスとソルドには真っ向から拒絶された。そもそも冒険者にはアーチボルト辺境伯配下の騎士たるノーリス捜査官に対しては命令権が無く、ソルド歩兵団長も子爵家所属という立場上、冒険者の指示に従わなければならない法的根拠は無かった。
唯一テーベル会頭だけは大人しくエルシーに従った。彼には抵抗する理由が無かったのだろう。
「それにしても、お金持ちは不幸もいっぱい貯まっちゃうのかな?」
エルシーは黒く乾いた血だまりの中に沈む子爵の遺体に向けて、表情を歪めた。そのエルシーに、ネーヴェは小さく肩を竦める。
「ソルド様は、いまどちらに? 事情聴取にお伺いしたいのですけど」
「食堂でお肉つまんで食べてるよ。小腹が減ったんだって」
容疑者として見られているのに呑気だな、とエルシーは呆れたが、リディリディは違う。
「お肉……?」
先程まで悲哀の色を湛えていたエルフ娘の瞳だったが、何故かきらーんと鋭い眼光を放っていた。
更にそこへ、複数の気配が階段を下りて来る。ナハティガル=ラーとキーゼが、ヴァンティール家執事アルベイル・フォンサ老を伴って現場検分に訪れたのである。
流石にこれだけの人数が揃うと非常に狭くなってしまう為、先に検死を終えたネーヴェ、エルシー、リディリディの三人はワインセラーを辞することにした。
「お悔み申し上げます。子爵閣下の行いが敵を作っていたのは事実の様ですが……それでも、殺人はしてはいけないことですわね」
「はい……どうか皆様のお力で、必ずや犯人に鉄槌をお願い申し上げます」
フォンサ老は階段を上ってゆくネーヴェに、深々と頭を下げた。その一方でナハティガルとキーゼは遺体の左右に膝を付き、それぞれの視点で検分を開始した。
●見えない動機
遺体検分と現場検証を終えたナハティガルとキーゼは、フォンサ老に遺体の運び出しを指示してから子爵の執務室へと足を運んだ。
「結局、子爵の死亡時刻までにアリバイが取れなかったのは会頭、捜査官、兵団長の三人だけでしたね」
「ワインセラーに向かったのも、単に夕食に合うワインを自ら選ぶ為だったというしな」
腕を組んで考え込むキーゼを横目に、ナハティガルは自ら作成した時間表、相関図、子爵が抱えていたトラブルの一覧表を執務卓上に並べ、更にはソルドの契約書をその上に重ねた。
「動機は怨恨ではないでしょうね。手並みが鮮やか過ぎます。まず間違い無く、訓練を受けた者の仕業と見て良いでしょう」
キーゼは、動機はもっと別の何かだと見ている。
実際、フォンサ老経由で商業ギルドへ問い合わせた結果、テーベル商会やジョハッシュ会頭が子爵から積極的に資金を引きずり出そうとしていた形跡が見つかったのだ。そして同時に、ここ数カ月の間に子爵の資産が次々と動産化され、テーベル商会の関係商社へ管理委託される様になっていた。
その関係商社は動産化された資産を現金化し、片っ端から北方方面への投資準備を進めている。尤も、その決済には幾つかの特別条項が定められており、未だ履行段階には進んでいない。
「まずは会頭から話を聞くべきだな。確かエルシーが別室に待機させている筈だ」
「ご一緒しましょう。彼の反応を直接見れば、何か分かるかも知れませんし」
ふたりはジョハッシュ会頭が控える来客用個室へと足を運んだ。ジョハッシュ会頭は渋い表情を浮かべ、整った身なりの中年男性と小声で会話していた。
「こちらの方は?」
「当商会の財務担当です。金や資産の流れについては彼に訊いて下さい」
キーゼに問われると、ジョハッシュ会頭は作り笑いに切り替えて件の男性を紹介した。
子爵との面会時にはトップ同士の直談判ということで他の商会関係者達は席を外していたが、当然ながら会頭という立場にもなると単独で行動する訳ではなく、随行する者が大勢、このヴァンティール邸内に身を置いている。この財務担当者もそれら随行者のひとりであった。
「メーンスではお世話になりました。次の商いは指先との取引ですか?」
「いや……貴方とは今日が初顔合わせだ。私が会頭に就任したのは、当商会がメーンスでの商業活動を禁じられてからの話です」
キーゼがカマをかけたが、ジョハッシュ会頭は乗ってこない。すると今度はナハティガルが子爵からの出資金の現状を訊いた。これには財務担当が淀みの欠片も無くすらすらと答えたが、要するに子爵は追加出資を渋り、それに対してテーベル商会側が窮状を切々と訴え続けていたとのことであった。
聴取後、室を辞したナハティガルはキーゼにかぶりを振った。
「会頭と財務担当のふたりは、戦闘訓練を受けていない。下手人ではないな。それに……」
あのふたりからは血の臭いもワインの香りも染みついていなかった。この事実から見て、犯人は他に居ると考えて良さそうである。
だが、資金の流れについては更に詳しく調べる必要がありそうだ。今回の殺人に、テーベル商会が全く何の関りも無いとは到底思えなかった。
一方、リディリディとエルシーは改めてフォンサ老から諸々の事情を聞き出し、その後、食堂でソルドの聴取に当たっていたネーヴェと応接室で合流。
リディリディはソルドがつまみ食いしていた肉料理が美味そうだったのかを訊きたくて堪らなかったのだが、ここは自重して捜査に意識を集中させる様、自らを辛うじて律していた。
「何だか、顔色悪いよ?」
「い、いえ、何でもございません」
エルシーに問われ、脂汗を浮かべて引きつった笑みを浮かべるリディリディ。そんな彼女にエルシーもネーヴェも一瞬怪訝な表情を浮かべたものの、今はそんなことを気にしている場合ではない。
「ソルド様の方は今のところ、殺人に繋がりそうな点が見当たりませんわね……」
豪奢な椅子に腰を下ろし、天を仰ぐ仕草を見せるネーヴェ。子爵が提示した契約書も知らぬ存ぜぬの一点張りであり、その言葉に嘘は無さそうであった。
「執事さんは先代の頃からお仕えしてるってことで、子爵には絶対服従ってな姿勢だったけど……でも何か、違うんだよね」
誰かに服従しているのは間違い無いのだろうが、それが子爵に対してかといわれると、エルシーには微妙に異なる様に思えたのである。
「捜査官ではなく冒険者に依頼したのは、捜査官は目下のところ子爵家の敵だからというのも、まぁ一応は頷けます」
リディリディは捜査官が一番怪しいと見ているが、証拠も無ければ動機も分からない。その為、今の時点では明言を避けている。だが何かひとつでも決定打があれば、すぐにでも身柄を押さえる腹積もりであった。
「聴取が出来ていないのは、後は捜査官だけですわね。随分手強そうなお方ですし、キーゼさんとナハティガル様もお誘いして、捜査官への聴取に参りましょうか」
ネーヴェが腰を浮かせると、エルシーもソファーから立ち上がった。
「あ、それじゃあ栗鼠達は執事さんと歩兵団長を監視させるね」
話が纏まり、リディリディがキーゼとナハティガルを呼びに行くこととなった。
●犯人
ノーリス捜査官は一日中どこで何をしていたのかが皆目分からない程に、捕まえるのが中々大変だった。
それでも何とか彼を子爵邸の応接室まで引っ張り込むことが出来たのは、捜査官に対して当初から疑惑の目を向けていたリディリディの執念の賜物であろう。
捜査官は未だ子爵に対する別件容疑の捜査が終わっていないのを口実に聴取を拒む姿勢を見せたが、ナハティガルが捜査官から血とワインの臭いを嗅ぎつけたことから事態は一変した。
「捜査官殿は子爵殺人には一切関わらないと宣言したにも関わらず、血とワインの臭いを漂わせている。納得のいく説明をして貰いたい」
ナハティガルの追及を受け、ノーリス捜査官は苦虫を噛み潰した様な顔で視線を逸らす。矢張り自分の直感は間違っていなかったと確信したリディリディが、捜査官が腰から吊り下げている小剣の鞘を指差した。
「最初からもっとシンプルに考えれば良かったということでしょうね……子爵邸内を自由に歩き回ることが出来たのは誰か。一撃で致命傷を与えられる刃物を持っていたのは誰か」
ジョハッシュ会頭は丸腰であり、ソルド歩兵団長は大弓こそ背負っていたが、矢筒は持っていない。唯一ノーリス捜査官だけが凶器となり得る小剣を携えていた。
踵を返そうとしたノーリス捜査官をナハティガルとエルシーが素早く取り押さえ、彼の小剣を鞘から引き抜いてみせた。そこには僅かに、血の跡が残っていた。実戦用ではなく、儀礼用に過ぎない筈の小剣に、である。
そして次の瞬間、その場に居た全員があっと驚きの声を漏らした。取り押さえられた人物はつい今の今までノーリス捜査官の顔だったのだが、今は全く異なる面相に変貌している。まるで見覚えの無い、それでいて狂気を漂わせる強面が、そこにあった。
数日後、本物のイアン・ノーリス捜査官の遺体がクリウルー近郊の山地で発見されたとの報告が冒険者ギルドにもたらされた。
これで一件落着かと誰もが思ったが、しかし捜査に当たった冒険者達は違った。まだ事件は解決していないというのが、冒険者達の判断であった。
子爵邸へと再び足を運んだ冒険者達は応接室でフォンサ老と面会した。
「報酬は受け取られましたかな?」
「いや、まだだ……その前に訊きたいことがある」
眉根を開くフォンサ老に対し、ナハティガルは数枚の資料を卓上に叩きつけた。
それは現金化されたヴァンティール家資産を北方へ投資する為の特別条項契約書だった。その特別条項免除項目に、子爵が他殺された場合と記されている。
キーゼが身を乗り出してフォンサ老を真正面から見据えた。
「ただ死んだだけでは他殺か自殺かは断定されません。我々冒険者が犯人を挙げることで初めて他殺と認められます。そしてこの北方投資先とされている鉱山は現在、コボルト最大部族ハリアウムが占拠しています」
フォンサ老が高い依頼料を出してまで冒険者達に犯人検挙を依頼したのは、子爵が他殺された事実が公式に認められることを狙った為だ、とキーゼは断じた。
「考えてみれば、執事は管財人とは異なります。その様な方があれ程の依頼料をぽんとお出しになられた時点で怪しかったのです」
ネーヴェは別の文書を取り出し、子爵資産を管理委託されている関係商社の発起人欄を指差した。そこにはアルベイル・フォンサと記されていた。
「執事さんからは報酬は貰えないね。けど、ジョハッシュ会頭が疑いを晴らしてくれたお礼だっていって、同額の報酬を出してくれることになったから心配しなくて良いよ」
エルシーが笑った。同時に、フォンサ老はがっくりと項垂れた。
件の関係商社が管理する資産はテーベル商会が接収することとなり、ハリアウムに渡る筈の資金は全て凍結された。
尚、ジョハッシュ会頭は冒険者達に心からの感謝の念を伝えたが、その際、奇妙なことを口走っていた。
「あのエルフのお嬢さん、本当にお肉が好きなんですね。肉食系探偵、略して、にくたんですね」
同日、深夜。とある小屋内にて。
フォンサ老は木製の粗末な椅子に縛り付けられていた。その正面には、『青の中指』ジルベルの姿がある。
「しかしあんたも、よくやるねぇ。俺達を利用して懐肥やそうなんて、よっぽどの度胸が無いと出来ねぇぜ」
「ち、違う。私はあんた達に協力しようと……だからハリアウムに資産を」
憐れみを乞う声音を、ジルベルが抜き放った刃が遮った。その切っ先がフォンサ老の喉元に突き付けられている。
「あの資産の移管先がハリアウムになってるってかぁ? へへっ、嘘はいけねぇ。その後、更に別の投資先に書き換えようって魂胆だったのは分かってるぜ」
月光の中で、刃が一閃した。フォンサ老は声も無く、ほとんど瞬間的に骸と化していた。
「全くよぉ。あんたの下らねぇスケベ心のお陰で、こちとら貴重な戦力をひとり、無駄にしちまったじゃねぇかよ。あいつ結構、暗殺者としちゃあ使える方だったんだぜ」
ぶつぶつとぼやきながら、ジルベルは小屋を出た。
無数の星々が瞬く、美しい夜だった。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:多い5 / 4〜5人
2021年05月04日 16時39分15秒 公開
参加者
- イェレミース トゥラ リディリディ
- キーゼ
ナハティガル=ラー
エルシー・サリバン
ネーヴェ・グラヌローザ
相談掲示板
さて、宜しくお願いします ひとまず、そうですね… 状況的に一番怪しいのは、執事、でしょうか。 ・ワインセラーというパーソナルスペース ・鋭い刃物で胸をひと突きという状況 争った形跡もなく、恐らく正面から一撃、でしょうから。 そうなれば、子爵に前から警戒せず近づける人物、が恐らく一番該当します。 次に、何故他の家人を呼びもせず、わざわざ捜査官に駆け付けたか、というのも気になりますね。 普通なら駆け寄って確かめる、他の家人も呼び手当なり遺体の確認なりすると思うのですが‥ ああ、この辺りは捜査官にも状況確認が必要ですか。 ソルドに関しては、いい意味で臆病ですからね。何やら面倒な契約があったようですが、本人は知らないということですし、何かしらの隠蔽があっただろうことが推測できます。それに、臆病ですからね、保身のために子爵を売った以上、ここで殺すほどの度胸はないでしょうか。 捜査官に関しても、まあ、殺すことは出来るでしょうが…辺境伯領に中枢まで入り込めるような人物を、子爵のような小物を消すために消費するか、となると疑問が残ります。 その辺りからして、一番状況的に殺しやすいのは執事、でしょうか。 ああ、あと犯人が誰か、は別にして…現場にいない青の中指がいる以上、最終的に口封じに来るでしょうから、その辺りの対策も必要ですね
商会絡みで推理物だよー!と、読まずに飛び込んでから、不味かったかも…としてる 迷探偵見習い補佐の助手をしてるエルシー・サリバンだよ。よろしくね。 キーゼさんいっぱい聞かせてくれてありがとうね。 まだ上手く言葉として綴れてないので、少ししか話せないけど。 一番、邸内で動き易いのはノーリス捜査官だなぁって思ったの >私は邸内を隈なく捜索させて頂きます。あらゆる箇所に立ち入りますので、そのつもりで と、話してるから、ワインセラーにも入り込めるだろうし 家探し中にヴァンティール子爵を油断させて刺すか、ワインセラーに何かしらの細工(罠)を設置する事もできそう。 でもそれを理由とするなら、歩兵団の長ソルドも付き合いが長そうだから、内部を知ってそうだよね。 なのであと10回くらい読んでから改めてお話するね。 今思いついてるのは ワインセラーに出入りできるのは誰か、普段ここに鍵は付いてるのかを 老執事…は犯人候補なので、他の召使に確認するのと、現場検証がしたいな。
ネーヴェ・グラヌローザと申します。どうぞ宜しくお願い致します。 私は今のところ、ノーリス捜査官が怪しいと思っておりました。 エルシーの言う通り、この時のノーリス捜査官にはあらゆる場所に入る権限が御座いましたのと……あとは、そこまで能動的だった人間が最後に「関わらない」と言い切ったことが気にかかっております。他の方々の行動に対して、ノーリス捜査官だけはこの辺りの言動が不自然に映りましたの。 たとえ犯人では無かったとしても、何か知っていそうな気はするのですよね……。 お恥ずかしながらキーゼさんの考察を目にするまでは、フォンサ老という視点は御座いませんでしたもので、大変興味深く拝読致しました。仰る通り、一番警戒されずに近寄れるのはフォンサ老だと思います。ただ、授恵者の捜査に全面協力して頂けるご様子があり、判断が難しいところです……とはいえ、第一発見者が犯人、は良くある話で御座いますし、同様に調べる必要は御座いますわね。 それとソルド様に関しては私もキーゼさんと同意見で、彼にはここで子爵を殺すほどの度胸は無いと私も感じております。後は争った形跡が無さそうですので、その点も加味して犯人候補からは外しても宜しいのでは、と思っております。 何をすべきか、というところまではまだ考えが至っておりませぬもので、今は他の方のご意見を待ちとう御座います。
No.4
あの・・・、エルフのリディリディといいます。 よろしく、お願いします・・・。 人物が多いので、まずは登場人物の簡単なまとめを行います。 被害者:ブラギス・ヴァンティール子爵 容疑者1:ジョハッシュ・テーベル会頭 容疑者2:イアン・ノーリス捜査官 容疑者3:歩兵団長ソルド 容疑者4:執事アルベイル・フォンサ そして凶器は鋭い刃物ですね。 えっと、「ノーリス捜査官とかいったな。貴様の様な奴は、私は知らん。晩餐会で辺境伯とお会いした時にも、貴様の顔は見たことも無いぞ」という ヴァンティール子爵の台詞があったということから、イアン・ノーリス捜査官は怪しく思えますね。 もちろん、ミスリードなのかもしれませんが・・・。
No.5
あ、続けてごめんなさい。 怪しく思えるという根拠がですが、「早い段階ですり替わっている」人物がジルベルと話していたからです。 PL情報なので、それ以外の側面から推理したいですが。
想定通りと言いますか、疑惑はやはり捜査官が一番ですかね。 執事に関してはあくまで状況的側面から殺しやすいという点での問題ですので。 さて、条件なりを整理しましょうか 〇動機(OP情報落とし込みの聞き込み必須) 会頭→出資問題 団長→書類関係 捜査官→無 執事→無 (無=犯人の場合は口封じが主体) 〇胸をナイフで一突き(現場、情報聞き込み) →指先構成員ならば恐らく可能(PL情報) →抵抗痕などがないと仮定≒パーソナルスペースに入り込める人物or不意を打てる 〇ワインセラーに入れる ・執事は当然 ・団長に関しては把握している可能性有 ・捜査官は捜査権限 〇早い段階でのすり替わり(PL情報) ・捜査官、会頭とは初対面 ・団長、執事の場合は周到な計画 このあたりですかね、今のところ >捜査官 邸内を回っているのが、消す前に指先と繋がっている証拠を隠滅するため、とみることは出来るのですよね。 実際、捜査官ならかなりの権限を持って活動できるので、指先構成員としてはかなり便利ですので。 ただ、前回(【CP】凶狗の邑)も捜査官の登場はあちらの想定外だった幹事はありましたので難しい判断ですよね。 ……それと、仮に捜査官は犯人の場合、次は団長のソルドが消されますね、間違いなく。 >捜査 何処をどう調べるか、になってきますね。 時間的に残留思念感応は期待できそうにないですが…迂闊な調べ方は犯人に対して警戒を抱かせますからね
皆さま、色々と聞かせてくれてありがとうだよ。 文章にして整理して貰えるととても判り易くなるね。 犯人が誰かはピンと来てないの。 気になった点をPL情報を元に話すなら ジルベルとお話してた【犯人】は、テーベル会頭と同じ口調だなって感じたのと ノーリス捜査官がこの件に関わらないと言い切ったのは 自分も殺される危険性を感じて身を守る為に、建前として話したのかな?と 子爵が各家の兵団を壊滅させた証拠を今回の事件のどさくさで紛失しない為かな?と 一枚の羊皮紙には財産没収の他に何が書いてるのかな?って気になったの。 この羊皮紙にはハリアウムへの資産移動にも関わる事が書いてるんじゃないかな…。 もう一つ、テーベル商会の利益とメドゥの指先の利益って関わりあるの?って気に成ったけど 後ろの人がメドゥの指先に関する依頼に関わってないので 利害関係が判らなくて、結びつきを考えられないの。 (私視点で最重要容疑者は、テーベル会頭と歩兵団長ソルドで、この2名繋がって無い?と感じたから) なので…ワインセラーの鍵の有無、子爵の死に様の検証(鋭い刃物で胸をひと突きってだけで、ナイフとは書いてないよね?)に追加で羊皮紙の内容も見たいな。 その他はキーゼさんがお話してくれた事にも沿って調べたいって思ったよ。 (ごめんね、とても読み難かったので投稿し直したよ)
>ナイフ そこに関しては僕のミスですね失礼しました
すまん、顔出しが遅れた。 シーフのナハティガル=ラーだ。今回は宜しく頼む。 全員怪しいと言えば怪しい為、現時点では断定は出来ないが―― 個人的に気になった点としては、 『「承知。実行はこちらで請け負いましょう。青の中指がわざわざ手を下すまでもございません」 幸い自分の正体は誰にも知られていない、と闇の中の影は低く笑った。疑われる余地も無いのだという。早い段階ですり替わっている為、気づきようが無いというのが正確なところではあったが。』 上記記載の『早い段階ですり替わっている為、気づきようが無いというのが正確なところではあったが。』の一文だろうか? この文章から推測するに、犯人は『過去依頼に登場済みの誰か』『子爵周辺(辺境伯周辺含む)に密偵としてそれなりの期間を過ごしている』 …可能性が高いと思った次第。 その事を踏まえた場合、個人的に怪しいと思える人物は ・老執事 ・辺境伯配下の捜査官 ・歩兵団の団長――の三名。 ・老執事 ヴァンティール子爵や屋敷の内情に最も詳しい上、一番警戒されない人物である事から犯行を実行する難易度は最も低いと思われる。 しかし、子爵とその周囲の者達とは(恐らく)付き合いも長く、ある時期を境に犯人と入れ替わっていた場合、変装の達人であっても長期間騙し通す事は難しいのではないかと思う。 完全に擬態できるスキル等があるなら別かもしれないが…。(続く)
連投失礼。 (続き) ・辺境伯配下の捜査官 何者かが密偵として辺境伯の懐近くまで潜り込めたとして、辺境伯とその側近がその事に気が付かないとは思えない。 よしんば潜り込めたとして、既にキーゼも言っているように『子爵のような小物を消すために消費するか?』という点から、今回の犯人である可能性は低いと感じる。 但し。屋敷での捜査の過程で犯人に辿り着き、利害関係が一致した結果、何らかの密約を犯人と交した可能性はあるかもしれない。 ・歩兵団の団長 三名の中で俺が一番怪しいと思っているのはこの人物。 歩兵団の結成時期がいつ頃なのかは分からないが、子爵周辺とは老執事ほど長い付き合いでは無いであろう事から、入れ替わりの難易度は比較的低いと思った。 性格的な違和感も全て『本物』に成り済ます為の『演技』であると仮定すれば不自然ではなくなる。 ワインセラーへの侵入に関しても、【罠解除】等のスキルor鍵を保管場所から盗み出す…等で開錠する事も可能かと。
>歩兵団団長、捜査官 ここに関しては、『【CP】凶狗の邑』での姿なき声と団長のやり取りが引っかかってはいます。 ナハティガル氏とリディリディ氏もいましたので、記憶に新しいとは思いますが。 ジルベル、と記載がない以上、口調的な点は近いとは思いますが、ジルベル以外の可能性もあり…その結果、あの場にいるのは"捜査官"のみになります。 それと、男爵姫の事件の件、そして凶狗の邑の件での食い違い…そしてかなり溜まっている様子からして、アレが演技だとすれば相当でしょうね。 とはいえ…例の羊皮紙のサインが、入れ替わる前のソルド、という見方も出来ますが、まあ無理やりな気はします。 >一度リセット まだ時間もありますからね。 誰が怪しい…と思えば思うほど、視野が狭まりますので。 無意識的に、〇〇が犯人だ、とそれを立証するための情報ばかりを探すようになるので。 一度、OP情報を綺麗に洗い出しましょうか。
>犯人 俺もOPを再度読み直してみたが―― 逆に当初は犯人として考えてはいなかった『テーベル商会の会頭:ジョハッシュ・テーベル』が怪しく思えてきた…(汗 ジルベルと密会していた『謎の人物』が『ハリアウムへの資産移動は間も無く完了する』と言っていたが、 子爵家の資産を秘密裏に移動する事が可能な人物は限られて来る筈。 流石に不動産関係に手を出すのは難しいと思うので、恐らくは動産――現金や貴金属等の『動かせる資産』の運用を任されている人物 …と考えた際、ジョハッシュが一番怪しい、と推測した次第。 >変身スキル 【CP】容疑者レイウェスト https://alpaca-connect.com/world/world0/scenario/286 上記依頼を確認してみた所、変身スキル的な物が確認できた。 効果時間等の詳細は不明だが、変身自体は『可能』らしい…? ――そうなると、俺の中では『老執事』と『テーベル商会の会頭』への疑念が一気に膨れ上がって来るが…。 >捜査 犯人が誰であるにせよ、証拠を掴まない限りは手出しは出来ない。 その為にも各容疑者の背景やアリバイ等を捜査する必要があるかと。
申し訳ありません、登場人物が多く混乱して参りましたもので、タグ作りがてらOPを整理致しました。 OP情報に一通り揃っている、ということから、あくまでOPに明記された内容に絞って記載しております。 === ●現場の様子 ・地下のワインセラー ・普段なら関係者以外は立ち入ることも出来無い ・鋭い刃物で胸をひと突き、即死 ●犯人の情報 ・ハリアウムへの資産移動を行っている ・早い段階ですり替わっている為、気づきようが無い 【会頭】ジョハッシュ・テーベル ・テーベル商会 新任の会頭 ・子爵とは今日が初対面 ・商業活動を禁止され、窮状を訴えに来た ・丸腰 【捜査官】イアン・ノーリス ・アーチボルト辺境伯配下 捜査官 ・子爵はイアンの顔を知らない ・己の任務を遂行出来ればそれでいい ・儀礼の小剣を携える 【団長】ソルド ・ヴァンティール歩兵団の長 ・子爵を裏切り捜査官イアンに自白 ・愛用の大弓を背負ったまま 【老執事】アルベイル・フォンサ ・第一発見者 ・冒険者に捜索を依頼
武器について記載致しましたのは、作中で触れているからには何か意味があるのかも……と、思ってのことです。他、抜けがありましたら追加して頂ければと思います。 また、私もエルシーと同様、過去依頼を存じ上げませぬもので、あくまでOP情報から推測する形になります。 犯人情報ですが、仰る通りPL情報なのですよね……これをどこまで活用していいものか悩みますわね。 単純に動機や凶器の所持有無だけを拾うなら、【団長】が怪しい、ということになるのですが…… しかしながら、彼の大きな動機は事件直前に判明したものです。そこから犯行に至ったとするなら些か衝動的に感じます。そもそもここへ来たのも、【捜査官】に自白をしたからで、殺すつもりまでは無かったように思えるのですよね。 ●捜査 ・各容疑者から話を聞く ・ワインセラーの鍵の有無、扉の状態 ・現場検証、子爵の死に様など ・契約書(羊皮紙)の内容確認 今のところ挙がっているのはこんな感じでしょうか? これもざっくり拾い上げたものなので、訂正などありましたら宜しくお願い致します。 これに加えて私は【子爵の資産を誰が管理しているのか、直近の資金の動き】を調べられればと思っております。
長いよ…ごめんっ 皆さんのお話から私も勘違いしてた点や考慮不足が見えてきたの、ありがとうね。 特にナハティさん、テーベル会頭と、歩兵団長ソルドに視点を向けてくれて感謝だよ。 この二人を怪しんでるのは私だけ?って…迷推理がますます迷ってたもん…。 えっとね、私に足りて無かったのは、犯人が授恵者かも知れない前提なの。 授恵者ならスキルで犯行を行うのは容易いよね。 それと、早い段階ですり替わっている点が頭から抜けてたの…おかげでスッキリ、スッキリだよ。 ネーヴェ、綺麗に整理してくれてありがとう、スッキリが加速したよ。 一度リセットにも賛成!プレは事実を確認する形で書いて行こうと思ってるよ。 ここからは、OPを元に至った迷推理だよ。(突っ込み歓迎だからね!) ジルベルと犯人の会話は、とても物騒な表現をしてるのに「殺す」とは話してないの だから、殺したのは状況が変わったから、緊急事態だったと仮定して 殺す以外の「社会的抹殺」をしに来たのは誰か、から ノーリス捜査官を(利用しようと)連れてきた、歩兵団長ソルドが怪しいな…って思ったの。 (長い時間を掛けて用意周到に入れ替わりを仕度した犯人 相当の恨みか高額の資産か、時間を掛けるだけの価値があったと思う。 簡単に殺して終わりにはしないだろうし もし殺すなら秘密裏に暗殺すれば良いのに、他の権力者が居る時に行動したのは不自然と思った。)
更にここでのやり取りの《羊皮紙》 偽物ソルドはサインした覚えがない、でも本物ソルドのサインが入ってる これが《緊急事態》かな?って 後ね >作中で触れているからには何か意味があるのかも そこなんだよ…、凶器が何か書かれてない、ここに犯人への足掛かりが有ると思ったの。 例えば、弓なら、減るのは矢が1本だけ、返り血も浴びない 軸の部分を燃やして、小さい鏃は埋めるとか井戸に沈めるとかすれば見つけ難いよね。 短剣とかなら所有者名が入ってるかも? なので、凶器を探す事を提案(召使にも手伝った貰ってかまどの中や花壇とか) ●捜査 ・各容疑者から話を聞く ・ワインセラーの鍵の有無、扉の状態、《凶器の発見》 ・現場検証、子爵の死に様など ・契約書(羊皮紙)の内容確認 ・子爵の資産を誰が管理しているのか、直近の資金の動き 可能なら 登場人物の過去(本物か否か、どこで入れ替わったか)を調べたいけど…ここまでは難しいかな? 後ね「見つけられるものならば見つけてみろ、我が邸内からは何も出ないぞ」 ここに殺害理由が関わってると思うけど、どこを探せば良いのか、まだピンと来ないの 他にもこの考えに至った理由(想像)はあるけど、直接は関わらない妄想だから… リプレイで当たりハズレを確認して、一喜一憂するよ。
3連投でごめんね… 「凶器の追記」を直したよ。 ●捜査 ・各容疑者から話を聞く ・ワインセラーの鍵の有無、扉の状態 ・現場検証、子爵の死に様など、《凶器の発見》 ・契約書(羊皮紙)の内容確認 ・子爵の資産を誰が管理しているのか、直近の資金の動き 「我が邸内からは何も出ないぞ」 歩兵団長ソルドの家からなら出るかな? ソルドの家を調べられる=偽ソルドとバレる…とか ……えっとね、私はこうして迷路に嵌まり込むんだよ。 理由付けの前に答えを想像してしまうのは、悪い癖だと思ってるの…(シュン)
>リセット さて···ネーヴェ氏初めいくつか出して頂いていますが。 視点を変えてみましょうか。思考の誘導としては、証明問題ではなく、方程式かと思いますので。 仮に犯人をXとしましょう。 現時点で、Xに対する情報としてはPL情報まで含めたとして、 ●ジルベル(メドゥの指先)と繋がりがある ●路地裏で顔を合わせる ●子爵が難民キャンプに再び手を出すことは知らなかった ●ハリアウムに資産を移している ●疑われる余地も無い程度に、早期から入り込んでいる ●ワインセラーにて、子爵を正面から鋭い刃物で胸を一突きしている 100%犯人の行動、とされるのはこれだけですね。 >殺害理由 「ならば、消すしかございませんな。皇子暗殺の邪魔となる者は全て始末します」 これでしょうね。利用価値がない上に邪魔になるから排除する方向をとったとなりますので。 ああ、始末するなら当然殺すでしょう。繋がりがあるのがばれるのは避けたいですから。 >資産 さて、移動されているのは果たして誰の資産なのでしょうかね >捜査官の捜査 これに関しては、あくまで子爵が他家に対しての横暴に対する証拠ですから。 指先絡みとは違うかと。 >凶器 刺さったままなのか回収されているのか、当然犯人が持っている、という点もありますでしょうね ただ、鋭い刃物という情報が少ない以上、推測でしかなくなるのでここを起点にするのは危ないでしょう
リセット…リセット… >殺害理由 殺す気で入ってる前提で考え直すよ。 >推測でしかなくなるのでここを起点にするのは危ない 簡単な仮プレを出してて、そこで入れてる行動の一つが 正面から鋭い刃物で胸を一突きしてる件へで 罠が仕掛けられてたならともかくとして 親しい人でも、1撃で絶命させるのは難しいと思うので 手練れでは?と想定して(捜査官と団長は手練れ確定) 執事と会頭を怪我をさせない程度に不意打ちして動きや視線(弱い振りかも)を見るのを入れてるのだけど、こう言う確認の仕方は捜査するうえで差障りや問題になるかな? なるなら別のを考えるね。
>捜査 取り敢えずは、事件発生当日に屋敷内に居た人物(訪問客、家人、使用人)に対して事情聴取をしたい処。 俺達に捜査権限がどの程度あるのか不明な為、拒絶されたらそれまでだが…。 ・事件当日、遺体が発見されるまでの行動 ・子爵の姿を最後に見た場所と時間は? ・子爵とトラブルを抱えていた人物は居るか?(テーベ商会の商業活動禁止の件、歩兵団壊滅容疑の件、ソルドの契約書の件をPC情報として落とし込みたい) 収集した情報を元に時間表と相関図を作成し、容疑者4名を割り出す。 その後は一旦外に出て、子爵とトラブルを抱えている人物達の周辺を調査したいと思う。 個人的には、テーベ商会の商業活動禁止の件を調査⇒子爵家の資産の流れを調査…と繋げて行ければと。
>手練れ これに関しては、僕としましては、サリバン氏の仮定があまり意味をなさないかと考えます。 間違いなく、メドゥの指先の潜入工作員ですからね。こういった暗殺まではお手の物かと。 殺害犯=指先関係者、それもこの手のやり口にも精通した相手なら、懐に入り込んで一撃、ぐらいは簡単だと思いますよ。 >テーベル商会の商業活動停止の件 これは別に調べなくともお話しできますよ。何せ我々冒険者側が依頼のついでにやったことなので…そうですね、今回の参加者なら、僕とサリバン氏が関与してますし、その後に発足した商工会の相談役まで任命されておりますから。 事の起こりから顛末まで、事細かにお聞かせできるかと。 >資産 誰の、あるいは何の資産か、は明記されていないのですよね。 さて、子爵の資産をそんな簡単に移動できるのか…そもそも子爵にそこまで貴重な資産があるのか、というのが疑問ですね >犯人X さて。Xに関するOP情報は既に出していますので割愛しますが… ●ジルベルから情報共有されるぐらいには子爵周辺の情報には疎かった ●事前に準備し入れ替われる立場にいた ●資産移動を出来る立場 ●元々始末するつもりで来訪、他の来訪があれど予定通り始末した ●ジルベル以外には顔が割れていない人物 というわけですね
No.24
えっと、ちょっと私の頭では追いつかないので色々な情報切り捨てて考えます。 PL情報から得られるもの以外で考えてみようと思うので、一旦私は「●再燃する野望」部分に関して触れません。 それと「犯人を絞り込む情報は、OP本文中にひと通り揃っています」ということから、過去シナリオを遡らずにしようかと・・・。 情報量が多いと多い分だけ私の頭では処理できそうにないので・・・。 あと、老執事アルベイル・フォンサは依頼を行った人物なのでひとまず容疑者から外します。 それを踏まえて、少しだけまとめます。 ・ジョハッシュ・テーベル会頭:テーベル商会の商会員 ・ソルド歩兵団長:ヴァンティール子爵 ・イアン・ノーリス捜査官:アーチボルト辺境伯 このうち、誰の動機がないかとなると・・・。 私が思い当たるのはやはりイアン・ノーリス捜査官です。 というのは今回の場合、「動機がある人は怪しくない」んですね。 会頭は窮状を訴えに来て、それが退けられるというのは商会員の人ならば予想がつくかもしれません。 その中で殺人を行うのは大変危険です。 また、ソルド歩兵団長は武器を背負ったまま来ています。また、少なくとも会頭、捜査官の前で契約書を突きつけるなど決定的な言い争いをしています。 こちらもまたその中で殺人を行うのはとても危険です。 ふたりとも疑ってほしいと言わんばかりです。 さて、イアン・ノーリス捜査官が犯人だとすると動機は何かということになります・・・。 これがわかりません。少なくともPL情報抜きでは。 逆にPL情報を入れると誰が犯人でも当てはまるんですよね。
>手練れ この確認をしたかったのは「無実の証明」がしたかったからなの 執事と会頭が一般人であるって前提が得られたら 子爵との体型差で、胸を一突きできるか出来るか否かは見た目で判ると思ったんだよ。 (出来なかったらそれまで、別の調査をするだけだから) 私たちが到着してから行いたい事は、既に出てるのに被ってるのもあるけど ・容疑者4名は別室に隔離してこれ以上の証拠隠滅を防ぐ ・身体検査と武器没収 ・子爵を含め4名の来邸から事件までの行動を確認し召使に裏付け。
発言遅くなりまして申し訳ありません。 キーゼさん、犯人情報の追加ありがとうございました。 >テーベル商会の商業活動禁止 この件だけ該当リプレイに目を通してみましたが、どうやらテーベル商会の自業自得のようですわね。 参加された方も複数いらっしゃるようですから、調査として項目に入れなくとも「トラブルを抱えているという話を聞いた」体で動いて構わないかと思います。 >【老執事】 アルベイル・フォンサ様は、容疑者から除外で宜しいかと存じます。 というのもリディリディ様の仰る通り、彼が依頼人だからです。 更に仕えていた立場上、キーゼさんが挙げていらした犯人の特徴【ジルベルから情報共有されるぐらいには子爵周辺の情報には疎かった】からも外れるかと思います。 >無実の証明 エルシーのやり方について、私は一つの手段として有効と思いますが……いかがでしょうか。 >資産移動 私はてっきり子爵の資産のことを指しているのかと思っておりましたが……そうでは無い可能性もある、ということですね。 その場合、他に該当があるとするなら、……例えば、テーベル商会の資産、でしょうか。 >犯人X 挙げられた情報に一番該当する人物、私は【会頭】ジョハッシュ・テーベルだと感じました。 現在出ている情報のみで犯人を断ずるのは困難だと思いますから、あくまで一つの可能性として、です。 >捜査 概ねナハティガル様とエルシーの仰る内容で宜しいかと存じます。お一人で全てを受け持つのは難しいでしょうから、役割分担の上、手分けして動けたらと思っております。
そうそう、犯人を追い詰める時、ですけれども、こちらの対策も考えないといけませんね。 逃がさないように【光縛封】……は、果たして有効なのでしょうか……。ちょっと、私では、あまり良い手が思いつきませんで……もう暫く考えてみます……。
>テーベル商会の商業活動禁止 成程。依頼での出来事だったのか…。 では、改めて調査する必要はなさそうだな。 >【老執事】 ・冒険者を事件に介入させた事 ・ジルベルから情報共有されるぐらいには子爵周辺の情報には疎かった ・常に子爵の傍近くに居たのなら、もっとマシな殺し方があった筈(事故死や病死に偽装する等) 犯人であると仮定した場合、どうしても上記3点が腑に落ちない事から一旦容疑者からは外して考えている。 >無実の証明 やってみる価値はあるんじゃないか? OPでジルベルと密会していた謎の男は、シーフかシューター系の授恵者である可能性が高いと思っている。 >資産 ジルベルも『ハリアウムへの資産移動』を目的に子爵家に入り込んだ…という事は、 ・子爵家の資産 ・子爵家を仲介し、別口の資産を移動 …等だろうか? >犯人X 現状、俺も【会頭】ジョハッシュ・テーベルが一番近い様に思う。 >捜査 では、屋敷内に居た人物(訪問客、家人、使用人)に対しての事情聴取等は皆で手分けして行なう方向で良いだろうか? >光縛封 魔法攻撃には比較的脆いようだが、逃走や暗殺を防ぐには持ってこいかと。
ネーヴェ、ナハティガルさん 無実の証明に理解ありがとう 容疑者たちの体格とか一切書かれてないのでそこからも削っていけたら 老執事は一番最初に容疑者から外れるんじゃないかと思ったの それと私たちはPL情報を一切知らない前提の開始だから 現場保存とか刑事もので聞く点から開始して詰めて行く事に成るなぁって… 今書いてるのは、PL情報を知らないけど、知る方向に持って行くためのプレで ―― ◎事件の推察 口封じの殺人なら暗殺すればよい 大物達来邸中に事件 1、急ぎ殺した理由=別の隠匿目的=金持ちなので資産絡み? 2、来邸者に殺人の汚名を被せたい、又は殺人教唆=恨み 3、緊急事態(想定外の殺人件なら証拠隠滅が間に合ってないかも 資産絡みなら(我が邸内から出ない) クリウルー内に別邸や所有地は?有れば調査 ―― こうしてあって……殺人教唆なら執事が一般人であっても主犯の可能性はあるけど 捜査範囲: クリウルー内であればどこでも捜査(略)フォンサ老が手を廻してくれます 「見つけられるものならば見つけてみろ、我が邸内からは何も出ないぞ」 上の2点から、協力してくれる老執事は犯人ではないよね。 今更ながらに…無実の証明は不要、やっと納得できたよ。 もし殺人教唆なら、キーゼさんが話してたように実行犯も殺される危険大だね。 光縛封は殺そうとする人・殺されそうな人、どちらを包んで隔離できるから是非にだよ。 >捜査 相談で出てる他に行いたいのは「クリウルー内に別邸や所有地は?有れば調査」なので 自分で行くとして、後は振り分けてくれれば担当するね ※ごめんなさい、プレの部分を手直ししたよ
明日出発でございますね。取り急ぎ幾つか。 >事情聴取 手分けする方向で大丈夫です。それでは私は【団長】ソルドを担当致しますわ。他の方の事情聴取はどなたかにお願いしても宜しいでしょうか? 後、私は現場検証を主に行いたいと思います。丁度良く【看破】と【洞察】を所持しておりましたので、きっと役立てられるのではと。 >光縛封 有効ですか……ようございました。それではプレイングに書き添えておきたいと思います。
No.32
そうですね・・・。 色々考えた結果、やはりまだノーリス捜査官に疑念があります。 ですのでノーリス捜査官には私が事情を聴いておきます。 思い込みで聴取する危険も勿論ありますが、疑わしいと思っている人に対しては聞きたいこともまとまっているはずなので。 それと、私は遺体も少し見ていこうと思っています。 あまり見たいとは思いませんが、必要な事ですので・・・。
>捜査関係 先ずはワインセラーと遺体の検証をした後(ザッと確認する程度)、 【会頭】ジョハッシュ・テーベルと、【捜査官】イアン・ノーリスをメインに話を聞くつもりでいる。 あとは資産関係や容疑者の身元調査の為に外に出る予定だ。
残るのは、執事さんだね。 まあ…テーベル会頭は私が話すと怒らせるかもしれないし(前依頼の件) 怒らせて聞き出す手もあるけど…ここは無実と思われてる執事さんを更に白くする為に行くね? 持ち込むスキルは、洞察と医療・薬学(遺体の確認用)。 一番、死に様に拘ってるのは私みたいなのでその辺りを中心に進めるよ。 無実の証明は字数と相談しつつ、別の形で行うかも。 羊皮紙の件はネーヴェが確認してくれるだろうからプレでは触れずにおきます。 邸内にいる間は、ペットに容疑者たちを隠れて見張ってて貰うけど クリウルー内の別邸や所有地の調査に出たら見張れないので…ゴメン、誰かお願いするよ。 (事情聴取とか、自然と見張られてそうだけど、一応書くね)