すべてが消し炭と化す前に……
ゆうきつかさ
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シナリオID:828
オープニング
●リーンエス王国【冒険者ギルド】
辺境の村に住む狩人エストスが、トカゲの魔獣を見つけたのは、いまから数日程前の事だった。
兎狩りをしている最中に、偶然トカゲの魔獣の巣穴を見つけた。
トカゲの魔獣は、クマほどの大きさがあり、小さな洞窟のような場所を巣穴にしていた。
それを目の当たりにしたエストスは、死を覚悟したものの、トカゲの魔獣が襲ってくる事はなかった。
おそらく、巣穴を中心にして扇形の焼け跡があったため、それがトカゲの魔獣にとってのナワバリを示していたのだろう。
そこに足を踏み入れる事が無かったため、トカゲの魔獣が襲ってくる事が無かったのだと、エストスは推測しているようである。
「まあ、単なるトカゲであれば、俺も放っておいただろう。だが、相手は魔獣。おそらく、棲み処を追われて、何処かから逃げてきたのだろう。鮮やかな鱗が特徴で、巣穴の中にはキラキラとしたモノが沢山あった」
しかし、巣穴にあったのは、それだけではなかった。
恐る恐る茂みに隠れて様子を窺うと、巣穴の中にはトカゲも魔獣達もいた。
「俺が確認しただけで、3匹も……。今はまだ大丈夫かも知れないが、ここで手を打っておかなければ、そのうち家畜が襲われる。最悪の場合は、何処かの村が襲われてもおかしくない。だから、頼む。トカゲの魔獣達が餌を求めて、家畜を襲う前に、退治して欲しいんだ」
そう言ってエストスが、トカゲの魔獣退治を依頼するのであった。
辺境の村に住む狩人エストスが、トカゲの魔獣を見つけたのは、いまから数日程前の事だった。
兎狩りをしている最中に、偶然トカゲの魔獣の巣穴を見つけた。
トカゲの魔獣は、クマほどの大きさがあり、小さな洞窟のような場所を巣穴にしていた。
それを目の当たりにしたエストスは、死を覚悟したものの、トカゲの魔獣が襲ってくる事はなかった。
おそらく、巣穴を中心にして扇形の焼け跡があったため、それがトカゲの魔獣にとってのナワバリを示していたのだろう。
そこに足を踏み入れる事が無かったため、トカゲの魔獣が襲ってくる事が無かったのだと、エストスは推測しているようである。
「まあ、単なるトカゲであれば、俺も放っておいただろう。だが、相手は魔獣。おそらく、棲み処を追われて、何処かから逃げてきたのだろう。鮮やかな鱗が特徴で、巣穴の中にはキラキラとしたモノが沢山あった」
しかし、巣穴にあったのは、それだけではなかった。
恐る恐る茂みに隠れて様子を窺うと、巣穴の中にはトカゲも魔獣達もいた。
「俺が確認しただけで、3匹も……。今はまだ大丈夫かも知れないが、ここで手を打っておかなければ、そのうち家畜が襲われる。最悪の場合は、何処かの村が襲われてもおかしくない。だから、頼む。トカゲの魔獣達が餌を求めて、家畜を襲う前に、退治して欲しいんだ」
そう言ってエストスが、トカゲの魔獣退治を依頼するのであった。
解説
▼基本的な情報
エストス(ヒューマン:男性)
30代。
狩人。普段は兎狩りをしている。
トカゲの魔獣(成体)×1
鮮やかな鱗が特徴。
炎を吐く事が出来る。
怒るとまわりにあるモノをすべて燃やしてしまう。
大きな音が嫌い。
キラキラとしたモノが好き。
トカゲの魔獣(幼体)×3
成体には劣るが、火を吐く事が出来る。
マスターより
どうも、ゆうきつかさです。
今回の目的は、トカゲの魔獣を倒す事です。
万が一、失敗した場合は、凶暴化したトカゲの魔獣が、家畜を襲い、場合によっては村人達が襲われ、命を落とす事になるでしょう。
そうなる前に、トカゲの魔獣の巣穴に向かい、倒す事が目的です。
基本的にオープニングに書かれていない事は、自分にとって都合よく解釈してかまいません。
キャラクターらしい行動であれば、ネタに走っても構いません。
他の参加者達に迷惑を掛けず、世界観的にも問題が無ければ、採用していこうと思っています。
またキャラクターの性格などを把握しやすくするため、台詞などがあると助かります。
戦闘の目安は3ターン分くらいで、考えていただけると助かります。
リプレイ
●リーンエス王国【辺境の村近くの森】
「春になったせいか、最近魔獣の依頼が増えてきたな。ただでさえ難民キャンプ方面やゴルディ方面とか面倒事が多いのに、煩わしいことこの上ないぜ」
ケン・Z・ブラッドリーは仲間達と共に、辺境の村近くにある森の中を歩いていた。
おそらく、最近になって、この辺りで魔獣が増えたのは、授恵者達が忙しかったため。
辺境の村で起こった問題にまで関わる余裕がなかったため、魔獣達が繁殖する隙を与えてしまったのだろう。
だからと言って、辺境の村の問題にばかり関わって、世界を揺るがすような事件を放っておく訳にもいかないため、仕方のない事であった。
「どうやら、別の依頼で逃げ出したヤツが増えたようだな? ……てぇなると、ここで逃さねぇように小細工するのが重要ってことか」
ゴブロウタが複雑な気持ちになりながら、何やら考え事をし始めた。
それだけトカゲの魔獣達も、生き残る事に対して、貪欲になっているのだろう。
そのため、例え仲間達を犠牲にしてでも、雌達が残るような選択を選んだのかも知れない。
「おそらく、あの時のヤツだな。その時は村の中に棲み着いてたんで、その時と比べれば、まだマシだ」
カルフ・オルヴォが別の依頼で取り逃がしたトカゲの魔獣を思い出し、険しい表情を浮かべて答えを返した。
おそらく、マシだと思っていられるのは、今だけ。
トカゲの魔獣の幼体が成体になる頃には、食料を求めて村までやってくる可能性があるため、油断をする事が出来なかった。
それに、トカゲの魔獣の成体は、村に居座っていた事があるため、人間を危険視している可能性が低く、森よりも危険の少ない村を襲い、食料を調達する可能性が高かった。
「……とは言え、子育ての真っ最中だとしたら、とても心苦しい事ですが、このまま放っておけば、村が襲われるかも知れませんからね。ここで手を打っておきましょう。……それはそうと、今回ビックリするくらい前衛職(ウォーリア)がいませんか……?」
ガルシアが仲間達を見つめ、気まずい様子で汗を流した。
ある意味、運命的なモノが働いたのか、参加者全員ウォーリア。
事前に打ち合わせをして集まった訳でもないため、運命の女神のイタズラと言っても大袈裟ではなかった。
「だが、防御は最大の攻撃……という言葉もあるしな。防御専門もいれば、攻撃専門もいる。得手不得手はあるものの、互いにカバーしているのだから、問題ないだろ」
スヴァン=ウォルフ=ユーウェンが、躊躇う事なく答えを返した。
普通に考えれば、ウォーリアだけでは、バランス的に不安が残るものの、それを感じさせないほど、能力的にはバランスの取れたパーティと言えた。
そう言った意味でも、何か障害が立ち塞がったとしても、気合と根性で何とかなりそうな感じであった。
「まあ、とにかく……バランスが悪いかどうかは、すぐにでも分かる。外に出すと家畜に危険が及ぶ恐れもある。だから、なるべくこの場所で処理したいところだな」
そんな中、スヴァンがトカゲの魔獣達の巣穴を見つけ、警戒した様子で身を隠した。
トカゲの魔獣達は巣穴で眠っているらしく、スヤスヤと寝息が聞こえてきた。
この流れで巣穴めがけて魔法攻撃を仕掛ければ、一瞬でカタが付きそうな気もするが、まわりにいるのはウォーリアだけだった。
「だったら、まずは巣穴から出すのが先か」
すぐさま、カルフが弦楽器(小型)をかき鳴らし、不協和音を奏でる事で、トカゲの魔獣達の神経を逆撫でした。
「ギャッギャッギャッ!」
その途端、トカゲの魔獣達が飛び起き、殺気立った様子で巣穴から顔を出した。
トカゲの魔獣達にとって、安眠妨害は処刑対象ッ!
そう言わんばかりの勢いで、トカゲの魔獣達が両目をギロギロさせ、音を奏でた元凶をブチのめすため、今にも炎を吐き出しそうな勢いだった。
「んじゃ……、一狩りいきますか」
それに合わせて、ケンが天眼と暗視で視野を確保し、ダマスカス鋼の大太刀Reを握り締め、トカゲの魔獣達に斬りかかっていった。
「……ピギャア!」
その行く手を阻むようにして、トカゲの魔獣達がケンの前に立ち塞がった。
トカゲの魔獣達は安眠を邪魔された事で怒り狂っており、ケン達に対して鋭い殺気を放っていた。
「……邪魔だ!」
そんな空気を察したゴブロウタがノービスブレードに持ち替え、シーザーロアで殺気と共にエーテルを叩きつけ、トカゲの魔獣達の怒りを呼び起こした。
「ピギャアアア!」
その挑発に乗ったトカゲの魔獣(幼体)達が、鼻息を荒くさせながら迫ってきた。
「……あまり気分のいいものではありませんが、戦いを仕掛けてくるなら立派な魔獣です。迎え受けさせていただきます」
ガルシアが複雑な気持ちになりながら、エーテルブレードでエーテル光をダマスカス鋼の大太刀Reに纏わせ、殺界で不可視のエーテルを範囲内に張り巡らせた。
「グルルル……!」
その事に気づいたトカゲの魔獣(成体)が苛立ちを隠せない様子で、自らの怒りを炎に変えて吐き出した。
その炎は、まわりにあった草木を焼き、次々と消し炭に変えていった。
「……挨拶代わりにしちゃあ、笑えないレベルだな。まあ、お前の仲間を殺したんだから、当然の対応か」
その間に、カルフがチャージングを発動させ、瞬間的に加速する事で、トカゲの魔獣(成体)が吐いた炎を避けた。
「キィシャアアアアアアアアアアアア!」
そのため、トカゲの魔獣(成体)が『何、避けてんだ、ゴルァ!』と叫びそうな勢いで、不気味な鳴き声を響かせた。
「まあ、そう怒るな。これで機嫌を直せ」
スヴァンがトカゲの魔獣(成体)に語り掛けながら、懐から貴金属を取り出し、巣穴に向かって放り投げた。
「……!」
その途端、トカゲの魔獣達が興奮した様子で、貴金属を追うようにして巣穴に入っていった。
「……逃がすか!」
その後を追うようにして、ケンがチャージングで瞬間的に加速し、トカゲの魔獣(幼体)に斬りかかった。
「ピギャアー!」
その事でトカゲの魔獣達(幼体)が苛立ち、小さな炎を吐いて反撃した。
その炎は成体と比べて、弱々しかったものの、当たれば大火傷を負うほどの威力はあった。
「ほら、こっちだ!」
それに合わせて、ゴブロウタがトカゲの魔獣(幼体)達を引きつけ、ノービスブレードを振り下ろした。
「ギ、ギ、ギ……!」
だが、トカゲの魔獣(幼体)達はまったく怯んでおらず、自らの血で戦化粧を施しそうな勢いで襲い掛かってきた。
「それだけで私達に勝てると思ったら、大間違いですよ」
ガルシアが踏み込むようにして、再びエーテルブレードと殺界を発動させ、トカゲの魔獣(幼体)に斬りかかった。
「……単なる気のせいかも知れないが、魔獣の仲間意識ってのが、人より上な気がするぜ。本能のまま生きる奴の方が、生き抜く事にどん欲なのかもな」
そんな中、カルフが自分なりの考えを述べながら、ドラゴンチャリオッツでエーテル光を全身に纏い、ダマスカス鋼の盾Reを構えたまま体当たりをするようにして突撃し、強烈な衝撃を巻き起こして、トカゲの魔獣(幼体)達を吹き飛ばした。
「……だからと言って、容赦をする気はないけどな」
その隙をつくようにして、スヴァンが紫電一閃を仕掛け、研ぎ澄まされた鋭い一撃でトカゲの魔獣(幼体)を仕留めた。
「ピィィィィィィィィィィ!」
それを目の当たりにしたトカゲの魔獣(幼体)達が、次々と炎の塊を吐き出した。
「まあ、仲間意識っていう事なら、こっちも負けていねぇだろ」
ゴブロウタが洞察と天眼を組み合わせて状況を把握しつつ、仲間達と連携を取りつつ、炎の塊を避けた。
「ギ、ギ、ギ……キィシャアアアアアアアアアアアアア!」
それと同時に、トカゲの魔獣(成体)が大きく息を吸い込み、ブワッと炎の息を吐き出した。
「そんな見え見えの動きで、俺達を仕留められると思っていたのか? だったら、甘いな」
その間に、ケンがトカゲの魔獣の死角(成体)に回り込み、闘気槌2で巨大な光塊をダマスカス鋼の大太刀Reを纏わせ、力任せに振り下ろした。
「ピギャ!」
次の瞬間、トカゲの魔獣達の身体が宙を舞い、悲鳴にも似た鳴き声を響かせた。
「……相手が悪かったな」
それに合わせて、カルフが衝撃刃で不可視の衝撃を飛ばし、トカゲの魔獣(幼体)を仕留めた。
「キィシャアアアアアアアアアアアアアア!」
その途端、トカゲの魔獣(成体)が両目をカッと見開き、再び炎の塊を吐き出そうとした。
「ここで逃がすと面倒なんでな。……苦しまないように狩ってやるから大人しくその首置いてけやぁぁ!!」
それでも臆する事なくケンがトカゲの魔獣(成体)に突っ込み、無拍子による斬撃で首を刎ねた。
「……!」
その拍子に、トカゲの魔獣(成体)が炎を吐き出そうとしたが、そこから溢れ出したのは、大量の血だった。
「これで終わりにしましょう。絶望で身が蝕まれる前に……」
その間に、ガルシアがトカゲの魔獣(幼体)に迫り、反撃する間も与えず、首を刎ねた。
「誰か怪我をしているヤツはいるか? いたらヒールで回復するぜ!」
ゴブロウタが疲れた様子で溜息を洩らし、仲間達に対して声を掛けた。
仲間達が協力してくれた事もあり、大きな被害が出る事もなく、トカゲの魔獣達を殲滅する事が出来た。
「特に怪我はしていませんが、このまま亡骸を放置しておくのは気が引けますね。せめて最後くらいは一緒に埋葬しておきましょうか」
そう言ってガルシアがトカゲの魔獣達の亡骸を運び、穴を掘って同じ場所に埋葬した。
「とりあえず、巣穴の中にあるキラキラとした物は盗まれた物だろうから、出来る限り返した方が良さそうだな。まあ、持ち主が分かれば……の話だが……」
そんな中、スヴァンが主の居なくなった巣穴に入り、そこにあった貴金属を回収していった。
おそらく、そのうちの大半が、ほとんど価値のないモノ。
それでも、持ち主に関する情報がゼロではなかったため、冒険者ギルドに預けて様子を見る事にした。
「春になったせいか、最近魔獣の依頼が増えてきたな。ただでさえ難民キャンプ方面やゴルディ方面とか面倒事が多いのに、煩わしいことこの上ないぜ」
ケン・Z・ブラッドリーは仲間達と共に、辺境の村近くにある森の中を歩いていた。
おそらく、最近になって、この辺りで魔獣が増えたのは、授恵者達が忙しかったため。
辺境の村で起こった問題にまで関わる余裕がなかったため、魔獣達が繁殖する隙を与えてしまったのだろう。
だからと言って、辺境の村の問題にばかり関わって、世界を揺るがすような事件を放っておく訳にもいかないため、仕方のない事であった。
「どうやら、別の依頼で逃げ出したヤツが増えたようだな? ……てぇなると、ここで逃さねぇように小細工するのが重要ってことか」
ゴブロウタが複雑な気持ちになりながら、何やら考え事をし始めた。
それだけトカゲの魔獣達も、生き残る事に対して、貪欲になっているのだろう。
そのため、例え仲間達を犠牲にしてでも、雌達が残るような選択を選んだのかも知れない。
「おそらく、あの時のヤツだな。その時は村の中に棲み着いてたんで、その時と比べれば、まだマシだ」
カルフ・オルヴォが別の依頼で取り逃がしたトカゲの魔獣を思い出し、険しい表情を浮かべて答えを返した。
おそらく、マシだと思っていられるのは、今だけ。
トカゲの魔獣の幼体が成体になる頃には、食料を求めて村までやってくる可能性があるため、油断をする事が出来なかった。
それに、トカゲの魔獣の成体は、村に居座っていた事があるため、人間を危険視している可能性が低く、森よりも危険の少ない村を襲い、食料を調達する可能性が高かった。
「……とは言え、子育ての真っ最中だとしたら、とても心苦しい事ですが、このまま放っておけば、村が襲われるかも知れませんからね。ここで手を打っておきましょう。……それはそうと、今回ビックリするくらい前衛職(ウォーリア)がいませんか……?」
ガルシアが仲間達を見つめ、気まずい様子で汗を流した。
ある意味、運命的なモノが働いたのか、参加者全員ウォーリア。
事前に打ち合わせをして集まった訳でもないため、運命の女神のイタズラと言っても大袈裟ではなかった。
「だが、防御は最大の攻撃……という言葉もあるしな。防御専門もいれば、攻撃専門もいる。得手不得手はあるものの、互いにカバーしているのだから、問題ないだろ」
スヴァン=ウォルフ=ユーウェンが、躊躇う事なく答えを返した。
普通に考えれば、ウォーリアだけでは、バランス的に不安が残るものの、それを感じさせないほど、能力的にはバランスの取れたパーティと言えた。
そう言った意味でも、何か障害が立ち塞がったとしても、気合と根性で何とかなりそうな感じであった。
「まあ、とにかく……バランスが悪いかどうかは、すぐにでも分かる。外に出すと家畜に危険が及ぶ恐れもある。だから、なるべくこの場所で処理したいところだな」
そんな中、スヴァンがトカゲの魔獣達の巣穴を見つけ、警戒した様子で身を隠した。
トカゲの魔獣達は巣穴で眠っているらしく、スヤスヤと寝息が聞こえてきた。
この流れで巣穴めがけて魔法攻撃を仕掛ければ、一瞬でカタが付きそうな気もするが、まわりにいるのはウォーリアだけだった。
「だったら、まずは巣穴から出すのが先か」
すぐさま、カルフが弦楽器(小型)をかき鳴らし、不協和音を奏でる事で、トカゲの魔獣達の神経を逆撫でした。
「ギャッギャッギャッ!」
その途端、トカゲの魔獣達が飛び起き、殺気立った様子で巣穴から顔を出した。
トカゲの魔獣達にとって、安眠妨害は処刑対象ッ!
そう言わんばかりの勢いで、トカゲの魔獣達が両目をギロギロさせ、音を奏でた元凶をブチのめすため、今にも炎を吐き出しそうな勢いだった。
「んじゃ……、一狩りいきますか」
それに合わせて、ケンが天眼と暗視で視野を確保し、ダマスカス鋼の大太刀Reを握り締め、トカゲの魔獣達に斬りかかっていった。
「……ピギャア!」
その行く手を阻むようにして、トカゲの魔獣達がケンの前に立ち塞がった。
トカゲの魔獣達は安眠を邪魔された事で怒り狂っており、ケン達に対して鋭い殺気を放っていた。
「……邪魔だ!」
そんな空気を察したゴブロウタがノービスブレードに持ち替え、シーザーロアで殺気と共にエーテルを叩きつけ、トカゲの魔獣達の怒りを呼び起こした。
「ピギャアアア!」
その挑発に乗ったトカゲの魔獣(幼体)達が、鼻息を荒くさせながら迫ってきた。
「……あまり気分のいいものではありませんが、戦いを仕掛けてくるなら立派な魔獣です。迎え受けさせていただきます」
ガルシアが複雑な気持ちになりながら、エーテルブレードでエーテル光をダマスカス鋼の大太刀Reに纏わせ、殺界で不可視のエーテルを範囲内に張り巡らせた。
「グルルル……!」
その事に気づいたトカゲの魔獣(成体)が苛立ちを隠せない様子で、自らの怒りを炎に変えて吐き出した。
その炎は、まわりにあった草木を焼き、次々と消し炭に変えていった。
「……挨拶代わりにしちゃあ、笑えないレベルだな。まあ、お前の仲間を殺したんだから、当然の対応か」
その間に、カルフがチャージングを発動させ、瞬間的に加速する事で、トカゲの魔獣(成体)が吐いた炎を避けた。
「キィシャアアアアアアアアアアアア!」
そのため、トカゲの魔獣(成体)が『何、避けてんだ、ゴルァ!』と叫びそうな勢いで、不気味な鳴き声を響かせた。
「まあ、そう怒るな。これで機嫌を直せ」
スヴァンがトカゲの魔獣(成体)に語り掛けながら、懐から貴金属を取り出し、巣穴に向かって放り投げた。
「……!」
その途端、トカゲの魔獣達が興奮した様子で、貴金属を追うようにして巣穴に入っていった。
「……逃がすか!」
その後を追うようにして、ケンがチャージングで瞬間的に加速し、トカゲの魔獣(幼体)に斬りかかった。
「ピギャアー!」
その事でトカゲの魔獣達(幼体)が苛立ち、小さな炎を吐いて反撃した。
その炎は成体と比べて、弱々しかったものの、当たれば大火傷を負うほどの威力はあった。
「ほら、こっちだ!」
それに合わせて、ゴブロウタがトカゲの魔獣(幼体)達を引きつけ、ノービスブレードを振り下ろした。
「ギ、ギ、ギ……!」
だが、トカゲの魔獣(幼体)達はまったく怯んでおらず、自らの血で戦化粧を施しそうな勢いで襲い掛かってきた。
「それだけで私達に勝てると思ったら、大間違いですよ」
ガルシアが踏み込むようにして、再びエーテルブレードと殺界を発動させ、トカゲの魔獣(幼体)に斬りかかった。
「……単なる気のせいかも知れないが、魔獣の仲間意識ってのが、人より上な気がするぜ。本能のまま生きる奴の方が、生き抜く事にどん欲なのかもな」
そんな中、カルフが自分なりの考えを述べながら、ドラゴンチャリオッツでエーテル光を全身に纏い、ダマスカス鋼の盾Reを構えたまま体当たりをするようにして突撃し、強烈な衝撃を巻き起こして、トカゲの魔獣(幼体)達を吹き飛ばした。
「……だからと言って、容赦をする気はないけどな」
その隙をつくようにして、スヴァンが紫電一閃を仕掛け、研ぎ澄まされた鋭い一撃でトカゲの魔獣(幼体)を仕留めた。
「ピィィィィィィィィィィ!」
それを目の当たりにしたトカゲの魔獣(幼体)達が、次々と炎の塊を吐き出した。
「まあ、仲間意識っていう事なら、こっちも負けていねぇだろ」
ゴブロウタが洞察と天眼を組み合わせて状況を把握しつつ、仲間達と連携を取りつつ、炎の塊を避けた。
「ギ、ギ、ギ……キィシャアアアアアアアアアアアアア!」
それと同時に、トカゲの魔獣(成体)が大きく息を吸い込み、ブワッと炎の息を吐き出した。
「そんな見え見えの動きで、俺達を仕留められると思っていたのか? だったら、甘いな」
その間に、ケンがトカゲの魔獣の死角(成体)に回り込み、闘気槌2で巨大な光塊をダマスカス鋼の大太刀Reを纏わせ、力任せに振り下ろした。
「ピギャ!」
次の瞬間、トカゲの魔獣達の身体が宙を舞い、悲鳴にも似た鳴き声を響かせた。
「……相手が悪かったな」
それに合わせて、カルフが衝撃刃で不可視の衝撃を飛ばし、トカゲの魔獣(幼体)を仕留めた。
「キィシャアアアアアアアアアアアアアア!」
その途端、トカゲの魔獣(成体)が両目をカッと見開き、再び炎の塊を吐き出そうとした。
「ここで逃がすと面倒なんでな。……苦しまないように狩ってやるから大人しくその首置いてけやぁぁ!!」
それでも臆する事なくケンがトカゲの魔獣(成体)に突っ込み、無拍子による斬撃で首を刎ねた。
「……!」
その拍子に、トカゲの魔獣(成体)が炎を吐き出そうとしたが、そこから溢れ出したのは、大量の血だった。
「これで終わりにしましょう。絶望で身が蝕まれる前に……」
その間に、ガルシアがトカゲの魔獣(幼体)に迫り、反撃する間も与えず、首を刎ねた。
「誰か怪我をしているヤツはいるか? いたらヒールで回復するぜ!」
ゴブロウタが疲れた様子で溜息を洩らし、仲間達に対して声を掛けた。
仲間達が協力してくれた事もあり、大きな被害が出る事もなく、トカゲの魔獣達を殲滅する事が出来た。
「特に怪我はしていませんが、このまま亡骸を放置しておくのは気が引けますね。せめて最後くらいは一緒に埋葬しておきましょうか」
そう言ってガルシアがトカゲの魔獣達の亡骸を運び、穴を掘って同じ場所に埋葬した。
「とりあえず、巣穴の中にあるキラキラとした物は盗まれた物だろうから、出来る限り返した方が良さそうだな。まあ、持ち主が分かれば……の話だが……」
そんな中、スヴァンが主の居なくなった巣穴に入り、そこにあった貴金属を回収していった。
おそらく、そのうちの大半が、ほとんど価値のないモノ。
それでも、持ち主に関する情報がゼロではなかったため、冒険者ギルドに預けて様子を見る事にした。
マスターコメント
みなさんのプレイングが素晴らしかったため、今回は大成功になりました。
ショートシナリオ普通 報酬:標準5 / 4〜8人
2021年05月03日 00時51分38秒 公開
大成功
相談掲示板
ウォーリアしかいません、どうしましょう( ガルシアと申します。以後お見知りおきを() あと個人的な話ですが目標はケン様でございます(
二人目のウォーリア、カルフ・オルヴォだ。 これは、攻め捲れって事かね?ヒールは持つとして…まぁヤルだけか。 前回逃したのが増量しちまったとなると幼体どもをほっとく訳に行かないな。 手数が増えてくれりゃあ良いが、現状だとどうすんのが良いか… 幼体はおれがまとめて足止めをしとくか?
三人めのウォーリア、ゴブロウタです。 >方針 回復が当てに出来ない、となるなら短期決戦寄りになりますかね。 一応、私の方でヒールガン積みしてはみますが… 出来ることなら戦闘要員は多いほうが良いでしょうし。 (他の方が回復に手数を使うよりかは私が担当した方が打撃力は高くなりそう、との判断)
>ヒール ありがとうよ、言葉に甘えて戦闘スキルを多く積むのと 成体に先に挑み、ある程度まで戦闘が進んだら一足早く幼体に向かうプレで出しとくよ。 今夜までなら変更出来るんで作戦案が出たら合せ変えるから言ってくれて良いぞ。
4人目のウォーリアーのケンだ どっちにしろ敵がいるなら狩るだけだ まぁいざとなったら俺の方に追い立ててくれらば殺界な闘気槌なり使ってまとめて相手してやるさ
非常時はケンの方へ追い立てる、と追記した。 そん時は頼む。
滑り込みだが5人目のウォーリア、スヴァンだ。 防御は最大の攻撃……まあ、いい感じによろしく頼む。