逃げてきたオーガ。壊された村。
馬車猪
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シナリオID:785
オープニング
力だけなら並みの授恵者を上回る豪腕が、ただの一撃で村長の邸宅を破壊する。
「そんな……」
人の良さそうな顔の村長が恐怖で動けなくなる。
優しい貴族に統治され、重税を課された隣領とは違い豊かな生活を送っていたのが遠い過去のように思える。
オーガが笑った。
乱杭歯の隙間から猛烈な悪臭が吹きつけ、気付いたときには巨大な腕に掴み上げられる。
「逃げっ」
最後まで言い終えるより早く、圧倒的な力で揉み潰された。
●
「ええい離せっ」
「若っ、いけません!」
剣を手に飛び出そうとした貴族が、私兵達により拘束された。
「重装兵を前に出せ。村の連中はどこにいる」
「生き残りは確保しています。しかし怯えきって話もろくに出来ません」
「糞っ、オーガめどこから」
領主が急派した兵士達も混乱している。
身長3メートル近い亜人が領内に侵入した。
これまで平和と豊かさを享受していた村々にはまともな防備も避難の用意もなく、1つの村の村長を含む大勢が文字通りに叩き潰された。
「リーラントめ!」
貴族らしい丹精な顔立ちの青年が、隣領の名を憎々しげに口にする。
「若?」
指揮官が困惑する。
昔から仲が悪いのは知っているが、このタイミングで言及する意図が分からない。
リーラント伯爵は典型的な貴族派貴族だ。しかし亜人に協力したり利用することだけはありえない。
亜人に対する強烈な敵意で知られた貴族なのだ。
「なんでもない。それより」
「いかん!」
指揮官が貴族を押し倒す。
遠くから飛来した木の棒が、寸前まで貴族がいた空間を通過し地面にめり込んだ。
「槍衾を組め! 騎兵は若を護衛して街まで戻せ、何をしている!」
異様な足音が近づいて来る。
目を血走らせたオーガが3体、木の棒を振り回しながら一直線に近づいて来る。
「斉射!」
水平方向への射撃。
2方向からの矢が約3メートルの巨体に飛来し、しかし強靱な肌を貫けない。
「奴等戦い慣れてやがる」
口を閉じ目を庇う様は、まるで人類の軍相手の戦闘経験があるかのようだ。
オーガが加速する。
人間より大きい分足が長く速度もある。
1体ずつが弓隊に突入し、木の棒を振り回して惨劇を出現させる。
「騎兵、急げ! 重装兵は私についてこい。若と村人が逃げるまでの時間を稼ぐ!!」
鍛えられた兵士が玩具のように吹き飛ばされ、打ち倒され、無造作に命を奪われていく。
一方的に貴族の私兵を蹂躙しているオーガの体に、何故か真新しい傷跡が複数あった。
●
「緊急の依頼です」
冒険者ギルド職員が駆け足でやって来る。
「王国内にオーガの群れが現れました。地元の貴族が迎撃したものの失敗。甚大な被害が出ています」
職員が詳細な地図を取り出し場所を記入する。
途中までビッグオウムで送って貰えば昼までにつく場所だ。
「場所はリーラント伯爵領……失礼、その隣でした」
わざとらしく咳払い。
すると、興味深そうにギルドの中を眺めていた少女が、真っ直ぐに職員のもとまで向かってきた。
「私を呼んだかしら」
「すみません。体調が悪く咳をしてしまいました」
職員とリーラント家令嬢が数秒見つめ合い、一定の合意に達した。
「私が知っているのは2年前の情報だけど」
地図をひっくり返してペンをとる。
森の近くにある村。
中心は小さな丘で、頑丈に作られた村長宅がいざというときの避難所かつ砦。
そんなことがだいたい分かる下手な地図が書き込まれた。
「今はもう少し守りが堅いと思うわ」
最近はリーラント領でも亜人が増えていた。
もっとも、リーラント領では亜人に襲われるのではなく積極的に攻撃を仕掛けて追い散らしたが。
「村長の邸宅が平時用に改装されていたらしいです」
職員が説明し、セニャが1人が目を細める。
何を言っても隣領への罵倒になる気がしてセニャは口をつぐむ。
無言のまま、隠れ易い地形や、オーガが逃げるとしたら使うだろう経路を自作地図へ描き込む。
「冒険者の皆さんにお願いしたいのはオーガの撃退です」
依頼人である領主は、撃破ではなく撃退と明確に指定している。
セニャは呆れを表情に滲ませ、職員は感情を込めずに説明を続ける。
「依頼人や周辺に思惑があるのは事実ですが、放置すれば村人の生き残りが2度と村に戻れなくなることもあり得ます」
だからこっそり殺してしまえ。
職員は言外にそう主張し、セニャも支援するつもりでうなずいていた。
解説
マスターより
リプレイ
「オーガの撃破ではなく撃退という指示には思うところがありますね」
ノックス・マグナはダマスカス鋼の強弓をさらに強化した弓に矢をつがえる。
「しかしそれが依頼主の意向であるからには可能な限り尊重したいとも思います」
人との契約には真摯でなければならない。
それがノックスにとっての最低限のルールだ。
「リーラント領では兵力が整っているようですし討ち漏らすことはないでしょう」
(完全に被害を防ぐための戦力を貼り付けようとしたら半年分の軍事費が消えるわ)
遠くに見える森の中にいるはずのセニャが聞けばそう返しただろう。
「あちらから依頼されれば手伝うことも可能でしょうに」
(二重依頼なんてことしたら貴族対貴族か貴族対ギルドの争いになりかねないわよっ)
多分こういう泣き言も口にしたはずだ。
「久しぶりの戦いだし、落ち着いていかないとね」
マーハ・アセトシソンの紅瞳に闘志の光が灯る。
普段は表情豊かなマーハがそんな目をすると、普段と同じく可愛らしくはあるがそれ以上に凜々しく見える。
「……気付かれた」
荒んだ目をしたオーガが2体、棍棒と表現するには大きすぎる木材を手に持ち走り出す。
未だ術の間合には遠く、剣での戦いになるまで十数秒必要そうだ。
「射程一杯で仕留めましょう。相手の土俵に乗る必要ないですし」
ドローミは弓を強くひいて威力のある矢を放つ。
矢という媒体を使った魔法攻撃は分厚い筋肉を貫き損傷を与えるが、優れた体格を誇るオーガは移動速度が凄まじく一度しか射撃する機会がない。そのままではだ。
「マーハ殿お願いします」
「足止めと援護は任せて!」
ギルドで敵が少数と聞かされたが、下級のクリーパーより絶対強い。
「我が掌中にて唸れ魔光の輝きを!」
大地がオーガの走りで揺れる。
殺意の視線で肌が粟立つようだ。
「いっけぇっ!!」
そんな状況でもマーハは動揺しない。
空間に対して拘束術を仕掛け、無数の稲光でオーガの大きな足を引っ張り速度を激減させる。
マーハの攻撃はまだ途中だ。
平行して準備していた術で氷の矢を呼び出し、的としては非常に大きなオーガの腹へと打ち込む。
矢が弾けて冷気と化し、逞しい巨体が痙攣じみて揺れる。
「ちぇっ」
残念ながら筋や神経を冷やしきるには至らず、オーガの振るう大きな武器が空気を押し退けマーハの髪を揺らした。
「嫌な配置です」
ドローミは3体の敵を見て予定を変更。
レゾナンス・オブ・ヴァローを使う。
若いオーガ2体と冒険者達の死闘が、冒険者の圧倒的有利に変化した。
顔に多くの皺が刻まれたオーガが、眉間に太い皺を刻んでその場に立ち止まる。
何かを言ったが冒険者が理解出来ないだけでなく若オーガにもまともに伝わっていない。
老オーガはふんと鼻をならし、数歩前進し元大黒柱を投擲した。
「うそぉ!?」
アルマ・ヴァレンタインは威力の推測を直感的に行う。
あまりにも強い。
速度を犠牲にした物理防御特化のウォーリアでも危ないほど高威力だ。
「ボクが防ぐっ、あとアレやるからっ!!」
回避は無理と判断して、掲げた盾ごと自分自身をエーテルの光で覆う。
穂先を斜めに受ける。
衝撃が体を突き抜け足が地面にめり込み、しかし被害をそれだけに抑えて耐えきった。
「こっちをみてるかみさまがいるならお願いっ!!」
祈りというより気合いで力を引き出す。
老人オーガの射線上、若オーガ1体を巻きこむ形で光の檻が展開されて巨大な障害物と化す。
中からいくら攻撃しても、魔法的な素養を持たない個体は一切檻にダメージを与えることが出来ない。
(これが備えを怠ったツケというやつなのかなー……)
檻の周辺は乾いた血で黒く染まり、回収されなかった肉片の上で小蠅が舞っている。
(重税で搾り上げられた軍事費で守られるのとどっちがいいかボクにはわからないや……)
協力的ではあったセニャの顔を思い出し、目立たぬようため息をつくアルマであった。
「ま、詮索は止めだ止め。変なところ突いて巻き込まれるのはごめんだ」
非授恵者として十数年過ごしたバーネット・フォーサイスは、戦場の外の危険を避ける知恵を持っている。
冗談めかした口調で雰囲気を変えて、冒険者後衛を狙うつもりなら確実に引っかかってしまう場所を稲妻のような光で満たした。
(無傷なのに逃げる? 授恵者との戦闘経験持ちですか)
ダマスカス鋼の大太刀から衝撃を遠くの若オーガに叩き付けていたヴィルヘルミナが、超視覚と観察力で以て敵の動きを察知する。
老練なオーガは、若手2体を即座に見捨てて丘の向こうへ消えた。
「僕も追います、マーハ殿追跡を!」
ドローミは走らず矢をつがえる。
軍事機密級の地形情報を教わっている。敵が見えなくても推測は出来る。
なんとなく狙いをつけて放つと、数秒遅れて手応えと苦痛の息を感じた気がした。
「敵が少ない方が捕捉し易い。数を減らすのを優先しましょう」
海神・江流が天眼を使っても丘の向こうは見えないが、戦闘前にアルマやドローミに見せてもらった地図を思い出せば予想は出来る。
敵は逃走を優先するだろうが反撃もあり得る。
まぐれ当たりで殺されかねない相手は、追うとしても一定の距離をとり用意が出来てから仕留めたい。
追撃というより追跡を始めたアルマやマーハ、少し遅れて続いたドローミを見送り、江流は敵を倒すためヴィルヘルミナ達への支援を継続する。
要するに死角からの一撃離脱だ。
毒撃による斬撃、タナトスバイトによる一撃を織り交ぜることで若オーガの注意と恐怖を引きつけオーガの正面への警戒を減らしていた。
(この……傷)
自らの膨大な魔力で金の長髪を揺らめかせながら、リディリディ・トゥラ・イェレミースは自身の心が冷えていくのを感じている。
今回の戦いでついたにしては古く、この地の兵士がつけたにしては深すぎる傷がオーガの肌に刻まれている。
(どうやっても言い逃れは出来るでしょうが、オーガを利用しての侵略と変わりありません。……少なくともあの村に住んでいた者たちからすれば)
リディリディは特別な技は使わない。
魔力を無駄なく使って矢の形にしてぶつけるだけで、大きな骨と筋肉で支えられた命に穴が開いて鮮血が流れる。
悲鳴を聞いても、こぼれる涙を見ても、リディリディの心は微動だにしない。
(リーラント領に逃がしても良いのでしょうが、結局そのまま討伐できずということになれば、この村での生活は出来ないでしょうし)
魔矢が分厚い胸板を貫通。
背中に抜ける途中で致命的な器官を破壊した。
光の檻が薄れていく。
時間経過で解放されたオーガは、相棒が瀕死であることに気付いて目を見開き一歩下がって振り返る。
援護してくれているはずの老オーガの姿はなく、既に孤立無援だ。
光による足止めは続いているが少しなら動ける。
既に戦う力のない同族を置き去りして逃げ出し、直後に背中を襲った衝撃でたたらを踏んだ。
突撃直後のヴィルヘルミナはエーテル光で眩いほどで、発光機能などないダマスカス鋼の盾まで光って見える。
「逃がしません」
大太刀の威力は遠距離攻撃と同じほど高い。
大きな木で防いでも途中で断たれてしまうだけで、汚れた肌が無惨に切り裂かれてあふれ出た血で赤黒く染まる。
オーガが吼える。
吼えることで弱気を誤魔化し、頭何個分も低いヴィルヘルミナを鋭く尖った断面で攻め立てる。
木とダマスカス鋼がぶつかる音が何度も響く。
その中に木が肉を打つ音も、木が革製部分鎧を打つ音も、1度も混じらない。
圧倒的な実力差と、何より戦いの中での冷静さが圧倒的に違う。
「相手が必ずしも逃げるとも限りませんし。全部逃がせとは言われてませんので一体でもまあ……」
顔と目の向きは変えずに老オーガが逃げた方向を観る。
逃げ伸びたにしては騒ぎが大きく、増援に向かわなくても大丈夫そうだ。
「そういう訳なので」
死んでください。
ヴィルヘルミナの殺意は驕りも侮りもない研ぎ澄まされた刃だ。
回避を試みても必死に防御を行っても常に肌と肉にまで届き、反撃の大黒柱は当たったとしても盾で弾かれるだけだ。
オーガは武器を捨て逃げ出した。
辛うじて生きている同族を踏んで止めを刺したことにも気づかず、ヴィルヘルミナに背中を大きく裂かれても興奮で痛みを忘れてひたすら走る。
が、老オーガとは違って冒険者との距離が近すぎた。
光の矢が無防備な背中から中を通って臓腑を破る。
限界に達した体が頭を裏切り足が萎える。
ヴィルヘルミナが無言で近づく。
オーガは、この村で殺した村人や兵士の命乞いを真似て縋り付こうとして、首元に鋭い痛みを感じた。
「村から離れた場所で倒して逃げたけど途中で力尽きた体を装うとかすれば、撃破厳禁の条件を満たせますよね。ギルドで処理してくれたらいんですけど」
多くの人類を殺した亜人は、ゴミとして処理された。
●
非授恵者が威力を補うために長弓を使っても、オーガの肌を貫くことすら恐ろしく困難だ。
浅く刺さった矢を振り払い、老オーガが足を止め私兵達を睨み付けた。
「よしかかった!」
「弓は捨てろ、お前等の訓練にかかった金の1割にも満たんっ」
兵達は弓矢を放り出し領境から逃げ出す。
弱者に舐められた老オーガは激高して、後ろから追って来る者の存在を一瞬忘れた。
(地形は森。形勢は挟撃。勝つだけなら確実ですが……)
根も幹も枝も葉も行動を邪魔してくる。
だがノックスの射撃技術があれば非常に難易度の低い障害物だ。
お守りか何かのように両手にそれぞれ柱を持つ老オーガに対し、一方的に矢を当て続けることが出来る。
特に強烈なのが、若オーガ相手に使わず2本分残っていたグラヴィティボルトだ。
矢尻にまとわせた重力波エーテルが太い手足に浸透し、非授恵者相手でも柱の一撃を外しかねないほど動きを乱れさせる。
(問題は政治ですか。リーラント嬢に穏便に収めるつもりがあったとしても、火のない所に煙を立てたがる者はどこにでもいる)
今いる土地の領主もその1人だろう。
(伯爵令嬢は兵力の損耗を嫌ってこちらにオーガの撃破を望んでいるようですが、それは依頼の都合で出来ません)
グラヴィティボルトが効いたのを確認し、強射に切り替える。
攻撃特化の前衛に近い威力が、1矢ごとにオーガを襲ってその生命を削っていった。
「俺達は冒険者だ。何者だ所属を名乗れ」
呼びかけるバーネットは完全な棒読みだ。
「なんだとー、われらはリーラント伯の配下だ無断で入ったらひどいぞー」
もっと酷い棒読みが返ってくる。
これで形式が整った。
「おうおう、皺だらけなのに血気盛んじゃないか」
バーネットから数歩先までの地面が弾けた。
斜めに突き刺さった柱は振動し、どれほどの力で投げられたか直観的に理解させられる。
(計算通りだがキツいな)
「無茶をしますね。必要なのは分かりますが」
ドローミが追いつきヒールで癒やしてくれるが、生命の上限が低いはずのバーネットが全快しない。本当にぎりぎりだったのだ。
「セニャさんはー?」
追いついたアルマがサイドヒールで全快させつつ情報共有を求める。
「何のことから分からんが隣の班の所におられるからすぐには、って怖っ」
老オーガの最後の柱投擲は外れたようだ。
(後は仕留めるだけか。報酬分の仕事はしてやるよ)
バーネットはしばらくもつ防御術をかけてくれたアルマに頷き感謝してから、使い慣れた術を行使する。
体力は少々衰えても気合いも経験も人生最高の状態だった老オーガが、いきなり足が動かなくなったことに気付いて呆然とした。
(謝りはしねぇぞ。お前等は人間殺しまくったんだからな)
オーガは地面から石を土ごと抉りとって投げる。
それは常人1人を殺すに足る威力があり、しかし多重の防御で守られたバーネットを殺すには全く足りなかった。
「境界越えは見て見ぬ振りをしてくれよ」
もとより速い江流が、瞬間的にさらなる加速を行うだけでなくエーテルを爆発的に噴出させ宙を駆ける。
鳥のように自由に、上も下も障害物ばかりの森を長距離飛んで老オーガを追い越す。
「1対1ではきついが」
正面からでは予備動作が見えない拳が江流を襲う。
俯瞰視野で気付いた江流は反応出来たが、鍛えに鍛えた回避技術が無ければ手足の1本くらい壊れていた可能性があった。
「1対複数だ」
江流の刃が毒々しい気配を纏う。
引き戻されるオーガの拳に浅い切れ目を入れて、そこに毒を残して素早く下がる。
オーガが前進突破するには邪魔で、全力攻撃で潰そうとしても届かない絶妙な位置取りだ。
江流の胸回りほどもある大きな腕が怒張する。
歴戦の亜人が、文字通り最後の力を振り絞り活路を見いだそうとしたのだ。
躱すには空間が少なく、江流は追い詰められたようにしか見えなかった。
(クソ、ギルドの所属とはいえ勇気ある授恵者が……ってアレ? 嘘アレ躱すの? マジ?)
江流はエーテルで跳び悠々と死地を脱していた。
「隙だらけだよっ」
マーハの魔矢が広い背中に突き刺さる。
オーガにとっては不意打ちであり、肉体へのダメージも深刻だがそれ以上に冷気による不調が酷い。
「今のうちです。攻撃を!」
ドローミが徹底して攻撃に集中する。
これまでは頻繁に防がれていた矢がオーガの胴に突き刺さり、1本1本は致命傷ではないが確実にオーガの命を削る。
(ここで逃がすことは出来ますが)
ドローミは、森の奥から近づいて来るドレスに気付く。
(彼女に手柄を献上する展開になるだけですね。依頼人が気付いたらそう事情を説明しましょう)
こんな状況でも冷静だった。
「硬い……けどっ」
アルマは治癒術だけでなく魔力も強力で、魔法攻撃に対する備えのないオーガにダメージを与える。
リディリディはいつもと変わらない。
残り1体となった敵に対し、奥の手で強化した魔矢を飛ばす。
着弾した頭蓋に小さな穴が空き、反対側に開いた穴から砕けた脳がこぼれる。
一瞬セニャと目があった時も感情が動かない。ある程度親しみを感じていたものが、貴族だと気付いて落胆してしまったからだ。
青ざめたセニャ《貴族令嬢》は、自身がショックを受けていることに気付けていなかった。
●
「半年位前迄は生活圏をずらせば敵性亜人と共存出来ると思っていましたが面倒が多いですね最近」
この数ヶ月を思い出してドローミがため息をつく。
壊れた村の復旧案をさらりと書き上げて、当事者に直接渡すと揉める可能性を考えギルドに渡し面倒を任せることにした。
(おつかれー)
(森の外まで運ぶのを考えたら楽なもんですよ)
アルマ達の指示でオーガの死体が埋められていく。
依頼人が調査に来る頃には、痕跡などなくなっているはずだった。
マスターコメント
ショートシナリオ難しい 報酬:標準8 / 6〜8人
2021年04月17日 07時21分02秒 公開
参加者
ヴィルヘルミナ
- イェレミース トゥラ リディリディ
ノックス・マグナ
アルマ・ヴァレンタイン
ドローミ
マーハ・アセトシソン
海神 江流
バーネット・フォーサイス
相談掲示板
まずは挨拶かな、キャスターのマーハ・アセトシソンだよ。 よろしくねー
ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしく。 とりあえず撃破ー…でいいのかな?
ヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いします。 依頼主である領主は撃破でなく撃退をしているようですが、ギルド職員は倒してしまっても構わないという感じみたいですね。 老年でない方は不利を悟ると逃げるみたいなので、一体くらい逃がしておけば一応言い訳は立つでしょうか。 全部倒してしまってもギルドの方で適当に処理してくれそうな感はありますが。 今回の相手は3体のオーガとの事ですが、老オーガは1体、普通のオーガは2体……で良いのでしょうか。
A.老オーガは1体、普通のオーガは2体ね。
シューターのノックスです。よろしくお願いします。 撃破して死体を処分してしまえば撃退したと報告しても問題ないのではないでしょうか。 方針としては私も撃破を支持します。 >若オーガ もし撃破を狙うのであれば、老オーガを相手しつつ逃走するオーガを私達だけで追撃して打ち取るのは難しいので、若オーガは少人数でリーラント領に追い立てるのが良いと思います。 後顧の憂いがないようにセニャさんに話を通しておく必要がありますが。
キャスターのバーネット・フォーサイスだ。 まぁ、よろしく頼むわ。 >方針 撃破で問題が無いなら、そのまま全て足止めして逃がさず撃破でも良いとは思うな。 キャスターも面子が揃っているから、足止め能力は十分有るだろうし。 ただ、逆に前衛の層が今回薄そうだから、その分前衛の負担が増すのが難点か。 リーラントのコメントからすると、なるべく逃がさない方が政治的には良いんだろうが、 耐えきれないなら最悪1体位逃すのも有りか?
シーフの海神 江流だよ。今回はよろしくね。 まぁ、撃破を視野に入れての作戦でいいんじゃないかな。 無理してまで殲滅する必要はないんで深追いしてまでは、って考えだね。 ふむ、確かに前に出て…って面子の方がちょっと少ないか。 オーガは魔法防御の方が弱いみたいだし、火力はキャスターのお三方に頼るとして、足止め主体で頑張ればいいかな?
No.8
キャスターの、リディリディです。 その・・・、よろしくお願いします。 面倒ですね、貴族というのは・・・。 撃破か撃退かですが・・・、どこにでも住めるというわけにはいかないでしょうし、村民を想うならオーガは撃破した方が良さそうです。 >足止め ええ、オーガが移動力が4と結構高いので、足止めの魔法は用意していった方が良さそうですね。 状況を見る限り3匹ともそれぞれに遠くない距離のようですから、3体同時に相手ということになりますから、こちらの役割をきっちり決めておいた方が安全ですね。
逃がさずに倒すなら移動阻害の手段を用意しておいた方がいいでしょうね。 全力で逃げられたらあまり攻撃する暇がありませんし。 老オーガは丘の上に陣取って、木材を投げてくるみたいです。 必要がない限りは丘から動かないみたいですし、突っ込むのは少々ためらわれますね。 普通のオーガの方に弓などでちょっかいをかけて誘い出すのも手でしょうか。 移動力に差がある以上、足をそろえて向かって来る事も無さそうですし。老オーガが入れ知恵できるなら話は変わりますけど。 普段は紫電一閃で機を見て一撃を……と考えるのですが、ドラゴンチャリオッツで吹き飛ばすのも手ですか。 一度に相手したくないときに一時的に引き離せますし。
挨拶が遅れてすみません ドローミと言います、宜しくお願いします 老オーガは普通に射倒せばよいと思いますが、わざわざ誘引しますか? 若輩オーガは森に追って、リーラントの手勢と対処すれば良さそうな。 テレパス持ちましょうか?
ちょっと誤字が・・・。 ああ、すみません。言い方が悪かったですね。 普通のオーガを誘い出して老オーガと少し引き離してから相手した方がいいのかなと思いまして。 そのまま丘に突っ込むと木の棒投げてくる老オーガの援護を受けた二体のオーガを対処する事になりますし。 もし老オーガが動いて三体同時に向かってきても木の棒を集めている場所から離せれば、木の棒の投げてくる本数減らせるのかなと。 今思えば、キャスターの方の比率多めですし遠くから攻めて私は迎撃の方に回った方がいいかなと思いました。前衛が多い訳でもないですしね。 三体前衛と前衛二体、後衛一体のどちらが相手しやすいかは人によりますし。他の方の意見待ちですね。
No.14
そう、ですね・・・。 少なくとも若い方のオーガは射程も狭いですし、シューターやキャスターが居るのでイニシアティブが取れそうです。 ただ、すぐに逃げ出してしまうらしいのが難点ですが・・・。 アーケインテンペストは用意しておきます。 老オーガの方ですが、シューターやキャスターよりは短いとはいえ射程範囲が長いですね。 下手をするとヴィルヘルミナさんがオーガ2体、老オーガ1体の計3体からの攻撃を受けることになるので、仰る通りまずは若い側のオーガを誘う方が安全でしょうか。 オーガは生命点が高いですし3体前衛とするよりも、2体前衛としてその2体をまずは対処したいです。 老オーガは移動が低く、射程が長いこともあるのでオーガ側は自然と前衛2と後衛1となりそうですし。
>方針 老オーガと若オーガを分断するのは良いと思う。 ただ、若オーガが不利になると逃げるってあるのが懸念事項だな。 流石に初っ端からは無いと思うが、こっちとの人数差から逃げようとする場合は、 そのまま初期位置付近に足止めして、魔法とか射撃で削れるだけ削ってから、 一気に接近し仕留める流れがいいか? あとはリーラントのコメントに有った、 「私の出番がないのが一番いいわ。今は隣に仕掛ける気はないもの」 ってのが、どのくらいの加勢まで許容してるかだな。 リーラント家側が関与しすぎると近隣トラブルになりそうな気もするし、 森へ逃がす場合はリーラント本人が出てくる前に仕留めるのが無難か?
伯爵令嬢の思惑に乗る必要はないと思います。 彼女の考え方はあくまでリーラント伯爵家のもので、今回の依頼主とは全く関係ありません。 依頼主の意向を汲んだ上で依頼達成を目指すなら伯爵家にも相応の働きをしていただいた方が良いと思います。
そういえばセニャさんはお久しぶりだったね、今回もよろしくー >方針 僕も分断して撃破優先という流れに賛成かな。今回は後衛多めの前衛少なめだ、それに合わせた作戦でいければなって思うしね。 僕も足止め用のアーケインテンペストは持っていくよ数があれば 有効的だろうし ちなみに魔法は単体に撃てるものと、範囲で撃てるのどっちが 良いかな。敵の数は多くないから魔弾や魔矢のようなピンポイントのやつのが良いかとは思ったんだけど
No.19
すみません、間違えがあったので修正して。 攻撃魔法については、私は単体魔法を2種と範囲魔法を1種用意していきます。 範囲魔法は接敵された場合のメテオライトです。 ホントは単体魔法をもう1種用意したいのですが、前衛の数からするとヴィルヘルミナさんへの負担が大きくなりますし、老オーガからの遠距離攻撃を考えるとエーテルバリアも準備しておきたいので。
私はドラゴンチャリオッツを持っていく事にします。 吹き飛ばせれば多少の時間稼ぎは出来そうですし。それか老オーガにぶつけられれば嫌がらせも出来そうなので。 オーガの移動力と射程を考えると、次の行動で私には届くので殴ってきそうですけど。 アーケインなどで足止めされる方もいるかもしれませんから状況に応じてですが。 単体か範囲かは相手の動き方にもよりますが、固まって動いてくれるならダメージ効率は範囲の方が良さそうではあります。多少威力は劣りますが、今回は人数いますしね。 普通のオーガは頭があまり良くないようなので、まっすぐ突っ込んできても驚きませんが。 射程に違いがあるなら、それだけ攻撃を加えられる機会が変わりそうでしたが特に違いはないみたいですし。 リーラントの方々はオーガに逃げられた際の後始末をしてくれる程度の認識でいいかなと。 貴族同士の腹の探り合いに付き合う必要もありませんから。こちらで仕留め損ねても一体くらいなら処理できそうですし。 向こうからしてみれば戦力が多少なりとも消耗するのは避けたい所なのでしょうが、
ああ……確かに依頼者本人ではないし、そこまで配慮する必要は無いか。 まぁ、基本は足止めできる限り足止めして、難しければ森の方へ逃がすって感じでいいか。 >個人行動 とりあえず、足止め用のアーケインテンペスト改とスタティックフィールドは用意しておく。 若オーガを老オーガから引き離した後に足止めし、そのまま範囲攻撃で削るって感じだな。
「冒険者の皆さんにお願いしたいのはオーガの撃退です」 依頼人である領主は、撃破ではなく撃退と明確に指定している。 セニャは呆れを表情に滲ませ、職員は感情を込めずに説明を続ける。 「依頼人や周辺に思惑があるのは事実ですが、放置すれば村人の生き残りが2度と村に戻れなくなることもあり得ます」 だからこっそり殺してしまえ。 職員は言外にそう主張し、セニャも支援するつもりでうなずいていた。 ■成功条件:オーガ3体の撃退 撃破しても全く問題ありません 半端な時間ですみません。 依頼人の若領主は(リーラント領に)追い払えと言っており、事前相談ででセニャ殿はギルドの暗喩(殺せ)に協力すると言っていますよ。 若領主が把握できない状態で、撃破するのは問題ないと思います。 昨晩ダマスカス鋼の魔弓Reも届きましたので、どなたかが援護していただけるなら老オーガも対処できる予定です。 また、抵抗が高いらしいので移動阻害は過信されませんよう。
老は後回しで若を釣り出して先に叩く~…の方針で仮ぷれいんぐ出してるよ 個人行動だと前衛さんに堅甲2の維持や若を倒すまでのあいだ老の木材投げが厄介そうなら、 光縛封で老を閉じ込めたり射線を塞ぐように設置する感じ セニャさんにはオーガの処分方法とか森の方に逃げてったら足止めー…をこっそり相談してる
間が空いちまってすまない。 分断して撃破する運びに異論はないよ。 長引くと老オーガの方も気になってくるからなるべく手早くやれるといいのかな。 毒を使うかタナトスバイトを使うかしてみようかというところ。 オーダーがあれば今夜のうちにいただければ対応できるかと。
>個人行動 色々意見ありがとございます! 足止め系の魔法はアーケインテンペスト改とフリーズボルトを 持っていくことにするよ。そのほかは攻撃系の魔法に全振りしていく 感じになるかな。 >ドローミさん 魔法攻撃での援護でよければ僕がしようか?
>マーハ殿 ありがとうございます、お願いします。 防壁用に光縛封を持つつもりでしたが、キャスター支援だと変えた方が良さそうですね。 ご希望、間に合えばください。 輝刃2or堅甲2 など 特性では、サイドヒール改、ヒーリングオーラ など 現在はレゾナンス・オブ・ヴァロー と光縛封 ヒール、強射、貫通衝撃射2 炸光矢2 です。