【豆充】迷子だらけの買い物作戦?
狐野径
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シナリオID:685
オープニング
エラトゥーン都市同盟のとある村。
ヴェル・コルトゥーラら子どもたちは、そわそわしていた。
チョコレートという菓子を買うことができるらしい、隣の町で。
チョコレートはおいしいと思うため、買いにいきたい。
そのため、親たちと交渉し、町に行く予定の農家の人に連れて行ってもらうことになったのだ。
荷馬車の荷台に乗せてもらい、買い物に行き、農家の人と合流してご飯を食べた後、帰るというものだ。
「いいか、おじさんの言うことを聞くんだぞ」
「はーい」
「魔物が出たときはどうするんだい」
「逃げる」
「いない方に逃げる」
「もし、悪いヒトだったら?」
「逃げる」
「大声を上げる」
色々確認が入ったあと、出発だった。
農家のおじさんの馬車に乗り、一行は出発した。
街道で大きな事件はないけれども、絶対ないとは言い切れない。
幸い、ここで事件は起こらず、無事町に到着した。
「おじさんは、用を済ましたらここに来るからね。お昼前に集合だよ」
農家のおじさんは子どもたちを馬車から降ろした後、確認を取った。
子どもたちは「はーい」と元気な返事をする。
「そして、ご飯食べて、帰ろうね」
「はーい」
子どもたちは解散した。
目指すはチョコレートが売っている店だ。
自分たちが持ってきたお金で買えるかはわからない。それでも、行って、見る、ことが大切だった。
年長者を先頭に歩き出すのだった。
●どれが迷子で、どれが迷子でないのか?
「いい、迷子にならないようについてくるのよっ」
年長者のベルデ・アクロは言うと、弟のルージ・アクロを連れて先頭を歩き出す。
ヴェルは妹ローザ・コルトゥーラの手を引いて、ベルデの後に付いていく。
町に来るのは毎回新鮮である。人が多いし、村と違って舗装がされている道がある。それに、店に置いてあるものにも惹かれる。
ヴェルは窓辺にある物を見て、足を止めた。
「すごーい」
「ごーい」
ヴェルの真似をしてローザが言う。
飾られているのは人形だった。その衣類の豪華さに驚いている。
ローザはポシェットの自分の人形を取り出して、見比べる。
「ペッペー、かいかい」
ローザは何か確認し、ポシェットに戻そうとするが、ヴェルの手が邪魔で入れられない。
「ヴェ、てってー」
「うん? 待ってね。ねぇ、ベルデ……あれ?」
ヴェルは驚いた。ちょっと目を離しただけなのに、皆いなかった。
「ど、どうしようっ」
ローザは答えるように首を傾げる。
「……チョコレートが売っている店にいったんだよね」
ヴェルの言葉にローザがうなずく。
「戻る道はわかるから、行こう。多分、こっち」
ヴェルはローザのポシェットにペッペーを入れてから、また手をつないで歩き出す。
商店が並ぶ方へ。
カーフ家の三きょうだい、ブルーノとセッピア、ベージュは前を行くベルデについて行く。
セッピアはヴェルが立ち止まったのは気づいた。
兄に伝えようかどうしようか視線が行ったり来たりしていた。
兄たちについて角を曲がったけれども、誰もいなくなっていた。
「え?」
見えるのは大人ばかり。
セッピアは角に戻ってみる。ヴェルがいるはずだから合流すればいい。
こういう時はお姉さんなヴェルがきっと優しくしてくれるし、頼りになるに違いないと思っていた。
ヴェルたちもいない。
「……え?」
心細くなる。
「どうしよう」
ヴェルがいたはずのところに戻る。
しかし、ヴェルもローザもいない。そもそも、このような店だっただろうかと疑問すら浮かんだ。
「……あれ?」
セッピアは怖くなった。家に帰れなくなるかもしれない。
町に来たことがあっても、家族で来ている。そのため、町のことはよく分からない。
「どうかしたのかい? お嬢ちゃん」
おばあさんに声を掛けられた。
「うえええええええええええええん」
「まあまあ……どうしたの? 迷子?」
親切なおばあさんは困るのだった。
ブルーノとベージュは町のあれこれを見ながら、歩く。
何もしなくてもベルデについて行けばいいから楽だった。
「ブルー、あれ、すげー」
「本当だ! 冒険者用のかな」
「あ、鎧着た人がいる」
「ギルドあるんだよな」
気づいたらばベルデが見えなくなっていた。
きょろきょろしていた影響や、大人が間を通る影響などあったかもしれない。しかし、気づいたときには消えていた。
「セッピアもいない!」
「嘘だろ」
二人は困った。
「ま、適当に行けばつくな」
ブルーノは楽観的にいい、細い道を入っていった。スラム街というわけではないけれども、比較的事件が多く起こる地域に向かっていた。
ついて行くベージュはなんとなく、周囲の雰囲気から不安になるのだった。
ベルデは、ルージに服を引っ張られ気づいた、誰もいないことに。
「なんでっ!」
ルージは首を横に振る。
「なんでよっ。あの子たち、なんでついてこないのよ」
ルージは首を激しく横に振る。
「あたしたちだけで行くわよ」
「で、でも」
「どうやって探すのよっ!」
ベルデは怒る。
ベルデは怒りながら、菓子屋に到着する。
チョコレートの金額を見て、ベルデは困った。
足りないのだ。
皆持ってきている金額は似たり寄ったりだろう。そうなると、全員集まらないといけない。
「どうしよう……」
ベルデは泣きたくなる。
「買いたいのに……」
「どうしたの?」
「足りないの」
「そう……それは困るわよね」
「……みんな、いないし」
ベルデは唇を結んだ。
店員は困惑しながら、ベルデとルージを見る。
「あのね、ともだち、みんな、まいご」
ルージが答える。
店員はより一層困った。
「だって、だって……皆ついてきてっていったのに、皆いないの、どうしたらいいのか分かんないよ」
しくしく泣きだした。
店員は天を仰いだ。
冒険者の人たち。
仕事でやってきたのかもしれないし、町に用があってきたのかもしれない。または通り過ぎるだけ?
それなりに大き目の町、迷子に遭遇することも……ありうるのかもしれない?
どう、するのか?
解説
マスターより
リプレイ
ロドリック・アルカインは本業である魔法道具作りの関係で、この町に来ていた。
その用も終わったので、土産を買う段階に来ている。
「この店だね」
この町で土産を買うならここの焼き菓子が良いと勧められた店に入った。
シハーブは町の中を歩いていたとき、子どもの泣き声や老婦人の困っているような声を耳にした。
何があったのか気になり、声を頼りに歩いてみる。
人間が多い街の中、一つ頭抜けるシハーブは角を曲がった通りで二人を見つる。
様子がわからないため、向かうのだった。
ハリーヌ・ヨツユビは町を歩きながら、平穏さをかみしめる。
一方で、町の中でも何が起こるか分からないという認識もあった。
きょろきょろと周囲を見ながら歩く子どもたちを見つけたとき、不安がわく。
何かあってからでは遅いと考え、子ども達に声をかけることにしたのだった。
マタリキー・T・ヒーローは町に到着後、少年達が不穏なところに入っていくのを見た。
急いでいたので、知り合いにあったら対応を頼むことにした。
●状況を確認してみよう
ロドリックは菓子を眺める。
「ふむ、チョコか。最近どこでもはやっているようだね」
「ええ、流通が多くなって、私たちでもこうして素材として使えるんですよ。どういった、菓子がよろしいでしょうか?」
ロドリックを対応している店員は弁舌なめらかにいう。
「そうだね、日持ちするものが良いね」
ロドリックはさらりという。
通な様子で話を進めているが、当人は菓子のあれこれの違いが分かっていない。
ふと、子どもの泣き声や別の店員の困った声が耳に届く。
店員同士がアイコンタクトをしているため、ロドリックの対応していた店員の動きが止まる。
「君は君の仕事をしてくれたまえ」
ロドリックはきぱりというと、子ども達に向き合った。
ロドリックを見たルージ・アクロはじっとしている。
姉のベルデ・アクロはしくしく泣いているので、気づいていない。
「店員の手を煩わせるとは、何があったのだ、一体」
泣いているベルデではなく、ルージを見て問う。
「実はね……」
ルージが話してくれた、一緒にいた子たちがはぐれたということを。
その上、チョコレートを買って帰るという目的を考えるとお金も足りないという。
「探してこないと」
弟の説明を聞いて、ベルデが外に出そうになる。
「待ちたまえ。君が悪いわけではない」
ロドリックが止める。
「自責の念に駆られるのはわかるが、しいていえば迷いやすい道が悪い」
ロドリックに言われても、ベルデは鼻をすする。
(状況からすると友達の心配ではなくお金の心配をしている。悪意を知らずに育ったのだろう)
町ではぐれても危険があるわけでなく、何かしらで合流できるという認識が子どもにあるのだろうとロドリックは分析した。
確かに、この町は治安が悪いわけではない。
だからと言って、何があるかわからない。
「皆、少し遅れているだけだろう。ここで二人は待っているといい」
店員には一応一言いい、ロドリックは町に出た。
「迷子が迷子を捜そうとしてもろくなことにならないからな」
集合場所にさかのぼるように向かった。
シハーブはセッピア・カーフと親切な老婆のそばに寄った。
「うっせえなぁ、どうした、どうした?」
大きな声と大きな影に二人は動きを止めた。
「ばあさん、この子、一体どうしたんだ?」
老婆、シハーブの外見に驚き、硬直する。
「いや……え、それは……」
シハーブは外見にびくつかれているのだろうと推測はしている。
だから、模範的な人間を想像し、その行動をまねすることで、落ち着いて対応をしようと心がける。
しゃがみ、視線が近くなるようにした。
「あ、ああああ」
「うわああああ」
老婆は声を出そうと絞り出し、セッピアは火が付いたかのように泣きだした。
「ったく……だから、どうしたんだって聞いてんだろ」
「あ……え」
なかなか話が進まなかった。
「俺は冒険者やってるシハーブだ」
自己紹介と身分証明から入ることになる。
結果、老婆は理解してくれた。深呼吸をした後、うなずいた。
「で、何があったんだ?」
老婆はようやく状況を教えてくれた。
「迷子ってことだな。俺に任せておけ」
シハーブは請け負う。
「どうせ暇だからな」
老婆は悩んだようだけど、冒険者だし信用して別れることになる。
セッピアは呆然としてシハーブを見る。
「お前の家族や友達はその辺にいるだろう? 探そう」
「で、でも……」
「こうしてだな……」
「わああああああああ」
シハーブはセッピアを抱えると、肩車をした。
「ほーら、嬢ちゃん、知り合いはいねえか? いねぇ……」
「怖いよおおおおお、うわあああああああああああん」
シハーブの声はセッピアの叫び声にかき消された。
「そんなにか」
「高いよぉおおおおお」
「そっちか」
シハーブは苦笑した。
ハリーヌは楽しそうに歩いているヴェル・コルトゥーラとローザ・コルトゥーラに声をかける。
「お嬢さんがた、子どもだけで歩いては危ないでございますよ。お父さんかお母さんはどこでございますか?」
「もーもー、おっおー」
ローザが目をまん丸にして、手を叩く。
「いえ、ワタクシは牛ではございません。ヨツユビハリネズミでございます」
丁寧に間違いを正すように言う。
「うー?」
ローザが首を傾げる。
ヴェルはハリーヌが連れているゴリラを見ているようだ。
そして、じりじりと下がっている。
「間に合ってますっ!」
「もーもーふ」
ローザの手を引っ張り、ヴェルは走り出そうとした。
ビタン、とローザが転んだ。
「うわあああああああああああああああ」
この瞬間、逃げるどころでも、訂正どころではなくなった。
ハリーヌはローザをあやしている間。なぜ警戒されたか検討する。
ヴェルの視線は自分の背後だった。
「……ゴリラが、警戒対象だったのでございますね」
ゴリラ落ち込む。
ハリーヌはヴェルを見る。
ヴェルはローザを立たせ、ハリーヌの言葉にうなずいた。
「そうでございましたか。見たことがなくて驚いたのでございますか。ワタクシは冒険者です。確認していただいてもかまいません」
まずは、自己紹介をした。
「ごめんなさい」
「いえいえ、誤解が解けて良かったでございます。では、最初の質問に戻りますが……」
ヴェルは状況を語った。
「ほうほう、子ども達皆でチョコレートを買いに? それではぐれたでございますか」
「うん。でも、お菓子屋にいると思うし、会えなかったら集合場所に行けばいいから」
ヴェルは大変前向きに言う。
「道を覚えていらっしゃるのは大変すばらしいことでございます」
はぐれても合流できることは重要だ。
「ここで出会ったのも縁。ワタクシもご一緒するでございます」
「でも、用事があるんでしょ?」
「いえいえ、何もありませんよ。このゴリラが一緒なら、悪い大人など近づいてこないでございましょう」
ハリーヌの言葉をヴェルは考えた。
「よろしくお願いします」
ハリーヌはうなずいた。
「もぅもう」
「いえ、ですから、牛では……」
ローザが何をもっていっているのか判断に困るのだった。
●街を歩く
ロドリックは店を出た。
しばらくすると子どもが泣き叫ぶ声を耳にする。
集合場所に向かう道ではなく、一本先だ。
シハーブはセッピアを肩車から、胸に抱くに変更した。
「ほれ、これでいいか」
「……うん」
安定感が出たのか大人しくなる。
「で、誰からはぐれた細かく聞くぞ」
「ブルーノとベージュ……それと、隣の家のお姉ちゃんのヴェル……えっと、小さいローザ」
セッピアは泣きすぎたらしく、横隔膜がヒクヒク言っている状態だ。
「どっちから来たんだ」
「あっちだと思う」
セッピアは指さすが自信がない。
「こっちから来たと思ったのに、誰もいないんだもん……うわああああああああ」
「泣くな、泣くな」
ふと、シハーブは視線を感じる。
リザードマンであるため、ヒューマンに少し珍しいことはあるだろう。
そもそも、大人が、小さな子供を泣かせて抱えている時点で、誤解を生む危険性もあった。
説明すればわかってもらえるはずだった。
「見せもんじゃねぇぞ! 散れっ!」
このように言ったものだから、余計に怪しいし、遠巻きから見られる羽目になるのだった。
「うわああああああああああああ」
さらにセッピアが泣きだした。声に驚いたのかもしれない。
シハーブが困った。
一直線に向かってくる人間に気づいた。
「何だよ」
「セッピアかね」
ロドリックはセッピアを見て問う。
「菓子屋でベルデとルージが待ってる」
セッピアは泣き止んだ。
「ベルデがいるの?」
「ああ」
この会話を聞き、シハーブはホッとした。
「私はまだ探すから、あなたたちは――へ行ってくれ」
「迷子、そんなににるのか」
シハーブは何とも言えない顔になる。
とりあえず、ロドリックが示した店に向かうのだった。
ハリーヌとヴェルたちは、ある菓子屋についた。
しかし、探している相手はいなかった。
「あれえ?」
ヴェルは首をかしげる。
「まずは情報収集でございます」
ハリーヌが店員に問うと、菓子屋は複数あると返答がある。
「チョコレートを扱っているとなると、わかりますでしょうか?」
「そうですね……うちでは扱っていないんですけど、確か……」
店の人は把握しているようで、店の名前と場所を教えてくれた。
「ありがたいことです」
「いいえ。やはり、チョコレートは人気なのですね」
「人気もありますが、好みはまた別でございますよ」
ハリーヌは店の人に答えた。
「この子たちの連れを探すため、今回はお暇させていただきます」
「いえいえ。見つかるといいですね。今度はゆっくり来てくださいね」
「ありがとう」
ヴェルが手を振ると、ローザもまねして手を振った。
ハリーヌたちは店員に見送られて店を後にした。
いくつか店を見て回る。
そして、該当の店に到着できた。
「ベルデたちとピアだ」
ヴェルがほっとした。
「良かったでございます?」
ハリーヌは疑問形になったのは理由がある。
話に聞いていた人数が足りないからだった。
ロドリックはベルデが言っていた道を進んでいく。
集合場所となるところまで行くと、冒険者ギルドの職員から一つ情報をもらった。
一本入った道に行った子供がいるという話だった。
ロドリックは「まさかと思うが」と思いつつも、子どもが興味を持つのが何かわからないため、情報を一つの手がかりとしていく。
該当の道はちょっと汚い。
奥に進まれたら探しづらいが、すぐにそれらしい子どもたちを見つける。
「チョコレートを買いに来た子たちか」
声を掛けると、小さい子の方が明らかにほっとした様子を見せた。
話を聞くとブルーノ・カーフとベージュ・カーフだとわかった。
ロドリックは二人を連れて菓子屋に戻る。
「おや、ロドリック様もいらしたんですか。その子たちは……」
ハリーヌが声を掛けたところで、セッピアが男の子ふたりを見て泣き出した。
きょうだいだとわかる。
「他の子も冒険者に出会っていたとは、素晴らしい偶然でございますね」
ハリーヌが穏やかに言う。
「無事で何よりだ」
シハーブも安堵した。
●チョコチョコ
子どもたちは目当てのチョコレートを買った。
「二枚だけだよ」
ブルーノがしょんぼりしていうと、ベルデが怒る。
「仕方がないでしょ! お金足りなかったんだし」
「そうだよね、買えただけでも良かったんだよ」
ヴェルがベルデを援護するように言った。
ハリーヌは穏やかに声をかける。
「板チョコレートが二枚でございますか? 大丈夫、板チョコレートは分けやすいでございますからね。仲良く割って食べるでございますよ」
「仕方がないか」
ブルーノは色々言われて納得した様子を見せた。
ベルデは「おじさん待ってる行かないと」と言うと、出発する指示を出した。
「では、私も行こう」
ロドリックが言うと、ハリーヌも「そうでございますね」と言う。
「いいの?」
ヴェルが問う。
「また、迷子になるだろ」
シハーブの言葉に、子ども達は「そんなことないよ」と異口同音に言う。
「そうか……」
シハーブは納得しかかるが、ハリーヌが「いえいえ、ついででございます」と子ども達に言い聞かせる。
油断すると、また迷子になるだろうから。
冒険者と子ども達は集合場所に向った。
農家の男性は驚く。
「何があったんだい?」
子ども達は口々にあったことをいった。
農家の人は絶句する。集団行動するから大丈夫だと思っていたらこのようなことになっていたいうことに。
「ご迷惑をおかけしました」
頭を下げる。
「田舎と違って町は不案内な子どもを放り出して良い事はないぞ」
ロドリックが言う。
「今度からは気をつけるでございますよ」
ハリーヌは農家の人、迷子になりまくった子ども達にやんわりという。
「今度ははぐれるなよ」
シハーブが念を押すと、子ども達は元気よくうなずいた。
「もーもー」
「ですから……」
ハリーヌが訂正をしようとして、ヴェルが口を挟んだ。
「……もふもふ? 大きい?」
ヴェルがいうとローザがうなずきながら「もひゅもふ、おっおー」と言うと、ハリーヌやゴリラに手を伸ばしていた。
「なるほど、ワタクシたちが気になっていらしたということですか」
ハリーヌは微笑むと、ローザを抱き上げる。
ローザはハリーヌの頭に手を伸ばし触り、その後、ゴリラにも手を伸ばしていた。
昼ご飯時も迫るため、子ども達は農家の人について立ち去る。
後ろを向いて冒険者に手を振る。
冒険者たちは子ども達がまた迷子になるのではと心配するが、子ども達が取っている対策が見え安堵する。
子ども達は手をつないだり、上着をつかんだりして、団子状になっていたのだ。
角を曲がり、見えなくなった。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:無し4 / 4〜6人
2021年03月23日 17時34分14秒 公開
相談掲示板
ふむふむ。いたいけな子供が迷子の状況を目撃してしまったようだ。 これは、ここで相談して手分けしてもよいのか? 私はとりあえず、そうだなぁ。 菓子店でアクロ姉弟に遭遇して、事情を聴きだしてこの場を動かぬように説得していようか。
子供の相手か。苦手なんだよなあ。顔見て泣かれるんだわ…。 手分けして誘導って話なら セッピアを拾ってブルーノとベージュを探すとするぜ セッピアが泣き止むかはまあわからんが 抱きかかえて移動すりゃ相手側から見やすくなるだろ。 …大泣きしてる子供を抱えてる大男なんて犯罪の匂いしかしねえから 早く見つけてくれよな。
迷子でございますか? 誰でも子どもの頃は失敗をするものでございますよね… 申し遅れたでございますが、ワタクシはハリーヌ。しがないヨツユビハリネズミでございます。 ワタクシはコルトゥーラ姉妹を見かけたら、ひとまず道を引き返すでございます。 大きな通りなどで落ち着かせてから、チョコレートを売っている店を聞き込みして回ってみるでございますよ。 …泣き出したら面倒くせぇからな。泣かさない方向で。
ふむふむ(真似をしつつ) となると、 コルトゥーラ姉妹:ハリーヌ先輩 セッピア → ブルーノ&ベージュ:シハーブ先輩 アクロ姉弟 → ロドリック先輩 って感じっすね。 よし、俺はそれじゃあ、間に入ってあちこち駆け回る役をしようと思うす。どっかで誰かの迷子組とかち合ったら、集合場所になりそうなところを決めてそこに集合できるようにするっすかね。 無難なのはブルーノとベージュと出会ったことにして、シハーブ先輩におしつ……お願いしたあとで、あっちこっち駆け回る感じにしようと思うす。 泣いてるセッピアを見つけるっていみでは超聴覚がキくかもしれないすね。持っていくことにするっす。 ところで、大泣きしている子供を抱えている大男なパイセンに、最初はちょっと犯罪の匂いを指摘してみるっすわ。俺、真面目なんで……