『征竜の巫女』と望まれぬダム
真柄 葉
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シナリオID:635
オープニング
造船と鍛冶を主産業とするこの街では、今日も槌とノミの音が街中に響き渡っていた。
「すごいじゃないっ、これ全部船になるの?」
「全部ってわけじゃないけどね。ほとんどがそうかな」
港に併設された木場に足を運んだヒルルクは、目の前の光景に驚いた。
囲われた中に無数に浮かぶ丸太。そして、それをまるで手足の如く操る筏師達が水の上を滑るように丸太を運んでいた。
「山から切り出した木材を、一度この木場に浮かべて溜めておくんだ。貯木場って言うんだけどね。それで造船所に所属している買い出し人が木を選びに来るのさ」
青年は興味深そうに貯木場を見つめるヒルルクに、ゆっくりとわかりやすく説明していく。
「へぇ、やっぱり良し悪しがあるのね」
「もちろん! あの山で採れる木材は質がいいって評判なんだよ」
と、青年は街の裏にある山を指さした。
「へぇ、あの山で」
ヒルルクは青年が指差す山を見つめ、突然ポンと手を打つ。
「ちょっと見てくるわっ!」
「……えっ!? ちょ、ちょっと巫女様!!」
「じゃ!」と身を翻したヒルルクに慌てて声をかけようとして、青年が手を伸ばした、その時。
「おーい! 誰か来てくれーー!!」
山の方から木こりと思われるガタイのいい男が駆けてきた。
「どうしたんですか? 随分慌てているようですけど」
青年が声をかけると、息を整えた木こりが顔を上げる。
「川を下ってた筏が荷崩れおこしちまったらしいんだ!」
「えっ、荷崩れ!? 大変じゃないですか!!」
木こりの言葉に青年の顔が青ざめた。
「何が大変なの?」
何やら大事な気配を感じたのか、ヒルルクが二人に問いかける。
「荷崩れした材木が川の流れにもまれながら下れば、どこかで引っかかるんだよ! あの川はただでさえ難所の多い所なのに……」
青年はヒルルクへの答えも程々にじっと山を見上げた。
「俺はギルドへ行ってくる。すまんがお前は人を集めてもらえるか!」
「はいっ! すぐに動けそうな人に声をかけますね!」
「よろしく頼んだ!」とギルドへ向かっていく木こりを見送った青年は、貯木場をきょろきょろと見渡した。
「すみませーーん! 手の空いている人は居ますかーー!!!」
貯木場で作業する筏師に向け、青年が叫ぶ。
「川で荷崩れが発生しました!! 誰か手を貸してください!!!」
青年の声に筏師達も驚いたのか、軽やかに木材を渡り岸までやって来た。
「どの辺りだ?」
「中腹の流れがきついポイント付近らしいです」
「あそこか……まずいな」
「はい、ですから急いで人を遣らないと」
筏師に説明する青年の顔に焦りが浮かぶ。
「ねぇ、なんでそんなに焦ってるの?」」
と、そんな青年にヒルルクが問いかけた。
「ああ、えっとね。荷崩れした木はバラバラに川を流れてくるんだ」
「ふむふむ」
「川にはいくつか難所があってね」
「ほうほう」
「そう言う難所、岩場に木が引っかかる事があるんだ」
「へぇ」
「一本引っかかってしまうと、後は芋づる式に引っかかっていって……」
「それでそれで?」
「ダムを造っちゃう」
「ダム?」
青年の説明に聞き慣れない単語を見つけ、ヒルルクは首をかしげる。
「そう、ダム。水を貯える為に川を堰き止めて作る貯水池の事だよ」
「へぇ。でもなんでそれがまずいの?」
「ダムは無限に水を溜めれるわけじゃないんだ。溜めすぎると水の圧力で決壊する」
「決壊……?」
「そう、鉄砲水がこの街を飲み込むんだ」
神妙な表情でそう語る青年に、ヒルルクは目を瞠った。
「えっ!? それってこの街が水に飲まれるって事じゃないっ!」
「そういう事。だから急いで流される木を何とかしないといけないんだ。だからごめん、今日はこれ以上案内してあげられないや」
青年はヒルルクにそう言うと、他の人にも声をかけようと街の方へと走っていってしまった。
「やっぱり行ってみるべきよね、これは」
青年の背を見送ったヒルルクは、再び山へ視線を移す。
「街が水に飲まれでもしたら、街の人達がとーっても困るじゃない。何とかしないと」
ヒルルクは誰に言うでもなく、一人山へと向かって駆け出した。
解説
マスターより
リプレイ
「流石に少なすぎますわね」
「これは結構大規模な災害かもしれないな」
バンビと並び林道を駆ける海神・江流。二人は仲間に先行する形で上流を目指していた。
「あの岩は」
しばらく登っていると、バンビが眼下に見える特徴的な岩を指さした。
「目印って言ってた、角岩だろうね」
バンビの指を追い江流もそれを確認する。それは確かに木こりから話を聞いた目印だった。
「もうすぐ現場だ。急ごうか」
「ええ」
二人は坂道を駆け上がる速度を上げた。
●
先行している二人を追い、他の者達は資材を積んだ荷車を押しつつ林道を上流へ急ぐ。
「疲れたら教えてね。休憩を入れますから」
荷車を押す相棒のゴリラ『アンドリュー』に声をかけながら、エレノア・D・グリフィスは道の先を見つめる。道は未舗装だが、アンドリューの怪力は悪路を苦も無く荷車を押し続けた。
「正直助かる、ます。ゴリラすごいな、です」
アンドリューの仕事ぶりに、蒋・璃龍は驚く。
「力自慢の子ですので。この様な作業はお手の物なのですよ」
驚く璃龍に、エレノアはふわりと微笑んだ。
「道中はできるだけ体力を温存したいから、ほんと助かるよ」
荷車の持ち手を握り先頭を行くアスティン・ヴェルラインが、うんうんと頷く。
「ヴェルラインさんも疲れたら遠慮なさらずに言ってくださいましね?」
「うん、ありがとう。でも、ほんと力入れてないんだよ」
と、エレノアの気遣いに答える様に、アスティンは片手を離して見せる。
「ね?」
「まぁ、よかったです。この子が役に立てて」
そんなアスティンの仕草に、手で口元を押さえエレノアは上品に微笑んだ。その時――。
――がさっ。
「っ! 何か居る、ます。皆、止まれ、です」
突然の物音に璃龍が咄嗟に先頭に回り、皆を庇う様に立った。
見れば前方の茂みが揺れている。
「熊でしょうか……?」
「いや、こんな時期に熊はいない……冬眠しているはずだから」
エレノアにそう言いつつもアスティンは足を止め、荷台から弓を取り出した。
皆が臨戦態勢を整え前方の茂みを睨み付けていると――。
「ぷはっ! やっと出られたぁ」
茂みの中から現れたのは、熊ではなく銀髪の少女だった。
「む、ヒルルクか?」
「え? あれ、スヴァン? どうしてこんなとこに?」
突然頭を出した見知った顔に、スヴァン=ウォルフ=ユーウェンは近づいていく。
「ヒルルクって、征竜の巫女の、です?」
「確かそうだったと記憶しています」
「な、なんでそんな人が林の茂みから……?」
一方、取り残された三人は状況がつかめない。
「こんな所で何してるんだ」
「何って言われても……ああ、そうだ! スヴァン、あなたも協力して! この先でなんか水が溜まって危ないんだって!」
服についた枯葉や枝を払いながら、ヒルルクはスヴァンに訴えかける。
「……ああ、そうだな。俺達はそれを解決に向かう途中だ」
「うん……えっ!?」
「知らなかったのか? 俺達は冒険者だ。冒険者は依頼を受けてそれを解決する者達だ」
「そ、それぐらい知ってるわよ!」
懇切丁寧に説明するスヴァンに、ヒルルクはプイっとそっぽを向いた。
「まぁ、いい。ヒルルク、お前も手伝え」
「はい? ちょっと、それ先にわたしが言ったんでしょ!」
「結果的に同じなら問題ないだろう」
「違う! 微妙に違うのよ! いい、わたしが――」
がやがやと賑やかにスヴァンとヒルルクは林道を先に行ってしまう。
「なんでしょう、巫女様のイメージが、その……」
「はっきりと言うといい、です。ガラガラッと崩れていくって」
「ははは……面白そうな人だね」
先を行く二人を追いかけるように、三人と一匹は再び林道を登り始めた。
●
一方、街に残り情報収集を行う者達もいた。
「――という訳なのですが、何かわかる事はありませんか?」
街の木こりたちが集う酒場に顔を出したエルファリアが、今回の災害について類似の事例がなかったか聞き込みを行っていた。
「50年この街に住んでるが、流石にこんな事は聞いたことがねぇな」
「そうですか……ちなみに、それより以前の記録とかもないでしょうか?」
「いやぁ、しらねぇな。まぁ、元々冬は水量が少ないから、岩に木が引っかかる事はたまにあったんだけどな。しかし、ダムができるまで詰まるとはな」
酒場に居た木工所の親方はそう言って自慢の顎鬚を撫でる。
「ちなみにあの川に今ダムはあったりしますか?」
「いや、そんなものはねぇよ。ダムってのはあれだろ? 飲み水を確保しとくために貯めとくってやつだろ?」
「治水の役割もありますが……たぶんそうですね」
親方の疑問に、エルファリアは記憶を探り答えた。
「ここにはでっかい湖があるからな。そういうのは必要ないんだ」
「確かに……それじゃ、今までダムを造った事は無いんですね」
「ないだろうな。まぁ、他の街は知らねぇけどな」
と、親方はローレラウラの他の街ならと可能性を示唆する。
「ちなみに、ダムを人工的に作る事は可能だと思いますか?」
「はぁ? そりゃ作れない事はないだろうけど、さっきも言った様に作る意味が無いと思うが?」
「いえ、今だけでいいんです」
「今だけ?」
「はい、今溜まってる水を少しでも減らしたり、もしくは受け皿としてのダムを造ったりできないかなと」
訝しむ親方に向け、エルファリアは問いかける。
「まぁ、場所によれば作れなくはないが……一朝一夕で出来るもんじゃないぞ?」
「造るとしても、やはり時間がかかりますか……ありがとうございます。仲間と相談してみます」
エルファリアは親方に頭を下げると、酒場を後にした。
「お待たせ。そっちはどうだった?」
「あまりいい話は聞けませんでした」
街の広場で合流したエルファリアとアリオン・リュー。
アリオンもまた街で聞き込みを行っていた。
「そちらもかぁ。こっちも参考になりそうな話はなかったよ」
「やはりダムを新しく造るのは現実的ではなさそうですね」
「うん、なにより時間がないね」
「はい」
二人は互いの成果を報告し合いつつも、結果に結びつく有効な情報を得られなかったことに落胆する。
「とにかく現場に行こう。先に行った皆の手伝いもしないといけないし」
「そうですね。行きましょう」
そうして二人は遅れを取り戻そうと走って林道へ向かった。
●
「これはなかなかだ」
上流に到着した江流がその光景に息をのむ。
急流を塞いだ大量の丸太がダムの役割を果たし、水嵩がどんどん増してきていた。
「あまり時間はありませんわ」
じっとダム湖を見下ろす江流の脇からするりと抜けだしたバンビが【ウォーターウォーク】をかけると、岩場を跳ね降り水面に立つ。
「……目に見えて水位が上がってきていますわね」
既に河原だった場所は水没している。そして、岩壁を登る様に水位が増してきているのが見て取れた。
「速さが身上なのはシーフの方だと思うけど。まぁ、それは置いといて。さて、どうしたものか」
バンビの【ウォーターウォーク】の恩恵を受けつつ、バンビに倣い水面に降りた江流。
「最優先で水量を減らすべきですわ」
「そうは言うものの、あの木を退かすとなると相当に苦労しそうだけど?」
「魔法で吹き飛ばせば、万事解決です」
「いやいや、洪水を誘発してどうするんだ」
「冗談ですわ」
表情を崩すことなく答えたバンビに、江流はがくりと肩を落とした。
所謂『満水状態』ではないものの、すでにかなりの量の水を湛えているダム湖。この水が一気に放水されたとなると、それは鉄砲水となり下流にある街を飲み込む。
「とにかく、木を動かせるか試してみよう」
「そうですわね。他にも何かないか詳しく調べましょう」
そう言うと二人は【ウォーターウォーク】をかけ直し、周囲を調査していく。
●
「結構遠いのですね」
荷車に合わせているので速度はあまり出ないとは言っても、もうかなりの時間を歩いてきた。
エレノアは額に浮いた汗をぬぐいつつ、林道の先を見つめる。
「もう少しでのはず、です?」
と、璃龍は共に荷車を押すアスティンに問いかけた。
「ちょっと見てこようか。蒋、ちょっと代わってもらえるかな」
そう言って荷車の持ち手を璃龍に譲ったアスティンが荷台へと飛び乗る。
「行こうディディ」
荷台に腰を下ろしたアスティンは、肩に乗っていた相棒のディディに声をかけるとすっと目を閉じた。
意識を飛ばし――感覚を繋げる。
アスティンは相棒の大鼬『ディディ』とエーテルリンクを結ぶと、荷車に先行し林道を行く。
「ヒルルクさん、お疲れではありませんか?」
「うん? 大丈夫よっ! こんな山道、極北に比べたら全然大したことないもの!」
心配して声をかけてきたエレノアに、ヒルルクは胸を反らして答えた。
結局、ヒルルクは冒険者達についてくる事となり、共に林道を進んでいる。
「前にも思ったが、極北からわざわざ出てきた理由があるのか?」
歩調を合わせながらヒルルクの隣を行くスヴァンが問いかけた。
「もちろんあるわ! わたしは征竜様の使いとしてこの地に降り立ったんだから!」
自慢げに話すヒルルクに、璃龍やエレノアは「おー」と感嘆の声を上げる。
一方、スヴァンは。
「……パシリか」
「パシリじゃないわよ!!」
痛い所を突いて、猛反論されていた。
「使いというのは、やはり征竜様の代弁者という事になるのでしょうか?」
ツンとそっぽを向くスヴァンに牙をむくヒルルクに、エレノアが声をかける。
「え? ま、まぁそういう事になるかな?」
「まぁ。という事は、ヒルルクさんのお言葉は征竜様のお言葉なのですね」
「そ、そうね。そう思ってもらっても間違いじゃないわ……きっと」
上品に手を合わせ微笑むエレノアに、ヒルルクは乾いた笑みで答える。
「極北はどんな所、です? とても寒いと聞いた、ます」
冒険者になり外の世界を沢山見てきたが、極北は前人未到の地。想像すらできぬ世界に興味を惹かれたのか、璃龍がエレノアに続けて問いかける。
「えっと、とても寒い所よ。水だって家だってヒトだって凍り付いちゃうんだから」
「人も、です?」
「ええ、人も」
驚き聞き返した璃龍に、ヒルルクはなぜか自慢げに答えた。
「そういう極北の情報も伝えに来たの、です?」
「え……? いや、別にそういう訳――」
「違うの、ます?」
「伝えに来たわ! わたしは代弁者だからね!」
璃龍に期待の眼差しを向けられ、ヒルルクは大見栄を張る。
「まぁ、パシリだしな……」
「パシリじゃないって言ってるでしょ!!」
そんな賑やかな会話を繰り広げていると、ディディが戻ってきた。
「お待たせ。ずいぶんと賑やかだったね」
瞳を開けたアスティンが苦笑しながら皆を見渡すと。
「目的地まではあと少しだ。先に行っている二人はもう作業を始めてたよ」
ディディの目を通して見てきた情報を伝えた。
「アンドリュー、もう少しだそうです。あとちょっとだけ頑張ってくださいね」
エレノアが文句も言わず荷車を押していた相棒に声をかけた、その時。
「おーい! 待ってくれー!!」
後方からの呼ぶ声に振り返って見れば、アリオンとエルファリアがようやく追いついてきた。
●
「これは思った以上に複雑だ」
「まるでパズルのようですわね」
岩と木。複雑に絡まった毛糸のように、何処をどう抜けば解けるのか見当もつかないほど、材木は何重にも折り重なるように詰まっていた。
「加えて水圧もかかっていると……」
【建築・土木】の知識に明るいバンビは、ダムの現状を頭の中で立体化させる。
「水底の方も結構重なってる。浮き上がってこないっていう事は、結構な圧力なんだろうな」
【探波】でダムの見えない部分まで把握しようと、江流がじっと水底に集中した。
「となると、やはり水圧の一番かかっていない所から除去するのが正解ですわね」
「一番上か」
と、バンビに言われ江流が水の上を歩き、ダムまで近寄る。
「【ウォーターウォーク】がかかっていても水面じゃうまく脚に力がいれられないな。岩場を使う方が確実か」
ダムの一番上の木材に軽く力を込めてみるが、やはり足場が悪く力が入らない。
「岩場の安定性と強度は問題ありませんの?」
「ああ、材木が引っかかってる――よっと、この岩はびくともしないな」
バンビの声に答える様に、江流は材木を押しとどめる岩の上へと移動した。
「でしたら、作業はその岩を中心に。幸いにして、二つありますもの」
そう言って、バンビは江流の乗る岩と反対側にある岩の二つを指さした。
「お待たせ、です!」
そんな二人を呼ぶ声がする。
見上げれば林道から璃龍が手を振っていた。
「援軍も到着したようですし、具体的な話を進めましょう」
「ああ、賛成だ」
そうして二人は、皆と合流するべく一旦林道へと上がった。
●
「もうすぐ満水になる、ます。早く方針を決める、です」
眼下を見下ろし璃龍が呟いた。ダムは既に貯水量の限界を迎えつつある。
「これじゃ、段階的にダムを作って放流量を調整するというのは時間的に厳しいね」
璃龍と共にダム湖を見下ろすアリオン。先ほど街で確認してきたダムの新設はやはり時間的に無理があるようだった。
「両側の岩場はかなり頑丈だから、いくら水が溜まっても水圧で割れたりはなさそうだ」
「丸太も一先ずは問題なさそうですわ。折れたり砕けたりはしないでしょう」
先着していた二人が調査のあらましを皆に聞かせる。
「やっぱり地道に木を取り除いてくしかないのかな」
「そうだと思います。考えなしに取り除けば、微妙なバランスが一気に崩れるかもしれません」
アリオンの言葉にエルファリアが追従した。
「しかし、そう単純には行きませんの」
と、バンビが声を上げる。
「……水圧が思った以上に高い。か」
スヴァンの予想にバンビは大きく頷いた。
「しかし、水圧はどうしようも……」
困ったように呟くエルファリアに、他の者も黙り込んでしまう。
「一つ案がある、ます」
と、そんな中、璃龍が声を上げた。
「あそこの岩と岩の間。今少し水が漏れ出ている所を見て、です」
そう言って、ダムから少し離れた岩場を指さした。
「あの岩を少し削ってやれば、きっと水の逃げ道ができる、ます!」
璃龍の指さす二つの岩はどちらも巨大で、多少削った所で割れたり砕ける心配はなさそうだった。
「蒋さんの案、私はよいと思いますが、皆さんはどうでしょうか?」
と、エルファリアが璃龍の意見に賛同を示し、皆に問いかけた。
「なるほど、水位を下げる良い案だと思いますわ」
「う回路で水位を下げて圧力を下げ、丸太を除去か。悪くない」
【建築・土木】に明るいバンビとスヴァンも同意し頷く。
「方針が決まったのでしたら早々に作業にかかりませんと、満水になってしまいますわ」
と、早速とエレノアはアンドリューを呼び寄せた。
「分担はどうしましょう。私はアンドリューと共にダムの丸太へあたろうかと思います」
そして、エレノアが他の皆へと問いかける。
エレノアに倣い残りの8人も、それぞれ自らの担当すべき個所へ名乗りを上げていった。
「ヒルルクさんもいれれば4:4か。人数的には十分かな」
と、最後まで答えを保留していた江流が声を上げる。
「うん? どこか行くの?」
名を呼ばれ首を傾げたヒルルクが、江流に問いかけた。
「俺は上流を偵察するよ。更に流木が流れてきちゃ、作業の邪魔だろ?」
そう言って江流は上流を指さす。
「そっか、上を見ててくれるなら俺は下を見てようかな」
江流とは反対に下流の方へ視線を向けたアスティンは、ディディの頭を撫でた。
「これで全員、役割分担は決まったかな?」
と、アリオンが皆を見渡すと、誰もがうんと頷く。
「それじゃ、僕達の出来る事をしよう!」
そう言ってアリオンが拳を上げたのに合わせ、岩場側にバンビと璃龍、ヒルルク、アスティン。そしてダム側に他の4人がそれぞれ付き、作業は開始された。
●
ロープで体と林道脇の木を結び、安全を確保した後、皆が作業に入る。
「このままでは流量が足りませんわ。隙間を広げませんと」
バンビが岩と岩の隙間を指さし、指示を出した。
「これね! 任せといて!」
するとヒルルクが自慢の戦槌を持ち出し、大きく振りかぶる。
「ちょっ、ちょっと待ったぁ!」
「わっ!? ちょ、なに!?」
ヒルルクが戦槌を振り下ろす寸前、アスティンが羽交い絞めにして止めた。
「力任せにやったらだめだ!」
「えっ、なんで?」
「少しずつ水を流していかないと、こっちが決壊してしまう!」
「だからなんで!?」
「水の力っていうのはすごく強いんだ! だから、ゆっくりと力をかけて行かないと、この岩だってもたないんだよ!」
「そうなの!?」
「そうなの!」
バンビと璃龍はそんな光景をやれやれと見つめている。
「ヒルルク様はヴェルライン様に任せておいて、こちらは初めてしましましょう」
「うん、少し削ってみる、です」
まだワイワイやってる二人を横目にバンビが、璃龍に声をかけた。
「いく、ます!」
璃龍は岩の割れ目に槍の先を当てると――。
「はっ!」
【鋭撃】で岩の一部を削り取った。
「……いい感じですわね」
削り取った岩の隙間から、流れる水の量が目に見えて増える。
「これで少しは水位が下がる、です?」
「そう期待しましょう」
二人は流れが速くなりつつある岩の裂け目をじっと見つめた。
●
「そうだ、それは抜いても問題ない」
スヴァンがダムの上部にある丸太を指さし指示を出す。う回路のおかげで少しずつ水位が下がり、手を出していい丸太も見えてきた。
「あれですね」
スヴァンの指示を受け、エルファリアが足場とする岩から身を乗り出し丸太を掴む。
「こっちは支えるから、一先ず下流側に下ろしてしまおう!」
ダムの反対側にはすでにアリオンが待機している。一人と一匹は丸太の両端を掴んで持ち上げると、えいやっと下流に向けて放った。
「アンドリュー。丸太を回収してください」
取り除いた丸太が再び岩場に引っかからなよう、エレノアとエーテルリンクを結んだアンドリューが岩場で待ち受け、川下に落とされた丸太を回収、綺麗に並べていく。
「次は左側の――そう、それだ。端が岩に引っかかっているから、一旦抜いてから持ち上げろ」
再びスヴァンが指示を出し、丸太の除去作業は慎重に進められていく。
こうして、ダムでは積み重なった丸太の除去。そして岩場での掘削による新たな水路の確保の同時進行で、ダムに溜まる水が少しずつ減ってきていた。
●
「どうやらあちらは順調のようだな」
そんな光景を遠くから見つめる江流は、丁度ダム湖へ川が流れ込む河口に居た。
「こちらもこれで――よし」
ロープを川の両端の気に結び付けた江流。だらりと垂れたロープは、万が一、流木が流れてきてもここで引っ掛けて止まる様に設置されていた。
「お疲れ様ー。順調そうね」
と、作業を終え額に浮いた汗をぬぐっていた江流を呼ぶ声がする。
「おや、ヒルルクさん」
見れば林道を上がってくるヒルルクの姿が見えた。
「どうしたんだ? 岩の掘削を手伝うんじゃなかったのか?」
江流は林道へと駆けあがりヒルルクを迎える。
「そう、それなのよ! そのつもりだったんだけど、皆がね、休憩しててっていい笑顔で言うのよ」
そう言ったヒルルクが、「酷くない!?」と江流に同意を求めた。
「はは、皆もヒルルクさんの事を気遣っているんだ。何せ『征竜の巫女様』なんだろ?」
「そ、そうだけど。別にわたしは祭り上げられるために来たんじゃないのよ!」
「自分ではそう思ってるかもしれないけど、他の人から見ればそうは見えないって事だろ
。まぁ、好意は素直に受けておくといいと思うぞ」
ぷんぷんと憤慨するヒルルクに、江流は苦笑しながら忠告する。
「おっと、少し水位が下がって来たかな。ヒルルクさん、よかったらロープを緩めるから手伝ってもらえるか?」
「ええ、もちろんよ!」
そう言うと二人は川を跨ぐ様に何本も張られたロープを緩める作業に移った。
●
「これ以上削ると岩が持ちませんわ」
「む、わかった、です。これくらいでやめておく、ます」
岩の掘削と丸太の除去。二つの作業が交互に進められ、ダムに溜まった水は半分ほどにまで減少していた。
「ここでの作業がもうないならダムの方へ合流しよう。結局、あちらを何とかしないと解決にはならないしね」
そう言うアスティンに二人は頷き、三人はダムの方へと移動を開始した。
「エレノアさん、一旦ここでストップです!」
エルファリアが川下で丸太の整理作業にあたっていたエレノアに声をかけた。
「あら、まだ半分以上残っているように見えますが……」
「これ以上は丸太が複雑に折り重なり過ぎてて、除去が難しいそうです!」
「まぁ、それは困りましたわね」
と、エレノアは黙々と作業するアンドリューへと視線を移す。
「アンドリュー、それが運び終わりましたら、一度休憩しましょう」
主人の言葉に、アンドリューがこくんと頷いたように見えた。
「すごくお利口な子ですね」
「はい、当家自慢のゴリラです」
アンドリューの働きっぷりに感心するエルファリアに、エレノアは少し自慢げに微笑んだ。
その頃、ダムの上では――。
「随分減ったように感じるけど、まだこれでも氾濫すれば街に危険が及ぶだろうね」
下がった水面を見つめアリオンが呟く。
「……チョコ食べたい」
「え? スヴァン、何か言った?」
「……空耳だ」
「そ、そっか……?」
若干頬を染めつつ上流に視線を逃がすスヴァンを見つめ、アリオンが首をかしげる。
「でもどうしようか。これもう抜けそうな丸太がないよ」
「ふむ……」
アリオンの問いかけにスヴァンがもう一度ダムの現状を見る。
言われる様に、どれを抜いてもダム自体が一気に崩壊知る可能性があった。
「せめて水圧がもう少し下がれば……」
問題はやはり水圧。先ほどまでは璃龍たちが作業していた水のう回路のおかげで、大した水圧の影響を受ける事無く丸太を除去できたのだが……。
「丸太を少しずつ削っていくというのはどうでしょう。もっとも、それが元で折れるかもしれませんが……」
と、エルファリアが提案するも、どうしても会話に逃げ道を作ってしまう。
「悪くない案だけど、懸念している通り折れてしまう危険があるから、そこは慎重に行かないといけないと思う」
答えるアリオンに、エルファリアは「そうですよね……」と、どこかほっとしたように頷いた。
「もう一か八か無理やり丸太を抜くしかないのかな……」
と、アリオンが口にした時。
「オレの魔法で吹き飛ばしますわ」
岩の掘削にあたっていた三人が合流した。
「えっ!? そんなことしたら洪水になるよ!」
バンビの突拍子もない提案に、アリオンは驚く。
「いえ、吹き飛ばすのはこのダムの水ですわ」
しかし、バンビが示した案はこうだった。
まずバンビが魔法でダムの水を吹き飛ばす。そして、水圧が緩んだ隙に複雑に折り重なった丸太を解き、整列させるというものだった。
「ただ、魔法を打つために、ここに潜らなければなりませんけども」
と、最後にバンビは足元の湖面を指さした。
「本当にそんな事できるの……?」
「ダイダルストリーム4発+アイアンウォール込みで……稼げる時間は5分と言ったところですわね。理論上は可能ですわ」
アリオンの問いかけに、バンビは胸を張って答える。
「……それが可能なら」
と、璃龍がバンビの話を聞き何か閃いた。
「ダムの前に柵を作って――」
すると、岩の上に何やら図を書き始める。
「こういう風にすれば左右から入ってくる水の量を押さえられる、です」
それはダムからせり出た二つの壁を作るというものだった。
「なるほど、水門のようにするわけですね」
「そんな感じ、です。これで、魔法で吹き飛ばした水が戻ってくる時間を、遅くできる、ます」
エルファリアの言葉に頷いた璃龍が皆を見渡した。
「ユーウェンさん、バンビさん、どう、です? 取り除いた丸太を使えばできると思う、ます」
と、璃龍が土木に明るい二人に問いかける。
「……可能だろう。縦杭だけでは心もとないが、ロの字に柵を作り沈めれば……一時的になら持つ」
「同意見ですわ。しかも、水門があれば作れる時間は倍になりますわね」
二人の賛同に璃龍は表情を明るくした。
●
「アンドリュー! もう一仕事お願い出来まして?」
作戦が決まり早速動き出したエレノアが、ダムの下で休憩していた相棒に声をかけた。
その声にディディと遊んでいたアンドリューが「うほ?」と反応する。
「折角まとめてもらった木材ですが、こちらで使う事になりました。申し訳ありませんが、こちらまで運んでください!」
「アスティン、こっちも縛ってもらっていいかな!」
「すぐ行くよ!」
アリオンが丸太を押さえ、アスティンが【サバイバル知識】を駆使しロープで固定していく。
「ダムの方で動きがあるみたいだな」
「あなたは手伝いに行かなくていいの?」
一方、上流で待機する江流とヒルルクは。
「手伝いに出た瞬間に、流木でもあったら困るからな。現状維持だ」
「ふーん」
「言っとくけど、サボってないからな」
「ふーん」
「……おーい、皆!! ここにサボってる奴が――んぐっ!」
「サボってないわよ!!」
仲良く状況維持に努めていた。
「一つ目、用意出来ました!」
「……よし、沈めるぞ!」
エルファリアの声に、スヴァンが頷く。皆が協力し合って、がっちりと組まれたロの字型の丸太がダムの前へと沈められた。
「次もすぐに持ってきますね」
「……ああ、任せた」
そして、次々と同じように組まれた丸太が運ばれては沈められ、ついに簡易の水門が完成した。
●
「準備できた、ます。バンビさん、おねがい、です」
璃龍にかけられた声に頷いたバンビは、鼻をつまむと露著なく岩から飛び降りた。
「……皆、準備をしてくれ。時間はかけられない。ダムを組み替えるぞ」
「まずは、水が引いている間に、丸太を全部取る、です。それから、縦杭に合わせて、綺麗にはめていく、ます」
作戦のあらましを再度確認したスヴァンと璃龍に、皆が頷く。そして――。
「時間だ」
――ドバァァァン!!
爆音を上げ、水中でエーテル光が爆発した。
エーテル光により一直線に湖水が割れ、ダムの前の水位が一気に下がる。
「水門、うまくいったね! よかったよ、何とか持って」
自分の組んだ木枠の強度に安堵するアスティン。
「急ぎましょう。時間はあまりありません!」
そして、エルファリアが真っ先に飛び降り、複雑に折り重なった丸太を外しにかかった。
他の者も次々に飛び降り、丸太の組み替えにあたる。
その間もバンビは、戻ってくる水に対し魔法を打ち込み続け、使用回数が切れれば今度は【鉄壁】を召喚し堰とした。
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「これでどうかなっ!」
組み上がったダムに向け最後の仕上げとアリオンが渾身の拳を叩き込むが、ダムはびくともしなかい。
「うん、いいみたいだ」
「よし、皆、引き上げるぞ!」
それを見ていたスヴァンの合図で、皆が湖底から岩へと上った。
「アンドリュー、バンビさんを引き上げて!」
最後に魔法を維持していたバンビに繋がったロープをアンドリューが引き上げる。
「水が戻る、ます」
璃龍が呟くと同時に鉄壁が消失する。そして、無理やり堰き止められていた湖水が一気にダムへと襲い掛かる。
しかし、新たに組み直したダムはびくともせず、その水圧を受け止めた。
「うまく行った、です」
発案者である璃龍がほっと胸をなでおろす。
「まだ作業は終わってないけど、ひとまず安心だね」
これから新しく組んだダムの丸太を一本ずつ外して水を流していく作業がある。
しかし、それは今までの作業に比べれば造作もない。
アスティンは新しくなったダムを見つめ、ほっと呟いた。
一方、アンドリューに釣り上げられたバンビは――。
「さっ、むっ、いっ! ですわっ!」
全身ずぶ濡れでがくがくと顎を震わせる。
「お疲れ様でした。今アリオンさんが焚火を用意してくれています」
バンビの身体を抱きとめたエルファリアは、凍える身体にマントをかけてやった。
その頃、上流では――。
「はっくしょん!」
バンビの魔法が巻き上げた水をもろにかぶり、ヒルルクは盛大なくしゃみを上げていた。
「なに!? 何だったの!?」
「はは、皆の作戦だったんだろう。うまくいったみたいじゃないか」
濡れ鼠なヒルルクとは対照的に、身軽な動きで水飛沫を回避していた江流が満足そうにうなずく。
「一言あってもよくない!?」
「俺はともかく、あんたがここに居るのは誰も知らないと思うけどな」
「うぐっ……!」
江流の正論にヒルルクは言葉を詰まらせた。
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バンビとヒルルクが仲良く焚火にあたっている間にも、新設したダムの解体作業は進む。
綺麗に横列に並べられた丸太を抜いていくのは思いのほか簡単で、作業はスムーズに進んだ。
「よし、これで最後だよ!」
アリオンと江流が協力して最後の丸太を取り除き、ついにダムの除去に成功した。
「しっかりと流れている、です」
璃龍が川の流れを見つめ頷き。
「……水門の撤去に移るぞ」
スヴァンは仮設していた水門の撤去に動く。
「ロープを切ればすぐにバレるようになってるから、また詰まらないようにだけ注意して外していこう」
ナイフを取り出したアスティンがロープを切り始め。
「うほっ!」
エレノアの相棒アンドリューが手際よく丸太を運び出す。
「これも抜いていいの?」
横列の丸太を支えていた縦杭に腕を回したヒルルクに。
「はい、残すとまた引っかかりの原因になります」
エルファリアが協力して縦杭を引き抜いた。
予期せぬ災害に見舞われたタウゲタの街は、冒険者達の活躍によって事なきを得たのであった
マスターコメント
ショートEX普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2021年03月08日 02時41分21秒 公開
相談掲示板
ヒルルクよ、よろしくね! どのくらい水が溜まってるかわからないけど、急いで何とかしなきゃね! みんな! 力を合わせて頑張りましょう!
僕はアリオン。皆、よろしくね。ヒルルクも居るんだね。頼りにしてるよ! とりあえず急いで来たは良いけど、どうするのが良いんだろう?一気に壊すとまずそうだし、なんだかパズルみたいだね。
スヴァンだ。よろしく頼む。 ふむ、ダムか。 丸太を丁寧丁寧丁寧…………に動かして取り除けば良いのか? そんな簡単には行かないんだろうが。
シーフの海神江流だよ。今回は宜しくね。 一度に崩してしまうと危ないって事だから、堰き止められた川の流れを少しずつ通してやる感じで…丸太の層の薄い所から崩していったら少しずつ放水の水量を増やせたりしないかな。 単純に少しずつ流すだけなら丸太の堰の高さを少しずつ下げてやる。なんてのでもいいのかもしれないけど。 取り敢えず【探波】持っていって、地形と構造物の情報を拾ってみようか。 流心が川のどのへんなのか、川の深さはどうなのか。丸太の堰の層はどんな感じになってるのか調べてみようと思うよ。
エルファリアと言います。よろしく。 既に力がかかっているなら、どこかを外す(通り道を作る)とそこに一気に集中しそうです。 んー…… 「先に別ルートで水を抜く手段を考える」というのもあるんですが、もうひとつふと。 丸太は冒険者であれば2,3人いれば運べる、あと、タウゲタには沢山木があるんですよね? だったら、「引っかかってできた偶然のダム」じゃなく、「徐々に水の勢いを落とす狙ってできたダム」を段階的に作って、それから今回詰まったところを崩せば、一気に街まで来ることはない……みたいなの難しいですかね。 まあ出来たとしてもそんなものを作ってる時間はない、というのもあるかもですけど。 ちょっとずつ崩していく方向なら、あえて引っかかってる木をロープとかで補強して「一気に崩れない」状態にした上でなら、そこからちょっとずつ崩すことはできるかもです? どっちにしても「引き算」だけでバランスとるのは難しそうな気がします。
ハイスピードキャスターのバンビですわ。 幾つかある難所で小さなダムをこしらえて散発的に放水すれば鉄砲水は防げるのではないかと 考えますが、難しそうですわね。
ウォーリアの蒋・璃龍、です。よろしくお願いする、ます 徐々に水の勢いを落とすダム、懸念点は、鉄砲水の勢いに予備のダムが耐えられるかと、その予備のダムを作っている時間がどれだけとれるかで、それをうまく解決できるのなら、悪くないと思う、ます もし、小さなダムを造るのならば、さらに上流に作って、詰まっている場所の水の圧力を弱めて丸太を取り除ける状況にしてから片付けて、それから上流の小さなダムを片付ける、というほうが、万が一のリスクは少ないと思う、です
既にかなりの水量が溜まってるみたいだし、人為的なダムを作るにしても並列での作業になるかも? 単純に考えれば、ダム湖になってる所から流れる水量をダム湖に流れ込む水量と同じくらいにできれば時間は稼げるんだろうけど……そんなに上手く調整しながら取り除けるかな。やるしか無いんだけどね。
>人為的なダムをつくるにしても並列での作業 となると、せいぜい問題の個所を崩す過程で思わぬ勢いの流出があった時とかの保険ぐらいですかね。 問題の個所も「険しい箇所に木が引っかかっている」状態なので、予備ダムづくりと問題のダムの解体作業で大体人手は使い切ると思いますし。 (作るとして)予備ダムを上流にするか下流にするか、ですが、下流の方は問題のダムで水が止まってる分、作業しやすくなってるのはあると思います。 流れがあるところで作業って大変ですし、崩れたのは「中流の流れがきついあたり」らしいですし。不安定なところで作業して、予備作るどころか流れる木を追加なんてしたら目も当てられないですしね。
少し遅くなってごめん。 シューターのアスティン。よろしく。 んー…。要は水量をある程度流しつつ 丸太を回収しないといけない、と…。 この丸太って傷をつけずに回収しないとだめなのかな? 例えば、なんだけど。 一気に崩れないように補強しつつ、 丸太に穴をあけるとか、幅を削るとかで少しずつ水を通しやすくして、 徐々に水を通しながら、水量がある程度出たタイミングで丸太を回収、 とかはダメなのかな?
シューターのエレノアです。 宜しくお願いしますね。 ダムを作ったり、 少しづつ水を減らしていくのはよさそうですね。 状況を見ながら慎重にしなければなりませんね。
丸太は冒険者であれば2,3人いれば運べる程度…… タウゲタには丸太以外の木材は幾つかあるんだろう。 時間に余裕があれば、人数的に上流と下流で分担して別のダムを作るなりして堰き止め、 問題の箇所の丸太に穴を開けるなりして徐々に放水してから取り除いていくというのはどうか。 取り敢えず【バランス感覚】、【建築・土木】あたりを持っていってみよう。
>丸太は傷付けてはいけない? 街そのものの安全とは比べようもないでしょうし、それに荷崩れ→流され→難所で引っ掛かり、という経緯を考えたら既に良好な状態ではない気もしますね。 渋い顔ぐらいはされるかもしれませんが、ごめんなさい、の範囲かと。 ただまあ丸太を傷付けると丸太の強度は落ちるので、傷付けたところから砕けたりして思わぬ破壊になる可能性は考えとく、ぐらいで。
>丸太への被害 できれば避けたほうがよさそう、ですけれども、被害が出るよりは全然良さそうだと思う、です 水圧がある状況で丸太を取り除くのは、多分4、5人は必要なので、破壊することで崩れそうな丸太は人力で取り除いて、壊してしまっても大丈夫な丸太をちょっとずつ水の通り道を作ったり、てこの原理で隙間だけ作って、水の通り道だけ別に作ってしまってもよさそうだと思う、です >予備のダム よく考えてみたら、そもそも、予備のダムをつくるための木材が無さそうだと思う、です 材料にするとしたらその他の丸太だと思う、ですけれども、集めるのならば上流から流れてくる追加の木材を回収しないといけない、です その回収をしっかりやらないと、すでにできているダムがさらに大きくなってしまうので、回収する人手が結構必要そうなで、そのほかのことをする余裕があまりなさそうだと思う、ました
最優先は今あるダムを何とかする事だと思うし、最初から分散するよりは、まず水量調整をして、余裕が有れば段階的なダムを作って…って感じかな?もちろん材木が無事なのに越したことは無いだろうけど、それも今のダムの状況次第だろうし。そこはスヴァンさんがの建築知識とかで見極めれるかも?
>予備ダム 作るとすればタウゲタにある材料を使ってだと思ってましたが…… まああくまで次善の策というか、安全のための予備策なので、こっちに集中しすぎて本命が手が足りないのは意味がないですね。 タウゲタの方々にそういうの例があるかぐらいは聞いてもいいかも。
予備ダムを作って散発的に水の勢いを減らそう言い出したのは俺ですが、 もうすこし簡単に考えてもよさそうですわ。 斯うしている今もダムに水が溜まっていることを考えればまずはかさを減らすことが急務でしょう。 ですから、ダムの上辺を破壊して、水面を下げて時間稼ぎしましょう。 その上で、人海戦術で材木を取り除いていかだに組みなおすことでダムを解体していくのが 良いと考えますわ。
みんな、相談ありがとね! 新しい木をどこかから持ってきて、水をせき止めるのね! わかったわ! それなら早速……え、違う? そういう案もあるですって? そ、そうよね。案の一つよね!(すっと背後に斧を隠し 水も結構溜まってるみたいだし、何とかうまく水を逃がせるといいわね(悩
通常の川の水量分、リアルタイムにダムに水が溜まってる状況だから… 手分けしていて間に合うかどうかは結構シビアな感じがするね。 予備のダムの構築をするにしても、バンビさんが言うように水位下げたりなんかしらで水を抜きつつ時間稼ぎってのは必要そうだね。 ダムの水位を下げる過程でもダムの構造面の情報はあったほうが事故率下げられそうに思うんで、俺は今できているダムが解体できるまではそこで張り付いておこうかな。 と、俺個人は思うのでそのように動いてみるつもり。役割分担整理しておいたほうがいい? 別のダムに使う材木は、取り除いたやつそのまま使う感じの方が手間省けるかな? 依頼的にはどうでもいいんだけど、だけどこの季節の川に入ってそれなりのお時間作業するとなると、結構身体に堪えそうだ。 終わったら風呂でも入れるといいんだけどな(
木でダムは材料の問題は確かにあるかもね… 例えば水袋とかバックパックを装備で持ち込んで それに現場で土を詰めて簡易土嚢をその場で作る、 とかぐらいならできそうかな…。 ロープをつけておけば後から回収、解体も多少は楽だろうし そういう意味ではダムを解体する人はロープで命綱とかつけておいた方が、 水が急に流れてしまった時は安全かも。
取り急ぎ、ですが、ワタシはダム解体メインで動こうかと思う、ます 分解したり、破壊したりして木材を取り除いて、手が足りそうであれば、追加ダムの資材とかにできれば良い、です