【豆採】【初心者歓迎】カカオ亜人を倒せ
わるいひと。
コメント 21
シナリオID:592
オープニング
『迷宮都市エドゥノーグのダンジョンから、突如大量のカカオ豆が得られるようになった』
その驚きのニュースは、エドゥノーグの商人達の広報の甲斐あって、瞬く間に大陸中を駆け巡った。
カカオ豆とチョコレート。
その存在は大陸広くで知られているものの、一般的に流通しているとは言い難い。カカオの栽培に適した土地は総じて治安が悪く、輸出にたえうるほどの大規模なカカオ農園が作れないためだ。カカオ豆の安定した供給元がなく、ダンジョン産のものに頼らざるを得ないため、チョコレートは上流階級や富裕層で愛好されるに留まっていた。
そんなカカオ豆が『突如』『大量に』、おまけに商人達が販促にと担ぎ出した古い童話に乗っかって、『チョコレートは愛と平和を育むお菓子♪』なんて触れ込みと共に市場へ流れ込んだものだから、さあ大変。
しかし何にせよ、おいしいチョコレートが庶民の口に入るようになるのは良いことだ。おいしいは正義。冒険者達もカカオ豆求めダンジョンへ、あるいはチョコレートの普及を目指し大陸各地へ飛ぶのだった。
●カカオークとカカオーガ
冒険者の攻撃によって、オークの身体がぐらりとよろめき地に伏せた。
ここは迷宮都市エドゥノーグのダンジョン。その枝場のひとつだ。
この場所に潜った冒険者はふたり。その辺り一帯にはオークの死体が転がっている。
たった今斬り伏せたオークがぶら下げていた袋を漁ると、カカオ豆が出てくる。
「……やっぱりこいつもか。ここの枝場のオークはみんなカカオ豆を持っている」
「こいつら、これの使い方知らないだろ?」
「別にこれ自体は加工して使う以外にも、割って取り出した実をすり潰して飲んだりすれば疲労回復には使える。だから糧食代わりに持っているとも考えられなくはない」
かなり苦いがな、と付け足す。
「まぁ、細かい事情は分からなくてもカカオ豆が確保できると分かれば十分だな。
最近のカカオ豆大量発生で持っているだけかもしれないし、そこは気にすることじゃない」
「それに、途中の枝道にカカオ豆が貯蔵されている場所があるというのが分かったのもいいことだ。
この先にもある可能性は高いし、すべて回収できたならかなりの量になるだろう」
「そこはもれなくオーガが番人やっているけどな」
「とはいえ、そいつも含めてここの枝場にいる敵はどれも普通の奴より数段弱い。普通オーガは初心者授恵者だったら8人がかりでも苦戦は必至だが、ここの奴なら手間取るが倒せるレベルだ。攻略だってできなくはないだろう」
「……とはいえ先がどれだけあるか分からないし、ここに来るまでだってわんさか出てきて片っ端から倒してきただろ? 一旦切り上げて人数揃えて挑戦するのがいいと思うぜ?」
「そうだな。……いや、待て」
片方の冒険者は思案する素振りをする。
「この枝場は低いリスクで高いリターンだ。稼ぐには旨い。
問題は、リターンが高過ぎること。
ここまでだって倒してきたオークと貯蔵場の分だけでも往復しないと稼いだカカオも持ち帰れない。
この先最奥部まで行ったらどれだけの量になるか見当もつかないし、人数揃えても報酬を分配すれば俺たちの取り分は減って旨味もなくなる」
「……あぁ、つまり面倒だからここの情報を売ろうって訳か。確かに悪くはない」
「そういうことだ。そうと決まったら、今の分のカカオを証拠として回収して戻るぞ」
そうして、ふたりの冒険者は一度運び出せるだけカカオを回収すると地上を目指して歩き始めた。
●狩場情報
「カカオ豆採取を目的としている方ですか? それならちょうどいい枝場の状況がありますよ」
受付嬢はカカオを求めてダンジョンに潜ろうとしている冒険者にそう告げた。
「ある冒険者がカカオ豆を大量に採取できる枝場を見つけたそうなんです。
ただ、あまりに採れすぎるので回収が面倒だからということで情報提供して譲る、と。
実際に彼らが回収した一部の量でも相当なものでした」
つまり、だいぶ信憑性の高い話のようだ。
「問題の枝場は確認した範囲では基本的に通路一本道。その通路でオークがひたすら出てくるそうです。
オークはカカオ豆を持ち歩いているので、倒した後に回収していけばそれだけで相当な数が集まるかと」
どうして持っているのかは不明ですが、と受付嬢は述べた。
「それと途中で枝道が横に延びていて、その先にはオーガが番をしているカカオの貯蔵庫があるそうです。
ここにはカカオ豆が大量に貯蔵されているとか」
確かにこの話を聞く限りでは稼いでも相当な量になり、回収して地上まで運ぶのは大変そうだ。
「あと、追加情報ですが……この枝場で出現する敵は通常のものよりも数段弱いそうです。
なんらかの影響があるのか、もしかしたらダンジョンだから姿形がオークやオーガに似通っている全く別の存在なのかもしれないですが……さすがにそこまでは不明です」
まぁ、敵が普通より弱いのならこだわることはないだろう。
「とりあえず、カカオ豆は一度に全部運ぶ必要はないでしょう。むしろできないと思います。
敵を片付けたら交代で外に持ち運んでおくといいでしょう。
情報提供者曰く『馬車が要ると思う』とのことですので、向かうのでしたら地上に手配しておきますね」
受付嬢は親切に申し出てくれた。
解説
マスターより
リプレイ
依頼を受けた一行は情報にあった枝場の前まで到着していた。
コハクは目新しい依頼をギルドで探したところ、今回の依頼を見つけた。
先日は偽物とはいえドラゴン退治と聞いて強敵を楽しみに依頼を受けたら、とんでもない期待ハズレだった。
そんな諸々の日頃の鬱憤を晴らすが如く軽く無双をしつつ、今回は新人の冒険者がいるので戦い方をレクチャーしよう、と思っていた。
「ものを教える。コハクが」
その胸中は本人にしか――あるいは本人にも分からないのかもしれない。
「馬車まで仕度してくれるんだ……ありがとう、頑張るねっ!」
出発時に受付嬢にそう感謝を告げたエルシー・サリバン。
彼女は授恵者としての力量は高いが、コハクの指導を受けるつもりである。
授恵者としての力量と、戦闘や作戦における行動・思考は別物。
力量では新人でも、作戦の立て方や戦闘の立ち回りが非常に長けた者もいるのだ。
なら、自分は胸を張れる先輩冒険者とならなくては。
ぐっ、と知らず拳を握る。
そしてこちらは。
「チョコはいいですよ。美味しいチョコを食べればあなたもハッピー、わたしもハッピー。いぇあ」
今回の新人冒険者組の1人目、アルリカ。
「……すみません、ちょっと浮かれてました」
「いやいや、女性はそれでいいと思うっすよ?
甘いもんとか恋バナとかになったらテンション高くなっちまうのは不思議じゃないっす」
戦闘があるのにちょっとふざけていただろうか、と反省する彼女にフォローを入れたのは、新人冒険者組の2人目、マタリキー・T・ヒーロー。
彼は風の噂で耳にした。カカオは薬としても使えるらしいと。
曰く、体は火照り。大層、強壮的に働くのだとか。
恋にもカカオ。そう。バレン王子とタイン王女の逸話は耳に馴染むところで……。
(……なるほど、それでオークという事すか。迷宮もイキなことをするんすね。感動もんすわ……)
とりあえず女性たちの前なので、心の内に留めておいた。
そう、たちだ。新人冒険者組の3人目、ルベア・ベルニが同意した。
「そうね、チョコは好き。あまり食べる機会がなかったけど……糖分は頭を良く回してくれるしね」
「あ、じゃあ沢山採れるみたいっすしゲットしたカカオでチョコ作って食べましょうよ。誰かにあげるってのもアリっすね」
「作るのはともかく、渡す相手? ……いないわ」
「そうっすかー……」
マタリキーの存在は不思議と自然に会話が回る。
これは技術云々とは別の才能とも言え、これからに期待したい。
「初めての戦いですが、経験がある先輩冒険者さんもいますし……心強いですね。
とはいえ油断は禁物、がんばってカカオ豆をゲットしにいくのですよ」
えいえいおー、と拳を突き上げるアルリカに合わせるマタリキーに、「なに……? 私もやるのこれ?」とルベアも一緒にやる形に。
そんな3人を見守りながらスヴァン=ウォルフ=ユーウェンがひとり呟く。
「……無事に回収できると良いがね」
彼は今回はカカオの回収・運搬や見張りなどフォローを中心に回る。
3人を眺めている彼のその尻尾は静止しておらず揺れている辺り、好意的に見ているようだった。
●VSカカオーク
枝場の洞窟に足を踏み入れたところで、先頭のコハクが口を開く。
「……情報だとまず最初、オークが出る。敵の力量を確認するから、最初コハクが戦う。
初撃に『タナトスバイト』を使うから、これから隠蔽状態になる。
見えにくくなるけど先頭にいる。気にせず進んで」
そう言うと、コハクは身を隠した。
最先頭を無言で身を隠しているコハク、続いてアルリカ・マタリキー・ルベア。その後にエルシーとスヴァンが続く。
ルベアが『探波』を放ち地形から横道を探り、エルシーは『捜波』『超聴覚』『看破』で敵の存在を事前に察知しながら進む。
途中、横道を発見し確認しに向かったがその先の貯蔵庫はもぬけの殻だった。
おそらく情報提供者が門番役のカカオーガを始末したので、代わりの番がおらずそのまま放置されているのだろう。
そうしてしばらく戦闘がなく進むが、緩やかにカーブする道にエルシーが捜波を放ったとき、大量のカカオークの存在を察知した。
エルシーがハンドサイン。コハクにも伝わっただろう。
続く後ろの3人も戦闘態勢に入り、足を進める。
カーブの先にカカオークの集団が見えた瞬間、コハクがその1体の心臓を貫いていた。
『先手必勝』で誰よりも速く動き出し、『疾風足』での突撃、そしてタナトスバイト。
足に溜まっていた残りの力で『フェザーステップ』で距離を取ると、刃に付いた血を軽く払った。
「うわ、コハクさんすげー……今のバシュっ、てのヤベーっすわ……」
彼女にとっては手慣れた一連の流れるような動作が鮮やかに決まり、背後のマタリキーたちは感嘆の息を漏らす。
「……だいたい、普通のコボルトくらい。複数相手でも、多分簡単。
普通のオークは、今の皆が1対1でいい勝負になるくらい」
背後の彼らに戦闘に加わるようにコハクが促す。
「わかりました。ちびでもハンマーは持てるんですよ……よっこらしょっと!」
ハンマーを担いだアルリカと、
「了解っす! 先輩だからって小さい子にまかせて後ろに突っ立ってるのも、後味悪くなりそうなんで行きますわ」
「ええ、わかったわ」
マタリキーとルベアが前線に出る。
それからカカオークたちをサンドバッグ代わりに、『武術知識』と『教導』を用いてコハクによる近接戦の基礎や武器の振るい方のレクチャーが行われた。
「教え方が上手いなぁ」
コハクのレクチャーを受けた3人が、カカオーク相手に実戦経験を積んで動きがよくなっていくのが分かる。
エルシーはカカオークからカカオ豆を回収しながら感心している。
というかボコボコ倒しまくっているからカカオが溜まる溜まる。
死体はしばらくしたら勝手に光の粒子になり消滅するのでいいが、お目当てで来たカカオがあっさり持ち込んだバックパックも麻袋もパンパンになったスヴァンは。
「……これは一旦一箇所に纏めて置いておいて先に進んで、全滅させてから帰路に順に運び出す方がよさそうだ」
ここに来るまでの道程で敵が追加で増えることはない模様なので、そう口にする。
まず、入口からここに来るまでだけでも長い。地上まで往復は最後にしても、入口までだけで何回往復することになるやら。
その間進行を止めるのも非効率であるし、コハクがいるとはいえ先行させていくのも、弱いとはいえ大量に来た時に彼女だけで手が回らないかもしれない。
情報提供者が「運び出すのが面倒くさい」と判断するのも納得だ。
「りょうかーい。じゃあまず攻略しちゃおっか」
そこにコハクが一旦戻ってきたので今の方針を伝える。
「わかった。コハクたちはカカオ回収、それと戦闘フォローでどう?」
「構わないぞ」
スヴァンが同意して、コハクも加わりカカオ回収しつつ3人の動向を見守る。
「――ふっ!」
『ダブルエッジ』とフェザーステップで、ルベアが初撃で1体を仕留め、もう1体を斬り付けると距離を取る。
正直初撃が1体仕留められたのは予想外だったが、ルベアの攻撃は牽制を目的としている。
「最後に距離を取って、相手にまず移動を強要する。
フェザーステップを持っているルベアと違って、カカオークたちは再移動できない。
だから何体きても前が詰まって一度に相手取る数に上限が出る。
……コハクが教えてなくても最初から自分で理解している。それはすごい」
「ありがとうございます」
冒険者としてもシーフとしても先輩のコハクの褒め言葉にルベアは礼を述べた。
「ぶん回すですよ!」
前に出過ぎず気を付けて、アルリカが『エーテルブロー』で複数のカカオークを纏めて殴りつける。
「手数や範囲攻撃が羨ましいっすねぇ……っと!」
マタリキーはいざとなったら『カバリング』でフォローできる位置から、撃ち漏らしを確実に仕留める。
「追々覚えられる。焦らず今できる最善を尽くせ」
後方からウォーリアとしても先輩のスヴァンの声が飛ぶ。
「スヴァンさん! 了解っす!」
頼もしい助言に背を押された。
しばらくしてこのグループを全滅させ、アルリカとマタリキー、そしてここに来るまでで何度かやらされて慣れてしまったルベアがハイタッチした。
●VSカカオーガ
探波を放ったルベアが反応に気付く。
「あ……横道だわ。やっぱりまだあったみたいね」
エルシーが捜波で直進路の先に敵がいないことを確認し、そちらに向かうことにする。
情報通りなら、この先にカカオーガが守る貯蔵庫があるだろう。
先の道なりを確認しつつ進む。
――余談だが、通常のオーガはコハク並みの授恵者で同数の相手をすることができる。
すなわち、それより戦闘能力が低いカカオーガの相手は彼女ひとりで事足りてしまう。
そして情報提供者曰く「初心者授恵者8人で対処可能な強さ」と言われたカカオーガの相手をするなら、必然的に戦闘メンバーはコハク抜きの5人となる。
そのような考慮の末スヴァンとエルシーがサポートを行い、後詰役としてタナトスバイトを放つコハクが隠蔽状態で進んでいる。
「――見つけたわ。この先に貯蔵庫がある」
「うん、カカオーガも確認した」
探波と捜波でルベアとエルシーが目的地を確認する。
頷くと、彼らは一気に駆けた。
まず、スヴァンが『チャージング』で距離を詰め剣を振るう。
本気を出すと後輩たちの出番がなくなるので、多少加減している。
「俺のカバリングの範囲に。こいつの攻撃は俺が受ける」
「ありがとうございまっす! 頼もしいっすわ、スヴァンさん」
マタリキーが応じつつ、彼らはスヴァンの後に続く。カカオーガはスヴァンを狙ってきたので盾で防いだ。
エルシーも後衛に付くと、矢を放つ。そのまま各々カカオーガに攻撃を続ける。
ルベアは今回は距離を詰めダブルエッジで斬り込むとスヴァンの背後に戻るヒット&アウェイに。
アルリカは攻撃しつつ、スヴァンにダメージが蓄積してきたら『ヒーリングオーラ』で治癒する。
この数度の攻防の後、カカオーガは地に伏せた。
カカオーガ自身はなにも持っていなかったが、彼が守っていた貯蔵庫には山ほどのカカオ豆が発見された。
これも攻略後に回収することとして、先に進むことに。
●最奥部にて
道中こうした戦いを幾度も繰り返し一行は奥へ奥へと進んでいく。
時折大量にカカオークが湧いたときは、ちまちまカカオ豆拾いしていた先輩トリオが突っ込んでばっさばっさと無双して楽しんで、後輩たちが嵐に巻き込まれた無惨なカカオークたちからせっせとカカオ回収するシーンも幾度もあったりした。
「コハクさんたちが強すぎて何も出来ないっすね、はは」
「私たちも成長すればあんな風になれるのかしら」
「最初に普通のコボルトはこれくらいだって言っていましたから、それ相手なら多分」
先輩トリオの実演指導を見学しつつのマタリキー、ルベア、アルリカの言葉だ。
……そうしてついに。
「この先が最奥部みたい」
「カカオークがうじゃうじゃいるね。数えるのが面倒なくらい」
ルベアとエルシーが口にし、大きな扉の前に一行は辿り着く。
「入口の方から奥に行くほど広くなる空間ね」
「何体か遠距離攻撃してくるのもいるね」
地面に石で探波と捜波で得た戦場図をガリガリと刻む。
「ならどうする?」
コハクの言葉は相談ではなく、後輩たちの考えを訊ねるもの。
「……1体ずつなら弱いっすけど、ここまで多いとさすがに囲まれたらまずいっすね。
一度に相手する数を減らすために入口で陣取って戦うのがいいと思うっす」
マタリキーの言葉に、
「……そうね。マタリキーさんの案でなら数が多くてもここまでと同じように戦えると思うわ。
遠距離攻撃してくる敵はエルシーさんが仕留めてくれれば数の差は問題なくなる」
ルベアが同調して、補強する。
「カバリングは味方の位置に移動するから……マタリキーさんとスヴァンさんの間に他の人が。
使用回数は少ないので余裕があるうちは自分で受けて、わたしがまとめて回復を。
最悪の場合はここに戻って、一度仕切り直し」
アルリカが地面に石を置いて陣形を考える。
その案に、他の3人は頷き。
「それで構わない。始めようか」
スヴァンの言葉で、一行は最奥部への扉を開く。
●戦いの後に
「はぁ~♪ 極楽、極楽……」
ちゃぷん、とした水音。ぐーっ、と伸びをしたエルシーのものだ。
ここは最奥部で看破で発見した隠し通路にある温泉。
カカオークたちも気付いてなかった、イコール綺麗な未使用。
入っても大丈夫そうだったので、現在女性陣が入浴中だ。
男性陣は足湯だけ先にいただいて、ただいま最奥部のカカオの回収中である。
そう。最奥部での戦闘は作戦通りにうまく回り、カカオークたちはすべて殲滅完了した。
この後は大量に採れ過ぎたカカオを回収して地上まで運ぶ作業があるので、一旦頭の隅にやって一息入れようということである。
とはいえ、1人だけ入らない者も。
仲間が安心して入れるようにと周りで警戒中のコハクである。単にお風呂嫌いなのもあるが。
「ねぇコハクさん、足湯だけでもどうかな? 戦いで動き回ってたから気持ちいいと思うんだ」
無理強いはしないけど、というエルシーにぴくりと耳と尻尾が反応したが振り返らなかった。
「確かにずっと戦いで動き回っていたから、戦闘中は気付かなかったけど溜まっていた疲れがほぐれて気持ちいいわ」
縁際で背中と左腕の傷跡を見せないように浸かるルベア。
湯は白く半透明なので、脚を揉んでいれば左腕の跡は隠せる。
存分にハンマーを振り回しまくったアルリカはちょっと潜り気味に浸かりつつ、
「……そういえば最初にわたしたちの間で話題になったんですけど、コハクさんとエルシーさんは誰か渡す人とかいるんですか?」
「うぇっ!?」
その質問にぎょっとして、アルリカと同じようにぶくぶくと沈んでしまうエルシー。
「?」
その様子を不思議そうに見るアルリカに、ちらと視線を寄越したコハクが、
「コハクはくれる人がいる。事情知ってるけどエルシーは今デリケートな時期。そっとしてあげて」
「はぁ……すみません」
聞いたらいけないことだったらしいと知って謝るアルリカ。
ちなみに、ルベアは女子トークについていけず上気して、同じくぶくぶく沈んでいた。
マスターコメント
ショートシナリオ易しい 報酬:標準6 / 4〜10人
2021年02月23日 15時45分39秒 公開
相談掲示板
エルシー・サリバンだよ。よろしくね。 どうしようかな…って入り口でうろうろしてたよ。 レベル的には「無双しちゃうぞー!」に近いけど みんなでワイワイが好きなので、どう戦うか迷ってる人が居たら一緒したいな。 シューターだけど、レベル的に前衛モドキも出来るから 後衛さん達と組むのでも大丈夫だよ、声掛けてね。
挨拶遅れまして、すみません。 今回が初依頼のアルリカです、よろしくお願いしますね。 折角なので、エルシーさんさえよければ、ご一緒しても?強い先輩がいると、わたしも心強いです。 今ちょっと装備整えてますが、戦いに慣れるためにも前に出ようかなと。
チョッス。マタリキー・T・ヒーローって言います。よろしくお願いしゃす。 俺も……まあ、初依頼なんで、あんまりよく分かってないことも多いすけど、お手柔らかに。 スキルとかもコレから取る感じすけど、エルシーさんが盾役してくれるのは正直ありがてえすね。もし敵が沢山来るようなら、アルリカさんに回さねえように立ち回る感じで行こうと思ってますわ。
ウォーリアのスヴァンだ。よろしく頼む。 カカオを抱えた魔物がうろついているようだな……叩きのめしてやろう。 範囲攻撃を撃っているだけで倒れてくれると助かるんだが。(脳筋
確定したね、アルリカさん、マタリキーさん初めまして。 スヴァンさんはまたよろしく、だね。 ウォーリア2名と前衛希望のアルリカさんも居てくれるので、私は弓でフォローするよ。 試してみたい動きがあれば取り入れてみてね。 天然の温泉は見つけて、足湯とかしたいな。
あ、頼もしい人が!コハクさん宜しくだよ。 昨夜書き忘れたけど、馬車をお願いするのと、詰める鞄と看破と超聴覚を支度するね。
無双ゲーをしにきたシーフコハク、どうぞよろしく。 初心者依頼だったから入って良いかなーと思いつつ偶にはばったばったと敵を薙ぎ倒したいからストレス発散がてら暴れるよ。 因みに。 無双しながらも今回は初依頼の方達のフォローと戦闘アドバイスも一緒に行ってみたり。 こんな時の教導と武術知識である。 近接戦とか上手な敵の倒した方を伝授しちゃる。
シーフのルベアよ、宜しく。 私も今回が初依頼だから出来ることはそんなに多くないけど……やれるだけのことはやるわ。
よし、増えたな。 手練もいることだし…… 俺はカカオさえ無事ならそれでいいから、遠くから眺めていることにする。 (働け)
ルベアさん初めまして、ヨロシクね。 コハクさんは、教官になるんだね。 色々と詳しいから頼りになるよ。 それなら、皆はコハクさんの近くで沢山、教わると良いので。 私はカカオの運搬をメインにしようと思うよ。 >カカオ豆は一度に全部運ぶ必要はないでしょう。むしろできないと思います。 >敵を片付けたら交代で外に持ち運んでおくといいでしょう。 倒した後、袋に詰めて置いてくれれば、全力移動で入口へ往復しちゃう。 ほぼ一本道なら途中でカカオーガに合う事もないだろうし 出会ったら、無双のチャンスだよね? スヴァンさん、遠くから眺めているなら、私と一緒に運搬する? 良い汗をかけるから、温泉が気持ち良くなりそうだよ~。
エルシー> そうだな……カカオ運搬班にでもなるか。 無いとは思うが、万が一ということもある……危険だと判断したらコハク達のフォローに回るとしよう。
参加される皆さんはよろしくっす。これは……だいぶ余裕そうすね。 シロートなんで、無理だけは禁物すけど…… 俺はとりあえず、装備を固めて前にでることにしようと思うすわ。オーガは……なんかヤバそうな気がするんすけど、まあ、なんとかなるっしょ……
色々スキルを見てたんすけど、マジカルポケット……が、良さそうだったんでそいつにキメておいたすわ。 これでちょっとは運搬も手伝えるはずす。まあ……SP空っぽになっちゃったんすけど……
おっと、いつの間に人が増えてましたね。まとめてになりますが、皆さんよろしくお願いします。 経験を積んでいる先輩も増えましたし、心強いです……無双、かっこいい… (無表情だがどことなくきらきらとしたオーラを出している) わたしも運搬を手伝えるように麻袋もっていきますね。素手よりかは多めに運べると思います
スヴァンさんありがとうね。 えっとね、運搬メインってだけで私も戦うプレを書くよ。 初めは戦闘からだし、途中途中ではカカオーガとも戦うから、援護もする。 遠くから眺めているって事だったので誘ったけど アルリカさんとマタリキーさんも運搬を手伝ってくれるそうなので 戦うのをメインにしてくれて良いんだよっ。 マジカルポケットは、とても便利な機能だよね。 欲しいけどSP3で、なかなか思い切れないよ。 私は袋詰めしたのを担架に乗せて運ぼうと思うので、その時々で手伝っても良い人が居たら、一緒に持って欲しいってお願いさせてね。
俺はカカオの為に来ているからな……戦うのは他に任せる。 …とは言え一応、戦闘のプレイングも添えて置くが。 オーク討伐班と運搬班で分かれた方が効率が良いと思っただけだ。 カカオは自前の麻袋とバックパックに詰め込んで持って行こうと思う。
私は……戦闘メインで動くつもりだけど、一応麻袋も持っていって運搬も手伝うつもり。 先輩方の足を引っ張らないようにだけは頑張るわ。
最初のオーク数体はコハクが吹き飛ばしてそれから残りで皆を。 最後のオーガは誰かが危なくなるまで後ろで見守っているようにしようかな。 あ、それとコハクは教導の関係上汎用でマジカルポケットちょっと積めないから、普通にバックパックもっていく事にするね。
>スヴァンさんへ 良かった、それなら運搬を手伝ってとお願いしても大丈夫だね!ヨロシクだよ。 やりたい事があるのを邪魔しちゃったかな?って気になっちゃって。 運搬は皆がそれぞれに考えててくれるって判ったので もう少しオーガと戦う内容と…温泉を増やしちゃおうかな。 ザブッと入りたいのだけど、天然温泉なら男女分けとかされてないだろうから 「分けて下さい」って記す辺りで字数を喰いそうで躊躇しちゃった。 良かったら、みんなも入ろうねー(男女分けは入浴タイミングを変えるとか、かな)
こ、コハクは一応皆が安全に入れるように外で見回りしてるから…(大の風呂嫌い)
ぇ―――ぇ―――残念だよ……>風呂嫌い だったら足だけでも~~(と、プレで誘うけど、無理強いはしないって書くね) 出発まで8時間あるので、同好を迷って入口を覗いてる人はお手伝いに来てね~~。 コハク教官に教わってオーガを倒す・カカオを運ぶ・温泉☆、と 書いてくれれば何とかなるよ~。