【豆採】トレイン貴族令嬢
馬車猪
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シナリオID:565
オープニング
直径2メートルある鉄籠の中、大きなカカオ豆が擦れあう。
鉄籠を背負うセニアーラ・リーラントが頻繁に向きを変えながら走っているのだ。
(欲を出しすぎたかしら)
魔獣に追われている。
10や20ではなく3桁いる。
ドロップという現象が面白くて1つの種だけ狩り続けたのが拙かったのかもしれない。
彼女の背後で、チョコレート色をしたニワトリ型魔獣が通路の床を蹴りつけ羽ばたいた。
同じように飛んだ同族と共に、怨敵セニャを仕留めようと自滅覚悟の突撃を仕掛ける。
(困ったわね)
気配で敵の位置を把握し、勘に従い斜めへ跳ぶ。
籠とセニャを繋ぐ皮ベルトがみしりと鳴り、いくつかのカカオ豆が鉄籠から吹き飛んだ。
魔獣は急には止まれない。
攻撃を躱され、セニャの横を通り過ぎて固い床に直撃。
半分以上が絶命してにカカオ豆をドロップした。
(1度どこかで倒さないと)
貴族や王族以外を極自然に見下す貴族派らしい貴族ではあるが、自分の失敗を無関係な人間に押しつけるつもりはない。
どこで戦おうかと考え、その瞬間隙が出来て側面からのクチバシ攻撃を受けた。
魔獣達が興奮する。
勝てる。
怨敵は決して無敵ではないのだと、目を血走らせ全身からカカオ豆のにおいを噴出する。
ヒールで実にあっさり傷が塞がった。
呆然とする魔獣を無視し、セニャは籠を背負ったままどんどん【主幹路】の入り口に近づいていく。
(えっ)
人の気配がした。
良質な装備の強者の気配だ。
探索者か、ひょっとしたら冒険者かもしれないが、このままでは確実に巻きこんでしまう。
開き直るほど悪辣でもなく、即座に新作戦や説得方法を思いつくほど頭が良くないセニャが、全身に嫌な感じの汗を浮かべる。
怨敵の動揺に気付いた魔獣達が舌なめずりしていた。
●1時間前
「お前さん、冒険者か」
エドゥノーグに到着した冒険者に、探索支援ギルドからやって来た男が話しかけた。
「ああ、邪魔するつもりはないさ。お互い面倒を避けるために情報交換をしたくてね」
そう言う割りに一方的に話してくる。
チョコレートの流行を起こしている側なので、冒険者を活躍させることで利益を得るつもりなのだろう。
「最近は豆目当ての奴も増えてな。そこそこ深く潜っても目当てのモンスターが全滅してたってこともあるらしい」
カカオ豆を採取する人間が減ると損をするので深刻な問題だ。
「最近ではドレスを着て潜る馬鹿もいてな。いやまあ服装は自己責任だからどうでもいいんだが、1カ所で狩りまくって魔獣を必要以上に刺激してるんだ」
【枝場】を1度で刈り尽くせるなら恨みごと殺し尽くせるかもしれないが、生き残った魔獣が新たにポップした魔獣に恨みを伝えて恨みが濃くなる。
滅多に発生しない現象だが、今回はたまたま成立する条件が揃っていた。
「見かけたら避けるか注意するかしてくれ。じゃあな、良い狩りを」
探索支援ギルドの男は、気ままな狩りをするセニャの面倒を冒険者に押しつけるつもりであった。
●復讐者
セニャへの怨念か、あるいはただの偶然か。
何が原因かは分からなくても、セニャが乱獲した場所に新たな魔獣がポップしたことだけが現実だ。
虎の形をした魔獣が通路を走り出す。
目指すのは最も近くにいる侵入者であり、魔獣を殺戮したセニャだ。
彼女の最大の武器を上回る武器を持つ魔獣が、活動を開始した。
●数日前
「チョコ依頼です」
冒険者ギルド職員が、説明を雑に短縮した。
「エドゥノーグ迷宮まで送り迎えはするので、魔獣を狩ってドロップアイテムである豆を持ち帰ってくださいという依頼です」
本当にそれだけの依頼だ。
競合相手が少なそうな場所もギルドが調べてくれているし、結構臭うこともあるカカオ豆もエドゥノーグの業者に引き渡せば大丈夫だ。
「成果を期待しています」
豆を集めれば集めるほど、チョコレートが手に入り易くなる。
職員としてはもちろん、個人としても大成功を期待していた。
解説
マスターより
リプレイ
「ドレスでダンジョンに……ね。まさかね?」
ララベル・サン・ディーベルは最近攻略した小さなダンジョンのことを思い出す。
得意な格好と一定以上の能力を兼ね備えた人間は極少数だ。つまり心当たりがある。
(どんなまさか知らないですけど、あまり頭の良い方じゃなさそうですね)
いつもは気弱に見えるリディリディ・トゥラ・イェレミースも内心は辛辣だ。
特に、苦手意識がある人間に対しては。
「荷が多くなるかもしれません。マジカルポケットを使って運ぶのも手ですね。麻袋に詰めるの大変ですけど」
マジカルポケットに入るのは1つだけ。
袋に詰め込んだら1つになるとはいえ、2メートルの袋を満たすカカオ豆は相当な量だ。
リディリディは戦闘前から戦闘後のことも考えていた。
(ドレスを着た……乱獲者? 服装は自由っていうけど普通ドレス姿では潜らないよねえ……よっぽど腕に自信があるのかな?)
仮に冒険者より強いとしても無謀すぎると、アルマ・ヴァレンタインは常識的に考えていた。
通路を抜けて巨大なホールに出る。
形は半球。
入り口は180度ずれて2つ。
冒険者が足を踏み入れると同時に、もう1つの入り口から巨大な籠が飛び出した。
「ひぇっ! リ、リーラントさん……」
リディリディが怯える。
鉄籠を担いでいるのはドレスとして通用する防具を身につけたセニアーラだ。
「あっセニャ」
呼びかけようとしたララベルが思考と態度を切り替える。
セニャに3秒遅れて、チョコレート色の鶏型魔獣が次々飛び出し止まらない。
「ちょっと待って待って、何その数の魔物。枝道の入り口で食い止めるから、早くこっちに!!」
セニャがララベル達に……特にリディリディに気付いて、表情に出てしまうほど動揺する。
お互い苦手意識を持っているのだ。
動揺したセニャを助けるため、ララベルは不可視の衝撃を放って鶏魔獣を攻撃し時間を稼ぐ。
「その仕立て、さぞ名のある家のご令嬢とお見受けしました」
ルーファス・W・ワーズワースが王国貴族に対する態度で言う。
貴族は数が多いので、よほどの著名人で無い限り地位や力が分からないことがある。
「ワーズワース伯爵家が十一子。ルーファス・W・ワーズワースです。どうぞ見知り置きを」
だから高位の相手に対する態度をとる。
同時に服装や仕草や能力から相手を測るのだ。
(ドレス兼用の防具を常用し、長年の教育と訓練が必要な所作と戦技。有力貴族の係累ですね)
ルーファスは素早く計り終えてセニャを誘導しようとする。
「と、挨拶はさておき先ずは共闘と行きませんか?」
あくまで共闘だ。
冒険者の指揮や指示に貴族が従うとややこしい事態を招きかねない。
ルーファスの提案は実に見事で、この提案がなければ5秒程度は足止めされていただろう。
いや、実は少し追いつかれてはいたのだ。
氷嵐の余韻が残る空間に複数のカカオ豆が床に転がり、バンビがやりとげた表情をしていた。
「下がってきて、一緒に倒しちゃおー! 話は終わったあとでー!」
アルマが大声で言う。
まずは勝って生き残らなければ何も始まらないのだ。
アルマはなんとなく共闘の雰囲気を成立させて既成事実にしてしまった。
魔獣は途切れない。授恵者達は全力で駆け後退する。
セニャが大きな鉄籠を背負って冒険者と同速なのはさすがではあるのだが、客観的に見てかなり間抜け光景だ。
「投げ捨てろ邪魔だ」
バーネット・フォーサイスは悪意も怒りも込めずに要請する。
あんなものを背負ったまま迎撃予定地点に来られると本当に邪魔なのだ。
魔獣を防ぐ盾ではなく冒険者の攻撃を邪魔する障害物になってしまう。
セニャは微かに苛立ちの態度を漂わせるが戦友の言葉を否定するほど怒ってはいない。
小さな刃で籠のベルトを切断。
鉄籠がホールに落ちて跳ね、10近い鶏を巻き添えにした。
(頭が軽い分力が強いです)
「そこのエルフ、少しは内心を隠す努力をしなさい」
リディリディとセニャは、全く同時に通路に到着した。
●
「人呼んで稲妻のバンビ。確かに抜くのは早い……」
祭刀を引き抜くのも、黄色の魔導書を展開するのも、呪文を詠唱するのも何もかも速くしかも正確だ。
キャスターなのに平均的シーフを上回る反応速度で、対象の動きを乱しに乱す小さな雷を通路の入り口に満たす。
それまでかなりの速度であったチョコ色の鳥が急減速。
背後から速度を保った鳥の群れに直撃され双方傷を負い混乱した。
バーネットの詠唱はバンビよりは遅く、しかし既に足止めされた鳥に対しては一方的に攻撃可能だ。
一塊となった魔獣を踏んで乗り越えた後続には雷を使って足止め。
術の影響から抜けた極少数の鶏にはエーテル光による妨害で以て移動速度を激減させる。それ以外の個体は移動が実質不可能にまでなる。
「100はいるな」
バンビもバーネットも付与系攻撃の熟練者だ。
とはいえ百発百中とはいかず、総数の2~3パーセント程度ではあるが鶏魔獣が冒険者達に迫っていた。
紅蓮の業火が巨大な花を形作る。
巻き込まれた鶏もかすめただけの魔獣も、全て一撃で絶命して死骸の代わりにカカオ豆を残す。
「相変わら威力は尊敬出来るわ」
「ね、ねえリーラントさん、私にだけ厳しいのは嫉妬が理由?」
お互い限定で極自然に失礼なこの2人、実は相性が良いのかもしれない。
「セニャ、前には出るなよ。面倒に巻き込まれるのは御免だ」
これが戦友以外から言われた台詞なら反発や報復もしたかもしれないがバーネットの発言だ。
セニャは反論せず細剣を鞘から抜き、いつでも飛び出せる姿勢で待機する。
「魔獣が動きを止めている間に仕留める。威力と範囲最優先だ」
バーネットは光弾を降らせるメテオライトではなく、エーテルを使って氷嵐を発生させる攻撃術を選択する。
巻き込めば友軍誤射がありうる分威力は強力で、通路を文字通り塞いでいるチョコ色の鶏肉に壮絶なダメージを与えた。
バンビがバーネットにあわせて同じ術を使う。
重傷を負ったチョコ鳥にとって致命的な一撃であり、死体を残せない鶏を次々にカカオ豆に変える。
が、カカオ豆はかなり大きく、未だ30はいる後続の鶏に押されてバンビ達へ向かって来ていた。
ララベルが両手の細剣で3連撃を繰り出す。
防御に難がある魔獣には非常によく効く攻撃だ。
魔法攻撃を辛うじてくぐり抜けた鶏が肉を抉られ骨と内臓を切り裂かれ、次々に通路へ転がり大きな豆に変わる。
「アルラ、背中は任せた!」
「守るけどあわせてよ。ここはちょっと狭いもの」
ちょっとどころではない。
冒険者8名とおまけ1名、生き残りの鶏型魔獣が十数体。
その全てをあわせたより大きいのが100以上もあるカカオ豆だ。
ホールへ蹴飛ばすのはアルラにとっては容易だが、傷つければ報酬が減る、というより報酬への上乗せ分が控えめになってしまう。
「当たらなければどうということはないのよ」
チョコ色のクチバシを易々と躱すだけではない。
小刻みな加減速を繰り返して、一定の範囲から魔獣が進めないよう自らを壁にする。
(さすがベル)
ララベルの背中を見るのが楽しい。
体格は華奢ですらあるのに、息を乱さず猛攻を続ける様は本当に美しい。
もっとも美しさに関してはアルラも負けてはいない。
エルフらしい整った容姿と魅惑的な肢体だけでなく、魔獣を寄せ付けない優れた回避能力も実に麗しい。
「アルラ?」
「あっ……とごめんなさい」
お互い刃を当ててしまうようなヘボではないが、親しい間柄であるので距離が近く、自然と触れ合ってしまうことがかなりの頻度であった。
●
(これだけぞろぞろと引き連れられたら、まあ確かに問題じゃがなあ)
今後予想される面倒ごとを予測して、アリシア・リターナーは回避のためにセニャから適度に距離をとることにした。
わざとセニャを外してヒーリングオーラを使い、逃亡時についた傷をそのままにする。
「回復で強請りたくはないんじゃがうちらのメンバーは報酬を分け合うという契約が成り立っておるでな」
冗談めかして、実際半ば以上冗談ではあるがセニャをからかう。
「セニャ卿にはそれがない。ここで死ぬか、臨時パーティーに入って戦果を分け合うか。お主の生死はワシが握っておるでの。……ははは、存分に罵るが良い」
じっとりした視線を向けてきたセニャをさらに煽る。
「それが命の値段って奴じゃ。非情じゃが選べ。さあ、いくら出す?」
「鉄籠の中身では不十分ということ?」
「既に落とし物ではないか。他にもあるのじゃろ?」
セニャは細剣で鶏の頭だけを器用に切り落とし、ため息に近い息を吐く。
「貴方が生死を握っているかどうかについては異論があるけど、これは交渉材料になるのではなくて?」
セニャの隣の空間が一瞬揺れて、直径2メートルのみっちり詰まった袋が出現する。
中身は全てカカオ豆だ。
「話の分かる娘は好きじゃぞ。ところで、迷宮相手のヘイト管理に失敗してその地雷を見事にぶち抜いたセニャ卿にお買い得な知識があるぞ?」
アリシアとセニャの中間地点で火花が散った。
「まあその前に、じゃ」
エーテルを操り、後衛やセニャの盾という重要な仕事をしていたルーファスの防御を高める。
「来るぞ」
貴族令嬢が目覚めさせた殺意が、虎の形をとって冒険者の前に現れた。
(勝てない)
セニャは冷静に判断出来てしまう。
自らの最大の武器が通用しない相手だ。
「セニャさん一体何したの? 援護するから初撃は耐えて」
アルマが声をエーテルと共に解き放つ。
戦うための力を1段階上に引き上げる力が、この場の授恵者全員に届いてその身に留まる。
セニャが驚いて目を丸くしてしまうほど、効果時間が長い術だった。
「遅い遅い遅い遅いですわ。そのような速度で戦場を支配しようなどと片腹痛し」
殺気の余波だけでも強烈であるのに、バンビの態度は全く変わらない。
セニャと比べても防御は脆く紙同然。
だから接近される前に勝負を決めるのだ。
洗練されたエーテルがバンビから放たれる。
散乱するカカオ豆を巻き込まない位置に無数の光を出現させて、素晴らしい加速と速度を兼ね備えた虎を低速の魔獣に変えた。
気付いて迂回しようとした虎もいたが、バンビのアーケインテンペスト改を補う形でバーネットが同じ術を使い、全ての虎が低速になった。
チョコ色の体が蠢動する。
体と心を焼く憎悪に突き動かされ、自らの生命と引き替えに再度加速しセニャを狙う。
だが鋭い牙と爪は鋼の盾で防がれる。
ルーファスによるセニャの守りは万全だった。
「無理は長続きしないよっ」
アルマはセニャと違って冷静だ。
チョコ虎の狂奔を時間限定だと見抜いて即座に対処を開始。
セニャを狙って無理に前進してきた虎2頭を巻きこみ、輝く六角形の柱を出現させる。
「うん、魔法攻撃なし。後約15秒!」
柱が通路の入り口を半分塞いでいる。
無事だった残り2頭が、1頭ずつしかセニャに近付けなくなった。
「皆、転げないよう気を付けて」
ララベルは高度な戦闘技術で一撃離脱を繰り返す。
人が多く豆はそれ以上に多く、彼ほどの戦技があっても攻撃と移動を繰り返すだけで精一杯だ。
「あらまあ」
虚実の虚を担当するアルラが興味深そうにセニャの動きを観察中だ。
どんな状況でも地面から足を離さず加減速を己の意思で制御する。
要約すれば簡単でも実行するのは至難な技を、セニャは高度な水準で習得していた。
(私が身につけるにはちょっと時間がかかるかもね~)
「っ」
セニャが見られていることに気付く。
神髄といえるものを読み取られた気がして、不満に近い感情を表に出した。
アルラが後ろに下がる。
一撃は軽くても脅威ではある彼女を虎が追おうとする。
そのタイミングでララベルに別方向から複数回斬りつけられ虎が深手を負う。
セニャから離れてしまったことに気付くが既に遅い。
再びアルラに足止めされた直後、アルマが放った魔矢に貫かれて命をかき消された。
「遅いですわ」
バンビの攻撃は誰よりも早い。
攻撃1体あたりの威力では前衛陣を上回る魔弾を叩き込んで、2頭目の虎を見事に屠る。
六角形が薄れていく。
牙を剥き出しにした虎が、片方はセニャへ、もう1頭は最も脆そうに見えたバンビへ飛びかかる。
ちょっと痛い。
だからお返しに、アーケインテンペストを再度展開して魔獣の逃げ場を無くしてやった。
「リ、リーラントさん邪魔……じゃなくて避けてください……」
リディリディは高度な術に集中しているため失言を連発中だ。
セニャが暴発しないぎりぎりを見切っているのを、頭の良さと考えるか恐れ知らずと考えるかはきっとそれぞれだ。
「地上に戻ってからじっくり話し合いたいわ」
殺気に限りなく近い気配がセニャから放たれ、リディリディがぴぃと鳴いて術を発動させる。
彼女の手元から飛び出したのはたった2つの小さな光弾。
しかし内包するエネルギーは魔獣にセニャへの憎悪を忘れさせるほどに巨大だ。
「え、遠慮しますっ」
リディリディが涙目かつ小声で反応した瞬間、光弾が魔獣の抵抗を無視して貫く。
何故かドロップした苗木が2つ、どすんと音を立てて地面に落ちた。
●
アルマはご機嫌だ。
数日かかると思っていたノルマを1度の戦いで達成し、バックパックに限界まで詰め込むことに成功したからだ。
「後の交渉はルーファスさん頑張ってね?」
言われた若き貴族はかなり苦戦中だ。
「例えば貴族が冒険者に命を救われた場合。彼らに対し礼のみを以て褒と為す……ことが、まず無いことはご理解頂けますね?」
面子を雑に扱えばお互い命まで危険になるので合意可能な幅が非常に小さい。
袋内の豆についての交渉は低速でしか進んでいなかった。
「譲るつもりがあるなら安全マージンにかかるコストを教えてやるぞ?」
アリシアがセニャにとっての交渉難易度を上げているという理由もあった。
「ねえ、貴方誰と組むつもりで鍛えたの? それって連携前提よね」
セニャと同じ回避型シーフであるアルラが鋭い質問をする。
否定しただけでも家伝の戦術を見抜かれると直感したセニャが動揺した。
騒ぎが大きく成る前にララベルが介入する。
「一か所狩りまくりは危険だよ。どんなギミックがあるか分からないんだから」
なお、アルラに話を中断させた訳ではない。地上に戻ればじっくり聞き出すための時間を用意するつもりだ。
「今後もダンジョンに潜るつもりなら専門家から教えを受けることだ」
(毎度問題を起こされたら堪らないしな。このままではいくら命があっても足りない)
バーネットは本音を隠した上で助言を行う。
地上へ向かう9人の授恵者は、強いカカオのにおいに包まれていた。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 6〜8人
2021年02月16日 16時25分12秒 公開
参加者
相談掲示板
No.1
その・・・、リディリディといいます。 キャスターをやっています。 ドロップ確率というものがあるのかと心配しましたが、成功条件が「魔獣50体分以上のカカオ豆の入手」なので、魔獣を倒すと確実にドロップすると考えて良さそうですね。 あ、それから編成ですが、 ウォーリア1 シーフ2 ヒーラー2 キャスター3 となります。
シーフのアルラ・ニグラスよ。今回はよろしくね~。 そうね~‥‥タイガーは各個撃破して、複数体に囲まれることがないように気を付ければ大丈夫かしら? 火力面に関してはほとんど心配ない気もするしね。
アリシアじゃ、クラスはヒーラーなのじゃよ。 >クラス編成 まとめありがとう。確かに火力に関しては問題なさそうなのでヒール系中心に積んでいくとするかの。
僕はシーフのララベル・サン・ディーベル。 みんな、よろしくね!
ウォーリアのルーファスです。 どうぞ以後良しなに。 んー……全4体、火力特化型。 この虎、囲まれなくとも1対1だと結構厳しい気がします。 光縛封とか、隔離する手段が欲しいところですね。 魔力を帯びた攻撃らしいので完封は難しそうですが。
ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしくー。 それじゃあトラさん用に光縛封も準備していくね 攻撃が魔法か物魔撃扱いかわからないけど設置者の魔攻の3倍までは耐えるし、 単体なら効果時間の3Rくらいはもってくれるといいなあ… 成功条件とは別扱いみたいだけど、セニャさんと交渉ってしたほうがいいのかな?
セニアーラ・リーラントよ。 交渉や要請は別の機会(プレイングで)ということになるけど、疑問があれば私の分かる範囲で応えるわ。
>交渉する? それは勿論、危機を救って代価を頂く。 大変冒険者らしいギブ&テイクなのではないかと。 今回こちらはあくまでカカオ豆収集が目的の筈ですしね。 >戦闘の懸念 正直これだけシーフとキャスターが居ると ニワトリは割と乱戦でも行けそうですが、役割分担はどうしますか? 少なくとも、護衛を兼ねるなら僕は虎優先しかないだろうなと思っていますが。
キャスターのバーネット・フォーサイスだ。 ちっと遅くなったが、よろしく頼むわ。 >方針 キャスター勢が三人も居れば、足止めと範囲攻撃は十分なくらい揃ってるな。 初っ端の戦場はホールみたいだし、包囲されたり、誰かが敵中に孤立したりしない様、 陣形でも組みながら敵から後退しつつ迎撃する形がいいんじゃないか? そのまま通路まで後退できれば、一方向からやってくる敵を相手にするだけで済むが、 この場合通路側からやってくる虎がネックではある。 1分以内って事は開始から12ラウンドも経たずに遭遇するってことだし、 それまでにニワトリを撃破できればいいが、そうでないと通路内で挟み撃ちになるのが怖い。 広場内でニワトリを引き連れながらグルグル回って削り続けるか、 通路に誘き寄せて効率重視に敵を磨り潰すか、の二つがぱっと思いつく案だな。 >交渉 そもそも事態を引き起こしたのはこのお嬢様だからな。 迷惑料とかまではいかないが、こっちも援助したんだし、相応に貰えるものは貰いたい所だ。 >個人行動 基本的には足止めと範囲火力を担当するつもりだ。 スキル構成は他の面子との兼ね合いもあるが、アーケインテンペスト改は持っていく予定。
>交渉 貰えるものは貰う~ということでいいのかな、交渉はどなたかやってもらえればー… >方針 ボクたち冒険者が【主幹路】側からきて奥から逃げてきたセニアーラさんと鉢合わせな状況? でホールを挟んだ戦場2からくる虎さんと挟み撃ちはなさそうだし、 向こうがおいかけてくるならアーケインで出足を鈍らせつつ通路で退き撃ちもいけるのかな? ということで… 【セニアーラさんに質問】 マップと初期の位置関係についてですが 【①主幹路(に続く通路)】―【②ホール(戦場1)】―【③枝場(戦場2)】 冒険者側は①→②に移動中 セニアーラさんは②→①で魔獣から撤退中 でバッタリ遭遇の状況で開始 虎さんは1分以内に③→②に到着~…ということで大丈夫でしょうかー?
【アルマさんへ回答】 その認識で問題ないわ。
タイガー相手に1人で立ち向かう必要はないかと。 パッと見で安心して受けきれる余裕がありそうなのはルーファスさんくらいだし、むしろ複数人で攻撃させる間もなく潰すのが良いと思うわ。 バーネットさんの通路に行く案は、タイガーがポップ数が決まってるからどちらかといえばアリだと思うわよ。 通路自体は枝分かれしてるようだし、そのせいで奇襲されるのが嫌なら湧き方にもよるけど4体倒しきってからでもいいと思う。ニワトリ、数だけは多いし。
質問と回答助かる。 >方針 ああ、虎は【主幹路】とは反対の通路から来るのか…… それなら通路に籠って迎撃でも問題なさそうだな。 広場の入口あたりでニワトリを引き連れたリーラントと遭遇するだろうから、 アーケインで一旦ニワトリとリーラントの距離を開けさせて合流した後、 前衛を殿に通路まで後退。 通路内部まで入ったらもう一度アーケインを使って、通路に入り込んでく敵を足止めしつつ、 範囲攻撃で磨り潰していくって感じでどうだ? 虎に対しては、魔霞とかで命中を下げつつ前衛が相対するなら、 攻撃を貰うリスクも多少は下げられるだろう。
>交渉 特に立候補者が居なさそうであれば担当します。 さほど難しい話にもなりそうにはありませんし。 >方針 虎が攻撃を仕掛ける前に潰す。となると、 ニワトリと一緒にホールで足止めして範囲攻撃に巻き込む形でしょうか。 バーネットさんの提案込みだと、アルマさんの言う①-②間で陣取り ②への口をアーケインで塞いで時間を稼ぎ、虎が出たら範囲攻撃連発。 以後虎が攻撃圏に居る限りは、これの排除優先。という感じですね。 ②の口がアーケインで塞げる前提ですが、良いのではないかと思います。
>セニアーラさん 回答ありがとうございましたー >方針 他のみんなの意見にもよるけど迎撃メインということでいいのかな? タイミング次第だけど複数の虎さんがアーケインを抜けてきてすぐに倒せなかったり、 または何らかの事情で戦場1で乱戦になったときも虎さん1匹を光縛封で一時隔離するね あとはー…ホールの以外のところは暗いかもなのでエンライトをもっていくようにするね
No.16
げ、迎撃ですね。 はい、私は問題ありません。 ただ、アーケインテンペストは直径3ヘクスなので結構大きいんですね。 キャスター3人ともが設置となるとちょっと大きすぎる範囲になるかと思いました。 えっと・・・、なので私はアーケインを突破してきたニワトリ、タイガーの迎撃に回ろうと思いますが構わないでしょうか。
>アーケイン 基本は通路の入口で使えればいいから、同時に使うのは一回で十分だと思う。 ただ、1回につき持続時間が5ラウンドだから、継続して足止めするとなると、 俺以外にも誰か一人もっていてくれると助かる。
じゃあ、俺もアーケイン持っていきますわ。 相談に遅れてしまい申し訳ありませんが、支援いたしますわ。
ここまで相談を確認したぞな。 ワシは装備もスキルもこのままかのう…。ヒールに専念って感じじゃな。初手に堅甲かけるぐらいか。 トレインからのMPKとかあるし、まあ、お主、今にも死にそうじゃがヒールいっとくか?多少報酬を山分けならヒールしてやらんでもないとかありかのう……非常に意地の悪い話じゃが。
僕は近接攻撃がメインだから、アーケインを抜けてきた敵の迎撃を主で動かせて貰おうかな。
そういえば自分の動きを言ってなかったわね‥‥。 私は回避壁タイプだから通路を塞ぐのを軸に、疾風足+フェザーステップで行って戻ってくるような攻撃をするつもりよ。 まぁアーケインで完全に塞がってるならベルと同じ動きになるわね~。 あと、タイガーはOPで描かれてる通り相性最悪だからヒット&アウェイで逃げるわ。