バツ印の元に行ってみると?
狐野径
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シナリオID:510
オープニング
リーンエス王国のとある地方。
各種戦いと一線を置くように、のどかな様相があった。
農家も、商人も、貴族も、どこかのんびりしていた。
対岸の火事だというように。
とはいえ、色々考えるところはあるとしても、ここが現状平穏ということである。
そのような中、領主の一人娘ウェルシー・ラクリマはすくすくと真っ直ぐに育っていた。
「りょう地のこまったことは、あたしがかいけつするのっ」
愛馬のポニーちゃんに乗り、領地内を見回る。
見回るといっても、屋敷の外一周くらいだけれども。
本人はいたってまじめ。
通り過ぎる領民や門番などは「はいはい、お嬢さん」とほほえましく見て、応じるのだった。
ウェルシーは今日もポニーちゃんでいつもの日課。
そこに風が吹き、一枚の羊皮紙のようなものが飛んできて、ポニーちゃんに当たる。
「ひどいわねっ! だれかしら」
ウェルシーはその羊皮紙を取る。必然、内容を読むことになる。
「このあたりの地図かしら?」
首をかしげる。
地図と考えたのはわけがある。
丸や線が入り、屋敷ぽい絵と何かの字が記載されているからだ。
「……何があるのかしら?」
ウェルシーは考える。
「ポニーちゃん、わかるかしら?」
もちろん、ポニーちゃんにはわからない。
誰か落とした人がいるかと周囲を見渡してから、家に戻った。
使用人たちに聞くけれどもよくわからないという。
身重の母親に聞くのは余計な心配をかけることにつながるに違いないとやめる。
父親が帰ってきたら聞こうと考えた。
「……ここに何かあるのかしら?」
バツの字がある。
それは、集落を抜けた先にある森の中らしい。
「すごくすてきなものがあるのかしら? でも、あぶない人がいるのかもしれないのよね」
ウェルシーはわくわくどきどきする。
何事も父親が戻ってからだった。
父親が外から帰ってくる。
「お父さま、これ、見て」
挨拶もそこそこに地図を見せる。
「ルシーが描いたのかな」
ウェルシーは首を横に振る。
「飛んできたの」
「ふーむ。ここに何かあるということかな……」
「じいやもばあやも同じこといったよ」
「これをもらってもいいかな? 危険なものだといけないから、調査に行かせよう」
ウェルシーは一瞬ためらった。
「わかりました。でも、あたしも行きたい」
素直に言った。
父親は「安全だと分かったらね」と言って確約しないのだった。
●冒険者への依頼
領主からもたらされた依頼はシンプルだ。
地図にある場所を確認してきて欲しい、と。
その辺りには洞窟があるため、その周辺を見てもらうことになるという。
地図があること自体不穏だし、何かあることを示しているため、領主も心配そうだ。
情報として、洞窟の形状がある。
高さは二メートルには若干足りず、幅は一メートルほどだ。
奥行きは五メートルほどだという。
天井が崩れるなどの危険なことはない、しっかりとしたものだという。
洞窟はがっちりとした崖というか丘の部分に開いているのだ。
入り口の前は原っぱのようになっており、ある程度広い。
その周りは灌木や木が生えているため見通しは悪くなる。
洞窟の位置は集落を出た森の奧であり、行くには踏み固められた道を進むことになる。
途中かから道幅は狭くなる。人間が並んで歩くことはできる程度だ。
そこには、春から秋にかけては、集落の人間はいくことがあるという。
木の実やキノコを取りに行く、狩りに行くという感じだ。
雨宿りにもいいため、集落の人の行動の際、荷物置き場や目印にしている。
行くのが秋から徐々に減り、冬場ではより減るのは、野生動物のことがあった。
山に大体いる動物が、食べ物を求めて下りてきた場合、危険であるためだ。
狩りのため行くならばまだしも、木の実やキノコのために危険を冒すこともない。
なお、集落の人に聞くと、森の方で、人影を見ているという。
人間か、ゴブリンなど亜人か分からないけれども、不審といえば不審な影であるという。
領主に訴えようかというときに、地図が拾われ、洞窟の話題が出たのだった。
兵は集落の警備で一杯で、手は回らないという。
そのため、冒険者に洞窟の調査が回ってきた。
何もなければ、それでよし。
何かあれば、敵性生物ならば討伐または捕獲が求められる。
●???
その洞窟にいるのは、不穏な様子の人間だった。
「地図なくしたぁ、あぁ?」
「まあ、覚えてるからいいけどよー」
「地図見つかっても、ここの奴ら、平和ボケしてるから、どうせスルーするさ」
男たちの笑いが漏れる。
「とはいえ、そろそろこれ持って移動だな」
目指すは非合法で手に入れた品物を売るのに適した所。
「荷馬車用意しろよ」
「今来させてる」
そんな声がしていた。
●出かける直前にある光景
ウェルシーは兵が増えているのに驚く。
何があるのか疑問に思う。
あまり近づいていなかった集落まで向った。
「何かあったのかしら?」
兵に聞くけれども「何があるか分からないので警備しているのです」という当たり障りのない答えが返ってくる。
ウェルシーはそのようなものかと考え、ねぎらってポニーちゃんに乗って集落の中を移動する。
「そうね、森にいってみようかしら。かべが見えるところならいいわよね」
ウェルシーはわくわくしながら言うけれども、さすがに兵士たち止める。
ウェルシーは森に何かあると気づいた。
「あの地図ね? 何があったの? たからもの?」
ウェルシーは兵士に矢継ぎ早に問う。
押し問答の最中、ウェルシーは門の外で動く物を見た。
「にばしゃ?」
その場にいた兵士たちもウェルシーの指さす方向を見る。
ただ、木々もあり何も見えない。
そこに洞窟調査を頼まれた冒険者たちがやってくる。
「地図のちょうさにいくの?」
一緒に行きたいというオーラを出して、ウェルシーが一行を見つめるのだった。
解説
マスターより
リプレイ
冒険者たちが門に行くと、押し問答しているウェルシー・ラクリマと兵士たちが目に入る。
その上、荷馬車が行くのを見たというウェルシーの声が聞こえる。
冒険者がそちらを見るが、すぐには視認できなかった。
セリオス・オーガストは依頼にある情報を裏付けるものだととらえた。
元から何かいること前提で行動するつもりだったため、気を引き締めるだけだった。
ただし、ウェルシーからの期待のまなざしをひしひしと感じる。
その上、彼女は「地図の調査に行くの?」と問うてきた。
トーラは「そうですよ」と答える。隠すことは何もない。
「そこに何があるかしら? 地図だったら、宝物?」
「……いやそれは……だから調査に行くんですよ」
「ついて行ってもいい?」
「ええと、危ないかもしれないですよ?」
ウェルシーに押され気味のトーラは周りに助けを求める。
ヴィノニスは状況を考え、冷静に告げる。
「ルシーちゃんと言ったかしら、ここで問答していると怪しい荷馬車を見失ってしまうかもしれないわ。あなたのお話、皆信じるし、ついてきてもいいわ。ただし、無理はしないで、冒険者の皆のいうことを聞いて、安全第一にできるって約束して頂戴」
「そうです。わたしたちの言うことを聞いてもらうことが条件です。これでも何度も冒険をしているんです。見た目よりずっと強いんですから!」
ヴィノニスの言葉を引き取ったトーラを、ウェルシーは見る。
「行くっ! あたしも、剣術しているのっ! それに、そこに何があるのか気になるし」
ウェルシーは嬉しそうだ。
リリアーヌ・ウォルトグレイヴは、ウェルシーの言葉に眉を一瞬釣り上げた。
このまま何もなければ長子のウェルシーは跡取りだ。激動の時代になっている現在、領主には危機感と責任感を持つ必要があると考えられる。そうなると、今のウェルシーの「楽しいことがありそう」という考えは危険かもしれない。子どもの空想は空想で良いのだが、領主としての未来としてはということだ。
それでも、現実を知ることでそこから、学んでもらいたいと思う。ただし、躊躇半端な自信は危険につながる。
「ウェルシーさん、地図を作成している時点で敵性生物、野盗の類を想定すべきです。そうなると、あなたに危険が及ぶかもしれませんし、何があるかはわかりません。そのため、同行する以上は蛮勇が命取りとなります。こちらの指示には従っていただく必要があります」
リリアーヌはきっぱりというと、ウェルシーは不満そうな顔にはなった。
「約束できるなら、皆で洞窟を調べにいくのにつれて行ってあげる」
ヴィノニスが最後の確認をしたところ、ウェルシーは一行を見て、元気よく「はい」と返事を下のだった。
バーネット・フォーサイスはやり取りを聞き、内心溜息は漏れた。
(さて、お嬢様の加入でパーティーが一人増えちまったが……とりあえず、やることはやっておくか)
ウェルシーが指示には従うといっているから、それが間違いなければどうにかなるだろう。
「じゃ、俺が近くで面倒見る、ってのでいいか?」
キャスターであり、後衛になるため、彼女の面倒をみるのも仕方がないと理解していた。
カーテン・オルテッドンドンはウェルシーとのやり取りを苦虫をかみつぶしたような顔になるのを我慢して聞いていた。
(洞窟探検したいということ? 生活に必要不可欠でないッスね)
その間に、状況など反芻する。
(地形把握の細かい点もいるかどうか……一般人が出入りできるところなんスから何もない限り、聞き取りはいらないッスね。物事は簡潔に解決することは時間と金の節約という理論で動くッス。強盗団が簡単に稼げると言い出したとしても、迷惑を顧みずに行う行為そのものがだめだと考えるッス)
思考がその場の勢いで流されないためにも、しっかりと考えるところを考えるのだった。
話がまとまったところで、一行は出発した。
●慎重に
冒険者たちは、ウェルシーを中ほどに入れた隊形となる。
バーネットは一番後ろで周囲を警戒する。
相手がいると考えると、組織だっている可能性が高い。組織だっているならば、馬車を追ってくる者がいたり、森の中を見回りしていないという保証はない。
(地図まで用意するんだし、単独じゃないだろう)
情報の突き合わせが必要だからこそ用意するのだ。
(お嬢様はとりあえず大人しいな)
集団移動に興味津々のようだった。
バーネットは周囲に注意を払った。
リリアーヌはウェルシーの前を進む。
何かが来た場合、それを攻撃したり、かばえる位置は意識した。
(今、ピクニック気分なのは致し方がありません。大声を出さない等は気をつけないといけませんね)
この後に何があるかなど分からないのだ。
明確なのは、洞窟に何があるかと、連れてきた以上はウェルシーを守ることだった。
カーテンはウェルシーの護衛という位置で注意を払う。
(洞窟の中は明かりがないッスから……)
暗視ができるかどうかは出発前に冒険者から聞いている。
(必要なら【エンライト】を使えばいいッスね)
とはいえ、ウェルシーが中を見たいと言出したときどうなるかなど考えてしまうと不安が増える。
今のところ、ウェルシーはおとなしかった。
何事もなければ良いと願いたくなる。
セリオスは前を歩き、周囲を警戒する。
【超視覚】や【超聴覚】を用いる。
轍があるため、不審者がいるのは裏付けられる。先ほど、ウェルシーが見たということもあるのだ。
一方で野生動物もいないと言い切れない。人の出入りがあるから警戒して表に出てこないかも知れない。ただ、不審者の影響で、本来いる所を追われ、こちらに出てくる事もありうる。
不審者および野生動物、どちらにも気を配る。
今のところ、何も出てこないようだった。
トーラとヴィノニスは道に轍があるのは見つけている。
ただ、あまりにも早く分かれて行動するのは、ウェルシーがいるということもあり問題が生じる危険が上がる。
道の中程になると、道幅が狭くなるというため、その辺りまで一緒に行動した。
不審者が馬車を入れることが難しくて止まる可能性もある。
そうなると、洞窟にたどり着く前に対処を開始することになる。
トーラはウェルシーにこれまでの冒険話を披露してみる。オーロラを見たり、ヴァイセントラフ砦の話だ。ウェルシーは静かに聞いているけれども、どこか気はそぞろだ。
「ああ、これは……わたしが弱いせい」
「ではないと思うけれども?」
トーラが嘆くが、ヴィノニスがウェルシーの行動を指摘する。
きょろきょろして、一応、警戒しているようだった。
「なるほど」
トーラはウェルシーを見て表情が緩んだ。
そして、道幅が狭くなった頃、先行する。馬車は無理矢理通したのは、道の状況から分かる。
「ここから最短距離で行ってみるわね」
「小さい体なので草むらとか隠れられますからね」
ヴィノニスとトーラが言う。
「何かある、または、いるという前提で注意していくわ」
「この道の半分ほどで合流できればいいか?」
セリオスが確認をしたため、ヴィノニスは「それでいいわ」と答えた。
今のまま待ってもらうのも時間ロスだ。
それならば、注意してある程度進める方がいい。
ヴィノニスとトーラは木々を縫い進んだ。
二人はしばらく進むと、音を消し、用心を開始する。
見張りがいるのが見えた。
見るからにやる気は薄いようだが、警戒していることに違いはない。
それを回避しつつ、二人は広場になっている所や洞窟方面に進む。
人が洞窟を出入りしているのが見える。
ヴィノニスは耳を澄ます。ここにいるのが全て不審者かなど確認したいのだ。一網打尽にしたところで、それ以外の人が混じっていた場合、ややこしいことになる危険性もある。
会話や彼らがしていることから、強盗などの類いだということは分かった。
一方でトーラは【捜波・改】で洞窟の状況を確認する。
(中にいるなら閉じ込めてというのも考えますが、どうも出入りが多いです)
中にはたくさんモノがあるようだった。
二人は合流にいく。
ヴィノニスとトーラが戻ったところで、状況を説明する。
「ギリギリ使えそうだな?」
バーネットは確認する。
「足りなかったら足りなかっただし、中を見てくるぞ。そんじゃ、ま、身体の方は頼んだぜ」
【幽体離脱】をして偵察に行った。
「……え? え? えええ、もごごごご」
ぐったりしたバーネットに、ウェルシーが驚き、叫びかかったのでカーテンが慌ててウェルシーの口を手で押さえた。
「幽体離脱に対しての新鮮な反応よね」
ヴィノニスが言うことに、他の者もうなずくやら苦笑するやらだ。
「大声出したら、ダメッスよ」
「見つかったら優位性がなくなってしまいます」
カーテンとリリアーヌに注意され、ウェルシーがバーネットの体を指さす。
「説明するので、叫ばないでくださいね」
トーラが説明すると、ウェルシーは大人びた様子で「授恵者って不思議なことができるのね」と感心していた。
セリオスも、洞窟の周りを見に行く。ウェルシーもいるため、分かれて行くのか、どう通るのがいいのかなど見たかった。
洞窟の方に回り込み、状況を確認する。【孤高者の捜波】を用いることで、洞窟内の人の動きなどを可視化しようとする。
見ていると、中から何か持ち出そうとしている様子がわかる。さらに、どこかに売りに行くというような会話が聞こえる。
(盗品を売りに行くということか)
セリオスはそっと戻るのだった。
バーネットは洞窟の側の人の位置、中の状況を見て戻る。
中が狭く、戦うのには向いていないことは分かった。人数もきちんと把握してきた。
セリオスも戻ってきたところで、情報をつきあわせる。
相手の人数は冒険者と一対一になると推測は立つ。あちこち動き回っているから、気をつけないとならないだろう。
「速攻でカタを付ける必要はありますね」
リリアーヌが言う。
どういっても見つかるのは時間の問題だ。
一行はどう役割を分けるか、どう進むかなど方針を定める話を進めた。
そして、話がまとまった。ウェルシーを守ることと、相手を逃がさないことが肝心。
先行しやすいセリオス、トーラとヴィノニスが見張りや馬車がある方向から進む。
隠れることができるまたは、遠くから狙うことにたけているメンバーだ。
そして、回り込めそうなルートがあるため、そちらから他のメンバーが行く。
●確認を
二手に分かれた結果、ぎりぎりまで見張りには見つからなかった。
セリオスが見張りに【グラヴィティボルト】を放った。それに掛かったため、声が上がる。
不審者たちは何かが来たことを知る。
ヴィノニスは【スタティックフィールド】、トーラは前に出て武器を取り出そうとしている相手の邪魔に入る。それにより、戦意喪失させ投降させる狙いがある。
「王国での狼藉、ヴォルトグレイヴの剣たるこのリリアーヌが黙って見過ごしません!」
リリアーヌが声を上げた。
「ウェルシーさんの剣はまだ発展途上にあり、御身はこの地の未来を担うのです。今は、剣をとる者がどうあるべきか、私を見て学んで下さいませ」
声を掛けたあと、前に出る。
カーテンはそれを聞き、ウェルシーを見る。彼女が動くようなら止めないとならない。
ウェルシーは動き出した現実に、ついて行けていない様子だ。
カーテンはウェルシーの様子をうかがいつつ、近づく敵対する者に【エーテルブロー】を使った。
バーネットは【アーケインテンペスト改】を用いる。視界の端にはウェルシーを入れておく。
今のところおとなしくしているがどうなるかなんて分からない。
不審者たちは冒険者に気づいて、攻撃するなり逃げるなりしようとし始めた。
しかし、逃げるまたは戦うにしても、大したことはできなかった。
バーネットが【光縛呪】で捕まえた集団が逃げないようにした後、洞窟の中を冒険者は確認する。
ウェルシーの表情は嬉々としている。
カーテンはウェルシーの期待する何かをひしひしと感じていた。
「ダメッスよ」
「え、何も言っていないのにっ」
「調べるには難しい知識もいるッスよ」
「見るだけでも?」
カーテンはどうしようと仲間を見る。
「中に何があるかわからない。危険がないとは言い切れない」
セリオスの援護に、カーテンがほっとする。
「そうッスよ。だから、ここで待ってるッス」
ウェルシーはしょんぼりしつつ、意見を述べていない冒険者を見る。
「ウェルシーさん、中は狭いのですよ。そこに、敵がいた場合、すぐに対応しないといけません。調査するといっても、危険があるかもしれないのです」
リリアーヌに諭される。
幽体離脱で大体何があるか見ていたバーネットだが、無理にウェルシーを入れる必要もないと考えるため、その点は黙っている。
「見張りも立派な仕事だぞ」
「そうッスよ」
バーネットの言葉にカーテンが力強く同意した。
その結果、ウェルシーは納得した。
「わたしとトーラさんで見てくるわね」
「任せてください」
ヴィノニスとトーラが洞窟に入った。
中に隠れている人はいなかった。そのうえで、中には壺やら貴金属など、金目のものが集められている。
回収は後でということにして、一旦戻る。
荷馬車もあるけれども捕まえた人達を放置していくのも事件解決から遠くなるのだった。
●御礼
冒険者たちは町に着いたところで、野盗たちを突き出し、洞窟内にある物の報告をした。
町の警戒は解かれ、兵士たちが確認に向かうのだった。
冒険者の仕事をウェルシーは黙って見ていた。
「せっかくなら、宝探しだとよかったのに」
現実を知って寂しいという様子だ。
カーテンは「ああいうのは、使える場所を覚えて来るッスよ。放置しないで済んでよかったッス」と告げる。
それに対して、セリオスがうなずく。
「そうだな。地図を見つけて、報告したことがよかった」
ウェルシーがしたことは無意味ではないと褒める。
「ウェルシーさん、領地を守るということの一歩です。楽しいものではなかったでしょうが、対処することが、良いことになるのです」
リリアーヌは同じ王国貴族として考えることを告げた。
「いずれ、本当に宝の地図があるかもしれないわよ」
「自分で作ってみるのも楽しいですよ」
ヴィノニスやトーラに言われ、ウェルシーは「そっか」とうなずいた。
「さて、これで仕事は完了だな」
バーネットが言うと、ウェルシーが寂しそうな顔になる。
「宝探しでなくなったけど、楽しかったわ」
ウェルシーは告げた。
「また何かあったら……何もなくても来てね」
ウェルシーは急いでポニーに乗ると、立ち去るのだった。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準6 / 4〜6人
2021年02月05日 21時24分56秒 公開
相談掲示板
あたし、ヒーラー役回りののカーテンで宜しく頼むッス。小さい子は苦手ってわけではないっス。
シーフのトーラです。 よろしくお願いします! 調査ですけれど、ウェルシーさんにはどうお話しましょうか? いきなり連れていくのは危ないと思うんですけれど、わたしたちが調べ終わったら案内するということで一度下がってもらうのはどうでしょう?
キャスターのバーネット・フォーサイスだ。 まぁ、よろしく頼むわ。 メタ的にはまず間違いなく荒事になりそうだし、お嬢様はできれば屋敷に置いてきて、 全てが終わってから案内するのが良いとは思うが…… 最悪守りながらでもまぁ、面子が揃ってれば何とかなるか? その場合でも、俺らの指示に従って絶対に前に出ない、とか約束する前提だが。
ウォリアーのリリアーヌ・ウォルトグレイヴと申します、お見知り置きを。 私はウェルシーさんをお連れする方がよろしいかと考えております。 時代が動こうとしている昨今、領主の娘である以上は多少の危機感をその身に感じて頂く方が未来のためになりますかと存じます。
連れていく>経験になる、危ない 置いていく>安全 説得が要る 領主の父親は納得でも、本人にはあたしらハーフリングが多いし、6歳で剣術の稽古もしてると"自分もやれる"と言いかねないっス。 連れていく場合、強盗団は一般人なのとあたしがヒーラーなので護衛を希望を。手練れの場合ヤバイッスケド。
・・・ん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む まあ連れて行かずに済むならそれに越したことはないんだろうが
わたし、ヴィノニスっていうのよ。 みなさんよろしくね? メタこみで申し訳ないのだけれど、ウェルシーちゃんを家に帰して(送り届けて)、そこからもう一度取って返して洞窟の調査に向かうとなると馬車はどこかに行ってしまうのではないかしら。だから、護衛として最善を尽くしつつも、彼女にも同行をしてもらう方が全体としては良い仕事になりそうな気がするわ。 ――もちろん、一人で勝手に出歩くのはまだまだ危ないから、仕事が終わったらそういった部分は言い含めないといけないでしょうけど、ね。
最大人数で成立ですね。 改めてよろしくお願いします。 人も増えましたし、誰かが離れず付いているなら大丈夫でしょうか。 その時は、拐われて人質にされたりしないよう気をつけないとですね。
ウェルシーさんのことばかりでなく、調査のことも話し合わないとですね。 安全確認のため、馬車の痕跡を見付けたらわたしが偵察に出ましょうか? 捜波改が使えるので、馬車の中も含めて賊の人数が分かれば取り逃がしたり隠れている相手の警戒も出来ると思います。
>調査 先行して偵察に行くなら、最低でも二人は欲しいな。 一人が待っているメンツに状況を知らせに行って、もう一人が盗賊連中を見張り続ける形だ。 あとは、ある程度近づいたら俺が幽体離脱で内部を探るってのも有りだな。
私は調査向きではありませんので、敵が確認されるまではウェルシーさんの守りに徹しましょう。 敵がもしいるならば前へ出ます。
そういえば、わたしたちの到着が早ければ賊が洞窟にいる状態での遭遇になると思うんですけど、見張りをどうにかすれば賊を洞窟に閉じ込めることが出来ないでしょうか? 伏兵の警戒は必要でしょうけど、成功すれば中に集中してウェルシーさんの安全も確保できないょうか。 軽装で動けるシーフがわたしだけですし、(隠密の数字的にも)一人の方が見つかりにくいと思うので大丈夫ですよ。 人数も少ない上にウェルシーさんの護衛もあるので、装備に制限がかかるのもよくないと思うので。 連絡はテレパスを修得しているのでどなたかが使えるなら持っていきますし、誰も修得していないならセリオスさんのペットを同行させてもらうのばどうでしょうか?
狭い地点で交戦するなら、陣形も考えないとヤバイッス。 判明してない伏兵はいる可能性はあるけど。>何かいればそれ相応の対処をすること。
隠匿は下げて、透視と超聴覚を持ち込むことは可能よ? 馬車は洞窟の外にあるだろうから、まずはそれをしっかりと見つけて先手を取りつつ警戒態勢に入ることが重要になりそうね。 出来れば洞窟の中、狭い部分での交戦は避けたいところね。 光源の問題もあるし、地形が分からないから。 広場か外付近での戦闘を目指しつつ、内部交戦への手筈は挙がっている通り、最低限の陣形を決めておく――でいいんじゃないかしら。だいたい2人×3列ぐらいになるイメージを持っているわ。
>方針 とりあえず、出ていた意見をざっくりと纏めてみたが…… ・ウェルシーは危険かもしれない事、此方の傍を離れず、勝手に動かない事を条件に連れていく ・洞窟を目指しつつ、怪しい痕跡等があればそれも確認しながら移動 ・怪しい人物等が居れば気づかれない様に追跡し、犯罪者ならば証拠を確保しつつ捕縛する 大体こんな感じでいいか? >洞窟封鎖 一応アイアンウォールとかあるが、あれは射程0だから俺自身が入口まで近づく必要があるし、 単純に足止めするだけなら、アーケインテンペストとスタティックフィールドで 大体移動は封じれると思う。
バーネットさんはまとめありがとうございます。 陣形はわたしも前に出ますね。 出発も迫っていますし、出来れば今晩中に決めた方がいいですよね。 ヴィノニスさんに偵察の同行お願いしていいでしょうか?
確認したわ。 もう12時間を切っているし、トーラさんに同行する形で偵察に参加するようプレイングを準備するわね。
ヴィノニスさんありがとうございます。 こちらも行動に入れておきますね。