シジミがとぅれる
九蓮宝燈
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シナリオID:480
オープニング
●マゼンタの旋風再び
ゴールディにある小さな町、コチニール。
そこの街角の、三角形の狭小地でたばこ屋を営むゴブリンの老婆がいる。
この老婆はこの町の長老にして、冒険者ギルド嘱託職員である。
「おばぁちゃ〜〜ん、ちょっといいかしらぁ?」
マゼンタ色の肌のホブゴブリンが、巨体を屈めて老婆の遠い耳に話しかける。
「……おや、ゴブ左右衛門之丞かい?」
「やめてよぉ〜本名で呼ばないで! アタシは今はマリリンって名乗ってるんだってばァ!」
ばちこん! とウインクする彼は、ゴールディを拠点とするペット商人マリリン。
ブリーダーもやっていて、サウゼル大樹海内にペット舎をもち、コチニールはそこの最寄りの町なのである。
「依頼よ、い・ら・い!」
●真冬のシジミ採とり
かくしてマリリンの要請によって集められた冒険者たち。
目の前にはピッチピチのブーメランパンツ姿のマリリンが、美しい湖の畔でサイドリラックスポーズで佇んでいる。
後ろにはマリリンがエーテルリンクを繋ぎし心友、愛猩々のダーリンが荷物番をしている。
流れるようにフロントダブルバイセップスポーズを決めるマリリン。
飛び立つ水鳥達。
「あなた達、今日は来てくれてありがとう。それじゃ説明するわね」
今度はフロントラットスプレットポーズ!
湖面に魚が跳ねる。
余計な情報が多くて理解が追いつかないが、なんとか頭に入ったのは、こういうことである。
近頃マリリンの愛するペット達の元気がないらしい。
そこでマリリンは、栄養のあるものを食べさせようと思い至った。
この湖には、魔獣に分類される固有種のシジミが生息している。それを煮詰めてエキスを抽出したものは、滋養強壮に効果が抜群! おまけにマリリンが飼育中の多くの生き物が食べても大丈夫らしい。
なので、冒険者達にシジミとりを手伝ってほしいということだ。
ちなみに、シジミには大した戦闘能力はないらしい。
なら、なぜ冒険者に? と思った瞬間。
シジミのとり方をやって見せて説明するマリリンの、完璧なる造形の大殿筋の谷間を前から後ろへ這い上がる黒い何か!
ブーメランパンツのわずかな隙間から頭を出したソレを、マリリンはぬるぅりと引っ張り出す……。
「ホンットいやらしいんだからぁ。この湖には、たっくさんウナギちゃんがいて、シジミをとるために水底を掘ってると襲ってくるのよぉ」
あふぅン! と悩ましげに息を吐くマリリン。
このウナギも魔獣らしい。一般人の手には余るが、授恵者なら撃退はたやすいという。
「アタシは慣れてるからこの通りだけど、慣れてないとヌルヌル滑って大変かも」
今なんかちょっと酷いものが見えた気がする。
きっと気のせい。
幸い、ここは熱帯。
VIPが避寒に来るぐらいの地域であるため、湖の水温は水遊びできそうなくらい。
マリリンは着替え用のテントを用意してくれているし、シジミが一定数とれたら自由時間にしていいと言ってくれている。
リブラネスタの寒さを忘れて遊ぶのもいいかもしれない。
ゴールディにある小さな町、コチニール。
そこの街角の、三角形の狭小地でたばこ屋を営むゴブリンの老婆がいる。
この老婆はこの町の長老にして、冒険者ギルド嘱託職員である。
「おばぁちゃ〜〜ん、ちょっといいかしらぁ?」
マゼンタ色の肌のホブゴブリンが、巨体を屈めて老婆の遠い耳に話しかける。
「……おや、ゴブ左右衛門之丞かい?」
「やめてよぉ〜本名で呼ばないで! アタシは今はマリリンって名乗ってるんだってばァ!」
ばちこん! とウインクする彼は、ゴールディを拠点とするペット商人マリリン。
ブリーダーもやっていて、サウゼル大樹海内にペット舎をもち、コチニールはそこの最寄りの町なのである。
「依頼よ、い・ら・い!」
●真冬のシジミ採とり
かくしてマリリンの要請によって集められた冒険者たち。
目の前にはピッチピチのブーメランパンツ姿のマリリンが、美しい湖の畔でサイドリラックスポーズで佇んでいる。
後ろにはマリリンがエーテルリンクを繋ぎし心友、愛猩々のダーリンが荷物番をしている。
流れるようにフロントダブルバイセップスポーズを決めるマリリン。
飛び立つ水鳥達。
「あなた達、今日は来てくれてありがとう。それじゃ説明するわね」
今度はフロントラットスプレットポーズ!
湖面に魚が跳ねる。
余計な情報が多くて理解が追いつかないが、なんとか頭に入ったのは、こういうことである。
近頃マリリンの愛するペット達の元気がないらしい。
そこでマリリンは、栄養のあるものを食べさせようと思い至った。
この湖には、魔獣に分類される固有種のシジミが生息している。それを煮詰めてエキスを抽出したものは、滋養強壮に効果が抜群! おまけにマリリンが飼育中の多くの生き物が食べても大丈夫らしい。
なので、冒険者達にシジミとりを手伝ってほしいということだ。
ちなみに、シジミには大した戦闘能力はないらしい。
なら、なぜ冒険者に? と思った瞬間。
シジミのとり方をやって見せて説明するマリリンの、完璧なる造形の大殿筋の谷間を前から後ろへ這い上がる黒い何か!
ブーメランパンツのわずかな隙間から頭を出したソレを、マリリンはぬるぅりと引っ張り出す……。
「ホンットいやらしいんだからぁ。この湖には、たっくさんウナギちゃんがいて、シジミをとるために水底を掘ってると襲ってくるのよぉ」
あふぅン! と悩ましげに息を吐くマリリン。
このウナギも魔獣らしい。一般人の手には余るが、授恵者なら撃退はたやすいという。
「アタシは慣れてるからこの通りだけど、慣れてないとヌルヌル滑って大変かも」
今なんかちょっと酷いものが見えた気がする。
きっと気のせい。
幸い、ここは熱帯。
VIPが避寒に来るぐらいの地域であるため、湖の水温は水遊びできそうなくらい。
マリリンは着替え用のテントを用意してくれているし、シジミが一定数とれたら自由時間にしていいと言ってくれている。
リブラネスタの寒さを忘れて遊ぶのもいいかもしれない。
解説
●目標
シジミをとる。
●状況
湖。晴天、日中。
熱帯なので水温は浸かっても辛くない。
湖の底は砂礫。
PCのいる場所は砂浜。ところどころに葦の草むら。
ある程度沖にいくと急に深くなり、そこの水深は2.5メートルほど。
事前に日程が決まっていた依頼であるため、必要な道具はある程度準備可能。
環境破壊や動植物を傷つける行為はマリリンがどちゃくそ怒るので注意。
●敵情報
・魔獣シジミ
3〜5センチ程度の大きさで色は灰、黒、褐色、濃紫等個体差がある。
余談だが白またはピンク個体はレア個体で、地元では白は恋愛成就、ピンクは夫婦円満のお守りとされている。
滋養強壮・強精に効果があり、よい出汁がでる。
この地域の重要な水産資源であるため、底引き網などでごっそりとるのは禁止されている。
環境保全の面からも手作業で一つ一つとるべし。
・魔獣ウナギ
体長1.5〜3メートルほどのウナギ。
腹は黄色く背は黒褐色。
体表は粘液に塗れてヌルヌル。
ジャンプ力があり、水中から出ても多少は活動できる。
狭いところに侵入する習性がある。
弱い魔獣で、噛まれるとちょっと痛いくらいだが絡みつかれるとヌルヌル気持ち悪く、引き離すのは大変。
ちなみにこの地域は暖かく冬眠しないため、この時期でもよく肥えて脂が乗っている。
しかし食べる時には数日間の泥抜きをお勧めする。
●成功度条件
今回のシナリオに限り、独自ルール『フェイズ』使用。
5フェイズ経過時にシジミが参加者数×3×5個以上で成功、未満で普通。参加者数×4×5個以上は大成功とする。
シジミ獲得数1位はMVP。選出可能人数以上同着時は対抗判定を参考に選出。
●フェイズの処理
2種の一般判定をそれぞれ1回ずつ、PC個人に行う。
・シジミをとる
状況・難易度補正:一般人の素人級(+12)
成功時シジミを1d6個獲得。
獲得数はプレイング補正で増減あり。
・ウナギを察知する
状況・難易度補正:一般人のプロ級(+4)
失敗時ウナギに奇襲される(必ず先手を取られる)。
ウナギに対処するのに十分なプレイングがない場合、PCはシジミを落としてしまい、そのフェイズのシジミ獲得数-1。
●NPC
・マリリン
ブーメランパンツ姿でシジミをとっている。
マスターより
九蓮です。
過去シナリオに登場したマリリンをNPC登録しましたのでお披露です。
アルミレア一人だとカンパリ市の設定の風呂敷が拡がっていってしまうので……。
コチニールのギルドは昭和のたばこ屋さんイメージです。
シジミの色は現実と違うんですが、魔獣ですし、そのほうがとってて楽しいかと思いまして。
自由度は少ないですが、MVPチャンスが偏りづらい仕組みです。
スランプの方や初心者の方もお気軽にご参加いただければと思います。
アルミレアと同じく、マリリンも紐付けられている依頼では【質問】タグで質疑応答させていただけます。
リプレイ
●寒くないから頑張らなくても大丈夫
風光明媚な湖。
有名な観光地というよりは、地元の人だけが知っているスポット。
水着を着ている者も着ていない者も、ひとまずはお仕事である。
「あらぁ~んお久しぶりね~ぇ。花鳥園のペットの件はどうなったのかしら?」
コルネリウス・アーラにマリリンが久闊を辞す一幕など挟みつつ、冒険者達は下見や準備をすすめる。
濡れても透けにくい厚手の綿シャツとアルパカ素材のネルのワイドパンツ姿のコルネリウスが、水に入って様子を確認。
淀みの部分に近づくとウナギが足首にぬるりと絡んでくる。
「ウナギ、あぁ鬱陶しいですねこれは!」
裾に入られないうちにサッと下がる。
そういう習性の生き物なのだからしかたないが、作業の邪魔をされるのは困る。足首の部分で裾を縛っておく。
エルゼリオ・レイノーラはテントでセパレート型の水着に着替え、道具の選別。
水着のデザイン的にいつもにまして性別迷子な雰囲気である。
「マリリンさんマリリンさん。依頼されてる分とは別に、自分達用にシジミとウナギお持ち帰りしてもいい? あと、手箕か笊使っちゃ駄目?」
わからないことはしっかり質問。
「自分で食べるくらいの量なら問題ないわよ~ぅ。そのあたりの道具もOKよ」
目的外の生物まで無差別にごっそりとったり、水底を過剰に荒らすような、底引き網やガサガサのような手法であればNGだが、万一混獲してしまっても必要以上に生物を傷つけたり、地形を破壊したりしない範囲ならOKライン。
フリーダ=ブロムヴィストは資料を持ち込んでシジミの生態を調べていた。
(シジミの生態を調べてみたところ、基本的には水の底に着底している事がほとんどだそうです。こちらは透視を利用して水面や砂の下も調べながら探索することにしましょう)
潜んでいるウナギも発見できる一石二鳥の方法だ。
(啓示では『ネバーでギブアップな熱い教官がシジミとるの得意でしたね』とありますが、今回の啓示は何を言っているのでしょう?)
おそらく、今は伝承の途絶えし古代の英雄のことであろう。古き時代では死してのちに神として崇め奉られ、彼の偉業や言葉が暖冬や酷暑を言い表す故事成語として人の口の端にのぼったという。
しかし今はその故事が記された文字の読み方を知るものはもういない。
食の探究に余念がないストレガ・L・リベルガストラはシジミの味に興味がある。
「出汁と旨味ってやつなのだ。最近そういう言葉があると学んだのだ。つまりとても美味しい汁物ができるってことなのだな」
牛の骨などでスープを取る手法はどこでも広く使われているが、旨味という概念はとくにシャルガネ料理では重視されている。
「シジミの身もうまいときいたのだ。ウナギも調理までがめんどくさいけどうまいときいたのだ」
ウナギを今日食べるのは難しいが持ち帰って料理してみたいところ。
とったあとシジミをスムーズに収納できるように網籠を用意する。
「マリア・C・クロードといいます。宜しくお願いしますね」
マリアは白のワンピースタイプの水着を着用。清楚なイメージで、長い金髪と青い瞳によく似合っている。
「まさかこの時期に水着を着る事になるなんて……でもこれはこれで新鮮ですね」
その時マリアの目に入ったのはコルネリウスの足首を襲うウナギ。
にゅるりと細長いソレに生理的な恐怖感を覚える。
ネーヴェ・グラヌローザは髪を結いあげて準備完了。
雪の名の如く白い肌に白い髪、そしてドレスのようなパレオつきの白い水着に木陰が落ちる。
南国らしからぬ姿は不思議な存在感があり、壊れ物のような儚さがあった。ここが人混みのあるリゾート地なら見とれる異性が続出したであろう。
(シジミ取りは初めてですが、全力を尽くして参りましょう)
前日までに本で調べたり、地元の猟師に話を聞いたりして入念に勉強し、必要な道具をそろえてきた。
そしてそれとは別に口の小さな壺を用意している。
●やってみろ! 必ず目標を達成できる!
「みんながんばってねぇ~ん。目標は全員の合計が九十個。百二十以上なら報酬上乗せしちゃうわよ~ぉ」
野太い声援とともにシジミとり開始。
運要素が強いものの、目標はそこまで無理はないラインだ。
コルネリウスは、まずは看破でシジミを探す。可能なら多数まとまっているところを中心的に攻めたい。
よく観察していったところ、水深や葦の有無はあまり関係ない様子。
水の流れがあるところや淀みすぎているところよりも、適度に濁った部分にいることが多いとわかった。
シジミを傷つけないように、一つずつ丁寧にとっていく。
ウナギは常に周囲を警戒し、耳と目で索敵を行う。
ウナギは変温動物であるため周囲の水温と体温の差が少なく、サーマルアイを使えば格段に有利になるというわけではなかった。
それでも通常の視覚ではわからないことがわかることにはかわりない。サーマルアイと通常の視覚を適宜切り替えて、得られる情報量を増やしていく。
近くでウナギを見つけたら先手を打って破脚砕で動きを鈍らせていく。
それでも水底を掘って水が濁った一瞬の隙をつかれておそわれることもあったが、それは反応強化で対処した。
たおやかな外見に反して彼女は歴戦のウォーリア。こと近接戦に関しては、特殊な状況にも広く対応できるだけの実力を有している。
エルゼリオは手箕で砂をごそっと掬い、ゆすって砂粒だけふるい落として、残ったシジミをとるという作戦。
パワーが必要なやり方だが効率がよい。
ゆっさゆっさとしている間も、天眼で周囲を警戒。
数匹のウナギが接近してくるがエルゼリオは極めて冷静だ。
なぜならウナギの狭い所に入りたがる習性を利用して、竹筒の罠を周囲に張っているから。
すでに数匹のウナギが魅惑のホテルでおくつろぎ中である。
しかし筒が満員であれば別の隙間を求める個体が出てしまうのもいたし方ない。セパレート水着の上衣と下衣の隙間を狙って一匹のウナギが突入。
肌の上を走るぬるりとした感触がこそばゆいが、エルゼリオは慌てない。
左手の指と掌でウナギをむんずっと掴み、親指でグィッと押してウナギの体をくの字に曲げる。
その『曲げ』のためにウナギは滑ることが出来ず拘束されてしまった。
「――父上直伝! 秘儀・三点締め握りッ!! 獲ったど~~~~ッッッ!!!!」
空にこぶしを突き上げて勝利の雄たけび!
フリーダは砂や水面を透視してシジミを探す。
水がやや濁る場所はシジミの餌が多くよく集まっているが探しづらいというデメリットがある。が、透視ならそれに対応できた。
そして、調べたところ、シジミはせいぜい五十センチ程度までしか潜らず、しかもここのように温かい場所では着底しているだけであることも多いらしい。
貝をとるには普通は熊手を使いがちだが、シジミは貝の中でもかなり小さいほう。櫛の目から取りこぼすことも多い。
なので、フリーダはあえてナイフを採用。砂を斜めに削るように浅く掘っていく。
見逃しが少ない方法なので探し回る手間が少ない。
知識に裏打ちされた手堅い仕事のため、いいペースでシジミの数が増えていく。
ウナギの接近もシジミの捜索と同時に透視で察知するようにしていた。
が、フリーダのシジミの探し方は繊細で集中力が必要な方法なのでそれだけでは完全な対処は難しかった。
フリーダの脚をウナギが登っていく。
だが、隙間ができないよう工夫された着方の衣服ではなく、わざと緩めに口を閉じられたベルトポーチのほうにウナギが入っていく。
ウナギの全身が入ったところでベルトポーチの口をきゅっと閉じておく。
ストレガのとった方法はシンプルにして的確無比。
先にウナギを探しておいてからシジミを取るという発想の逆転である。
葦のところなどウナギのいそうな場所を確認しておき、どこから何匹迫ってくるか把握した状態で、襲われる前にシジミをぱぱっととる。
ウナギは掴むのは困難だが、滑るままにピヤッと岸に投げておく。
「あら~ん、このウナギちゃんどうするのぉ?」
「こいつも食材なのだ」
「そうなのね。ウナギちゃん、ここから水中に這って戻るくらいのことはできちゃうから、このままだと逃げちゃうの。バケツに入れてペットのゴリラに預けておくから、後で受け取ってね~ぇ」
マリリンはバケツに数匹のウナギを入れ、篩で蓋をして持っていった。
「すまんのだ。よろしくなのだ」
ストレガは網籠を確認して作業に戻る。網籠は容量が大きいので岸に戻る手間が省けるが、ウナギに噛まれでもして穴が開いていたらせっかくとったシジミを落としてしまう。
マリアは泳いで沖の方で作業していた。
現在の可愛らしい雰囲気に反して、子供の頃は男の子に混じって遊んでいたおてんば娘だったマリアは水泳が得意だった。
おおよそシジミが生息するのは水深四メートルまでのところ。
しかし冒険者だけでなく地元の人もシジミをとるのだから、浅いところは競争率が高い。
なので人気エリアを避けたのは大量ゲットのチャンスと言える。
エンライトで見通しをよくしつつ自身の幸運を信じ、体をくるりと回して潜水。
大きな岩の陰ににゅるりとしたシルエットを発見。
岸で見たアレを思い出し、水中にぱっぱっと細かく刻んだ魚肉を撒いて別方向に退散。
マリアの対ウナギ作戦は撒き餌であった。
ウナギが餌を食べている間にシジミをとって浮上、息継ぎをする。
気味の悪いにょろにょろに捕まる前に逃げられ、安堵。
(この時期に泳げるとは思わなかったけど、うんと泳いで身体を動かせるのは気持ちがよいですね)
息が整うまでぷかっと背浮き。真夏ではないのでぎらつかない太陽が心地よい。
ネーヴェもまたコルネリウスと同じく看破でシジミを探す。
砂の中に半分埋まり、にょろんと水管を出しているシジミを発見すると、サクッとじょれんを砂に突き刺す。
あらかじめ命中を輝腕で強化していたのでその動きに無駄はない。小さなシジミをピンポイントで狙って、掬いあげるようにぐりっと掘り出せた。
速打を使えれば掘り出すスピードがもっと上がったかもしれないが、愛用の武器ではない借り物のじょれんではうまくエーテルを通わせることができず、スキルの発動が叶わなかった。
ネーヴェの視界の端、パレオの裾の合間にウナギの影が。
初手の急襲は見切りで回避。すかさず壺を構えると、壺の口のほうが服の隙間よりも居心地がよさそうに思ったウナギがそちらに入る。
●結果発表
所定の時間がすぎて、おのおの自分が取ったシジミを持ち寄る。
普通のシジミと違ってこの魔獣シジミは殻の色の個体差が大きいのが特徴。
「変わった色のシジミですね。ちょっと可愛い」
と、コルネリウス。
「カラフルだよね~。こんなのでも魔獣なんだね~」
エルゼリオも興味深そうに眺めている。
ネーヴェのとってきたものの中に、地元では縁起がいいとされる真っ白な個体がいた。
「地元の猟師の方のお話しでは、恋愛成就の御守りになるそうです」
「私にはまだ縁がなさそうですけれど、ロマンチックですね」
コルネリウスは少しうれしそうに言う。
数えた結果は以下の通り。
コルネリウス、十九個。
エルゼリオ、二十三個。
フリーダ、二十三個。
ストレガ、十八個。
マリア、十五個。
ネーヴェ、十六個。
合計で百十四個。
「皆ありがとうねぇ~ん! 一等賞のエルゼリオちゃんとフリーダちゃんにはさらにボーナスを進呈しちゃうわぁ~ん!」
マリリンとダーリンが拍手してお祝い。
「折角なんだし、シジミパーティしようよ! ――ね、いいでしょ? マリリンさん!」
「私もしていいなら調理もしたいのだ」
エルゼリオとストレガはシジミの味に興味津々。
「私もいくらか持ち帰りたいのですが」
マリアもお土産にしたいと考えている。
「そりゃぁ食べたいわよね~ぇ。成功ラインの九十個は貰うけど、残りの二十四個は試食用にしちゃいましょ。足りなかったらもう少しとってきたらいいわ。自分で食べる程度の量なら問題ないから~ぁ」
ダーリンがキャッサバのパンを供出。
「これだけ大きいなら砂出ししたら煮ても焼いてもいいと思うのだ。ご要望は汁物なのだ?」
「そうね~ぇ。いつもは煮てあげてるわね~ぇ」
「ちなみにゴリラは葱大丈夫なのだ?」
「オッケーよ~ぉ」
料理長はストレガが勤めることになった。
「わーい! シジミ汁って美味しいよね♪」
エルゼリオは新鮮なシジミの出汁の美味しさや疲労回復効果を想像する。
「たくさんとれましたから、いい料理になりそうですね」
フリーダも肯定的なスタンス。
「それでは、ウナギは血抜きをしておきますね」
料理の相談が始まったのを見てコルネリウスが気を利かせる。
食べるつもりでとっていたストレガのものと、エルゼリオの筒やフリーダの鞄、ネーヴェの壺に入っていたものとで、かなりの数のウナギが確保されていた。
「危ないわよ~ぉ。ウナギちゃんの血は毒があるの! ちょっとの量で死ぬような毒じゃないけど、傷口に入るとよくないの。お花を世話するお手々が腫れちゃったら大変よ~ぉ!」
マリリンが止める。
「でも皆のために自分のできる仕事を見つけて動こうとするなんて、偉いわ~ぁ。気遣いのできるオンナノコって素敵よ~ぉ」
泥抜きの方法はストレガが知っていた。清浄な井戸水などの中で数日ウナギを生きたまま絶食させることで、川魚独特の臭みが抜けて肉が美味しくなるのだ。
シジミの砂抜きには数時間かかるということで、その間は各自自由時間ということになった。
岸辺を散歩してみたり、泳いでみたり、欲しい食材を買い足しに行ったりと、行動は様々であった。
そして夕食の時間。
湖畔の宿泊用のコテージでパーティーが開かれた。
メインのメニューはシジミと葱の汁物とシジミのバター焼き。
アクを丁寧にとって煮込まれた澄みきったスープは、刻んだ葱を散らすだけで十分なごちそう。
花が咲くようにぱかっと開いた色とりどりの焼きシジミは食欲をそそるにおいがする。
どちらも素材のよさを活かしたシンプルな料理だ。
砂糖は他国では手に入りにくいが、熱帯であるこのあたりではサトウキビを栽培しているところがあった。魔獣を食べるのが苦手な人にも楽しんでもらえるようにと、サウゼルの恵みのフルーツをふんだん使った甘いデザートが用意された。
食事の後は、帰りが遅くなったということでゴリラたちに護衛されつつ、冒険者達は滞在場所まで無事送り届けられた。
風光明媚な湖。
有名な観光地というよりは、地元の人だけが知っているスポット。
水着を着ている者も着ていない者も、ひとまずはお仕事である。
「あらぁ~んお久しぶりね~ぇ。花鳥園のペットの件はどうなったのかしら?」
コルネリウス・アーラにマリリンが久闊を辞す一幕など挟みつつ、冒険者達は下見や準備をすすめる。
濡れても透けにくい厚手の綿シャツとアルパカ素材のネルのワイドパンツ姿のコルネリウスが、水に入って様子を確認。
淀みの部分に近づくとウナギが足首にぬるりと絡んでくる。
「ウナギ、あぁ鬱陶しいですねこれは!」
裾に入られないうちにサッと下がる。
そういう習性の生き物なのだからしかたないが、作業の邪魔をされるのは困る。足首の部分で裾を縛っておく。
エルゼリオ・レイノーラはテントでセパレート型の水着に着替え、道具の選別。
水着のデザイン的にいつもにまして性別迷子な雰囲気である。
「マリリンさんマリリンさん。依頼されてる分とは別に、自分達用にシジミとウナギお持ち帰りしてもいい? あと、手箕か笊使っちゃ駄目?」
わからないことはしっかり質問。
「自分で食べるくらいの量なら問題ないわよ~ぅ。そのあたりの道具もOKよ」
目的外の生物まで無差別にごっそりとったり、水底を過剰に荒らすような、底引き網やガサガサのような手法であればNGだが、万一混獲してしまっても必要以上に生物を傷つけたり、地形を破壊したりしない範囲ならOKライン。
フリーダ=ブロムヴィストは資料を持ち込んでシジミの生態を調べていた。
(シジミの生態を調べてみたところ、基本的には水の底に着底している事がほとんどだそうです。こちらは透視を利用して水面や砂の下も調べながら探索することにしましょう)
潜んでいるウナギも発見できる一石二鳥の方法だ。
(啓示では『ネバーでギブアップな熱い教官がシジミとるの得意でしたね』とありますが、今回の啓示は何を言っているのでしょう?)
おそらく、今は伝承の途絶えし古代の英雄のことであろう。古き時代では死してのちに神として崇め奉られ、彼の偉業や言葉が暖冬や酷暑を言い表す故事成語として人の口の端にのぼったという。
しかし今はその故事が記された文字の読み方を知るものはもういない。
食の探究に余念がないストレガ・L・リベルガストラはシジミの味に興味がある。
「出汁と旨味ってやつなのだ。最近そういう言葉があると学んだのだ。つまりとても美味しい汁物ができるってことなのだな」
牛の骨などでスープを取る手法はどこでも広く使われているが、旨味という概念はとくにシャルガネ料理では重視されている。
「シジミの身もうまいときいたのだ。ウナギも調理までがめんどくさいけどうまいときいたのだ」
ウナギを今日食べるのは難しいが持ち帰って料理してみたいところ。
とったあとシジミをスムーズに収納できるように網籠を用意する。
「マリア・C・クロードといいます。宜しくお願いしますね」
マリアは白のワンピースタイプの水着を着用。清楚なイメージで、長い金髪と青い瞳によく似合っている。
「まさかこの時期に水着を着る事になるなんて……でもこれはこれで新鮮ですね」
その時マリアの目に入ったのはコルネリウスの足首を襲うウナギ。
にゅるりと細長いソレに生理的な恐怖感を覚える。
ネーヴェ・グラヌローザは髪を結いあげて準備完了。
雪の名の如く白い肌に白い髪、そしてドレスのようなパレオつきの白い水着に木陰が落ちる。
南国らしからぬ姿は不思議な存在感があり、壊れ物のような儚さがあった。ここが人混みのあるリゾート地なら見とれる異性が続出したであろう。
(シジミ取りは初めてですが、全力を尽くして参りましょう)
前日までに本で調べたり、地元の猟師に話を聞いたりして入念に勉強し、必要な道具をそろえてきた。
そしてそれとは別に口の小さな壺を用意している。
●やってみろ! 必ず目標を達成できる!
「みんながんばってねぇ~ん。目標は全員の合計が九十個。百二十以上なら報酬上乗せしちゃうわよ~ぉ」
野太い声援とともにシジミとり開始。
運要素が強いものの、目標はそこまで無理はないラインだ。
コルネリウスは、まずは看破でシジミを探す。可能なら多数まとまっているところを中心的に攻めたい。
よく観察していったところ、水深や葦の有無はあまり関係ない様子。
水の流れがあるところや淀みすぎているところよりも、適度に濁った部分にいることが多いとわかった。
シジミを傷つけないように、一つずつ丁寧にとっていく。
ウナギは常に周囲を警戒し、耳と目で索敵を行う。
ウナギは変温動物であるため周囲の水温と体温の差が少なく、サーマルアイを使えば格段に有利になるというわけではなかった。
それでも通常の視覚ではわからないことがわかることにはかわりない。サーマルアイと通常の視覚を適宜切り替えて、得られる情報量を増やしていく。
近くでウナギを見つけたら先手を打って破脚砕で動きを鈍らせていく。
それでも水底を掘って水が濁った一瞬の隙をつかれておそわれることもあったが、それは反応強化で対処した。
たおやかな外見に反して彼女は歴戦のウォーリア。こと近接戦に関しては、特殊な状況にも広く対応できるだけの実力を有している。
エルゼリオは手箕で砂をごそっと掬い、ゆすって砂粒だけふるい落として、残ったシジミをとるという作戦。
パワーが必要なやり方だが効率がよい。
ゆっさゆっさとしている間も、天眼で周囲を警戒。
数匹のウナギが接近してくるがエルゼリオは極めて冷静だ。
なぜならウナギの狭い所に入りたがる習性を利用して、竹筒の罠を周囲に張っているから。
すでに数匹のウナギが魅惑のホテルでおくつろぎ中である。
しかし筒が満員であれば別の隙間を求める個体が出てしまうのもいたし方ない。セパレート水着の上衣と下衣の隙間を狙って一匹のウナギが突入。
肌の上を走るぬるりとした感触がこそばゆいが、エルゼリオは慌てない。
左手の指と掌でウナギをむんずっと掴み、親指でグィッと押してウナギの体をくの字に曲げる。
その『曲げ』のためにウナギは滑ることが出来ず拘束されてしまった。
「――父上直伝! 秘儀・三点締め握りッ!! 獲ったど~~~~ッッッ!!!!」
空にこぶしを突き上げて勝利の雄たけび!
フリーダは砂や水面を透視してシジミを探す。
水がやや濁る場所はシジミの餌が多くよく集まっているが探しづらいというデメリットがある。が、透視ならそれに対応できた。
そして、調べたところ、シジミはせいぜい五十センチ程度までしか潜らず、しかもここのように温かい場所では着底しているだけであることも多いらしい。
貝をとるには普通は熊手を使いがちだが、シジミは貝の中でもかなり小さいほう。櫛の目から取りこぼすことも多い。
なので、フリーダはあえてナイフを採用。砂を斜めに削るように浅く掘っていく。
見逃しが少ない方法なので探し回る手間が少ない。
知識に裏打ちされた手堅い仕事のため、いいペースでシジミの数が増えていく。
ウナギの接近もシジミの捜索と同時に透視で察知するようにしていた。
が、フリーダのシジミの探し方は繊細で集中力が必要な方法なのでそれだけでは完全な対処は難しかった。
フリーダの脚をウナギが登っていく。
だが、隙間ができないよう工夫された着方の衣服ではなく、わざと緩めに口を閉じられたベルトポーチのほうにウナギが入っていく。
ウナギの全身が入ったところでベルトポーチの口をきゅっと閉じておく。
ストレガのとった方法はシンプルにして的確無比。
先にウナギを探しておいてからシジミを取るという発想の逆転である。
葦のところなどウナギのいそうな場所を確認しておき、どこから何匹迫ってくるか把握した状態で、襲われる前にシジミをぱぱっととる。
ウナギは掴むのは困難だが、滑るままにピヤッと岸に投げておく。
「あら~ん、このウナギちゃんどうするのぉ?」
「こいつも食材なのだ」
「そうなのね。ウナギちゃん、ここから水中に這って戻るくらいのことはできちゃうから、このままだと逃げちゃうの。バケツに入れてペットのゴリラに預けておくから、後で受け取ってね~ぇ」
マリリンはバケツに数匹のウナギを入れ、篩で蓋をして持っていった。
「すまんのだ。よろしくなのだ」
ストレガは網籠を確認して作業に戻る。網籠は容量が大きいので岸に戻る手間が省けるが、ウナギに噛まれでもして穴が開いていたらせっかくとったシジミを落としてしまう。
マリアは泳いで沖の方で作業していた。
現在の可愛らしい雰囲気に反して、子供の頃は男の子に混じって遊んでいたおてんば娘だったマリアは水泳が得意だった。
おおよそシジミが生息するのは水深四メートルまでのところ。
しかし冒険者だけでなく地元の人もシジミをとるのだから、浅いところは競争率が高い。
なので人気エリアを避けたのは大量ゲットのチャンスと言える。
エンライトで見通しをよくしつつ自身の幸運を信じ、体をくるりと回して潜水。
大きな岩の陰ににゅるりとしたシルエットを発見。
岸で見たアレを思い出し、水中にぱっぱっと細かく刻んだ魚肉を撒いて別方向に退散。
マリアの対ウナギ作戦は撒き餌であった。
ウナギが餌を食べている間にシジミをとって浮上、息継ぎをする。
気味の悪いにょろにょろに捕まる前に逃げられ、安堵。
(この時期に泳げるとは思わなかったけど、うんと泳いで身体を動かせるのは気持ちがよいですね)
息が整うまでぷかっと背浮き。真夏ではないのでぎらつかない太陽が心地よい。
ネーヴェもまたコルネリウスと同じく看破でシジミを探す。
砂の中に半分埋まり、にょろんと水管を出しているシジミを発見すると、サクッとじょれんを砂に突き刺す。
あらかじめ命中を輝腕で強化していたのでその動きに無駄はない。小さなシジミをピンポイントで狙って、掬いあげるようにぐりっと掘り出せた。
速打を使えれば掘り出すスピードがもっと上がったかもしれないが、愛用の武器ではない借り物のじょれんではうまくエーテルを通わせることができず、スキルの発動が叶わなかった。
ネーヴェの視界の端、パレオの裾の合間にウナギの影が。
初手の急襲は見切りで回避。すかさず壺を構えると、壺の口のほうが服の隙間よりも居心地がよさそうに思ったウナギがそちらに入る。
●結果発表
所定の時間がすぎて、おのおの自分が取ったシジミを持ち寄る。
普通のシジミと違ってこの魔獣シジミは殻の色の個体差が大きいのが特徴。
「変わった色のシジミですね。ちょっと可愛い」
と、コルネリウス。
「カラフルだよね~。こんなのでも魔獣なんだね~」
エルゼリオも興味深そうに眺めている。
ネーヴェのとってきたものの中に、地元では縁起がいいとされる真っ白な個体がいた。
「地元の猟師の方のお話しでは、恋愛成就の御守りになるそうです」
「私にはまだ縁がなさそうですけれど、ロマンチックですね」
コルネリウスは少しうれしそうに言う。
数えた結果は以下の通り。
コルネリウス、十九個。
エルゼリオ、二十三個。
フリーダ、二十三個。
ストレガ、十八個。
マリア、十五個。
ネーヴェ、十六個。
合計で百十四個。
「皆ありがとうねぇ~ん! 一等賞のエルゼリオちゃんとフリーダちゃんにはさらにボーナスを進呈しちゃうわぁ~ん!」
マリリンとダーリンが拍手してお祝い。
「折角なんだし、シジミパーティしようよ! ――ね、いいでしょ? マリリンさん!」
「私もしていいなら調理もしたいのだ」
エルゼリオとストレガはシジミの味に興味津々。
「私もいくらか持ち帰りたいのですが」
マリアもお土産にしたいと考えている。
「そりゃぁ食べたいわよね~ぇ。成功ラインの九十個は貰うけど、残りの二十四個は試食用にしちゃいましょ。足りなかったらもう少しとってきたらいいわ。自分で食べる程度の量なら問題ないから~ぁ」
ダーリンがキャッサバのパンを供出。
「これだけ大きいなら砂出ししたら煮ても焼いてもいいと思うのだ。ご要望は汁物なのだ?」
「そうね~ぇ。いつもは煮てあげてるわね~ぇ」
「ちなみにゴリラは葱大丈夫なのだ?」
「オッケーよ~ぉ」
料理長はストレガが勤めることになった。
「わーい! シジミ汁って美味しいよね♪」
エルゼリオは新鮮なシジミの出汁の美味しさや疲労回復効果を想像する。
「たくさんとれましたから、いい料理になりそうですね」
フリーダも肯定的なスタンス。
「それでは、ウナギは血抜きをしておきますね」
料理の相談が始まったのを見てコルネリウスが気を利かせる。
食べるつもりでとっていたストレガのものと、エルゼリオの筒やフリーダの鞄、ネーヴェの壺に入っていたものとで、かなりの数のウナギが確保されていた。
「危ないわよ~ぉ。ウナギちゃんの血は毒があるの! ちょっとの量で死ぬような毒じゃないけど、傷口に入るとよくないの。お花を世話するお手々が腫れちゃったら大変よ~ぉ!」
マリリンが止める。
「でも皆のために自分のできる仕事を見つけて動こうとするなんて、偉いわ~ぁ。気遣いのできるオンナノコって素敵よ~ぉ」
泥抜きの方法はストレガが知っていた。清浄な井戸水などの中で数日ウナギを生きたまま絶食させることで、川魚独特の臭みが抜けて肉が美味しくなるのだ。
シジミの砂抜きには数時間かかるということで、その間は各自自由時間ということになった。
岸辺を散歩してみたり、泳いでみたり、欲しい食材を買い足しに行ったりと、行動は様々であった。
そして夕食の時間。
湖畔の宿泊用のコテージでパーティーが開かれた。
メインのメニューはシジミと葱の汁物とシジミのバター焼き。
アクを丁寧にとって煮込まれた澄みきったスープは、刻んだ葱を散らすだけで十分なごちそう。
花が咲くようにぱかっと開いた色とりどりの焼きシジミは食欲をそそるにおいがする。
どちらも素材のよさを活かしたシンプルな料理だ。
砂糖は他国では手に入りにくいが、熱帯であるこのあたりではサトウキビを栽培しているところがあった。魔獣を食べるのが苦手な人にも楽しんでもらえるようにと、サウゼルの恵みのフルーツをふんだん使った甘いデザートが用意された。
食事の後は、帰りが遅くなったということでゴリラたちに護衛されつつ、冒険者達は滞在場所まで無事送り届けられた。
マスターコメント
ご参加ありがとうございました。
こんなネタ依頼がなんで抽選になってるんだ……? と二度見したのは内緒。某M氏のご利益ですね。
厳正なるダイス判定の結果、ウナギ察知判定は全参加者の中で失敗は一度きり。しかもがっつりウナギ対策出来てる方だったので、結局マイナスは発生しませんでした。
プレイングによるシジミ取得数上方補正は総取得数に1d6加算しました。
シジミレア個体は1d100をロール、5以下を出した方がゲットしました。
ダイスが織り成すドラマを楽しんでいただけたら幸いです。
ショートシナリオ普通 報酬:標準6 / 4〜6人
2021年01月29日 00時18分32秒 公開
成功
相談掲示板
コルネリウスです、よろしくお願いしますね。 いっぱいシジミを採りましょう。
エルゼリオ・レイノーラだよ。 初見の人も、そうじゃない人もヨロシクね! シジミの他にウナギも採って、泥抜きした後は蒲焼きにしたいね~(じゅるり)
ヒーラーのマリアです。 よろしくお願いしますね。 シジミとりがんばります。