荒ぶるコッコを退治せよ!
ゆうきつかさ
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シナリオID:463
オープニング
「……奴等は突然やってきた」
エラトゥーン都市同盟の辺境に住むフランクスにとって、それは悪夢のような出来事だった。
事の始まりは、数日前。
土煙と共に現れたのは、沢山の……鶏であった。
鶏達は我が物顔で畑を荒らし、家畜を襲い、納屋をブチ壊して去っていった。
「あれはタダの鶏じゃねぇ! 鶏の皮を被った悪魔だ!」
その時の事を思い出し、フランクスが小刻みに身体を震わせた。
「あいつらのせいで、俺の村はボロボロだ。このままじゃ、冬を越す事も出来ねぇ!」
フランクスがボロボロと涙を流し、悔しそうにテーブルをドンと叩いた。
「まあ、喰いモンの方は何とか都合をつける事が出来たとしても、奴等がいる限り、俺達に明日はねぇ! もちろん、俺達だって何もしなかったわけじゃねぇ。二度と悪さを出来ないようにするため、奴等が根城にしている岩場まで行ったんだ。でも、駄目だった! 奴等は強ぇ! シャレにならないほど、強かった! そのせいで、みんなトラウマを負って、鶏の鳴き声を聞くだけで、ガタブルさ! だから、頼む! 俺達の代わりに、鶏達を倒してくれ!」
そう言ってフランクスが祈るような表情を浮かべ、鶏退治を依頼するのであった。
解説
マスターより
リプレイ
「お肉にならない狂暴なニワトリかぁ……。一体、どこからやってきたんだろう?」
トゥーリは仲間達と共に物陰に隠れつつ、ドーピング鶏が根城にしている岩場にやってきた。
岩場には沢山のドーピング鶏がおり、みんな殺気立っている様子であった。
いまのところ、トゥーリ達に気づいていないようだが、いつ襲い掛かって来てもおかしくないほど、殺気立っている様子であった。
「この事をドーピングした奴らと、そのキッカケを作ったら大会主催者の話を伝えたら、その後そいつら訴訟とか受けて幾ら飛ぶんだろなぁ」
そんな中、サイラスが男達の顔を思い浮かべ、何処か遠くを見つめた。
一応、大会主催者だけは、ドーピング鶏を滅ばすため、あちこちを駆け回っているようだが、思うように事が進んでおらず、胃に穴を開けるような日々を送っているようである。
「かー、活きのいい鶏共を〆て食えるのかと思ったら薬漬けとは……。こちとら飯代稼ぎに来てんだ。とっとと終わらせて本物の鶏料理にありつくとすっか!」
ディアンがブツブツと愚痴をこぼした後、サクッと気持ちを切り替えた。
噂では、ドーピング鶏が現れた事で、あちこちの畑や納屋、養鶏場が襲われていると言われているが、何処から何処までが真実で、何処から何処までが嘘か分からないほど、アレな事になっているらしい。
「食べられないなんて勿体無いなあ……。狩りでもないのに命を奪うのは好ましくはないけれど……倒さないとね」
アリエッタが複雑な気持ちになりつつ、自分自身に気合を入れた。
基本的にドーピングは筋張っており、薬臭いため、食用には向いていない。
そのため、例えドーピング鶏を仕留めたとしても、食べるためには薬抜きをしたり、長時間煮込んだりする必要があるようである。
そこまでやっても、筋張っていたり、ボソボソとしており、美味しさとは無縁の肉が仕上がってしまうらしい。
「……とは言え、何と言いましょうか。軍鶏に失礼? ……いえ、なんでもありません……。食用にも適さないとなれば致し方ありません。これ以上、種として残してしまっては生態系を脅かしてしまいますからね。早急に処分いたしましょうか」
ガルシアが小さくコホンと咳をした後、仲間達に対して声を掛けた。
「一体、何かあったのか分からないけど、さすがに田畑を荒らすのは、放置できないんだな。草食動物を代表して、鶏には退場してもらわないと……」
ホルス・タインが息を殺しながら、ゆっくりと距離を縮めていった。
「コケェェェェェェェェェェェェェェェェェェエ!」
その途端、岩場の天辺にいた鶏が、勇ましく鳴き声を響かせた。
「どうやら気づかれたようね」
ニーラ・メッコが素早く物陰に身を隠し、唇をグッと噛み締めた。
それと同時に、ドーピング鶏達が岩場から飛び降り、土煙をあげて迫ってきた。
「それじゃ、いくよー! チキン――!」
すぐさま、アリエッタがエアーライドを発動させ、空に浮かび上がるようにして翔けた。
「それにしても、凄い数だな。まぁ、おれは肉食べないけど、ドーピングはよしたほうが良いんだな。こうなれば、山の自然のために全部狩り尽くさないとだな。そうしないと、今度は野生動物が田畑を荒らすことになるからなんだな。牛神ナンディ様が嘆いているんだな」
その後に続くようにして、ホルスが物陰から飛び出し、ドーピング鶏の行く手を阻むようにして陣取った。
「コケェェェェェェェェェェェェェェェ!」
その事に気づいたドーピング鶏達が、力強く鳴き声を響かせ、さらにスピードを上げていった。
「これが、薬漬けになってない奴だったら、全部狩った後に色々楽しめるんだけどなぁ……」
ケン・Z・ブラッドリーが複雑な気持ちになりながら、ドーピング鶏達を迎え撃った。
その間も、ドーピング鶏達は殺気の塊と化しており、両目を血走らせて、ケン達に襲い掛かってきた。
「コッコハンターの名に恥じないよう、狩って、狩って、狩りまくります……!」
そんな中、エヴァン・ピオネロが覚悟を決めた様子で天眼を使い、ドーピング鶏の退路を塞ぐようにして間合いを取った。
「ところで、ニワトリって、何に興味があるんだっけ? えーっと、赤い布?」
一方、トゥーリは赤い布を身に纏い、ドーピング鶏達の注意を引いた。
「コケェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!」
その途端、ドーピング鶏達が、キュピィーンと瞳を輝かせ、トゥーリめがけてまっしぐら!
「えっ? 嘘っ! ちょっ! ま、待って! まだ、戦う準備も……ひぃ!」
その事に危機感を覚えたトゥーリが、慌てた様子で逃げ出した。
とにかく、逃げる。
全力で逃げる。
そうしなければ、あっと言う間に襲われ、ドーピング鶏達の御飯であった。
「これに引っ掛かってくれるといいんだけど……」
すぐさま、サイラスがトゥーリの幻影を作り、ドーピング鶏達の注意を引いた。
「コケェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!」
それに騙されたドーピング鶏達が、狂ったようにトゥーリの幻影をクチバシで突いた。
「……上手く行ったようね」
ニーラがホッとした様子で、ドーピング鶏達に視線を送った。
「こっちは腹減ってるからな。あまり手間取らせてくれるなよ?」
その隙をつくようにして、ディアンがチャージングで一気に駆け込み、闘気槌で巨大な光塊を鋼の斧に纏わせ、ドーピング鶏達めがけて振り下ろした。
それに合わせて、ホルスも木の斧を振り回し、ドーピング鶏達を薙ぎ払った。
「この状況……トリさん、足細いから大変じゃない?」
続いて、アリエッタはダブルエッジで独楽の様に回転しながら、二本の短剣を交互に繰り出し、ドーピング鶏達の足を斬りつけた。
「鶏さんも悪意があって、畑を荒らしていた訳では無いのかも知れませんが……ごめんなさい!」
そんな中、エヴァンが申し訳なさそうにしながら、爆炎2で光の巨弾を放ち、まだトゥーリを追っていドーピング鶏達を吹っ飛ばした。
「コケェェェェェェェェェェェェェ!」
その途端、ドーピング鶏達が騙されていた事に気づき、全身血まみれになりながら、エヴァン達に攻撃を仕掛けてきた。
「あたしの動きは疾風!捉えられないよ!」
それを迎え撃つようにして、アリエッタがアクセラレイターで残像を残しつつ、鋼の短剣でドーピング鶏を斬りつけた。
「鱗金硬(こけこっこう)……ちょっと無理やりだったかな」
その間に、サイラスがドラゴンチャリオッツでエーテル光を全身に纏い、盾を構えてドーピング鶏に体当たりを仕掛けた。
それと同時に、ドーピング鶏が強烈な衝撃と共に、天高く吹き飛ばされた。
「はあはあ……まだ追ってくるんだけど……」
そんな中、トゥーリはカルガモ親子の如き勢いで、ドーピング鶏達を引きつけた。
だが、ドーピング鶏達は、諦めない。
まるで親の仇の如き勢いで、岩場を飛び跳ね、トゥーリの後を追った。
「むしろ、好都合だ。一匹残らず、首を落としてやろう!」
ディアンが戦術眼と超視覚を駆使して、ドーピング鶏達の大まかな位置を把握し、荒れ狂う波の如き勢いで鋼の斧を振り回し、次々と首を刎ねた。
「んじゃ……、サクッとその首狩らせてもらおうか」
それに合わせて、ケンもチャージングで間合いを詰め、エーテルブレードでダマスカス鋼の大太刀にエーテル光を纏わせた後、ドーピング鶏の首を刎ねた。
「そう言えば、鶏は首を切り落としても、しばらくは走り続けることが出来ると聞いたことがありますね。……これだけドーピングされた身体なら一体どのくらいまで動き続けれるのでしょうか……? ……試してみますか」
ガルシアも同じようにノービスアックスを振り下ろし、ドーピング鶏の反応を見た。
「クキャアアアア……!」
その途端、首のへし折れたドーピング鶏が、頭をユラユラと揺らして、全力疾走ッ!
まるで首など飾りですよ、と言わんばかりに、自然体。
「噂は本当だったのですね。少し不気味……いや、物凄く不気味ですが……」
それを目の当たりにしたガルシアが、ケン達に首を刎ねられたドーピング鶏達に目をやった。
ドーピング鶏達は真っ直ぐ突き進むようにして次々と岩に激突し、ベチャッと嫌な音を立てて肉の塊と化した。
「そ、そろそろ、いいよね! みんな、よろしく!」
トゥーリが荒々しく息を吐きながら、倒れ込むようにして地面に転がった。
それと入れ替わるようにして、アリエッタがフェザーステップで後退しつつ、ドーピング鶏達を引きつけた。
「……見つけました。あれがボスのようですね」
そんな中、エヴァンがボスと思しきドーピング鶏を特定し、スタティックフィールドで、光り輝く球状の存在を発生させて纏わりつかせた。
そこに追い打ちを掛けるようにして、ニーラも同じようにスタティックフィールドを発動させ、光り輝く球状の存在をドーピング鶏達に纏わりつかせた。
「コ、コケェェェェェェェェェェェ!」
その影響でドーピング鶏達の動きが鈍り、思うように攻撃する事が出来なくなった。
「こっちは重量級だ。いくら狂暴だろうが、斧を振り回した俺の風圧と重量のある一発に耐えられるとは思えねぇ。この場においてどっちが生態系のトップか教えてやらぁな!」
その隙をつくようにして、ディアンがケモノの如く吠えながら、強打で威力を重視した強力な一撃を放ち、ボスと思しきドーピング鶏を吹っ飛ばした。
その途端、大量の返り血で、ディアンの身体を真っ赤に染めたが、ディアンはまったく気にしていなかった。
「……チェックメイトです!」
次の瞬間、エヴァンがメテオライトで大量の小さな光弾を周囲に出現させ、ボスと思しきドーピング鶏を中心に一気に落下させた。
それに合わせて、ニーラもメテオライト2を仕掛け、周囲に出現させた大量の小さな光弾を、雨のごとくに降り注がせた。
「コ、コケェェェェェェェェェェェェェ!」
それでも怯む事なく、ボスと思しきドーピング鶏が、火の玉となってエヴァン達に向かってきた。
その後を追うようにして、他のドーピング鶏達も、瀕死の重傷を負いつつ、エヴァン達に迫ってきた。
「おぉ……、さすがはドーピングされてるだけはあるな」
ケンが感心した様子で、ボスと思しきドーピング鶏を目で追い、天眼を利用しつつ、間合いを取った。
「一匹たりとも逃がしませんよ! ぼくは……チキン・ターミネーター(終わらせるもの)になるんですから!」
そこに追い打ちをかけるようにして、エヴァンがフレイムゲイズで炎球を放ち、一瞬にしてドーピング鶏を炎に包んだ。
「根こそぎにするんだな」
それに合わせて、ホルスが闘気槌で巨大な光塊を木の斧に纏わせ、ドーピング鶏達めがけて振り下ろした。
「コケェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!」
それと同時に、ドーピング鶏達が悲鳴にも似た鳴き声を響かせ、香ばしいチキン臭を漂わせながら息絶えた。
「何とか全滅させる事が出来ましたが……。斧では上手く首を斬り落とす事が出来ないようですね。……早くいい得物が欲しいものです……」
ガルシアが物思いに耽りながら、ノービスアックスを見つめた。
こればかりは、新しい得物を手に入れるしかない。
「これがドーピングされてない鶏だったら、どれほど良かったか……」
そんな中、ケンがドーヒング鶏だったモノを見下ろし、深い溜息を漏らした。
「それにしても、この鶏って、どうしてこんな事になっちゃったんだろ? また襲われる事がないように原因を追究した方がいいかな?」
トゥーリがドーピング鶏の死骸を抱き上げ、複雑な気持ちになった。
どうして、こんな事になっているのか分からないが、仲間達の中にはその原因を知っている者がいるようだ。
「固いのは何とかなるかもだけど、薬くさいのはちょっとね……お腹、壊しそう……。食べてあげられないのが残念ではあるけれど、代わりにしっかり焼いて埋めて弔ってあげるからね」
アリエッタがドーピング鶏の死骸に語り掛けた後、せっせと火葬の準備をし始めた。
「確かに、死体を放置したら、今度は肉食獣が食べちゃって、また同じようなことになりそうなんだな」
そんな空気を察したホルスが木の斧についた返り血を払い、アリエッタの作業を手伝った。
ドーピング鶏だったモノは、既に肉塊と化しているものの、未だにビクビクと不気味に動いていた。
「とりあえず、回収して調べておこうかな。まあ、しこたま栄養剤を飲ませただけだろうから、大した収穫はないと思うけど……」
そう言ってサイラスがドーピング鶏だったモノを拾い上げ、袋の中に放り込んだ。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準9 / 4〜10人
2021年01月16日 11時34分16秒 公開
相談掲示板
エヴァン・ピオネロ…です。宜しく…お願いします。 ドーピング鶏さん…まだ居たのですね…。前回で…全部捕まえたつもりでした…。 全滅…させるまで…頑張ります!
ウォーリアーのケンだ ドーピングはいかんなドーピングは ただの鍛えこんだ鶏ならさばいて食うにいい肉質になってそうだけどドーピングされてたらなぁ・・・・・
鍛え込んだシャモとか…美味しいですね…涎が出そうです。 今回は…全部倒し埋葬で…大地を肥沃にして貰うつもりで 移動阻害魔法と範囲魔法と…使い捲りますが、真面目に狩るから字数が余りそうなので… >畑を荒らし 肥料に成るよう仕度して…後で畑に撒いて貰うとか…しようかな。 今は、出発人数に…なりますように。
アリエッタだよ。 よろしくねー
おぅ、よろしくな とりあえず、最低人数はそろったみたいだな そうだな・・・逃げられたら厄介だから移動阻害とかを使ってうまく逃がさないようにしないといけないよな ただ暴れてるなら柵とか用意して対応とかできるかもしれないけど今回の奴は普通に壊しそうだよな(苦笑) >肥料に 一つ懸念なのが食えないほどの薬漬けの肉を肥料にしていいのかだよな 更なる2次被害につながらないといいんだが・・・・・・
No.6
サイラスだ、よろしくなー ぶっちゃけ薬物の種類次第では肥料とか避けるべきだろなと。というかきっとやめといた方が。興奮剤とか肉体のリミッター解除とか感覚異常とかが効能としてありそうだし
出発…可能ですね。みなさま…ヨロシク…お願いします。 …肥料禁止…了解です! では…すべて焼却かミンチにする方向で…行きます! 今、書き始めた戦い方だと…鶏を逃がさないよう…みんなで囲んでからの一斉攻撃です。 他の流れでも…変えて書けますので…言ってくださいね…合せます。
おいっす、ウォーリアの傭兵やってるディアンだ! 飛び入り参加させてもらうぜ! 文字通り煮ても焼いても食えねぇ鶏って訳か。 俺はチャージング使って全力で追い掛け回しながら、うまいことお前らが範囲攻撃か何かでまとめて攻撃できるよう誘導するとしよう!牧羊犬さながらの働きを見せてやらぁな。
トゥーリだよ。よろしくね! ワタシも飛び入り参加になるよ~ ニワトリだけど、普通の大人だと全然歯が立たないぐらいなんだね…… 攻撃を受ける役の人がいなさそうだから、ワタシが囮になろうかな? みんなが包囲網を作って、一気に攻められるように時間を稼ぐよ! ディアンさんと連携してうまくニワトリの注意を引けたらいいなぁ~
飛び入り参加いたしました ガルシアと申します。以後お見知りおきを 出来ることはまぁ…はっきり言って殆どないのでとにかくひたすら潰して回ります(
入ってきたホルスだぜ。よろしくな。