真紅の怒り
電脳戦潜アプリェーリ イベントノベル(テーマ)翡翠電脳公社制作 そうすけ納品 2023年04月15日 18時10分49秒
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傷薔薇(スカーレッドローズ)の攻撃に耐えられず、黒のペルクシュカは一方的にバトルフィールドの端に追い詰められた。
(クッ……)
一方的に攻撃を受けるだけで攻め手に欠ける。ペルクシュカの苦戦はそこに尽きる。
強いだろうとは思っていた。相手はデュープバトルのランカーだ。
見た目はもちろんのこと、その戦闘スタイルがかつて栄光を誇ったシュヴァーンの姫騎士「輝く赤薔薇」と酷似している。血縁者だろうか?
それなら傷薔薇の異常な勝率にも素直に頷ける。過去の対戦歴の中には明らかに格が下のルーキーや、ランク外デュープとの対戦記録もあるが。
単に勝ち星を増やしたいからではないだろう。
サディストなのかもしれない。
(アタシを一方的に痛めつける為に、意図的に対戦を仕組んだ……とか?)
同企業のデュープと対戦が組まれたときには驚いたが、スタンドにテレビクルーやネット配信者の姿がまったくないので、これは非公式……はっきりといえば私闘のようなものなのだろう。
冗談じゃないわ、と切れた唇で零したとき、傷薔薇の大剣が淡く発光した。
「さっさと立て」
もともと大剣は刃で斬るというよりも重量で叩き斬るための武器だ。モーションが大きく攻撃後にどうしても隙を作ってしまう。力で敵わないなら、素早さと瞬発力で勝負するしかない。
ペルクシュカは歯を食いしばって立ち上がった。
赤く腫れあがった太ももがズキズキする。太ももだけではない、腕や肩、脇腹など全身いたるところが大剣で打たれていた。規定で刃を潰されていなかったら、今頃は細切れの肉塊になっていただろう。
負けは確定だが、せめて一撃だけでも。
「ぬぅああぁッ!」
ペルクシュカは咆哮を響かせると、 獣のように傷薔薇へ飛びかかった。バチバチと帯電した右腕を閃かせ、強化セラミックで覆われた固い拳をキレイな顔に叩き込んだと思った刹那――。
腕を大剣に弾かれた。
「汚らわしい」
嫌悪感を露わにしても醜くはならず、逆に美しさに凄みのでる女がいる。傷薔薇がまさにそう。
不公平だと思いながら、ペルクシュカはフィールドに倒れた。
猛禽類の目で見下ろす傷薔薇を、上目使いで見上げる。
とたん、頭を踏まれてフィールドに圧しつけられた。
「赦さない、赦せるはずがない。あれに触れていいのは僕だけだ」
「あ、れ?」
「彼の名を耳にすることすら赦さん」
頭への圧が増す。
HP0、ペルクシュカは気を失った。
傷薔薇(スカーレッドローズ)の攻撃に耐えられず、黒のペルクシュカは一方的にバトルフィールドの端に追い詰められた。
(クッ……)
一方的に攻撃を受けるだけで攻め手に欠ける。ペルクシュカの苦戦はそこに尽きる。
強いだろうとは思っていた。相手はデュープバトルのランカーだ。
見た目はもちろんのこと、その戦闘スタイルがかつて栄光を誇ったシュヴァーンの姫騎士「輝く赤薔薇」と酷似している。血縁者だろうか?
それなら傷薔薇の異常な勝率にも素直に頷ける。過去の対戦歴の中には明らかに格が下のルーキーや、ランク外デュープとの対戦記録もあるが。
単に勝ち星を増やしたいからではないだろう。
サディストなのかもしれない。
(アタシを一方的に痛めつける為に、意図的に対戦を仕組んだ……とか?)
同企業のデュープと対戦が組まれたときには驚いたが、スタンドにテレビクルーやネット配信者の姿がまったくないので、これは非公式……はっきりといえば私闘のようなものなのだろう。
冗談じゃないわ、と切れた唇で零したとき、傷薔薇の大剣が淡く発光した。
「さっさと立て」
もともと大剣は刃で斬るというよりも重量で叩き斬るための武器だ。モーションが大きく攻撃後にどうしても隙を作ってしまう。力で敵わないなら、素早さと瞬発力で勝負するしかない。
ペルクシュカは歯を食いしばって立ち上がった。
赤く腫れあがった太ももがズキズキする。太ももだけではない、腕や肩、脇腹など全身いたるところが大剣で打たれていた。規定で刃を潰されていなかったら、今頃は細切れの肉塊になっていただろう。
負けは確定だが、せめて一撃だけでも。
「ぬぅああぁッ!」
ペルクシュカは咆哮を響かせると、 獣のように傷薔薇へ飛びかかった。バチバチと帯電した右腕を閃かせ、強化セラミックで覆われた固い拳をキレイな顔に叩き込んだと思った刹那――。
腕を大剣に弾かれた。
「汚らわしい」
嫌悪感を露わにしても醜くはならず、逆に美しさに凄みのでる女がいる。傷薔薇がまさにそう。
不公平だと思いながら、ペルクシュカはフィールドに倒れた。
猛禽類の目で見下ろす傷薔薇を、上目使いで見上げる。
とたん、頭を踏まれてフィールドに圧しつけられた。
「赦さない、赦せるはずがない。あれに触れていいのは僕だけだ」
「あ、れ?」
「彼の名を耳にすることすら赦さん」
頭への圧が増す。
HP0、ペルクシュカは気を失った。