【EoBV】赤の聖職者:ナハティガル=ラー

四ノ月血戦 イベントノベル(テーマ)薔薇の氏族制作 空根 漣納品 2025年04月27日 01時07分51秒

 ――四ノ月に泡沫あり。玉響の名はナハティガル=ラー。

●Episode:赤い翼(ロート・フリューゲル)の噂
 個人で強い吸血鬼狩りの中でも、彼はまた別格だろうね。暗殺者の如く“見敵必殺”で対峙する一対一は勿論の事、一対多の戦闘においても赤い翼に隙は無いと言われているよ。

 吸血鬼の小氏族って要するに人間でいう親戚一同、みたいな感じなんだよね。お爺ちゃんお婆ちゃんとその兄弟、お父さんお母さんとその兄弟、自分の兄弟姉妹に、自分の子と兄弟姉妹の子。だからせいぜい二、三十匹ってところかな? あ、匹はまずいか~。ごめんね?

 で、とある廃城塞を根城とした吸血鬼の小氏族がいたんだ。そいつらはちょっと規模が大きくてね。核となる親吸血鬼直属の子吸血鬼たちがひと固まりあって、それぞれの吸血鬼にはまた別の、眷属として従う吸血鬼もいるって感じだったんだ。要するに本家と分家だね~。本家筋の核吸血鬼たちと分家筋の眷属吸血鬼たち、合わせると百人くらいかな? もっとだったかもね。廃墟とはいえ城塞暮らしだから、お部屋には困ってなかったみたいだよ。

 その廃城塞へ単身乗り込んでいった赤い翼は、特に苦労する事も無く彼ら全員を倒してしまったんだ。掃討戦だから、一人残らず綺麗さっぱりさ!
 でも、戦いの跡は“綺麗”とは言い難い状態だったそうだよ。赤い翼は“狩ってきた”と一言報告しただけだからさぁ、事後処理とか確認作業に他の吸血鬼狩りが現場へ行ってみたら、それはもう、本当にもう、大変な有様だったんだって。
 吸血鬼が人間で解体ショーか大宴会でも開いてたのかってくらい血みどろでさぁ。血に濡れてない場所なんて殆どなかったみたいだよ。天井も窓も錆色だし、絨毯なんて絞ればまだ血が滴る程だったとか? あれが全部吸血鬼の血とはねぇ~。

 鏖殺(みなごろし)って、あんな感じの事を言うんだろうねぇ。

●Chapter End
 あれ、赤ワイン減ってないね? 毒とか変なものは入ってないし新鮮なやつだから、安心して喉の渇きを潤していってね。これからも長いんでしょう? きみ自身の望みを叶える旅路は、さ?

 ――じゃあまたね、赤い翼(ナハティガル=ラー)。

登場キャラクター

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0