【EoBV】薔薇の吸血鬼:ドライデン=ツヴァイ

四ノ月血戦 イベントノベル(テーマ)薔薇の氏族制作 空根 漣納品 2025年04月27日 01時07分20秒

 ――四ノ月に泡沫あり。玉響の名(ナハティガル=ラー)はドライデン=ツヴァイ。

●Episode:黒薔薇竜(シュバルツェスローゼン・ドラクル)の咆哮
 四ノ月血戦において苛烈極まる戦いは数々あったけれど、その中でも異色を放つ詳細不明の戦(いくさ)といえばコレ以外にないだろうね。

 結果だけを先に言えば、百花皇に連なる小氏族とその眷属たちの支配下にある街が一夜にして消え去っていたんだ。夕方にはまだあって、翌朝にはいくつかの石造りの建物以外すべて消えていた。その建物も殆ど原型は残っていなかったけどね。
 街というだけあってそれなりの規模だったし、吸血鬼が人の数より多く棲んでいた。人間は皆彼らのご飯(家畜)か協力者だった訳だからね。

 噂では、それを成したのが“黒薔薇竜(シュバルツェスローゼン・ドラクル)”と呼ばれる吸血鬼、ドライデン=ツヴァイだったと言われているよ。“Epic”にも彼の戦(いくさ)(咆哮)として記録されてる。
 彼が自ら動いたとは考えにくいんだけど……彼なら一夜にして街一つ消し去る事も簡単に出来ちゃうんだろうな、とも思うんだよねぇ。それだけ彼の力は強大で強力だったってことさ。

 彼とその街は敵対関係にあったと言われてるよ。まぁ薔薇と牡丹だからねぇ。元々相容れなかったところはあるんだろうね。とはいえ面と向かってオラ付く程、牡丹の連中もおバカさんじゃあない。なんせあの黒薔薇竜だ。他氏族にまで名前が知れているというだけでも充分警戒に値するだろう?

 彼らの間で何があったのかは、もう知りようがないんだよね。黒薔薇竜自身が口を開いてくれない限り、それを知る者はこの世に居ないからね。……僕? アハハ、買い被り過ぎだってぇ! 僕はただEpicに書いてある物語を読んでるだけだもの。たとえきみが戯れに街一つ造作もなく潰せたとして、それを実行に移す程倦(う)んでもいないでしょう? それと一緒。

 この(きみたちの)物語が、“Epic(叙事詩)”が、どのような経路を辿って、どういう結末に辿り着くのか、楽しみで仕方ないんだ。

●Chapter End
 傲岸不遜にして高貴と言われているきみだけど、実際それは本当にきみなのかな? 双子の弟さんがいるんでしょう? 育ちは随分違うって聞いたけど……おっと、ははっ。凍える程熱い視線をどうもありがとう!

 ――じゃあまたね、ドライデン=ツヴァイ(ナハティガル=ラー)。

登場キャラクター

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0