焚き火の傍
夜の帳が下りた後。
暖かな火の前に座って、杯を傾けるのも悪くない。
木々がざわめくこんな夜だ。
意外な出会いもあるかもしれない。
◆◆◆注意◆◆◆
人数制限:なし
暖かな火の前に座って、杯を傾けるのも悪くない。
木々がざわめくこんな夜だ。
意外な出会いもあるかもしれない。
◆◆◆注意◆◆◆
人数制限:なし
2020年12月05日 19時42分09秒 |chat17
2020年12月07日 00時46分18秒
(火を焚いた。ぱちぱちと小枝の爆ぜる音を耳に、そっと傍らに腰を下ろし)
……お前たち、寒いでしょう。御免なさい。でも火は危ないから、お前、
(そう独りごちながら、ブランケットを連れ添う人形らに掛けるのだ。名残惜しげに、焚火から少しだけ離して)
(いっときの間。やがて零れ落ちたのは、慰めるようなかすかな歌声で)
……お前たち、寒いでしょう。御免なさい。でも火は危ないから、お前、
(そう独りごちながら、ブランケットを連れ添う人形らに掛けるのだ。名残惜しげに、焚火から少しだけ離して)
(いっときの間。やがて零れ落ちたのは、慰めるようなかすかな歌声で)
2020年12月10日 10時51分36秒
(夜闇に遠く浮かぶものがあった。)
(小さな灯りだ。目を向けていれば見えただろう、それがゆらりゆらりと歌声に引き寄せられるように近付く様が。)
───やあ、今晩は。良い夜だね、旅のお方。
(やがて1人の男の姿が焚き火の光に照らされ顕になる。布で顔を隠した、半獣人の男の姿が。)
(小さな灯りだ。目を向けていれば見えただろう、それがゆらりゆらりと歌声に引き寄せられるように近付く様が。)
───やあ、今晩は。良い夜だね、旅のお方。
(やがて1人の男の姿が焚き火の光に照らされ顕になる。布で顔を隠した、半獣人の男の姿が。)
2020年12月12日 11時46分50秒
(紡がれていた歌はぴたりと止んだ。僅かばかりの不審と警戒を滲ませ乍ら、薄青の瞳が、被衣越しに向けられる。火を焚いているのだ、何かしらが顔を覗かせることは何らおかしいものではない)(のだけれども。)
(初めて会う顔であったからか――抑々、その顔が見えないことが胡乱な男に映る所以であるかもしれない)
…………そうですね。今晩は、旅のひと。
(少しばかりの沈黙を経て、ぽつりと。此処で会うのだから、お前も旅の途中なのでしょうと、言わんばかりの)
(初めて会う顔であったからか――抑々、その顔が見えないことが胡乱な男に映る所以であるかもしれない)
…………そうですね。今晩は、旅のひと。
(少しばかりの沈黙を経て、ぽつりと。此処で会うのだから、お前も旅の途中なのでしょうと、言わんばかりの)
2020年12月14日 13時45分34秒
(ぴたりと止んだ歌声に、『ああ、残念だな』という思いを抱く。)
(こちらから声をかけたのだから当然のことではあるけれど。細やかに夜に馴染む良い歌声だっただけに名残惜しい。)
あまり良くないけれど、こんなにも良い夜だろう?
だから気まぐれに角灯頼りの歩みを進めていたところ、風に乗って微かに歌声が聞こえて来たものだから。
ついふらふらっと此処に引き寄せられてしまってね。
僕はスピーク・イージー。
これも折角の縁だ。もし君たちが良ければ、一緒に火に当たらせて貰えないかな。
(向けられる声に視線に警戒心が含まれていることは見て取れた。が。)
(それを気にする素振もなしに、気楽に男は言葉を告げる。)
(見えぬ布裏の顔が朗らかに笑む様が、容易に察せられた。)
(こちらから声をかけたのだから当然のことではあるけれど。細やかに夜に馴染む良い歌声だっただけに名残惜しい。)
あまり良くないけれど、こんなにも良い夜だろう?
だから気まぐれに角灯頼りの歩みを進めていたところ、風に乗って微かに歌声が聞こえて来たものだから。
ついふらふらっと此処に引き寄せられてしまってね。
僕はスピーク・イージー。
これも折角の縁だ。もし君たちが良ければ、一緒に火に当たらせて貰えないかな。
(向けられる声に視線に警戒心が含まれていることは見て取れた。が。)
(それを気にする素振もなしに、気楽に男は言葉を告げる。)
(見えぬ布裏の顔が朗らかに笑む様が、容易に察せられた。)
2020年12月16日 07時33分21秒
(君たち。)(君たちか。)
―――どうぞ、そちらに。(す、と掌を火の傍へと差し向けて。)
僕は……さよ。シャルガネの言葉はご存じですか。小さい夜で、小夜。
スピーク・イージー。お前が迷わず帰れるとよいのだけれど。
(気儘に進んできたとのこと。帰り道は判るのだろうか、ただでさえ、夜の帳も下りたのに。先より警戒心の薄まった声が言う。いや、暗闇もよもや意味を成さないのだろうか。顔を覆う布に目が留まる)
―――どうぞ、そちらに。(す、と掌を火の傍へと差し向けて。)
僕は……さよ。シャルガネの言葉はご存じですか。小さい夜で、小夜。
スピーク・イージー。お前が迷わず帰れるとよいのだけれど。
(気儘に進んできたとのこと。帰り道は判るのだろうか、ただでさえ、夜の帳も下りたのに。先より警戒心の薄まった声が言う。いや、暗闇もよもや意味を成さないのだろうか。顔を覆う布に目が留まる)
2020年12月18日 11時58分24秒
おや、本当かい?ありがとう。
(そう笑むと、どっこらしょと腰を下ろす。焚き火を挟んで、双方から等間隔の位置に。)
きみはシャルガネの出身なのかな?
あまり詳しくはないんだけど……サヨ、さよ───小夜。
うん、小夜。小さな夜か。良い名前だねぇ。
(かけられた言葉に、軽く息を吐く。)
(良い人なのだろう。少なくとも、その言葉を作るくらいには。)
(帰る。帰る場所。人か、あるいは土地か。多くの人が持つものだ。)
ヤツガレは、旅の途中でね。放浪、の方が合っているかな。
だからまあ、道に迷うこともないし、帰る場所もないんだ。
(取り出した羅宇煙管に刻み煙草を詰めながら、きみは?と布越しに視線を向ける。)
(同席を許してくれたのだ。これくらいならば、まだ大丈夫だろう。)
(そう笑むと、どっこらしょと腰を下ろす。焚き火を挟んで、双方から等間隔の位置に。)
きみはシャルガネの出身なのかな?
あまり詳しくはないんだけど……サヨ、さよ───小夜。
うん、小夜。小さな夜か。良い名前だねぇ。
(かけられた言葉に、軽く息を吐く。)
(良い人なのだろう。少なくとも、その言葉を作るくらいには。)
(帰る。帰る場所。人か、あるいは土地か。多くの人が持つものだ。)
ヤツガレは、旅の途中でね。放浪、の方が合っているかな。
だからまあ、道に迷うこともないし、帰る場所もないんだ。
(取り出した羅宇煙管に刻み煙草を詰めながら、きみは?と布越しに視線を向ける。)
(同席を許してくれたのだ。これくらいならば、まだ大丈夫だろう。)
2020年12月22日 05時07分47秒
―――シャルガネは……なかなか、どうして。おもしろい土地ですよ。
お前が行った覚えがなく、その機があれば、訪れてみたらいい。
(肯定も無く否定も無く、明確な答を避けた言。よい名と言ったこの子…少…青年が、本名だとは思えないが、実際は如何だか。)
そう、では、揃いらしい。僕も放浪の最中であります。
ここ暫く外におりましたので、そろそろ何処かの国に移ろうかとは、思うのですが。
お前も叶えば、いずこで宿を取るといい。冷えますよ。
お前が行った覚えがなく、その機があれば、訪れてみたらいい。
(肯定も無く否定も無く、明確な答を避けた言。よい名と言ったこの子…少…青年が、本名だとは思えないが、実際は如何だか。)
そう、では、揃いらしい。僕も放浪の最中であります。
ここ暫く外におりましたので、そろそろ何処かの国に移ろうかとは、思うのですが。
お前も叶えば、いずこで宿を取るといい。冷えますよ。
2020年12月26日 16時39分23秒
うん、そうだね。シャルガネにもいつかは行ってみたいなぁ。
とはいえ大陸の端だし、なかなかに難しそうな気はするね。なにせ、今は帝国の状況が状況だ。
大平原を通るのも危なそうだ。
(避けられた言葉を気にした風もなく、傍らにあった小枝を火へと放り込む。)
(間々あることだ。語りたいことだけを語れば、それで良いのだ。)
どういった所なんだい、シャルガネは。風習とか、食べ物とか。
おや、ご同類。
でも確かに。行商人と言った風ではないね、小夜は。
(ふう、と甘く薫る煙を吐き出し。)
そうだねぇ。随分と寒くなって来た。この上雪が積もったらどうしようもない。
とはいえ、困ったことに先立つものが無いのも事実だ。
それにヤツガレは村を出たばかりでね。何処の国が過ごしやすいのやら。
とはいえ大陸の端だし、なかなかに難しそうな気はするね。なにせ、今は帝国の状況が状況だ。
大平原を通るのも危なそうだ。
(避けられた言葉を気にした風もなく、傍らにあった小枝を火へと放り込む。)
(間々あることだ。語りたいことだけを語れば、それで良いのだ。)
どういった所なんだい、シャルガネは。風習とか、食べ物とか。
おや、ご同類。
でも確かに。行商人と言った風ではないね、小夜は。
(ふう、と甘く薫る煙を吐き出し。)
そうだねぇ。随分と寒くなって来た。この上雪が積もったらどうしようもない。
とはいえ、困ったことに先立つものが無いのも事実だ。
それにヤツガレは村を出たばかりでね。何処の国が過ごしやすいのやら。
2020年12月28日 17時07分29秒
嗚、それがいい。帝国周辺はもう暫く、治安はよろしくないでしょう。延いてはリーンエス王国も。
(ヴァイセントラフ砦は如何なったのだったか――他国でも動きがあると聞く。どうにも方々、忙しないものだ。軽く息を吐いて)
食は……あまり詳しくありませんが、辺境都市群自体が、珍しい、稲作ですので。独特であったように思えます。あれは文化がまるきり違うもので…………………少し、お待ちを。
(そう言って後ろへ体をねじった。ブランケットの内側へ手を伸ばし、初、初と名を呼びながら、抱え上げた人形を手に向き直る。)
(猩々緋に吉祥紋の着物を着せた、富士額の人形だ)
この子はシャルガネの生まれです。シャルガネでは、こういった服や装飾品を好む者も少なくありません。
……とは申せ、辺境都市群は、先お前が云ったように、行き難くなりましたね。
都市同盟が、及第やもしれません。あすこは冒険者も多いもので。
ゴールディも金さえあれば、存外過ごし易いと聞きますが…………お前、種族は。
(ヴァイセントラフ砦は如何なったのだったか――他国でも動きがあると聞く。どうにも方々、忙しないものだ。軽く息を吐いて)
食は……あまり詳しくありませんが、辺境都市群自体が、珍しい、稲作ですので。独特であったように思えます。あれは文化がまるきり違うもので…………………少し、お待ちを。
(そう言って後ろへ体をねじった。ブランケットの内側へ手を伸ばし、初、初と名を呼びながら、抱え上げた人形を手に向き直る。)
(猩々緋に吉祥紋の着物を着せた、富士額の人形だ)
この子はシャルガネの生まれです。シャルガネでは、こういった服や装飾品を好む者も少なくありません。
……とは申せ、辺境都市群は、先お前が云ったように、行き難くなりましたね。
都市同盟が、及第やもしれません。あすこは冒険者も多いもので。
ゴールディも金さえあれば、存外過ごし易いと聞きますが…………お前、種族は。
2021年01月04日 23時17分57秒
そうだよねぇ……帝国は首都がなくなったものなぁ。
ヤツガレは荒事がてんで駄目だから近寄らないのが──
(──吉、とは。頭では解っている。解っているのだ。)
(だが、だからこそ。行かなくてはいけないのではないか、とも思うのだ。)
(そこには胸の奥に燻るもの持つ人々が、語られるべきである物語があるのではないかと。)
(師父に知られれば、きっと悲しげに首を横に振られることだろうけれど。)
───難儀な世の中だね。
(ほぅと煙を吐くと、興味深そうに抱かれた人形をしげしげと見やる。)
(まず目を引いたのは夜闇にも眩く浮かぶ、鮮烈な朱色の。果たして何から色を取ったのやら、ここまで鮮やかな色合いは自然の中でもそうは見ない。)
(次いで目が行ったのはその独特な衣服。別段布地に詳しい訳ではないが、織り糸細やかで職人の腕が良いことが伺える。)
(顔や髪の造りから見て、恐らくこの人形は大変に高価なものなのだろう。)
(そしてなにより──)
初、というのか。余程、大事にしていると見える。
だけどそれほど愛らしい子であれば宜なるかな、旅路もまた楽しそうだねぇ。
いいなぁ、俄然行って見たくなったけど………一先ずは都市同盟、かなぁ。
懐もまた、この時期の空と同じくらい寒々としていてね。
ヤツガレかい?
ヤツガレは──しがない《魔女》の末裔さ。(ぷかり、と煙を吐いた。)
ヤツガレは荒事がてんで駄目だから近寄らないのが──
(──吉、とは。頭では解っている。解っているのだ。)
(だが、だからこそ。行かなくてはいけないのではないか、とも思うのだ。)
(そこには胸の奥に燻るもの持つ人々が、語られるべきである物語があるのではないかと。)
(師父に知られれば、きっと悲しげに首を横に振られることだろうけれど。)
───難儀な世の中だね。
(ほぅと煙を吐くと、興味深そうに抱かれた人形をしげしげと見やる。)
(まず目を引いたのは夜闇にも眩く浮かぶ、鮮烈な朱色の。果たして何から色を取ったのやら、ここまで鮮やかな色合いは自然の中でもそうは見ない。)
(次いで目が行ったのはその独特な衣服。別段布地に詳しい訳ではないが、織り糸細やかで職人の腕が良いことが伺える。)
(顔や髪の造りから見て、恐らくこの人形は大変に高価なものなのだろう。)
(そしてなにより──)
初、というのか。余程、大事にしていると見える。
だけどそれほど愛らしい子であれば宜なるかな、旅路もまた楽しそうだねぇ。
いいなぁ、俄然行って見たくなったけど………一先ずは都市同盟、かなぁ。
懐もまた、この時期の空と同じくらい寒々としていてね。
ヤツガレかい?
ヤツガレは──しがない《魔女》の末裔さ。(ぷかり、と煙を吐いた。)
2021年01月09日 10時49分08秒
―――お前、
(言い直した、言葉と言葉の空白に、何を。)
(まさか、それでも行くというのか。そうまでするべき理由があるのだろうか。)(読心が扱えるわけでもなし、胸中は推し量れない。)
(そうして、心の裡で、首を振るのだ。初めて会ったばかりというのに、わざわざ追求するようなことではないのだと。)
………魔女?
(ことり、首を傾いでみせた。考えている。御伽噺か?伝承か?)
────
───
──
………ああ…
『月の女獣』。成程確かに、あれは魔女だった。魔女の末裔、とは、詩的な言い回しをする。
お前、何か得意はありますか?
職とまで、いかずとも。何か自信がある、事柄は?
(それ如何では稼ぎになるだろうと、思うのだが。自身が人形劇なりで生活しているように。)(初を褒められて、心做しか、機嫌がよい。)
(言い直した、言葉と言葉の空白に、何を。)
(まさか、それでも行くというのか。そうまでするべき理由があるのだろうか。)(読心が扱えるわけでもなし、胸中は推し量れない。)
(そうして、心の裡で、首を振るのだ。初めて会ったばかりというのに、わざわざ追求するようなことではないのだと。)
………魔女?
(ことり、首を傾いでみせた。考えている。御伽噺か?伝承か?)
────
───
──
………ああ…
『月の女獣』。成程確かに、あれは魔女だった。魔女の末裔、とは、詩的な言い回しをする。
お前、何か得意はありますか?
職とまで、いかずとも。何か自信がある、事柄は?
(それ如何では稼ぎになるだろうと、思うのだが。自身が人形劇なりで生活しているように。)(初を褒められて、心做しか、機嫌がよい。)
2021年01月12日 21時11分30秒
(呼びかけに続く言葉はなんだったのか。)
(分からない。が、言葉が途切れたのは恐らく優しさと思慮深さからだろう。)
(心地良い距離感の相手だ。歌声と灯りに惹き寄せられたのは正解だったようだ。)
(首を傾げる様がいやに幼く見えて、密かに笑いを噛み殺す。)
(玲瓏と形容するに相応しい見目だと言うのに、何ともまあ。)
──ああ、そうか。巷では、そっちの方が通りが良いのか。
ヤツガレが育った集落では『魔女』という呼び方をする御老体が多かっただけさ。
詩情とは縁遠い生き方だよ。
得意な、こと。
(ふむ、と首を捻る。急にどうしたのだろうか。)
(とは言え、問われたならば答えるだけではあるのだが。)
……畑。それに羊の世話。
力仕事も少しは……後は多少薬草の知識もあるくらいかなぁ。
(分からない。が、言葉が途切れたのは恐らく優しさと思慮深さからだろう。)
(心地良い距離感の相手だ。歌声と灯りに惹き寄せられたのは正解だったようだ。)
(首を傾げる様がいやに幼く見えて、密かに笑いを噛み殺す。)
(玲瓏と形容するに相応しい見目だと言うのに、何ともまあ。)
──ああ、そうか。巷では、そっちの方が通りが良いのか。
ヤツガレが育った集落では『魔女』という呼び方をする御老体が多かっただけさ。
詩情とは縁遠い生き方だよ。
得意な、こと。
(ふむ、と首を捻る。急にどうしたのだろうか。)
(とは言え、問われたならば答えるだけではあるのだが。)
……畑。それに羊の世話。
力仕事も少しは……後は多少薬草の知識もあるくらいかなぁ。
2021年01月17日 00時16分44秒
(背を逸らして、元いたブランケットの内側に初を潜り込ませる。最後にそうっと頭を撫でるのも忘れずに。)
そうですね、魔女といえば、所謂、魔法の使い手を想像する者も多いでしょう。
生まれ育ちにもよるのでしょうから、一概には言えませんが。ハーフビーストが多い土地では、間々あるかもしれない。
お前の地では、綿々と語らい継がれたもののようですね。
(その御老体たちも、きっと、幼い頃から耳にした言葉なのだろう。その前の世代も、そのまた前も。紡がれてきた時間を、想像してみる。)
(冒険者なれば、ギルドに様々依頼が舞い込むだろう。だがこの男、彼がそうとは気付いていない。授恵者ということすらも。)(それゆえに、彼の独り旅を、内心案じていたりもするのだが。)
ならば『薬草』か。薬師は何処でも、重宝されますので、路銀の足しに………ああ、いいえ。先に此れを聞くべきでした。
お前、此れまで路銀は、如何集めていたのです?
(長く旅をしてきたのならば、既に手段を有している筈なのだ。先ず思い至るべきだった。要らぬ世話を働いたかもしれない。)
そうですね、魔女といえば、所謂、魔法の使い手を想像する者も多いでしょう。
生まれ育ちにもよるのでしょうから、一概には言えませんが。ハーフビーストが多い土地では、間々あるかもしれない。
お前の地では、綿々と語らい継がれたもののようですね。
(その御老体たちも、きっと、幼い頃から耳にした言葉なのだろう。その前の世代も、そのまた前も。紡がれてきた時間を、想像してみる。)
(冒険者なれば、ギルドに様々依頼が舞い込むだろう。だがこの男、彼がそうとは気付いていない。授恵者ということすらも。)(それゆえに、彼の独り旅を、内心案じていたりもするのだが。)
ならば『薬草』か。薬師は何処でも、重宝されますので、路銀の足しに………ああ、いいえ。先に此れを聞くべきでした。
お前、此れまで路銀は、如何集めていたのです?
(長く旅をしてきたのならば、既に手段を有している筈なのだ。先ず思い至るべきだった。要らぬ世話を働いたかもしれない。)
2021年01月20日 21時41分45秒
なるほどねぇ。『魔法使いの女』で『魔女』な訳か。
………『魔法使い』という言葉は特定の性別を指す訳じゃないのに、女性だけ『魔女』と称するのは少し不思議なものだ。
(初の頭を撫でる男を横目に見ながら、興味深そうに顎を擦り)
そうだね。きっと、そうなんだろう。
語るべき理由があって、語りたいという想いがあって語られて来た筈だ。
とても幸せなことだと思うよ。
………小夜のところにはないのかい、そんな物語は。
(ああ、と。続いて投げられた問いで、目の前の男が何を気にしていたかを理解する。)
(心配してくれているのだ。会って半刻も経っていない、見知らぬ己の。)
(ありがたいなぁと思う。得難い出会いだ、とも。)
(そして路銀に困っていたことも事実。此処は男の優しさに甘えることにした。)
実は旅に出てあまり長くなくてね。
最初は旅に出る前に貯めていたお金があったし、春や夏はそこいらに食べるものも沢山あった。
秋も山の恵は多かったし、刈入れ時だから農村の手伝いの仕事があったね。
ただ冬になるとどうにもそう上手く如何なくて。
薬草、薬草か……それも冬はあまり採れなくなるのが難しいところだ。
(男は困ったねぇとさして切迫した風もなく呟くと、旨そうに煙管を吸った。)
………『魔法使い』という言葉は特定の性別を指す訳じゃないのに、女性だけ『魔女』と称するのは少し不思議なものだ。
(初の頭を撫でる男を横目に見ながら、興味深そうに顎を擦り)
そうだね。きっと、そうなんだろう。
語るべき理由があって、語りたいという想いがあって語られて来た筈だ。
とても幸せなことだと思うよ。
………小夜のところにはないのかい、そんな物語は。
(ああ、と。続いて投げられた問いで、目の前の男が何を気にしていたかを理解する。)
(心配してくれているのだ。会って半刻も経っていない、見知らぬ己の。)
(ありがたいなぁと思う。得難い出会いだ、とも。)
(そして路銀に困っていたことも事実。此処は男の優しさに甘えることにした。)
実は旅に出てあまり長くなくてね。
最初は旅に出る前に貯めていたお金があったし、春や夏はそこいらに食べるものも沢山あった。
秋も山の恵は多かったし、刈入れ時だから農村の手伝いの仕事があったね。
ただ冬になるとどうにもそう上手く如何なくて。
薬草、薬草か……それも冬はあまり採れなくなるのが難しいところだ。
(男は困ったねぇとさして切迫した風もなく呟くと、旨そうに煙管を吸った。)
2021年01月28日 13時34分59秒
男の魔導士を指すことばもある、とは聞きますが。術師自体、差迄多くもありませんので。そうでない者からすれば、皆一様に『授恵者』と括られるものかもしれません。生活に浸透するほど、より深く細やかになるものです。………そういう意味では…お前の望む、物語に。相応しいかは判りませんが。僕の故郷では、まじないの類が多かったように思えます。よいものもわるいものも。
(故郷と呼べるほどの情も有りはしないが、口に出しては思い返す。)
(離れてとうに長い月日が経っている。知った顔など誰一人生きてはいまい。もう街並みも変わったかもしれない。)
(割にはあまり、困っていないように映る。彼の気質だろうか。不思議な空気を纏ったひとだ。)
(吐く息が灯火に照らされ白く煙った。被衣越しの瞳でツイと追いつつ)
採集ですか。成る程、道理だ。この時季は難儀をしますね。凍てつく冬も、越さねばならない。
薪売りか……冬着か……僕は何れも不得手ですが、お前は力仕事が出来ると聞きましたので、さほど苦では、無いかもしれない。
力仕事が得手とは、意外でした。(細身に映ったのだけれど。)
(故郷と呼べるほどの情も有りはしないが、口に出しては思い返す。)
(離れてとうに長い月日が経っている。知った顔など誰一人生きてはいまい。もう街並みも変わったかもしれない。)
(割にはあまり、困っていないように映る。彼の気質だろうか。不思議な空気を纏ったひとだ。)
(吐く息が灯火に照らされ白く煙った。被衣越しの瞳でツイと追いつつ)
採集ですか。成る程、道理だ。この時季は難儀をしますね。凍てつく冬も、越さねばならない。
薪売りか……冬着か……僕は何れも不得手ですが、お前は力仕事が出来ると聞きましたので、さほど苦では、無いかもしれない。
力仕事が得手とは、意外でした。(細身に映ったのだけれど。)
2021年02月09日 21時25分28秒
なるほどなぁ。日常的に関わりの深いものほど、細やかになるか。
確かに関わりの薄いものに関しては、大雑把に捉えがちだ。それもまた、土地柄や民族柄が感じられて面白いものではあるけれど。
(何を、思い出しているのか。語る男の目が、此処でない遠くを見つめている。)
───ヤツガレは、どんな物語でも聞くのが好きだよ。
まじない、まじないか。色々あるよねぇ。
竈の上に山羊の乳を入れたカップを置いておけば、途中だった針仕事が終わっているとか。
好きだったおまじないとかあるのかい?
うん?(ゆるりと首を傾げ)
ああ、言ってなかったかな。ヤツガレは授恵者だから、多少ではあるけど常人よりは力もあるし身体も丈夫でね。
冒険者として依頼を受けられれば話が早いのだけど、荒事周りはてんで才がない。
薪割り、炭作り………生活に必須で、かつキツめの仕事を探すのがやはり一番かぁ。
そういう小夜は、どう路銀の都合をつけてるんだい?(自身で言う通り、力仕事などをするといった風体ではなささそうだけど。)
確かに関わりの薄いものに関しては、大雑把に捉えがちだ。それもまた、土地柄や民族柄が感じられて面白いものではあるけれど。
(何を、思い出しているのか。語る男の目が、此処でない遠くを見つめている。)
───ヤツガレは、どんな物語でも聞くのが好きだよ。
まじない、まじないか。色々あるよねぇ。
竈の上に山羊の乳を入れたカップを置いておけば、途中だった針仕事が終わっているとか。
好きだったおまじないとかあるのかい?
うん?(ゆるりと首を傾げ)
ああ、言ってなかったかな。ヤツガレは授恵者だから、多少ではあるけど常人よりは力もあるし身体も丈夫でね。
冒険者として依頼を受けられれば話が早いのだけど、荒事周りはてんで才がない。
薪割り、炭作り………生活に必須で、かつキツめの仕事を探すのがやはり一番かぁ。
そういう小夜は、どう路銀の都合をつけてるんだい?(自身で言う通り、力仕事などをするといった風体ではなささそうだけど。)
2021年02月23日 16時15分23秒
物語、ですか。
お前に語ってやりたいところだが、(それほどのものは、自分には。)僕は、もう、長いこと。渡り者で。
ゆえ、お前の云う土地柄の面白さというものは、理解出来るような…気はしますが。
一度訪れると数十年は離れますので、何処へ行っても初めて見る景色のように思えるのです。
(衣の向こう側で、青い瞳が閉ざされた。好きだった呪い。)
ーーー印象に残っている呪いならば。
僕の育った土地では、心底希う事は口に出してはならぬと言われていました。同時に、雨上がりに咲く花というものがあります。
その花と共に告げれば、決して願いが消え失せることはないそうです。
………彼等が信じていたかは、解りませんが。
転じてその花は、真実の証明を意味しますので。例えば結婚の申し入れですとか、家族や友人の祝い事などに、贈られていました。
授恵者。そう……でしたか。
よもや揃いであるとは、気付きませんでした。でもなくば、この時世独り旅も難しいことですのに。
ああ、それがいい。荒事は払いはよいですが、命に指を掛けねばなりません。どうしても必要でないのなら、避けて通るべきだ。
僕は、あまりギルドの依頼は受けていなくて。傀儡子が、本業ですので。先に顔見せした、初や、他の子らに芸事をしてもらっています。
お前に語ってやりたいところだが、(それほどのものは、自分には。)僕は、もう、長いこと。渡り者で。
ゆえ、お前の云う土地柄の面白さというものは、理解出来るような…気はしますが。
一度訪れると数十年は離れますので、何処へ行っても初めて見る景色のように思えるのです。
(衣の向こう側で、青い瞳が閉ざされた。好きだった呪い。)
ーーー印象に残っている呪いならば。
僕の育った土地では、心底希う事は口に出してはならぬと言われていました。同時に、雨上がりに咲く花というものがあります。
その花と共に告げれば、決して願いが消え失せることはないそうです。
………彼等が信じていたかは、解りませんが。
転じてその花は、真実の証明を意味しますので。例えば結婚の申し入れですとか、家族や友人の祝い事などに、贈られていました。
授恵者。そう……でしたか。
よもや揃いであるとは、気付きませんでした。でもなくば、この時世独り旅も難しいことですのに。
ああ、それがいい。荒事は払いはよいですが、命に指を掛けねばなりません。どうしても必要でないのなら、避けて通るべきだ。
僕は、あまりギルドの依頼は受けていなくて。傀儡子が、本業ですので。先に顔見せした、初や、他の子らに芸事をしてもらっています。