【迷壞】迷いの切っ先
崎田航輝
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シナリオID:3228
オープニング
迷宮都市エドゥノーグ。
その一角に建つレストランの個室にて……迷宮記者フィリーは冒険者達にそう礼を述べていた。
話は勿論、迷宮中層の枝場『冥路』についてだ。
危険の予想された階層の攻略に、フィリーは気を揉んでいたともいうが――
「皆さんのお力は、流石ですね」
攻略成功の証とも言える報告書を手に、フィリーは笑顔を見せている。
ただ、その顔は真面目な色も帯びていた。
それは冒険者の攻略によって、冥路が想像を超える環境であった事が判ったからにほかならない。
「人によって見え方の違う迷路……探索者の目と認識を狂わせ、仲間を疑わせる敵――確かに、ただの迷路ではなかったと言えますね」
それは探索者が冥路の事を語りたがらぬ理由の一つでもあったのだろう。
故にこそ、更にその先には何があるのか。
それもまた明らかにしたいとフィリーは言うが――
「今回の用件も、勿論探索依頼です。ただ、その前に……皆さんに話しておきたい情報があります」
●依頼
「それは冥路の続き――五階層についての情報です」
フィリーは手帳を開いて頁に目を落とす。
曰くあれからも、フィリーは冥路に潜った事のある探索者を探していたのだという。
単純に、冥路の事を知りたい気持ちもあるけれど――冒険者達の攻略に、少しでも役立つ事ができれば、という思いもあったらしい。
「その結果……また新しく冥路の元探索者を見つける事が出来たんです」
「その方は、エドゥノーグから離れて久しい冒険者の方だったのですが――」
異国の地まで出向いて、フィリーは彼の話を聞いたという。
すると彼は冥路について語った。
「“今までで一番の危機だった”、と」
その元探索者は、今も現役の冒険者ではあるらしい。その長い経験の中でも、あれほどの危うい経験は無かったと――そう述べたというのだ。
「それが、まさに冥路の第五階層。皆さんに、これから潜って頂きたい場所での事だったんです」
彼は階層の詳細について、多くの情報は持ってはいなかった。
というのも、短時間で異常を察知し、すぐに逃げ帰ったかららしいのだが――
「その異常こそが、五階層の危険そのものだったようです。彼は語ってくれました……“仲間に斬りかかられたのだ”と」
その元探索者は、仲間とともに五階層へ潜った。
四階層を越え、準備も万端であったろう。
だがそこで待っていたのが、突如の仲間割れだった。
「“これも冥路の仕掛けだ”とは考えたようです。けれど、それを確かめる余裕すら無かった、と」
彼は殺すよりも、殺されるよりも先に、階層から逃げ出した。
「今思えばそれが最良の行動だった、と彼は言いました。仲間も奇跡的に階層を脱出し……皆が無事に助かったようです」
その後彼と仲間達は、五階層での事を一度は話し合ったという。
「それで、“やはりあれは冥路の仕掛けだったのだろう”という結論を得たようです」
ただ、彼らはそれ以上、冥路を調べるのをやめた。
真実の究明より、仲間との信頼に罅が入るのを避けたのだ。
「もう一度あの場所に入れば、また仲間を疑うかも知れない。仲間を斬るかも知れない。その危険と天秤にかけるなら、逃げる方を選ぶ方が良かった、と」
それが彼らの語った、五階層の全てだとフィリーは言う。
「五階層で何があったか、断定は出来ません」
ただ、とフィリーは続ける。
「考えられる可能性はあります。皆さんがこれまでの探索で予想した事態……それに近い事が起きたのではないでしょうか」
即ち――“仲間に化ける魔物”の存在の可能性だ。
「元探索者の方の語りぶりを考えるに、そういった魔物がいたとしたら……化ける技術は“ほぼ完璧”かも知れません」
能力までもを模倣できる、そんな魔物である可能性がある。
となれば、そこにいるのは単純な強敵でもあるだろう。
「……この探索を皆さんに無理強いするつもりはありません」
それでも、とフィリーは続けた。
「もし真実の究明に、またお力を貸していただけるなら……」
お願いします、と頭を下げる。
突破が叶わなかった数多の探索者達にとっても、冥路の攻略はきっと意義のある事だろうから、と。
解説
マスターより
リプレイ
「漸く第五階層ね」
迷宮への街道。
まだ明るい外の景色を見やりつつ、テュリン・ヴィングは声音に意気を込める。
視線の先にある迷宮入口は、どこか冷えた空気を伝える。その遙か下方にある冥路は、浮世から遠い世界にも思えた。
ヴィナスも頷きながら――初探索の仲間にも向け、改めてこれまでの足跡を説明する。
「……踏まえると、やっぱり五階層には俺達に化ける敵が出るんだと思う」
それもただ化けるのではなく――能力までもを模倣してきても不思議ではない、と。
「厄介さは、四階層より上だと思った方が良さそうだからね」
「面白ぇじゃねーか」
返すのはハヤト=ガラン=ヴォルファング。
自身を待つ脅威にも、恐れはない。
並び歩むアーテミシアもまた、同じ。
「最近クリーパーじゃ物足りなくなってきたしな」
これで少しは楽しくなりそうだ、と。静かな瞳の中に好戦的な色があった。
策は立ててある。何が起こるかは予期できている。
それでも、知った人と戦い合うのはきっと良い気持ちではない――ララベル・サン・ディーベルは思いながらも、前を向く。
「まずは、騙されないようにしなくちゃね」
「じゃ、とりあえずこいつを」
と、ハヤトは突入前に、皆に香水をつけてもらった。
「互いを確かめる助けにはなるだろ」
「更に危うくなったら……俺は閃光塗弾の塗料を手甲に塗ってマーキングする。見分ける時に確かめてくれ」
そう伝えたのは海神 江流。
一同が頷くと――江流は迷宮入口の前に立った。
(先達も、味方とは普通に同行していた。姿形が同じだとしても、後から新たに出てきた個体をおかしいと思わないはずもなし)
即ち、と皆を見回す。
「敵はそれと判らぬ形で紛れ込むか、こちら自身が一度分断される可能性が高いと思う」
言葉に一行は警戒を強め――中層、冥路の五階層へ踏み入った。
「成程。言葉通りになったか」
暗い細道の先。
目を開けたセリオス・オーガストは、素早く現状を把握していた。
冥路五階層。
その入口に入った一行は、突如暗闇と酩酊感に襲われて……気づけば迷路の中にいたのだ。
セリオスと共に居るのは二人。アーテミシアと、シルク・メイプルリーフだ。
シルクは予見通りの分断に焦らず、見回す。
「ここからは、互いが本物か注意する必要があるわけですね」
「まずは人かどうかだな」
言って腕の皮膚を僅かに切ったのはアーテミシア。
真っ赤な血が流れると、セリオスも続く。シルクも同じ証明をすると、アーテミシアは視線を奔らせる。
「さて、それじゃ隠れんぼの鬼探しと行こうかい」
近くに気配は、あった。
聴覚で音を捉え、角を曲がると……すぐに三つの人影が見つかる。
ハヤト、ララベル、テュリンだ。
シルクは自身の指先から落ちる血を、胸元に塗りつけて見せると――自分達と同様に血を流してほしい、と求めた。
「できるでしょう?」
向こうからそれをしない時点で、違和感はあった。
ハヤトらしい一人が、そんなシルクの胸元を見て鼻を伸ばす。が、決して血の証明はしない――その一瞬で、セリオスは弓を取った。
「敵だ」
(高いだけの天井。ただの迷路、か)
ヴィナスは壁の上に登り、周囲を観察していた。
こちらも素早く状況を確認しているところ。迷路の構造自体は、特異ではないようだ。
(なら、ここの関門も“敵そのもの”か)
降りると仲間を見やる。
居るのはハヤトと江流だ。
三人にとって、既に互いが偽物の可能性がある。見た目では、それを判別する事はできないが――
「香水の匂いはあるな」
ハヤトが言うと、ヴィナスは頷き……念の為に問うた。
「そういえば、奥様のお風呂覗きたくても覗けないんだって?」
「結婚式からもう一年、だったか」
江流も声を続けると、ハヤトは首を振って笑んでみせる。
「恋人はいるが結婚はしていない。それに……風呂を覗けない訳がないだろ?」
「……本物か」
江流は息をつき、ヴィナスにも目を向ける。
「“職人”の弟さんはパトロンが見つかった?」
「弟は商人だよ」
ヴィナスが答えると、また質問を続け――互いを本物と確認した。
その後は迷路の探索に移る。
と、そこで歩いてくる人影を見つける。
セリオス、アーテミシア、シルクの三人だ。
シルクがぺこりと頭を下げてくるが……そこに戦意がある事を、ヴィナスは感じ取る。
「良かった、テュリン姉と一緒で」
迷路の中、テュリンと二人らしいと判って――ララベルはにこっと笑んでいた。
「そうね」
テュリンも笑みを返す。
自分にとってもララベルは一番背中を預けられる相手だから。
「でも油断しない様に行かないとね」
ララベルの言葉にテュリンは頷いた。
それから、髪をかき上げ魅惑するような仕草を見せ――ララベルが照れた反応を見せた事で、テュリンはララベルが本物だという確信を強くした。
これ自体事前に決めてあった為に、ララベルもテュリンが偽物ではないと確認。エーテルの波で探索を始め――すぐに気配を見つけた。
近くにいたそれは、江流とヴィナス。
「やあ、そこだったか」
言って近づいてきた二人に……テュリンは先と同じ確認方法を取り、全く反応がない事に違和感。
「無事?」
と、ララベルも表面では友好を示しつつ――最大限の警戒。
江流らしき相手が刀を握ったのを、見逃さなかった。
●影を討つ
「ちっ!」
気づかれたか、とでも言うように。
ハヤト、否、その姿を象った魔物――模倣幻想はこちらへの攻撃を狙ってきた。
が、弓弦を引いていたセリオスの方が速い。
(腕試しにはちょうどいい)
思いと共に放つ矢は、煌々と白銀の輝きを瞬かせ、風を切って豪速に乗る。
相手は身軽だろう、が、射撃の速度が上を行く。ハヤトの模倣は避けきれず、矢を受けて闇色の血を流した。
「人ではない証拠ですね」
シルクも言いながら戦闘態勢を取っている。
ララベルの模倣が剣撃を仕掛けてきたが――焦りはない。
直撃なら強力、だがシルクは敢えて相手の懐へ。折り曲げた腕を盾に、攻撃を深い位置で受ける事で衝撃を抑えた。
相手は連撃を試みるが……シルクは腕ひしぎをするように動きを制動し、うまくダメージを減らす。
この間、テュリンの模倣が光の刃を放ってきたが――アーテミシアは喰らいながらも、そちらへ肉迫していた。
魔法の威力こそ脅威、だが。
(下がる様子はない、か)
ならば距離さえ詰まればこちらが有利。
アーテミシアは戦槌に膂力を乗せ、大振りに一撃。苛烈なまでの打力を叩きつけ、テュリンの模倣を一息に打倒する。
アーテミシアの傷には――シルクが治癒の光を煌めかせていた。
「これで問題ありませんね」
「やってくれるじゃねーか」
と、言ったハヤトの模倣にセリオスは視線をやる。
敵は言動や性格もコピーするらしい。
という事は――
(メイプルリーフに鼻の下を伸ばしていたのも本人由来か?)
ハヤトの恋人に後で密告しておくのも良いかもしれない、と。
思いつつ……セリオスはエーテルを込めた矢を放ち、ララベルの模倣を削り始めた。
その間、ハヤトの模倣に相対するのはアーテミシア。
攻撃されると見れば、悪戯に攻めずに防御を固める――模倣である分、その強さはよく知っているから。
事実放たれた連撃は、一打一打が深く、高速。
(……やっぱたいした速さだわ。けど)
――ゴリ押ししてくるだけなら大して怖くはねーな。
受けながら、アーテミシアはそこに“本物”の脅威を感じない。
偽物は、どこまでいっても偽物だ。
「顔なじみだから切っ先が鈍る……なんて期待してたンなら考えが甘すぎンぜ。敵だってンなら――誰だって遠慮も容赦もしねえよ」
刹那、アーテミシアは踏み込み一撃。肩口を抉るよう、正面から痛打を与えた。
相手がよろける間、シルクはアーテミシアを治癒。セリオスは――攻めくるララベルへ応戦を続けている。
(やはりこちらも素早い、が)
セリオスの瞳は敵を捕らえて離さない。
瞬間、放たれた矢は風を帯び、避ける暇も与えずララベルの模倣を貫いた。
残るハヤトの模倣は、息も絶え絶えに迫るが……シルクは避けず、逆に近づいて抱きすくめる。
ハヤトの模倣は藻掻くように打撃を放つ。が、シルクはシスターガード――自らの胸部をもって衝撃を受け止めて。
「これで終わりです」
放つのは真・シスターブリーカー。強烈な鯖折りでハヤトの模倣を文字通りに砕いた。
静寂が戻るとアーテミシアは息をつく。
「……しかし、やり口が単調だったな」
これじゃオレのコピーも大した事なさそうだな、と。
踏み寄ってくるアーテミシア達らしき姿。
そこにある違和感を、ハヤトも捉えていた。
「匂いがしねぇ」
「血を、見せてもらう事はできるかい」
江流が問いかけるが、相手方は応じない。セリオスらしき人影は――応える代わりに、弓を構えてきた。
そして射撃を狙ってくる、が。
予見していたヴィナスが、既に弓を引いている。放ったその一矢は一直線に風を切り、相手の足を穿っていた。
流れる血は、闇色。
「魔物か」
「こうなりゃ倒すだけだな」
ハヤトはそれを機に距離を詰める。
すると敵の最前、シルクの模倣を見て……ハヤトは息を呑む。想像以上に、その姿が本物と瓜二つだったのだ。
一見には魔物とは信じられぬほどで――
「こ、こいつは合法的にムフフな事を……!?」
「そんな場合じゃなさそうだよ」
と、言ったのは並び立つ江流。見ればシルクの模倣は既に攻撃態勢を取っていた。
無論、ハヤトも油断はない。相手を凌ぐ俊敏さで回り込むと拳を握り――
「シルクは回復が厄介だ、優先的にやるぜ!」
「了解」
応える江流も素早く踏み込み、囲い込む形を取る。
そうしてシルクの模倣が、どちらを相手取るかと迷った一瞬に――ハヤトが斬撃。双刀を踊らせて斬線を刻むと、廻りながらの蹴撃も叩き込んだ。
相手がよろめけば、江流も連撃。
脇差しを奔らせて闇色の血潮を散らせると、斬線を連ねるよう短刀での一閃も加え……反撃を許さぬままシルクの模倣の体力を削り切る。
その横合いからは、アーテミシアの模倣が攻めてきたが――
「そこまでだよ」
ヴィナスが見逃さない。
揺らめく輝きと共に、顕現されるのは魔力の矢。明滅する軌跡を残したその輝きは……眩くも鋭く、一閃に飛翔した。
アーテミシアの模倣は、守りこそ堅いものの――攻撃態勢に終始していて受け身は不完全。突き立つ鏃が確かに深い傷をもたらす。
「こっちは抑えておくよ。向こうは――」
「任せろ」
応えて床を蹴るのはハヤト。視線の先はセリオスの模倣だ。
相手も素早いが――ハヤトも引けを取らない。即座に間合いを詰めて接近戦に持ち込み、斬撃と打撃の雨を降らす。
この間、アーテミシアの模倣が距離の近い江流へ迫ってくるが、江流は惑わない。
相手の打撃をバックステップで紙一重に躱して。
「今度はこちらからだよ」
直後に踏み込んで連閃。剣撃を刻み込んでゆく。
「後は任せるよ」
「うん」
声を返したヴィナスが、そこへ矢を射れば……アーテミシアの模倣は斃れて消滅した。
残るセリオスの模倣は、ひたすらに射撃で抗ってくる。だが間近で攻め合うなら、ハヤトも後れは取らず――
「終わらせるぜ」
裂帛の一閃。強烈な斬撃で相手を両断した。
静寂が戻ると江流は二人へ目を向ける。
「怪我は?」
「大丈夫」
ヴィナスが応えると、ハヤトも健常な声を返す。
それにしても、とヴィナスは息をつく。
「予想通りの敵だったね」
「ああ。皆は無事かな……」
江流は仲間の影を探すように視線を巡らす。
不安はある。それでも――きっと大丈夫だろう、と。確かな信頼があった。
甲高い金属音が響き、小さな火花が爆ぜる。
江流の模倣が振るった刀を――ララベルが自身の剣で弾き返していた。
「途中から、殺気がダダ漏れだ」
「……」
僅かによろけた相手に、ララベルは剣を構え直す。
ララベルとテュリンの眼前に居る、江流とヴィナスらしき姿。誘いに乗って攻撃をしてきた事が、それが偽物である事を証明していた。
「テュリン姉、気をつけて」
「ええ」
頷くテュリンも既に臨戦態勢。素早く床を蹴り、後ろを取られぬよう壁を背にしている。
だけでなく、そっと指先を伸ばすと――エーテルを流動させて。輝く光球を生み出し、纏わりつかせて江流の動きを鈍化させた。
ヴィナスの模倣が弓を向けようとしていた、が。
「――させないから」
そこへ風となるのがララベル。
ひらりと眼前に舞い至りながら宙で廻転。射線を塞ぎながら、二振りの刃で刺突を見舞い――闇色の血潮を零させた。
ヴィナスの模倣は反撃に矢を放つ。が、ララベルはそれも予見済み。
振り上げた刃を、飛んでくる矢に沿わせ――そのまま横へ振り抜く事で軌道を逸らし、無傷で切り抜けてみせた。
「厄介な相手だね」
そう口を開く江流の模倣は、声も、そのおもても、本物と区別がつかぬ程だ。
ここで迷った者が、ためらった者が、攻略に失敗するのだろう。だが見据えるテュリンは迷わず、ためらわない。
目に見えるものが全てではない。
この迷宮を歩んできたからこそ、それを知っているのだから。
テュリンは横へステップすると射線を確保。儀礼短剣を翳してエーテルを煌めかせ――輝きを称えた魔刃を射出。まずはヴィナスの模倣を撃破した。
「一気に攻めましょう」
「うん」
答えるララベルは羽のように軽やかに、飛ぶように素早く――動きを止めず江流の模倣へ三連撃。
ふらつく江流の模倣は、鈍磨した足ではそこについていけない。
生まれた隙に――
「テュリン姉、お願い!」
「任せて頂戴」
テュリンが魔力の刃を放つ。高速で突き抜けたそれは、宙に光を描くように――相手を切り裂き、消滅させた。
無事を確認後、ララベルとテュリンが歩み出すと……江流、ヴィナス、ハヤトの三人と出会う。
程なくそこへシルクとセリオス、アーテミシアも合流。
互いに本物だと確認し――戦果も伝え合った。
「偽物が一人ずついた訳だね」
ヴィナスの言葉に江流は頷く。
「事態が予見できていなければ、混乱しただろうね」
「そうね。予想通り……階を増すごとに、厄介になっている気がするわ」
テュリンも呟きを零した。
「ここまでくると、この迷宮自体がある種の意思を持っていても不思議じゃないわね」
――だとすれば余程捻くれてるか、不信の塊かの何れかかな。
思いながら下方へ目をやる。
この最奥に待っているのは何か。
何であれ、容易くはない。それだけは確かに思えた。
「一先ずここを越えるか」
セリオスは言って地図に目を落とす。
ここまでの経路はマッピングしていた。
皆も頷き、歩みを再開。
迷路の奥に六階層への道を見つけると、地上への道もまた開き……一行は一度帰還の途についた。
マスターコメント
ショートシナリオ難しい 報酬:標準8 / 4〜8人
2023年10月04日 12時10分47秒 公開
相談掲示板
No.1
豊穣の使徒シルクです つまり3人以内のチームを組んで調査に行くと別チームメンバーに化けた敵に出会うと 何人来るかわかりませんがとりあえずチームを3つと仮定しておきますか 【Aチーム】 シルク 【Bチーム】 【Cチーム】
ヴィナスだよ、よろしくね。 イメージ的には前回デバフで認識を狂わせ、今回は敵自ら化け(バフ?)って感じだね。 チームはBを希望するよ。 >江流 良かったら一緒に組まない? 【Aチーム】 シルク 【Bチーム】 ヴィナス 【Cチーム】
前回はホント申し訳なかった。海神江流だよ。 ヴィナスさんはお誘いありがとう。 じゃあ、俺もBチームで。 【Aチーム】 シルク 【Bチーム】 ヴィナス 海神 【Cチーム】
ウォリアーのアーテミシアだ オレはどこでも構わねえぞ。思考がダメージ寄りならオレのコピーはそこまで面倒くさくなさそうだな。
No.5
アーテミシアさん御一緒にどうです?
ンじゃそーすっか。 【Aチーム】 シルク アーテミシア 【Bチーム】 ヴィナス 海神 【Cチーム】
僕は、シーフのララベル・サン・ディーベル。 みんな、今回も宜しくね! じゃあ、僕はCチームに行こうかな。 テュリン姉、一緒にどう? 【Aチーム】 シルク アーテミシア 【Bチーム】 ヴィナス 海神 【Cチーム】 ララベル
キャスターのテュリン・ヴィングよ。 引き続き、今回もよろしくね。 それじゃあ、私はCチームでベルと組ませて貰うわね。 【Aチーム】 シルク アーテミシア 【Bチーム】 ヴィナス 海神 【Cチーム】 ララベル テュリン
おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! んじゃ、俺はBチームにまぜて貰うことにすんぜ!! 【Aチーム】 シルク アーテミシア 【Bチーム】 ヴィナス 海神 ハヤト 【Cチーム】 ララベル テュリン
・・・ん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む とりあえず馬にけられたくはないのでAチームを希望させてもらう。よろしく頼む 【Aチーム】 シルク アーテミシア セリオス 【Bチーム】 ヴィナス 海神 ハヤト 【Cチーム】 ララベル テュリン
No.11
コピー元の冒険者と同等のステータス(装備、スキル含む)を有する。 言動も一定程度模倣する。戦闘においては、ダメージを与える事を優先して戦う。 中身は魔物で、血液は闇色。 とのことなので基本防御寄りな我々との見分け方は簡単ですが符丁とか使いますか?
相手の目的が仲間割れなら有った方がいいかもな 記憶までコピーするなら決めるタイミングは調整する必要はあるか… 迷宮に入った直後なのか、階層に足踏み入れたところでスキャンされるのか、どっちかねえ
No.13
とりあえず私は指先に針かナイフで傷をつけ血を胸に塗りつけることで証としましょうか その行為が無ければ偽物ということで1人が本物なら必然的に残りのメンバーも本物になりますね
No.14
ちゃーんと本物だって証明してくれないと1度埋めますからね?
ま、血を見せるのが一番確実だわな
血による識別とかは諸々了解 求められたら自発的に応じる様にもしとく。 一応、閃光塗弾もっていって、混戦時には自分の手甲に塗布して目印にするように入れておくね。 血だけが目印だと面倒そうだし。
偽物の判別方法か… 俺は持ち込んだ香水をみんなにつけて貰って匂いで判別出来る様に対策してみるつもりだぜ!!