【人馬】トレード!
馬車猪
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シナリオID:2034
オープニング
『うちみたいな零細部族にコネなんてないよっ』
ケンタウロスが目を血走らせて怒鳴り合っている。
目の前の闇商人の顔色が急速に悪くなる。
『今を逃せば二度と茶色の板が食えないかもしれなんだぞ!』
2体は政治に興味がない。
美味しい物が好きなだけだ。
『だからっ、この毛皮と交換だと言っている!』
光の具合によっては白銀にも見える毛皮を振り回す。
珍しい毛並みの魔獣を1月近く追い回して手に入れたものだ。
『これで駄目とは強欲者め!』
『奪えばいいだろっ』
その言葉を口にした瞬間、商人の気配が変わった。
今にも糞を漏らしそうな程恐れ、しかし生き抜く意思の強さは人馬の戦士を驚かせる。
『馬鹿野郎血を流したら茶色の板も汚れるだろ!』
『お前そういう言動だから族長に怒られるんだぞっ』
2体とも、人間と友達になろうとか人類が優勢だから下手に出ようというような考えは一切ない。
己の欲を満たすため、物々交換をしようとしているだけだ。
(しくじったかもな)
闇商人は緊張で今にも吐きそうだが思考は止めない。
(だが今が一生に一度の好機なんだ)
ケンタウロスが無造作に扱う毛皮は、しかるべき所へ持ち込めばたくさんの金貨に化ける。
「もう1枚ないのかい?」
『もう1枚ないのか!』
交渉する人間と人馬を、去年難民キャンプから帰還したばかりの村人達が迷惑そうにみつめていた。
●
『また変なのが来てる。新生派かな?』
体格はポニー、うちに秘めた力は授恵者並の特異個体が、血抜きだけした魔獣を村外れの家へ運び込む。
「あんたか。驚かせないでくれ」
武器を構えていた男女が安堵の息を吐く。
戦いになれば、少なくともこの場では人類が全滅すると理解しているからだ。
『塩、交換。通じてる?』
「筆談でもできればいいんだがな。猟師の爺さんは皮を念入りに確認してくれ。俺は塩を持ってくる」
もう10度は取引しているのに言葉は分からない。
お互い取引したいものを並べて、不満なら引き上げるか次回持ってくる物資を減らすだけの原始的な物々交換だ。
『半分?』
「帝国軍が殺気だってんだ。……取引場所を目立たない所へ変更ってどうすりゃ伝わるんだ?」
ポニーも種族全体が不利な状態にあるのは知っているし、村の人間もケンタウロス相手の戦いになればまず自分達が死ぬのを分かっている。
取引が終わり姿が見えなくなるまで、お互い生きた心地がしなかった。
●
「通訳が今の10倍いれば良いのですが」
帝国から届いた依頼を確認したギルド職員が、どう補足すれば良いか分からず眉間にしわを寄せた。
冒険者と目があう。
面倒ごとを察知して冒険者が逃げるより早く、職員は怒濤の如くしゃべり出した。
「少し聞いて下さい。今帝国でケンタウロス関連の騒動が起きているのは聞いているでしょう?」
帝国の地図を広げる。
ケンタウロスの『聖地』から帝国南東部にかけて、最近のケンタウロスの目撃情報がかなりの密度で書き込まれている。。
事前の予想より、ケンタウロスの位置が人里に近い。
「例えばここなんですが」
人里の至近で頻繁に目撃されている場所だ。
「ケンタウロスが取引を望んでいるようなのです。政治的なものではなく商取引です」
人馬は亜人ではあるが知性が高く独自の文化を持つ。
個人間の取引も昔からあったらしいが、今はそのときの比でなく増えている。
「物資が足りない、いえ、入手可能な物資に偏りができたのでしょう。獣や魔獣の毛皮を交換しようとしているケンタウロスがたびたび目撃されています」
その中にはチョコレートの味を覚えてなんとか入手しようとするケンタウロスもいる。
特異個体であり活動的なので非常に目立っている。
「みなさんにお願いしたいのは流血の回避です」
ケンタウロスを追い出す。
ケンタウロスに商取引のやり方を覚え込ませる。
やり方は複数あるし上記以外にもあるだろうが難易度が高い。
特殊な通訳がいない限り亜人語適性がある冒険者でも言葉が通じない相手なのだ。だが、戦闘で打ち倒すより明らかに楽だ。
「ケンタウロスが人類を攻撃した場合は反撃してください。それ以外は、申し訳ないですが依頼人から強い要望ですので」
人類と人馬の間で血が流れるほど停戦は遠ざかる。
「人馬を敵視している兵士が多いので帝国軍の直接的なの手助けはなしです。大変とは思いますが、よろしくお願いします」
職員は、深く頭を下げるのだった。
解説
マスターより
リプレイ
「人馬に対して遺恨があるのは分かる。恨みを忘れろとか綺麗事を言うつもりはない」
ロイ・アウレアは丸腰だ。
村人達から厳しい視線を向けられても、強い気配は決して出さずに受け入れる。
「どんな提案かと思えば……大きな話だ」
村人の中で最も怒っているのが村長であり、一番感情を抑えているのが村長だ。
「あなた方の提案に従ったときはどんな損と得があるのです」
そう問われたロイは、相手が激発しないよう感情を洞察しつつ商業知識に基づいた予測を述べる。
村長が何度も瞬きして、己の眉間を揉んだ。
「必要経費が1桁間違って……本気か?」
「これでも費用は抑えているぞ」
サイラスは専門家としての参加だ。
「少なくとも今の状態なら近々流血沙汰になるぞ? 威圧も可能で実際に使える取引所兼防御施設だと最低でもこれくらいは必要だ」
設計図を広げて分かり易く説明する。
バーカウンターの設計を転用した取引場、防壁的に使える雨戸、人間の体型なら入れる床下シェルター。
専門家の人件費を依頼報酬から出している分非常に割安だが建材に割引はない。
「うわ」
「村長の隠し財産で足ります?」
村人は消極的賛成。村長は難しい顔で悩んでいた。
「それでも互いに生きる為どこかで矛を収めるしかない。なら自分達の代を起点にしよう」
ロイの言葉が敵意を呼び起こす。
殴られた方がマシに思える悲しみと怒りが吹き付ける。
それでもロイは胃腸に重いものを感じながら言葉を続ける。
「初めは互いのテリトリーにむやみに入らない等の曖昧なもので良い。どちらも殺し尽くせるほどの武力はない。何にしても接触しなければ変わらないんだ」
彼が貧乏籤を引いてくれていることが分かっていても、村長も怒りを隠せなかった。
「まあまあまあ。ここは僕の顔に免じて」
面が良い。
絶世の美貌や神の造形物という域にはないがカミンル・マオは肌の手入れも服装の選択もばっちりだ。
元気いっぱいで距離が近くてふわりと良いかおりまでする。
世慣れた村長や闇商人以外は雰囲気に飲まれてしまっていた。
「ところで」
サイラスもにおいに触れているはずなのに顔色も声の響きも変わらない。
「所属を確認させてもらっていいかな」
言葉としては村長以下村人達も対象にしているが本命は闇商人だ。
「ギルドから預かった冒険者のリストに載っていない。商人登録的なものはあるのかな?」
法と慣習のぎりぎりで商売する人間にそんなものはない。
卑屈な愛想笑いを始めた闇商人の首根っこを、サイラスは物理的にも法的に掴むのだった。
(安い!)
これまでの物々交換の記録を見せて貰い、アルマ・ヴァレンタインは声には出さずに驚いた。
(街と田舎では物価が違うものだけどー……)
輸送と護衛の費用を計算に含めても商売として成り立ちそうだ。
商売に詳しいロイとサイラスに見せるとどちらからも頷かれた。
「相場の調整しないと。相場決めしてついでに村のショバ代とかも固めないとアレでない?」
サイラスが口を挟む。
「始める前に決めることがどんどん増えてくねー……」
アルマは慣れた様子で情報を書き留めている。
時折情報源をフォローしているのは、情報を引き出し易くするためだろう。
聞き取りは、深夜までかかった。
●
価値観が違い過ぎれば言葉が通じても意味が通じない。
同じ種族同士、同じ国のうまれ同士、血を分けた家族同士であっても無視できない頻度で発生する。
だが例外は常に存在する。
価値観が人類と亜人ほど違っても、命の危険で心に傷を負うのだ。
「ケンタウロスだーっ!」
ケンタウロスに酷い目にあわされた村人が逃げる。
『冒険者だーっ!』
サイラスを見た乱暴者と重装人馬が村人を追い越し逃げ続ける。
恐怖とは、共通言語なのかもしれない。
「あのポニーっぽい子は!」
カミンルは上機嫌だ。
2度と会えないことを覚悟した上で友となり、その後再開できるのは予想よりずっと嬉しい。
『きみはっ、あぶないっ』
「ゴブーナと魔獣達に襲われてた方ですね!」
『はやくにげてっ』
「無事でよかったぁ!」
真剣にお互いのことを思っているのに意図は全く通じていない。
決死の覚悟とはしゃぐのでは方向性があまりに違い、物理的にぶつかりかけた。
『いいにおい』
「結構筋肉あるんですね!」
ダメージを与えるのを避けるとどうしても抱き合う形になる。
カミンルは幼さと凜々しさが同居したイケメン面を見上げながら、人型の上半身の背中から馬型の背中へとさわさわする。
『なに言ってるのか分から……ひぃんっ』
下半身を中心にじたばたするがカミンルからは逃げられない。
物理的には頑張れば可能でも、サイラスに会った直後に頼れるひとに会ってしまったかだ。
「がんばって覚えた亜人語適性がさっぱりなのがすごいです!」
実はカミンルも少し、現実逃避したかったのかもしれない。
ロイがケンタウロスの集団に近付く。
戦場でロイを見たことがある人馬もいて、視線に明らかな殺意が混じる。
ロイは視線を逸らさない。
村長達を説得したときと同じように丁重に、村長達のときより覚悟を決めて丸腰で立つ。
「今回は戦う理由が無い。過去のことは互い戦士であり守るモノがあった結果だ」
『何を言っている?』
『あたしもさっぱり……あのリザードマンが見てるぅ』
人馬の中でも強い者達を殺しに殺したサイラスが近くにいるので、ロイは結果的に飴と鞭の飴を担当する形になっていた。
「因縁が集まっているのだ」
ストレガ・L・リベルガストラがうむ、と頷いた。
知性と落ち着き、そして死より強く命を感じさせるストレガが登場したことで、帝国辺境の村は次の段階に否応なく進む。
ケンタウロスが放り捨てた毛皮の手前で立ち止まる。
抱え上げる所作は毛皮の扱いを知り抜いた者のもので、渡されたケンタウロスも無闇な敵意は向けてこない。
うむ、と一呼吸置く。
村人も、ケンタウロスも、自然と視線がストレガに惹きつけられる。
「こそこそと取引するからお互いストレス溜め込むのだ。ならば堂々と取引すればいいのだ」
現状を分かり易く説明するがこれでは足りない。
だから、帝国を中心にした地図と人類と人馬の勢力圏を念写で出力する。
人類が圧倒的だ。
「これでは足りないのだ。これとこれと……不確定なのは除いて帝国内の勢力はこれだけあるのだ」
圧倒的なはずの人類が、帝都にある何かと人類社会に潜む悪に脅かされている。
ケンタウロスに至ってはどう戦うかではなくどう逃げ延び隠れ潜むか考えるべき状況だ。
「丁度、帝国と人馬は停戦・和解の動きを見せている。人馬が立ち寄り取引できる村とすれば他方から投資が見込めると思うのだ」
人類と亜人が和平を結べるかどうかなど関係ない。
ここにある村とここにいる人馬が争えばどちらが勝っても共倒れという現実を、曖昧に出力された地図が強烈な説得力で語っている。
「ともかく」
まとめに入る。
「今後の取り引きは専用施設でどうぞなのだ」
「今日明日には無理だぞ」
そんなことを言うサイラスだが、廃屋の土台を流用して運び込んだ建材を半ば組み立て終えている。
多少の不便を我慢すれば、風からも雨からも守られた状態で取引可能だ。
「視覚交渉の為のカードを提供するから覚えるか或いはヒト族の言語が理解できるよう努力して頂きたいのだ。言葉が伝わらないのはお互いもどかしいだろう?」
今度は人馬に伝わらなかった。
内容が複雑になればなるほど、形のないものに触れれば触れるほど意思伝達の難易度は急上昇する。
亜人語適性持ちのストレガですらこうなのだ。
村長達の苦労は想像を絶している。
「はい注目ー……!」
アルマが元気に手をあげる。
馬の下半身を持つ人馬とは倍近く身長は違うが身に纏う気配の強さは他の面々と変わらない。つまり圧倒的だ。
「面倒だから交換の相場を決めたいと思いまーす……!」
元気いっぱいに力を背景にした調停を宣言する。
エーテルに対する感覚が鈍い村人達も、闇商人に手配させた建材を1人で運んで組み立てるサイラスが頷くと反抗の態度を見せなくなる。
なお、ケンタウロスはにここにする強者の後ろにも強者がいるので腰が退けていた。
●
長く辛い戦いだった。
『どうしてこれが使えないっ……ですか』
「輸送費もっと下さいよぉ」
非常に能力が高く交渉に適性まである冒険者が数人がかりで支援してもずっとこんな感じなのだ。
「わー! これ欲しいな! 頂戴! キャピ☆ルンって時はこのカードを使ってね!」
アルマが延々描いて提供する小さな絵画を手に、カミンルが愛嬌を振りまく。
数字は1なら石を1個隣に置き、絵は品物の絵の隣に実際の物を置き、絶望的に言葉が通じない現実を受け入れた上で分かりやすさと愛想を兼ね備えたジェスチャーとボディランゲージで説明する。
涙無くしては語れない努力であり、分からないなりに小柄な人馬が自発的に協力している。
「手強いー……」
知性ある亜人相手の定期的取引の枠組み作りという、ひょっとしたら歴史に残るかもしれない挑戦だ。
苦労は予想していたが正直辛いと思うアルマである。
絵で対象を表現するという難しい作業も、必要に迫られて回数を重ねて熟練したがまだ難しい。
『なーなー、あれくれよー』
一際馬鹿っぽい人馬がアルマに強請る。
チョコレート好きが高じて新生派の集団から飛び出しここにいる行動派でもある。
これほど酷くはなくても貴重な甘味のことは知られているようで、一番まともなはずのポニーっぽい人馬ですらそわそわし始めた。
「仕方ないなー……」
チョコを凝視する目に気付き、アルマはこの機会を活かすことにした。
生物は欲望に忠実だ。
欲望が自らを高める原動力になる。
だから食欲で釣る。徹底的に釣る。
「これは毛皮と交換するよー……」
1回で済ませては練習にならないのでチョコをいくつかに分ける。
切断したときの微かな香りが、特異個体の五感で感知されて特異個体を興奮させる。
「ストップだよー……! 嗜好品のために生活な必要なものを差し出すと治安悪化しちゃうー……」
一部人馬の堪え性のなさは幼児の水準で、商取引への理解のなさも同水準だ。
「塩も使おう」
ロイが生きていく上での必需品を持ち込む。ケンタウロスの中でも頭の良い個体は言葉は分からないままになんとなく雰囲気に慣れていく。
それは村人達も同じだ。
教育水準は都市部より低くなりがちで、文字を書けない者も書けるのは己と子の名前だけの者もいる。
そんな彼等でも、絵と数だけなら理解の程度は低くても一応は理解できる。
「毒? いや薬か」
腹を押さえるポーズをする人馬の前でロイが高速で思考。
用いる量によっては猛毒になる品を渡すのは論外だが、一般的な胃腸の薬や薬草なら帝国も見て見ぬ振り程度はするだろう。もちろん、問題が起きるまではだが。
村人に持って来て貰った薬草を取引の場に出す。
真面目な顔をした人馬が触れずに目と鼻で確かめてから、人類にとっては珍しい薬草と束をその前に置く。
(村人とケンタウロスの体格差も武力差も非常に大きい。取引の際に自然に距離ができるようしたのは本当に大正解だ)
今行っているのは、連続して大正解な行動をしてようやく破綻を防ぐことのできる困難な事業だ。
(必ず諍いは起こる。その頻度と規模を小さくするため、線を引く為にも専用施設の維持は絶対に必要だ)
ロイは村人と人馬の取り引きから目を離さない。
どちらにも加担せず、精神を磨り減らして誘導し、その上でサイラスの作業を手伝う。
戦場で戦う方が、ずっと楽な仕事であった。
●
冒険者の戦いは続いている。
翌日人数が増えた取引場で、昨日と同じようなやり取りが絵画によって行われようとしていた。
「えーっと、毎回そのやりとりするのって疲れないー……?」
交渉とかそういうもの抜きの本音である。
アルマは昨日行われた取引を絵と石の数で表現し、それをもとに交渉するよう穏やかに勧める。
「傷んでいるなら価値が小さくてー……」
運搬時の雑な扱いで傷んだ毛皮を指摘する。
「混ぜ物ありならそれ以前の問題だよねー……」
うふふと微笑んで、逃げだそうとした闇商人を捕縛して倉庫に放り込む。
冒険者を除けば人材らしい人材がいないので、こんなのでも使い続けるしかないので数時間のお仕置きが精一杯だ。
「次はー……?」
毛皮と塩の取引を成立させた後、次の相手を出迎える。
「きみかー……!」
重装甲をきっちり着こなした小柄なケンタウロスだ。
少なくともあれよりずっとましなので気が楽だ。
『食料、欲しい』
彼は緊張している。
チョコとは違い、食料は戦略物資でもある。
戦場で人馬と戦った冒険者が頷くかどうか分からず、それでも依頼するしかない苦しい立場だ。
「いいよー……」
アルマは気軽に頷く。
帝国と人馬の間の交渉がどうなるかは分からないが、飢えて暴発するのは確実に拙い。
零細部族が数日生き延びるだけの量なら、立場上できないが無料にしてもいいくらいだ。
『罠?』
「嵌めようとしているわけでなく、ヒト族間でもいざこざがあるのだ」
こちらを暗い目で見ている村人を気付かないように示し、ストレガは彼と同行して取引場を出る。
『ヒューマンじゃなくて、ゴブリン?』
「うむ。ヒト族とちょっと違うゴブリンの言う事故信じるかどうかは自由なのだ」
互いの感情を誤解しないなら、たまには意図が通じることもある。
ストレガは満足そうに頷いて荷造りを手伝ってあげた。
●
「こんなものかな」
木のにおいが強い建物の回りを1修して、サイラスが完成を宣言する。
帝国の僻地としては見事過ぎる作りで、頑丈さは帝国の僻地に相応しいものに仕上がった。
「お願いねー……」
『なに言われてるか分からないのになに期待されるかわかる……』
アルマに両手を握られぶんぶんされながら、ポニーっぽいケンタウロスが「僕不本意です!」という雰囲気を全力で出している。
もちろんアルマは気付いた上で気にしない。
「あなたみたいな子がいてほんとに助かったー……! 人馬側の窓口もいないと話が拗れるからー……。危なくなったら逃げていいけど危なくなるまではお願いねー……!」
『なあおい、何話してるんだ』
「邪魔しないでねー……」
『茶色の板ー!!』
アルマにあしらわれる、強さだけは自身とあまり変わらない同族を見て、彼は貧乏籤を引くことをしぶしぶ受け入れた。
「元気でねー!」
『またっ!』
明るく手を振り去って行くカミンルを、カミンルの性別を誤解したまま見送る若者。
(言ってあげた方がいいのかなー……)
アルマは悩んだ末に、当事者達に任せて気付かないふりをすることにした。
帝国と人馬の交渉がどうなるかは分からない。
しかし今のこの村は、人と人馬が戦わずに交流していた。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準5 / 4〜8人
2022年04月07日 23時57分01秒 公開
相談掲示板
ロイ・アウレアです。よろしく! 出発人数に成る事を願い、相談を開始させて下さい。 個人の動きとして考えてるのは、亜人語と商業知識を使って接触して チョコはフェアトレード価格に近付けた取引が出来たらと思ってます。 それでも、危険手当とかの手間賃分の上乗せは仕方ないとは考えるので その辺りを上手く文章に出来たら良いな…と。 以前に参加の依頼でチョコ好きケンタウロスとの経緯は判ってるが ポニーっぽいのとかは初なので関わり方とかは、まだ悩みつつ…と言う所です。
カミンル・マオと申します! カミンルでもマオでもかみるんでも好きに呼んでくださいね! あと一人で依頼達成だけど、集まるかなー? ポニーっぽいケンタウロスは前に僕が参加した依頼で救助した子ですね。 僕は直接かかわった事があるし、窮地を助けたって事になってるっぽいから この子に関しては僕が意思疎通を頑張ってトラブルが起きないようにしようかな。 逆にチョコ好きの方はかかわった事ないので、ロイさんにお任せしちゃいます! あとは、依頼達成の根本について話した方がいいかな? >目標 とりあえず流血沙汰にならないことを最大限注意しなければならないので、 人馬側を刺激しないように武器は一時的に村の人に預けるなりした方がいいかもしれませんね。 逆に村の人たちにはいざとなったら僕達が人馬を抑えるといった 安心感を与える事も重要かなー。 村の人々には話が通じるから、まずは彼らのストレスを減らす事も重要そうですね。
ぷりーずぷりーず交換しましょ わたしとあなたのなにかを~♪ ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしくねー チョコ好きのほうはボクも参加してたしそっちの方にまわるね 闇商人さんも関わってくるから交渉でサポートと いちおう取引成立?してる村のひとによくやりとりされる品目を教えてもらって 念写で上映しながらか絵画で絵文字カードを作ってみようかなと思ってるよ
カルミンさん、ポニー側をよろしく。 村人と村首脳部の対話はオレも意識するね。 放置すると最大20体まで増えるとの事なので 武器と言うか流血の事態に関しては数を増やさない事を第一に気を付ける。 取引は今後も続くだろうし、絵文字で意思疎通が出来たら 今後の対話用に会話カードを残しても良いだろうね。
絵文字カードや会話カードはいいですね! 特に絵文字はわかりやすいかも。 交換する物のカード、数字を書いたカードを用意すれば どんな物がどんな数で交換できるか簡易的に示せますね。 数字については1のカードの横に石を1個置くとかで説明していけば、 相手も理解してくれそうですし。
出発まで1日切ったねー、あとお一人さま以上きますようにーと 絵文字のほかに数字を示すのとか会話カードも作ってみる感じでプレイング作るようにするねー
何事もなく進めば、お1人様、来てくれそうなので ここ迄に話した内容でプレを提出するね。 思う所があって、今回は丸腰で行く予定です。 武器無しでも発動するスキルは仕度するが 戦う為ではなく、村人とかと一触即発の事態となった時に守る為に使う予定です。
ロイさんのお知り合いの方がいらっしゃるなら依頼は出発しそうですね! 僕はカードの作成を手伝うつもりです。 それと、ポニーくんと仲良くするのと、村人の方々のケアを中心に動くつもりです!
>特殊な通訳がいない限り亜人語適性がある冒険者でも言葉が通じない相手なのだ。 肝心な部分を読み落してた。 絵文字の手伝いもプレには入れてるが… それ以外の方法も思いつけるようなら追記するね。
すべりこむのだ。ストレガなのだ。よろしくなのだ。 今後、人馬との交易場として村の発展が見込めそうだし帝国と話つけたいだろう。 また、そのような専用施設を作ることで村人と人馬を隔離できればストレスを軽減できるから交渉してみるのだ。
No.11
サイラスだ、よろしくなー とりあえず相談の為のハコとか要るかもならそちらする予定?それ用の場所あれば多分気持ちマシやろと 後は冒険商人一応洗えないかなと。こいつが欲張り過ぎて近々流血沙汰する未来が見える。
ストレガさん、サイラスさん、よろしく! 2人の視点がとても心強い。 オレは武器について変更で、持って行くことに成るかも?(現在書き直しつつ思案中) 迷走激しいので皆様を頼りにさせて頂きます。