【酔頸】闇への挑戦状
革酎
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シナリオID:1951
オープニング
春の陽射しが感じられる様になってきた、リーンエス王国ファブランド侯爵領シグロ村。
夕刻になってこのシグロ村の入り口に到着したロレッタ・レーゼンはこの日の宿を探すべく、村中央の大広場へと足を運んだところ、奇妙なひとだかりに出会った。
中心には演台の様な舞台があり、その上にはふたつの人影。片方はこの村の村長と思しき中年男性、そしてもう一方は年若い娘であった。
「今日エリニア・ストゥはめでたくファブランド侯爵様の養女として旅立つ。皆、盛大に祝おう」
男性が高らかに声を張り上げると、寄り集まった村人達は一斉に歓喜の声を上げた。
ロレッタは手近の中年女性に声をかけ、何事かと訊いた。
「この村の孤児だったエリニアが、ファブランド侯爵様の養女として迎えられることになったんですよ」
ファブランド侯爵は領内から毎年ひとり、若い娘を養女として迎え入れ、裕福な他家へと輿入れさせているのだという。
身近な男性に嫁ぎ、何の変哲も無い一生を送る筈だった村娘に人生の脚光を浴びさせてくれる存在――それがファブランド侯爵という偉大な領主だと、その中年女性は興奮気味に頬を紅潮させた。
養女を輩出した村にはその後一定期間、税の優遇措置や諸々の支援が受けられるとあり、シグロ村のひとびとの表情はすこぶる明るい。村全体が歓喜に包まれているのも納得出来た。
酔狂な慈善活動家が居るものだなと小さく肩を竦めたロレッタは、静かにその場を去ろうとした。が、途中で足を止めた。
舞台上のエリニアが一応笑顔を浮かべてはいるものの、その表情の裏に妙な暗さを宿していることに気付いたのである。
(折角良い暮らしが出来るというのに、余り嬉しそうではないな)
次いでロレッタは、エリニアが時折苦しそうな視線をひとだかりの一角に向けていることに気付いた。その視線の先には、矢張り同じ様に苦しげな表情を浮かべている美青年の姿があった。
(そういうことか)
ロレッタはすぐに、ピンときた。エリニアと件の美青年はきっと、両想いの間柄なのだろう。しかしファブランド侯爵という絶対的な権力者の意向には逆らえず、また村人達の期待もあって、エリニアは泣く泣く養女として迎えられる決断を迫られたに違いない。
(これもひとつの悲恋というやつか……しかし私の出る幕じゃないな)
一切の興味を失ったロレッタは、今夜の宿を求める為に村一番の地主宅へと足を向けた。一晩だけ、厩の隅を貸して貰えないかと交渉する為である。
●血の異変
その夜、ロレッタは弾ける様な勢いで飛び起きた。
(……血の臭いか?)
ロレッタの超人的な嗅覚が、どこかで大量の血が流されている事実を捕捉した。その現場は、どうやら然程に遠くはなさそうである。
愛用の長刀片手に大地主の厩の隅から飛び出すと、ロレッタは漆黒に包まれた村道を駆けた。闇の中を走るにつれ、血臭は次第に強くなってくる。
(あそこか)
村外れに墓地がある。その傍らに立つ小屋の中から、僅かな光が漏れ出ていた。
ロレッタは気配を殺しつつ件の小屋へと接近し、中の様子を伺うことが出来る小さな木窓の隙間に右目を押し付けた。
小屋の内側で、異様な光景が広がっていた。
土間の床には魔法陣の様なものが大量の血で描かれている。その中央で、見覚えのある人影がのっそりと立ち上がろうとしていた。
夕刻、養女として旅立つエリニアを悲しそうに見つめていた、あの美青年だった。傍らには別の黒い影がうずくまっている。こちらは見たことも無い中年男だが、恐ろしく醜い容貌と、唇から覗く二本の鋭い牙状の犬歯が特徴的だった。
(吸血鬼か)
長刀の白刃を鞘から抜き払いながら、ロレッタは小屋内へと飛び込んだ。
醜い中年男の吸血鬼は驚愕の形相で振り向いたが、起き上がりつつあった美青年は、こちらも同じく吸血鬼然とした牙を覗かせつつ、獰猛な顔つきで激しく吠えた。
「そんな……カーゼルッ! やめて、目を覚ましてッ!」
小屋の隅から、若い娘の声が響いた。エリニアだった。後ろ手に縄で縛られ、衣服がところどころ破れ、更には全身至る所が傷だらけだ。
カーゼルと呼ばれた美青年は、端正な顔立ちに凶暴な攻撃性を思わせる怒りの表情を浮かべ、エリニアに襲い掛かろうとしていた。
(狩るよりも、まずはあの娘を救い出す方が先か)
孤高の吸血鬼ハンターとして中位以上の吸血鬼を幾人も滅ぼしてきたロレッタにとって、目の前の二体の吸血鬼は決して強敵とは思えなかったが、エリニアを巻き込む訳にはいかない。
ロレッタは長刀を振るって牽制を加えつつ、エリニアの傍らへと跳んだ。と思った次の瞬間にはエリニアの小柄な体躯を肩に担ぎ上げ、全力で小屋を飛び出した。
●陰謀への挑戦
エリニアを救出したロレッタは夜通し駆け続け、朝になってファブランド侯爵領都シェネルに辿り着いた。このシェネルの冒険者ギルド支部へと飛び込んだところで、漸くひと息つくことが出来た。
ロレッタは驚いて飛び出してきた受付嬢に事情を説明し、エリニアを保護する為の手続きを取らせた。その一方で受付カウンター横の休憩スペースで、何があったのかとエリニアに問いかける。
傷だらけの顔を涙で盛大に濡らしながら、エリニアは嗚咽交じりに事の次第を語り始めた。
どうやらエリニアは、恋人であるカーゼル・ラゾリという美青年と共に、シグロ村から夜逃げしようとしていたらしい。
エリニアとカーゼルは両想いの恋人同士であり、エリニア自身はファブランド侯爵の養女になるつもりなど、毛頭無かったのだ。
そしてふたりは夜の墓場で落ち合い、さぁこれから夜逃げだという段になって、あの醜悪な中年男が襲い掛かってきたのだという。
中年男はエリニアとカーゼルを一瞬で叩きのめし、そのまま殺害しようとしていた。ところがカーゼルの顔を見た途端、中年男は凶行の手を止め、ふたりを墓地横の小屋の中へと連れ込んだ。
その後は、ロレッタが見た通りの展開である。
(あの中年男が吸血鬼だったのは間違い無い。そしてカーゼルは、吸血鬼化の儀式を施されていた)
吸血鬼ハンターたるロレッタは、吸血鬼が眷属を生み出す儀式についてよく知っている。カーゼルは間違い無く、あの醜い中年吸血鬼の眷属にされた。しかし何故カーゼルを眷属にしようと思い立ったのか、その理由はよく分からない。
そしてひとつだけ、懸念がある。吸血鬼化したカーゼルがエリニアに対して、異様な執着心を抱いているかも知れないという点であった。
小屋の中でカーゼルは明確な敵であるロレッタではなく、無力なエリニアを標的とした。或いはカーゼルはエリニアを最初の食料として見定め、執拗に狙ってくる可能性がある。
それにしても何故、あの中年吸血鬼はエリニアとカーゼルを襲ったのか。
(……何か、裏があるな)
夜逃げしようとしていたエリニアを、たまたま偶然、あの吸血鬼が襲ったというのだろうか――疑問を抱いたロレッタは懐から幾らかの銭が入った袋を取り出し、受付嬢に手渡した。
「冒険者を何人か雇いたい。あの吸血鬼が現れた経緯を調べたいのだ」
ロレッタ自身はファブランド侯爵家について調べてみる腹積もりらしい。吸血鬼の出現とファブランド侯爵家の活動が、どうしても無関係とは思えなかった。
解説
マスターより
リプレイ
リーンエス王国ファブランド侯爵領都シェネルは王都グランスパーダ程ではないものの、その美しい街並みや整った街路、或いは町行くひとびとの裕福そうな雰囲気から見て、町全体が平和で穏やかな空気に包まれていることがよく分かる。
ファブランド侯爵の領地経営もどうやら優秀らしく、個人の収入に応じた租税額の変動設定や外敵排除の為の防衛施策、天候不順時の備蓄食料開放政策等、実にきめ細かく、市井に寄り添った行政力で多くの領民から慕われ、信頼されている様だ。
現当主はクウリ・ファブランド侯爵、45歳。ファブランド家は元々始まりの百家に連なる由緒正しい家柄であり、その家系の歴史も古い。周辺には数多くの寄り子貴族の領地が連なり、リーンエス王国内でも決して小さくはない勢力を長年維持し続けている。
ファブランド侯爵家は代々貴族派ではあるが、王党派とそりが合わないという訳でもなく、自らの主張ははっきりと示しながらも、王党派とは穏やかに交流するだけの度量があるらしい。
シェネルの中央には、ファブランド侯爵邸が広大な敷地を構えている。そのファブランド侯爵邸へと続く大通りをハヤト=ガラン=ヴォルファング、ルアンナ・ミュラー、ロレッタ・レーゼンの三人が肩を並べて歩いていた。
ロレッタが身銭を切って冒険者を募集したところ、いの一番に名乗りを上げたのがルアンナだった。
「貴女のお名前を見て、すっ飛んできましたよロレッタさん!」
早朝、シェネルの冒険者ギルド支部に勢い良く飛び込んできたルアンナに、ロレッタは一瞬驚きの色を見せていたのだが、ルアンナの実力はロレッタも既によく知っており、穏やかな笑みを湛えてその参戦を歓迎した。
次いで顔を見せたのが、ハヤトだった。
「まさかこんなに早く再会出来るとは思ってなかったが、会えて嬉しいぜ」
日頃はブレイブファング傭兵団の長として凛々しく男前な姿を崩さないハヤトだが、ロレッタの美貌と豊満で艶やかな肉体美の前では多少、頬が緩んでいた。尤も、ロレッタ自身が女性としての自我を意識していない所為か、ハヤトの笑顔は単なる友好の証という程度にしか受け取っていない様子だったが。
「領地経営の手腕には問題無し……模範的な領主といったところでしょうか」
ファブランド侯爵邸の正門を遠目に望む位置で足を止めたルアンナが、渋い表情をハヤトに向けた。
一方ハヤトはルアンナとロレッタのふたりと合流する直前まで、旅芸人一座の一員を装って町中での聞き込みを進めていたが、ファブランド侯爵家そのものについてはゴシップや噂話の類はほとんど聞き出せなかった。
「けどよ、輿入れの件はどうにも、色々引っかかる点が多かったな」
「そうですね……例えば選定基準にしても、直接ファブランド侯爵と面談するのではなく、いつの間にか決まっていた、みたいなことをエリニアさんも仰っていましたね」
ハヤトの言葉を受けてルアンナがロレッタに水を向けた。ロレッタもその点については合点がいかぬといった様子で腕を組み、小首を傾げている。
シグロ村でロレッタが謎の吸血鬼から救い出した孤児の娘エリニア・ストゥは、そもそも何故自分が選ばれたのかが分からないと、泣き腫らした目で冒険者達に訴えかけていた。
何か、裏がある――ロレッタの疑念は同時に、ハヤトとルアンナの胸中でも鎌首をもたげていた。
この時、ルアンナはエリニアの落ち込んだ表情を思い出していた。ルアンナ自身、半ば強制的に養女に出された過去がある。結果的に幸せを掴むに至ったから良かった様なものの、矢張り己の意思とは無関係に人生を曲げられるということについては、決して快く思ってはいなかった。
「ファブランド侯爵家を直接叩いても埃が出ないなら、輿入れの件から探りを入れてみましょう」
「……だな。侯爵の慈善活動を新作演目のネタに使いたいって方向で聞き込みを続けてみるぜ」
ルアンナとハヤトは互いに頷き合い、大通りの左右に散った。
残されたロレッタはひとり、ファブランド侯爵邸をじっと睨み据えている。
「何を企んでいるかは知らんが、必ず尻尾を掴んでやるぞ」
低い声音で呟き、ロレッタは踵を返した。
●シグロ村を望む
ファブランド侯爵領シグロ村は普通の農村である。
家屋が並ぶ居住区域の周辺を数多くの広大な農地が取り囲み、更にその外側には森や丘、草原などが広がっている。
そのシグロ村の入口へと続く馬車道を、一台の荷馬車と二頭の馬が連なる様に進んでいた。荷馬車の御者台ではケン・Z・ブラッドリーが手綱を握り、荷台にはセリオス・オーガストとだわ、そしてフード付きのマントを頭からすっぽりと被っているエリニアの姿があった。
二頭の馬の鞍上にはロゼットとツィーラ・イェレミースが跨っている。馬も荷馬車も、シェネルの冒険者ギルドで借りた。雇い主のロレッタが必要経費だとして、これらの借り入れも手配したのである。
「あれがシグロ村かー。何か、見た目には普通の農村って感じだけどねー」
ツィーラは左掌を額の辺りで帽子のひさしの様にかざしながら、シグロ村の全景を凝視した。馬車道から村道に入る付近に、時折ひとの姿が見えた。
「犯人は現場に戻るという言葉もあるし、気を付けましょう」
隣りの鞍上でツィーラに応じながら、ロゼットは妙な既視感を覚えた。ツィーラがどことなく、見覚えのある他人に思えたのである。
(……ツィーラってどことなく、あのひとに似てる様な……?)
そんなことを思いながら、しかし今は任務に集中すべしと頭を切り替える。如何にしてエリニアを表に出さずに調査を進めることが出来るか――冒険者としての手腕が問われることになろう。
「ここから先は、別行動だ。俺は距離を取って村に入る」
セリオスが愛用の弓を背負って荷台から跳び下り、馬車道の左手に広がる森の奥へと走ってゆく。彼は周辺警戒を兼ねての遠距離支援を担当する運びになっていた。
敵が吸血鬼だけとは限らないと考えての、遠距離支援である。敵に直接姿を見られずに警戒することは、護衛任務の基本のひとつといって良い。
「しかし、よく決心してくれたな。色々辛いだろうが、宜しく頼むぜ」
「はい……私もまだ、カーゼルを諦めた訳じゃありませんから……」
御者台から振り向いたケンに、エリニアはフードの下から幾分疲れてはいるものの、しかし強い意志の光を宿した視線を返した。
そんなふたりのやり取りを横で聞き流しながら、だわは馬車道右手の平原に視線を走らせる。その先に、件の墓地と墓守小屋がある筈だった。
エリニアの話では、醜悪な中年吸血鬼はどうやら村の外から侵入してきたらしいのだが、どの方角から来たのかは分からない。
「吸血鬼って昼間は現れないよね?」
「……だな。現場を調べるにしても、夜までに済ませておくべきだろう」
ツィーラに応じながら、だわはエリニアに視線を流した。エリニアも墓地の方向にじっと瞳を据えている。今ならまだ村人も手を付けていないだろうから、墓地と墓守小屋周辺に何らかの手がかりが残されているかも知れない。
「村に入る前に、先にあっちを調べるか?」
ケンもエリニアに倣って右手方向へと面を巡らせた。既にロゼットとツィーラは村の入り口へと馬蹄を響かせている。
「その方が良いだろう。夜に墓地周辺をうろつくのは危険だ」
だわの同意を得て、ケンは手綱を操り、墓地へと続く脇道に荷馬車を向けた。セリオスが、先行して墓地へと走るのが視界の隅に見えた。吸血鬼が潜んでいる可能性を考慮し、敵が居るならば先制攻撃を仕掛ける必要があった。
(中年吸血鬼は何故、カーゼルを眷属にした? そもそも、エリニアを襲った理由は何だ?)
周辺に警戒の視線を走らせつつ、だわは答えの出ない疑問を何度も復唱した。或いは、件の墓守小屋を調べれば何かの手がかりが得られるかも知れない。
●謎が謎を呼ぶ侯爵家
再び、領都シェネル。
朝からファブランド侯爵邸付近で聞き込みを続けていたアステルは、手応えがあるのか無いのかよく分からない感触に、小首を傾げながら侯爵邸裏庭に接する小道を歩いていた。
「カーゼルさんを知ってるひとは、この町には全然居ないんだね……」
ふと足を止め、自身で描いた三枚の似顔絵を両手で重ねる様にして掲げてみる。
エリニアから聞き出したカーゼルと、彼女を襲った中年吸血鬼の似顔絵。そして、シェネルで聞き込みしたクウリ・ファブランド侯爵の似顔絵だ。
当然ながらファブランド侯爵は町中の全員がよく知っていた。余り特徴の無い凡庸な中年ヒューマンだが、誰が見ても侯爵様だ、よく描けていると褒めてくれた。
そしてファブランド家が領内から毎年ひとり、孤児の娘を養女に迎え、裕福な他家へ輿入れさせている事実も皆がよく知るところであった。誰もが口を揃えて、大変素晴らしい慈善活動だと称賛の声を贈っている。
ここまではアステル自身も、ある程度は予測出来ていた。
問題は、残る二枚だ。
カーゼルに関しては、シェネルの住民は誰ひとり知己の者が居なかった。相当な美青年ではあるが、ファブランド侯爵の若い頃とは全く似ても似つかない顔つきだった為、本当に誰も知らないのだろう。
そして意外だったのが、中年吸血鬼の方である。大半の領民は知らぬとかぶりを振ったが、極一部から、ファブランド侯爵邸の下男トレンプ・ロッドではないか、との声が上がった。
噂によれば、このトレンプなる50歳程の男は醜悪な容貌ながら男色趣味があり、美青年と見るとついつい仕事の手を休めて見入ってしまう悪癖があるらしい。ここ何年かは余り外では姿を見かけなくなったが、時折夜の裏庭で目撃されているのだという。
そしてもうひとつ、アステルは面白い噂話を耳にしていた。
これも本当に極々一部の領民しか知らぬ話であったが、ファブランド侯爵は外出の際、常に黒塗りの大型馬車を用いているのだという。これが見ようによっては巨大な棺桶にも思える奇妙な馬車であり、網目格子の窓の奥にはファブランド侯爵以外にもうひとり、誰かが同乗している様にも見えるらしい。
この辺の情報を得る際には、アステルは詳細を聞き出すのに中々苦労したのだが、そこは事前に準備しておいた切り札が威力を発揮した。
「じゃじゃーん! とっておきのコレと、ギブアンドテイクなら如何かな?」
酒場の裏で何人かの人夫連中から情報を聞き出す際、アステルが持参したドワーフ王国製の貴重な蒸留酒を差し出したところ、人夫連中は途端に口が軽くなった。
噂によれば、ファブランド侯爵は時折馬車の中から響く小さな鈴の音に怯える様な仕草を見せることがあったらしい。まるで彼自身が誰かに仕える召使いの様な所作だったとか。
(え、どういうこと? ここで一番偉いのは侯爵様じゃないの?)
アステルは、よく分からなくなってきた。そこで、夜になってからハヤトがファブランド侯爵邸内に潜入するという話を思い出し、件の馬車と、邸内でのファブランド侯爵の立ち居振る舞いを調べて来て貰おうと思い立った。
ハヤトの居場所は、すぐに分かった。旅芸人一座の一員という触れ込みでシェネルの町中を歩き回っている為か、自然と注目が集まっているらしい。
アステルが公園のベンチで休憩を取っているハヤトに声をかけると、丁度ルアンナとロレッタもそれぞれの情報収集を終えて切り上げてきた。
「例の輿入れ……とんでもない嘘っぱちみたいですね」
ルアンナの渋い表情に、ハヤトも同様の顔色を浮かべて頷き返す。一般人には分からなくとも、冒険者の情報収集力にかかれば、異常な点が次々と炙り出されてきたという訳である。
●ファブランド侯爵
シグロ村の墓地を調べたケン、だわ、セリオス、エリニアの四人は、幾つかの収穫を得ていた。
まず、件の中年吸血鬼は領都シェネルの方角からシグロ村へと到達していた。セリオスの鋭い観察眼が、領都方面から続いている足跡を発見したのである。
そして墓守小屋内には未だ、吸血鬼化儀式の血染めの魔法陣が残されている。中年吸血鬼とカーゼルはロレッタの乱入を受けて、後始末もせぬままに慌ててこの場を去っていったのだろう。
「このお粗末っぷり……どう見ても上位や中位の吸血鬼らしからぬ間抜けさだな」
小さく肩を竦めるケン。だが問題は、件の吸血鬼ふたりが今どこに潜んでいるか、だ。その点については、セリオスが更なる追跡の結果、ほぼ決定的といって良い結論を導き出していた。
「どうやら村の北にある粉挽き用の風車小屋に隠れている様だな。足跡がしっかり残っている」
「昼間なら、主導権はこっちにある。どうする?」
セリオスの報告を受けて、だわが訊いた。
ケンもセリオスも、腕には自信がある。だが同時に、今はエリニアという防衛対象が同伴している。有利不利の度合でいけば、プラスマイナスゼロといったところか。
「ロゼットとツィーラと合流し、村での聞き込みが終わってからの判断だな」
セリオスの提案に、誰も異論は無かった。
そして村内のロゼットとツィーラは、思わぬ事態に遭遇していた。ファブランド侯爵が自らシグロ村に出向いてきている現場に遭遇したのである。
棺桶を思わせる漆黒の巨大な馬車でわざわざ足を運んできた理由は、エリニアとカーゼルが行方不明となったことを受けて、ふたりの捜索を指揮すると同時に、シグロ村のひとびとを見舞う為でもあったらしい。
「どうか皆さん、ご安心下さい。例えエリニア嬢がこのまま行方知れずとなったとしても、養女輩出の功を成し遂げた皆さんへの支援は有効です」
広場の演台上で穏やかに語りかけるファブランド侯爵のその姿は、領民想いの良い領主像そのままだ。
しかしその姿を遠目に眺めていたロゼットとツィーラは、何となく違和感を覚えていた。その違和感の正体が何なのかは、まだふたりにも分からない。
「でも、妙なことが分かったねー」
エリニア周辺について聞き込みしたところで、ツィーラは奇妙な情報を得ていた。エリニアは確かに孤児ではあるが、彼女の両親はシグロ村の農民だった。だがエリニアが幼少の頃、彼女の両親は吸血鬼と思しき怪物に殺害された。親を失ったエリニアは同じ村内の叔父叔母夫婦に引き取られたらしい。
「ここでも吸血鬼なんだよねー。っていうかさ、ギルドで聞いたんだけど、ちゃんとトムラワレテない死体がアンデッドになるって話だったけど、ここってちゃんとお墓もあるし、誰が亡くなってもしっかりトムラワレテるよねぇー?」
なのに十数年前と今回、二度に亘って吸血鬼が出現している。そんなことが普通、あり得るだろうか。しかもその二回ともエリニアの周辺だ。偶然と呼ぶには余りに不自然過ぎる。
一方、ロゼットはカーゼル周辺についても聞き込みを進めていたが、彼自身は確かに美青年ではあるものの、取り立てて目を引く様な経歴は無く、ごく普通の村民だったらしい。両親や祖父母も健在で、特におかしな傾向は見られなかった。
「さて、折角だし……侯爵様とも少し、お話していきましょうか」
「うん、何か聞けるかも知れないし」
ロゼットとツィーラは演台を降りて黒塗りの馬車へと向かおうとしているファブランド侯爵を呼び止めた。勿論相手は大貴族だ。それなりの礼を尽くしての申し入れとなった。
「はて、何か御用でしょうかな」
「実はエリニアさんのことで少々……私は冒険者の神官なのですが、エリニアさんの失踪に吸血鬼が絡んでいるとの情報を得た為、冒険者ギルドからの調査依頼を承りました」
軽くカマをかけてみたロゼット。ファブランド侯爵の表情が一瞬で青ざめた。そしてその時、黒塗り馬車の中から小さな鈴の音が響いた。
「そ、そうでしたか……いやしかし、大変申し訳ないのですが私も領都での仕事が残っております故、今日のところは失礼させて頂きたい。お話の続きは領都の我が自邸にてお伺い致しましょう」
ファブランド侯爵は有無をいわさぬ勢いで黒馬車に乗り込んでいった。
轍の音を響かせながら去ってゆく黒馬車の後姿を、ロゼットとツィーラは妙な顔で見送った。
「あの馬車……他にも誰か乗ってたね」
ツィーラの漠然とした声に頷いてから、ロゼットは墓地へ向かうといい出した。元々墓地と墓守小屋も調べるつもりでいたのだが、ケン、セリオス、だわ、エリニア達が先に調べてくれるらしいということで、後回しにしていたのである。
だがこの後、ロゼットとツィーラは思わぬ情報に接した。
セリオスの分析でふたりの吸血鬼が粉挽き用の風車小屋に隠れているらしいことは分かった。だが、五人の冒険者が揃ったところでその風車小屋に乗り込んでも、中はもぬけの殻であった。
更に周辺を調べたところ、だわとセリオスが大型馬車の轍を発見した。
「あ……まさか」
ツィーラは目を丸くして、黒塗りの馬車が去っていった方向に視線を走らせた。
「どうやら、敵も馬鹿ではないらしい……こっちが冒険者の人数揃えてエリニアを護衛していることに勘付いたんだろうな。敗北必至の襲撃よりも、逃げを選択したんだろう」
だわの冷静な戦術分析に、誰もが黙然と頷き返す。だわ自身、この人数の冒険者を相手に廻すとなれば逃げの一手しかないと考えていた。
●恐怖の推測
その夜、ハヤトはファブランド侯爵邸内に潜入を果たした。
裏手から黒塗りの巨大な馬車が敷地内に乗り込んできたが、それ以外は邸内に動きらしい動きはない。
それにしても、とハヤトは考える。件の輿入れが、実は何ひとつ真実を語らぬ出鱈目だったことには、相当に驚いた。
ルアンナ、ロレッタと共に冒険者ギルドの情報ネットワークをも活用して調べ上げた結果、養女となった娘達の生家や親族、或いは育ての親といった者達に対しては、彼女達はそれ以降、一度も姿を見せていないことが分かった。
その理由としては、例えファブランド侯爵家の養女ではあっても元々は平民出身であるが故に、嫁ぎ先が養女の生家との関わりを嫌っている為、敢えて連絡を取らせようとしていない、というのが一点。
そしてもうひとつ別の理由としては、娘からの手紙が届き、現在も嫁ぎ先で元気に暮らしていることが分かった為、敢えてそれ以上の関わりは持とうとしなかった、ということも挙げられてる。
いずれも尤もらしいといえば尤もらしいのだが、それ以前に衝撃的な事実が判明していた。
どの養女の嫁ぎ先も、実在していなかったのである。
では、彼女達は一体どこへ消えたのか?
ハヤトは背中にうすら寒いものを感じながら、裏庭から居館本宅へと繋がる外廊付近でじっと身を潜めた。
闇の中に、複数の人影を認めたからである。
「……トレンプめ、また下らぬ趣味を優先させおって……我が主君があのエリニアなる娘はもう要らぬと仰せだから良かったものの、本来であれば処刑ものだぞ」
ハヤトはアステルから借りてきた似顔絵と見比べてみたが、声の主の顔はその誰とも異なっていた。
「ロジェイル様、レムアルス様にこのことは……」
「当然、伏せておく。わざわざ我が主君の御心を、その様な下らぬ戯言でお汚しになる必要は無い」
ロジェイル様と呼びかけたのは、ファブランド侯爵だった。まるで、ロジェイルなる人物の方が圧倒的に身分が上だといわんばかりの恭順姿勢であった。
そしてそのロジェイルと呼ばれた男の口元には、二本の鋭い犬歯がちらりと覗いていた。
ハヤトは確信した。このファブランド侯爵邸こそが、今回の一連の吸血鬼問題の総本山に違いない、と。
(あのロジェイルって吸血鬼……ヤベぇな。相当、出来る奴だ。ここは一旦、退くか)
身の危険を感じたハヤトは、己の気配を敵に察知される前にファブランド侯爵邸を辞することにした。
シェネルの冒険者ギルド支部にハヤトが引き返してくると、ルアンナとロレッタ、アステルの他に、シグロ村に出向いていた冒険者達とエリニアも帰着していた。
ハヤトは先ず、ロジェイルなる男の似顔絵をアステルに描かせた。記憶が鮮明なうちに情報として纏めておきたかったのだ。
だが、ここでロレッタが思わぬ反応を見せた。
「この男は……」
曰く、ロレッタの両親を殺した吸血鬼にそっくりだ、というのである。これだけでも衝撃的な展開なのだが、ハヤトが耳にしたレムアルスなる人物の名を冒険者ギルドの情報網に照らし合わせてみたところ、更にとんでもないことが判明した。
ファブランド侯爵家の数代前の当主に、レムアルス・ファブランドなる人物の名が記されていたのである。
ロジェイルと呼ばれた男が我が主君と呼んでいた事実から鑑みて、ロジェイルの親の吸血鬼に相当すると見て良いだろう。
「おい、ちょっと待て……ということは、今のクウリという当主は何なんだ?」
ケンは問いかけながらも、既に自分自身の中ではひとつの推論を立てていた。
即ち、ただの傀儡に過ぎないのではないか、と。
そして同時に、誰もが抱いた疑念のひとつが半ば自動的に解消した。今まで養女として他家に嫁ぎに出されていた娘達の行方についてである。
ファブランド侯爵邸が吸血鬼の巣窟であるのならば、恐らく彼女達は既に、この世には居ない。全員、吸血鬼の餌として血を吸い尽くされ、エーテルを全て奪われたに違いない。
エリニアは、震えが止まらなくなった。もしあのまま大人しく養女に迎え入れられていたら、彼女も同じ運命を辿っていたのだろう。
場が、一気に暗くなった。
ここでルアンナは空気を明るくしようと、ツィーラに引きつった笑みを向けた。
「あ、そういえば……髪、切ったんですか? ショートヘアも似合いますね」
「えー? あたし達、今回が初対面だけどー?」
でへへへーと笑いながら頭を掻くツィーラ。
ルアンナは雰囲気を明るくするどころか、思わぬ返答に却って全身が凍り付いてしまっていた。
一方、ハヤトは父親のことをロレッタに訊こうと思ったが、やめた。今の彼女はロジェイルへの敵愾心で、頭の中が一杯になっている様に見えた。
(まぁ、また機会はあるさ)
この頭の切り替えの早さが、ハヤトという男の魅力でもあった。
マスターコメント
ミドルシナリオ難しい 報酬:標準8 / 6〜10人
2022年03月12日 17時58分35秒 公開
相談掲示板
ヒーラーの神官戦士ロゼット、参加するわ。よろしくね。 出来ることはいくつかあるようだけど、分担になるかしら。 ・シグロ村に行って調べものをする ・エリニアを吸血鬼から護衛する ・ファブランド侯爵について調べる 「状況」に行動例として挙がっているのだと、こんな感じかな。 全部が必須ではないけど、エリニアの護衛は付けた方が良いかも。 私はまだ決めていないけど、謎の吸血鬼はカーゼルと面識が あるような話だったから、シグロ村に行ってカーゼルのことを 調べてみようかな、とか。皆の考えを聞いてから決めるわ。
キャスターのルアンナです、よろしくお願いします。 うーん、今のところ謎だらけですね…。 ファブランド侯爵が何を企んでいるのかもそうですが、ガーゼルさんをわざわざ眷属にしたのかが個人的に気になりますね。夜逃げを阻止するだけならそんな事しないで良いわけですし…。 個人的な行動としては、ロレッタさんと一緒に侯爵について調べたいです。他に養女として送られた女性からその後手紙とかが親元に届いてないかとか探ってみたいですね。
ウォーリアだ。だわと呼んでもらえれば。よろしく頼む。 俺はエリニアの護衛に手を挙げておこう。 とはいえ情報収集が一番の目的、か。 夜間は危険度が高いだろうから、保護されているギルドかどこかに拠点をとって護衛をするつもりだが…… 昼間ならエリニアを近場へ連れ出して聞き込みをするという手も無くはないだろうか。……いや、領都では敵が吸血鬼だけとは限らないから連れ歩くのは危険か。 ふむ……。中年吸血鬼ははじめエリニアとカーゼルを殺そうとしていたが、カーゼルを眷属化することを優先した……と。 カーゼルを巻き込むことでエリニアが遠くへ逃げることを阻止しに来ている気もする。憶測に過ぎないがな。
ツィーラ・イェレミースだよぅー! みんな、よろしくねっ! ふんふんー。 そんじゃあ、シグロ村は侯爵様のところへ行くはずのエリニアが居なくなってたぶん大騒ぎだろうねー。 でも調べないといけないし、うーん。 じゃあじゃあ、あたしはシグロ村の、えっと吸血鬼が現れたのがお墓だっけ? そこを調べてみようと思うよー。
私は他3人の動き方にもよるけど、シグロ村に行こうかな。 カーゼルのこと、エリニアのこと、聞き込みしてみようかと。 エリニアの安否は伏せておくわね。誰が敵か分からないし。 ツィーラとは、行き先が近いから同行もできるかな? 墓地に行くなら近くの、小屋で儀式の痕跡を見ても良いかも。 エリニアを外に連れ出すのは、侯爵側に所在がバレた場合、 面倒が増えるかもしれないわね。新たな敵とは限らないけど。 養女のその後については、シグロ村でも聞いてみましょうか。 どこかで食い違い、嘘を言ってる人が出るかもしれないし。
No.6
ウォーリアのアステルです。 宜しくお願いしますね! 私はファブランド侯爵について調べてみるつもりだよ。 勿論、行動の被り諸々で、他のコトをするのもOKだから、言ってやってね。 取合えずはファブランド侯爵の家場所…ギルドでも分るかな? それから侯爵の家の近所の噂、容貌を知っている人が居れば容貌を絵画で。 あと、ちょっと侯爵の調べとずれると思われるかもだけど、 カーゼルさんの似顔絵も描いておいて、コレも一緒に見覚えが無いか聞くつもりだよ。
うんうん! 行く先はほとんど同じだもんねっ。 いっしょに行こうー、ロゼット! そっか、そうだね。 吸血鬼たちが入ってた小屋は調べないとだねー。 でへへー、忘れてたよ、ありがとぅー! あたしには何があやしいかはわかんないかもだけど、しっかり調べてくるね。
おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな! まさか、またボンキュッボンの吸血鬼ハンターちゃんに会えるとは思ってなかったぜ♪ わからねぇ事だらけだからな、俺はファブランド公爵が何で養女を統治領の村々から集めては他家に輿入れなんざさせてんのかって方面から調べてみるつもりでいるぜ! 過去にどこの誰に養女を輿入れさせて来たのかとか、その後その相手とはどんな関わりを持ってんのかとかその辺も聴き込みやら必要なら屋敷に忍び込んで手掛かりがねーかとか調べてくんぜ!!
>ツィーラ ええ、よろしくね。吸血鬼はもう移動してると思うけど、 犯人は現場に戻るという言葉もあるし、最低限の警戒は しておきましょう。 >侯爵を調べる人 大丈夫とは思うのだけど、領都で調べものするなら、 夜間だけでもエリニアに付いてあげてもらえないかな。 護衛を宣言してるのが、だわ以外に居ないから。 装備・スキルを揃えて、夜間はエリニアに付く、ぐらいで 良いのだけど、シグロ村まで行くと往復は厳しそうだから…。
・・・ん、遅くなってすまん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む とりあえず俺も護衛の予定だ。 とはいえ情報収集がメインだからどうにかエリニア込みで情報収集する必要はあるか しかしカーゼルの顔を見て殺すのをやめたということはこの吸血鬼はカーゼルを知っていたということだろうか
遅くなってすまん ウォーリアーのケンだ よろしくな んーやはり情報を得ようとするなら村での情報収集が大事になるだろうな 情報を得るのにエリニアが必要かといえば微妙なところだが、エリニアがいることで釣り出せる敵がいそうなことを考えると悩みどころだな 誰か背格好がにている人が変装して演じるという手もなくはないか? 戦闘になりそうなのはエリニアの護衛だと思うんで、現状護衛で動くつもりだ
明日の朝出発だな。 ぎりぎりになってすまないが、俺の方での動き方をいくつか。 > 護衛中の調査 エリニアに変装するのは良さそうに思えるが、問題は護衛班3人の中だと該当者が居なさそうなところか。 エリニアを連れ回すなら、面立ちが隠れるような布でも被ってもらうとかだろうか。却って目立つかもしれないが……。 > 交戦について 祭刀とヒールを持っていく。 交戦時は問答を交えて敵の動向から目的を伺いつつ、エリニアに実害が及ぶ前にカバリングで防ぐ方針で情報を集める予定だ。 出発直前にすまないが、間に合えばひとつ認識を合わせておきたい。 俺は、中年吸血鬼は殺すつもりでやるが他の人型(カーゼルや人間)は殺さないよう対処する予定だ。そも吸血鬼を殺すのも楽じゃないとは思うが、念の為。 もし人型でない敵(魔獣など)が出てきたらそちらはとどめを刺すところまでやって良いかと考えている。 時間のない中だが、異論あれば言ってくれ。
まぁ変装できる人がいない以上、顔を隠すなど最低限の準備は必要だろうな 理由としては、最後に故郷を見たいというお忍びで表立ってわかるとまずいからってところか? 吸血鬼に対しては、中年男が出てくるかわわからんがカーゼルが出てくるのは確実だろうな できれば生かして情報を聞き出したいがその余裕があるかどうかだな 他の魔獣とかが襲ってきたらそれは殺っちまっていいだろう
>吸血鬼の生死 エリニアの所が遭遇する可能性は高いだろうから、護衛にあたる人に 一任するわ。万一、シグロ村の方で遭遇したら約束はできないけど。