【人馬】茶色の甘い罠
馬車猪
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シナリオID:1884
オープニング
『茶色の板をよこせー!』
ケンタウロスが帝国軍の砦を包囲している。
何故かは分からないが女性の比率が高い。
『降伏すれば命だけは助けてやる!』
『でも茶色の板がなければ皆殺しだー!』
何を言っているのか籠城中の帝国軍にはさっぱり分からない。
仮にこの場に少し分かる者がいたとしても、理解できずに混乱するばかりだったかもしれない。
●
朝日に照らされながら見張り台に立つ隊長のもとに、砦の経理を任された軍人がやって来る。
「隊長!」
「急報か?」
「休憩の進言と報告があって参りました」
参謀の馬鹿丁寧な返事を聞いて、隊長は軽く息を吐いて砦唯一の見張り台から360度見渡した。
「交代を2人呼べ。お前も交代だ」
隣にいた兵士はほっとする。偉い人の隣で仕事をするのは精神的にもきついのだ。
その雰囲気に気付いた隊長は苦笑し、しかしすぐに表情を引き締める。
「奴等、戦いを心得ているな。以前の襲撃で温存されていた有力部隊かもしれん」
一晩ぐっすり寝た兵士達と交代で地面に降りる。
相変わらず質実剛健を通り越して粗末な砦ではあるが防御力は十分だ。
丸太を連ねた防壁と内部にある頑丈な建物で矢に耐え敵の突撃を防ぎ、蓄えた水と物資で長期の籠城も可能。
国外に逃げる民を守っての戦闘と比べると今は休暇同然に感じられた。
「ケンタウロスの行動は夜間は寝かせないことを目的に矢と雄叫び、昼の間は輸送隊狙いです」
参謀は相づち代わりに敵の行動を要約する。
「この砦が奴等にとって邪魔なのは事実だが数が多すぎるな」
包囲し続けるのも大変なのだ。
帝国軍の常識では、この砦にこだわり続けるより他の土地を狙った方がケンタウロスにとってはマシなはずだった。
「はい、その件についての報告です。おそらく……」
チョコレート狙いなのでは。
そう告げられた隊長は、まず自分自身の耳を疑い、次に参謀の体調不良を疑い、最後に納得してしまい頭が痛くなった。
●
『族長!』
駆け寄る若手は尻尾を元気に振っている。
顔は真面目でも機嫌の良い尻尾が本音だ。
『古老派の部族が1つ興味を示しています。茶色の板が効きました」
『よくやった』
信賞必罰は速度も重要だ。
新生派に属する部族長が、略奪品である塩が入った革袋を渡す。
あの砦を攻める前なら誰もが喜ぶ褒美であったのに、若手の尻尾は力なく垂れた。
『砦の中には茶色の板もあるはずだ』
『はい!』
洗練された甘味に魅せられてしまった若手が、元気よく仲間のもとへ駆けていく。
(こんな場所で足止めされる訳には……だが)
下戸と女性の比率が高いため酒よりも甘味の備蓄が多い砦へ、無意識に視線を向けてしまう。
彼女もまた、茶色の板に魅せられてしまった1体なのだ。
だがまだ理性は残っている。
(少し南へ走るだけでこの豊かさだ。帝国が弱っているうちに少しでも南進する必要が……)
脳が茶色の板の味を勝手に再生する。
口内に唾液が溢れていることに気付き、嚥下してから舌打ちする。
『急がないと』
攻城兵器はないので数で攻めるしかない。
戦力を呼び寄せる間は砦に可能な限りの嫌がらせを行い、戦力集結後は即座に力攻め。
原始的で効率が悪く、しかしケンタウロスの武力があれば確実に砦を落とせるはずだった。
●
包囲された砦の数十倍の規模があるヴァイセントラフ砦で、冒険者ギルド職員が冒険者に対し説明している。
「今回の依頼はケンタウロスに包囲された砦の救出です」
街道から離れた場所にある農村群を守るための砦だ。
この砦から出撃する帝国軍が邪魔でケンタウロスは農村群を占領できない。
「包囲軍は60を超えています」
時間をかければ確実に砦を攻め落とせる数であり、占領ではなく略奪に徹すれば広い範囲に大きな被害をもたらすだろう大戦力だ。
「包囲ではありますが、直接攻撃を仕掛けることはないようです」
睡眠と休息を妨げるために矢を撃ち込む。大声で威嚇する。
砦の水と食料と特に矢を尽きさせるため、水や食料や物資を運ぶ輸送隊を狙い略奪する。
特に後者は有効で、砦へ向かったマジカルポケットが使える軍人は撃退され、輸送隊は半数が引き返しもう半数は荷を放棄してビヒモーと共に逃げ帰っている。
「確認された特異個体は少数です」
それでも、ケンタウロスの戦士はなりたての授恵者程度に強い。
しかも大部分が騎射可能で集団戦術も使う。油断してよい相手では絶対にない。
「依頼の目的は救出です」
再度説明して強調する。
ケンタウロスを殺し尽くす必要はないし、交渉で追い払っても構わない。
国土を与えるのは論外だが物資を差し出す程度なら帝国軍は確実に履行する。それだけ追い詰められている。
なお、冒険者がケンタウロスを倒すなどして力を見せつけないと交渉が成立しないと思われる。
「帝国軍の増援は農村の防衛と住民の避難と護衛で手一杯です」
ケンタウロスは大戦力だ。
策を駆使してもよい。包囲された砦とも連携してもよい。どんなことをしても解決する必要がある依頼であった。
解説
マスターより
リプレイ
『気を抜くなって言われてるだろ。……おい、どうした』
若いケンタウロスが振り返る。
そこにいたのは、喉に矢を受け呆然とした仲間であった。
●
(時間がない)
ロイ・アウレアは籠城中の砦に近づくのを諦めた。
強行軍で今は夜明け前より少し前。
1日の中で最も闇が濃い時間の1つであり、多くの生き物が眠たくなる時間でもある。
砂利などで音が出る地形を避け、ケンタウロスの部隊も避けて砦に入り込むのはロイにとっては容易だ。
が、少ない人数で数十人の人馬を相手にできるのは今だけだ。
(力ずくで来るなら遠慮はしない)
人馬は既に帝国の軍事施設を攻めている。
帝国軍から依頼されたロイ達が奇襲をしかけても全く問題もない。
抱えるだけでも腕力が必要で、引くためには腕力も技術も必要な竜骨の強弓で狙いをつける。
スキルはあえて使わないしそもそも使う必要がない。
最初の矢は幸運も味方し急所に命中。次の矢も致命傷ではないが深手を負わせた。
スキルなしでも戦闘不能にできるほど威力があるのだ。
『敵襲ーっ!』
人馬が力を振り絞って叫ぶ。
途端に闇の向こうから蹄の音が聞こえてくるが、しっかり隠れたロイをすぐに見つけるのは不可能だ。
『うろたえるなっ!』
(若いな)
光源がなくても日中同様に見えるロイは、人馬の若い指揮官がどこにいるか手に取るように分かった。
矢にエーテルを込める。
光の矢と化したそれに気付いた人馬も数体いたが、彼等が反応するよりロイが放ち目標に届くほうがわずかに早かった。
矢が弾けて光の破片が人馬を襲う。
最初の2矢に比べると威力はやや劣り、特異個体である指揮官人馬は矢が突き刺さってもなんとか耐える。
だがその周囲の人馬達には深手を負わせ、未だ太陽の光のない大地に鮮血を降らせた。
『敵は1騎だ。怯えるな、殺せ!』
(後1射)
ロイはもう1回炸光矢を放つと矢をつがえず距離をとる。
360度囲まれたなら格下相手でも万が一がある。正確に表現するなら、万が一が起き易くなってしまう。
(原始的な交渉になるな)
セリオス・オーガストは音も色も気配も人馬達に感じさせない。
迷彩マントも使ってはいるが真に効果的なのはセリオス自身が修めた隠密術と暗視の能力だ。
地面や草の中に自らを紛れ込ませ、暗視で光を使う必要をなくして人馬達を観察する。
(射程は俺とアウレアの半分)
ロイが後退し人馬達が前進している。
つまりセリオスの射程内。
(指揮と戦いを同時にできるか?)
エーテルを自らの中に限界まで貯める。
そして一気に矢に注ぎ込み、人馬指揮官が気付く前に弓を大きく引き狙いを定め光矢を放つ。
『散開っ』
発見するまでの速度も命令するまでの速度も素晴らしく、けれど自らの行動が遅れた。
強大な範囲攻撃魔法を思わせる威力がたった1本の矢に集中し、人馬指揮官が万全な状態でも回避しづらい正確さで大きな下半身に到達。
致命的な部位は外れたが貫通して後ろに飛び出た。
『っ』
戦意は保てていても肉体は悲鳴をあげ口から不規則な息が漏れる。
部下達は暗殺者を探すが、発見できたのは第2の矢が放たれてからだ。
人馬指揮官は当たれば戦闘不能と直感して一か八か回避に集中する。
しかしセリオスはスキルはもちろん基本的となる弓技術も非常に高水準だ。
防御が薄くなった状態で肩を貫かれてその場に崩れ落ちた。
今の帝国軍と比べてもケンタウロスの軍制は拙い。
まだ30体は生き残っているのに、指揮官を失った若い人馬達は部隊としての行動をとれなくなる。
部隊に襲われる可能性がなくなったことで、ロイは後退から逆襲に転じ、セリオスは闇の中から一方的に射撃攻撃できるようになった。
●
「気を付けて帰れよ」
サイラスは借りものの馬を見送る。
体格が良いサイラスとその重装備を運んで来た馬は疲れていて、往路よりずっと遅い速度でヴァイセントラフ砦の方向へ戻っていく。
(敵の増援が来るのは最短で1分半くらいか)
砦に届けられた情報から判断してそのくらいの予測になる。
冒険者なら後10秒は早くできるだろうが、亜人ならそうなる。
「殺さない方が交渉し易いかな?」
複数の判断と戦闘の準備を平行して行う。
戦えば死者が出るのは当然ではあるが、生き物として再起不能になることもあるし戦士として再起不能もあるし休養すれば再起可能の場合もある。
「余裕があればでいいか」
とりあえず、まだ戦えるケンタウロスを狙うことにした。
標的に届く光を発すれば目立ってしまうので、思い切って敵に気付かれるのは諦める。
威圧感と優美さを兼ね備えた竜花琴に矢をつがえては放つを繰り返す。
ただのケンタウロス相手ならこれで十分だ。
サイラスは、スキルなしで駆け出し前衛授恵者の必殺技級の威力を発揮できるのだ。
『まとまって攻めろ!』
「まとまると楽なんだよな」
若い人馬が隊列を組んで騎射を仕掛けようとして、サイラスが炸光矢で引き起こした光破片の群れで粉砕された。
●
「やっと薄暗くなったよ」
地平線のあたりが少しだけ明るい。
まだランタンなしでは正直辛いが、これだけ明るくなればランタンもあまり目立たない。
「ケンタウロスの特異個体は機動力も射程も上だからこっちからは手が出せないかな……」
アシュリー・ロックハートは百戦錬磨の冒険者ではない。
特異個体に匹敵する身体能力も、高性能や大重量の武器を使いこなす練度もまだない。
「ユズ、私を盾にして!」
それは弱いことを意味しない。
騎射に特化し魔法は不得意なケンタウロス部族にとって、アシュリーが選択した物理防御特化装備は非常に危険な代物だ。
(手は届かないけどっ)
薄暗い空を背景に飛んでくる矢を木の大剣で打ち払う。
無我夢中なので何度も何度も訓練した動きが自然に再現されて、多少の衝撃が骨まで届くだけで深手は負わずに持ち堪える。
背後にサイラス達がいて前方に集中出来るので非常にやり易い。
(来たっ)
砦の方角から重々しい音が近づいて来る。
体格も良く、装備も良好で、若者を傷つけられ怒りに燃えているのに冷静でもある凄腕達だ。
「でも特異個体は少ししかいないっ!」
アシュリーは覚悟を決めて、1体だけ気配の濃い特異個体に挑戦状をぶつけた。
付与術への習熟が足りず特異個体に抵抗される。
が、注意を引きつけるという面では満点だ。指揮が疎かになりケンタウロス全体の戦力が下がる。
200メートルという圧倒的な距離から、アシュリーを狙って矢が放たれた。
彼女単独では無数の矢が突き立った死体になっていたかもしれない。
しかしここにいるのは6人の冒険者で近くに後衛のユズがいる。
援護や回復の術がアシュリーの命を繋ぐだけでなく、状態異常の術が近づいて来たケンタウロスに猛烈な嫌がらせを行い時間を稼ぐ。
『援軍の先遣隊……少ないな。精鋭の無駄遣いか?』
人馬族長は、人類の中に冒険者という精鋭中の精鋭が現れたことを知らない。
「挟み撃ちは回避できたようだけど」
若手人馬の蹂躙を終えてサイラスが前進する。
主に悪い意味で古風な人馬族長はサイラス相手に一騎打ちを仕掛けようとして、まだ暗い大地から壮絶な奇襲を受けた。
(強い)
ロイは矢が指を離れた時点で浅い手応えを感じた。
『気合いを入れろ!』
人馬族長まで2から3メートルの地点で矢が弾け、衝撃波が巨大なハンマーであるかのように人馬の精鋭を襲う。
族長は耐え、側近達は深手を負いはしたが士気は維持している。
地面を巻きこむ形で貫通衝撃射が発動していたが、整備とは無縁の平原を駆け回り生きてきた人馬にとっては平地と同じで倒れはしない。
(伝統的、か)
闇が薄れ暗視の効果が薄れても隠密術の効果は健在だ。
セリオスは死角から強烈な攻撃スキルを行うかどうか一瞬考え、確実に当てる自信がある矢ではなく閃光塗弾を投擲した。
『キャスターもいるだと!?』
光は目を痛めず、しかし精神に衝撃を与えた。
閃光塗弾を知らない特異個体は、冒険者の戦力を過大に見積もることになる。
●
砦救出作戦決行の数時間前。
アルマ・ヴァレンタインはヴァイセントラフ砦の兵站部門にいた。
「被害状況を聞いた感じだとチョコレートの積んだ輸送隊が狙われてるっぽいー……?」
この場の誰よりも小柄でも舐める兵士はいない。
彼女を全く知らなくても、十字架型の鈍器をはたきか何かのように携帯できるアルマを見れば実力を理解できるからだ。
「非常食にもなるから狙われたのかなー……」
軽量高カロリーは軍用糧食に向いている。
アルマはあくまで確認のため、甘味を求める欲ではなく知的好奇心にも従い、用意された板チョコを一かけら口にいれた。
ひっ、と兵士から悲鳴がもれる。
士官も緊張して脂汗を浮かべている。
アルマは笑顔のままで、殺意という表現でも足りない強い怒りを抱いていた。
「このチョコレートは」
予算がなくて質を下げているなら納得もする。
長期保存のために味を犠牲にするのも理解はする。
だがこれは違う。
送られてきた物資を活かす技術が全くないだけだ。
「単純に質が低いだけだからゲテモノ分類ですらないのが余計に腹立たしー……!」
作業台の上の空間が揺れた。
異空間から牛乳、バター、そして大量の砂糖を詰め込んだ大鍋が現れる。
「湯を沸かして。鍋もどんどん持って来て。湯煎して作り直すよー……!!」
本当にぎりぎりまで時間を使い、アルマは交渉のための武器を作っていた。
●
サイラスが青白い光をまとう。
アルマからの援護は拮抗していた戦いを冒険者有利へと傾ける。
自身のエーテルで強化されたサイラスがさらに強化され、自走する防壁つき攻城兵器じみた戦力になった。
貫通衝撃射による衝撃波で数体吹き飛ばす。
半端な魔獣なら四肢がいくつか破壊される威力なのに、人馬達は五体無事なまま地面でうめいている。
『距離をとれ! 奴等の術は長くは続かぬ!』
戦闘能力を維持した人馬20数体が鮮やかに後退して冒険者から300メートルの場所で突撃用の陣形をつくる。
「1分近く続くんだけどなー……」
アルマはむぅと唸り、具体的な交渉をサイラスに依頼する。
力を示して距離が離れた今なら、交渉が成立する可能性があるはずだ。
『……』
『何を言っているのか分からん! 戦士なら己の実力で語れ!』
「何を言っているかが雰囲気で分かるつもりだけどね。最後までやる? おれは構わないよ」
飄々とした口調でもサイラスは強気だ。
激戦に参加しなかった砦から、冒険者に合流するため駐留部隊が出撃している。
このまま戦えば駐留部隊抜きでも勝てる自信もある。ただ、全員が騎馬である人馬を殺し尽くすこともできないと冷静に考えてもいる。
「サイラスさん、やっぱりサポートお願い」
「まあ、止めないけど」
通訳というのは本当に大変だと心底思う。
「これを食べて帰るか、戦って食べられないかだー……!」
どん、と音をたてて大鍋が着地した。
猛烈な甘さだけでなく、ココアパウダー、艶香の蜜花、甘露アリの恵み、新鮮な牛乳によって再誕した元不味い板チョコ、現つくりたて生クリームだ。
マジカルポケットには、調理完了直後の品を運ぶという使い方もあるのだ。
『馬鹿な』
人馬族長は魂が震えた気がした。
亜人と人類との間の喜劇ではない。
人類の文化と生産力に亜人が圧倒されるという、恐怖に満ちた悲劇だ。
なお、それはそれとして想像したことすらない美味な香りに魅了されてもいる。
「ぶっちゃけ輸送コストとか考えると高級品提供はケンタウロスがこう元気に攻め込むとできなくなるとか効くんじゃなかろか」
サイラスから本音が漏れる。
身振りも何もないのに、チョコレートに魅せられた人馬達はサイラスの意図を察して心底恐怖し、弓に矢をつがえてしまったものまでいた。
セリオスが威嚇する。
やるなら矢でぶち抜いて血を生チョコの大鍋に注いでやると目で語っている。
「アルマさん……ありがとう」
ロイは大鍋用の大匙を受け取る。
掬って自ら食し、毒がないことを示した上で人馬へ勧める。
試食用の極小量だ。
そして、極少量でも十分すぎた。
「旨いだろう? 良いチョコは技術と心を籠める必要がある。武力で奪った味では知れてる」
ロイは帝国軍の板チョコを示す。
人馬族長は、魅力的に思えなくなってしまった茶色の板に複雑な視線を向けた。
「亜人と人類の間で平和的解決は難しくても、人を襲わぬなら貴方達の安全と旨いチョコを上層部に掛け合う」
こちらへ進軍中の駐留部隊に目を向ける。
会話を聞いていた部隊指揮官が、地面に倒れる人馬の数を確認してから難しい顔でうなずいた。
●
「はい!」
アシュリーは生チョコが入った小箱を手渡しする。
中身はアルマ作だ。
大鍋で登場させたのは精神的衝撃を与えて交渉を有利にするためで、食べるときやプレゼントするときは常識的なやり方の方が圧倒的に良いのだ。
『つまみ食いをしないとは、なんという自制心だ』
「君、武器を持ったままだと危ないよ」
『あっ』
抱えていた大型弓が小箱に当たり、弾かれた小箱を追って明後日の方向へ消えていく。
「説得成功といえるのかな……」
普段元気なアシュリーが気弱になっている。
死んだ何人かのケンタウロスの葬儀は短時間で終わった。
生き残ったケンタウロスはすぐに気分を切り替え、しかし決して武器は手放さない。
「信賞必罰じゃないけど」
できれば平和的なケンタウロスを優遇したかったのが本音だ。
今の状態が平和とは、とても思えない。
「時間を稼げば有利になるのは人類だ。和戦どちらの場合でもね」
帝国軍部隊指揮官が力強く断言する。
「君達のおかげだ。本当にありがとう」
疲れ傷ついていても、目の光は強かった。
マスターコメント
ショートシナリオ難しい 報酬:標準6 / 6〜10人
2022年02月09日 09時03分02秒 公開
相談掲示板
はじめまして! アシュリーだよ、よろしくね。
No.2
サイラスだ、よろしくなー まあ成立するか自体わからんが、とりあえず雑魚をある程度吹っ飛ばしてから交渉仕掛ける感じかなと。 とりま馬借りれたら借りてかっ飛ばすで良いかなと。 マジカルポケットと交渉、後はチャージングと範囲攻撃になる予定。
ロイ・アウレアです。ヨロシク。 >雑魚をある程度吹っ飛ばしてから交渉仕掛ける感じ 話しを聞いて貰えなかったら、特異個体3体?(部族長・古参に絞る?)を狙うで良いかな? インベイシブアローとかBS系で優位に立てないかな…と。 マジポケと対話系(話術?)は持って行くね。
後2名、来てくれる事を願いダラダラとだがその後に思いついた事を書くね。 ケンタウロスは亜人語だね。と言う事は…言葉での説得が厳しいかもしれないので 肉体言語重視で仕度するのと、サイラスさんの交渉の翻訳用に亜人語適性を持とうかと考えてるがどうかな? 帝国軍部隊には、ケンタウロス(若手)を押さえ続けて貰う(タイムリミット10分) ケンタウロス(主力)には出来るだけ気付かれる前に話を付けたいが戦地が平原なので 接近して来たら範囲技で先頭集団の足や足元(地面)を射抜いて減速 移動が速い程、先頭の躓きに巻き込まれてくれないかな…と期待してます。 集団戦術も使うと言うのが気になってるので 特異個体とケンタウロス達を極力分断したまま居たいが ここは人数(職)がはっきりすると自分も動き易いな(後2名) なので今のところは、特異個体用にBS、(主力)用に範囲技を多く持つね。
っと、肉体言語と書いたが 今回は最終的には説得するつもりなので高級チョコも仕度するね。 (3連投失礼しました。)
・・・・ん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む とりあえずあと一人だな とりあえず交渉するなら主力をある程度を蹴散らして部族長なりを死なない程度に叩きのめして交渉の席に憑かせた方がよさそうだな。 現状だとそのままで話にも乗らないだろうしな。 夜明け前だから暗視とかも一応用意したほうがいいかもな。あとは気づかれるとあれだから隠蔽とかか あとBS系は説明文に特異個体は抵抗が高いとあるからあまり過信しない方がいいと思う。
ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしくねー 肉体言語りょうかいだよー ブルーフレアに回復とか支援とか適当に積んでいくね 汎用は物資持ち込み用にマジポケと 本物のチョコレートを食べさせるのに調理を持ってく予定だよ
>特異個体は抵抗が高い、夜明け前 あぁぁ!ありがとう!付与を上げるか別の手か 持つなら暗視も……となると、マジポケは諦めで ともかく出発する気でギリギリまで動きは考えるね。
追伸、美味しいチョコはアルマさんに任せるw
No.10
とりあえず俺も亜人語持ち込んで翻訳回るかと思ったんだけどどうしよか 最近の抵抗高いは50とか行くとかあるからあんまりデバフは期待しない方が良さげかなと。 とりまマジポケは固定しとく。
では時間も無いので…、サイラスさんに【マジポケ】と【亜人語適性】をお願いします。 自分は【暗視】と【交渉】にするのと、デバフが厳しい可能性が有るなら火力押しに絞るよ。 (汎用とプレの変更は20時位迄ならきると思う。) 狙いは、こっちの方が強いぞと体に叩き込むのと 白旗を上げれば美味しいチョコが食べれるぞ―系です。 ところで、……これって説得になるのだろうか?
何度も書き込んで申し訳ない。 帝国軍部隊にケンタウロス(若手)をお願いすると書いたが 10分後には【全滅】しているかも、なんだね… 全滅して欲しくないので、ケンタウロス(主力)が気付き到着する前に極力数を減らして 後を帝国軍部隊に頼む形にするね。 (主力)が近づいたら足を狙い将棋倒しにするのはそのまま行きます。 流れ的に、特異個体への攻撃参加は遅れると思います。
キャスター、ユズ。……宜しく。 BSの話、ちらっと見えたのと、あと一人で成立だったから、滑り込み。これで、依頼成立。 ボク、付与50近く出せるから、デバフ、大体通せると思う。でも特異個体、射程長いから……当たらず近づけるかが、課題。 ひとまず、ケンタウロスが近づくの、遅らせる為にアーケイン、用意するつもり。 後はメテオライトと、特異個体用に、魔蝕、かな。他に欲しいBS、あれば言って、欲しい。
そうかーユズさんなら!>付与 確定したな!ヨロシクー。 戦いの騒ぎに紛れ、他の者が気を引いてる間に身を低く接近とか スキルで守るならアイアンウォール・ハリケーンウオール・エーテルバリアのどれか…かな? 物理攻撃のメンバーが多いので魔蝕はかなり助かるよ。 移動阻害のフリーズボルトやフレイムゲイズも美味しいが 持てる数が決まってるので、ユズさんの予定にお任せします。
No.15
(肉体)言語で此方とやり合うのは「得」では無いと「説」くから説得でいいと思うけど。 射程勝負に持ち込まれると面倒なんで火力も上だし弓にするわ。殺すまで行かないで良い感じの流れっぽいからその辺は考えて動くわ。