無人の街の聖霊節
馬車猪
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シナリオID:1711
オープニング
街を守る壁は崩れ、焼け焦げた通りにうっすらと雪が積もっている。
帝国南部という比較的安全な場所でも奪還の計画すら立っていない街がまだいくつもあり、この街もその1つだ。
痩せた犬が駆けている。
雪に足跡をつけ、口からは白い息を吐き、野犬にしては綺麗な毛並みを焦げた店舗にこすりつけるようにして急カーブ。
犬に噛みつく寸前だった大型豹魔獣が、勢い余って大型店舗を破壊し崩壊に巻きこまれた。
だがこの街を狩り場にしている敵は1体ではない。
親よりは小さな、痩せた犬より2回りは大きな豹魔獣達が、新鮮な血と肉を得ようと廃屋の中や屋根から飛び出した。
「よくやった!」
人間の声が数ヶ月ぶりに響く。
痩せ犬が尻尾を機嫌良く振り回しながら声の主の背後に回り込む。
「邪魔なんだよっ!」
豹魔獣の子供より小さく、そもそも野生動物よりずっと弱い人間のはずなのに少年は速くて強い。
習い始めて数ヶ月の剣はまだまだ雑で、剣というより棍棒の扱いだ。
しかし経験を積んだ授恵者の体は剣を高速で振り抜き、魔獣の頭蓋を中身ごと砕き、皮膚を切らないまま背骨ごと押し潰す。
わん、と遠くから吠え声が聞こえた。
リットは返り血を拭う時間すら惜しみ、生き残り豹魔獣を放置し来た道を駆け戻る。
「クソッ、何匹いやがる。こんなんじゃいつ取り戻せるかわかんねーぜ」
くぅんと、私等がうけたのは偵察依頼ですよねと、飼い主の武力と庇護は信頼しても頭の方は信用していない痩せ犬がぼやいていた。
●
「ねーちゃんにーちゃん! 久しぶり!」
街の外で冒険者を出迎えたのは、今は発展解消された帝国難民キャンプに住んでいたリットだ。
もとはスラム育ちで帰る場所などない彼は、スラム出身の仲間の生活費を稼ぐため帝国軍からの依頼を結構な頻度でうけていた。
「街を偵察して余裕があるなら戸締まりでもしてこいって依頼だったんだけどよ」
肩を落とす。
最近仲間に加わった元野犬たちは、冒険者の強さを体で思い知らされているので緊張し切った態度で周囲を警戒している。
「あちこちすげー壊れてるし、魔獣も大量にいやがるしで仕事がぜんぜんできねーんだよ」
だから報告した。
犬に手紙をくくりつけて仲間の元へ走らせ、仲間が帝国軍に知らせて冒険者に改めて偵察依頼が出されたのだ。
「クリーパーは……多分いねーんじゃねーかな」
魔獣は街の全域に散らばっている。
街のどこかにクリーパーがいるとしたら、危険を避けるため魔獣が近寄らない場所があると思うのにそういう場所がない、とリットは言う。
「えーっと、結局何すればいいんだっけ」
記憶力もよくない。
仲間が持たせてくれたメモを探そうとポケットを漁っても見つからず、見かねた飼い犬が水食料を載せたソリからメモ入りの鞄を噛んで持ち上げそのまま運んで来る。
「ありがとよ!」
衛生面に問題がありそうだが雑なリットは気にしない。
中堅授恵者の力で思い切り頭を撫でられた犬が、助けを求める目を冒険者に向けた。
「名目は偵察だけど街奪還のためなら何でもしていいらしいぜ」
少人数では崩れた壁の再建は難しいだろうが、開きっぱなしの扉を閉めるだけでも野生動物が入り込むことが少なくなる。
魔獣を倒すか追い払うかしたなら、新たな脅威が侵入しないかぎりこれ以上破壊されることもなくなるはずだ。
「街道もできるらしいし、どんどん街も村も取り戻して行こうぜ!」
帝国の庶民は、こんな状況でも元気であった。
解説
マスターより
リプレイ
「元気の良い小僧じゃな!」
豹とは違った、しかし重厚な年月と鍛錬を感じさせる獣の手がリットを乱暴に撫でた。
「なにすんだよおっちゃ……あーっ!」
気付いて大口を開けたリットに、ラオ=レイは笑い声を止めてにやりとした。
「儂とは久しぶりじゃなくて初めましてじゃ。よろしくのう」
凶悪な爪と強壮な筋骨は野生を感じさせ、揺れない体は強靱な体幹と鍛錬を感じさせる。
エーテルの扱いを覚えたのは最近でも、体と心に染みついた経験はレイの力になっていた。
「久々だねーリットくん、元気そうでよかったー」
身長はレイの半分もなく、体重に至っては1桁少ないアルマ・ヴァレンタインが気楽な態度でリットに接している。
ボスを舐められたと感じた若い犬が威嚇しようとして、緊張し切った痩せ犬達に取り抑えられた。
「ちょっと頼りないご主人さまかもだけどしっかり助けてあげてねー?」
中腰になるだけで犬と目が合うほど小柄なのに、魔力はリットの暴力に匹敵する。
しかもアルマはキャスターではなくヒーラーだ。治癒と援護魔法まで使いこなす強者であり、元野犬達から見ればボスより格上の存在だった。
「そうなんだー」
犬の言葉は分からなくても、動物交感ができるならだいたいのことは分かる。
「長期戦ならヴァローとフレアの使いどころは考えないとねー。結構長もちする術なんだけど」
敵は大型肉食獣最低でも十数体。しかも複数の群れだ。
戦場で見つけて仕留めるのには時間がかかると思われた。
●
「それじゃあ相棒、他の子達のこと、頼んだわよ。あとでおやつあげるからね」
立派な体格の狼が、リー・シュバルツラプターに見送られて出発する。
元野犬達は「待遇が全然違うなー」と思いつつ、既に格の差を見せつけられた狼の後を追う。
「あ、もちろんみんなの分もあるから安心して。……無事に帰ってくるのよ?」
元野犬達は途端に元気になる。
速度が上がって狼との速度差は縮まるが、追いつく気配は皆無であった。
「……ひどい」
リーはリンクを介して情報を受け取り、事前に集めた地形情報を更新する。
帝国崩壊時にどこが燃えて住民がどう逃げだそうとしてどこで悲劇が起こったか手に取るように分かる。
そうしている間も狼は一時的な部下を使っている。
魔獣の気配のない、脅威に遠くから気づける地形に2頭ずつ残して自らは前進を継続。
そして到達する。
主から直線で1キロメートル。
エーテルリンクが途切れない限界の距離であり、情報が劣化せずに届く限界の距離でもあった。
「つけられてるね」
狼には高速を活かして追いつかれない速度で逃げるよう指示を出す。
自身は最初に待機した元野犬2頭と合流し、警戒を2頭に任せて弓をつがえた。
目にもとまらぬ速さで2本の矢を連射する。
攻撃でも防御でもなく隠密に専念していた豹魔獣に深く突き刺さり、痛みと混乱で数秒止まっている間に3本目の矢が右目から眼窩を破壊し脳を貫く。
街の各所で、衝突が発生していた。
高位の授恵者は人の形をした怪物と呼ばれることすらある。
それは非常に失礼で非常識な言動ではあるが、今この場で行われていることを見れば説得力を感じてしまう人間もいるはずだ。
「動かしますよー」
完璧過ぎて並の男では怖じ気付く水準の美貌のエルフが、元は柱だった石材をひょいと持ち上げ平然と持ち歩いてひょいと下ろす。
非常にダイナミックな、壊れた街の正門の閉じ方である。
ずん、と広範囲の石畳が揺れ、魔獣を警戒中だった元野犬達が怯えて尻尾を股にはさんだ。
「これで小型クリーパーは街に入りにくくなったはずです。中型以上だと歩くだけで押しのけちゃうでしょうけど」
休憩ですよー、と元野犬を1頭ずつ呼び寄せる。
「いい感じですよワンちゃん。このままお願いしますね」
攻防回復全てが高水準なシルク・メイプルリーフも、索敵や偵察は苦手ではないが得意でもない。
だから上手に元野犬達を使っている。
「1人だからと舐められたのでしょうか」
白銀のトンファーを魔力が覆う。
これまで何度か見かけた豹魔獣とは別格の、体長が4メートルほどもある魔獣がシルクの背後から襲撃。しかしトンファーで受け止められシルクの肌に触れることもできない。
大きな豹は奇襲の失敗を悟り、しかし元野犬の予想以上の弱さに気付いて狙いを変える。
が、シルクが庇うより早く弱々しい悲鳴が遠くから響いたことに気付かされる。
小さな豹魔獣達が、冒険者により次々追い詰められていっていた。
「こちらも正式なお仕事で、上司から街道の整備を仰せつかってもいるからねぇ」
普段は飄々としているアリア・ティーダロモズが真剣な表情をしている。
ロモズ歩兵団の工兵指導担当なので、放置されたままの帝国都市を見ると色々考えてしまうのだ。
「なんてねっ」
本音でもあるが顔に出す場所は選んでいる。
アリアが隙を見せたと勘違いした豹魔獣が、袋小路ではないがかなり狭い場所にいたアリアに襲いかかり、ダマスカス鋼の円盾を突破できずに立ち往生する。
「そこにもいるかなっ」
袋小路へ閃光塗弾を投擲。
獣の悲鳴が聞こえるより早く、棘付き鎖鉄球を盾越しに投擲して1体の上半身をひしゃげさせる。
「おや?」
気配と物音が頭上から。
大きく跳躍した大型豹魔獣がアリアの首を狙い、しかし半歩動いたアリアによって肩装甲で防がれる。
「本隊かな? たぶん主力の1つではあるよね」
レゾナンス・オブ・ヴァローでエーテルを解き放つ。
これで50秒の間、命中と回避と状態異常への抵抗が大きく上昇する。
術の内容を直観的に悟った魔獣が逃げようとして、宙を這う蛇のような雷に絡め取られた。
「いずれ街道交通の妨げになるだろうし早い所巣を潰しておくのだ」
巣まで追いかけるのも見失ってから見つけ出すのも大変なのだと、実感のこもった台詞をこぼすのはストレガ・L・リベルガストラ。
実践派の学究の徒であり、母国のためにも頑張る狩りも専門家である。
「いくよー」
アリアの棘付き鎖鉄球を光の塊が覆い尽くす。
鎧の上からでも分かる見事な肢体が、美しさはそのままに授恵者としての力を発揮する。
大きな光塊が、敵を除くすべてをすりぬけ敵にのみ大きな打撃を与えた。
「同じ種類の魔獣が増えたら手が付けられなくなるのだ」
ストレガが光弾をばらまく。
通常サイズの豹魔獣にとっては1発で重傷もあり得る、大型の豹魔獣にとっては無視できない傷をうけかねない範囲攻撃だ。
(ここで力を使うのが最大の投資……にできるようするのだ)
敵味方と戦場の状態を瞬時に把握し術を切り替える。
荒れ狂う豪風が、複雑な地形から豹達をハンマーの攻撃範囲へ追い出すのだった。
「リット! 一緒に豹魔獣共を殲滅するぞ!」
「久しぶりだから成長見せてやるぜ!」
アルベルト=V=シュタールシュヴェーアトを追い越しリットが走る
豹魔獣が数体噛みつこうとする。リットは半数に噛みつかれても止まりはせず、大型豹を射程に収めて初めて攻撃に移る。
実践で研ぎ済まされる、などという展開は冒険者のような才能持ちのものであって凡人には縁遠い。
が、剣という鉄の塊が中堅前衛授恵者の腕力で振り回されると多少の防御など食い破る暴虐となる。
凄惨な打撲痕のある豹魔獣が複数倒れ、顔を負傷した大型魔獣がリットを睨み付けた。
「よし! 今日はリットに基本をもう一度伝授するぜ!」
「えっ」
アルベルトは技を鈍らせた義弟に反論を許さず、うかつにもリットに気をとられてしまった大型魔獣に刃を振り下ろす。
通常攻撃が必殺技になる格のアルベルトだ。
攻撃優先の構えをとった上で攻撃にエーテルを使うと、落雷の一部を切り取ったかのような、実際の威力もその程度にはある一撃と化す。
ふおお、とリットが興奮する。
分厚く強靱な頭蓋が綺麗に断ち割られ、骨を比べるとあまりにも脆い脳を完全に破壊し尽くしていた。
「リット、この数相手によく無事だったな」
チャージングを温存すると移動速度は遅く、しかし優れた戦術眼で闘気槌3を温存しつつ攻撃を防いで豹魔獣へ打撃を与える。
「こんなにいるとは思わなかったよ!」
冷静になったリットは冷や汗をかき、少数従っていた元野犬もそれぞれのやり方で全力同意している。
「こらー! 魔獣が弱くなった訳じゃないんだから気を抜かない! 回避ゆうせんー!!」
元野犬を飼い慣らしたアルマは厳しい態度で強力な支援を行う。
偵察のため散っていた元野犬達が集合し、アルマから蒼白い光のおこぼれを得て任務に戻る。ただしそれまでより慎重かつ後方よりにだ。
長身痩躯の男が犬達に代わって前へ進む。
アルマやアルベルトと比べると気配が弱く、甲冑と大剣を装備してはいるが体力以上の装備のようにも見える。
少なくとも、豹魔獣達はそう勘違いしてしまった。
激突しても甲冑が防ぎ、激突時の衝撃もウィレムは強靱な足腰で地面へ受け流す。
反撃の斬撃は、無傷の豹型魔獣に深手を負わせ、逃げ延びる可能性を0にした。
元野犬が逃げ回り、追いつき損ねた豹魔獣が冒険者に捕捉される。
「お前さん達にはこれで十分じゃ」
レイの爪よりも大きなダマスカス鋼の爪が、鈍く光りながら豹魔獣を横から斬りつける。
威力は十分に高いが一撃で重傷になるほどではない。
魔獣達は傷ついたものを後ろに下げ、連携してレイを仕留めようとしていた。
レイの構えが変わる。
術を使った攻撃から、技を使った連撃へ。
少し精度は落ちるが元々の技量が高いため命中率はほとんど変わらず、倍増したダメージが無傷だった魔獣前衛を半壊させる。
魔獣達は倒される前に逃げ出す。
だが判断も行動も遅すぎた。
「危険を感じたら逃げる……まぁ、賢明な判断じゃが」
まだ大丈夫だったはずの、一回しか切られていない豹が倒れて弱々しく息をする。
「ちょいと遅いんじゃないかのう? お前さん方の体はとっくに、儂の毒に蝕まれとるわい」
遠くから来た野犬達が、足止めしか考えない動きで魔獣の退路を塞いでわんわん吠え、いきなり逃げ出した。敵のボスが現れたのだ。
「……おうおう、相当お冠じゃのう。まぁ、我が子のためなら当然か……」
レイは大型の豹魔獣を待ち構える。
子等を失った魔獣は白虎に猛攻を仕掛ける。
回避優先でも被弾は避けられず、白い毛を鮮血が赤く染めた。
「おっちゃん!!」
防御を捨てて全力攻撃。
リットの剣が豹の皮膚と筋肉を力任せに食い破り、避けた体から内臓を零れさせる。
他の戦場では既に決着がついた。時間を稼げば助けが来ると分かっているから、レイはわざとこの場に留まり時間を稼いだのだ。
「ではの」
昂ぶりも驕りもせず、魔獣に素早く止めを刺すのであった。
●
解体というより解剖である。
洗い流す水がないという面倒な状況でもストレガの手際は素晴らしい。
「あぁ、ここはこういう構造になってて……なるほどねー……」
リーは猟師経験があるので興味津々でしかも知識の吸収速度が早い。
新鮮な肉に興味津々の狼を宥めながら、ついでに見学もしながら、必要がなくなった肉を運ぶことも担当する。
むわぁ、と凶悪な刺激臭が広がった。
ストレガが胃腸を切り開いて中身を調べ始めたのだ。可食かもしれない部位とは距離を離して風の向きも考慮しているが、それでも臭いは強烈だった。
「虫、草、保存食なのだ」
帝都崩壊直後に人肉食をした可能性はあるが、そこまで気にしていてはこの地の肉は草食動物以外食べられなくなる。
「待つのだ」
元野犬達がストレガの一言で大人しくなる。
飼い主であるリットに対するより明らかに忠実だ。
「寄生虫は肉眼では確認できず」
肝臓の色も悪くはなく、いくつか解体しても異常は見つからなかった。
時間に余裕があるなら肌に触れさせ、問題がなければ少量を口に含み、同じようにして少量を食べて順々に確かめただろうが、この場所に長期滞在するのは冒険者であっても危険だ。
だから犬に食わせるのは許可することにした。
「じゃあ焼いちゃうねー」
アルマは鍋に少し浮かせる形で敷いた網に細切りにした魔獣肉を並べてから点火する。
荷馬車で運んで来たので数が多い。
「ジャーキーになる前に食べられちゃうかもだけどねー」
痩せた犬達は空きっ腹を刺激されて涎を垂らし、狼は我慢はできるが体格と体力があるため必要な栄養も多い。
荷馬車があっても全ては持って帰れないので、犬達には思う存分ご褒美として食べさせるつもりだった。
「気を抜くなリット! 強くなればなるほど面倒ごとが押し寄せる。気を抜けばリットより弱い者が死ぬぞ!」
アルベルトはリット相手に寸止めで当てずに勝てるほど強い。
(基礎が崩れた状態で技を教えると駄目な癖がつくからな)
教育は大変な事業だと、改めて実感していた。
人骨を齧ると悲しい顔をされるので、元野犬達は遺体を見つけるとすぐ元来た道を戻り冒険者に知らせるようになった。
「焼くためには燃料が必要ですからね」
シルクは骨だけのご遺体はできる限り丁寧に並べて埋葬を。
肉や皮が残っている場合は、再利用不能な元木材や元家具を砕いて火葬を始める。
「人も獣も、死ねば皆地に還っていく……なんて言ってられないか」
リーは気を取り直して次の埋葬場所へ向かう。
放棄都市は広く、骨が残っている犠牲者だけでも大勢いる。
「これで腐肉で増える獣やクリーパーが居座る事はなくなるのだ」
空に上がっていく煙を見上げ、ストレガはひとまず解決したと安堵の息を吐く。
私物として持ち帰るのは剥いた皮一枚だけだ。
帝国への投資のため、行動は徹底していた。
「壊すのはもったいないけど魔獣や野獣が住み着くと被害がね」
土木と建築に通じてもいるアリアは、人が住まないことで老朽化が進んだ建物を倒壊させていく。
更地にするには時間が足りないので、残骸撤去は後回しにして大型の建物や排水口等にとりかかる。
「掃除すれば少しはもつかな」
開口部を掃除して日の通りをよくしたり、逆に地中部分は埋めたりして日照と乾燥を確保していた。
「……この光景は、どうにも嫌なことを思い出しちまうわい」
戦士としての力は維持していても、人間としては多くを経験しすぎてしまった。
それでもレイは歯を食いしばり、街が復活するときのための努力を続ける。
「石は野ざらしでいいからどんどん運んでー。木はこっちにー」
アルマは黒汗馬も荷馬車も自分自身も、帰るための力を除いてぎりぎりまで酷使している。
今行動すれば多くの資材が失われずに済む。リスクを冒す価値はあった。
「一度死に絶えた街でも、再び息を吹き返せる、か」
レイは、少しだけ心が軽くなった気がした。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2021年12月20日 22時51分19秒 公開
相談掲示板
わしで成立じゃのう。シーフのラオ=レイじゃ。よろしくのう。
No.2
シスターシルクです とりあえずご遺体はまとめてになってはしまいますが埋葬しましょうかその過程で魔獣とも遭遇するでしょう。 わんちゃん達がご遺体の捜索に協力してくれないかリット君に頼みましょう
ウォーリアのリットだ! よろしくな! 質問があったら答えるけど、俺の分かることしか分からねーからよろしく!
ヒーラーのアリアだよっ。 街道の工事では色々お世話になってるから、ここの安全も確保したくて お邪魔しましたっ。宜しくお願いしますっ! 戦闘ではヒールや各種バフが使えるよー! 獣型のアンブッシュに有利な地形だし…こちらが何とか地の利を多少でも得た所で戦えないかな? 街の今後の対策については、崩れかけの家は倒壊させてなるべく更地にさせちゃって、出口や窓口を清掃して日の通りをよくして、獣が住み着きにくくする辺りが思いつきましたっ。
No.5
リットくん、ワンちゃんって借りられますか? 出来れば全部ではなく2匹ほど、遺体の捜索を手伝ってくれる子いないかなと思いまして
【回答】 犬に声をかけると勝手について来ると思うぜ。 後でメシを渡さないと露骨にがっかりしやがるけど。 ねーちゃんやにーちゃんが連れてることがある狼とかと比べるとほんとーに雑魚だから、ちょっと気を付けてやってくれるとうれしい。
ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしくねー うーん、たしかに待ち伏せとか奇襲とか受けそうな立地… 犬さん達にOPにあったような誘き出しや偵察を 動物交感(とご褒美)込みでお願いしてみようかなあと もちろんバフもつけるようにするからね
そいじゃ、わしも捜波・改で索敵を手伝おうかの。 >崩れかけの家は倒壊 そうじゃのう、修繕が難しい建物は壊してしまった方が魔獣に棲み住処にされんし、その後の活動もしやすくなるのう。 よし、わしも手伝おう……と言いたいところじゃが、すまん。わし、荷馬車の類は持っておらんのじゃ…… 壊した後の瓦礫の運搬は手伝えんが、人力でできる範囲で手伝うぞい。
ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 顔出しが遅くなってしまって申し訳ない。 俺は、リット君と豹魔獣討伐をする予定だぜ。
遅くなってすみません! シューターのリーと申します。よろしくお願いします! わんちゃん達に相棒(ペット)を同行させて、魔獣を発見した場合その場所を地図に記載、発見された場合は私達のところへ戻ってくる際の支援をしようと思います。 街の対策については……ごめんなさい。まだ考えが纏まらなくて。もう少し考えてみますね。
遅くなったのだ。 ストレガなのだ。よろしくなのだ。 豹魔獣討伐に参加するのだ。倒した後は魔獣を解体させてもらうのだ。