ハーレムごろし~マーメイドの逆ハーレム編~
眞石ユキヒロ
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シナリオID:1595
オープニング
「逆ハーレムを潰したいかー!!」
辺境都市群の冒険者ギルドの一角。職員であるライリー・ベルが依頼板に貼った文書に手のひらを押しつけながら、握りこぶしを高く突き上げて叫んだ。依頼に興味のある冒険者のみならず、周囲の職員や、食事や会話に夢中になっていた冒険者たちの冷たい視線までもが一斉にライリーに集中する。
「すみま……じゃなくて、失礼しました!」
ライリーは勢いよく頭を下げ、ご迷惑をおかけした皆様に謝罪した。三徹のテンションがそうさせたのだと、心の中で言い訳をして。
冷たい視線が散り散りになったところで、依頼に興味を持って集まってきた冒険者たちへの説明に入った。
「マーメイドの逆ハー……じゃなくて、マーメイドに率いられたマーマンの群れが、アキュアリスタの湖の一部を縄張りにしていました」
奇妙な言い間違いをしたが、何事もなかったかのように至って真剣な表情で、ライリーは話を続けた。
「先日、彼らの縄張り付近に年端もいかぬ少年が落ちてしまい、特異個体のマーメイドがけしかけたマーマンたちに襲われました」
マーメイドがけしかけた、のくだりでライリーの眉間にこの世の深淵の如き皺が刻まれた。
「少年はマーマンに襲われた時に授恵者としての力に目覚めたため、なんとか逃げおおせたのですが、しばらくは治療に専念しないといけないみたいで……」
ライリーのこめかみに血管が浮き上がる。
「許せないと思いません!? 本当に亜人はハーレムも逆ハーも地雷だわ~! ……じゃなくて!」
再び冷えた視線が集まり始めたため、ライリーは各方面に頭を下げてから冒険者たちへの説明に戻った。
「それ以降マーマンたちが縄張り付近の外縁部に上陸するようになりました」
冷静に、己を抑えるべく、ライリーは腕を組む。
「付近の住人たちには現在、行政区に避難してもらっています。今のところ死者は出ていません。けど、いつまでもこのままというわけにはいきません」
ライリーは自分の話に聞き入る冒険者たちを一人一人みつめた。
「思いませんか? 逆ハーレム、潰すべし、と!」
最大限に自分を抑えたつもりだった。それでも三徹の魔力は彼女の薄っぺらい自制心をあっけなく燃やし尽くした。
●
水上都市アキュアリスタ、外縁部付近。水中にその逆ハーレムは存在した。
『マーメイド様、縄張りの巡回が終わりましたぁ!』
『食料になりそうな人間どもは見当たりませんでしたぁ!』
魚顔以外は人間に近い体型のマーマン二体が、椅子役のマーマンを尻に敷いた巨大で美しいマーメイドの元へ報告にやってきた。
『あ~、そう~? 見つけたらさっさと死体をよこしなさいよ~! なるべく若いのを狙って、ね~!』
鱗に覆われた足を汲むマーメイドの下で四つん這いになっているマーマンは、激しくエラ呼吸をしながら逆ハーレムの主の席という大役に励んでいる。
『はいぃ!』
『見つけ次第、四肢をちぎって、マーメイド様へ献上しますぅ!』
巡回を全うしたマーマンたちはマーメイドに対し、平民が女王にするかのごとく恭しく一礼した。
『右のアンタの次の仕事はぁ、アタシの次の椅子ね~。もう片方はもっかい巡回。今の椅子は遺跡でも見てきて、アタシに似合うアクセサリーを探しなさいっ!』
マーメイドは椅子役のマーマンから尻を上げると、遺跡のある後方に蹴飛ばした。それから何事もなかったかのようにすいすいと優雅に泳いで、すでに四つん這いになりスタンバイしているマーマンを尻に敷いた。再度の巡回を命じられたマーマンは、そんな二体を交互に眺めて下唇を噛んだ。
『はいぃ!』
蹴飛ばされながらも幸せそうにイエスを口にするマーマン。
『マーメイド様ぁ!』
背中に感じるマーメイドの尻にエラ呼吸が激しくなるマーマン。
『愛してますぅ!』
二体を羨ましく思いながらも、愛しのマーメイドの命令を果たすべく再び陸に向かうマーマン。
『早く人間の肉を食べたいわぁ~。どんな味がするんだろ~?』
マーメイドが椅子役のマーマンの腹をかかとで蹴った。
『ぐぇぇ! ご褒美ありがとうございましゅぅ!』
尻の下で激しいエラ呼吸を繰り返すマーマンを何度もかかとで蹴りながら、マーメイドは小さなエラから大きなため息をこぼした。
解説
マスターより
リプレイ
逆ハー……もとい特異個体のマーメイドが率いるマーマンの群れの討伐へ向かう道すがら。
一行の先頭を行くのはハーフリングの少年ナキルと、狼のハーフビーストであるアクロアイトであった。
「はーれむってのがなんだったとしても、ゼッテェ退治するんだ!」
「若い子供を攫うのは許せねぇよな!」
ナキルは囮の役目に一番ふさわしいとされたため、やる気と緊張をみなぎらせている。アクロアイトは銀色の九尾を揺らし、笑みを浮かべながらも戦いへの意欲を燃え上がらせていた。
その少し後ろを歩く、おっとりとした表情のドワーフの少女はサラ。
「マーマン、みつけなくちゃ……」
超視覚、捜波、ホークアイを用いて向かう先を凝視し続けている。
「少年が襲われたのはこの先にある、湖に突き出た波止場みたいですね」
「輸送する予定だった大小の岩があちこちに置かれたままなのね。隠れる場所はたくさんありそうですね」
暗色系の軽装とマントに身を包んだシーフ風のキャスター、レヴァーレ・クアルムと、穏やかな雰囲気とカモフラージュ用の灰色のマントを纏うヒーラー、サシャ・テーリング。
ギルドから貸与された周辺地図を確認しながら、地形の把握と、誰がどこに潜伏するべきかの話し合いを行っている。
「これならボクは居住区に一番近い大岩に隠れた方が良さそうかい?」
二人のやりとりを後ろや横から覗き込んでいるのはキャスターのロベリア。時々、ギザギザとした歯を見せて思い出し笑いをしている。
話している内に居住区の終わり、波止場の手前までたどり着いた。全員は会話をピタリと止め、居住区に一番近い大岩の影に身を隠す。
「マーマンが、波止場の、奥の方に、二体。海中に、六体、だよ」
索敵を終えたサラが小さな声で報告した。続いて、レヴァーレとサシャが作戦の最終確認を行った。
「波止場のマーマンに俺とナキルさんとアクロアイトさんで接近、囮になって仲間を呼ばせます」
「私とサラはそれぞれ別の岩陰で待機します。ロベリアは今いるここで待機です。マーマンを可能な限り一カ所に集めて、まとめて倒しましょう」
ナキルは力強く頷き、アクロアイトは凜々しい表情のまま口角を上げる。ロベリアは不敵な笑みを浮かべた。サラがおずおずと小さく手を上げる。
「あの、わたしに少し、考えがある、の……」
●
剣を持った見回りマーマン二体の視界の中に、ナキル、アクロアイト、レヴァーレが現れた。狙われる可能性が一番高いナキルには、あらかじめサシャが堅甲2と輝足2を贈っている。
「ギャギャ!」「ギャッギャッ!」
大方の予想通り、マーマンたちが何かを叫びながらナキルの方に向かっていく。ナキルはマーマンたちの正面に立たないようにじりじりと横に移動した。
(マーマンをもっと、たくさん、誘い出す……!)
マーマンたちの目には、ナキルたちの遙か後方で弓を構えるサラは映っていなかった。
炸光矢が飛来し、マーマンたちのすぐ近くでエーテル光が爆ぜた。これなら湖の中で待機するマーマンたちやマーメイドにも地上で何が起こっているか、簡単に理解できるだろう。
「ギャー!!!」「ギャギャァ!!!」
光の破片を浴びたマーマンたちが雄叫びを上げ、マーマンたちの近くの水面がにわかに泡立った。ひとまずの役割を果たしたサラは一番近くにある大岩の背後に隠れ、弓に新しい矢をつがえた。
アクロアイトは水面のあぶくを、レヴァーレはナキルとマーマンの動向を注視した。
ほどなくして、あぶくの中から目を血走らせた新手のマーマン二体が飛び出し、二本の足で波止場に着地した。さらに続いてもう二体。マーマンたちは一体を除いてナキルの方を見ている。
「コッチ来い! 魚類ども!」
アクロアイトに近寄ろうとするマーマンに、ナキルは叫びと共にシーザーロアを発動させた。戦術眼と天眼を用いて、自分めがけて走ってくるマーマンたちの歩幅や速度を確認しつつ、大小様々な岩の間を駆け抜けた。
「次はどっちからだ!」
アクロアイトは水面を注意深く見回し、新たなあぶくの出現に鉄の大剣を構えた。
(おそらく、巻き込めるのは六体までだろうな)
レヴァーレはナキルを追いかけつつ、マーマンたちの通り過ぎた大岩と大岩の間を塞ぐようにアイアンウォールを設置した。これで巨体のマーマンたちは、大回りしなければ波止場の先へは抜け出せなくなる。
マーマンを惹きつけ……引きつけつつ走るナキルの真下から、突如大量の水が吹き上がった。ナキルは避けきれず、大威力のそれを全身に浴びて、吹き飛んだ。痛いだけじゃない、全身が凍るように冷たい。
「いってぇぇぇぇぇ! でも負けねぇー!」
恐ろしい力で吹き飛ばされたが、それでも決して膝はつかない。
特異個体のマーメイドも光と地上の戦いを見つけたようだ。サラは超視覚、捜波、ホークアイをフル活用しながら、岩陰から岩陰へ移り、水面を見回してマーメイドの居場所を探し始めた。
アクロアイトが見つけたあぶくの中から飛び上がってきたマーマンが二体、アクロアイト目指してまっすぐに向かってくる。アクロアイトは先手必勝とばかりに強打を繰り出した。
続けて、近くの岩陰に隠れてマーメイドを探っていたサラが、アクロアイトを狙うもう一体のマーマンの腕に強射を放った。剣筋が逸れ、マーマンの攻撃はアクロアイトに当たることなく、空を切った。アクロアイトはサラを見て、ニカッと笑った。
愛しのマーメイドの援護が入ったことで、ナキルを追いかけるマーマンたちは色めき立った。背後をチラリと見たナキルは、エラ呼吸の荒くなったマーマンたちにびっくりしたが、すぐに前を向いた。
大岩とアイアンウォールの間に立ったレヴァーレは、ナキルを追いかけるマーマンめがけてアーケインテンペスト改を放った。
「ゼッテェ捕まんねー!!」
稲妻のような光がナキルとマーマンたちの身体に纏わり付いたが、ナキルはチャージング全力疾走することで、エーテルの拘束を振りほどいた。一方、マーマンたちは鳴きわめこうとも動けなくなっている。戦術眼を用いて考えた通りの展開に、レヴァーレがほくそ笑む。あとは彼ら彼女らに任せて大丈夫だろう。レヴァーレはアクロアイトとサラの援護をすべく、身を翻した。
居住区に一番近い大岩の影。ロベリアは自らの出番に備え、攻撃集中と散花の紋を用いて己の持つ魔力を増幅させていた。華奢で美しい肢体に一瞬だけ花弁のような紋様が浮かび上がる。
ロベリアがニヤリと笑って指を鳴らしメテオライト2を発動した瞬間、紋様は光となって身体から弾け飛び、散った花弁のように空を舞った。それと同時に、ロベリアの周りに無数の光の粒が現れ、消えたかと思うと、アーケインに囚われたマーマンたちへ降り注いだ。
「ギャァァァァァァァァァァ!!」
光に焼かれるマーマンたちの絶叫は、水面に波紋を立たせるほどにすさまじかった。
「アハハ! マジ、ヤバイ!」
マーマンたちは例外なく倒れた。だが、これだけでマーメイドが現れるとは限らない。続けざまに声帯模写とサウンドボマーを用いて、伝わるかどうかは解らないが以下のような思いを込めたでたらめな亜人語を水面に叩きつけた。
『アハハ! ハーレム要員がぼこられてるぞ~、お姫様は怖くて出てこれないかな~?』
ご丁寧にあっかんべーまで付けている。
サラとアクロアイトが残りのマーマンと抗戦している付近の水面に、ひときわ大きなあぶくが立った。
「アクロアイトおねえちゃん、あぶないよ!」
ザッパーン!
大きな波と音を立てて、説明不要の巨体が飛び上がった。
「ギャギャ!」「ギャ~!」
生き残ったマーマンたちが歓喜の声を上げる。
3メートルの巨体で波止場の先端付近に降り立ったマーメイドが口を開いた瞬間、マーメイドの口以外から、マーメイドの言葉が響いた。
『マーメイド! キス!』
アクロアイトとサラの交戦場所付近の岩陰に潜んだサシャが、声帯模写を用いてマーメイドの言葉を遮るという悪戯をしたのだった。亜人語適正でなんとなく理解できたマーマンたちの言葉を組み合わせて、こう発音すればおそらくマーマンたちの気を引けるだろうと推測しての発言だった。交戦中で興奮しているマーマンたちに効果はてきめんだったらしく、二体とも唇を前に突き出した。
マーメイドは高い目線で波止場まで見渡して、今まさに声を発している者を探したが、サシャのマントの保護色にごまかされ、わからずじまいになり唇を噛んだ。
とはいえ散開しつつこちらに向かってくる見逃せない影も二つ発見できた。ひとつは帽子を被ったエルフの女。その前を走るもうひとつは、マーメイドが食べることを望んでいる若い少年だ。マーメイドがナキルに視線を向けて『美味しそうな子供だねぇ』とこぼしたのを、サシャは聞き逃さなかった。
「とんでもない! えっと……女王はナキルに目を付けています!」
自分の横を通り過ぎようとするナキルに聞こえるよう、サシャは小さく叫んだ。
一方、様々な事情に気づかない哀れなマーマンたちはアクロアイト、サラとの戦いを放棄し競い合いながら、波止場の先端部に立つマーメイドを目指す。
「行かせねー!」
アクロアイトは自分に背を向けたマーマンに素速く駆け寄り、ありったけの力を込めた強打をぶつけてやった。
「逃がさない、よ……!」
サラもすかさず、マーメイドの足を強射で射貫いた。死体となったマーマンたちは、マーメイドに手を伸ばしたまま前のめりに倒れた。
「テメェがこいつらのボスか…っ! …えーっと…生グセー!!」
チャージングでレヴァーレの横をすり抜け、アクロアイトとサラの近くまでたどり着いたナキルはマーメイドの顔を見上げながらエーテルと言葉を叩きつけて、シーザーロアを発動した。マーメイドの目が血走り、1メートルを超える長さの足で歩いてナキルへの接近を開始した。
攻撃集中で魔力を高めたレヴァーレは黄の魔導書を片手に、マーメイドを射貫くべく指先から駆け抜ける光球を放った。
サシャはナキルにスキルが届くギリギリの範囲まで近寄り、堅甲2による防御性能強化を贈った。
レヴァーレの魔法はマーメイドの鱗を貫き血を流させたが、それでもマーメイドの動きを止めるにはまだ至らない。
『活きの良い人間はぁ! 串刺しにして食べちゃうわよぉ!』
「破廉恥……。じゃなくて女王がナキルを攻撃します!気をつけてください!」
「うぉっ! ぐあっ!」
マーメイドが手にした三叉槍でナキルを串刺しにしようとした。三叉槍は避けようとしたナキルの腕にかするだけだったが、ナキルの体力と血を奪うには充分な威力だった。
それを目にした全員の目つきが変わる。
「もう一発、喰らっていきなよ!」
レヴァーレが再び攻撃集中し、マーメイドの腕を魔弾で貫いた。
「テメェは――武勇伝……にもしねぇッ!!」
ナキルが全身全霊を賭した紫電一閃で、全力の拒絶をマーメイドの膝にたたき込んだ。
「子供を攫うやつを、のさばらせるわけにはいかねぇんだ!」
アクロアイトがマーメイドの腹にありったけの力を込めた強打を繰り出す。マーメイドが激しくエラを動かし、浅い呼吸を繰り返す。
「だから、わたしたちで、何とか、しなくちゃ……!」
サラがナキルに近づき、己のエーテルによる回復を行う。
『せめてぇ……一口だけでもぉ……!』
「ナキル、上から来ます!」
集中攻撃を受け確実に命を削られているマーメイドは、残された力で今度こそナキルに三叉槍を突き刺そうとした。サシャの叫びに反応し、とっさに後ろに飛んだナキルの足に穂先がかすった。それだけで激痛が走った。
「こういう時こそ冷静に……狙いを定めます……!」
サシャが巨大なエーテル光波をマーメイドの全身に放つ。
「転落する姿を見せてくれないかい!?」
ロベリアが魔力集中と散花の紋で破裂しそうなほどに高めた魔力でマーメイドの腹に魔弾を撃ち込んだ。
冒険者たちの全力を一身に浴びたマーメイドは、力尽きてその場で倒れてしまった。
その衝撃でわずかに波止場が揺れ、足に重い一撃を食らっていたナキルが倒れそうになる。近くにいたアクロアイトが支え、サシャがサイドヒール改でナキルの傷を塞いで癒やした。サラは心配そうにナキルを見上げ、レヴァーレはハーレムから取り残されたマーマンが現れる可能性を考慮し水面を見渡した。ロベリアはマーメイド討伐達成に、うっすらとした笑みを浮かべていた。
●
「……というわけで、ライリー君の大嫌いな逆ハーレムをぶっ潰してきたぞ」
ロベリアからの簡潔な報告が終わった。冒険者たちが危険な戦いに身を投じている最中に先輩職員に散々叱られ、すっかりしおしおになってしまったライリー・ベルがぱあっと笑顔になった。先輩方の監視の目が厳しいので声こそ上げないが、その喜びは目にした者全員に伝わった。
「それにしても、なんで徹夜で限界だったんだい? ギルドはそこまでブラックな組織ではないし……物書きでもしてたのかい?」
ライリーの手元のメモに書かれた文字が意外と綺麗であることからの推測だった。見事な推理に、ライリーは静かに頷いた。
「ボク、興味あるから機会があったら見せておくれよ」
ロベリアの要求に、ライリーは見せる相手を選ぶ冊子でしてとメモに記して見せた。
「その、差し支えなければお好きなカプなどは?」
冊子だけに察したサシャが小首をかしげてほわっと微笑む。ライリーはウキウキと羽ペンを走らせ、すべてのL、OKです! と書いてサシャに見せた。サシャがゆっくりと首を縦に振り、二人はしばらく見つめ合った。
レヴァーレは「……まぁ、そういう世界もあるよな、うん」と遠い目で虚空を見つめた。
「なぁ、ドゥジン教とかはーれむってどんなモンなんだ?」
そんな中、状況をいまいち理解できていないナキルが何気なく口にした言葉が、ギルド内の空気を凍らせた。
「ライリーおねえちゃんや、サシャおねえちゃんが、詳しいんだって……ロベリアおねえちゃんがね、言ってたの。あの、ね。おしえて、くれる?」
「知らねーままより、知ってた方がいい事も多いモンな!」
純粋な二人の無垢な疑問に、柔らかい笑みを浮かべたサシャが人差し指を立てて回答した。
「ハーレムは、一人を愛せない者が落ちる奈落ですわ」
その説明を聞いたサラは眉を寄せ、呟く。
「わたし……運命の王子さまは、わたしだけ見て、ほしいな……。それが、運命のひと、でしょ……?」
ドゥジン教やハーレムにこれといった興味はないが、話はしっかりと聞いていたアクロアイトが口を開く。
「ってことは俺たち、奈落のやつらを倒したってことだよな?」
「……へぇ」
ナキルがサシャの説明通りにメモを取る。ロベリアはたどり着いた愉快な結論にアハハと笑い、無関心を決め込んでいたレヴァーレも少しだけ笑ってしまった。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準6 / 6〜10人
2021年11月20日 11時41分06秒 公開
相談掲示板
「ナキルだ、よろしくな。 なんか傍迷惑そうな魚類連中だな…居住区に被害を出さない様にしてートコだけど 湖に近付くのも、敵の本領場ってコトか… 水中戦ってワリ切ってやんのか、あくまで丘に上がって来させるか… は、のんびり構えてやってくか。」
自分が絶対的存在(ハーレムの主)だと思っている奴が転落する様を見るのは蜜の味…(小声) っと、子供を襲うなんて卑劣な奴等だねぇ…これは痛い目みせてやらないといけないな。 ボクはエルフのロベリア、見ての通り悪い魔女さ。 成立までまだありそうだけど、皆よろしくね。 とりあえず、ボクは遠距離からの攻撃が主になるかな。 水中戦か地上に引っ張り出すかで言えば、ボクはか弱いので地上で出待ちスタイルで戦いたいかな~って感じかもしれない 無論、水中に飛び込んでいく人が居るならボクは入らずとも援護はさせてもらうけどね。 ちなみに、ボクはハーレムも楽しそうでいいと思うけど、ドロドロしたやつよりもキレイな純愛が好きだよ。(どうでもいい情報)
ヒーラーのサシャ・テーリングと申します。お見知りおき下さいませ。 満員で挑んでも、お相手の土俵で戦うのは不利でしょうから こちらの土俵にお招きしたいですね。 幸いにして皆さまお若いですし…少年がお好みなのは間違いないですから 寄せ餌に不自由はないかと(一人を見つめ微笑) マーマンを小分けにする風に陸へ誘き寄せ 範囲攻撃持ちで退路を塞ぐように左右から挟撃とか…如何でしょうか? あくまでも一案ですので、他の手も歓迎しますわ、皆さまのご意見をお待ちしますね。 余談ですが、私もハーレム容認派ですね…ご本人が幸せならお好きに…です(笑み) でも、多数の中の一人にしかなれないって寂しい事と思うのですけど…ね。
「おっ、ボチボチ増えて来たな…! もうちっとか…… >ロベリア ホントにな、子供を狙うとか許せねーよなっ! って、思うヤツが悪いヤツに見えねぇけど、よろしく頼むぜっ! >サシャ あぁ、よろしくなっ やっぱ、わざわざ敵の有利なトコでやり合うメリットはねぇよな。 オレも水中戦は不馴れと不足があるし… とりあえず、丘で叩く方向性で決定か。 …なんか、視線に違和感があるよーな… まぁ、いいか… >流れ んじゃ、とりあえず丘で戦うとして とりあえず前衛でキッチリ立ち回らねーとな…基本みんな後衛だし…殺界あたりが妥当か…。 あと、ドロドロとか綺麗って言う…ハーレムってなんだ…」
あの…ご挨拶、遅れました。わたし、シューターの…サラ、って、いいます。 よろしくおねがい、します(ぺこり) うん…陸で戦うのが、いいかも。水中、引き込まれるの、怖いもん…。 いちばん最初に、わたしが遠くから弓で狙って…マーマンの注意、引きつける? 小分けにするなら、何度かに分けて打つと…マーマンも分散、してくれるかな。 ハーレ、ム…?は、よく分かんない…。運命の王子さまは、ひとりじゃないのかな…。
滑り込みで失礼します、レヴァーレ・クアルムと申します。 しがないキャスターですがどうぞよろしくお願いします。 とりあえず……水中戦となると相応の準備が必要ですし、そもそもマーマンやマーメイドを相手取って水中に向かうのもリスクが高いと思うので初手では陸に誘き寄せるという方向でしょうか。 最初に攻撃して引き付けるのは良い案かと思います、そのまま逃げるふりをして囲むか分断しての各個撃破か、とするのは如何でしょうか? 必要であれば俺も前に出ますので、囮も可能です。 ハーレムは……まあ、好きにすれば良いのでは、としか。 貴族や王族なんて何人も側室囲っている場合も多々ありますし、特別感慨はないですねぇ。
おはようございます。確定ですね。 嬉しいですわ、宜しくお願い致します。 作戦は、陸に上がらせて戦う、囮役の方は…2名でしょうか? そこは各自のご予定(プレイング)で調整して頂ければと思いますので 私は隠れて支援を主に、初手と手隙の時は横からの攻撃に参加させて頂きますね。 一段落しましたら、ライリーさんとドゥジンのお話をしたいと思ってますわ。
アハハ、悪い魔女は弱い者いじめも好きだけど、他人がやってるのを見るのは気に入らない! 何より、気に入らない奴をぼこぼこにする方がもっと好きなのさ。 そういう事にしておいてくれたまえ(ギザギザの歯を見せながらニタニタ笑い そして、依頼も無事成立!作戦の方針も反対は特になさそうだし後は詰めていこうか。 >囮・誘き出し作戦の方針 確かに…なんて美味しそう(!?)な囮なんだ… これならマーマン、マーメイド諸君も釣られてくれるとボクも思うかな。 小分けにするかどうかは、個人的には範囲魔法でまとめて吹っ飛ばせた方が楽に片付けれそうだし、危険すぎない範囲でまとめて釣ってくれた方が嬉しいかな。 (閃く爆光でHP犠牲に火力をあげて対象指定の範囲攻撃するつもりなので) 一応、囮役の面々が囲まれたりしない様、移動妨害用にアーケインを持ち込むのも考えてるのは伝えておくよ。 >ハーレムってなんだ、よく分かんない おとなになったらわかるよ(悪い魔女は あまりに純粋な眩しさを放つ二人の質問で ダメージを受けた!) どうしても気になるなら依頼が終わったらライリー君に聞いてみるといい(鬼畜
「お、面子増えたな!よろしく頼むぜっ! >囮役 あぁ、前に出て…後はチャージングでも使いながら敵の誘引ってトコかな… 久しぶりに二個積むか…念の為程度に… 後はシーザーロアあたりで後衛陣には行かねぇようにするぜ! >戦闘 陸上で戦うのはもう確定として… 範囲攻撃持ちも多いし…各個撃破にするかは囮役の機能加減を見ながら判断しても良いかもな? オレとレヴァーレで囮役やったとして ある程度、逃げて丘に引き上げたあとに 左右に別れて距離を開ければ、後ろから後衛の射撃、魔法も通し易いだろうし (まさか全部こっちに来る事はないと思うけど) >ロベリア なるほど!そう言うカンジか…わるい魔女かー覚えとくぜ! おう、上手いこと射程からは逃げるからよ、吹っ飛ばすのは任せたぜ! >聞く あぁ、なるほどな(ぽん) ドゥジン教…とかも、最近小耳にしたし…はーれむとかも聞いてみたら良いのか! ライリーやサシャとか詳しそうだしな」
ふむ……範囲攻撃の効率を考えると纏めておいた方が良さそうですかね。 待ち伏せてもらってそちらに引っ張って行く、と。 一応そちら寄りで考えて、状況により各個撃破に転換かな。 テレパスでもあれば待ち伏せの方々とも連携取りやすいかもしれませんね。 奇襲は初手が肝心ですし、見つかったら少しもたつくような素振りで増援を待ってできるだけ多く引きつけたいです。 俺としてはナキルさんと共に囮をしつつサポート、範囲攻撃時の移動阻害(アーケインテンペスト)と退路断ち(アイアンウォール)、余力があれば範囲攻撃に参加かな。 そういえば、首魁のマーメイドについても考えないとでしたね。 得意個体なので弱くはないでしょうし……囲って多方面から削る感じでしょうか。 このレベルだと流石に前に出ると被弾が怖いので、少し下がって移動砲台的に魔法攻撃に移行するつもりです。
>ライリーやサシャとか詳しそう あら…それでは、プレ内にお返事を入れておきますね。 真面目にお返しするかもしれませんが…ご理解くださいませ。 (プレの字数が厳しくなりましたら無理なさらないでね>ナキルさん) マーマンはある程度纏めて範囲に入れる件 ここは囮の方と範囲技を持たれる方のご都合で良いと思います。 どうか動き易く、安全第一でお願い致します。 私は状況に応じて行うべき支援をさせて頂きますね。 >首魁 陸に上がってくれたなら、囲って多方面から削る形で良いと思います。 上がってくれない時は……過剰な自尊心を持った特異個体と、言う事ですから 悪口とかゼスチャーで煽って見ましょうか? 言葉は通じませんけど、悪意は世界共通語と思いますし……コメディですから(ボソ)
「>レヴァーレ おう、囮は気を付けてやってやろうぜ! オレの方はある程度、チャージングで移動距離を稼げるからな いざとなったらこっちが多少受け持つぜ。 >サシャ あぁ、いろいろ勉強しねーとだからな。とりあえず、知らないモンもちっとは知らねーとな! (アドリブ要素があってもいいよな!) そだな、なるべく範囲魔法に突っ込めるように工夫していくぜ。 >マーメイド なるほどな、悪口なり文句を言ってこっちに来させりゃいいよなっ 前衛はアクロアイトも居るし、紫電一閃で最大限にブッ飛ばしてやるぜ!」