【FF】懐かしき憶い
水繰潤
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シナリオID:1516
オープニング
町の広場は朱色のリボンで彩られ、民家の玄関には秋の実りで飾られたモザイクランプが釣り下げられる。
豊穣の祈りを込めて飾られた秋のミールは、夜になると仄かに輝くランプが町全体優しく照らしていた。
ギルドの一角で、柔らかな髪を一つにまとめた少女がひとり残って資料を前に唸っていた。
彼女は今、収穫祭を盛り上げるための催しを考案中なのだが、相変らず書類を前にした作業は苦手だった。
ミールは、例年ランプやリボンで町を飾る以外には、大きな催しは行っていない。
折角なので、町の人々がもっと楽しめるようにミールも何かお祭りが出来ないかと考えていたのだ。
●妖精さんと砂糖
すっかり頭が糖分を欲して、疲労感から机に突っ伏してしまう。お菓子の箱に入ったビスケットに手を伸ばすが、トリシャはこんな時、いつも思い浮かべる想い出のお菓子があった。
「……お母様のクッキーが、食べたいなぁ」
今は懐かしい実家を想い出す。広い敷地の周りにはシイの木が沢山生えていて、良く兄弟と一緒に小さな森で遊んでいた。お腹が空けば、庶民の生まれだった母が良く手作りのクッキーをおやつに出してくれていたのだ。
「何が入ってるんだろう、あれ」
ビスケットを頬張りながらトリシャが懐かしい記憶に浸っていると……。
「テリーズ・トラ・トリュース!」
突然目の前に羽の生えた小さな生き物が数匹現れた。一拍の間の後、目を丸くしてぽかんとするトリシャ。
「はっ……まさかこれは、妖精さん……!」
話に聞いたことはあったものの、本物を目にしたのは初めてだ。まじまじと妖精を見つめていると、妖精たちは突然へろへろと机の上にへたり込む。
「おなか、すいた~」
「え、えぇ……?」
手近なビスケットとミルク、蜂蜜などを提供すると、妖精たちは小さな身体であっという間に平らげてしまう。お腹が少しは満たされたのか、満足そうな妖精たちはご機嫌だ。
「これ、おれい~」
次の瞬間、何処からともなく取り出した白い粉が机の上にちょこんと盛られていた。
「……これ、お砂糖?」
きゃっきゃと無邪気に転がる妖精を見て、トリシャはひとつひらめいた。収穫祭の催しにもつなげられるかもしれない。
「あの、もっとお菓子を用意しますので、お砂糖を頂く事って出来ますか?」
「いいよ~」
「ありがとうございます、それなら……!」
●収穫祭と、小さな願い
トリシャからの依頼を受けて、冒険者達はギルドへ集まっていた。彼女は妖精との話を一通り説明した後で、収穫祭について話始める。
今年は都市同盟を中心に様々な衣装を着てお菓子を配る文化がブームになりつつあると耳に挟んだのを想い出した。
ミールでもお菓子を沢山用意して、子供達に配る催しをこの町でも行いたいのだという。
「お菓子作りを、お手伝いして欲しいんです」
妖精さん達の分と、子供達の分。そして自分たちの分だ。他にも盛り上げられる案があれば、是非知恵を貸して欲しいと。
「それと……あの、もの凄く個人的なお願いがあるんですが」
「私、お母様……母が昔作ってくれたクッキーを、もう一度食べたくて……」
そのクッキーと同じ味を、再現して欲しいということだ。冒険者達なら再現が出来るのではないかと、淡い期待を抱いた。
材料は何だろうかと冒険者のひとりが問えば、トリシャは気まずそうな顔をして頭を抱えてしまう。
「それが……解らないんです、よねー……」
材料が解らないならばどうしようもないと顔を見合わせるが、しょぼくれたトリシャを見るとなんとかしようと聴き取りを始める。
シンプルなクッキーなので基本の材料は同じはずだが、蜂蜜の香りがする事と、ほんのり甘い木の実のような何かが多分入っているのだという。
解説
マスターより
リプレイ
町の住民達もすっかり顔馴染みとなった冒険者を穏やかな笑顔で歓迎していた。
「トリシャさーん元気にしてた?」
「エルシーさん! はい、お蔭様でお仕事も頑張っています」
「ふふ、妖精に会えてお祭りも楽しめそうで喜んで来ちゃった」
エルシー・サリバンが駆け寄ると、手を合わせながらふたりは笑顔を見せる。エルシーは先日トリシャの悩みを聞いてから、彼女の事を気にかけていたのだ。
元気な姿が見られた事にエルシーがほっと胸を撫でおろすと、トリシャのふわふわの髪の中から小さな生き物がひょっこりと顔を出す。
「だれーいっぱいー」
「おかし、くれるー?」
羽の生えた小さな姿と舌ったらずな言葉に、ユズが首を傾げる。
「もしかして、妖精さん……?」
「はい。お菓子をもっと貰うまで離れないって、先日からずっとこうなんです……」
よじよじとトリシャの頭に登って冒険者達を見る妖精を脅かさないよう、ダムド・フィリスは内心高まるテンションを抑えながらまじまじと見つめる。
ダムドも妖精の姿を見るのは初めてだ。
「これが妖精か……可愛いな……」
「そうーかわいいのー」
「おっと、意外に口が達者だな」
さらりと切り返す妖精にシグルド・オルセンが舌を巻きつつ、冒険者達は本題へと入る。
収穫祭で配るお菓子に、トリシャの希望であるクッキーの再現だ。
まずはトリシャに改めて聴き取りを行う一同。
「――ふんふんなるほど……。んー、周りにシイの木がたくさん……ほんのり甘い……となると、どんぐりクッキーかなぁ」
「多分だが、それが入ってるんだろう。とりあえず収穫してきてみるか」
腕を組んで思案するシェオルを筆頭にシグルドにアルフィー・リッパー、エルシーも同意見の様子だ。
「一応、他の木の実かもしれないし色々試してみようぜ」
「うんうん、じゃまずは森で材料集めだね」
冒険者達はお菓子作りの材料を求め、早速森へと足を踏み入れるのだった。
●
「どんぐりーどんぐりー♪ くりとかヤマボウシとかもあるかなー? 秋のー味覚ー♪」
シェオルは陽気な歌を紡ぎ、木の実をバックパックに詰めこんでいる。
歌に合わせて身体を揺らしながら、ダムドも採集した木の実を手にあれこれを想像を膨らませる。
「沢山獲ったらクッキーの他に、クルミやクリを蜂蜜で固めたお菓子とか作れないか?」
「ドラジェのようなお菓子でしょうか」
「いいねー! 僕も余った材料はパウンドケーキなんかにするよー!」
良案にトリシャも嬉しそうに頷く。沢山種類があれば、その分子供たちの楽しみも増えるだろう。
「えと、シイの実と、どんぐりと、胡桃と、……」
ユズも様々な木の実を籠に入れて運んで来た。ひょっこりと籠を覗き込んで、トリシャは目を輝かせる。
「わぁ、沢山! 色々お菓子が作れそうですね」
「チョコレートと、チーズも。持って来た、よ」
「チーズですか?」
「うん、練り込んで、チーズクッキー」
サクサクの食感に甘じょっぱい味が、おやつは勿論、大人のお酒のおつまみにもぴったりで美味しいのだと微笑むユズ。
聞くだけでじわっと涎が溢れてきそうだ。
「エルシーさんのそれは?」
エルシーは山葡萄に木通、コクワの実を採取していた。
どれも今の時期だからこそ味わえる山の恵みだ。エルシーはにこっと愛らしい笑顔を見せて答える。
「これはね、ジャムにするの」
「ジャム、塗ったり、挟んだクッキーも、美味しいね」
「わぁ、良いですね!」
今からもう楽しみだ、と完成したお菓子を想像して3人は笑い合う。
「俺もお母さんが作ってくれたアップルパイが大好きなんだ。また食べたくてさ」
「そうなんですね、アルフィーさんも……」
アルフィーは幼い頃に母を失くしている。彼もまた想い出の味を再現しようと、料理の腕を磨いているのだ。
トリシャへの親近感もあるのだろう、今日のクッキーづくりにかける意気込みは充分だ。
懐かしの味と聞くと、シグルドは懐かしむように目を細める。
「あるよなぁ。そういう、ふと食べたくなる家族の味って……。俺なんかもう百年も前に親も妹も死んでしまったからな。再現しようにも、もう味も思い出せん。」
エルフは長命種とはいえ、シグルド以上に百年という時間はヒューマンの少女には想像もつかない。
時間は想い出を美しく磨くと当時に、風化させてしまうものもある。
「……いや、こういうのはやめとこう」
トリシャの少し寂しそうな表情に気付くと、シグルドは顔の横で手を振って忘れてくれと誤魔化すが――。
「いいえ、聞かせて貰えて嬉しいです」
「そうか」
意外なトリシャの反応にシグルドは眉尻を僅かに下げる。
これから先も、きっと仕事柄多くのヒトと関わっていく。種族によって過ごす時間も生き方も皆様々である事を知っておきたいとトリシャは続けた。
まだ未熟な少女と冒険者達は、木の実を集めながら互いに言葉と想いも重ねていく。
●
バックパックや籠が一杯になると、冒険者達はロランの宿【黒猫の尻尾】へと向かう。
「流石だな。これだけありゃチビ達に充分行き渡る菓子が準備できそうだ」
ロランはどっさりとテーブルに並べられた木の実を関心した様子で眺めている。
厨房に繋がる食堂には、既にロランによってお菓子作りの準備が万端に整えられていた。
「あとは、トリシャの母親が作ってくれたクッキーの再現だな。トリシャも一緒に作るか?」
「はい、勿論です……! 皆さんも、よろしくお願いします」
シグルドの言葉にぺこりと頭を下げるトリシャの横で並べられた道具を見渡し、ダムドは頬を掻いていた。
「クッキーさ……オレには作れないから教えてよ。自分で美味いのが作れたら最高だよな!」
「初めての奴には俺からも作り方を教えてやろう。しっかり覚えて帰れよ」
「うん……、みんなでやれば、大丈夫。一緒に、作ろ」
「やった! それなら安心だな!」
ロランとユズの言葉に、安心したようにダムドは笑う。
協力し合いながらのお菓子作りが始まった。
シイから採取した実は、水に漬けて浮かんで来たものを取り除く。
殻を剥いて茹で苦味や渋味を抜いてから――。
「粉末になるまで砕く……がんばろう……!」
「がんばり、ます……!」
シェオルとトリシャは拳を握って気合を入れる。
気の遠い作業ではあるが、気力を奮い立たせすり鉢にシイの実を投入すると、手分けしてすり鉢で実を細かくしていく。
粉状になるまで、ひたすらゴリゴリと手を動かすのだ。
「粉とは別に粗く砕いたものを混ぜたパターンも用意してみる?」
「あ、それも、美味しそう、です……!」
「トリシャ君大丈夫?」
体力がないのか、木の実をすりつぶす彼女の様子は必死の形相。
しかし順調にシイの実は砕かれ形を変えていく。
「砂糖の代わりに、蜂蜜を入れてたりするのかな」
「あ、そうです……蜂蜜の香りも、しました、ので!」
甘さの調整に至っても量の加減が難しい。配分を分けて、味はトリシャが判断するのが良さそうかとシグルドは顎に手を当てる。
「とは言え俺達も出来映えを知りたいし、完成したら後で茶会でもするか?」
その隣でシイをすり潰し終えたシェオルが粉を奮い分け、チョコレートにバター、卵と材料を並べていく。
「ふふふ、こっちはチョコ風味のものも作っちゃおう」
「チョコのクッキーも作るのか? オレも食べたい!」
使い終わった道具の片づけを手伝いながら、食いつくダムドの目が輝きに満ちる。
その楽しげな様子に、トリシャとシグルドも思わず手を止めて笑みが零れた。
「これはお茶会必須ですね」
「だな」
シイの実が粉状になれば、あとは通常のクッキー生地に混ぜ込んでいくだけだ。
エルシーは纏め終わったクッキー種を伸ばしながら、トリシャに尋ねる。
「食感も大切だと思うの、大きさと厚みはこの位?」
「はい、それくらいですね」
想い出の味を出来るだけ忠実に再現したいという、エルシーの優しさが伝わる。
一口サイズで小さめだが、摘まむのに丁度よい厚み。幼い頃のトリシャにも食べ易いサイズだ。
「お母さんとの想い出は、クッキー以外にもあるのか?」
型抜きをしながらアルフィーが尋ねると、目を細めてトリシャは頷く。
「はい、色々と。母は自然が好きで……敷地の庭や森で、花の事を教えてくれたり。一緒に木の実を集めたりしていました」
思えば、クッキーのヒントはとても身近にあったのかもしれない。
それでも幼い頃は気付くことが出来なかった愛情に、長い時間が経ってから漸く気付く事はある。
(……きっと、そういうもんなんだろうな。お母さんってさ)
アルフィーの想い出のアップルパイも、もしかしたら意外と近くに再現のヒントがあるのだろうか。
トリシャの姿に自分を重ね、想い出の味をもう一度食べて欲しいと気持ちを一層強くする。
「良い母さんだな。敷地内って事は、トリシャの実家は金持ちか?」
話を聞いたダムドの指摘には、トリシャがは一瞬ハッとした表情になり僅かに目を伏せる。
「そ、そう、ですね……裕福な家庭ではありました。母は、お菓子作りが好きだったので良く自分でお菓子を作っていましたけど」
「子供のおやつを手作りして、オレの母さんもそんな人だと良いな」
少しハラハラしたトリシャの様子は気にせずに――あるいは気が付かなかったのか。明るく続けるダムド。
ダムドはスラムで育ち、母親を知らない。しかし、そこには何か事情があったはずだ。
思い描く理想の『母』の姿を、彼は願い信じている。
「このクッキー、トリシャが作れるようになったらトリシャの子供に伝えられるな!」
「ふふ、そうですね。いつか、そんな日がきたら――」
想い出の味を、語り継ぎたい。そう言って少女は笑った。
シイの実クッキーの作業を終える頃、ユズもそれぞれの木の実を1種ずつ混ぜたクッキー生地を完成させていた。
全ての木の実を混ぜたクッキーも作りたいと、次の作業へ取り掛かる。
「きっと、色んな味がして、美味しいと、思う」
「沢山木の実が混ざったお菓子、私も好きです」
パウンドケーキ然り、パン然り。様々な具がたっぷりと入ったものは食感も味も美味しいと相場が決まっているのだ。
「妖精さんに子供達へ配るの分も、沢山作ろうね。ティムも食べる?」
エルシーが栗と胡桃をティムにお裾分けすれば、小さな相棒は夢中になって木の実に齧りつく。
その様子を微笑まし気に眺めるトリシャに、ユズは生地を纏めながら更なるアイデアを教示する。
「あとね、ステンドグラスクッキー、って、知ってる……?」
「ステンドグラス……?」
型抜きしたクッキーに小さな型抜きで穴を開け、そこにキャンディを入れて焼くのだ。
冷めれば硝子のように色鮮やで繊細なクッキーが出来上がる。
「どんなふうになるんでしょう……」
「できてから、の、お楽しみ」
想像がつかず首を傾げるトリシャに、ユズは微笑んで返せば。
待ちきれない様子でトリシャはそわそわとし始める。
「本当にユズさんは、お菓子博士ですね」
出来上がりが待ち遠しいと、呟くと同時にお腹が鳴った。
竈に入れたお菓子が焼き上がると、宿屋いっぱいに甘い香りが広がる。
木の実たっぷりのエルシーのドロップクッキーに、シェオルのパウンドケーキとチョコクッキー。
ユズのステンドグラスクッキーは光の下でキャンディーが煌めき、妖精さんの形をしたクッキーも、チョコレートで出来たつぶらな瞳が愛らしい。
「どんぐりコーヒーも用意したよ!」
「やったーお茶! これを楽しみにしてたんだー」
シェオルの淹れたどんぐりコーヒーをお供に、お待ちかねの試食タイム。皆で完成したクッキーやケーキを口に運んでいく。
そんな中、ダムドはクッキーを次々頬張るうちに両頬がパンパンに膨らんでいた。その姿はまるで――。
「坊主、実は鼠のハーフビーストだったりするか?」
「ひょんなことないほ……!?」
ロランのツッコミに、おっさんとお揃い!と尻尾を指しながらアピールするも、その姿はどう見ても頬袋を持つ生物だった。
そしてトリシャの前には、厚さと配分が様々なシイの実を混ぜ込んだクッキーが数種類並んでいた。
トリシャが手を伸ばすと、自然と皆の視線が集まる。
さくっと一口。細かく砕いたシイの実に蜂蜜を混ぜた素朴なクッキーは、頬張れば香ばしさと優しい甘さが広がる。
悩むように味わってから首を傾げて次のクッキーに手を伸ばす、を繰り返す。トリシャの反応を見るたびに、冒険者達も一喜一憂していく。
そして、数枚目のクッキーを頬張って――数秒の沈黙。
「……! これです! お母様のクッキーにそっくり!」
ぱっと顔を綻ばせて嬉しそうに笑うトリシャの表情に、わっと歓声が沸く。
冒険者達は成功を祝して、互いにハイタッチを交わし合った。
試食会が終わり一息つくと、お菓子を子供達に配るための作業へと入る。
「包装はこれでいいのか?」
「そうですね、ここを折ってリボンを結ぶと可愛くなります」
トリシャが時折シグルドの包装作業を手伝いながら、メモもこまめに取っていく。
お菓子の包装の合間に収穫祭をより良い物にするためのアイデアも交わされているのだ。
「子供が楽しく回れるように各家のランプの色や形と合わせたクッキーも仕度するのはどうかな?」
「町へ通じる道にも、再利用したランプを飾れないか?」
「良いですね、素敵です」
エルシーは子供達が楽しめるように。ダムドは近くを訪れるヒトが自然とミールの町へと足を運べるように。という提案に、トリシャは深く頷く。
今年に間に合わないものがあっても来年の参考にもなるだろう。
あれこれと言葉を交わしていると、あっという間に時間が流れる。
家々のランプに火が灯り始める黄昏時。沢山のお菓子は綺麗にラッピングされ、トリシャのメモはいっぱいになっていた。
「今日は本当に、ありがとうございました」
子供達を喜ばせる案やお菓子も沢山作れて、想い出のクッキーも食べる事が出来た。
「あ、そうだ。これ」
アルフィーとシグルドは材料と配分が書かれたメモをトリシャに手渡すと、少女は目を丸くしてふたりの顔を交互に見る。
「……いいんですか?」
「これがあれば、後に自分で作りたくなった時に作れるだろ」
「これからもお母さんの味、楽しめるな」
そう言って笑いかける青年たちに。
長い睫毛を伏せてから、メモをぎゅっと胸に抱いてトリシャは笑顔を返した。
「アルフィーさんもいつかお母様のアップルパイ、再現出来たら食べさせてください。シグルドさんも……100年覚えていられる想い出の味、一緒に見つけましょう」
それは今の彼女なりの、彼らへの精一杯の応援と感謝の言葉だった。
――穏やかな秋の日に、冒険者たちの想いはまた一歩、少女が前へと進むその背を優しく押していた。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準6 / 4〜6人
2021年11月07日 08時50分07秒 公開
相談掲示板
シューターのエルシーだよ。見知ってる方々で嬉しいよ、ヨロシクね。 クッキーの再現に挑戦で色々なのを作ってそれを、子供達や妖精さんに配ろうと思うの。 トリシャさん分は、型抜き、絞り、或いは…ラングドシャ―タイプとか? 見た目を教えて貰って、更に挑戦しようと思うよ。 この件に限らず、気付いた事は皆様に共有すると記しておくね。
えと、キャスター、ユズ。……よろしく。 クッキーの再現に挑戦しながら、出来たものを配っていくの、いい、と思う。 基本的なクッキーと作り方、同じ、ってことは、……型抜きで、中に何か入れているタイプ、だと、予想。 ほんのり甘い、木の実のようなもの、が、分からない……ね。グラノーラ、とか、ベリー系……? その、木の実のようなもの、の、色が知りたい、かな。そうしたら、もう少し、絞れるかも。
ありがとうー成る程だよ>型抜き 実は椎の実かな?って思うので森に収穫に行くつもりなの。 椎の実と限定しちゃうと危ないから、思いつくのは試すようにはするね。 (言葉不足で書き直しー)
そっか、椎の実、甘いんだ……。 そういえば、トリシャさん、紐付けされてる、ね。質問、出来るのかな? Q1.木の実の色って、分かったり、する?
No.6
こんにちは、トリシャです。 私の我儘にも付き合って頂けるようで、ありがとうございます。宜しくお願いします。 A1.私は完成したクッキーしか見たことがなくて…木の実自体の色はわからないんです、ごめんなさい。 でも、クッキーの色はシンプルなプレーンのものとほぼ変わりませんでした。
トリシャさん、回答、ありがとう。 そしてごめんなさい、質問の仕方、ちょっと悪かった。クッキーに混ざってた木の実、特徴的な色をしていたかどうか、が知りたかった。言葉足らず……。 えと、クッキーの色は、普通のと変わらない……クッキーに混ぜ込むと目立たなくなる色、ってこと、だから……ベリー系は除外、かな。
エルフのシーフ、シェオル。 どうぞよろしくね。 クッキーについてはー…… そうだね、僕もいわゆるどんぐりクッキーの類いかなーって思ってるよ。 それだけに絞らず色々試すのも賛成! 配るにもいいし、味見用にも色々たくさん確保してみたいね。何がいいかなぁ……。
ウォーリア、シグルド・オルセン。よろしく頼む。 クッキーについては、多分シイの実辺りで合ってるのだろうと思うが、詳しくは聞いてみないことにはな。それも含めて色々と作ってみてトリシャに味見してもらうのが良いだろう。
シーフのダムドだ、ヨロシク! シイの実って喰えるんだな…調べたら剥いたりとか手間そうなのと 参加したけどさ、クッキーを作ったのは数える程だから…採集や剥いて粉にするのとか、雑務を手伝う。 今の時期だとクリやクルミもあるかな?喰えそうなのを集めて来るよ。
シーフのアルフィー・リッパーだ。よろしくな。 母さんの味って懐かしくなることあるよな。 よし、せっかくだからその味を再現したクッキーを作ろう。 しいの木が植えられてたって事だから、しいの実をつかったクッキーだろうな。手間はかかるけど、美味しいぞ。 と、とりあえず目星はつけてみたけど色んなクッキーを作っても楽しいかもな
No.12
あ、あまりお役に立てずにすみません…木の実は特徴的な色はしていなかった、と思います。 お答えできる範囲にはなりますが…他に質問などがあれば、出発の24時間前までお答え出来ますので、ご活用ください。 みなさんのクッキー、楽しみにしていますね!