【CP】帝国農家の対空戦闘
馬車猪
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シナリオID:1364
オープニング
「植えろ植えろっ、どれだけ作ってもヴィントが買い取るからぼろ儲けだぁっ!」
ゴブリンが高笑いしている。
借金返済のためゴールディからはるばる帝国まで運ばれたときはもう終わりかと思ったが予想よりはかなりマシな職場だ。
「11月まで耐えれば育ったジャガイモを食えるぞ! どうせ俺達は飢えに慣れてるんだ。でっかく賭けて大きく儲けようじゃねぇか!!」
今月の食料になるはずだった芋が種芋に変わっていく。
ここは帝国崩壊直後に放棄された村と畑だ。
冒険者が奪還してから必死に修復したとはいえ、建物も畑も決して良い状態ではない。
それでも土はまだ生きている。
適切に面倒をみたなら、使った種芋以上の収穫は絶対にある。
ゴブリンは腹が減っても疲れても、熱意をもって農業に取り組む。
そのはるか頭上で雀の形をした魔獣が舞っていることに、まだ誰も気付いていなかった。
●元難民達
「ゴブリンさん達元気ッスねー」
「気を抜かないで警戒しろ。いつ魔獣やクリーパーが襲ってくるか分からないぞ」
難民キャンプでは武装した自警団として活動し、ヴィントを含む南部奪還作戦に従事し、その後は放り捨てられるようにして廃村に流れて来た面々が村防衛に従事している。
夜と冬を越すための家屋は最優先で修復した。
復旧した畑と家屋を囲む形で柵を作ってそのまわりに堀も作った。
「……なんでリットがいないの」
元廃村を仕切っている少女が重いため息を吐く。
帝国軍に誘われても断ったのはリットをものにするためなのに肝心のリットが不在だ。
だからつい、スラムで集団を仕切っていたときのようにマフィアじみた表情になってしまっていた。
「仕方ないッスよ姐御。リットが出稼ぎしないと食ってけないッス」
「姐さん姐さん、その顔マズイッスよ。姐さんが怖くて仲間の女はリットを狙ってないッスけど、冒険者は関係ないんスから」
どこからどう見ても人殺しの目をした少女が自分の手で目を隠す。
しばらくして手を離すと、とても人の良さそうな少女の顔に戻っていた。
「あなた、今日の夜警担当でしょ? 後は私に任せてゆっくり休んでね」
「ウス」
「相変わらず猫かぶりが凄いッス! これならリットも気付かないッスよ! って痛い、許して姐さん!!」
騒がしい少年少女を、出稼ぎゴブリン達が見て……いない。
子供達の中で最初に気付いたのはボスである少女だ。
「スズメ……じゃない、鐘を鳴らせ!! 非戦闘員は家屋の中へ退避! 柵には最低限だけ人を残して空の魔獣を迎撃する!」
「でも姐御! 空からの攻撃なんてどうすれば」
「矢でも石でもいいから投げて迎え撃て! 畑を荒らされたら冬には飢えて死ぬことになる。復唱不要。急げ!!」
彼女達は授恵者ではないが戦い慣れている。
かつてのコボルトを真似て投石紐を使い、空から種芋を狙うスズメ魔獣相手に対空戦闘を試みる。
「当たらないっ?」
空を飛べるとは思えないほど大きく、非常に太いのに、結構な速度の投石を見てから躱す。
ちゅんちゅんと鳴いて近くの同族と意思疎通して、投石のない畑に着地し種芋をほじくり返そうとする。
「てめーっ!!」
ゴブリンが棍棒を振り回しながら突進。
元難民は悲劇を予想しなんとか援護しようとするが、投石の向きが変わる前にスズメ魔獣は畑から飛び立った。
「へっ、弱いじゃねーかっ」
ゴブリンは得意げだが元難民達は顔を青くしている。
「こっちが疲れ果てるまで待つ気ッスか!」
スズメ魔獣の狙いは戦いではなく芋だ。
勝っても怪我をしては意味がない。距離をとって射撃攻撃を避けようとするのでまともな戦いが発生しない。
「石も矢も惜しまず使え!!」
正面から戦えば負けるのが分かっているので、よほど運が良いか死角から狙わないとかすりもしない石と矢を放ち続ける。
やがて夕方になり、少女達とゴブリン達の手が動かなくなる寸前になってスズメ魔獣が去って行く。
数週間かけて集めた石も矢も使い尽くし、明日の襲撃に耐えるのは不可能になっていた。
●依頼
「難民キャンプに住んでいた人々からの依頼です」
冒険者ギルド職員がいるのはヴァイセントラフ砦だ。
ヴィントに向かう途中、あるいは王国へ戻る途中に立ち寄った冒険者を呼び止めて依頼について説明している。
「少し前に冒険者に奪還された廃村があります」
無事な畑にジャガイモを植え、難民キャンプ跡地に残る元難民や、ヴィントなどの都市部に売りつける予定の場所だ。
「ここにスズメ魔獣の襲撃があったようなのです」
連絡が届いたのは先程だ。
今から村に向かえば、スズメ魔獣が再び襲撃してくる朝までには到着できるはずだ。
「届いた情報が正しいなら、皆さんであれば確実に勝てる相手です」
戦うことができるなら、だ。
スズメ魔獣はかなり慎重で、冒険者の力に気付けば逃げてしまう恐れがあった。
「畑は広いです。複数の班に分かれて散らばり、魔獣を誘き寄せた上での討伐をお願いいたします」
今年の冬の食料がかかった、重要な依頼であった。
解説
マスターより
リプレイ
「この依頼難易度間違っていますよね?」
「冒険者ギルドには正直に伝えたつもりなんですけど……」
シルク・メイプルリーフと元廃村の実質的指導者である少女が、同時にため息をついたことに気付いてまたも同時に苦笑を浮かべた。
「全て守るとはいえませんが大丈夫ですから、そんなに心配しないでください。ね?」
「ですが罠を作る時間も材料も」
村は貧しく、復活させた畑を囲う粗末な策や自衛用の槍で精一杯だ。
もうすぐ夜が明ける。
スズメの形をした空飛ぶ魔獣が襲ってくるまで時間がない。
「心配するような状況ではないと思うんですけど……」
空の色が変わっていく。
鳥の群れにしては少なく、魔獣の群れとしては大勢のスズメが2~4羽の小さな群れを作って続々飛来してくる。
少女は覚悟を決めて投石紐の用意をして、その光景を目にすることになる。
●
高位キャスターの必殺技を思わせる爆音が連続して響いている。
今も、鳥の割には巨体がくるくるまわりながら落下してきて、まだ修復が終わっていない元畑の固い地面にぶつかり大量の破片と化して土を汚した。
セリオス・オーガストが足を止めて短弓で対空射撃を行う。
高速で機敏に空を飛ぶスズメに運が悪くない限り必ず当てる見事な腕と、飛行のため軽量化されてもなお強力な皮膚を射貫く威力を兼ね備えた射撃だ。
空を飛ぶ魔獣を1羽につき1矢か2矢で打ち落とす様は、子供向けの英雄譚がそのまま現実化したような凄まじい活躍だった。
「的が害獣どもとはいえ、1つの奇襲が通じるのは1回だけだ」
村の住人は感動しているがセリオスは冷静だ。
敵の数は多く、守る対象は広い。
油断して固まって現れたときに可能な限り始末しないと、冒険者が去るまで隠れるという効率的な行動をし始める可能性すらあった。
4羽が群れから離れる。
特に体格が優れた個体達で、リット相手なら一撃離脱や包囲戦で勝ってしまうだろう戦力だ。
セリオスは逃げも隠れもしない。
新たにつがえた矢にたっぷりのエーテルを注ぎ、これまでと同じ精度と速度の矢を空に向かって放つ。
1羽か2羽殺さされても豊富なエーテルを持つセリオスを食らえば割にあうと、スズメ魔獣達は非常に浅い考えをしていた。
矢が弾ける。
エーテルの輝きは消えずに無数の破片と化して、広げられた羽を切り裂き胴体にも小さな穴を開ける。
まだ飛んではいるが重傷だ。
2羽は逃げようとして、残る2羽は興奮しきって自滅覚悟の急降下攻撃を行おうとするが速度が足りない。
セリオスは恐るべき速度で矢を射てつがえて再度矢を放つ。
急降下中の2羽が即死して、畑にも届かず非常に固い地面にぶつかり肉片と化す。
「野犬も注意する必要があるか」
土まみれの肉片を食べるのは衛生面で危険だが野犬にとっては関係ない。
事前に元難民達に指示を与えていたことに少し安堵して、セリオスは大量に用意した矢を使って逃走途中のスズメも仕留めていくのだった。
「す……ご……」
あまりに一方的な蹂躙劇に、実質的指導者である少女はもちろん元難民もその他も冒険者以外は圧倒されている。
「危ないですよ!」
まぶしい何かが、少女の目の前1メートルを通過した。
それが光の矢だったと気付くのに10秒近くかかった。
だって、輝きが強すぎて目にも焼き付き、細く鋭い光の柱のように見えたのだ。
「えっ」
慌てて左右を見る。
めっ、と叱るポーズのシルクが十数メートル右に、右の翼から胴と左の翼まで穴が開いて絶命したスズメが数十メートル左に見えた。
「命中OK! 威力も丁度いい感じですね」
シルクは得意気だ。
着地したスズメ魔獣の速度も飛んでいるときほどではなく、野生で生き延びるには優先度の低かった魔法防御の貧弱さが災いしてシルクの大魔力をそのまま浴びてしまった。
その結果が極小種芋をくわえた状況での即死だ。
(エーテルアローは32回分用意して来ましたけど、足りますかね?)
走って近づこうとすれば直接攻撃の射程に収める前に逃げられてしまう。
畑は非常に広い。
魔矢の射程があっても、射程に収めるには走らなくてはならないこともよくあった。
威力はセリオスに及ばなくても、並のシューターを超える威力の矢が食料庫の近くに降り注ぐ。
数人がかりで野犬1頭に対していたゴブリンが、いきなり死んだ野犬を見て呆然とする。
「ピンチだな、えぇ?」
野犬の群れ1つを潰し終えたクリエーナ・バーリフェルトが、弓から槍に持ち替えてにやりと笑った。
「聞いたぞ? 儲けることを考えてるんだって?」
「へ、へぇ……」
ゴールディからはるばる出稼ぎに来たゴブリンが、ただ強いだけでなく迫力も強いクリエーナに圧倒されている。
「そうかぁ、もう儲けを考えられるくらいには持ち直してんだなぁ……感心感心。いいぞいいぞ、復興って感じじゃん!」
帝国だった土地が全て人類の手からこぼれ落ちたあの絶望は今でも鮮明に思い浮かべることができる(※連絡が絶たれていただけの場所もありました)。
精神的にも物理的にも自らの力で立てるクリエーナにとっても衝撃だったのだ。
何も持たない難民にとってどれほど苛酷な状況だったか容易に想像できる。
「おねーさん!」
リットの近くで見たことのある元難民が、ぱっと顔を明るくしてクリエーナに話しかけようとした。
「んんっ、集会所付近の野犬は撃退しました。みなさんは建物に中に避難して下さい」
真剣な顔でゴブリンに指示を出す少年は、一人前の男の顔をしていた。
「がんばれよ!」
クリエーナはにやりと笑って次の仕事にとりかかる。
建物と建物を布やロープで繋いで中間あたりに芋を置いただけの簡単な罠だが、大きさは十分でも頭は足りないスズメはよく引っかかる。
「これだけ大きいならスズメでも食いごたえがありそうだ……なっ」
ロープが絡まったスズメに全力の刺突を繰り出す。
スキルほどの効果はなくスキルのような持続時間もないが隙は隙だ。
クリエーナの攻撃は威力は一流で精度はそれ以上。
首には当たらなかったが骨で守られていない場所に深く突き刺さり、スズメに悲鳴をあげさせる。
「勝ち方にはこだわるな。石でもなんでも投げて安全に殺せ!」
「はい!」
クリエーナは現地の小さな戦力も最大限に活用して、スコアと畑の安全を稼いでいた。
●
リットが村に到着したのは日が傾き始めてからだった。
「ねーちゃんにーちゃん、ほんとありがとう!」
感謝は本物だが焦りを隠せない。
多くのスズメ魔獣と野犬が狩られたのはまぎれもない事実。
しかし、空には少ないとはいえリットとその仲間達にとっては脅威の数のスズメ魔獣がいる。
「男性陣! 半数は食糧庫の防御に。半数は柵周辺の迎撃を手伝ってください」
ドローミが同族の男達に指示を出している。
「指揮官はクリエーナ殿です。基本は二人一組で対応!」
「はいっ!」
「がんばります!」
男達の気合いが凄い。
リザードマン基準でドローミはかなりの美形なのだ。
「あまり盛り上がり過ぎてもな。まあいいや面倒見るよ」
クリエーナは4組を引き連れ、食料庫から離れた場所へ向かった。
「槍を持って僕たちが射落としたスズメに止めをして下さい。動かなくても絶対に油断してはいけません。戦闘が行われていないときはスズメの死体を畑から引きずって移動し血抜き。貴重な肉ですが安全第一です。いいですね」
ドローミは顔馴染みの元難民に指示を与える。
「戦闘終了まではシルク殿の傍に。肉はもちろん食べられますし羽毛を毟れば防寒の役に立ちます。野犬に盗られない様に!」
お互い何ができて何ができないか知っているので指示と情報の伝達も素早く可能だ。
「ねーちゃんねーちゃん」
「リット殿の持ち場はそこです。特に必要のない場合は動かないように」
ドローミは結構リットに厳しい。
「俺、剣の方が得意なんだけど」
「そんな言葉は剣で遠くの敵を斬れるようになってから言って下さい。狙ってから射撃するのを忘れないように。腕力があるのだから犬でなくスズメ担当です」
「はい……」
リットは肩を落として指示に従う。
「リット殿なら大丈夫ですよ」
不安そうにリットを見守る少女に、ドローミは細やかな心配りでフォローしていた。
●
冒険者からもリットからも200メートル以上離れた場所にスズメ魔獣が着地する。
飛行能力は戦闘以外でも役に立つ。
初戦のときのような油断はしない。
戦闘が始まる前の段階で、スズメ魔獣は圧倒的に有利な立場にあった。
ノックス・マグナは放棄された家の中から狙いをつけている。
全く気付いていない魔獣の背中は隙だらけで、特性スキルを使う必要もない。
(後少し知能があれば人里に近づかなかったかもしれませんね)
弓の音も矢が空気を押し退ける音も聞こえるが、刺さる音は聞こえない。
心身に衝撃を受けたスズメ魔獣が悲鳴をあげ翼をばたばた動かすのは非常に五月蠅くて、ノックスが移動する音を完全にかき消した。
(まずは1羽)
気付かれないまま止めの矢を撃ち込む。
魔獣はしばらく痙攣し、恐れた他のスズメ達は警戒を強めている。
(次)
今度は頭に突き刺さった。
そのまま追撃すれば止めを刺せただろうが多分見つかってもいた。
だからノックスは、予め用意したものの1つへ移動する。
(午前も大量に撃ち殺しましたからね。そろそろ気付かれるかもしれません)
5羽仕留めると、スズメの行動が明らかに変わった。
耳を澄ませ、複数で複数方向を警戒している。
(参りましたね)
これまでは箱ごと移動することもたまにはできたがもう無理だ。
だから、ノックスは温存していた武器を使う。
見えない死神。
攻撃力を引き上げる一撃は有効で、感覚が鋭そうなスズメから狙って打ち倒す。
スズメの警戒がますます強まる。
全て使い終わったときには、スズメの士気は完全に砕けて畑から離れようとし始めた。
ノックスの最後の策が発動した。
「あんな格好で」
「冒険者がすごいのは知ってるけど……」
高度な技術が必要な装備も、凄まじい重さの装備も、全て問題なく使いこなせるはずのノックスが駆け出し冒険者同然の装備で戦場に立っている。
村の住人が動揺しているが、ノックスの実力を知るリットや他の冒険者は平然としている。
「……まさかひっかかるとは」
先程までスズメを蹂躙していたのが誰か気付かないまま、野犬程度軽々突き殺せるスズメ魔獣がノックス目がけて飛んでくる。
十分に引きつける。
そして、炸光矢による範囲攻撃を直撃させてスズメの群れを蹂躙する。
「逃げても逃げなくても構いませんよ」
普段の装備を外してきているとはいえ、囲まれない限りスズメ魔獣程度に負けることはあり得ない。
特性スキルなしでもエーテルで十分に強化可能だ。
ノックスは、スズメ魔獣が2度と襲撃を仕掛けてこられないほど、あるいは野生で生きていけないほどの数まで打ち減らすことを目指し射撃を継続した。
●
「うおー!」
リットの全力投擲。
技量が低いのでどこに飛ぶか分からず、スズメ魔獣はまぐれ当たりを嫌って高度をとった。
どの方向に逃げる場合でも、高度が高いほど有利だ。
だが、リットや難民の投石に対しては十分な高度でも、冒険者の射撃を回避するのには全く足りない。
(努力は認めますが……)
弟子の強い熱意と貧弱な才能を再確認してしまい、ドローミは感情を表に出さないよう努力が必要だった。
「見ていてください。こういう戦い方もあります」
リットから逃げた先はリットに狙われる以上の地獄だ。
ドローミがじっくり狙ってから矢を放つ。
飛ぶのは矢だが、攻撃を担当するのはその中に込められたドローミのエーテルだ。
もとから空にいたスズメと、速度と引き替えに空に上がったスズメの手前で矢が弾ける。
指向性を持つ衝撃波が、既にいくつか投石を浴びていた魔獣の羽を引き裂き墜落を強いた。
ツバメが逃げる。
特別体格の良い雌雄の2羽が、別々に逃走した方が良いのに同じ方向へ飛んでいる。
セリオスは見逃さない。
このままではどちらかを逃がすと判断し、毒として作用する矢を1本ずつ命中させる。
その後も魔獣にとっては地獄だ。
一定の速度で命が失われていき、風と進路を読んでいるような矢が次々に命中して死が急速に近づいて来る。
冒険者の目で見えなくなるほど遠くに逃げてから、もつれあうように、絶対に助からない高度を落ちていった。
●
「やったわね!」
シルクが少年と少女を抱きしめる。
明るいエルフと、思春期で悶々とする少年と、煮沸する感情を笑顔で隠した少女の組み合わせは、事情を知らない者を回れ右させるのに十分であった。
「焼いてしまいなさい!」
ドローミは寄生虫入りの肉を許さない。
もとはスラム出身で教養の平均値が低い少年少女に強く言って正しい選択をさせる。
(北国とはいえ既に夏ですからね)
今回倒した魔獣は大量だ。
飛行型であるせいか個々の肉は少ないが総量は凄まじい。
「血抜きはそのまま進めなさい」
急造された柱に、現在作業中のものだけで十数羽ぶら下げられている。
「手空きの人は羽毟を」
「あの」
「他に手段があるのは分かっています。ですが水が豊富ではないのでしょう? まず貴方達の健康です」
最良の肉は保存食へ。
羽は冬用の寝具へ。
普通の肉は今日明日の食事にして、残りは思い切って焼くか埋めるかしてしまう。
(他の魔獣が攻めてこなければいいですが……)
奪還が進んでいない北を見つめ、ドローミがため息を吐いていた。
「今年の冬を乗り越えるためにはこの時期の作付けが大切ですからね」
ノックスは細い道から畑を見下ろす。
王国の農村地帯とは比較にならないほど貧しいが、生きていけないほどではない。
人口の割に農地が多いので、ヴィントなどの都市部に余剰分を売ることも可能かもしれない。
「これならば、きっと……」
元気に農作業をするリット達を眺め、ノックスは帝国復興の気配を感じていた。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準5 / 4〜8人
2021年09月08日 13時50分38秒 公開
参加者
- メイプルリーフ シルク
クリエーナ・バーリフェルト
ノックス・マグナ
セリオス・オーガスト
ドローミ
相談掲示板
ドローミです。 弓と20~25レベル付近の射撃スキルがあれば、だれでもシューター(もどき)に。 検討くださいませ。 それにしてもリット君、存外モテるのですね。
No.2
シルクです。 リットくんのお嫁さん候補ですかね可愛いですね 巨大化した鳥用の罠でも引っかかりそうですね
クリエーナです。 少年が案外モッテモテというか、そら難民の中に戦える野郎一人いたらモテるか!そらそうだな! 俺、野犬をコロコロしに行くよ。
リットだ。 いつの間にか帰る場所がやべーことになってて……どうしよう。 到着は遅れるからねーちゃん達とにーちゃんほんとよろしく! 弓は全然つかえねーけど投石紐は使えるよ! あんまりあたんねーけど。
心じゃ、心で当てるのじゃよ。 罠かー・・・食べやすいようにテーブブルの上に多少の作物置いておいて、寄ってきたらまとめてズドン、あるいは高速で近寄ってズンバラリンも行けそうだな?
・・・ん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む とりあえずやることは スズメへの対処 スズメの死体を狙ってくる野犬の対処 の二つか とりあえず俺は空を飛ぶスズメの対処を最優先させてもらうな。といっても五人でやっとカバーできるとあるから全部はカバーできないだろうし、罠にかかりやすいとあるからシューターがカバーできない範囲に罠を設置して地上でどうにかしてもらったほうがいいか。 リットは射撃とか苦手なら野犬の対処に回ってくれた方がいいだろうな、もしくは倒した雀の躯を片付けてもらうとか
No.7
でっかい網とかあれば直接命中させずとも行動を阻害させる事ができそうですけど
今晩の依頼出発後ですが、スキルを入れ替えます。 リット君たち様に、輝腕を用意する予定。 あとはいつもの、レゾナンス・オブ・ヴァローを。 同時には効果を得られませんが、これで投石紐が当たる様になるはずです。
シューターのノックスです。よろしくお願いします。 罠ですが、誘き寄せるのは有効そうですね。 畑から少し離れた位置に誘導すれば畑への被害も抑えられるでしょうね。 網を用いるというのも有効だとは思いますが、その準備が出来るかは村の備蓄次第というのが不安ですね。もし網で動きを封じられれば放置して魔獣の始末を野犬に任せるといったことも出来そうですが。
No.10
1ヘクス直径5mということは8ヘクスで40m スキル次第では直接狙えますね
一応サブで弓もって行くけど……スキルはないからなぁ。 罠なぁ、2mて結構デカイんだよな・・・。 熊用の罠か、漁師の投網なんかあれば転用できそうなんだけど、流石にないだろうし、あんまり準備時間は無さそうだからその場でサクっと作れるような罠じゃないと難しい……。 んー、テントならあるだろうし、テント張って、中に続くように作物入れて……は入ったら入口を閉めるような奴なら作れるかな。
罠については陛下のおっしゃる通りですね。 まあ網が有った場合に備えて2つのパターンを記載しても良いのではないでしょうか。 どちらにせよ動きを封じられれば近接での攻撃も当たるでしょう。 私は罠に食いつかなかった魔獣を狙いますね。
範囲攻撃は拙そう_ 罠はですね、パンや動物のおやつで大丈夫だと思います。 難民ズには、スズメの回収(血抜きも)と槍でとどめを支持する予定です。