【鉄鱗】海アルパカはクローバーが、お好き♪
ゆうきつかさ
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シナリオID:1191
オープニング
ダンジョンの最初の階層に広がっていたのは、海だった。
そこには、海アルパカと呼ばれる魔獣がいた。
実際にはアルパカとは別物のようだが、見た目はアルパカ。
雰囲気もアルパカなので、海アルパカと呼ばれているようである。
ただし、海アルパカは、たいへん臆病な性格をしており、なかなか顔を出す事が無い。
その代わり、海アルパカは、四つ葉のクローバーが大好物ッ!
四つ葉のクローバーを見ただけで、瞳をランランと輝かせ、後先考えずに近寄ってくるらしい。
その隙をつくようにして、海アルパカの毛を刈れば良いため、報酬の割には楽な依頼のようである。
ただし、海アルパカの毛は陸に上がると、ケタ外れにモフモフになるため、理性を保っておかないと、上級のモフニストであっても、意識を持っていかれるレベルのようだ。
最悪、そのまま海に引きずり込まれてしまうため、くれぐれも気を付けて欲しいという事だった。
解説
マスターより
リプレイ
「ダンジョンに続き、海にまで……。次は空飛ぶアルパカさんが出てくるのかなー……?」
アルマ・ヴァレンタインは妙なフラグを立てながら、仲間達と共にヴィントダンジョンの最初の階層にある海にやってきた。
どうやら、何処からか外海と繋がっているらしく、ほんのりと潮の香りが漂ってきた。
「それ以前に、自分の知るアルパカというのは、海生生物ではなかったはずだが……。まあ、ダンジョンならそういう事もあるのだろう、たぶん」
そんな中、ブレイドが喉元まで出かかっていた言葉を、勢いよくゴクンと飲み込み、自分自身を納得させた。
色々と思う事はあるのだが、ここでツッコミを入れるのは、野暮と言うモノ。
そう言ったモノであると認識しておかなければ、謎が謎を呼び、疑問の迷宮に閉じ込められてしまいそうなほど、ツッコミどころが満載だった。
「どうやら、実際にはアルパカではなく、アルパカの姿をした魔獣なので、海に棲んでいてもおかしくないのかも知れませんね……」
そんな空気を察したエヴァン・ピオネロが、海アルパカについて語った後、見晴らしのいい場所を見つけ、籠から溢れる程の四つ葉(のクローバー)を置いた。
海アルパカは四つ葉のクローバーが大好物なので、近くにいれば必ず姿を現すはず。
例え、遠くにいたとしても、これだけ大量の四つ葉(のクローバー)を見れば、後先考えずに突っ込んでくるはずである。
「海アルパカの大好物と聞く四つ葉のクローバーは、すでに確保済みか。……では姿を現すまで砂浜で時間を潰すとしよう。せっかく肉体美の映える水着を着てきたことだしな」
一方、ブレイドは海アルパカが現れるまで、砂浜で時間を潰していた。
その間、ライナスは水着姿でペットの栗鼠と一緒に貝殻を拾い、アルマはオシャレな水着姿で、仲間達とビーチバレーを堪能する中、エヴァンが砂で城を作りながら、超視覚で海を眺めていた。
「ふぇ~!」
次の瞬間、海アルパカが独特な鳴き声を響かせ、海面からピョコッと顔を出した。
海アルパカは山盛りになった四葉のクローバーを見つめ、瞳をランランと輝かせ、後先考えずに突っ込んできた。
この様子では、四つ葉のクローバー以外、まわりのモノが見えていないのだろう。
そのまま、四つ葉のクローバーに食らいつき、幸せそうに口をモゴモゴと動かした。
「ここまで、アルパカにソックリだと水の中に生息する理由がわからなくなりますね。まあ、啓示でも『魔獣はエム=エスの数だけ存在するから……』との事ですから、海にいてもおかしくないのかもないのかも知れませんが……」
そんな中、フリーダ=ブロムヴィストが釣り道具を抱え、岩陰に身を隠しながら、海アルパカに視線を送った。
海アルパカは水に濡れて、キリンっぽくなっていたが、アルパカと言えば、アルパカのようだった。
「モフモフじゃないから、アルパカに見えなかったけど……。おそらく、海アルパカで間違いないよねー。だったら、なるべく怒らせないようにしておかないと……」
アルマも一緒になって岩陰に隠れ、海アルパカをマジマジと見つめた。
一見すると無害に見えるが、その中身はケダモノ。
そう思っておかなければ、あっと言う間に死亡フラグ達に囲まれてしまう程、危険な存在である……らしい。
ただし、それは海アルパカを怒らせた場合。
普段は温厚で、のほほん寄り。
虫も殺せぬ程、殺気が皆無であった。
「そう言っているうちに、海アルパカのもふもふが戻ってきたわね。つまり、今が刈り時……。この場で、私以上のもふもふなのか、確かめさせてもらうわ!」
すぐさま、イーヤ・レプリスが岩陰から飛び出し、謎のポーズを決めながら、海アルパカに挑戦状(?)を叩きつけた。
「ふぇ~……」
だが、海アルパカは四つ葉のクローバーを食べる事に夢中で、イーヤの存在に全く気付いていなかった。
「……って、私なんて眼中にないって言いたい訳? いい度胸をしているじゃない。こうなったら、どちらがもふもふなのか、ここで勝負よ!」
イーヤが海アルパカの返事も待たず、勢いよく飛び掛かり、一心不乱にもふもふとし始めた。
それでも、海アルパカはまったく気にしておらず、四つ葉のクローバーを食べながら、幸せそうに『ふぇ~』と鳴いた。
そうしているうちに、イーヤがもふもふの海に沈んでいき、もふもふの中に自分がいるのか、自分がもふもふなのか分からなくなった。
(……ある意味、これはチャンスか……)
その間、ライナスは大きな岩陰に身を隠しつつ、ペットの栗鼠にクローバーを撒かせようとした。
しかし、栗鼠は頭上にハテナマークを浮かべており、ライナスの指示がよく分かっていないようだった。
それでも、何とか理解をしようとしていたようだが、頭の中がハテナマークで占拠されてしまったのか、とりあえず可愛らしい顔をして、誤魔化そうとしていた。
「お、美味しいですよ」
それを目の当たりにしたエヴァンが、色々な意味で危機感を覚え、自分が身代わりになるようにして、両手に四つ葉のクローバーを握り締め、恐る恐る海アルパカに近づいた。
「ふぇ~♪」
次の瞬間、海アルパカが瞳をキュピィーンと輝かせ、エヴァンに飛び掛かるようにして、四つ葉のクローバーをムシャムシャと食べた。
そのため、エヴァンは生きた心地がしなかったものの、精一杯の笑顔を浮かべ、必要以上に動かないように頑張った。
「皆さん、準備はいいですか。ここで覚悟を決めましょう。啓示でも『大丈夫、死ぬ時は一緒だよ』と出ています。……ん? 何やらマズイ事になりそうな気が……。まあ、何とかなりますね、きっと」
フリーダが最悪の場面を脳裏に浮かべつつ、それを『なかった事』にする勢いで、木の括り付けたロープを体に巻き付けた。
……これで準備は万端。
何やら死亡フラグ達が悪さをしているような気もするが、仲間達もいるので死ぬような事はない……はずである。
「何だか嫌な予感しかしないけど……やるしかないよね」
アルマが自分自身に言い聞かせながら、職人の道具箱から毛刈り道具を取り出した。
「さあ、いまのうちに、もふもふ……ではなく、毛を刈ってしまいましょう」
フリーダが仲間達に声を掛けながら、もふもふの海に飲み込まれそうになりながら、その誘惑を払い除けるようにして気合を入れた。
だが、もふもふの海は、魅力的ッ!
今にもフリーダを飲み込みそうな勢いで、手招きしているような錯覚を覚えた。
(……安心しろ。自分達は敵じゃない)
その間、ブレイドは海アルパカをもふりつつ、動物交感で敵意がない事を伝えつつ、アルマに毛刈りのコツをレクチャーしてもらいながら、慎重に毛を刈っていった。
「ふえ~……」
一方、海アルパカは山盛りになった四つ葉のクローバーを頬張り、半ば思考停止状態に陥っていた。
「……こんなに生えてると、普通に大変そうですね。もう少しサッパリしましょう。お客さま、かゆい所は無いですか?」
その流れに乗るようにして、エヴァンが海アルパカに顔を埋めながら、優しく毛を刈り始めた。
「さあ、いまのうちに、もふもふ……ではなく、毛を刈ってしまいましょう」
フリーダが仲間達に声を掛けながら、もふもふの海に飲み込まれそうになりながら、その誘惑を払い除けるようにして気合を入れた。
しかし、海アルパカの毛は程よく弾力があり、ふわふわとしているため、一瞬でも気を抜くと、まるで空を飛んでいるような錯覚に襲われ、我を失いそうになった。
「……大丈夫、すぐに終わるからな」
ライナスが海アルパカに語り掛けながら、勢いよくもふっと飛びついた。
その途端、身体がボフッと沈み込み、一瞬にしてライナスの姿が見えなくなった。
それはライナスにとって、予想外の展開。
予想以上に海アルパカがもふもふとしていたため、自分の力では浮き上がる事が出来なくなっていた。
「それにしても、海から陸にあがったというのに、この手触り、毛ざわり……これは、もう……たまらん!」
その事に気づかぬまま、ブレイドが津波の如く押し寄せてきたもふもふに飲み込まれ、『人生に悔いなし!』と言わんばかりの勢いで、サムズアップしながらイイ笑顔を浮かべて沈んでいった。
「何だか、さっきよりも、もふもふしていませんか? まさか、これが海アルパカの究極形態!? 啓示でも……ちょっ!」
そんな中、フリーダが悲鳴を上げて、もふもふの海に飲み込まれた。
「……!」
その事に危機感を覚えたのか、栗鼠がフリーダ達にかぷっと噛みついた。
「……痛っ!」
その巻き添えを食らったイーヤがビクッと身体を震わせ、もふもふの海から顔を出した。
どのくらい意識を持っていかれていたのか分からないが、しばらくの間もふもふと一体化していたような感覚に陥っていたようだ。
それだけ、海アルパカのもふもふレベルが高かったようだが、イーヤも負けてはいなかったため、何とか自我を失わずに済んだようである。
おそらく、イーヤでなければ、もふもふの海に飲み込まれ、海アルパカの一部になっていた事だろう。
「はあはあ……、危うくもふもふの海に沈むところでした」
アルマが荒々しく息を吐きながら、もふもふの海から顔を出した。
海アルパカの毛は、予想以上にもふもふしており、身も心も吸い込まれそうな感じであったため、魂ごと持っていかれそうになっていたようである。
「ぷは……」
ライナスも、もふもふの海から顔を出し、ハサミで海アルパカの毛を刈り始めた。
それを邪魔するようにして、もふもふの毛がライナスを底なし沼に引きずり込むような勢いで身体に絡みつき、幸せほんわかワールドに誘った。
「もう少しで終わるから、大人しくしているのよ」
そんな誘惑を払い除けながら、イーヤが海アルパカに語り掛けながら、動物のお世話セットを使って、撫でるようにして毛を採取した。
その甲斐あって、海アルパカの毛を、何とか全部刈る事が出来た。
「……ぼくは……やり切りま……Zzz」
その途端、エヴァンが崩れ落ちるようにして、深い眠りについた。
もう誰も、眠りを妨げる者はいない。
海アルパカも満足した様子で、『ふぇ~』と鳴き声を響かせ、海の中に消えていった。
「さて今回はー……猫さんのおヒゲにしよっと!」
そんな中、アルマが眠りの世界に旅立った仲間達に駆け寄り、職人の家事道具から筆と、すぐ落ちるインクを取り出し、顔に落書きをし始めた。
そして、手鏡を持ちながら、仲間達が目覚めるのを待つのであった。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:多い6 / 4〜8人
2021年08月01日 18時06分55秒 公開
相談掲示板
キャスターのエヴァン・ピオネロです。 アルパカが現れるまで水着持参で遊んじゃいましょうか? とても気持ち良いようなので…眠らないように程々で止める事って出来るのですかね。 ……ぼくには無理そうです(枕を抱え)
ブレイドだ、よろしく頼む。 海から陸にあがりたてでもモフモフとは不思議な生き物もいたものだ… 程ほどの度合いが分からんが用心はしておこう。 水着で遊ぶものもまあ…たまには悪くない。
ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしくねー。 始めから四つ葉のクローバーいっぱいあるから探す手間がなくて助かるよー 海アルパカさんが来るまで水着で遊んじゃおっか さて今回はナニを書き込もうかなー(ワクワク
ウォーリアのフリーダです。よろしくお願いします。 海アルパカが来るまでは自由時間といった感じで良さそうですね。 後は誘惑に負けずにモフモフを回収する形でしょう。 陸に上がると時間で凄い事になるみたいですし、早期に確保する必要があるでしょうか?
シューターのライナスだ。 ワタシも水着を着て、ペットの栗鼠と海を楽しませてもらう。 モフ……海アルパカの毛に誘惑された際には、ワタシの腕にかみついて正気に戻してくれと栗鼠に言いつけてはいるが……。 なにせ、最近飼い始めたばかりだ。上手くいくとは言い切れないな。 互いに何らかの方法で助け合えればいいものだが。
>互いに何らかの方法で助け合えれば 大丈夫ですよー 少なくともアルマさんが「寝た皆の顔に落書き」するのを楽しみにしてる時点で 寝ず皆のフォローをしてくれるでしょうから(期待に満ちた顔) ぼく達はアルパカを怒らせず毛を集める事を考えましょう。 後は、コメディ寄りって事ですので 誘惑と戦う姿とか、美味しそうなシーンも考えるつもりです。
なるほど、アルマさんの落書きの手腕とフォローに期待させていただくとするか(いい笑顔) (小声で)いいか栗鼠。しっかりとアルマさんをフォローするんだぞ。 ここは寝た時用に枕を用意しておくべきなのか……?
人がふえてるー、ライナスさんもフリーダさんもよろしくねー はいはーい、今回もみんなの寝床(野営せっと)持ち込みでがんばるよー ライナスさんの栗鼠くんもよろしくお願いね
イーヤよ、よろしく。 待ち時間は自由で、来たら狩る方針には了解よ。
フリーダさんにご挨拶がまだでした。よろしくお願いします。 イーヤさんもよろしくお願いします。 >来たら狩る方針 狩る→刈る、ですよね? 判ってるのですが…ドキッとしたので確認させて頂きます。 >早期に確保する必要があるでしょうか? 出てきてくれたらすぐに、四葉を沢山抱えて近づくつもりです。 後は四葉に気取られてる間に、怖がらせないようにゆっくりと触れて そのまま刈らせて貰えたら良いなって思ってます。 >海アルパカと一緒に、海の中に…… ふと思ったのですが、犬を鎖で繋ぐように 自分の体をロープでどこかに縛り付けておけば大丈夫かも知れませんね。
>狩る あら、倒す必要は無かったのね、ごめんなさい。 出てきたら毛だけ刈る、にするわ。
改めて、エヴァンさん、アルマさん、ブレイドさん、フリーダさん、イーヤさん、よろしく頼む。 栗鼠、アナタも挨拶するんだ。(ライナスの肩で栗鼠がペコリ) ワタシは栗鼠にも四つ葉を蒔かせようと思う。 >自分の体をロープでどこかに縛り付けて とても良い案だとワタシは思う。賛成だ。 ロープがピンと張っているのを見れば、誰に危機が迫っているかもわかるからな。 ワタシは動物のお世話セットとロープ二本を持って行くことにする。 (※直前の投稿は誤字があったので削除しました)
ライナスさんの栗鼠さんに(ぺこり)。一緒に頑張りましょうね。 イーヤさん、セーフですのでお気にせずですよー。 ロープはぼくも準備します。それと下で >出てきてくれたらすぐに、四葉を沢山抱えて近づくつもりです。 こう書きましたが、誘き出す必要があるようなので、プレには 『砂浜の見晴らしが良い位置に籠から溢れる程の四葉を置きます』としました。 それと、臆病な性格って事ですので 少し離れた位置で静かに遊んで待とうと思います。 毛刈りの方法ですが 前回は毛を梳いて抜け毛を集めたのを思い出したので、プレには 『毛は梳きましょうか?それとも切りますか? 適した方法を依頼主に相談して道具を準備します』と書きました。 道具は皆さんの分もお借りするように書いておきますね。 後はネタ(お遊び)ですが、思い浮かんでないので出発まで考えます。 みなさま、楽しい毛刈りをしましょうねー。
エヴァンさん、刈りの方法についても気を遣ってくれてありがとう。 使えるようならワタシは動物のお世話セットを使わせていただく。 ワタシは栗鼠に四つ葉を蒔かせ、自身は大きな岩陰に隠れて海アルパカを待つことにする。 なにせ体が大きいものでな。驚かせてしまってはいけない。 ワタシは家族への土産に貝殻を拾っていこうと考えている。 もちろん、みんなのやりたいことにも参加させていただくつもりだ。 どんなことをするか楽しみだな。
(間違ってプレイングを書き込んでしまったので削除しました。何度も申し訳ありません)
出発間近まで間が空いてすまない、追加で入られた方もよろしく頼む。 下準備と砂浜での遊び、毛刈り部分も忘れずに提出済みだ。 モフモフに負けて醜態を晒すかもしれんが、どうか見なかったことにしてやってくれ…