いつか辿り着く約束の日へ ―第7話―
広大野人
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オープニング
襲撃は唐突だった。
難民に為に造られた住居群の外側から悲鳴が響き渡る。
「なにかあったのかい?」
難民達にとってリーダー的存在の高齢の女性が右往左往する難民仲間の一人に訊ねる。
「クリーパーだ。沢山のクリーパーが襲ってきた!」
「それはいけない! すぐに避難を」
「でも、どこに行けば……」
「……領主様の所へ。領主様の館に逃げるのよ」
「テンナ婆さんも一緒に!」
しかし、高齢の女性は静かに首を横に振る。
「逃げ遅れがいるかもしれないから声を掛けてくるわ」
「それじゃ……」
難民仲間は言いかけた言葉を飲み込んだ。
表情を見れば分かる――テンナは、穏やかな表情を浮かべていた。それが意味する事を、仲間はよく知っていた。
「泣かないで……皆の事、よろしく頼んだよ」
「……はい。これまで、本当に、本当に、ありがとう、ございました」
途切れ途切れに感謝を告げる仲間の肩をポンポンと叩き、テンナは難民仲間を見送った。
難民生活は辛い事ばかりだった。けれど、多くの良き縁にも巡り合えたと思う。だから、悔いはなかった。
「あなた……今、会いに逝きますね」
恋する少女のような笑みを湛えて、テンナは難民街の外側へと向かうのであった。
王国騎士イェルド・ルリンはその日、いつもより早く起きていた。
戦士としての勘かどうか分からないが、胸騒ぎを覚え、フル装備を整えて稽古を始める所だった。
「大変っす! 黒紫這者の奇襲っすよ!」
兵士のコルサが顔を真っ青にして広場に飛び込んで来る。
「来たか……これだから、砦を放棄する訳にはいかなかったんだ」
まるで予見していたような台詞。
砦からの撤収を決めた上司や貴族は、この責任を取ってもらう事になるだろう。
「どうしやす?」
「どうもこうもねぇ! すぐに部隊を召集しろっ! 出撃だっ!」
「で、でも敵は街中っすよ?」
すでに黒紫這者は街中へと侵入している。
だが、それは恐らく一部だろう。増援がいるはずなので、誰かが足止めしないといけない。さらに言うと、ここは貴族が治めるヴォーンの街だ。街中で好き勝手できない。
「敵の増援を抑える。その間に街の方は領主がなんとかするだろう」
「それだと、最悪、挟み撃ちになるっすよ!?」
万が一、領主が敗れたら、背後から攻撃を受けて完全に包囲される可能性が高い。
そうなったら、間違いなく部隊は全滅だろう。
「だったら、全部やっつければ問題ねぇ!」
「流石、隊長っすね。分かりましたよ。あの世まで御供しますぜ!」
楽しそうにそう叫ぶと、コルサは部隊を召集する為に走り出したのであった。
老ドワーフのグダドワは、ゆっくりとした動きで壁に飾ってある斧に手を取った。
「自らやって来るとは、好都合よ」
全盛期のように満足には動かない身体。
それでも、ただ枯れるように終わってしまうよりかは良いと思う。
グダドワには息子がいた。息子は家庭を持って帝国に移り住んでいたのだ。孫とひ孫を連れて……先日会った冒険者と同じ位の年齢の――。
けれど、帝国が崩壊してから連絡は全くない。住んでいた街が全滅したと風の噂で聞いた。
「せめて、一太刀でも入れてくれよう」
このまま想い出に浸りながら迎える最期よりも、よっぽど自分らしい。
久々に袖を通した仕事着はぶかぶかだった。しかし、最期はこれだと決めていた。
「……すまんの、嬢ちゃん。だが、この老いぼれに構う事はない。冒険者なら、やるべき事があるじゃろう」
机の上に残ったままの酒瓶に向かって、そう告げるのであった。
クリーパーの襲撃に恐れてヴォーンの街の領主館に続々と難民や市民が集まってきていた。
「イルダはどうした?」
領主であるクナード・セルフォライドは、全身鎧を身に纏いながら兵士の一人に訊く。
「お嬢様は、避難して来た者達の受け入れに回っておられます」
「そうか……まったく、この非常時に、フランセスはどこに行っているのか」
女性執事であるフランセスは朝から出掛けたっきり、帰ってきていない。
「街の被害は?」
「まだ把握できておりませんが、相当数、街の中に侵入を許しました……それでも街の外周に造った難民街が盾となった形で、まだマシな状態ですが」
「そうか……やむを得まい……」
街の外の一角に難民達の為の住居群を整備する事に許可したのは領主自身だ。
結果的に、彼らの命と引き換えに救われる形となってしまった……この犠牲は無駄にはできない。
「イェルド殿の動きは?」
「手勢を率いて出撃致しました」
「……さすが、二枚刃と呼ばれるだけはある……大きな借りを作ったな」
出撃した意図をすぐに理解したクナードは畏まっている従者が用意した鉾槍を手に取った。
「我らは街中に侵入したクリーパー共を撃退する!」
領主館の入口近くで、街中へと出撃する領主や兵士達を見送り、領主の一人娘であるイルダは陣頭指揮を続けていた。
「庭園の方に避難を。屋敷は逆に危険ですから」
屋敷はある程度頑丈だが火災に弱い上に、周囲を見渡せる範囲が狭くなるし逃げ道も限られてしまう。広い庭園の方が安全で快適だと判断したのだ。
「屋敷に残った兵士も少ないので、皆様で助け合っていきましょう」
避難して来た人達にそう声を掛けた。
けれど、内心は今にも泣き出してしまいそうだった。父も出撃し、フランセスもいない。
ここに集まってきた人達の命を背負っていると思うと、責任で押しつぶされてしまいそうだった。
「なるべく、庭園の真ん中へ。塀の近くも危ないです」
「あぁぁぁ! 奴らが! こっちに! 門を早く閉じろ!」
「まだ避難されている方がいらっしゃいます!」
屋敷の周囲は空堀と頑丈な塀に囲まれている。
正面の扉はしっかりとした造りになっているが、避難してくる達を受け入れる為、開きっぱなしだ。
「早く閉じろ!」
「まだ、ダメです」
詰め寄って来る市民に、イルダは言い放った。
今、門を閉じれば残った市民を見殺しした事になってしまう――きっと、何とかなるはず。父と兵士達が戦っているのだ。それに、この街には冒険者だっているはず。あの人達が立ち上がってくれる。そう信じているから。
冒険者ギルドの受付嬢であるアーネリーも、ギルドの建物に避難してくる市民の対応に追われていた。外の状態は全く分からない。戦況が優勢なのか劣勢なのか、建物の中にいた方が安全なのか、それとも街の外に避難した方がいいのか、見当もつかなかった。
「……帝国でもこんな状態だったのかな?」
リボンカチューシャに触れながら彼女は小さく呟いた。
帝都とは人口も状況も全然異なるので簡単な比較はできないにせよ、まったく違うとも言い切れない。
窓の外に幾つもの人影のようなものが見えたが、アーネリーはそれがなにか、すぐに分かった。
「黒紫這者。なんでこんな所に……」
それは山上の砦で見られていたクリーパーだ。
なぜ、そんな存在がここに来たのか。しかし、考えても結論は出ない。
「冒険者の方、戦える方はいらっしゃいませんか!」
そう呼びかけると同時に、玄関の扉からドスンドスンと音が響く。黒紫這者が叩き壊そうとしているのだろうか。悲鳴に包まれる建物。
アーネリーは無駄と分かりつつも、壁に飾ってある剣に手を伸ばした。
研修で護身術は少し習った――そんなものでは無意味だと知りながらも。
「……誰か……誰か……」
その手は震えて柄を握らせてくれなかった。
解説
マスターより
リプレイ
街中を散策していた最中、緊急を知らせるけたたましい鐘に、バーネット・フォーサイスは駆け出した。
「クッソ、やっぱり街の方を襲って来るか! 大損害は避けられないだろうが……せめて、致命的な事態だけは防がにゃならん」
向かうのは領主館。街中での戦闘は組織的に動かないと各個に撃破されてしまう可能性があるからだ。
逃げ惑う人々の間を縫って館に到着すると、驚くべき光景が待っていた。
館に避難する人々を追って、黒紫這者が数体迫っていたからだ。響き渡る悲鳴がバーネットの耳元を迸った。
考えるよりも早くエーテルを紡ぐ。
無数の光弾が振り下ろした杖先をなぞるように飛翔して、黒紫這者共を直撃していった。
合わせるように、扉近くで避難誘導していた兵士らが一斉に槍を突き出す。
ギリギリのタイミング。なんとか黒紫這者共を消滅させた。
「門を閉じるんだ!」
館に飛び込むと同時にバーネットは叫んだ。
兵士達が数人掛かりで門を閉じようとする中、別の黒紫這者共が迫って来るのが見え、バーネットは再び魔法を唱える。
「……瞬きたる一閃。輝きたる囚われ。歩みを止める眩いばかりの光の滞留をここに。閃光檻場!」
間一髪、魔法が早く、門が閉じるのに間に合う。
黒紫這者共は門を壊そうとしているが攻城兵器でもない限り、すぐには破れないだろう。
「バーネット様!」
駆け寄ってくるイルダ。一先ずは無事だったようだ。
「領主の軍勢に加勢しに来たが……」
「お父様は既に街中で戦っておられます」
イルダの答えにバーネットは違和感を覚える。
襲撃を知らせる鐘が鳴ったタイミングよりも先に領主が動いた……。何か致命的なタイムラグがあったのではないか。
そもそも、街には見張りがいるはずなので、こうした形で奇襲を受けるとは、黒紫這者の特性も踏まえるとあり得ない。
「増援が必ず来るから、守りを固めるんだ。俺は領主の所へ行ってくる」
言い知れないプレッシャーがバーネットの胸を貫いていた。
「はい。バーネット様もお気をつけて!」
領主の娘の言葉に手を挙げて応えるバーネットであった。
●
受付嬢を後ろから包み込み、震えている両手に自身の手をエミリア・シバが重ねる。
驚いた様子で振り返ったアーネリーに微笑を浮かべた。
「アーネリーちゃん、落ち着いて」
「エ、エミリアさん……良かった……そういえば、今日はエクエスさんとレクチャーの日でしたね」
キョロキョロと周囲を確認するが、肝心のエクエスの姿はない。
ギルドで集合だったから、来る途中で襲撃に巻き込まれた可能性は高い。
「まずは状況の立て直しよ。怖いとは思うけれどやって貰いたいことがあるの」
「は、はい!」
敵の侵入を防ぎ、バリケードを築き、負傷者や戦闘員の確認を行う。
これらは一人では容易にできないが受付嬢という立場なら、できるはずだ。
「私が時間を稼ぐから……それにここは冒険者ギルド。きっと、街中に居る冒険者達も集まってくるわ」
抉るように破られた正面の扉に向かって進みながらエミリアは告げると、剣と短剣を左右の手に構えた。
この事態なら領主も王国騎士も動いているはず。連携を取って戦えば、黒紫這者に遅れは取らないだろう。
真っ黒な腕先をグッと前に突き出しながら迫る黒紫這者の攻撃を、軽くステップを踏んでクルリと避けると、剣先を素早く繰り出す。
「すぐには外の状況を見に行けそうにないわね」
扉の向こう側には、まだ幾体もの黒紫這者がいる。
街がどんな状況に置かれているのか、エクエスはどこに行ってしまったのか。
焦りにも似た感情が広がる前に、エミリアは冷静に抑える。
今は、目の前の事を一つひとつ乗り越えていくしかないのだから。
●
逃げ惑う人々、地面に残る血痕。
アルマ・ヴァレンタインは全力で駆けていた。
「……これが、イェルドさんが危惧してた黒紫這者!?」
街は大混乱だ。
一刻も早く、敵を討伐し、市民を避難させるべきだろう。だが、アルマにはやるべき事があった。
転びそうになる勢いで舗装された道を蹴る。
最後の曲がり角を抜け――文字通り、アルマは黒紫這者の群れへと飛び込んだ。
「グダドワさんっ!?」
頭から血を流しながらも斧を両手に持つ老ドワーフの姿に驚いたが、それ以上に、グダドワも目を丸くしていた。
「なぜじゃ、なぜ来たぁ! 冒険者なら、他にやる事があるじゃろ!」
老ドワーフからは想像できない怒号。
アルマだって分かっている。街中の至る所で、多くの人々を救う事が出来ただろう。
「……でも……それでも、いま一番助けたい人は、グダドワさんだよ」
「こちらは死にゆくだけの老人じゃぞ」
「一緒にいた時間は短くても、縁が……絆があるって、ボクはそう思うから。それに約束したんだ、また、お話するって……」
ゆらりゆらりと迫る黒紫這者共。
もし、僅かでも遅れていたらきっと、アルマは間に合わなかっただろう。
手にした箒にエーテルを、いや、力を込める。大切な人に襲い掛かる悪しき存在へ、怒りという力を。
「冒険者にやるべきことなんてない、ボクはボクの大事な人の為に!」
塵と埃が渦となって舞う中、箒の先端から発した眩いエーテルが、次々に黒紫這者が群れている一点に集中する。
刹那、爆ぜるように光が爆発した。
「ボクの……ボクの大事な人に手を出すんじゃないッ!!」
●
「クソッタレ……マジでクリーパー共が来やがるとはな……」
ハヤト=ガラン=ヴォルファングが黒紫這者を貫いた拳を戻す。
塵となって消え去った敵に見向きもせず、周囲を見渡した。
新しく建てられた難民達向けの住宅はいずれも無残に壊されている。
「悪い予感って、当たるもんだな!」
舌打ちしてから吐き捨てるように言った。
王国騎士イェルドから襲撃の可能性を示唆された彼は、その対策の為に難民達の居住区に視察しに来ていたのだ。
準備が整っていれば違った形になっただろうに……救いがあるとすれば、傭兵団の先行としてシルクが街に到着している事だろうか。
「まだ残っている奴がいれば、避難しろ!」
呼びかけながら進むと、半壊した建物から老女が一人姿を現す。
細い両腕で鶏を抱えていた。難民達が飼育していた家畜かペットだろうか。
「おいおい、婆さん早く避難してくれよ……」
「まだ、逃げ遅れがいるのよ」
向けた視線の先。
兎小屋が目に付いた。なるほど、ここには人だけではなく難民と一緒にやってきた小さな命達も居るようだ。
この一大事の時に、そんな存在に構っている場合ではないと多く人は思うかもしれない。
しかし……だ。国を追われた彼らにとっては家族と思う者もいるだろう。
「分かった。どうしてもってんなら、俺の側を離れるなよ?」
「恩に着ます」
「逃げ遅れがいねぇかは、俺も敵を潰しながら確認して回るつもりだったからよ!」
冒険者ギルドや領主館、あるいは王国騎士に合流すべきだろうが、仲間を信じ、少しでも多くの命を助けられるように動くしかない。
壊れた塀を乗り越えてくる黒紫這者共の姿を認め、ハヤトは拳を力強く握るのであった。
●
街の正門を出たすぐの所、黒い雲のような塊を王国騎士が率いる部隊が迎え撃っていた。
隊長がどこにいるか声を掛ける必要もない程、イェルドはすぐに見つかる。
「間に合ったか」
「ぞろぞろと……この時期に出てくる黒いあれみたいなやつらだな。きりがないぞ」
形状は違うが、弓を手にしたロイ・アウレアとセリオス・オーガストの二人だった。
襲撃を知ると急いで街中を抜けてやって来たのだ。戦闘開始から少し時間が経っているようだが、まだ部隊に犠牲者はいない様子だ。
実はこれにはちょっとした幸運があった。ある冒険者が申し出た意見を通じてイェルドが増援分の兵力を維持していたからだ。
「この状況で頼りになるのが来たな」
人の背丈よりも大きい大剣を振り回しながらイェルドが言う。その脇で、コルサが小剣と盾を構えていた。
「やった! 援軍っすよ!」
冒険者が合流した事で、兵士達から歓声が上がる。
一応、野戦の用意はしていたようだが、如何せん、範囲攻撃に欠けていたのだ。
「悪いが、長期戦だ。片っ端から撃ちまくってくれ」
「そのつもりだ」
ロイは応えると矢を番えた。
エーテルを込めながら引き絞りつつ、狙いを定める。
「…………セリオス」
「あぁ……こいつらの動き! コルサ、一度、少し下がれ!」
「えぇ!?」
言われるがままにコルサは数歩分下がった。普通に考えれば空いた空間に敵が捩じり込んでくるだろう。
だが、コルサの正面の敵はイェルドの方に向いていた。
「なんか分かったのか!?」
叫ぶ王国騎士にロイとセリオスは頷いた。
「一体一体が別々の思考を持っている訳ではない……数体で集まって群れを形成しているのではなく……」
「群れを成しているように見せかけている『群体』なんだ」
それぞれが放った矢が、イェルドに接敵している黒紫這者を貫く。
大きな音を立てて踏み込んだ王国騎士の一撃が別の黒紫這者を打ち倒した。
残った1体の全身が突然、震え――分裂するような動きを見せたが、叶わずに塵と化して消える。
斜面での戦いで分かりにくかったが、こうして平地で対峙した事で、より敵がよく見えたからこそ、分かった事だ。
「一つの『群体』に4~5体……なるほど、すげぇ数だと思ったが、そういう仕組みか」
帝国領側から侵入したとしても、街にこれだけの規模で襲撃を仕掛けてくるには、不自然な事が多かった。
思えば、砦から眼下に見える森の中に潜んでいたとしても、数に説明がつかない。恐らく、人の前にいない時は『群体』という体を成していないのだろう。
「『群体』ならその一団を集中的に狙えば……」
ロイは一つの群れに向けて炸光矢を放った。
目標地点で降り注ぐエーテル。不気味なうめき声と共に、『群体』を維持できる以上のダメージを受けたようで、その群れは崩れさった。
その光景にコルサは驚く。これまで剣でチクチクやっていた苦労はなんだったのかと。
「えっと……つまり、どういう事っすか?」
そんな問いにセリオスはぶっきらぼうに告げた。
「早い話、群れを見極めて、そこに範囲攻撃をぶち込めばいいって事だ」
その『見極める』事は容易ではない。
天眼だけではなく、戦場に立った時の直感や経験からくる見立ての類だろう。
イェルドが大剣を振り回し、黒紫這者共を吹き飛ばした。
「正体が分かれば大した事ないな。よし、ロイとセリオスを中心に円陣だ! 冒険者の範囲攻撃で効率良く倒すぞ!!」
●
領主館の正門の前に群がる数体の黒紫這者。呻き声を響かせながらただ門を壊そうとしている。これだけの規模の襲撃。間違いなく帝国領側からの侵入だろう。
アルベルト=V=シュタールシュヴェーアトはそんな奴らの背後に仁王立ちすると堂々と宣言した。
「市民の皆さんを黒紫這者から護り抜いて見せるぜ」
その声が届いたかどうか分からない。
しかし、黒紫這者共が一斉に振り返ると、絶好の獲物を見つけたように襲い掛かってきた。
「消え去れ!」
大上段に構えた大太刀。
エーテルの光を放ちながら振り落とした一撃は、群れで行動している奴等に叩き込まれた。
よろめきながらも腕を突き出してきた黒紫這者の動きを見切り、立ち位置のみ変えて避けると大太刀を再び高く構えた。放たれた闘気槌によって、黒紫這者共を排除する。
正門は長い間、敵の攻撃に耐えていたようだ。門が閉じられていなければ、あるいは、もう少しアルベルトが訪れるのが遅かったら、大惨事だったかもしれない。
降ろされた縄梯子を使い、領主館の庭に入ると、大勢の人々が不安そうな視線を向けてくる。
その中から一人の少女が兵士を従えて向かって来た。
「久しぶりだな、イルダさん。俺が来たからにはもう安心だ!」
「アルベルト様!? バーネット様から増援が来ると言っていたのは……」
「俺の事、だろうな」
イルダの様子を見るにアルベルトが知っているただの商人の娘ではないようだが、今はそこを確認している場合ではない。
「正門はもう長くはもたない。屋敷の中に避難するんだ」
「分かりました!」
少女の指揮の下、中庭に集まっていた人々が屋敷の中へと入っていく。
同時に、正門がバキッと悲鳴を上げた。次の群れがやって来たのであろう。
「俺が抑える!」
そう力強く言い放つとアルベルトは正門の前に立ち、大太刀を構えるのであった。
●
辺境の街という事であって居合わせた冒険者の数は少ないようだったが、全く戦力にならないという訳でもない。
「回復すればまだ戦えるのです」
シルク・メイプルリーフは駆け出し感のある冒険者に回復魔法を唱えると、その背中をトントンと叩いた。
冒険者ギルドにシルクが到着した時、状況は最悪だった。
孤軍奮闘していたエミリア以外、まともに戦える者達はいなかったのだ。
その為、シルクは回復と戦闘の両方を行いながら、立て直しに尽力した。
「形になってきたでしょうか?」
受付嬢であるアーネリーが訊ねてきた。
建物自体は頑丈であっても、既に扉は壊れており、防衛ラインを下げなければいけなかった。
2階に続く階段の前にバリケードを築き、戦える者を集めていたのだ。
「戦力が整ったら、ここを拠点として街中に救援に出ます」
「分かりました。エミリアさんも間に合えば……」
彼女は情報を確認するついでに、元々約束していた冒険者を探しに、先程、外に出たばかりだ。
せめて、その冒険者が無事である事を祈ろうと思う。
「大丈夫ですよ。あの人ならね」
颯爽と駆けていった戦友の後ろ姿を思い出しつつ、シルクは答えた。
エミリアがいなければこの街の冒険者ギルドは壊滅していただろう。
そうなっていたら、受付嬢も、ここに避難してきた市民も、駆け出しの冒険者も皆、クリーパーに殺されていたはず。
シルクは戦友からバトンを託されたのだ。ここを守り、そして、もっと多くの人達を救わなければいけない。
「アーネリーさん、冒険者ギルドが健在な事を知らせる方法はないでしょうか?」
「健在……あ、あります! 旗が、ギルドの旗があります!」
嬉しそうに高々と声をあげると受付嬢は慌ててバリケードを登り始める。
ギルドが無事だと広く知らせる事ができれば、避難してくる人も、戦いの手段を求めてやってくる人もいるのだろうから。
●
大交差点に至る通りの一つで、バーネットが群れの一つを崩壊させた。
ここは最大の激戦区だったようだ。力尽き倒れている兵士の数も、壊された建物の残骸も多い。
「あれ、か……!」
一際豪華な装飾が目立つ全身鎧。
領主であるクナード・セルフォライドだ。鉾槍は折れて近くに転がっており、既に満身創痍だ。
「しっかりしろ! 屋敷の方は無事なのに、領主が倒れてどうする?」
「……そうか、イルダは無事、か……君は……ハーフリングの冒険者……そうか、君が、イルダが言っていた……」
何かを伝えようと苦痛の表情を浮かべる領主。
一瞬だが、バーネットは辺りを見渡した。戦術的にこんな不利な場所で戦う事はなかっただろう。
四方から攻撃を受ける可能性が高い交差点の真ん中に、誘導されない限りは……しかし、黒紫這者には戦術を用いるような知能はない。
領主は辛うじて動いた手でバーネットの腕を掴んだ。
「娘に……イルダに伝えてくれ……『諦めるな、挫けず前を見て生きろ』と……」
「……分かった。必ず、伝える」
腕を掴んでいた手から力が抜けた。
そして、最後の最後、領主はハーフリングの緑色の瞳を見つめて小さく告げたのであった。
「フランセスに……気を付けろ……」
――と。
●
街中で暴れる黒紫這者の状況を確認していたエミリアは、敵の流れが変わったと感じた。
大交差点付近に散らばっていた敵の一部が、街の外に向かって動いているように見えたからだ。
その先端に向かって、エミリアは全速で向かう。
「エクエスちゃん!」
剣を振り、敵を倒しては、移動を続ける剣士。
王国騎士が予見した通り、黒紫這者がこの剣士を狙っているようだ。
「来ないで下さい! 私に……私が居ると……この街が!」
悲痛な声を挙げる剣士。
戦いの中で薄々、感じ取ったのだろう。
自分のせいで街が大変な事になった。その後悔という重みは、剣士の心を圧し潰すのに十分だった。
けれど、エミリアは剣士の言葉など聞こえなかったように、エクエスに並び立つ。
街が襲われたのは色々な条件が重なった為だ。この剣士一人のせいではない。けれど、それを伝えた所で慰めにもならないのは分かっている。だから……。
「どんな状況だって、おねえさんは諦めないし、手の届く人はできるだけ助けるわ。エクエスちゃんも、ね」
微笑を浮かべてそう言った。
その言葉に剣士は何かを思い出したように目を見開く。黄金色の瞳が一際、煌めいた。
「そうか……私が……諦めてはいけないですよね」
「そうよ。大丈夫、おねえさんが一緒だもの」
「はい。それで、どうします?」
大量の黒紫這者が迫って来る。二人で踏ん張って戦える数ではないのは明らかだ。
「一先ずは街の外に向かって、誘導するわ。街中を立て直す時間が必要だから」
「分かりました」
エクエスは頷くと、輝く剣を持っていない方の手でエミリアの手を握る。
手を繋いで走らない方が早いのだが……けれど、そんな野暮な事を言うような者は、今、誰もいなかった。
●
周囲に存在した黒紫這者を全て打ち倒し、アルマはホッと一息ついた。
縁石に座り込んでいる老ドワーフに駆け寄る。怪我は酷いようだが命を失うようなものではない。
「早まっちゃダメだよ、グダドワさん!」
手当しつつ回復魔法を行使する。
傷は全快しても体力的な衰えもあるのだろう。よろよろと立ち上がった。
「わしはまだ、生きなきゃならんのか?」
「また、お話するって約束したじゃない。まだまだ、いっーぱい、お話したいことがあるんだからね!」
「……そうじゃったな」
グダドワは北の方角を見つめる。
この世にいないであろう子や孫から、無気力に生きることを良しとしない想いが、きっと縁となったのだ。
ずっと昔に塔に関わる事が無ければ、あるいは、アルマが塔に関わる依頼を受けなければ……そして、アルマが此処に駆けつける事がなければ……途切れるはずだった縁。
「ありがとう、嬢ちゃん……こんな老いぼれでも、出来る事をやろうと思うのじゃ」
「そうそう! グダドワさんがやれる事もいっぱいあるから!」
隠居したとは言え、培われた技術や経験が突然失われる訳がないのだ。
この街に、この老ドワーフがやれるべき事は沢山あるはず。
「まずはどこに向かおうかの?」
重い斧を家の傍に立て掛け、グダドワは訊ねる。
この街の安全な所は……と幾つか思い浮かべてからアルマは答えた。
「冒険者ギルドに行こう! きっと、冒険者達が集まって安全だよ!」
そう言って、はしゃぐように跳ねるアルマの姿に、グダドワは孫の懐かしい姿を重ねているのであった。
●
領主館の正門が破られ、黒紫這者共が立て続けに侵入してくる。
アルベルトが下がる事なく持ち堪えていた。屋敷の中には戦えない者が多い。だから、絶対にここを死守しなければならない。
「人々を護る事こそ、騎士としての本懐……俺は退かない!」
ヴォーンの街はそれほど大きくはない。それでも、そこに住む人々を護れなくて、どうして、帝都をクリーパー共から奪還できようか。
呻き声を漏らすように発しながら迫って来る黒紫這者に、向かってアルベルトは力強く踏み出した。
「紫電一閃!」
エーテルの輝きが彼の全身を覆う。
研ぎ澄まされた一撃は確実に黒紫這者の胴体を切り捨てた。
「次ッ!」
敵の攻撃は頑丈な全身鎧で受け流し、アルベルトは足を入れ替えつつ、真上に大太刀を突き出した。
刀身全体を包むエーテル。まるで巨大な槌のような一撃が、黒紫這者共の頭上に振り落とされる。それで群れが一つ消滅した。
その時、屋敷のバルコニーに立ったイルダが腕を突き出しながら宣言する。
「父、クナード・セルフォライドに代わり、娘である私が命じます。戦える者は、皆でアルベルト様の援護を!」
数名の兵士や屋敷の男手達が、槍や農具を手に飛び出してきた。
授恵者ではない彼らだが、数が集まれば戦力にはなる。
「私だって貴族の娘です。ここでアルベルト様だけに背負わせる訳にはいきません!」
出逢った時は、文字通り、箱入り娘だったのに、今は立派な為政者のようにも思える。
少女をここまで成長させたものは、これまでの冒険者との関わりと、そして、アルベルトが魅せた騎士としての在り方だろう。
アルベルトは口元を緩めた。
「勇ましい事だ。これは負けていられないな!」
気合を入れ直すと大太刀を真正面にしっかりと構えるのであった。
●
敵の増援分を全て足止め、殲滅出来たのは二人の冒険者の奮戦が大きかった。
特にセリオスが敵の動きを良く確認し、ロイと連携して効率良く攻撃できたのが大きい要因だ。
また、背後から……つまり、街の中から襲ってくる黒紫這者が少なかったのも影響している。
「報告致します! セルフォライド伯爵、戦死!」
街中の様子を確認させた兵士が慌ただしく報告する。
イェルドが険しい表情でロイとセリオスに意見を求めた。
「どう見る?」
伯爵が戦死し、市中の奪還が失敗したとすれば、黒紫這者の多くは街の中に広がっているはずだ。
その一部分が自分達の背後を突いた可能性は高い……だが、数を考えると異様に少ない。
「考えられるのは街中に広く分散したか……」
「あるいは、別方向から街の外に出てか、だな」
ロイの言葉の後にセリオスが補足するように告げる。
残念ながら、ここから街中全てを確認する事ができない。
「……よし、兵達は街の周囲を確認。俺とコルサで街中に戻るぞ。悪いが、二人はもう少し付き合ってくれ」
極めて面倒な事だが、非常事態とはいえ、無断に兵士達を街中で展開する事は、流石のイェルドであっても思う所はあるようだ。
それに、狭い路地などに入った場合は、数の力に頼れない以上、少数精鋭が適切だろう。
「住民が決起するのは構わないだろうか?」
思わぬロイの提案にイェルドは一瞬、驚いたが、少しの逡巡の末に、ニヤリと笑った。
「なるほど……その方が手っ取り早いか」
敵の居場所だけではない。救助や崩れた建物の片付けなど、人手が必要だ。
冒険者から声を掛ける分は特に問題はないだろう。あるとすれば……。
「決起してくれるかどうかは……ロイの言葉次第か」
セリオスの台詞にロイは頷いた。
襲撃に怯え、震えながら隠れている人々の心に、想いを届かせないといけない。
「……明日を迎えられるかは、『今』を生きる努力が出来るかだ……『諦めたら』今日で終わる……だから、守りたい存在がある人だけでも、手伝ってもらえれば」
「悪くはねぇな。それじゃ、その前に準備だけはやるか……ただ呼び掛けるよりも、派手にやった方が目立つだろうしな」
そう告げてイェルドは剣先を門近くに向けた。そこには樽が幾つか転がっている。
ロイの提案を元に、街中で火計を用いるつもりなのだ。
勿論、建物に火が燃え移らないように調整は必要だ。場合によっては建物の一部を壊しておくのも手だろう。
「一応確認だが、避難が優先で大丈夫だな?」
流石にクリーパーを倒す事に専念し過ぎて、人々が目の前で死なれるのは寝覚めが悪くなる。
火計を使うにせよ、市民の決起を促すにしても、大事な所だ。
「当然だ。黒紫這者は罠を回避するという知能は持たない。広場に誘導できるはずだ……もっとも、細かい路地まで入り込んでいたら、時間はかかりそうだがな」
苦笑するイェルドにコルサが悲鳴をあげる。
きっと、釣り役は自分だという認識があるのだろう。その通りなのだが。
そんなコルサの肩をポンポンとロイは笑顔で叩くのであった。
「奴らが全滅するまで付き合いますよ。オレは根競べで負けた事がありませんから」
●
冒険者ギルドは健在。
それが多くの人々に広まるにつれ、続々と人が集まりだした。
黒紫這者の姿はなく、治療や保護を求めて人々が列を成している。ギルドのスタッフや冒険者達はその対処に追われていた。
シルクもその一人だ。手当を行い、怪我が酷い者にはヒールを掛ける。
「これで一段落でしょうか……」
痛みをグッと堪えて包帯を巻かれていた少年の背を優しく撫でながら、シルクはそう言った。
エミリアやハヤトが無事なのかどうか気になるし、立て直しもできたから幾人か連れて街中に出ていくのも良い頃合いだろう。
「あの……シルクさん、こちらに」
その時、受付嬢であるアーネリーに声を掛けられる。
重傷者がまた運ばれたという話は聞いていたので、その為かと思われた。
小さい別室に案内されたシルク。そこには床に寝かされ、顔に布を掛けられている人物の姿があった。服装からしてこの街の兵士だろうか。
「この人は?」
「死因を確認して欲しいのです……」
顔を伏せながら答えるアーネリー。
その雰囲気に、何か事情があるのかとシルクは感じ取り、遺体を確認する。
腕や足が抉られたように喰われているが、これはきっと、黒紫這者の仕業かもしれない。しかし……。
「鋭い突き傷……急所に深く刺さっていますので、間違いないと思うのです。恐らく、細剣でしょうか……この方はどちらで?」
「……崩れた見張り塔の真下だそうです」
「黒紫這者はこのような攻撃をしてくるのでしょうか?」
確認するようなシルクの質問にアーネリーは首を横に振った。
つまり、何者かが見張りの兵士を殺害したのだ。これが黒紫這者の襲撃前であれば、街が奇襲を受けた理由にも繋がる。
誰にも知られずに葬られようとされた陰謀の端を、シルクは確かに掴んでいたのであった。
●
派手に立ち回りながら難民達の居住区で逃げ遅れた人や家畜等を保護しつつ、ハヤトは奮戦していた。
数え切れないほど拳を突き出し、脚を振り回し続け、やがて、敵の姿が見えなくなった頃には、流石のテンナも疲れたようで壁に寄り掛かるようにして座り込んだ。
「もう……きっと、大丈夫です」
「そのようだな」
どうやら街の方も騒ぎは小さくなってきている。
しかし、ハヤトの胸の鼓動は臨戦態勢を解こうとはしていなかった。
優れた嗅覚か、あるいは数多の戦場をくぐり抜けた経験からか――。
「……ッ!?」
何かを察して難民居住区の塀を飛び越える。
ハヤトの勘は正しかった。街の外に大量の黒紫這者がまだ残っていたからだ。
けれど、黒紫這者共は街から遠ざかるように移動しているようにも見える。
「あれは……エクエスとエミリアか!」
黒紫這者共が移動している先に、人影が二つ見えたのだ。
王国騎士が懸念していた通り、あの謎の剣士を黒紫這者が狙っているのだろう。
塀から物音がして振り返るとテンナもこの様子を知ったようだった。
「行ってあげてください、冒険者さん」
脅威は排除したが、完全に安全とは言い切れない。
仲間を信じ難民の命を優先すべきか、それともあの二人を助けにいくか……。
一瞬悩んだその時だった。王国騎士が指揮していた王国兵達がぞろぞろと塀沿いに姿を現す。
「お前ら……」
「ハヤト様じゃないですか!」
「街に居たんですね!」
ワッと駆け寄ってくる面々をハヤトは知っていた。
砦での攻防戦の時に一緒だった連中だ。
「なにか困りごとですか? 俺達に出来る事があれば、言って下さい!」
「恩は必ず返す。それが、イェルド隊ですから!」
運命とは不思議なものだ。
もし、ハヤトが砦の戦いに参加していなければ、あるいは、ハヤトが難民居住区で戦っていなければ、この結末に至らなかっただろう。
「なら、遠慮なくお前達の力を借りるぜ……ブレイブファング傭兵団のお出ましだぁ!」
その叫び声は確かに、エクエスとエミリアの二人に届いたのであった。
●
街郊外に誘引された黒紫這者共は、ハヤトと王国兵らが強襲。
背後からの追跡に対して組織的に迎撃するという知能を持たない黒紫這者共は後ろから順に各個に撃破され、ついには壊滅したのであった。エクエスとエミリアの二人は無事だった。
街中での戦いも、ロイとセリオスの働きにより残党の黒紫這者を集めて殲滅。街の人々から勝利の歓声があがる。
冒険者ギルドは暫くの間、拠点として重要な働きを見せた。感極まったアーネリーが金髪のエルフに抱きつこうとした寸前に派手に転んで冒険者を押し倒すという出来事があったりもしたが。また、シルクと老ドワーフを連れてやって来たアルマの二人が多くの怪我人を救った。
一方、領主館の方はアルベルトと僅かな兵士達が見事に最後まで踏みとどまった。けれど戦勝の余韻に浸れる時間は無かった。
街を守って倒れた領主が、無言の帰宅となったからだ。出迎えたイルダは気丈に振る舞っていたが、父の顔を確認した直後、崩れ落ちた。
耳に残る悲鳴のような泣き声をバーネットはただ聞いていた。生き残った難民達も、恩人である領主の死を悼んでいる。
「……クソ、緩衝地帯で難民居住区を外に作った訳じゃねぇぞ」
領主が出撃したのは難民達が盾となった事に対し、誠意を見せる為だとすぐに分かった。でなければ館で籠城していたはずだ。
だからこそ、余計に腹立たしい――提言したのは……と、歯を食いしばった。
しかし、バーネットは知る由もないだろう。
彼が最初に領主館に訪れたおかげで、イルダが無事だった事を。
例え最初から領主の所に駆けつけていても、誘導された大量の黒紫這者の前に、成す術もなかった事を。そして、フランセスが何をしたのかを――。
マスターコメント
ショートEX非常に難しい 報酬:多い8 / 4〜8人
2021年07月30日 00時33分57秒 公開
相談掲示板
シューターのロイ・アウレアです。宜しくお願いします。 今回は誰がどのNPCに向かうを決めて動く形だね。 今までの関りから行くと、アーネリーさんに向かいたいが 他にも気になってるNPCが2名いるので、皆さんの向いたい方を教えて貰えますか? 合わせて変更しようと思います。 (当然に、それ以外のNPCでも助けに向かいます。)
シーフのエミリアよ。よろしくね。 前回の危惧が本当に起こってしまったわね。。。 『剣士』……エクエスちゃんと行動をしたいところだけれど、 冒険者のお話してたとかで冒険者の酒場にいたことにできないかしらねぇ? ギルドが外の状況がわかってないみたいだから、 領主の館とギルドとの伝令役とかをやりつつ、 道中の人に避難場所を示すとかしたいところだけども。
ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしくねー。 ボクはグダドワさんのところへ向かうつもりだよ 介入直後の戦闘に勝ったら住宅街の敵を蹴散らしつつ、 領主館か冒険者ギルドに向かう流れになるかなと
キャスターのバーネット・フォーサイスだ。 まぁ、よろしく頼むわ。 今のところ考えているのが、領主館周辺で敵の掃討とかやろうと思っているが、 現状若干不安なのが、街に打って出た領主の安否だな。 一応、避難民の受け入れとか一通り済み次第、そっちの方にも向かおうとは思うが…… メタ的だが今回のシナリオの仕様を考えると、それだと間に合わなそうな気もする。
ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 称号を授与されていないどころかこれまで【神双】シリーズに参加をしていなかった俺が参加をするなんて図々しいにも程があることは承知している。 しかしイルダさんやこの街には【領主娘のおでかけ】で世話になった縁があるので今回の事態を見過ごすことが出来ずに参加させていただく事にした。 よろしく頼む。 今回はイルダさんのいる領主館で黒紫這者(クリーパー)を殲滅してイルダさんと市民を護る事を予定しているぜ。 但し、要請があれば他の戦場に行くことも可能だぜ。
アルベルトさん、ヨロシク! NPCの救助は【神双】持ちが行かなければ助けられないが 町の人を救って貰う事、退場にならないNPCへ向かって貰う事は大歓迎です。 以下、あくまでもオレの予想で、誰を助けに行けば良いか考えてまして… ・テンナ(生存に間に合わないNPC) ・イェルド・ルリン&コルサ(条件によって死亡しない者) ・グダドワ(生存に間に合わないNPC、又は、条件によって死亡しない者) ・クナード・セルフォライド(死亡する事がない者、又は、条件によって死亡しない者) ・イルダ(死亡する事がない者) ・アーネリー(死亡する事がない者、又は、条件によって死亡しない者) ・フランセス(想像付かず) ※NPCを見落としてたら申し訳ない。死ぬ・死なないに関しても、補足を頼みます。 上のように考えてるので、優先するなら『条件によって死亡しない者』に行くべきなんだろうな…と、正に『命を選択中』です。 グダドワさんへはアルマさんが名乗りを上げてくれてるので、安心してます。 気になるのは、アーネリー、テンナ、イェルド&コルサ、フランセス (3人の筈が、4組に増えました。) 被らないように動きたいので、向かう人が決まってたら教えてください。 それと、「この人は死なないと思う」と聞かせて貰えたらリストから外せるので宜しく!
・・・ん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む 【神双】呼び起こした者の称号があるから助けに行こうと思えば行けそうだな
アルベルトちゃんは参戦ありがとう、むしろ助かるわ! さーてどうしましょうか。 ロイちゃんのあげてくれた中で、おねえさんが関りがあった人となると イェルド・ルリン&コルサ か アーネリー になるけれど、 【神双】持ちなら、たまたまそこにいたてことで、関わり合いがないNPCのところにも行けるのかしらね? テンナさんとグダドワさんは確実に介入がないとなくなってしまうわよね。 グダドワさんは、アルマちゃんが行ってくれるようなのでこちらは安心かしら? イェルド・ルリンさんと&コルサさん、 『万が一、領主が敗れたら、背後から攻撃を受けて完全に包囲される可能性が高い。 そうなったら、間違いなく部隊は全滅だろう。』 だから、比較的余裕はあるけど万一領主が負けたら危ないって考えてるわね。 これに伴って、最悪何もしなければ、イルダちゃんやクナードさん領主組も少し危ないかも? フランセスちゃんに関しては、同じくわからないわ。 アーネリーちゃんは、冒険者たちがうまく動いてくれれば大丈夫そうな気もするけど、ずっと安全という気もしないわねぇ。 って感じで見てるわね。 まあ、そんなわけで、お姉さんは、どこでもいいといえばいいんだけど、前述通り多少かかわりのあるアーネリーちゃんかしらね。
>【神双】持ち 少なくとも、街への出入りが他の面子よりも多い以上、 色々用事等で街の何処かに居たとしても、おかしくはないな。 偶々、そのNPCの居所が近かったって形になるだろうが。 >分担 ふむ……シュタールシュヴェーアトがイルダの方に行ってくれるなら、 俺は初っ端から領主の方に合流してみるかね。 イルダ回りのゴタゴタを片付けてから向うよりは、その方が合流も早いし。 俺自身は直接の守りには向かんが、敵が群がって来る状況での迎撃には役に立つだろう。 命の取捨選択になるのは、この期に及んじゃもうどうしようもない。 あとはもう、手を伸ばせる範囲でやるしかないな。
おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! アルベルトが来てくれて心強ぇぜ!きっちりと護りを頼むぜ!! そうだな…ロイとエミリアが考察してくれた感じで概ねあってんじゃねーかと思うぜ。 んで、その前提を踏まえてだが… バーネットが領主の護りについてくれんなら俺は難民居住区でテンナ婆さんを助けに向かおうと思うぜ! こんな時の為にイェルドに声掛けられたんだしな。 救える命かどうかなんざやってみなけりゃわかんねーからな。 見える範囲の人間は誰であろうと守り抜いてみせんぜ!
手分けられてきたね、有難い。 《アーネリー》エミリア 《グダドワ》アルマ 《テンナ》ハヤト 《イルダ》アルベルト 《クナード》バーネット 《フランセス》未定(←ひょっとし町に居なかった…だと嬉しいが) 《イェルド&コルサ》未定(一括りにしたが、分けた方が良かったか?) 希望的な予測と、分け方の疑問も書きましたが、こうなりました。 …オレが言う事ではが、アーネリーさんとイルダさんをお願いします。 自分は《イェルド&コルサ》へ、どうしても1人に絞るなら 《イェルド》の前提で騎士団と合流して戦います。 懸念されてる挟撃は宿から騎士団(前線)へ向かう間の黒紫這者をどうにかするか 出来ない時は、これ以上の黒紫這者が町へ流入する事を防ぐ事で鎮静化できないか考えてみます。
No.13
人数に空きがあった様なので参加させていただきましたシスターシルクと申します。 お手伝いさせて頂きたく参上しました。
No.14
残念ながら【神双】は持っていないので宿からのスタートとなります。 ご要望が無ければギルドへと向かいその後状況を見て他の土地への援護へ向かいたいと思います。
>皆様 ありがとうございます。 全力で市民の皆さんとイルダさんを護らせていただきます。
ふむ、いまのところ出てるので決めるとおれはイェルド&コルサか、フランセスか。護りきるなら一人のほうが無難だろうがさて、どうしたものか
セリオスさん >自分は《イェルド&コルサ》へ、どうしても1人に絞るなら >《イェルド》の前提で騎士団と合流して戦います。 としてますので、一緒に《イェルド&コルサ》に行きませんか? イェルドにするかコルサにするかお任せしますよ。 または《フランセス》さんへ如何ですか?
わわ、気づいたら満員に、みんな改めてよろしくねー ロイさん行き先まとめありがとー、グダドワさん救出がんばるよ(グッ そして黒紫這者の情報ー?で過去依頼を読み返してみたけどすっごい掴みどころがないや… とにかく数が多い、群れ単位で行動してそれぞれは合流しない 遠距離攻撃もできる、一斉射撃のような戦術行動はとらない…くらい? (他になにかあれば補足おねがいー) これまでの砦防衛とちがって市街戦の面もあるから、 落としモノとかモロ…火炎瓶ポンポンも難しそうだし、とりあえず範囲攻撃多めには持っていくね
オレのイメージなんだが、相手は濃厚な霧や雲だと思ってる。(意思はない) 風の吹くまま(エーテルや生命力?に惹かれ)移動して来てると思う。 霧は大風で吹き飛ばしたり気温を上げて蒸発させたりしないと消えないから 範囲技で周辺を一時的にすっきりさせ、NPCを抱え領主館へ避難・集結するのを考えてるよ。 (そもそも発生源を叩きたいんだがね…) 今、騎士団は街中に侵入したクリーパーの撃退に出てるけど、恐らくは暖簾に腕押しと思うので 皆で領主館に集結し円陣を組むイメージで(今までの砦攻防戦のように) 黒紫這者を押し止めて勢いが弱まるのを待とうかと思います。 上手く行くか、そもそも黒紫這者の流入が弱まるのか不明だが…バラバラより長生きできる。 後は、酒屋・油商の倉庫から可燃樽を持ち出し、黒紫這者へ向けるとか…(蒸留酒の火炎瓶イイネ) ここは火災での2次被害が怖いのでどんな形で書こうかな?と思案中です。 それと、挨拶を忘れてた。満員御礼!皆さま宜しくお願いします。
<ロイ おれはときにNPCに思い入れもないので同行は問題ないのでよろしく頼む。 まあ一人より二人いたほうが守りやすいだろうから合流してたほうがいいだろうしな
セリオスさん、助かるよ。 《イェルド&コルサ》に二人で行くって形でプレにするが どちらにより強く関わるかを、決めてくれれば対象を絞って書くのでヨロシク。
<ロイ 俺は希望は特にないのでどちらでも構わんし、そっちがどっちかを希望するならそっちに合わせるぞ
おはようございます!ありがとうー! 《イェルド》に行くので、《コルサ》を頼んだ!