スイカは割るモノ!
ゆうきつかさ
コメント 5
シナリオID:1122
オープニング
●ディズル大湿地帯
燦々と照り付ける太陽の中、砂浜に姿を現したのは、体長3メートルほどあるスイカの魔獣であった。
しかも、子連れ。
体長1メートルほどのスイカの魔獣達を引き連れ、我が物顔で砂浜を転がっていた。
そのため、砂浜でキャッキャウフフと楽しんでいたリザードマン達は、思った。
『やっぱ、夏と言えば、スイカ割りだろ!』と……。
その考えが脳裏に浮かんだ途端、リザードマン達が風に乗った。
近くにあった木の枝を拾い上げ、スイカの魔獣(小)めがけて、脳天割り!
だが、そんな気持ちに反して、スイカの魔獣(小)は強かった。
即座に、つる状の触手を伸ばして、リザードマンを滅多打ち。
その事に気づいたスイカの魔獣(大)がゴロゴロと転がり、リザードマン達を追いかけ回したため、あっと言う間に砂浜が惨劇の舞台と化した。
依頼をしてきたのは、被害に遭ったリザードマン達であった。
ある意味、自業自得ではあるのだが、スイカの魔獣が現れた事で砂浜が占拠されてしまい、夏を満喫する事が出来なくなってしまったようである。
現在、スイカの魔獣達はスイカの魔獣(小)達に獲物の狩り方を教えるため、砂浜に居座っているようだ。
スイカの魔獣は蔓状の触手をムチのように振り回したり、口と思しき場所からスイカの種を次々と飛ばしたり、ゴロゴロと転がって攻撃を仕掛けてくるようである。
そう言った事も踏まえた上で、スイカの魔獣を倒す事が今回の目的である。
燦々と照り付ける太陽の中、砂浜に姿を現したのは、体長3メートルほどあるスイカの魔獣であった。
しかも、子連れ。
体長1メートルほどのスイカの魔獣達を引き連れ、我が物顔で砂浜を転がっていた。
そのため、砂浜でキャッキャウフフと楽しんでいたリザードマン達は、思った。
『やっぱ、夏と言えば、スイカ割りだろ!』と……。
その考えが脳裏に浮かんだ途端、リザードマン達が風に乗った。
近くにあった木の枝を拾い上げ、スイカの魔獣(小)めがけて、脳天割り!
だが、そんな気持ちに反して、スイカの魔獣(小)は強かった。
即座に、つる状の触手を伸ばして、リザードマンを滅多打ち。
その事に気づいたスイカの魔獣(大)がゴロゴロと転がり、リザードマン達を追いかけ回したため、あっと言う間に砂浜が惨劇の舞台と化した。
依頼をしてきたのは、被害に遭ったリザードマン達であった。
ある意味、自業自得ではあるのだが、スイカの魔獣が現れた事で砂浜が占拠されてしまい、夏を満喫する事が出来なくなってしまったようである。
現在、スイカの魔獣達はスイカの魔獣(小)達に獲物の狩り方を教えるため、砂浜に居座っているようだ。
スイカの魔獣は蔓状の触手をムチのように振り回したり、口と思しき場所からスイカの種を次々と飛ばしたり、ゴロゴロと転がって攻撃を仕掛けてくるようである。
そう言った事も踏まえた上で、スイカの魔獣を倒す事が今回の目的である。
解説
作戦が行われるのは、昼間。
戦いの舞台は、砂浜です。
スイカの魔獣(大)は、体長3メートル。
ゴロゴロと転がって、まわりのモノを潰しながら、襲いかかってくるようです。
またスイカの種をマシンガンの如く飛ばしてきたり、蔓状の触手をムチのように振り回したりして、攻撃を仕掛けてきます。
スイカの魔獣(小)は、体長1メートル。
まだ戦いになれていないため、倒しやすいものの、先に倒してしまうと、スイカの魔獣(大)がブチ切れて襲いかかってきます。
逆に、スイカの魔獣(大)を先に倒すと、スイカの魔獣(小)達は海に逃げてしまいます。
マスターより
どうも、ゆうきつかさです。
今回の目的はスイカの魔獣を倒す事です。
スイカの魔獣(小)達の数は、参加している人数で倒せるくらいレベルです。
基本的には、キャラクターらしく行動していれば、問題ありません。
リプレイ
●
「うわっ……、何だか凄い事になっているようスね。……という事は、それだけスイカの魔獣達が強かったって事ッスか?」
スフェーンは仲間達と共に、ディズル大湿地帯の砂浜にやってきた。
砂浜にはスイカの魔獣達がおり、リザードマン達を玩具代わりにして、生かさず殺さず追いかけ回していた。
リザードマン達の中には、スイカの魔獣達を追い払おうとして、棒切れを振り回している者もいたが、スイカの魔獣(小)にさえ勝つ事が出来ず、苦戦を強いられているようだった。
それだけリザードマン達にとって、この砂浜が大事なのかも知れないが、その気持ちに反して、何から何まで裏目に出ているような感じであった。
「お、お前達、助けに来てくれたのか!」
その途端、アロハシャツを着たリザードマンが、ホッとした様子でスフェーンに声を掛けた。
この様子では、ずっと逃げるタイミングを窺っていたのだろう。
何とかして砂浜を取り戻す気はあるものの、全く思い通りにいかなかったため、完全に戦意を喪失させているようだった。
だからと言って、素直に逃がしてくれるほど、スイカの魔獣達も甘くはなかった。
そのため、スフェーン達が来るまで、生かさず殺さずズタボロになるまで、スイカの魔獣達にドツキ倒されていたようである。
それがトラウマになっているらしく、リザードマン達の中には、スイカの魔獣を直視する事が出来なくなっている者もいた。
「ここから先は、ぼく達に任せてください。これ以上、戦ったとしても、犠牲者が増えてしまうだけです。だから早くここから避難してください」
そんな空気を察したエヴァン・ピオネロがリザードマンに駆け寄り、スイカの魔獣の行く手を阻んだ。
スイカの魔獣達は蔓状の触手をユラユラと揺らしながら、攻撃を仕掛けるタイミングを窺っていた。
おそらく、エヴァン達の実力がどれほどのモノなのか、見極めようとしているのだろう。
今まで戦ってきたリザードマンほど、楽には勝てないと判断したのか、スイカの魔獣(大)が、スイカの魔獣(小)を守るようにして前に出た。
「そ、それじゃ、頼むぞ! あ、あと死ぬなよ!」
リザードマンの青年が、動揺を隠せない様子でエヴァンに別れを告げ、脱兎の如く逃げ出した。
他のリザードマン達も、エヴァン達に御礼を言った後、振り向く事なく逃げていった。
みんな、本当は怖くて仕方がなかったのだろう。
そもそもスイカの魔獣の実力を過小評価した事が原因であるのだが、その事を後悔した時には逃げる事の出来ない状況に陥っていたようだ。
それだけリザードマン達にとって、スイカは身近なモノであり、決して逆らう事がないモノだったのかも知れない。
「……!」
その事に気づいたスイカの魔獣(大)が、スイカの魔獣(小)達を煽るようにして、蔓状の触手を振り回した。
「!」
その指示に従うようにして、スイカの魔獣(小)がリザードマン達の逃げ道を塞ぐようにして、勢いよくコロコロと転がっていった。
「……なるほど、親が子に生きる術を教えているのか。これで相手が人間だったらイイ話で終わるところだが……。人に危害を加える魔獣とあっては捨て置くわけにもいかないな。それにしても、飢えに耐えかねてというなら、まだしもなあ……。強さも手の内も分からん魔獣にいきなり殴りかかるなど、いささか不用心がすぎんか……?」
ブレイドが複雑な気持ちになりながら、リザードマン達の背中を見送った。
それだけスイカの魔獣達が、弱々しく見えたのだろう。
いつも割っているスイカと同じで、簡単に片付くと思っていたため、余計に苦戦を強いられてしまったのかも知れない。
「確かに……(心の声:……と言うか、キャッキャウフフしてたリザードマンのために戦うなんて普通に嫌ッス! お断りッス!」
スフェーンがゲンナリとした様子で、キッパリと断言をした。
そもそもリザードマン達が、スイカの魔獣達に攻撃を仕掛けなければ、ここまで酷い事にはならなかった……はず。
だが、リザードマン達は、あえてスイカの魔獣達と戦う事を選択した。
彼女にカッコイイところを見せるために……!
そんな想像が容易に出来てしまうため、ヤル気が絶賛家出中。
それでも、頑張らなければ、リザードマン達が、肉の塊になるのは、時間の問題であった。
「考えるのは後回しだ。小玉スイカぶっ倒して大玉って感じで行くか。ここで考えが変わって、海に逃げられても面倒だしな」
その事に気づいたゴブロウタが、スフェーンに声を掛けつつ、エヴァンを守るようにして陣取った。
「……!」
その気配に気づいたスイカの魔獣(小)が、ケモノのような唸り声を上げ、スイカの種を飛ばしてきた。
「させるか!」
即座に、ゴブロウタがカバリングでエヴァンを庇い、スイカの種を身体に食らった。
しかし、それは豆鉄砲レベル。
確かに痛いが、死ぬほどのモノではなかった。
それでも、スイカの種が当たったところが痣になるほどの破壊力があるため、なるべく避けた方が良さそうな感じであった。
(色々と引っかかる事があるッスけど……。これも装備を新調するため! そのためにも予算がいるス……。だから、やるッスよ……)
スフェーンが覚悟を決めた様子で、スイカの魔獣達を睨みつけた。
そのせいか、スイカの魔獣達が、新しい装備に見えた。
それは単なる幻であったが、スイカの魔獣達を倒せば、その夢が叶う可能性があるため、あながち間違ってもいなかった。
「それじゃ、小玉スイカを優先でいかせてもらおうか」
すぐさま、ブレイドが疾風足で瞬間的に加速し、スイカの魔獣(小)にダブルエッジを繰り出した。
「ピキャ!」
その一撃を食らったスイカの魔獣(小)がバランスを崩し、真っ赤な汁を撒き散らした。
その途端、スイカの魔獣(小)達が怯えた様子で、一所に集まり始めた。
この様子では、今まで攻撃を食らう事が無かったのだろう。
自分の実力をはるかに上回る敵を相手にして、半ば思考停止になっているような状態になっていた。
「……!」
それを目の当たりにしたスイカの魔獣(大)が、ブレイドに体当たりを仕掛けようとした。
すべては我が子を守るため。
この状況で後先の事など考えてはいられない。
そう思えてしまう程、スイカの魔獣(大)が必死になっているようだった。
「……こっちッス!」
即座に、スフェーンがシーザーロアを発動させ、スイカの魔獣(大)の注意を引いた。
その挑発に乗ったスイカの魔獣(大)がゴロゴロと転がりながら、スフェーンに迫ってきた。
それをギリギリのところで避けながら、スフェーンがスイカの魔獣(大)を仲間達から遠ざけた。
「いまのうちに、小玉の方を倒しちまうか」
その隙をつくようにして、ゴブロウタがメテオライト2を発動させ、大量の小さな光弾を降らせた。
それに合わせて、エヴァンがゴブロウタと息を合わせ、超魔法で魔法力を高め、メテオライト2を発動させた。
「ピキャ!」
そのため、スイカの魔獣(小)達は完全に逃げ道を塞がれ、大量の小さな光弾を食らって、原型を留めぬほどの粉々になった。
「……!」
それはスイカの魔獣(大)にとって、絶対にあってはならない事だった。
……まさに悪夢!
絶望の瞬間っ!
その途端、スイカの魔獣(大)の怒りが一気に爆発し、大量のスイカの種がすべてのモノを貫く勢いで解き放たれた。
「親なら子を守る為に動くのは当然ですよね。こんな事をして、ごめんなさい。でも、こちらも退く訳には行かないんです……!」
その事に気づいたエヴァンがスイカの魔獣(大)に同情しつつ、アイアンウェールを展開し、スイカの種をすべて防いだ。
「キィシャアアアアアアアアアアアア!」
そのため、スイカの魔獣(大)がブチ切れ、顔を真っ赤にしながら、エヴァン達を威嚇するようにして唸り声を響かせた。
「ふ、掛ってくるッスよ、スイカ。……オイラは逃げも隠れもしないッス(心の声:逃げも隠れもしたいッスけどォ!!!! でも、ちゃんとしないと早く終わらないんス!!!)」
スフェーンがダマスカス鋼の盾を構え、スイカの魔獣(大)を挑発した。
これも、世のため、金のため。
若干、金寄りではあるものの、それでリザードマン達も救う事が出来るのだから、迷いはない。
「……!」
次の瞬間、スイカの魔獣(大)がゴロゴロと音を立て、捨て身の覚悟で特攻を仕掛けてきた。
「……来るぞ!」
ブレイドが天眼で五感を総動員させ、仲間達に注意喚起をしながら、スイカの魔獣(大)を避けた。
「それじゃ、行くぜ!」
すぐさま、ゴブロウタが魔矢を放ち、スイカの魔獣(大)を牽制した。
「ピギャ……!」
その途端、スイカの魔獣(大)が激しい痛みに襲われ、悲鳴にも似たような鳴き声を上げて動きを止めた。
「……攻撃してごめんなさい……でも見逃せないです」
それと同時に、エヴァンが超魔法で魔法力を高めつつ、タイダルストリーム2を発動させた。
それが轟音と共に衝撃波となって、スイカの魔獣(大)を破壊した。
スイカの魔獣(大)は成す術もなく崩れ落ち、完全に生命活動を停止させた。
「これなら、シーフズツールを使う必要もないか」
そんな中、ブレイドがスイカの魔獣(大)だったモノに視線を送り、食べる事が出来そうな部分を手に取った。
何やらスイカと異なるモノがあるようだが、辺りに漂うニオイはスイカそのものだった。
おそらく、魔獣的な部分(臓物など)を取り除けば食べる事が出来そうなものの、どんな味がするのかは食べてみないと分からなかった。
「……と言うか、このスイカ……食えんのか?」
ゴブロウタが信じられない様子で、ブレイドにツッコミを入れた。
何となく死亡フラグが立ちそうな感じがするものの、ブレイドはまったく迷いがなかった。
既にまわりにはリザードマン達が集まっており、興味津々な様子で瞳をキラキラさせていた。
この状況で悩んでいる余裕もなかったため、とのあえずスイカの魔獣達を食べてみる事にした。
幸い、スイカの魔獣(大)を食べたリザードマン達に異常はなく、『大味だったけど、悪くない』と言う感想を聞く事が出来た。
「うわっ……、何だか凄い事になっているようスね。……という事は、それだけスイカの魔獣達が強かったって事ッスか?」
スフェーンは仲間達と共に、ディズル大湿地帯の砂浜にやってきた。
砂浜にはスイカの魔獣達がおり、リザードマン達を玩具代わりにして、生かさず殺さず追いかけ回していた。
リザードマン達の中には、スイカの魔獣達を追い払おうとして、棒切れを振り回している者もいたが、スイカの魔獣(小)にさえ勝つ事が出来ず、苦戦を強いられているようだった。
それだけリザードマン達にとって、この砂浜が大事なのかも知れないが、その気持ちに反して、何から何まで裏目に出ているような感じであった。
「お、お前達、助けに来てくれたのか!」
その途端、アロハシャツを着たリザードマンが、ホッとした様子でスフェーンに声を掛けた。
この様子では、ずっと逃げるタイミングを窺っていたのだろう。
何とかして砂浜を取り戻す気はあるものの、全く思い通りにいかなかったため、完全に戦意を喪失させているようだった。
だからと言って、素直に逃がしてくれるほど、スイカの魔獣達も甘くはなかった。
そのため、スフェーン達が来るまで、生かさず殺さずズタボロになるまで、スイカの魔獣達にドツキ倒されていたようである。
それがトラウマになっているらしく、リザードマン達の中には、スイカの魔獣を直視する事が出来なくなっている者もいた。
「ここから先は、ぼく達に任せてください。これ以上、戦ったとしても、犠牲者が増えてしまうだけです。だから早くここから避難してください」
そんな空気を察したエヴァン・ピオネロがリザードマンに駆け寄り、スイカの魔獣の行く手を阻んだ。
スイカの魔獣達は蔓状の触手をユラユラと揺らしながら、攻撃を仕掛けるタイミングを窺っていた。
おそらく、エヴァン達の実力がどれほどのモノなのか、見極めようとしているのだろう。
今まで戦ってきたリザードマンほど、楽には勝てないと判断したのか、スイカの魔獣(大)が、スイカの魔獣(小)を守るようにして前に出た。
「そ、それじゃ、頼むぞ! あ、あと死ぬなよ!」
リザードマンの青年が、動揺を隠せない様子でエヴァンに別れを告げ、脱兎の如く逃げ出した。
他のリザードマン達も、エヴァン達に御礼を言った後、振り向く事なく逃げていった。
みんな、本当は怖くて仕方がなかったのだろう。
そもそもスイカの魔獣の実力を過小評価した事が原因であるのだが、その事を後悔した時には逃げる事の出来ない状況に陥っていたようだ。
それだけリザードマン達にとって、スイカは身近なモノであり、決して逆らう事がないモノだったのかも知れない。
「……!」
その事に気づいたスイカの魔獣(大)が、スイカの魔獣(小)達を煽るようにして、蔓状の触手を振り回した。
「!」
その指示に従うようにして、スイカの魔獣(小)がリザードマン達の逃げ道を塞ぐようにして、勢いよくコロコロと転がっていった。
「……なるほど、親が子に生きる術を教えているのか。これで相手が人間だったらイイ話で終わるところだが……。人に危害を加える魔獣とあっては捨て置くわけにもいかないな。それにしても、飢えに耐えかねてというなら、まだしもなあ……。強さも手の内も分からん魔獣にいきなり殴りかかるなど、いささか不用心がすぎんか……?」
ブレイドが複雑な気持ちになりながら、リザードマン達の背中を見送った。
それだけスイカの魔獣達が、弱々しく見えたのだろう。
いつも割っているスイカと同じで、簡単に片付くと思っていたため、余計に苦戦を強いられてしまったのかも知れない。
「確かに……(心の声:……と言うか、キャッキャウフフしてたリザードマンのために戦うなんて普通に嫌ッス! お断りッス!」
スフェーンがゲンナリとした様子で、キッパリと断言をした。
そもそもリザードマン達が、スイカの魔獣達に攻撃を仕掛けなければ、ここまで酷い事にはならなかった……はず。
だが、リザードマン達は、あえてスイカの魔獣達と戦う事を選択した。
彼女にカッコイイところを見せるために……!
そんな想像が容易に出来てしまうため、ヤル気が絶賛家出中。
それでも、頑張らなければ、リザードマン達が、肉の塊になるのは、時間の問題であった。
「考えるのは後回しだ。小玉スイカぶっ倒して大玉って感じで行くか。ここで考えが変わって、海に逃げられても面倒だしな」
その事に気づいたゴブロウタが、スフェーンに声を掛けつつ、エヴァンを守るようにして陣取った。
「……!」
その気配に気づいたスイカの魔獣(小)が、ケモノのような唸り声を上げ、スイカの種を飛ばしてきた。
「させるか!」
即座に、ゴブロウタがカバリングでエヴァンを庇い、スイカの種を身体に食らった。
しかし、それは豆鉄砲レベル。
確かに痛いが、死ぬほどのモノではなかった。
それでも、スイカの種が当たったところが痣になるほどの破壊力があるため、なるべく避けた方が良さそうな感じであった。
(色々と引っかかる事があるッスけど……。これも装備を新調するため! そのためにも予算がいるス……。だから、やるッスよ……)
スフェーンが覚悟を決めた様子で、スイカの魔獣達を睨みつけた。
そのせいか、スイカの魔獣達が、新しい装備に見えた。
それは単なる幻であったが、スイカの魔獣達を倒せば、その夢が叶う可能性があるため、あながち間違ってもいなかった。
「それじゃ、小玉スイカを優先でいかせてもらおうか」
すぐさま、ブレイドが疾風足で瞬間的に加速し、スイカの魔獣(小)にダブルエッジを繰り出した。
「ピキャ!」
その一撃を食らったスイカの魔獣(小)がバランスを崩し、真っ赤な汁を撒き散らした。
その途端、スイカの魔獣(小)達が怯えた様子で、一所に集まり始めた。
この様子では、今まで攻撃を食らう事が無かったのだろう。
自分の実力をはるかに上回る敵を相手にして、半ば思考停止になっているような状態になっていた。
「……!」
それを目の当たりにしたスイカの魔獣(大)が、ブレイドに体当たりを仕掛けようとした。
すべては我が子を守るため。
この状況で後先の事など考えてはいられない。
そう思えてしまう程、スイカの魔獣(大)が必死になっているようだった。
「……こっちッス!」
即座に、スフェーンがシーザーロアを発動させ、スイカの魔獣(大)の注意を引いた。
その挑発に乗ったスイカの魔獣(大)がゴロゴロと転がりながら、スフェーンに迫ってきた。
それをギリギリのところで避けながら、スフェーンがスイカの魔獣(大)を仲間達から遠ざけた。
「いまのうちに、小玉の方を倒しちまうか」
その隙をつくようにして、ゴブロウタがメテオライト2を発動させ、大量の小さな光弾を降らせた。
それに合わせて、エヴァンがゴブロウタと息を合わせ、超魔法で魔法力を高め、メテオライト2を発動させた。
「ピキャ!」
そのため、スイカの魔獣(小)達は完全に逃げ道を塞がれ、大量の小さな光弾を食らって、原型を留めぬほどの粉々になった。
「……!」
それはスイカの魔獣(大)にとって、絶対にあってはならない事だった。
……まさに悪夢!
絶望の瞬間っ!
その途端、スイカの魔獣(大)の怒りが一気に爆発し、大量のスイカの種がすべてのモノを貫く勢いで解き放たれた。
「親なら子を守る為に動くのは当然ですよね。こんな事をして、ごめんなさい。でも、こちらも退く訳には行かないんです……!」
その事に気づいたエヴァンがスイカの魔獣(大)に同情しつつ、アイアンウェールを展開し、スイカの種をすべて防いだ。
「キィシャアアアアアアアアアアアア!」
そのため、スイカの魔獣(大)がブチ切れ、顔を真っ赤にしながら、エヴァン達を威嚇するようにして唸り声を響かせた。
「ふ、掛ってくるッスよ、スイカ。……オイラは逃げも隠れもしないッス(心の声:逃げも隠れもしたいッスけどォ!!!! でも、ちゃんとしないと早く終わらないんス!!!)」
スフェーンがダマスカス鋼の盾を構え、スイカの魔獣(大)を挑発した。
これも、世のため、金のため。
若干、金寄りではあるものの、それでリザードマン達も救う事が出来るのだから、迷いはない。
「……!」
次の瞬間、スイカの魔獣(大)がゴロゴロと音を立て、捨て身の覚悟で特攻を仕掛けてきた。
「……来るぞ!」
ブレイドが天眼で五感を総動員させ、仲間達に注意喚起をしながら、スイカの魔獣(大)を避けた。
「それじゃ、行くぜ!」
すぐさま、ゴブロウタが魔矢を放ち、スイカの魔獣(大)を牽制した。
「ピギャ……!」
その途端、スイカの魔獣(大)が激しい痛みに襲われ、悲鳴にも似たような鳴き声を上げて動きを止めた。
「……攻撃してごめんなさい……でも見逃せないです」
それと同時に、エヴァンが超魔法で魔法力を高めつつ、タイダルストリーム2を発動させた。
それが轟音と共に衝撃波となって、スイカの魔獣(大)を破壊した。
スイカの魔獣(大)は成す術もなく崩れ落ち、完全に生命活動を停止させた。
「これなら、シーフズツールを使う必要もないか」
そんな中、ブレイドがスイカの魔獣(大)だったモノに視線を送り、食べる事が出来そうな部分を手に取った。
何やらスイカと異なるモノがあるようだが、辺りに漂うニオイはスイカそのものだった。
おそらく、魔獣的な部分(臓物など)を取り除けば食べる事が出来そうなものの、どんな味がするのかは食べてみないと分からなかった。
「……と言うか、このスイカ……食えんのか?」
ゴブロウタが信じられない様子で、ブレイドにツッコミを入れた。
何となく死亡フラグが立ちそうな感じがするものの、ブレイドはまったく迷いがなかった。
既にまわりにはリザードマン達が集まっており、興味津々な様子で瞳をキラキラさせていた。
この状況で悩んでいる余裕もなかったため、とのあえずスイカの魔獣達を食べてみる事にした。
幸い、スイカの魔獣(大)を食べたリザードマン達に異常はなく、『大味だったけど、悪くない』と言う感想を聞く事が出来た。
マスターコメント
今回のMVP候補が多く、プレイングも素晴らしかったため、大成功になりました。
ショートシナリオ普通 報酬:標準4 / 4〜8人
2021年07月11日 21時53分47秒 公開
大成功
相談掲示板
No.1
ウォーリアのスフェーンッス。 スイカの事はよくわからないんスけど、なんか勝てそうなんで来たッス。 真面目にするなら小さい……そう、小玉からやって今後の憂いを断ってしまうか、大を仕留めて憂いを残すか、その折衷案、大玉対処しつつ小玉も倒すか……ってところッスかね
キャスターのエヴァン・ピオネロです。よろしくお願いします。 リザードマンさん達に自覚があるとは言え、あまりにも自業自得で…どうしようと迷ってたのですが…成立しそうだったのでお手伝いに来ました。 小玉は逃がすと大玉になって帰ってくるでしょうから先にやってしまいましょう。 それに、普通に戦ってても小玉が巻き込まれケガをすれば 大玉がブチ切れるのは見えてるので、小玉の後にみんなで全力で向いたいです。 ご検討くださいね。 (プレは小玉→大玉の流れで提出して、板の流れで変更します)
No.3
よろしくお願いするッス! ふむん、他はともかく、現行でスと、小玉優先でいいッスね。オイラもそのつもりで行動させていただくッスよ!
確定しましたね!改めて宜しくお願いします。 スフェーンさん同意ありがとうです。 時間的にも厳しいですし、小玉優先のまま行きますね。
ブレイドだ、よろしく頼む。 まだまだ新米なので小玉優先で狙わせてもらおうかと思う。