絶対に笑ってはいけない潮干狩り
革酎
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シナリオID:986
オープニング
●あのケツを撃て
リブラネスタに程近い、とある砂浜。
そこはご近所さんの間では、潮干狩りで有名な海岸だった。
浜には幾つかの小屋が並んでおり、そのうちのひとつがこの海岸を管理するジャイラという人物の焼きそば屋であった。
ジャイラは四十代ぐらいの中年ヒューマンだ。
海岸暮らしが長い筈なのに、何故か白くてもちもちの肌が自慢の冴えないおっさんだ。しかし彼は現役のシューターだというから、ひとは見た目では分からないものである。
その日も、ジャイラは鉄板前で焼き鏝を器用に操り、焼けた具材とソースが絡み合う美味そうな匂いを周囲に漂わせていた。
「いらっしゃい。ご注文は?」
「焼きそばをひとつ……ところで店主、卿がジャイラ氏かね?」
店先に立ったのは、リーヴァー・シュランドル帝国子爵。この日は珍しくセパレートの水着姿で、滝の様に流れる美しい金髪をアップに纏めていた。
リーヴァーに名を訊かれたジャイラは、へぇそうですがと応じながら皿に盛った焼きそばをリーヴァーに手渡す。リーヴァーは代金を支払ってから、ひとつ相談に乗って貰いたいと声を潜めた。
「ここの海岸をちょっとの間、貸し切りにして貰えないだろうか。勿論、レンタル料と潮干狩り代はきっちり、支払う」
曰く、この海岸の潮干狩りで冒険者達にある試練を与えたい、というのである。
一体何の話かと、ジャイラは小首を傾げた。
「絶対に笑ってはいけない潮干狩り、というのを開催したい」
冒険者たるもの、いかなる状況に於いても冷静に判断を下せる様にならなければ、厳しい任務や依頼等は到底務まらない。
そこで一切の感情を廃し、ひたすら潮干狩りに集中出来るかを彼らに問うてみたい、というのがリーヴァーの言であった。
「しかし何でまた、うちなんです?」
「聞けばここのアサリ、あっさり砲というのをぶちかますそうじゃないか」
二枚貝のアサリは、潮を吹く。それはごく一般的な常識として知られているが、この海岸のアサリはある条件のもとでは人間の肛門めがけて、突き刺さる様な強烈無比の潮を噴射するらしい。
「へへ、よくご存じで……そうです、うちのアサリは、笑った奴のケツの穴目掛けて、あっさり砲をぶちかましてやるんでさぁ」
何故か得意げに洟をすするジャイラ。
いや、調理中にそれは衛生面で問題が多かろうとリーヴァーは突っ込みたくなったが、敢えて我慢した。
それは兎も角、あっさり砲についての説明は続く。どうもこの海岸のアサリは人間の笑い声や笑顔に対し、妙な敵愾心を抱くのだという。もしかすると、自分達が嘲笑されたとでも勘違いするのだろうか。
ジャイラは腕を組んで、仁王立ちになった。得意げな顔が、リーヴァーの目には何故か痛々しく映った。中途半端に肌が生っ白いからかも知れない。
「よござんす。お貸ししましょう。それでやっぱり、24時間ですかい?」
「いや、流石にそんなに長くは私が持たん。せいぜい24分だ」
契約成立。
ジャイラは店内を振り向いた。すると奥から黒い影がのっそりと姿を現す。真っ白いホットパンツを華麗に着こなしたイケメンゴリラが、リーヴァーの前に現れた。
「おいらの相棒、レオフィルディです。こいつに手伝わせましょう」
かくして、冒険者達に過酷な試練が与えられようとしていた。
リブラネスタに程近い、とある砂浜。
そこはご近所さんの間では、潮干狩りで有名な海岸だった。
浜には幾つかの小屋が並んでおり、そのうちのひとつがこの海岸を管理するジャイラという人物の焼きそば屋であった。
ジャイラは四十代ぐらいの中年ヒューマンだ。
海岸暮らしが長い筈なのに、何故か白くてもちもちの肌が自慢の冴えないおっさんだ。しかし彼は現役のシューターだというから、ひとは見た目では分からないものである。
その日も、ジャイラは鉄板前で焼き鏝を器用に操り、焼けた具材とソースが絡み合う美味そうな匂いを周囲に漂わせていた。
「いらっしゃい。ご注文は?」
「焼きそばをひとつ……ところで店主、卿がジャイラ氏かね?」
店先に立ったのは、リーヴァー・シュランドル帝国子爵。この日は珍しくセパレートの水着姿で、滝の様に流れる美しい金髪をアップに纏めていた。
リーヴァーに名を訊かれたジャイラは、へぇそうですがと応じながら皿に盛った焼きそばをリーヴァーに手渡す。リーヴァーは代金を支払ってから、ひとつ相談に乗って貰いたいと声を潜めた。
「ここの海岸をちょっとの間、貸し切りにして貰えないだろうか。勿論、レンタル料と潮干狩り代はきっちり、支払う」
曰く、この海岸の潮干狩りで冒険者達にある試練を与えたい、というのである。
一体何の話かと、ジャイラは小首を傾げた。
「絶対に笑ってはいけない潮干狩り、というのを開催したい」
冒険者たるもの、いかなる状況に於いても冷静に判断を下せる様にならなければ、厳しい任務や依頼等は到底務まらない。
そこで一切の感情を廃し、ひたすら潮干狩りに集中出来るかを彼らに問うてみたい、というのがリーヴァーの言であった。
「しかし何でまた、うちなんです?」
「聞けばここのアサリ、あっさり砲というのをぶちかますそうじゃないか」
二枚貝のアサリは、潮を吹く。それはごく一般的な常識として知られているが、この海岸のアサリはある条件のもとでは人間の肛門めがけて、突き刺さる様な強烈無比の潮を噴射するらしい。
「へへ、よくご存じで……そうです、うちのアサリは、笑った奴のケツの穴目掛けて、あっさり砲をぶちかましてやるんでさぁ」
何故か得意げに洟をすするジャイラ。
いや、調理中にそれは衛生面で問題が多かろうとリーヴァーは突っ込みたくなったが、敢えて我慢した。
それは兎も角、あっさり砲についての説明は続く。どうもこの海岸のアサリは人間の笑い声や笑顔に対し、妙な敵愾心を抱くのだという。もしかすると、自分達が嘲笑されたとでも勘違いするのだろうか。
ジャイラは腕を組んで、仁王立ちになった。得意げな顔が、リーヴァーの目には何故か痛々しく映った。中途半端に肌が生っ白いからかも知れない。
「よござんす。お貸ししましょう。それでやっぱり、24時間ですかい?」
「いや、流石にそんなに長くは私が持たん。せいぜい24分だ」
契約成立。
ジャイラは店内を振り向いた。すると奥から黒い影がのっそりと姿を現す。真っ白いホットパンツを華麗に着こなしたイケメンゴリラが、リーヴァーの前に現れた。
「おいらの相棒、レオフィルディです。こいつに手伝わせましょう」
かくして、冒険者達に過酷な試練が与えられようとしていた。
解説
状況:
PCの皆様はリーヴァーの挑戦を受け、件の海岸を訪れたところから開始します。
挑む競技は潮干狩り。ひたすら24分間、アサリを採取し続けて下さい。
途中、笑いを誘う仕掛けが出現しますが、それが如何なる形によるものかは皆目不明です。
あっさり砲の餌食とならぬ様、超絶真剣に取り組んで下さい。
NPC:
リーヴァー・シュランドル帝国子爵、店主ジャイラ、その相棒レオフィルディが登場します。
マスターより
皆様、こんにちは。
リクエスト頂いた内容をもとに、ショートシナリオRをご提供致します。
PCは勿論のこと、PLの皆様におかれましても決して笑わず、真剣に御目通し願います。
リプレイ
あたしの名は、ジャック・バウ……じゃなくて、サフィラ・アズラク・ナハルハルアリーブ。
これは正午から12:24までの間に起きた出来事なのね。
●12:00
どこかで、デデーンと変な効果音が鳴り響いた。恐らく誰かの紋具だろうか。
と同時にやや棒読みのイケボが、透き通る様な晴天と潮の引いた砂浜を賑わせる。
「サフィラ、あうとー」
「アッー!?」
開始僅か十数秒。記念すべきあっさり砲第一射は、サフィラのケツを襲った。
この日のサフィラ、トップスは白のビキニ、そしてボトムスはデニムのホットパンツというスタイル。だがこの程度の装甲では、あっさり砲には通用しない。
どこかの格闘技にアトミックドロップなる技があるという。まともに喰らった瞬間、尾てい骨から脳天に向けて、電流が迸る様な衝撃が脊髄を襲うらしい。
今のサフィラはまさにその状態だ。砂浜に顔面から突っ伏し、ケツからぶすぶすと煙を上げている。
あっさり砲の弾速は空気との間に摩擦を生じさせ、着弾の瞬間に高熱を伴う。煙が噴き上がるのは、そういう理屈らしい。
しかし、あっさり砲の餌食になったのは結果論だ。サフィラを陥れたのは、ララベル・サン・ディーベルのイケナイ水着姿だった。
この少し前――波打ち際からやや陸地側に入ったところで木椅子に腰かけ、陽射し除けの黒眼鏡をかけたリーヴァー・シュランドル帝国子爵が、焼きそばを食いかけていた箸を高々と掲げて開始の合図を放った。
「よーし! ここのところ歩兵団の依頼で活躍出来なかったから、ここで挽回するよっ!」
サフィラは我先に潮の引いた砂浜へ突入し、アサリの位置を正確に見抜くと同時にスコップを突き込んだ。
その時、妙な手応えがあったのだが、それよりもサフィラにとって衝撃だったのは、彼女の目の前で身に纏っていたタオルをぱっと脱ぎ捨てたララベルの方だった。
女物のイケナイ水着姿が、そこにあった。完全に虚を衝かれたサフィラは、鼻の奥でぶふっという変な笑いが込み上がってきてしまったのだ。
その一瞬の油断をアサリは決して見逃さない。ここの二枚貝は情けも容赦も無いという事実を、誰もが認識した瞬間だった。
ララベルは開幕早々派手に轟沈したサフィラの姿にラッキースケベどころか、寧ろ死の恐怖を見た。女性のケツが潮を浴びた姿は傍目に見ればせくすぃーかも、などという安易な発想は一瞬で消し飛んだ。
カラフルなアンクルとブレスレットに麦わら帽子というシャレオツなレジャースタイルに反し、ケツを突き出して砂浜に突っ伏すサフィラの面に浮かんでいたのは、まさに死相。
サフィラのケツが自分の所為で餌食となった忌まわしい記憶を、ララベルは忘れることにした。澄まし顔で二度三度頷きながら手元のスコップに視線を切り替える。
「さぁ、この潮干狩りが終わった後の料理のことを考えて精神集中……網焼きもいいし、お吸い物も美味しそうだし……」
敵はアサリだけではない。ここは、参加者同士の仁義無き戦いの場でもあったのだ。
とはいえ、誰よりも早く先陣を切って騙し討ちを仕掛けたのは、ララベル自身だったのだが。
●12:05
人類のケツには荷が重すぎるあっさり砲の破壊力。
そして参加者同士による、血で血を洗う足の引っ張り合い。
しかし鋼の精神をもってすれば、この程度の試練は怖くない筈だ。
「アサリは酒蒸し、バター焼き、お吸い物と食べ出があって、今から楽しみですわ」
この日、ハイスピードキャスターを自認するバンビは浮かれ気分で潮干狩りに臨んだ。
「潮干狩りの最速記録も更新ですわ。24分などといわず、24秒で仕留めてご覧にいれますわ」
バンビには秘策があった。あっさり砲対策として諸々の魔術を駆使し、鉄壁の防御でケツを守り切る。
今回、偶々同じエリアでアサリを狩ることになったベアトリーチェ・カロッサが、
「バ、バンビさん、潮が違います。あの潮はアタシは見ていません」
と警鐘を鳴らしてみても、当のバンビは、
「当たらなければどうということはございませんわ」
などと、まるでどこかの赤い何とかさんみたいな台詞を吐く。
ベアトリーチェはベアトリーチェで、潮干狩り開催前は実に気楽そのものであった。
「アサリたくさん採って、晩御飯はクラムチャウダーにしようかなー♪」
こんな台詞が飛び出す程の余裕だった。ところがサフィラが開始早々にあっさり砲の餌食となった。その凄惨な地獄絵図に、ベアトリーチェの極楽気分は一気に暗転した。
サフィラを仕留めたあの潮は、何かが違う。いや、何かどころか、根本から違う。屈んでの作業の為、スカートの下にスパッツを着用していたが、デニムのホットパンツでさえあっさり砲の敵ではなかった。
スパッツ如きで、何が出来ようか。
バケツと熊手を携えたまま愕然と佇むベアトリーチェを横目に、バンビは術式発動態勢に入った。鉄の壁を召喚しておけば、あっさり砲何するものぞ。
バンビのこの発想は完璧に思えた。だが、彼女のこの対策は根本が間違っていた。
術式発動の際、エーテルへの働きかけの為に起動ワードを口にする。その際、口角がほんの僅かに歪んだ。見ようによっては笑みとも取れるその形。それが命取りとなった。
鉄の壁が出現するよりも遥かに速く、あっさり砲がバンビのケツを襲った。
当たらなければ、どうということはない。それも真理だ。だが魔術にもまた同じことがいえる。発動する前にケツを撃ってしまえばどうということはない。
バンビは完璧な守りとなる筈の鉄の壁召喚が、まさか自身のケツ寿命を縮めることになろうとは夢にも思わなかった。
デデーン。
「バンビ、あうとー」
24秒で仕留められたのはバンビの方だった。レッツ尻アスなどと強気にうそぶいている場合ではない。
●12:11
瞼を固く閉じ、決して何も見ないぞと強い意志を持って臨むフローラリア・ネムス・ラミナ。帽子や手袋、そして丈夫な衣服に身を固め、気分はすっかり漁の女だ。
そのフローラリアの手を、マリイ・パルティスが優しく握って砂浜へとエスコートする。
既に戦いは始まっていたが、主役は遅れて登場するのセオリーに則った――という訳でもないのだが、マリイとフローラリアはリーヴァーやジャイラといった面々から注意事項やアドバイスを事細かに聞き出していた為、浜に入るのが若干遅れたのである。
「皆さん、一緒に頑張りましょうね……ふふっ……いでぇッ!?」
いつも通り、柔和な笑顔を振りまいたその瞬間、マリイは悶絶した。あうとー、の宣告が響くよりも早く、あっさり砲の洗礼を浴びた訳だ。
だがマリイは鋼の精神で堪えた。友情と名誉の為、血が滲む程に強く唇を噛み締めて、尚も立ち続ける。
「そこですわッ!」
マリイのケツを襲ったアサリは、フローラリアの熊手が仕留めた。面妖だろうが何だろうが、所詮は貝。
本能で生きている彼らは潮を放つことで己の居場所を敵に悟られてしまう危険性を、まるで理解していない。潮が噴き上がった位置に熊手を差し込めば、半ば自動的にアサリ一個をゲット出来るという寸法だ。
あっさり砲、その恐るべき習性について説明を受けた時にはフローラリアは身が竦む思いだったが、仮にも自分は冒険者。アサリ相手に怯んではいられないと自身を鼓舞し、この潮干狩りに臨んだ。後悔はしていない。
一方、マリイは死にそうな顔になりながらもフローラリアに穏やかな表情を向けた。
「注意されていたのに、お恥ずかしい限りです」
フローラリアは薄目を開けてマリイの顔をじっと見つめていた。口元には握った拳を当てている。
まるでマリイの惨状に同情し、嗚咽を堪えているかの様だった。
その陰鬱な表情から、フローラリアが凄く心配してくれているのだと勘違いしたマリイ。だがフローラリアはただ単に笑いのネタになりそうなものを警戒していたに過ぎなかった。
マリイはフローラリアに心配をかけまいとして、努めて明るく振る舞った。
「アサリさんはあっさり砲……ゴリラさんは、うっほ砲とかでしょうか? なんて、うふふ」
ふたりの心は、すれ違い。
フローラリアは兎に角も笑ってはならぬと鬼の精神で堪える。別にマリイを心配している訳ではない。
逆にマリイはフローラリアの気遣いに感激し、笑顔で応じ――何、笑顔だと。それはけしからん。
「ふふっ……あっ、違っ……ごめんなさい……違うんです。今のは違うんです! ああーっ!?」
「マリイ、あうとー」
デデーン。
●12:18
漸く息を吹き返したサフィラ。
のっそりと起き上がったそのすぐ近くで、マリイがあっさり砲の弾幕の中に呑み込まれていた。この時サフィラは、
「そこ、弾幕薄いよッ! 何やってんのッ!」
という二枚貝達の心の声を聞いた様な、聞かなかった様な。
その傍らでフローラリアの熊手が、砂地の中で何かを引っ掛けた。そういえばサフィラのスコップも先程、妙な違和感を覚える感触を伝えてきたのだが、恐らくフローラリアが発見したそれと、同じものを掘り当てたのだろう。
出てきたのは小箱だった。何だろうと蓋を開けたその瞬間、フローラリアは後悔した。
前衛芸術的なサフィラの似顔絵が、強襲を仕掛けてきたのである。
一体、誰が仕込んだのか。
その瞬間、何故かベアトリーチェが慌てて視線を逸らしていたが、フローラリアの足元では水分を含んだ砂地がぶくぶくと泡を噴き始めている。
サフィラは、跳んだ。フローラリアを守る為、花も恥じらう乙女(108)の可憐さもかなぐり捨てて。
一方のフローラリアは、サフィラが跳んでくるのを呆然と眺めた。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぃ(注:ものッ凄い低音で)」
まるで世界の時間軸が壊れてしまったかの様に、全てがスローモーションに映った。サフィラの叫びが何故かおっさんのダミ声みたいに聞こえたのは、フローラリアの神経が超速で機能していた所為かも知れない。
だが、それも長くは続かなかった。
デデーン。
「サフィラ、あうとー」
「ギャースッ!」
サフィラのケツに二発目のあっさり砲が着弾した時には、世界は既に回復していた。
直後、フローラリアはアサリを掘り当てた。サフィラのケツという尊い犠牲は、無駄ではなかった。アサリ一個と引き換えにされるケツも、どうかとは思うが。
●12:21
この潮干狩り会は、別段採取したアサリの数を競う場ではなく、24分間を如何に耐え抜くかがポイントだ。
にも関わらず、バンビの超速熊手は次々と網やバケツを大量のアサリで埋め尽くしてゆく。
最初に一発ケツに喰らいはしたが、それ以降のバンビの回転ぶりは見事だった。お土産用、即食い用、頒布用と掻き集めてゆくその様は、薄異本を買い漁る大きなお友達か、気の触れた美食家に近しい。
だが、下手に魔術を駆使してケツを撃たれるリスクを背負うよりは、忙しく駆け廻った方があっさり砲の餌食にはなり難いのも事実であった。
尤も――。
「食べられるアサリなんて貴重ですわ! ややもすれば、クリーパーの貝しか見ませんし」
存外その背景には、涙無しでは語れない実情が秘められているのかも知れない。
そしてそのバンビに劣らず大量のアサリを掻き集めているのはマリイの相棒、白狼のコルデラだった。主人たるマリイは、
「サフィラさん……いつも頼りになるお姉さんですけど、今回ばかりは一番頼ってはいけない……そんな気がするんです」
「フローラリアさん……ふんわりとして癒される方。だけど、その優しさが脅威に思える日が来るなんて」
などとひたすら警戒するばかりで、こと潮干狩りに関しては全く成果が出ていない有様だった。
と、ここでリーヴァーが動いた。あっさり砲を喰らっている者が二極化している為、新たな試練を加えようというのである。この時、リーヴァーは長袖にロングパンツ、ブーツといったロモズ歩兵団長の制服姿だった。
しかし上下の裾に何故か釣り糸がぶら下がっている。その先端を追ってゆくと、ララベルの手元にまで届いていた。
ここまで調子良くアサリをゲットし続けていたララベルは、何の気なしにその釣り糸を引っ張った。
すると、リーヴァーの制服がばっとずり落ち、現れたのは真っ赤なホットパンツ。否、それだけならば特にどうということはなかったのだが、トップスには何故か、胸毛が一杯に生い茂ったマッチョ男性の上半身を描いたシャツ。リーヴァー自身は黒眼鏡でクールにびしっと決めていた。
デデーン。
「ララベル、ベアトリーチェ、あうとー」
直後、ケツを押さえながら変な声をあげ、その場に直立姿勢で凍り付くララベル。
一方のベアトリーチェは激痛を堪え、右拳を天に突き上げていた。サフィラがリーヴァーに頼み込んだ早着替えトラップと、ベアトリーチェの釣り糸トラップが素晴らしいコラボレーションを生み出したのだ。
我が生涯に一片の悔い無し。
だがもうひとりの当事者サフィラは自分で仕掛けておきながらリーヴァーの姿に噴き出してしまい、墓穴ならぬ尻穴を掘ってしまった。
「きたきたきたきたきたきたきたきたきたーーーーーーーッ!」
サフィラはケツに喰らう瞬間、目撃し、理解した。あっさり砲の秘密をッ!
この潮はただの強い噴射ではない。
廻っていたッ!
高速で廻っていたッ!
その螺旋の回転は弾道を安定させ、貫通力を数倍にも跳ね上がらせていたのだッ!
「ま、まだ勝てない……今の人類のケツでは、やつには勝てない!」
●12:24
サフィラは波打ち際に打ち上げられた死体の様に突っ伏している。
その傍らを、マリイが死んだ目で重たい足を引きずってゆく。
「任務を全う出来ないなんて……私、ほんとダメな子」
ケツよりも心が痛い。治癒術で治しても、全く心が晴れなかった。コルデラが大量のアサリをゲットしてくれていたのがせめてもの救いか。
「でもまぁ、苦労したのもあって、凄く美味しそうだね」
その一方で、砂抜きが始まっているバケツの中のアサリを眺めながら、ララベルはケツをさすった。
自身がケツを撃たれた様子で他の参加者に笑いを誘い、彼女達が更にあっさり砲の餌食となる場面も多々あったが、それも今となっては良い思い出だ(と、思っているのはララベル本人だけだったが)。
そんな中で、唯一無被弾で終わったフローラリアはアサリを一杯に詰め込んだ網を手に波打ち際へと歩を寄せた。
「サフィラさん。こちらがお持ち帰り頂く分です」
へんじがない。ただのしかばねのようだ。
余談だが、あうとー、のアナウンスを入れていたのはレオフィルディだった。
何故彼が?
その回答は実に明解。彼はペットではなく、見た目100%まんまゴリラの半獣人だったからだ。
これは正午から12:24までの間に起きた出来事なのね。
●12:00
どこかで、デデーンと変な効果音が鳴り響いた。恐らく誰かの紋具だろうか。
と同時にやや棒読みのイケボが、透き通る様な晴天と潮の引いた砂浜を賑わせる。
「サフィラ、あうとー」
「アッー!?」
開始僅か十数秒。記念すべきあっさり砲第一射は、サフィラのケツを襲った。
この日のサフィラ、トップスは白のビキニ、そしてボトムスはデニムのホットパンツというスタイル。だがこの程度の装甲では、あっさり砲には通用しない。
どこかの格闘技にアトミックドロップなる技があるという。まともに喰らった瞬間、尾てい骨から脳天に向けて、電流が迸る様な衝撃が脊髄を襲うらしい。
今のサフィラはまさにその状態だ。砂浜に顔面から突っ伏し、ケツからぶすぶすと煙を上げている。
あっさり砲の弾速は空気との間に摩擦を生じさせ、着弾の瞬間に高熱を伴う。煙が噴き上がるのは、そういう理屈らしい。
しかし、あっさり砲の餌食になったのは結果論だ。サフィラを陥れたのは、ララベル・サン・ディーベルのイケナイ水着姿だった。
この少し前――波打ち際からやや陸地側に入ったところで木椅子に腰かけ、陽射し除けの黒眼鏡をかけたリーヴァー・シュランドル帝国子爵が、焼きそばを食いかけていた箸を高々と掲げて開始の合図を放った。
「よーし! ここのところ歩兵団の依頼で活躍出来なかったから、ここで挽回するよっ!」
サフィラは我先に潮の引いた砂浜へ突入し、アサリの位置を正確に見抜くと同時にスコップを突き込んだ。
その時、妙な手応えがあったのだが、それよりもサフィラにとって衝撃だったのは、彼女の目の前で身に纏っていたタオルをぱっと脱ぎ捨てたララベルの方だった。
女物のイケナイ水着姿が、そこにあった。完全に虚を衝かれたサフィラは、鼻の奥でぶふっという変な笑いが込み上がってきてしまったのだ。
その一瞬の油断をアサリは決して見逃さない。ここの二枚貝は情けも容赦も無いという事実を、誰もが認識した瞬間だった。
ララベルは開幕早々派手に轟沈したサフィラの姿にラッキースケベどころか、寧ろ死の恐怖を見た。女性のケツが潮を浴びた姿は傍目に見ればせくすぃーかも、などという安易な発想は一瞬で消し飛んだ。
カラフルなアンクルとブレスレットに麦わら帽子というシャレオツなレジャースタイルに反し、ケツを突き出して砂浜に突っ伏すサフィラの面に浮かんでいたのは、まさに死相。
サフィラのケツが自分の所為で餌食となった忌まわしい記憶を、ララベルは忘れることにした。澄まし顔で二度三度頷きながら手元のスコップに視線を切り替える。
「さぁ、この潮干狩りが終わった後の料理のことを考えて精神集中……網焼きもいいし、お吸い物も美味しそうだし……」
敵はアサリだけではない。ここは、参加者同士の仁義無き戦いの場でもあったのだ。
とはいえ、誰よりも早く先陣を切って騙し討ちを仕掛けたのは、ララベル自身だったのだが。
●12:05
人類のケツには荷が重すぎるあっさり砲の破壊力。
そして参加者同士による、血で血を洗う足の引っ張り合い。
しかし鋼の精神をもってすれば、この程度の試練は怖くない筈だ。
「アサリは酒蒸し、バター焼き、お吸い物と食べ出があって、今から楽しみですわ」
この日、ハイスピードキャスターを自認するバンビは浮かれ気分で潮干狩りに臨んだ。
「潮干狩りの最速記録も更新ですわ。24分などといわず、24秒で仕留めてご覧にいれますわ」
バンビには秘策があった。あっさり砲対策として諸々の魔術を駆使し、鉄壁の防御でケツを守り切る。
今回、偶々同じエリアでアサリを狩ることになったベアトリーチェ・カロッサが、
「バ、バンビさん、潮が違います。あの潮はアタシは見ていません」
と警鐘を鳴らしてみても、当のバンビは、
「当たらなければどうということはございませんわ」
などと、まるでどこかの赤い何とかさんみたいな台詞を吐く。
ベアトリーチェはベアトリーチェで、潮干狩り開催前は実に気楽そのものであった。
「アサリたくさん採って、晩御飯はクラムチャウダーにしようかなー♪」
こんな台詞が飛び出す程の余裕だった。ところがサフィラが開始早々にあっさり砲の餌食となった。その凄惨な地獄絵図に、ベアトリーチェの極楽気分は一気に暗転した。
サフィラを仕留めたあの潮は、何かが違う。いや、何かどころか、根本から違う。屈んでの作業の為、スカートの下にスパッツを着用していたが、デニムのホットパンツでさえあっさり砲の敵ではなかった。
スパッツ如きで、何が出来ようか。
バケツと熊手を携えたまま愕然と佇むベアトリーチェを横目に、バンビは術式発動態勢に入った。鉄の壁を召喚しておけば、あっさり砲何するものぞ。
バンビのこの発想は完璧に思えた。だが、彼女のこの対策は根本が間違っていた。
術式発動の際、エーテルへの働きかけの為に起動ワードを口にする。その際、口角がほんの僅かに歪んだ。見ようによっては笑みとも取れるその形。それが命取りとなった。
鉄の壁が出現するよりも遥かに速く、あっさり砲がバンビのケツを襲った。
当たらなければ、どうということはない。それも真理だ。だが魔術にもまた同じことがいえる。発動する前にケツを撃ってしまえばどうということはない。
バンビは完璧な守りとなる筈の鉄の壁召喚が、まさか自身のケツ寿命を縮めることになろうとは夢にも思わなかった。
デデーン。
「バンビ、あうとー」
24秒で仕留められたのはバンビの方だった。レッツ尻アスなどと強気にうそぶいている場合ではない。
●12:11
瞼を固く閉じ、決して何も見ないぞと強い意志を持って臨むフローラリア・ネムス・ラミナ。帽子や手袋、そして丈夫な衣服に身を固め、気分はすっかり漁の女だ。
そのフローラリアの手を、マリイ・パルティスが優しく握って砂浜へとエスコートする。
既に戦いは始まっていたが、主役は遅れて登場するのセオリーに則った――という訳でもないのだが、マリイとフローラリアはリーヴァーやジャイラといった面々から注意事項やアドバイスを事細かに聞き出していた為、浜に入るのが若干遅れたのである。
「皆さん、一緒に頑張りましょうね……ふふっ……いでぇッ!?」
いつも通り、柔和な笑顔を振りまいたその瞬間、マリイは悶絶した。あうとー、の宣告が響くよりも早く、あっさり砲の洗礼を浴びた訳だ。
だがマリイは鋼の精神で堪えた。友情と名誉の為、血が滲む程に強く唇を噛み締めて、尚も立ち続ける。
「そこですわッ!」
マリイのケツを襲ったアサリは、フローラリアの熊手が仕留めた。面妖だろうが何だろうが、所詮は貝。
本能で生きている彼らは潮を放つことで己の居場所を敵に悟られてしまう危険性を、まるで理解していない。潮が噴き上がった位置に熊手を差し込めば、半ば自動的にアサリ一個をゲット出来るという寸法だ。
あっさり砲、その恐るべき習性について説明を受けた時にはフローラリアは身が竦む思いだったが、仮にも自分は冒険者。アサリ相手に怯んではいられないと自身を鼓舞し、この潮干狩りに臨んだ。後悔はしていない。
一方、マリイは死にそうな顔になりながらもフローラリアに穏やかな表情を向けた。
「注意されていたのに、お恥ずかしい限りです」
フローラリアは薄目を開けてマリイの顔をじっと見つめていた。口元には握った拳を当てている。
まるでマリイの惨状に同情し、嗚咽を堪えているかの様だった。
その陰鬱な表情から、フローラリアが凄く心配してくれているのだと勘違いしたマリイ。だがフローラリアはただ単に笑いのネタになりそうなものを警戒していたに過ぎなかった。
マリイはフローラリアに心配をかけまいとして、努めて明るく振る舞った。
「アサリさんはあっさり砲……ゴリラさんは、うっほ砲とかでしょうか? なんて、うふふ」
ふたりの心は、すれ違い。
フローラリアは兎に角も笑ってはならぬと鬼の精神で堪える。別にマリイを心配している訳ではない。
逆にマリイはフローラリアの気遣いに感激し、笑顔で応じ――何、笑顔だと。それはけしからん。
「ふふっ……あっ、違っ……ごめんなさい……違うんです。今のは違うんです! ああーっ!?」
「マリイ、あうとー」
デデーン。
●12:18
漸く息を吹き返したサフィラ。
のっそりと起き上がったそのすぐ近くで、マリイがあっさり砲の弾幕の中に呑み込まれていた。この時サフィラは、
「そこ、弾幕薄いよッ! 何やってんのッ!」
という二枚貝達の心の声を聞いた様な、聞かなかった様な。
その傍らでフローラリアの熊手が、砂地の中で何かを引っ掛けた。そういえばサフィラのスコップも先程、妙な違和感を覚える感触を伝えてきたのだが、恐らくフローラリアが発見したそれと、同じものを掘り当てたのだろう。
出てきたのは小箱だった。何だろうと蓋を開けたその瞬間、フローラリアは後悔した。
前衛芸術的なサフィラの似顔絵が、強襲を仕掛けてきたのである。
一体、誰が仕込んだのか。
その瞬間、何故かベアトリーチェが慌てて視線を逸らしていたが、フローラリアの足元では水分を含んだ砂地がぶくぶくと泡を噴き始めている。
サフィラは、跳んだ。フローラリアを守る為、花も恥じらう乙女(108)の可憐さもかなぐり捨てて。
一方のフローラリアは、サフィラが跳んでくるのを呆然と眺めた。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぃ(注:ものッ凄い低音で)」
まるで世界の時間軸が壊れてしまったかの様に、全てがスローモーションに映った。サフィラの叫びが何故かおっさんのダミ声みたいに聞こえたのは、フローラリアの神経が超速で機能していた所為かも知れない。
だが、それも長くは続かなかった。
デデーン。
「サフィラ、あうとー」
「ギャースッ!」
サフィラのケツに二発目のあっさり砲が着弾した時には、世界は既に回復していた。
直後、フローラリアはアサリを掘り当てた。サフィラのケツという尊い犠牲は、無駄ではなかった。アサリ一個と引き換えにされるケツも、どうかとは思うが。
●12:21
この潮干狩り会は、別段採取したアサリの数を競う場ではなく、24分間を如何に耐え抜くかがポイントだ。
にも関わらず、バンビの超速熊手は次々と網やバケツを大量のアサリで埋め尽くしてゆく。
最初に一発ケツに喰らいはしたが、それ以降のバンビの回転ぶりは見事だった。お土産用、即食い用、頒布用と掻き集めてゆくその様は、薄異本を買い漁る大きなお友達か、気の触れた美食家に近しい。
だが、下手に魔術を駆使してケツを撃たれるリスクを背負うよりは、忙しく駆け廻った方があっさり砲の餌食にはなり難いのも事実であった。
尤も――。
「食べられるアサリなんて貴重ですわ! ややもすれば、クリーパーの貝しか見ませんし」
存外その背景には、涙無しでは語れない実情が秘められているのかも知れない。
そしてそのバンビに劣らず大量のアサリを掻き集めているのはマリイの相棒、白狼のコルデラだった。主人たるマリイは、
「サフィラさん……いつも頼りになるお姉さんですけど、今回ばかりは一番頼ってはいけない……そんな気がするんです」
「フローラリアさん……ふんわりとして癒される方。だけど、その優しさが脅威に思える日が来るなんて」
などとひたすら警戒するばかりで、こと潮干狩りに関しては全く成果が出ていない有様だった。
と、ここでリーヴァーが動いた。あっさり砲を喰らっている者が二極化している為、新たな試練を加えようというのである。この時、リーヴァーは長袖にロングパンツ、ブーツといったロモズ歩兵団長の制服姿だった。
しかし上下の裾に何故か釣り糸がぶら下がっている。その先端を追ってゆくと、ララベルの手元にまで届いていた。
ここまで調子良くアサリをゲットし続けていたララベルは、何の気なしにその釣り糸を引っ張った。
すると、リーヴァーの制服がばっとずり落ち、現れたのは真っ赤なホットパンツ。否、それだけならば特にどうということはなかったのだが、トップスには何故か、胸毛が一杯に生い茂ったマッチョ男性の上半身を描いたシャツ。リーヴァー自身は黒眼鏡でクールにびしっと決めていた。
デデーン。
「ララベル、ベアトリーチェ、あうとー」
直後、ケツを押さえながら変な声をあげ、その場に直立姿勢で凍り付くララベル。
一方のベアトリーチェは激痛を堪え、右拳を天に突き上げていた。サフィラがリーヴァーに頼み込んだ早着替えトラップと、ベアトリーチェの釣り糸トラップが素晴らしいコラボレーションを生み出したのだ。
我が生涯に一片の悔い無し。
だがもうひとりの当事者サフィラは自分で仕掛けておきながらリーヴァーの姿に噴き出してしまい、墓穴ならぬ尻穴を掘ってしまった。
「きたきたきたきたきたきたきたきたきたーーーーーーーッ!」
サフィラはケツに喰らう瞬間、目撃し、理解した。あっさり砲の秘密をッ!
この潮はただの強い噴射ではない。
廻っていたッ!
高速で廻っていたッ!
その螺旋の回転は弾道を安定させ、貫通力を数倍にも跳ね上がらせていたのだッ!
「ま、まだ勝てない……今の人類のケツでは、やつには勝てない!」
●12:24
サフィラは波打ち際に打ち上げられた死体の様に突っ伏している。
その傍らを、マリイが死んだ目で重たい足を引きずってゆく。
「任務を全う出来ないなんて……私、ほんとダメな子」
ケツよりも心が痛い。治癒術で治しても、全く心が晴れなかった。コルデラが大量のアサリをゲットしてくれていたのがせめてもの救いか。
「でもまぁ、苦労したのもあって、凄く美味しそうだね」
その一方で、砂抜きが始まっているバケツの中のアサリを眺めながら、ララベルはケツをさすった。
自身がケツを撃たれた様子で他の参加者に笑いを誘い、彼女達が更にあっさり砲の餌食となる場面も多々あったが、それも今となっては良い思い出だ(と、思っているのはララベル本人だけだったが)。
そんな中で、唯一無被弾で終わったフローラリアはアサリを一杯に詰め込んだ網を手に波打ち際へと歩を寄せた。
「サフィラさん。こちらがお持ち帰り頂く分です」
へんじがない。ただのしかばねのようだ。
余談だが、あうとー、のアナウンスを入れていたのはレオフィルディだった。
何故彼が?
その回答は実に明解。彼はペットではなく、見た目100%まんまゴリラの半獣人だったからだ。
マスターコメント
皆様、しっかりと真面目にご一読下さい。
決して笑ったりせず、ご自身のPCの行く末を(ぶふっ)
『かわちゅう、あうとー』
ショートシナリオR普通 報酬:少ない6 / 4〜6人
2021年06月13日 18時44分11秒 公開
成功
相談掲示板
僕は、ララベル・サン・ディーベル。 みんな、よろしくね!!
>あっさり砲って何?< にゃ…シーフのサフィラだよ… みんな後ろの人のリクエストシナリオにようこそ…なんかリクエストした内容より酷く(褒め言葉)なってる気がするのは気のせいかな… ともあれっ!アサリ美味しいらしいし、いっぱいとるぞー!!!
キャスターのフローラリアですの!どうぞよろしくお願いいたしますわ! これはまた……面妖な貝ですわね……!
ハイスピードキャスターのバンビですわ。 潮干狩りの最速記録を更新しますわね。
あ!そうだ!リヴァ団長にちょっと質問! Q.プレイングで指定すれば(笑わせる為の)衣装とか仕掛けとか協力してくれる?
ベアトリーチェだよ、よろしくね! アサリたくさん採れると良いなー♪(のんき)
サフィラ隊長。すまん、遅くなった。 A.うむ、任せろ。
マリイと申します!よろしくお願いしますね! それにしても、美味しいあさり食べたいですねー。