【CP】鉄より固い肉泥棒
馬車猪
コメント 28
シナリオID:862
オープニング
古ぼけた剣が異常な速度で旋回する。
鉄の棒としてしか扱えていなくても、鉄鎧の上から骨と内臓を砕くだけの威力は十分にあった。
(なんだ? 手応えが軽っ)
リットが異常に気づく前に反撃が来る。
発育がよくないリットよりも小柄な亜人が、リットの持つ剣より高そうなメイスを振り下ろす。
「んぎっ」
腕から肩にかけての骨に嫌な痛みが生じる。
「ヒューマン!!」
エルフが弓を亜人に向ける。
狙いだけでなくエルフ同士の連携も素晴らしく、これがリットに向けられたら即死か再起不能も有り得る攻撃だった。
なのに矢が弾かれて地面に転がる。
「馬鹿な、奴はコボルトだぞっ!?」
鋼鉄製の受刑者用全身鎧には、熟練ではあっても授恵者ではない射手の矢は通用しない。
衝撃である程度のダメージはあるのだろうが、仕留めるためには数十近い矢が必要だろう。
なお、この場にいるエルフは6人しかいない。
「特殊個体だ気をつけろ!」
リットが叫ぶが正しくは特異個体である。
とにかく飛び抜けて強いので、亜人にとっての授恵者という認識でだいたい問題ない。
「気を付けるのはお前だリット!」
メイスを剣で受け損ね胸を強く打たれたリットが今日の昼飯を吐き出した。
「おえぁっ!!!」
教養、品性、剣技も何もかもが不足しているリットだが根性と闘志だけは一線級だ。
エルフ射手による射撃で集中を乱されたコボルトを滅多打ちにして、自らと同程度まで追い詰める。
だがそのとき、良く見慣れた光がリットの目に映る。
(うそだろおい)
コボルトから漂う血の臭いが薄れている。
明らかに、傷が癒えていた。
「囲め! 奴の正体など気にするな、所詮は亜人だ!! 馬鹿が抑えている間に殺せ!!」
「ぃあぃうー」
リットが頑張って注意を促しているのに、エルフは自分達に迫る脅威に全く気付いていなかった。
●戦闘開始数分前
難民キャンプから兵士候補を砦へ送り出す際、近隣のエルフ集落から支援が行われた。
コボルトの大群相手に共闘した友誼故、というのも一応あるが最大の理由は別にある。
「お前いつ頃帝国に戻るんだ」
エルフは真剣だ。
一時は殺し合い寸前までいったし、共闘をした後も別に仲良くなどない。
「知らねーよ。ねーちゃん達に聞いてくれ」
猪の死骸から来る虫に眉をしかめながら、リットは大きな猪を1人で小川まで運んでいる。
「まさか、お前ここに定住する気かっ」
エルフが動揺し他のエルフも騒ぎ出す。
今回の支援は、リット達への手切れ金でもあった
「だから先のことなんて分からねーよ」
リットは平然としている。否、何も気付かず平然とし過ぎていた。
エルフ達が眉を寄せて視線を交わし、まさかという顔になる。
「リット」
「なんだよ」
「お前将来のことを考えているか?」
「あん?」
リットが立ち止まる。
慣れた手つきでロープを使いながら、何言ってるんだテメーという顔をエルフ達に向ける。
「冒険者みたいに強くて格好良くなりたいとは思ってるぜ」
きらきらした目で言い切り、無意識に虫を手で払っていた。
「なるほど気持ちは分かる。……ではなくてだな、王国に住み続けるか帝国に戻るかで国籍も変わるのではないか?」
エルフは冒険者の実績と能力は認めつつ、そういう問題ではないと指摘する。
王国に留まるなら王国人とは異なる文化を持つ下層民。帝国に戻るなら極めつけの困難の最中にある国の民だ。
「すまねぇあんたが何言いたいのか全然分からねぇ」
舐められたら口や拳で反撃することもあるリットではあるが、相手から悪意が感じられないなら聞き返すくらいはする。
エルフが混乱する。
冒険者には劣るとはいえ、人類の資産ともいえる熟練授恵者の1人がここまで馬鹿とは思わなかった。
利用価値は高く、使い捨てに出来る程馬鹿なら利用価値はさらに高まる。
(我等は戦友を使い捨てにするような恥知らずではない。が、戦友の無能さを知るのも辛いものだな)
「おい」
「なんだ馬鹿」
優しい目をするエルフに、リットは腹を立てながら警戒を促す。
「なんかいるぞ。それに、昼前に沈めた猪が減ってないか?」
弛緩していた空気が引き締まる。
エルフ達が弓矢を準備し足音を消し警戒を始める。
コボルトの特異個体と遭遇するまで、残り1分であった。
●冒険者ギルドにて
「難民キャンプ周辺にエルフの集落がいくつかあります」
職員は詳細な地図を冒険者に渡す。
「以前コボルトの大規模襲撃があった集落で、最近になってコボルトが目撃されるようになりました」
以前と比べて数は少ないらしいがエルフ全員が護衛を共に行動するのは現実的ではない。
「現地に向かいコボルトを捜索し撃破してください」
特異個体の可能性があるので注意して下さいと、真剣な表情で注意を促していた。
解説
マスターより
リプレイ
(戦闘ですね。短時間で決着がつかないということは……)
ドローミは身振りで術の使用を告げる。
膨大なエーテルの気配がドローミから立ち上り、貴重な資源を無駄にしないよう冒険者達がドローミの周囲に集まる。
「リット殿をお願いします」
声に含まれたエーテルにより、言葉が肉眼に見える気がする。
冒険者全員の体が淡く淡い光に包まれ、実に50秒の能力の底上げが行われた。
「何の声、あれ!?」
術を受けた直後に走り出したトゥーリは、耳に届く声の中にコボルトのそれが混じっているのに気付いている。
ある程度言語っぽく聞こえるのが異常だ。
コボルトは言語らしい言語が使えないのが普通なのだ。
(特異個体? 話してるってことは複数っ!?)
滅多に見かけない存在が複数いる。
優れた聴覚と脚力を頼りに戦闘を走るトゥーリの緊張を見て、他の冒険者も今回の敵の強大さを感じ取った。
「リットさんと戦っているの、鋼鉄製の全身鎧を着てます!」
亜人の言語は知らなくても目と耳に優れたエルナ・クルプファルツが驚愕する。
特異個体であるかどうかなど関係なく、文明レベルが非常に低いコボルトがこれほどの装備を身につけているのはおかしい。
アルマ・ヴァレンタインは皆からの情報と自身による観測結果を組み合わせる。
1度足を止め、戦場へ向かう仲間の背を見ながら心を落ち着かせ大きく息を吸い、大声を出す。
「リットくんから見て10時方向に20歩、硬いのと魔法を使う特異個体、ほかのコボルトの増援もいっぱいきてるよ。気を付けてー!」
木の枝が揺れて鳥や小動物が逃げ出す。
エルフもコボルトも驚き動揺するが、剣と棍棒で殺し合うリットとコボルトは気付けていない。
「冒険者かっ、我等は射手6とウォーリア1、敵は鉄よりかたい、肉泥棒だ!」
混乱していても必要な情報は全て入っている。
(鉄より硬い、肉、ごにょごにょ棒だなんて……嫌ですわ、ハレンチな)
戦場では伝達ミスはよくあることだ。
そのことを知っているバンビは確実な情報を除いて脳内から消去する。そして、わざと遅らせていた行動順を元に戻してトゥーリ達が確認した経路を踏破した。
コボルト。コボルト。重武装のコボルト。
かつて難民キャンプを襲った群れより1桁以上数は少なく、質としては1桁は上の強力な部隊がそこにいた。
「特異個体2、訂正、3」
バンビは断言した。
力こそがすべてな蛮族の社会において、特異個体が目立たぬ格好をしていたら生き残れないのが道理。
目立ち有用性を示すことでヒエラルキーを登り始めると考えれば、個体差が明確に出る。
鋼で身を守るウォーリアや、杖やアクセサリで治癒力を上げたヒーラーのように。
石が飛んでくる。
1つ1つは威力が低いとはいえ1度に10以上の数だ。
特定の能力に特化したバンビではそれほど長くはもたない。
が、5秒は確実に大丈夫であり5秒あれば十分過ぎる。
白蛇を思わせる雷が戦場を覆う。
比喩表現ではなく幅60メートル近い足止め空間として戦場を覆い、部隊としてのコボルトの能力を激減させる。
「皆さま、お膳立ては整いました。後は存分にお召し上がれですわ」
とりあえずお前は逃げろよという視線を向けると、リットが慌ててコボルトと距離をとる。
コボルト《ウォーリア》が追おうとしても、後ろ向きに走るリットより遅い速度しか出なかった。
●
「リットくん意識があるなら右手を挙げて」
アルマから見て右かリットから見て右か迷っていたのでアルマは無事と判断した。
(今日も傷だらけだよ血とか足りるかなぁ)
肉が潰れ折れた骨が突き出す傷口へ手を触れる。
天地のエーテルから変換された膨大なエーテルが流れ込み、時が逆回しになったかのように肉と骨と皮膚が元へ戻っていく。
「特異個体はボクたちが相手するから、距離をとってほかのコボルトの相手をおねがいー!」
リットは露骨に不満そうに、エルフも自分達の森は自分達で守りたいという気持ちを隠せない。
バンビの援護で自分達への危険が一時的に去っただけなのに気付けていないのだ。
「皆さんを回復するので此方に!」
仕方が無いのでドローミが介入。
ヒーリングオーラを準備すると、投石でたんこぶを作ったエルフ達が慌ててドローミへ近づいた。
授恵者と比べると頑丈ではないので、戦死者を出さないためには必須の行動だった。
(またコボルトですか)
ノックス・マグナは立ち止まり矢をつがえる。
エーテル力場を矢尻を中心に集束させ、純粋な物理攻撃のはずの弓矢に別の性質を与える。
(特異個体が三体も見られるのは稀なことですが、ここで討っておかねば後々の被害に繋がるでしょう)
なにしろ授恵者に匹敵する敵が3体だ。
普通のコボルト100体より速く強く知性まである。難民キャンプ全体の避難を検討する必要があるかもしれない状況だった。
矢を放つ。
リットを追撃してきたコボルトがアーケインの範囲を抜けるのと同時に着弾。
分厚い装甲は矢には耐えたが、付与術の心得もあるノックスによる状態異常が効いた。
「リット君、俺達義兄弟の力を見せつけるぞ!」
「応っ!」
アルベルト=V=シュタールシュヴェーアトとリットが同時に飛び出す。
なお、どちらも授恵者ではあるが格は違うしそれ以上に装備の充実度が違う。
「いてっ」
だからコボルトはリットを狙う。
物理攻撃と生命力はあっても防御が甘いリットはたちまち全身に傷を負う。
「俺の義弟を傷つけるとはな……俺に叩き斬られる覚悟はできているんだろうな」
この状況とセリフは何度目だろうと内心考えたりしても剣の技は乱れない。
味方には影響を与えぬ雷の園を突っ切り、アルベルトはリットに大量の出血を強いたコボルトに致命的な一撃を繰り出す。
同サイズの鉄塊でも両断しかねない一撃を、コボルトや覚えたばかりのスキルで耐える。
予想通りの動きと手応えを確認したアルベルトが、白い歯を見せぞっとするような笑みを浮かべた。
「弾切れだな」
鋭さはそのままに重い斬撃を繰り出す。
コボルトはメイスで受けることに成功したのに、腕と肩の骨に痛みを感じた。
この時点まではまだコボルトにも勝機はあった。
が、1本の矢がコボルトの希望を打ち砕く。
ノックスから飛んだ矢が分厚い装甲にぶつかり砕け散る。
それはコボルトの防御成功ではあるが抵抗の成功ではない。
砕ける前の矢にまとわりついていた無色のエーテルが、装甲を伝わり裏にまわってコボルトへ浸透する。
エーテルは肉と骨を蝕み、何かに攻撃されたと勘違いしたコボルトが暴れても効果はそのままだ。
後方のコボルトが手を打つよりも速く、もう1本の矢が無傷のコボルトに状態異常を与えた。
トゥーリが突撃する。
癒し手を狙われたと判断した護衛戦士がトゥーリを迎撃しようとして、ただ速いだけでなく非常に機敏な山羊脚を捉えきれない。
2つの石が紛れ当たりで打撲傷を与えるが、トゥーリは怯みもせずに護衛戦士に触れる距離まで移動し祈りをテコに光を呼び出す。
「そこぉっ!!」
地面から立ち上がる六角形の柱は、魔法で破壊することは可能でも回避は不可能だ。
巻きこまれたコボルトが最低でも5秒、ひょっとしたら10秒以上戦場から切り離された。
直径15メートルの光の爆風が投石兵を切り刻む。
即死は1体のみだが効果範囲にいた個体は全身から血を流す重傷だ。
「森の皆さんは弱った亜人をお願いします!」
エルナは2本の矢を器用に矢筒から抜き取り、都会派エルフを自称しているとは到底思えない見事さで2連射する。
これが単なる弓術なら耐えることも出来ただろう。
実際は弓を使った魔法攻撃だ。鋼の装甲では魔法を防御出来ず2度の痛打となる。
足下がふらついたコボルトの手から得物が滑り落ち、深く地面へめり込んだ。
護衛戦士は相棒を見捨て癒し手の盾になる。
見捨てられたコボルトは安堵じみた息を吐いて冒険者後衛へ向かい素手で突撃する。
(アーケインはまだ消えないのだ。特異個体を逃がす可能性を確実に0にするのだ)
ストレガ・L・リベルガストラの周囲に5を超える光弾が浮き上がる。
決して高威力ではないが精度は凄まじい。
全ての弾が非特異個体を貫き、既に傷を負っていた個体には死を与え、それ以外にも決して浅くない傷をつけた。
(混戦ですか。地元のエルフはともかく、リット君が適切に動けるかどうか)
ドローミは敵味方の動きを予想し距離を測り、慎重に炸光矢を打ち込む。
既に傷を負った投石兵は強力な魔法攻撃に耐えきれず、為す術無く打ち倒される。
冒険者から特異個体を守るための盾が、ほとんど全て壊れた。
「ヒーラーが弱いなんて勘違いだよっ」
衝突の寸前、素手コボルトとアルマの間でエーテルが揺らめいた。
衝撃の一部がどこかへ消え、アルマにあわせて調整された盾が残りを受け流し、余波も鎧とアルマの体で柔らかく受け止められる。
「おかえしっ」
輝刃で強化された祭刀から光の矢が飛び出す。
並みのキャスターを上回る魔矢の一撃が、分厚い胸甲を貫き胸を抉る。
コボルトは時間を稼ぐことすら出来ず、地面に蹴躓いて頭から転倒した。
(コボルトだって授恵者にもなればジョブにもつく。敵を侮る事は死に繋がる)
目まぐるしく変わる戦場をストレガは正しく認識している。
(それは彼方も。身体の強靭さを武器にしているが付与術手へ備えと脚は疎かな模様。木偶の坊にしてやるのだ)
薄れかけた白蛇の至近に新たな白蛇が出現する。
出現した範囲は少しだけずれていて、生き残りの特異個体を中心にアーケイン2つ分だ。
光の檻が消滅する。
息を切らしたコボルトは倒れ伏す同族に気付いて目を細め、激しく抵抗中の護衛戦士を1度の術行使で癒やした。
足止めに付いて逃走より支援を優先したのだろうが、逃走の機会を捨てたのは致命的だ。
(コボルトはおなかは減って……るけど戦闘の興奮で忘れてる。だったら!)
アルマが切り札を使う。
トゥーリが呼び出しは六角柱と形は同じでもどことなく気配の違う、しかし効果は相変わらず絶大な檻がコボルトだけを包み込む。
残ったコボルト達は、柱を背に絶望的な抵抗を開始した。
「逃がさないのだ」
ストレガの術選択は適切であり容赦はない。
矢が砕ける音と胸甲がひしゃげる音が重なり合う。
氷矢の効果は矢が砕けてもそのままで、ストレガの高度な付与技術により戦士の奥底を強烈に冷やす。
辛うじて回避は出来るが、移動は完全に不可能になった。
「ゴージャスな鎧にはビネガーを振るがごとくですわ」
バンビがエーテルを使う。
直接敵を攻撃するのではなく、強固な装甲を弱めてダメージを増やすやり方だ。
頭数が冒険者有利になった現状では効果は絶大だった。
ノックスの矢が鎧の肩に突き刺さる。
矢尻は骨まで達して全身鎧全体がぶるりと震える。
(目が泳いでる。両手の仕草も多分……)
トゥーリがコボルトの動きに気付く。
わずかに生き残った投石兵が、護衛戦士に促されて光の柱から離れて行く。ただのコボルトでは、しかも単独では時間稼ぎにもならない。
(わかった!)
手が空いていたリットに退路を断たせる。
護衛戦士は援護に向かえない。
フーレイ=コロノス神の聖別を受けた槍を構えたトゥーリが、先端にエーテルを集めて攻撃の準備を整えているからだ。
アルベルトの切っ先が護衛戦士の首を狙う。
メイスで辛うじて受け流すが体勢が完全に崩れる。
元の能力の高さに加えて、術支援の影響下にあるトゥーリの魔法攻撃は特異個体の防御を圧倒している。
「これで!!」
光の矢。
護衛戦士はぎりぎりで回避して背後の光柱を破壊しようとした。
回避にも防御にも失敗。光の矢が胴の中心に突き刺さる。
護衛戦士は立ったまま意識が薄れ、絶命した。
●
身長1.5メートルのエルナが弓丈1.2メートルの魔弓を引き絞る。
光の六角柱が薄れていく
同族を助けようとヒーラーが必死に足掻き、光が消えた瞬間状況を悟るが諦めず撤退を試みる。
(逃がしませんよ特異個体さん)
エルナは悪意なく冷静に敵を見据える。
一種の敬意を持っていると表現してもよいかもしれない。
降り注ぐ術や刃を躱し防ぎ耐えて走る小さな背中に、凶悪な効果を載せた矢を直撃させる。
目立った変化はすぐには出ない。
が、残りわずかしかない生命が矢傷から広がるエーテルに食われていく。
「っ」
二の矢を放った瞬間エルナは失敗を悟る。
付与術の心得はあるが、格の高い敵の抵抗を貫くのはかなり大変だ。
もっとも魔法攻撃としての矢は完全に成功し、敵の姿勢が力尽きるように乱れた。
氷の嵐が真横から吹きつける。
「む」
術者は手応えを感じても油断しない。
取り逃せばどれほどの被害が出るか知っているからだ。
確認のための氷の矢が、倒れたコボルトの胸を貫き心臓を破壊した。
「みなさん、大丈夫ですか?」
エルナは既に気持ちを切り替え治療を始め、世間話の形で亜人の目撃情報を聞き出す。
「それって」
複数の小集団が難民キャンプ近くに侵入してきている。
まるで冒険者のやり方だ。これでは敵の本拠地の位置も、本拠地が存在するのかどうかも分からない。
「つまみ食いが少ないのだ」
猪肉の状態を確かめったストレガが深刻な表情だ。
ほとんど無事だったので良かったのではというエルフに、亜人が個々の欲を抑制出来ているのが異常であり脅威であると指摘する。
地位が高いエルフほど顔を青くしていた。
「なあリット。帝国奪還のために俺と共闘しないか」
「ダチを置いてはいけねーよ。すげー魅力的だけどさ」
アルベルトに誘われたリットが肩をすくめる。
(リットらしい返事だな。けどリットはその仲間に将来の希望とかを聞いてるのか? 普通はとっくに聞いているはずだがリットだしな……)
義兄弟の残念さを知るアルベルトは、誰も悪意が無いのに爆弾が出来てしまっている気がした。
「リット殿、これは使えますか」
特異個体から引っぺがした装備を指差すドローミ。
意図を察したリットは気にする気配もなく下流で雑に血を流して着込む。
「へっへー、騎士っぽい?」
無事だったパーツを組み合わせているので戦闘面でもデザイン面でもバランスが崩れ、率直に表現すると非常に貧乏臭い。
「どうかな……」
「それって戦闘前に怪我とかしない?」
「整備お願い出来る所知ってるの?」
アルベルトが言葉を濁し、アルマが懸念を口にし、トゥーリが現実的な疑問を投げかける。
「鎧は難しいかもしれませんね。盾は磨いて使いませんか?」
「ええー、今さら盾の使い方も覚えろって?」
ドローミから言われたのでなければ雑な理由を付けて断っていただろう。
戦闘の危険が去った林には、弛緩した空気が漂っていた。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 6〜8人
2021年05月09日 20時33分27秒 公開
相談掲示板
エルヴンシューターのエルナです!皆様よろしくお願いしますね! 成立まであと1名!という感じですね! リットさんとエルフさん達はすでに交戦中! 相手は物理に強く魔法に弱い感じでしょうか! 最大の問題は私たちの初期地点からリットさん達のところまで約40へクスも離れているというところでしょうか! まずは迅速に駆けつける必要がありそうな気がします!
キャスター、ストレガなのだ。よろしくなのだ。 全力移動、当然。 フリーズボルトで木偶の坊にしてやるところなのだがヒーラーが排除できないと無理なのだ。 なのでまずはアーケインでいくのだ。
トゥーリだよ、よろしくね! これ、ウォーリア型の特異個体と雑兵コボルトには魔法攻撃の手段なさそう……? 光縛封打ったらヒーラーの行動、相当制限できないかな 光縛封を解除するか、自身ヒールかの二択に出来れば結構楽な気がするんだよね ということで、全力移動しつつ光縛封、残ったウォーリアかヒーラーに魔法攻撃する方針で考えてるよ!
直近出発した依頼もそうですが、かつて野犬を皆殺しにせざる得なかったツケが出ていますね_ 警備に。 ドローミです、今回もよろしくお願いします。
ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 俺の義弟のリットが苦戦しているようだから、リットと交戦中のコボルトウォーリアから倒すつもりだぜ。 残りのコボルトはその後で倒しに行くつもりだ。
ウォーリアのリットだ。よろしくな!
ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしく。 そしてリットくんはきょうも傷だらけだね… 魔法が使えそうなのコボルトヒーラーしかいなさそうだし、 それもヒールと解呪を中心に積んでるぽいから光縛封はとっても効き目がありそう 延長の必要がありそうならボクもセットしていこうかな… エルフさんたちにどうにか亜人増援の存在を知らせるとして(サウンドボマーとか?)、 十分に距離をとった上で雑兵の相手だけでもしてもらうほうがいいのかな
シューターのノックスです。よろしくお願いします。 光縛封は良いアイデアですね。 決めるべきは誰に使うかでしょうか。 私の予想になりますが、コボルトウォーリアの一体はコボルトヒーラーの護衛に着いているようですし、上手くやればまとめて隔離出来る可能性がありますね。 40ヘクス離れているということは迅速に距離を詰めても遠距離攻撃の射程に収めるまで3ターン掛かりますね。 この3ターンで潰走しない保証はありませんし、攻撃は届かなくとも何かしらの指示を出したいですね。
【質問】 リット殿 Q1 位置関係を確認します。 1,開始時にヒール使用者を目視できていますか? 2,リット殿から見て、エルフ射手の配置は? 3,僕たちの参戦を把握できていますか? >ノックス殿 以下抜粋 メインアクションで行えること(以下より一つ) 攻撃/移動(移動値の倍)/スキル(メインアクションタイミングかサブアクションタイミングのスキル) サブアクションで行えること(以下より一つ) 移動(移動値分)/スキル(サブアクションタイミングのスキル) 再装填/両手持ちから片手持ちあるいはその逆の装備変更 ターン中の任意のタイミングで行えること 主装備、副装備の変更 今回もよろしくお願いします。 想定している遠距離攻撃と移動力を教えて下さい。 また、光縛封を用意される方がスキルの射程範囲に到達するのは更に時間が要りますのであまり良い手に思えないのですが。 >ストレガ殿・バンビ殿 よろしくお願いします。 >アーケインテンペストの懸念 ■バッドステータスの自然回復判定 以下の数式を基準に回復判定を行います。 50+(自身の抵抗値-対象バッドステータスの付与性能)×5=目標基準値 付与性能:スキルに設定された付与性能+キャラクターの【付与】 上記に対して 1D100で判定を行い、出目が目標基準値を下回れば回復します。 なので、自然回復とスキルの支援の区別がつきません。 フィールドが対象のスキルなので大事ないかもしれませんが。
アーケインとスタティック・フリーズボルトの違いとして、 後者はBS【移動阻害】の付与 前者は移動力ー2のフィールド効果 アーケインは解呪ができないと思うのだ。 解呪が成功したとしてアーケインの範囲は3。中央であればヒーラーの手番を2ターン消費できるのだ。 また、フリーズボルトはダメージも入るからこちらも消耗に役立てるのだ。
ハイスピードキャスターのバンビですわ。 敵がヒール使いならやることはただ一つ。 回復する前に倒すだけですわ。
お二人ともありがとうございます。 リット君からの回答はまだ出ず。 回答によっては、ヒーラーの存在に気が付けないかもしれないのですよ。 僕も普段は物理攻撃参照でヒールしてますし。 Dシールドという事は、敵最低lv20な訳で。
雑兵コボルトとエルフさんの強さが非授恵者どうしで同じぐらいなのかな? それなら、肉を持って逃げようとする雑兵を中心に遠距離攻撃してもらうのが良さそう? ワタシたちが雑兵追いかけてる余裕はなさそうだし…… >特異個体 授恵者のクラスと、コボルトの持ってるスキルって同じ系統って保証はないんだよね…… だからダイヤモンドシールド『相当』って書いてあるし。 レベルはそれぐらいの強さかも、って程度の参考にしておくのが安全じゃない? 射程や回数とかも、ワタシたちのスキルとは違うかもだよ >光縛封と射程 光縛封の射程は6あるよ? これが射程の問題で非推奨って言うのは、魔法攻撃か弓を撃てっていうこと? 特性スキルとアクションは食い合わないのと、ワタシは弓は持つつもりはないから使うとしたら魔矢だけど……今のところ優先順位は低めかな >とりあえず指示だけでも出す リットくんとエルフさんたちはもう交戦に入ってて、その200m離れたところにワタシたちがいる感じだよね こっちから追加で警告できるとするならヒーラー個体の増援についてだけど、これはまず索敵をする必要がありそう あと、サウンドボマーは「非戦闘時」限定だから、使えればラッキー。使えなくてもしょうがない気がするかも? 口頭伝達と復唱でしっかり周知が必要だね!
>光縛封 OPでリットくんと交戦してるウォーリアにヒール(光縛封と同じ射程6)が飛んでるし、 ボクは全力移動でヒール(とリヴァーオブヴァイタル)の届く距離まで合流に向かうから、 自然と射程圏内に入ってくるいめーじ 出発まで少し時間があるし、質問の回答しだいで変更するかもだけど魔矢は積んでいこうかな >サウンドボマー 戦闘中の使用は困難系で明確に使用できない系じゃないから使えたら~くらいだねー… だいぶ前にリットくん(+武装難民さん達)と一緒に樹木クリーパーを退治したときは、 100m距離だったけどただの大声で届いてはいたからそのままでもいけなくはなさそう ほかに積んでいく予定のスキルもないから超聴覚あたりとセットでやるだけやろうかなと
>開始時にヒール使用者を目視できていますか? どれがヒールを使うコボルトかわかんねー。 >リット殿から見て、エルフ射手の配置は? 俺は矢が飛んでるのは分かるけど、射ってる奴の位置はわかんねー。 ねーちゃんやにーちゃんなら分かるかも? >僕たちの参戦を把握できていますか? エルフの中には気付いている奴もいるんじゃねーか? 俺は多分分かってねーけど。
>トゥーリ殿 相手レベルは低く見なければ、問題ないかなと。 >>6へクス ウォーリアがサブアクションで詰め寄ったり、引いたりできる距離ですから近接戦闘の範囲と思います。 射程に届く前に、雑兵の一部が遮蔽に入るでしょうし。 >アルマ殿 確実にリット君に接触(リヴァースオブヴァイタルの条件)して貰えるなら、サイドヒール改とヒーリングオーラにしますがどうしましょう? アルベルト殿向けにも持った方が良いですか? あとは、推定ヒーラーは鉄槌・祭刀・杖などで魔法攻撃依存の攻撃できる可能性が高いです。 (結界の破壊)留意を。
リット殿 回答ありがとうございました。 十分役に立ちます。 回答から エルフの配置をリット君は把握していない。(中~近距離) エルフはヒーラーとウォーリアBが(一応)見えている 僕たちは、エルフがコボルトと戦闘しているのが見える 視えない林の中で剣戟が聴こえる 様な位置らしいです
>ドローミさん 移動力は4で並程度だけど、それなりには打たれ強くしてるから接触距離まで詰めにいくよー となると採用されても1手潰れそうなサウンドボマーは取下げて近づきながら大声にしようかな そいえば遮蔽の概念もあったし、ボクの背丈だと光縛封にいけるのかなり後半になりそうー… ウォーリアのメイスも戦槌みたく魔攻ついてるかもだし、過信はしない程度にしておくね
>ドローミさん 私の移動力は4ヘクスで、射程は20。 メインとサブを合わせた移動で1ターンで最大12ヘクスの移動が可能。 2ターンで24ヘクスの移動が出来るので、3ターン目からの攻撃が可能という計算です。 光縛封の射程に収めるのには確かに更なる時間が必要ですが、光縛封を使用することのデメリットはヒーラーのヒールか攻撃が1ターン分無くなるということのみですし、ヒーラー全員が同時に光縛封を行うという訳でもありませんから光縛封を用いた戦闘からの隔離はメリットの方が大きいという認識です。 >光縛封 投石紐と石を装備して特異個体の援護をしているということなので通常時では立ちふさがってくることはないと思われます。 >アルマさん サウンドボマーの持ち込みありがとうございます。 ヒールを使うコボルトの特定が出来ていないそうなので、特定するように指示を出していただけますか? 超聴覚も合わさればエルフと私達の間で情報の共有も出来るので、上手く行けば大きなアドバンテージを得られますね。
間が空いてしまいました!相談凄く進んでいますね! 満員御礼!ということで改めて皆様よろしくお願いしますね! >光縛封 私もとてもいい案だと思いますよ!ヒーラーさんの動きを封じられればこちらが有利に戦闘できますから!特に隔離によってリヴァーを封じられるのは大きいです! 移動力4あれば4ターン目から光縛封を使えますね! 特異個体ヒーラーさんは魔法攻撃が可能だと思いますが、よほど魔法攻撃力が高いのでなければ2ターン以内に一人で破壊するのは難しい感じなので、十全に機能するかなと! >状況把握 リットさん達までの間は視界が林に阻まれるようですが、見えづらい、であって見えない、ではなさそうなので、超視覚なら状況を素早く把握できそうな気がします! 雑兵コボルトさんの武器は投石紐と石のみ、特異個体さん達はメイスに盾、ヒーラーさんは装備不明ですが射程を見る限り雑兵コボルトさんとは異なる武装をしていると思われますので、視認さえできれば特異個体さんを視覚的に見分けることが可能かなという感じがします! >ストレガさん アーケインいいですね!フリーズボルトも合わせて敵の連携や逃亡阻止に有用だと思います!
>ノックス殿・アルマ殿 確認ありがとうございます。 移動力4×2+4で12、僕も同じようです。 残留思念感応を持ちたかったですが、今回は看破と超嗅覚にします。 特性は駆け出す皆さん向けに レゾナンス・オブ・ヴァロー(投石兵は石ナイフ歩兵よりは優秀なので無視できません) エルフの援護用にヒーリングオーラにします >トゥーリ殿 二画目の特性、サイドヒールかサイドヒール改持てませんか? これだと射程に届いた段階でサブアクションが余っていれば、1R早く治癒できますのでご検討ください。 >アルベルト殿 鎧か盾を調整して頂き、移動力あげて貰うことは出来ませんか? 今回、ヒール2+か堅甲2くらいしか用意できないのですが。
>ドローミさん とりあえず、盾を外して移動力3にしたが・・・足りているだろうか?
3×2で6 アルベルト殿はチャージング出来るので+6? 2R目に24へクス、6+6で12へクス チャージング3回使って貰うのは、リット君の明日(未来)への投資足りえますよね? 間に合うと思います。 エーテルブレードと闘気棍2どちらかだとさらに行けそうな。 到達したらリット君にいったん下がるよう指示お願います。 武闘派のヒーラーが3人追いつくと。
移動力関連でチェスをするのもいいんだけど、そもそも誰がどうやってウォーリア・ヒーラー・雑兵を倒しに行くか、逃がさないようにするかって話が出来て無くない? 足止め系のスキルはアーケイン・フリーズボルト・光縛封辺りが上がってるけど、ずっと効果があるものでもないし。リット君やエルフさんたちへの指示もまとめて、重複や矛盾が無いようにしないとだよ。 ・ウォーリアA(リット君と戦っている方):アルベルトさん ・ウォーリアB(ヒーラー護衛している方):トゥーリ ・ヒーラー:ストレガさん?、バンビさん? ・雑兵×11: とりあえず発言内容から拾ってみたけど、雑兵が完全に空いちゃってるね。 ウォーリアBはヒーラーと隔離するって方向性だろうから、ワタシが光縛封+αする感じに考えてみたよ。
>優先順 光縛封で特異個体ヒーラーさんを封じている間に残りの方で特異個体ウォーリアさん達を集中攻撃して撃破! その後、特異個体ヒーラーさんを集中攻撃で撃破! 雑兵コボルトさんは基本エルフの方たちに相手取ってもらいつつ接敵時や光縛封の解除待ちの間などに倒せるだけ という認識でいました! なので特異個体さんは基本一体ずつ集中攻撃で倒す認識でいましたが各自ばらばらに向かう感じなのでしょうか……?
ウォーリア妨害してヒーラーの手番を減らす算段なのだ。 なのでまずリット側のウォーリアに向かうのだ。
気付けば出発日になってた… エルナさんも超視覚もってきてくれるみたいだし、 超聴覚で得た情報とあわせてサウンドボマーでエルフさんたちに特異個体への警戒促しとー… 距離をとって雑兵の相手をしてもらうのも伝えてみる感じに あとはリットくんの所まで全力移動してリヴァーオブヴァイタル 魔防のほうが低いだろうからそのまま前線でリットくん側のウォーリアに魔矢で攻撃 トゥーリさんがヒーラーにかけてる光縛封が効果切れになったら引き継いで延長に 雑兵は猪肉に執着が強くて運んでるのもいるみたいだし、 全員が戦闘態勢という訳でもないみたいなので後に回す感じ…でぷれいんぐ出してきたよ
確認してみると具体的には記載していませんでしたね、すみません。 僕は1R目、レゾナンス・オブ・ヴァロー使用 2~3R目、メイン&サブ移動宣言 4R目、エルフに回復するからドローミ傍に移動しろと声かけつつ投石兵に範囲射撃 5R目、ヒーリングオーラ使用、状況確認 5~6R目、看破判定(看破と超嗅覚)射撃の段階でウォーリアB来るかもしれません。 3R目でノックス殿が、ウォーリアAに攻撃可能 同時に26へクス迄到達したアルベルト殿が、リット君に声かけてくれると嬉しい 4R目でアルベルト殿が、ウォーリアAに攻撃可能 アルマ殿が、リット君に接触可能 と思っていました。 光縛封はどちらかと言えば、コボルトヒーラーが視えた段階でヒーラー対象にする方が効果的かと。 ウォーリアBとコボルトヒーラーは、エルフからしか認識できていない雰囲気