【CP】死角からの一矢
馬車猪
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シナリオID:829
オープニング
「テメェ等気合いを入れろ。ねーちゃん達の頭がヤられたんだ。関わった奴は見つけ次第ぶっ殺せ!!」
レイウェスト皇子暗殺未遂。
命は取り留めたとはいえ影響は甚大で、難民キャンプの治安維持関係者にとっては悪夢のような現実だった。
リットの仲間達が殺気を剥き出しにして難民キャンプ外縁の柵の外を駆け回っている。
(今から追っても多分見つけられないよ?)
小声で助言してくれる古参の仲間に、リットは意識して厳しい表情を維持しつつ小声で答える。
(俺達で見つけるのが無理なのは分かってるよ)
実行犯はただの子供だが、使われた毒も武器も本職が使うものだ。
スラムあがりの武装難民に対処出来る相手ではない。
「ネズミ一匹通すな!」
リットの狙いは逃げ道を塞ぐことだ。
黒幕を捕まえることは無理でも、その手足や痕跡を掴むことは出来る……といいなと考えている。
(それにほら、殺気だった俺等が赤ん坊や妊婦もいる所の警備するわけにもいかねーだろ)
(そーだねー)
なにしろスラムあがりなのでガラが悪い。
普段は精一杯お行儀良くしているが、これほどの非常時だと育ちの悪さが剥き出しになる。
(ま、酔っ払いか猪くらいしか出てこねーだろ。捜査は頭のいい連中に任せりゃいい。……なんだ?)
それは突然過ぎて、リットは最初理解出来なかった。
右肩と右腕に矢が突き刺さっている。
被弾時の衝撃で矢羽の部分が揺れている。
激痛が思考を苛む。
だが難民キャンプのすぐ側で襲われるという事実の方が数倍衝撃的だ。
皇子と比べれば標的としての価値が低すぎるのに、敵の能力は授恵者並みだった。
「コボルトだ!」
「リットをヤりやがった! うまれたことを後悔させてやれ!!」
頭に血が上がりきった武装難民が走り出す。
が、即座の治療が必要なはずのリットが副官を振り切り大声を出す。
「逃げろ! ヤツラ普通のコボルトじゃねぇ!!」
100メートル近く離れた林に見慣れた姿が見える。
体毛の下に鱗を備えた、尖った口の亜人が2体。
しかしリットが何度も戦った個体とは違って目には知性が、鱗の下には鍛えた筋肉が、弓矢の構え方には訓練の跡がある。
(授恵者?)
亜人の中で力ある者は、特異個体と呼ばれている。
「距離をとれっ、離れたら矢は届かねぇ、急げぇっ!!」
3本目と4本目の矢が、警告を発するため立ち止まったリットを貫いた。
●
難民キャンプは激しく動揺していた。
旗頭暗殺未遂の直後に特異個体コボルトの襲撃だ。
コボルトが難民キャンプに進入しないのに気付けないほどだ。
「すまねぇ、手ぇ貸してくれ」
血を流しすぎて酷い顔色のリットが、たまたまキャンプの中にいた冒険者をつかまえ頼み込む。
「コボルトが出た。俺が見たのは2匹だけだけど他にいるかもしれねぇ」
リットの傷を診た冒険者は即座に異常に気づく。
浮浪児よりマシ程度の服装ではあるが、リットは授恵者の中では強い方だ。
なのに不意打ちとはいえ矢4本で戦闘不能になっている。
「いてっ……と、奴等の狙いは分からねぇ。相変わらず言葉も通じねーしな」
コボルトに限らず亜人の価値観は人類と相容れない。
「奴等は林の中に隠れた。このままだといつ襲撃があるか分からねーからガキ共が緊張で参っちまう」
敵は正面から戦う必要などない。
難民キャンプの近くに潜んでときどき奇襲し逃げるだけで、難民達は壮絶なストレスに晒されあらゆることがうまくいかなくなる。
だが、冒険者の移動速度があれば今なら追いつけるかもしれない。
「俺も戦う。だから」
助けてください。
そう言って、リットは深々と頭を下げた。
解説
マスターより
リプレイ
「うわっ……ひどい傷だよ。今手当てするからね!」
怪我人を見たとき治療しようとするのはヒーラーの本能に近い。
強靱な山羊脚を持つトゥーリが素早く駆け寄り詠唱を始め、しかし素早さ勝負に負けた。
「リット殿」
なんとなく気まずい空気を、ドローミは咳払いで誤魔化した。
「今回万全ではないリット殿を支援しきれる自信がありません。可能であればキャンプで待機してください」
なお、無駄打ちは発生していない。
「折角エルフとのいざこざも収まったのです。今あなたを失うとキャンプが傾きますよ、後は判断を」
「応っ、頑張って生き残るぜ!」
リットはドローミとトゥーリに改めて頭を下げる。
礼儀正しくも闘志あふれる態度に、師匠兼義兄弟のアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトは満足そうだ。
「そんなに改まって頭を下げなくてもいいぞ!」
明るく言うアステルだが目はあまり笑っていない。
敵がどこに潜んでいるか分からない状況で目を逸らすリットを窘める気配もある。
「すぐ近くに敵が潜んでるなんて安心できないもんな!」
リットは叱られていることには気付いているが何故だか分かっていない。
「いてっ」
「スキルで戦えるようになっても全部元通りって訳じゃないんだからね」
アルマ・ヴァレンタインはリットの傷跡の上に包帯を巻き固定する。
「でも」
自然と笑みが浮かぶ。
「敵の強さを理解して撤退を選択できるようになったんだね、リットくん成長したなあ」
ほとんど泣き笑いである。
リットの仲間達からも「確かに」だとか「そうですよね!」とか同意の声が多数あるのでリットは全く反論できず恥ずかしさで赤面した。
アルマが悪意なく喜んでいるのが分かるので反論も出来ない。
「一度だけ術を使うから怪我人は集合。かすり傷でも怪我は怪我だよ」
ヒーリングオーラを有効に使いながら、アルマは高速で思考する。
(不意打ちとはいえ長距離射撃4発でタフなリットくんを戦闘不能に追いやるなんて)
冒険者基準でもかなりの手練れだ。罠はもちろん伏兵を仕掛けてきてもおかしくない。
何の変哲もない林が、魔境のように見えていた。
●
「いくぞー!」
「応っ」
トゥーリの掛け声に何故かリットが応じる。難民キャンプから見ていた多くの目に安堵の色が浮かぶ。
(士気低下と混乱は防ぐことが出来た。後は倒すだけなんだけど)
敵に向かうつもりで明後日の方向へ走り出すリットの背中を見て、トゥーリは内心頭を抱えていた。
(お先に)
ララベル・サン・ディーベルはエーテルも使って敵の意識から消える。
騒々しく走るリットが結果として囮になったので、多少速度を出しても全く気付かれない。
「すっごい頭のいいコボルトみたいだなー」
アステルは軽やかに駆ける。
日常的に手入れされているとはいえ林は林だ。地面には根が突起を作り目の高さに枝や葉がある。
しかしアステルの肌はもちろん柔らかそうな髪にも大きな獣耳にも触れさせない。
「このままじゃ突撃成功しちゃうぞー!」
可愛らしい犬歯が、陽の光を獰猛に反射した。
援護に徹するつもりだった雑兵コボルトが前進を開始。
その隙間から2本の矢がアステル目指して突っ込んだ。
「わっ」
素晴らしい反射神経で魔法攻撃は躱したが物理的な矢が着弾する。
恐るべき精度と威力であり、後1押しで倒せると判断した雑兵のうち半数がアステルを狙う。
3対1。
常人の戦いでなら強い個が弱い多数に負けかねない不利な状況だ。
しかしアステルは、シューターの追撃を防ぐために木の後ろに移動しただけで、真正面から石ナイフ3本に立ち向かう。
「んー」
目をつぶっていても避けられそうな温い攻撃だ。
難民にとっては脅威でも歴戦のシーフであるアステルに通じはしない。
防具もないコボルトが、薙ぎ払われて血を噴き出した。
シーフの最初の攻勢はまだ始まったばかりだ。
残りの雑兵のナイフがことごとく空振りする。
タイミングをあわせて撃ち込まれた矢も何も捉えず木の上に抜ける。
「まだ難民キャンプに仕掛けてくるとはいい度胸だな」
ハヤト=ガラン=ヴォルファングは早くて速い。
鍛え抜いた回避の術は、雑兵を戦いの舞台から引きずり下ろす。
圧倒的な移動速度は、弓の最大射程すら身近な距離にしてしまう。
「返り討ちにしてやんぜ!」
(罠を仕掛けるならあそことあっちか。中身は冒険者と思った方がいいな)
熱意と冷静さを両立させ、罠は見破れなくても敵将の狙いは見破り、ほぼ最短ルートである蛇行ルートで一気に迫る。
鋼の爪が2度ひるがえり、爪の先から鮮血が地面に落ちた。
「ハハッ!」
手応えが軽い。
敵の生への執着も予想以上だ。
だが戦闘と指揮と同時にこなせるほど、ここにいる特異個体は強くない。
当たればハヤトでも危険な矢が頬と脇をかすめる。
「たった2匹で俺を止めるつもりか?」
ハヤトの猛攻で特異個体による指揮は中断され、雑兵達は最低限の連携も出来なくなった。
●
レゾナンス・オブ・ヴァロー使用直後のドローミは、林の奥へ駆け去るシーフ達の背を見て速度を計算する。
(少々強いだけのコボルトならこれで終わりでしょうが……)
嫌な予感ではなく、知識と知性に基づいた危機感がある。
(リット君をあれだけ追い詰める武力があるなら多少の知恵もあるはずです)
弓に矢をつがえる。
木が邪魔で狙える敵は限られるが0ではない。
体格の良いコボルトが見えた瞬間、十分にエーテルを込めた矢から指を離す。
100メートル飛んでも届かず、しかし着弾した場所から衝撃派が伸びて特異個体に届く。
五感から得た情報と経験を総合して感じられる手応えは、見た目よりかなり弱い。
(冒険者に近い?)
特異個体が木の陰に隠れる。
しかも気配が離れて行く。後退するつもりだ。
ドローミは新たな攻撃を仕掛けるため移動しようとする。
が、1歩踏み出す前に冒険者でもコボルトでもない気配に気付いた。
(この異臭は獣?)
ヒーラーとしては十分に守りを固めているドローミなら普通の猪は怖くない。
しかし今近くにいるのは明らかに強すぎる個体だ。
硬く薄いものが壊れる音が響く。
攻撃としては弱すぎるにおいがひろがり、近くで浴びた猪が警戒して距離をとる。
既に祭刀による魔法攻撃の間合いではないが問題ない。
トゥーリと猪との距離は約7メートル。
振り上げた祭刀を覆うというより祭刀の上に浮かぶ巨大な光塊は、明らかに7メートルはある。
「逃がさないよ!」
振り下ろす。
猪も、リンクで繋がった特異個体も闘気槌を知らなかった。
木々をすりぬけた光の塊を、特異個体と比べれば脆い猪の体で受け止めてしまう。
「一撃じゃだめかー」
上半身に深い傷を負った猪が逃げ出す。
傷の深さの割に出血は少なく、特異個体が細かく指示を出しているので痕跡はほとんど残らない。
しかし唯一残った香水の香り目印は目立ちすぎる。トゥーリの非常に優れた感覚からは逃れられない。
「んんっ?」
においの向かう方向が予想と違う。
トゥーリはドローミに目配せすることで情報を共有し、特異個体が撤退するつもりの場所へ先回りするのだった。
●
射程は正義だ。
冒険者のような例外を除けば、敵を上回る射程で一方的に攻撃するのが勝利への近道だ。
「リット君、無理はするなよ」
稀にしか届かない射撃で射貫かれたリットを背中に庇う。
コボルトが拙いながら連携して移動し攻撃してくるが、傷つくのはアルベルトでも彼の鎧ですらなく、使い込まれた石ナイフの切っ先だ。
装備も、装備を支える体力と体格も、圧倒的な力の差があった。
「俺の義弟を傷つけるとはな……俺に叩き斬られる覚悟はできているんだろうな」
リットに剣技以外を仕込む必要があるなと考えてはいるが顔には出さない。戦いの後で言うつもりだが。
チャージングを使う。
元々踏み込みは速いがスキルによる上乗せは圧倒的で、石ナイフによる防御をナイフと腕ごと切り裂いて胴部に致命打を与える。
ぬるりと零れた内臓が、地面の上で微かに湯気を生じさせていた。
「にーちゃんコボルトがまだいるぜっ」
「リット君は一度下がれ!」
(速いな)
チャージングはまだ使えるが、敵が逃亡に専念した場合は追いつくだけでも大変だ。
それに気付いたコボルトが嘲笑する。
そんなことをしているから、頭上から迫る巨大な光に気付かない。
後頭部から背中にかけてアルベルトの一撃に抉り取られ、砕けた部位ごと地面に倒れた。
アルベルト並の重装甲が、整備された道であるかのような速度で駆ける。
ケン・Z・ブラッドリーの進行方向に特異個体はいるが足跡はない。
かなりの速度で後退しているため、戦闘開始時点とは位置が異なるのだ。
暗視に優れたケンの瞳が情報を捉えて脳へ送る。
天眼に、予め知っていないとまず気づけない落とし穴が複数現れた。
「思ったよりやるな」
避けたときに引っかかる場所に真新しい切断面の枝の罠が複数。
ケンは落とし穴だけを避け、槍ほどに鋭い一撃を3度もわざと受ける。
防がなくてもく鎧の表面で滑る。ケンが力を入れるまでもなく強靱な足腰が罠遅滞を突破させる。
魔弓を手に走る特異個体が、香水臭い猪と一緒に焦った顔で振り返った。
「よし……捉えた……んじゃ……一狩り行かせてもらうぜ」
迎撃は魔力がメインの射撃攻撃だ。
ケンは咄嗟に見切って初撃は回避。
しかし2本目の矢が胸部装甲へに突き刺さってケンの胸にまで届く。
それでも重要臓器を傷つけるには足りない。焦った猪がケンへと突撃してしまう。
コボルトが止めようとしたときには、最早逃れられないる距離まで近付いていた。
殺界だ。
射程はせいぜい5メートルでも、一度引っかかると突破出来ない。
少なくとも、一撃受けるか回避するまでは。
「一度近づいたら逃がすわけねぇだろう」
毛も皮膚も筋肉も、強靱な骨すら熟練前衛の前では有効な防御手段ではない。
骨を断たれ脳味噌近くまで切り込まれた猪が、辛うじて死んでいない状態で2、3歩後ずさる。
「見つけた!」
コボルトの手による罠も天然の罠も、山羊の脚による跳躍で無意味にする。
トゥーリの瞳に、リンクの結果半死半生になりそれでもケンを狙う特異個体の姿が映る。
「エーテル変換!」
天地を巡るエーテルの一部が生命力に変換されてケンの傷に向かう。
痛みが消える。
血とエーテルが清浄な流れを取り戻す。
ケンの顔に、自然な表情が戻っていた。
猪が決死の覚悟でトゥーリに体当たりを試み、主である弓使いも同じタイミングで矢を撃ち込む。
ヒーラーの特技を知っているのだ。
山羊の脚が地面を蹴る。
シーフに匹敵する敏捷性で矢も体当たりも回避して、その上でトゥーリは光縛封を行使した。
分かっていても対処不能。
檻に捕らわれた特異個体は、攻撃で奇跡的な大成功をしたとしても5秒以上は檻の中だ。
残ったコボルト側戦力は猪のみ。
リンクを介して命じられて、文字通り命を燃やしてただ走る。
「そこまでだ」
アルベルトが間に合う。
大太刀が振り抜かれ、脇から入った刃が臓腑を裂いて背骨を砕く。
絶命した猪の前で光の檻が薄れていく。
弓使いは既に息絶え、生気の消えた瞳に半身だった猪が映っていた。
●
弓に矢をつがえる余裕もなく逃げ続ける。
選ばれた彼なら、逃げ切ることだけは可能なはずだった。
葉と葉がこすれて音が広がる。
原因は、エーテルの噴出と空気の流れだ。
その源であるララベルは、両手にそれそれ細剣を構えているのにバランスを崩さず、無数の障害物を一息で飛び越えた。
コボルトの腕が跳ね上がる。
矢をつがえる動作も放つ動作も会心の出来で、着地の瞬間すら減速しないララベルを正確に狙う。
着弾は胸甲。
貫通はしないが威力は内側まで伝わる。
しかしララベルは奥歯を噛みしめ速度と構えを維持した。
「リットの喰らった矢のお返し三連撃だっ!」
細剣は大太刀や大剣などと比べると軽く、けれど高速の刺突は重さを補い高い威力を実現する。
それが連続して3回。
ララベルより軽装のコボルトの肌に3つの深い傷が刻まれる。
コボルトシューターはララベルに止めを刺そうと足を止めてつがえて放つ。
「っとぉ!!」
足から力を抜いて加速と同時に重心を落とす。
ララベルの肩と頬を掠め、必殺のはずだった1矢が太い木に深々と突き立った。
「間に合っ」
コボルトの背中側から声と草をかき分ける音が近づいてくる。
丈のある草を前進で押し退けるようにして、息を切らしたアルマが姿を現した。
(近くで見ると筋肉すごい)
コボルトの腕も脚も実戦用の筋肉がみっちりで、動きから判断すると体幹の方も同様だろう。
(治療より援護優先っ)
「いくよ!」
声と共にエーテルを解き放つ。
小柄なアルマの体に収まっていたとは信じられないほど膨大なエーテルが戦場を覆い、冒険者だけに特大の能力向上をもたらす。
コボルトは、ララベルを狙っても当たる気がしないことに気付き絶望した。
「逃がすかよ。お前はここで終わりだ」
魔弓使いを始末してほとんど時間がたっていないのにハヤトも追い付いた。
凄まじい速度であり、そしてその速度は攻防にも使われる。
コボルトが弓を持つ手が震える。
ハヤトに矢をあてるには、奇跡的な偶然に頼るしかないと理解出来てしまったのだ。
走れば逃げ切れかもしれないウォーリアより、どこまでも高速で追って来るハヤトの方が怖かった。
(しぶとい)
なお、ハヤト本人は鋼の爪でなかなか削りきれない敵の息汚さにうんざりしていた。
「治療完了っ」
ララベルの治療を終えたアルマが攻撃を開始する。
見た目は地味でも威力は十分。しかし熟練授恵者に匹敵するコボルトは防戦一方でも崩れない。
「おとなしくあの世へ逝っちまいな!!」
距離を詰めたケンによる、ダマスカス鋼製の刃による強烈な斬撃にもぎりぎり耐える。
(小細工だけど)
アステルが小さなナイフを投げる。
当たってもかすり傷にすらならないが、冒険者に囲まれた状態のコボルトの対処能力に負担を強いるには十分過ぎた。
「絶対に逃がさない……喰らえ、疾風三連突!!」
2本の細剣が、少しの時間差で背中から入る。
微かに動きの乱れた特異個体は回避に失敗した。
激痛に気付いたときには1本目は抜かれ、断末魔の叫びが迸る寸前に3撃目として心臓を貫く。
ララベルは、コボルトが息絶えるまで重い手応えを受け止めていた。
「……これは」
残留思念の読み取りを試みたドローミが、緊張を露わにする。
「指揮系統がある?」
言語が読み取れないのは以前非特異個体に試みた時と同じ。
特定の上位者に対する感情が非常に強く、そこが唯一最大の相違点だ。
敵は、以前とは異なり上位者から明確な命令を受けて行動しているようだった。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 6〜8人
2021年05月04日 17時23分07秒 公開
相談掲示板
おーっす! ゴブリンのシーフ、ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだよろしくな!! 強弓使いと魔弓使いの両方をどう倒すかがポイントになりそーだな… 今んとこ指揮を取られるのが面倒臭ぇだろうから俺は魔弓狙いの方で行くつもりだぜ!
ハーフビーストのシーフ、同じく傭兵団のアステルだ!みんなよろしくなー! 強弓と魔弓かー!周りも鬱陶しいし、エーテルリンク結んでる猪も厄介だなー……しかもくさい……。 取り巻き撃破優先で、魔弓狙いで行こうと思ってる!
ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしく。 戦闘開始時点でってのが気になるけど…後詰めでもいるのかな 雑兵の数がそこそこいるから魔法の範囲攻撃をもってく予定だよ
僕は、シーフのララベル・サン・ディーベル。 みんな、よろしくね!
ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 俺の義弟のリットを傷つけるとは許せねぇな! 強弓使いは俺が叩き斬るぜ! 当然雑兵も見逃すつもりはないぜ!
トゥーリだよ、よろしく! 逃げられるとダメってことは、ある程度まとめて攻撃力を確保しておいた方がいいのかな? あとは、移動力が5以上(追いかけっこで追いつける)人がいた方がいい気がするな!
ウォーリアのリットだ。よろしく……。
遅れました、ドローミです。 移動力は、素面で5以上にはならないのですね。 リット君の治癒(リヴァースオブバイタル)から、皆さんの支援。 射撃攻撃へ繋ぐ予定です。 また今回も亜人語適性・残留思念感応持つつもりです。 >(団長)ララベル殿、アルベルト殿 レゾナンス・オブ・ヴァローorサイドヒール改orヒーリングオーラ 堅甲2or輝刃2 輝足or輝腕 どれを希望されます? 貫通衝撃射2・強射or炸光矢2辺りの予定。 猪をつぶしましょう。 セットで魔弓使いも落とせます。 強弓使いはウォーリアの予感。(逃走用にチャージング警戒) 【質問】 リット殿、初弾の2矢は同時に刺さった気がしますか?
【回答】 正直記憶に自信がねーけど、2秒くらい時間があいてたかも。
>リット殿 回答ありがとうございます。
リットは体大事になー! 味方の魔法の範囲攻撃に当たらないようにフェザーステップで立ち回るよ! 一応疾風足もあった方が良さそうだなー。 魔乱印で魔弓を攻撃、薙ぎ払いで取り巻きを攻撃していく予定だぞ!
顔出しが遅くなって済まない。 ウォーリアーのケンだ よろしくな リットは若いのにいろいろと大変な目にあう星のもとに生まれたみたいだな 敵が遠距離攻撃主体な以上、ウォーリアーはいかに近づくかが問題となるが…まぁ仲間と連携してうまく立ち回るしかないか
明日締め切りだし、オレの方針としては ・魔弓狙い ・取り巻き掃除 ってことでプレイング出しておくな!
色々迷ったけど、特異個体を逃がさない様に、ハイディングも使って一度隠れて移動して回り込んで、退路を断つ様に動きながら攻撃を仕掛けてみるね。
今から書くプレイングが多分最終になります (明日がんばれたら微修正) 特性はリヴァースオブバイタル レゾナンス・オブ・ヴァロー 亜人語適性・残留思念(特異個体の死体から読み取りたい) 堅甲2・輝足 貫通衝撃射2・強射 です。 敵のスキルは、双方 強射(のみ)で攻撃集中宣言だったと予想 あと6回ずつ飛んできます多分
ボクもプレイング出してきたよー 特性はヒーリングオーラとレゾナンスオブヴァロー 汎用は医療薬学(リットくんのお手当て)と看破(罠とかあるかも) あとはメテオライト2で雑兵処理がメインのよてい