かけっこ部2 副部長をさがせ!!
馬車猪
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シナリオID:815
オープニング
「部員が足りません」
メイドは率直だ。
参加してくれそうな聴講生はいたが、正規の学園生の集まりが予想をはるかに超えて悪い。
「1ヶ月以内に副部長を決めない場合は廃部を検討せざるをえないと教師の方が」
かなりの無理を通して設立された部なので存続条件も通常より厳しい。
「そう」
セニャは優雅な所作でカップを口元へ運び、既に空だったことに気付く。
動揺していた。
「大丈夫よ。心当たりが」
「あの方は運動嫌いですよね」
発言の許可は事前に与えられているので遠慮しない。
「高貴な方々の中ではセニャ様の立場は決して強くないというか正直弱いですし、非貴族の学園生からは嫌われてますよね」
「……そうね」
ぐうの音も出なかった。
メイドはそれ以上口出ししない。
主の能力は信用も信頼もしている。
「冒険者ギルドに依頼するわ」
メイドは静かに頭を下げ、先日の出来事を思い出していた。
●リーラント伯爵領
授恵者達はぼろぼろだった。
8人がかりで、多少足が早いとはいえただの猪魔獣に敗北寸前まで追い詰められたのだ。
移動のために装備を制限していたとはいえ、リーラント伯私兵軍精鋭としての面目丸つぶれであった。
「セニアーラ様、申し訳ありません」
深々と頭を下げる隊長は、緊張で顔色が酷く悪い。
相手は無位無冠ではあるが継承順2位。しかも私兵軍を任されることが決まっている高位授恵者なのだ。
「私が出した命令は新戦術の検証よ。成功したのに叱責なんてしないわ」
言葉は優しいが、いかにも貴族らしい傲慢な態度。
だが、価値観が領民である彼等は優しい扱いと受け取り感激している。
(冒険者を見た後だと卑屈過ぎる気がするわね。でもお兄様の許可無しで扱いを変えるのは駄目だし)
セニャは自然な高貴さを維持して報告を続けさせる。
軽装のキャスターは猪魔獣の移動を封じる事が出来ず、前衛を務めたシーフは回避にも攻撃にも失敗し、ヒーラーは治癒も支援も有効に行えなかった。
唯一役に立ったメイドも、狼が疲れ果ててしばらくは戦えそうにない。
「あの、お嬢様っ、冒険者は本当にそんなに強いのでしょうかっ」
許可無く発言した若手を指揮官が叱りつける。
セニャはそれを止めようとはしないが、叱責が一段落してから態度は傲然と内容は丁寧に解説する。
「事実よ。複数回この目で確かめたもの」
冒険者は力と知恵を兼ね備えている。
ギルド所属でないなら種族の違いに目をつぶって引き抜きたいほどだ。
私兵から反論はないが、直接見ていないので半信半疑のようだった。
「貴方達も直接会う機会はあるはずよ」
授恵者が緊張する。
戦場で戦うことになるのかと勘違いしたのだ。
「せっかく学園に通っているのだもの。有意義に使わなくてわね?」
優雅に微笑む様は、まさしく貴族であった。
●かけっこ部(仮)
すらりとした猫が愛想を振りまいている。
美しい毛並みと優雅な動きに釣られて何人も学園生が集まってくるが、部室に掲げられた『かけっこ部』という看板を見て回れ右をした。
皆、怪しい活動に付き合いたくなどないのだ。
「場所をお借りしています」
その部室に冒険者ギルド職員がいた。
講義を学園まで聞きに来ていた、あるいは単に好奇心から職員について来た冒険者がこの場にいる。
全員聴講生の資格は持っているので法的には問題ない。
「既にご存じかもしれませんが、パンクリアース学園かけっこ部から依頼がされています」
副部長を引き受けて貰える部員の募集だ。
聴講生は平部員扱いなので、正規の学園生でない場合、冒険者が入部しても依頼成功にはならない。
なお、平部員扱いなはかけっこ部(仮)の方針ではなく学園全体の方針だ。
「皆さんにお願いしたいのは、かけっこ部の副部長の確保です」
冒険者であっても構わない。
必要なのは、正規の学園生であることだ。
「1度副部長になった後なら、幽霊部員になっても構いません。
無論、依頼内容はこれだけではない。
「見ての通り、この部の部長は価値観が一般とズレています」
学生棟の空教室の1つを占拠した部室には、貴族の鑑賞に堪えるテーブルやソファーや什器が運び込まれ、静かな威圧感を発している。
平民の学園生にとっては敷居が高過ぎ、貴族の学園生にとっては名称が怪しすぎる。
「クラブの活動内容はランニングクラブかランニング研究会が近いでしょう」
部長の目的は人力騎兵隊の設立および運用ノウハウ蓄積かもしれないが、通常の学園生にとっては走るための部だ。
「難しく考える必要はありません。新入部員を確保してください」
運動不足な学園生や、貴族とのコネが欲しい学園生であれば、何人が釣れると思われた。
解説
マスターより
リプレイ
学園生だった頃、パンクリアース学園の校舎は輝いて見えた。
しかし今のロドリック・アルカインは、豪華な校舎から見栄や予算の限界を読み取ることも出来る。
(学園に来たのは久しぶりだ。ふむ、何だか昔を思い出すね)
かけっこ部という看板が掲げられた一室に、恐れる様子もなく踏み入った。
「お嬢様! かけっこ部の危機と聞いて、ワタクシお手伝いに来たでございます!」
少なくとも今この瞬間は本心。
ハリーヌ・ヨツユビの態度は典型的貴族に対する態度としては模範例の1つだ。
(これは……弱気になっていますね。ピンチになっている今がチャンスという奴でございます)
内心の言葉は礼儀正しくはあるが冷静だ。
「かけっこ部……ワタクシは童心あふれる良いネーミングだと思ったのでございますが、貴族様の感覚は違うのでございましょうか?」
非難しない形で失敗の指摘を行う、見事な会話術であった。
(正直、かけっこ部、という名前が問題な気もするが……)
外見は普通のゴブリンなゴブロウタはこの段階では口を挟まない。
彼にとっては仕事であると同時に彼個人の成り上がりの好機だ。
(下々の具申が通るかどうかはバクチだからな)
ゴブロウタはセニャの癖や価値観を明らかにしてから動くつもりだった。
「打って出る前に作戦会議を行いましょう」
ドローミは少し浮ついた部の空気を引き締める。
「まずセニャ殿、かけっこ部を部にしたい理由を教えて下さい」
「分かり易いからよ」
少し憔悴しているように感じるが堂々とした態度である。
メイドがそっと目を伏せ、猫が欠伸をして、腹回りが豊かになってしまった狼が無言で首を振った。
「部や会を組織するのは、効率的な運営を行い活動資金の助成を受けるためかと考えます」
ドローミが無理矢理話をまともな方向へ戻す。
「事務的な運営はメイド殿が行い、資金はセニャ殿が自弁出来るのですから同好会で良くないですか? 現状この部活動に他の生徒が参加するメリットが無いです」
「それはそうでしょうね」
人の美少女に近く、しかし明らかにヒューマンではないバンビが理知的な態度で言い切る。
「彼らにはメリットがなく、なにより」
色違いの瞳を真正面からみつめる。
「セニャ様の野心と残念さが見え見えだからこそ人が集まりませんのよ」
(直接言うのかよ!)
(お嬢様、良い友人を得られて……。私、感無量です)
ゴブロウタもメイドも内心を表面には出さず無表情だ。
「しかし趣旨は悪くないと思いますわよネーミングはともかく」
セニャの表情に安堵の感情が滲む。
逆にメイドは露骨に警戒する。
「十分な食料があるなら運動は得しかありませんもの」
(高い素質を持つ平民学生からはフォームの長所を結んで取り入れ、貴族の学生からは研究資金を。部名は本当にださいですが理想の研究団体になり得ますわ)
バンビは、ゴブロウタとは別の種類の野心家だ。
(オレでも独学のみではいずれ限界がくる。その前に手を打つ)
ハイスピードを保ち、さらに上にいくために一生懸命であった。
ドローミは、冒険者ギルドで聞いた内容を思い出す。
言うべきかどうか、言うならどこまで言うべきか一瞬迷ったが、バンビの発言に激さぬセニャを見て遠慮しないことに決めた。
「私欲が強すぎます。セニャ殿としては将来の私兵運用ノウハウを蓄積したいというのがあるのでしょう。いっそ、それを公言してしまい他の方に報酬……飴になるものを提示して募集するほうがいいと思いますよ」
「公言すると王党派の耳に入るから、そこまでする勇気はないわ」
セニャは大きく息を吐き、1度体から力を抜いた。
●
「オレはうまれがよくないんです。言葉が汚くても見逃して欲しい」
ゴブロウタは堂々と胸を張り言い切った。
装備は練習用の初心者装備。実力だって授恵者としては駆け出しでしかない。
けれど相手への配慮と卑屈になるつもりはないという自己主張は良いバランスだ。
(よし、悪くない反応だ。これを無料で教えてもらえたんだからいい依頼だぜ)
視線を動かさずに見ると、メイドが冷静にゴブロウタを観察していた。
(ハラァ括って具申するか。バクチはバクチだが殺されはしねぇからローリスク! 今のオレは冒険者だからな!!)
一旦落ち着いた後のセニャは底が見えない。
冒険者6人相手でも戦いが成立してしまうほどに強く、傲慢ではあるが油断は一切感じられずそれでいて余裕がある。戦士としては有能なのだ。
「庶民用と貴族用に分けて欲しい」
平民用に簡素な部室が必要。平民への威圧になるので部長が訪れるのは避けるべき。
「大胆ね」
かけっこ部の原型がほとんど残っていないと言外に指摘され、ゴブロウタはふてぶてしい笑みを浮かべて緊張に耐える。
「案ですよ案。オレの頭で思いつくのはこの程度ってことです」
セニャがうなずくのを確認するまで、生きた心地がしなかった。
「私からもいいかね」
ロドリックの態度は偉そうだが、言葉の使い方にも学園の事情にも精通している印象がある。
「所で戸締まりは大丈夫かな?」
(お嬢様、この者政治的な提案をするつもりです)
(助言をお願い。念のため兵を呼んで)
テレパスによる会話内容はロドリックには聞こえないが推測は出来ている。
メイドがドアに鍵をかけカーテンを閉めるのを待って、ロドリックは改めて口を開く。
「ここに来る前に学生から話を聞かせてもらったよ。部長のセニャ嬢は友人づきあいは普通にありそうだね。少し強引な人だと思われているのかな?」
セニャは、通常の聞き込みで分かる内容にしか同意しない。ロドリックの予想通りだ。
「貴族は交渉のパイプの数が多い方が良い。味方だけではなく、表向きの敵に対しても窓口は欲しいはず。双方の派閥の者が表向き『あのセニャ嬢に言われて仕方なく』参加させられている部というのは、いざと言う時の迂回路として優秀ではないかな?」
テレパスが頻繁に使われているせいか、セニャの反応が少し遅れている。
「なにせお偉いさんには注目されていないだろうからね。下級貴族や、貴族の後援を受けた平民にとっては自然な交流場所になるだろう」
後は細かく説明しなくても分かる。
緊急の際の連絡手段にも、表で交渉できない時の手段としてもセニャの部は使える。
「……とか、言えば実家や上の人は説得できるんじゃないかな?」
君個人の目的も平行して果たせば良いと、ロドリックはソファーに座ったまま語った。
(ただ、この話で通せばセニャ嬢の評判に傷がつくかもしれない。結婚相手に強引な女性がいいという人は多くはあるまい。使うかどうかはセニャ嬢次第かな。お嬢様?)
ロドリックの考えと同じようなことを言われてされているらしく、セニャの眉間に微かな皺が寄っていた。
「どもー、開けて開けてー」
ドアの外が騒がしくなった。
正規の学園生らしい少女に案内させ、両手で鍋を抱えたマーハ・アセトシソンがドアを開けて部室へやって来る。
「話進んでる? ところでこの子セニャの知り合いでいいんだよね?」
マーハに捕捉された少女が狼狽えている。
彼女は試験を突破し合格した学園生で、リーラント伯私兵軍の兵士でもある。
非武装なので明らかに格上の冒険者に対して怯えていた。
「あまり虐めないで頂戴。冒険者に慣れていないのよ」
「別の意味では虐めちゃうかも」
マーハが楽しげに笑い、猫と狼と少女が同時にマーハを……正確には鍋を凝視する。
「部員が集まらなかったのって、これも原因だと思うんだよね」
蓋を開ける。
濃厚な油と塩、そして微かな柑橘類の酸味が混じった香りが部室へ広がり少女の腹が勢いよく鳴った。
「んー……結局のところ薄味だから体に良いっていう考えも極端だよね。運動してへとへとになっているところにご褒美がそれじゃモチベーションも上がらないし、続かないと思うからさ」
これまで素通りしていた学園生がドアの前で立ち止まり渋滞を発生させている。
「だからしっかり味付けもして、油分も穀物も取り入れていこう!」
狼が動き出す前にメイドに捕獲される。
人間用の味付けだと危険なこともあるので仕方がない。
「ただ必ず運動の後に食べてもらうことにしよう、ただ食べてるだけじゃあの狼みたいになっちゃうし。君はおやつのつもりで食べてよさそうだね!」
部室で密談していたセニャを無視して学園生に料理を取り分ける。
思わず受け取ってしまった少女は恐る恐るセニャを見て、鷹揚に頷かれて満面の笑みを浮かべた。
●
百合茶美人のトレンドはランニング!?
芝生のコートから美の秘訣教えます
そんな怪しい宣伝文句が描かれたチラシが大量にばらまかれている。
柔らかそうな芝生を、鼠をお供に女の子が駆けて痩せていっているような、確かに怪しいのだが描き手の技術と予算の豊富さが感じられるチラシだ。
「これはこれはお美しいご令嬢がた……粗相をお許しくださいませ。ワタクシはこれらのチラシを学園掲示板に貼り出す仕事をしているのでございますが……よろしければご令嬢がたにも差し上げるでございます」
ふんわりな女生徒に腰を低く渡しながら、ハリーヌは目当ての人材を探す。
「大変そうでございますね」
「ひぇっ!? 貴方は冒険者……げぇっ、今依頼が出てるのってあのお嬢の依頼だけじゃないかっ!!」
逃げだそうとしたぽっちゃりが捕獲される。
「猫もお待ちしておりますよ」
肉で買収され、徹底的にブラッシングされた野生の猫達が、学園生に全力で媚びを売っていた。
「だからやべーんでございます」
バンビは結構な有名人だ。
冒険者の中でも実力派。聴講生ではあるが付与術系の実技では圧倒的な腕前と反応速度を毎回見せ付け、人類としてのゴブリンの優秀さを言葉ではなく事実で証明している。
「将来戦況が悪化した時に真っ先に駆り出されるのは授恵者。特に」
政治力や財力に劣る平民の学園生だ。少なくともバンビはそう推測しているし、平民学園生達も否定する材料がない。
「その時になっても出来ないって言えればよいですけれど」
備えておきませんか?
理詰めで恐怖を煽るやり方は極めて効率的で、もてなすメイドが目をまわすほど大勢が集まっていた。
なお、ゴブロウタはさらに悪辣だ。
「お貴族様のサポートがありゃあ走り放題だし、飯も出るぜ」
実際に出てくるのは筋肉増強用の鶏肉だが嘘ではない。
「なあに、戦闘に出たくねぇなら大丈夫。足手まといに糧食食わせるほど軍は金持ちじゃねぇ。志願するなら別だがな」
相手が信じたがる、根拠の薄い内容を囁くことで危機感を薄れさせる。
(走れる兵士はどこの国でも欲しがるだろうがな)
ゴブロウタは嘘は言うが学園生を破滅させるつもりはない。徹底的に鍛えるよう頼んでおくつもりだった。
濃厚な油と塩の香りが漂う。
健康で若い学園生にとっては魅力的に過ぎて、高水準の立ち振る舞いが求められる貴族まで集まって来ていた。
「運動の後にはこういうのをいっぱい食べれますよ。食べたら太る? やや、もちろん運動したあとに食べることで健康促進、筋力増強、自給力アップ、さらには異性にも注目されちゃうかも?」
マーハが宣伝し、サクラ部員が駆ける。
一生懸命な汗は眩しく、走り終えた直後の食欲は旺盛だ。
「がんばってねー」
釣られて集まった男子学園生達に、マーハは余計なことを考えられない強度の訓練を施していた。
「数は足りた。依頼は成功ですね」
ドローミは延々と調理を続けている。
教室では火は使えないので別の棟だ。
鶏胸肉を蒸す大型鍋が大量に熱せられている。マスクとエプロンと可愛い白帽子姿のドローミが片栗粉をまぶした鶏肉を油で揚げている。
揚がった品を一旦皿に載せた紙へ移動させて熱を冷ます。
出来合の丸パンに切れ目を入れて酢に浸したレタスと薄切りキュウリを挟み、食べられる温度になった疑似フライを豪華に挟む。
「座って食べる人ばかりではないでしょうから」
これは男子学園生またはよく体を動かす者のための料理。
女子学園生用には蒸してほぐした鶏肉とカイワレ大根などを和えたサラダ、ソースはお好みでだ。
「大変なのはこれからですが」
人が集まるのと人が定着するのは別の話だ。
見た目は典型的貴族令嬢なセニャを思い浮かべる。
戦士としては基本的に有能で、兵士の反応を見る限りでは部下から信用されているようには見える。
(大丈夫ですよね?)
抜けている箇所が多すぎて、自業自得の失敗をしてしまう未来しか想像出来なかった。
●
「電光石火部にしたまえ!」
かけっこ部(仮)副部長代理からの提案に、学園教師が食い気味に同意する。
「何の部活動か分からなくなるのでは」
セニャが反論する。
かけっこ部への愛着もあるが、来年以降も続ける気があるので分かり易い名称にしたいのだ。
「嫌いですの?」
正規の学園生だったなら役名から代理が外れていただろうバンビが自信満々に問う。
「悪くはないけど」
かけっこ部には劣ると言いたげなセニャを見て、教師もメイドもそっと目を逸らしていた。
「貴族向けには呼称を『機動戦術部』するのはどうでしょう。ランニング以外にも座学を入れときたいですがね」
ゴブロウタの言葉にセニャが不快感を示す。
ゴブリンに対する悪感情でないのが分かる程度に、ゴブロウタもセニャの価値観が分かってきた。
「リーラント君ほど熱心な貴族は珍しいからね」
教師は遠い目をしている。
教師生活も苦労が多いようだ。
「お嬢様ありがとうございます!!」
ハリーヌがはしゃいでいる。
副部長代理という意味があるのかどうか不明瞭な役ではあるが、パンクリアース学園の正式な文書に名前が載るのには大きな意味がある。
成り上がるための足場にはなる。少なくともハリーヌ達には足場を使いこなす才覚がある。
「僕は副部長にはハリーヌ殿を推します」
ドローミがはっきりと口に出して発言する。
名前が挙がったハリーヌが慌て、ドローミとセニャが無言で視線を交わす。
「文句があるなら王家と学園に言って頂戴。私には手は出せない事柄よ」
セニャは爵位すら持たない貴族令嬢だ。
出来ることは多いが出来ないことも多い。
「本当に……どうなるかしらね」
セニャが立ち上がる。
走り、食べる学園生は楽しそうだ。
しかし今の生活がいつまで続くか、漠然とした不安を感じていた。
マスターコメント
ショートシナリオ易しい 報酬:標準6 / 6〜8人
2021年04月24日 01時46分11秒 公開
相談掲示板
あと3人… どなたかいらっしゃるでございましょうか…
飛び込み参加!セニャさんは今回もよろしくね! キャスターのマーハ・アセトシソン、よろしく 食事面でのアドバイスとか、そういう方向で勧誘進められれば いいかなぁ、かけっこ自体は僕体力事は苦手だし
締め切りが明後日っていうのが大変だけど オープニングでは勧誘しやすそうな人たちも数人いそうだけど そもそも走り優先にするなら筋肉よりも持続力優先になりそうだから 鶏肉と野菜ばっかりというものどうなのかなーとか、穀物もとり入れたほうが的な真面目な意見も述べてみるよ。 胃袋を掴むわけじゃないけど「健康的にかつ美味しく!」 みたいに勧誘する方針でいこうかなと食べ物は余っているみたい だしねー
走る事へのメリットが感じられないのが、この部が集客できない弱点ですわね。 確かにダンジョン攻略に高機動をもってあたるのは正論ではありますが、それだけでは ダンジョンに行かない平部員には敬遠されてしまいますもの。 健康志向で成績向上して成績にも影響するとPRできればワンちゃんというところでしょうか?
飛び込み、となりますがよろしくおねがいします。 >メリット 早速ですが、挙げられるとすれば。 「手っ取り早い護身術」とも言えますかね。 庶民や非戦闘員はとりあえず敵から逃げられるなら、それはそれで護身の意味は達せられます。 貴族としての方向なら、自身が健脚であれば「自身を抱えて走るはずだった護衛」を防衛に回せます。 後はまあ、概ね健康志向になってしまいますけど……
シーフのセニャよ。 疑問点があれば答えるわ。 行動(プレイングで行動指定)しないと分からないことには答えられないけど。
キャスターのロドリック・アルカインという。よろしく頼むよ。 本業で母校に紋具を届けに来たら、何やら困っているようなのでね。 で、部活動か。うーん、在学中は家に言われた所に言われるままに籍を置いてたからなあ。 自分で選んで入るというのは、それ自体が敷居が高い学生もいるんじゃないかな。 特に貴族の関係だとね。
成立でございますね! 改めまして、ワタクシはシューターのハリーヌ。しがないヨツユビハリネズミでございます。 ワタクシ、走ることは誰にでもできる手軽な運動だと思うのでございます。 皆様の仰るとおり、非授恵者には健康維持やダイエットなどを推していきたいでございますね。 あとは猫ちゃんでございます。猫ちゃんは可愛いでございますから、猫ちゃんと遊べる権利付きの部活動としたいでございますね!
成立していますね。 ドローミです、半日ないですがどうぞよろしくお願いします。 副部長には、ハリーヌ殿を推薦したいところです。 如何でしょうか? そしてプレイングにて、セニャ殿に部にする意義。(部費を請求する必要が見えない) 機動戦闘以外に訴えたい事は何か。 他者が実践してのメリットは何だと(セニャ殿は)思っているのか。 纏めて推しましょうと提案予定です。
おっと、もう出発は今晩か。時間がないね。 >ドローミさん 依頼文によると聴講生は平部員扱いのようだから、私達に副部長になる資格はないのではないかな? ヨツユビさんが正規の学園生になるのは、王国と言う国はちょっと敷居が高そうだ。 どなたか、学園生がいるならその人を推薦でもいいとは思うけれど。 学園に私の籍がまだうっかり残っていたらお笑い種なんだけど、たぶんないだろうなあ。 皆は学生さん本人の説得をしてくれているようだし、私はそれ以外にまわろう。 入部を希望してくれる学生が、親御さんやお偉いさんを説得するための方法を提案してみることにするよ。
ワ、ワタクシでございますか!? いえいえ、こんなしがないハリネズミごときが入学や副部長など出過ぎた真似でございます…! 副部長には、勧誘した方のどなたかが興味を持ってくだされば良いでございますが…