続・聖獣を盗み出せ
九蓮宝燈
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シナリオID:641
オープニング
少女は金持ちの家に生まれた。
美味しいものを食べ、綺麗な服を着て、メイドや黒服の男たちに世話をされて育った。
屋敷の見えないところでは奴隷がきつく汚い仕事を請け負っていたが、少女の目には入らないようにされていた。
汚いものや苦しいものから遠ざけられ。
嫌なものや辛いものは取り除かれ。
そんな育ちだから、少女は絵本のような、綺麗で明るくて平和な世界が『普通』だと思っていた。
少女はゴブリナだが、ゴブリンが他所では差別を受けていることだって知らない。
誰もが自分に優しくて、自分の思い通りに振る舞ってくれることを『当たり前』だと信じている。
少女は八歳の誕生日のお祝いにユニコーンをねだった。
そしてそれは、優しいおじいさまによって叶えられた。
黄色い角、緑のたてがみの、白い仔馬が少女の家にやってきた。
仔馬は口の枷を外されると、遠くまで響くような高い声で大きくいなないた。
●洪水
ゴールディのとある街。
何日も大雨が降り続き、出歩く人はまばら。
暇そうな嬢達の雰囲気は暗い。チップが貰えないため、生活の不安からか愚痴が増えている。
不安なのは嬢だけではない。
マネージャーもまた、店の売り上げが落ちて給料が減らされたら、故郷への仕送りが滞ってしまう。
(地元で洪水が起きて家族が飢えてるっていうのに……こっちでも洪水になりそうな天気だ)
マネージャーの胸に不吉な予感がよぎる。
マネージャーの故郷では川馬が信仰されている。
川馬をないがしろにすれば水害が起きると、そんな迷信を小さいころから言い聞かされて育った。
そして、先日偶然知った、この店で行われている裏取引。
単なる迷信だ、と思っていても、その商品に川馬がいたことが気にかかる。
心に思うことがあろうとも、マネージャーはあくまで表の店を取り仕切る権限しか与えられていないので、裏取引をしていることさえ知らぬふりをしなければならない立場だ。
突然、鐘の音が鳴り響く。
街に非常事態が起こったとき、緊急の対応を指示する鐘だ。
しばらくして続報が入り、マネージャーは洪水が起こったことを知った。
「荷物をまとめろ! 男はお客様と女の子達を守って避難するんだ!」
従業員に指示を飛ばし、自分は客に事情を伝えるためにホールへと向かう。
そのあとは貴重品をまとめて持ち出さねばならない。
(俺の避難は一番最後になりそうだ。最悪、二階でやり過ごせるくらいの規模ならいいが)
しかし、立ち入り禁止になっている二階に自分が入れてもらえるとは思えず。
マネージャーは腹をくくった。
●川馬
マゼンタ色の肌のホブゴブリン・マリリンは、たまたま仕事でこの街に来ていた。
(明日帰るつもりだったのに、運が悪いわね~ぇ)
ペットと自分のための最低限の物資を残し、馬車の積荷を破棄。
水位がまだ馬が走れる深さのうちに脱出してしまいたい。
「助けて!」
やや低まった場所に建てられた高床式住居に、小さな子供を抱いた母親が取り残されている。
「大変! ダーリン、行ってあげて」
マリリンが言うと馬車からゴリラが飛び出し、流れの中の瓦礫や木を飛び移って母親のもとへ。
「ナイスよダーリン。そのまま馬車に乗せてあげて」
ダーリンが救い出した子供の数が四人もいたため、あの母親一人で連れて逃げるのは無理だと判断したマリリンが同乗を指示した。
(避難が始まってるからさっさと逃げるつもりだったけど、ちょ~っとお節介を焼いてあげないとイケない流れかしら?)
マリリンは授恵者だ。そして、正義感の強い性格をしている。
逃げ遅れた人の存在を知った以上、無視することはできない。
そうして子供やお年寄りを次々と馬車にのせていると、遠くで破壊音が。
「ダーリン、ちょっとあそこに登って見て頂戴」
大きな木に登ったダーリンの視界をエーテルリンクで共有。
四頭の白い馬のようなものが暴れているのが見えた。
「……あれって前に聞いたことがある、川馬ちゃんと特徴が一致してるじゃない」
いつぞやのマネージャーに頼まれた、彼の故郷で信仰されている聖獣の奪還。
その聖獣こそ、川馬――祟りをもたらす水の神だった。
「アレのツケを今払わされてるのかしら? まさかね」
洪水が先か、川馬が先か。それは定かではない。
が、まるであの聖獣が同族を連れ去った祟りを起こしているかのようなシチュエーションだ。
解説
マスターより
リプレイ
豊かな水と温暖な気候。
美しい自然は普段ならば実りと観光という恵みを人々にもたらすもの。
しかし穏やかなだけがこの土地のすべてではない。人がその祝福に胡坐をかくようになるとそれをあざ笑うかのように猛威を振るう。
高級住宅街と歓楽街、そしてそれらに隠れるように中流以下の暮らしをする人々が住む街は、今、濁った泥水に押し流されようとしていた。
事態の解決のため派遣された冒険者達は、マゼンタ色のペット商人・マリリンが先んじて救助活動を行っているのを見て、情報共有を試みる。
「アナタ達が来てくれたのね」
中に知った顔があるのを見て安堵した様子を見せるマリリン。
まずはダーリンから得た被害状況や街の情報を共有。
街そのものにゆるやかな傾斜があり、川に近いほど低い。
住居の地形的な高低はそのまま身分・生活水準の高低。高級住宅街が最も高い位置にあり、中流階級の住宅地を挟んで歓楽街。更にその下に農民、貧民が住むところ。
農民が低い場所に住むのは、所得というよりも、最も低い位置は畑であるため、交通の便であるという。
今、自分たちがいる場所は貧民街だ。
「浸水はこのあたりはどっぷり。歓楽街のほうに徐々にって感じね。それより上にはまだ時間があるけど避難推奨ってところかしらぁ」
農民、貧民エリアは緊急安全確保。歓楽街、中流階級エリアは避難指示。高級住宅街は避難準備、といったところか。
しかしそれも時間経過とともに深刻になっていくだろう。
マリリンはそこまで説明し、心中をおもんぱかるように一瞬エイル・ビュセファスに視線を向ける。
「皆は川馬って知ってる? 一部の地域では治水を司る神獣って言われてるコなんだけど。……この川馬がね。この街で先日、裏取引されてたって話があるの」
曰く。大人しいが仲間意識が強く、同族を傷つけられると水害の祟りを為すという。
現状はそれを迷信として片づけることができないようなシチュエーションだ。
「洪水が川馬のせいかはわからないけれど、川馬が街を破壊しているのは仔川馬を密売したからだっていうのは間違いないと思う」
冒険者達は選択を迫られる。
ストレートに暴れている川馬を倒すか。
仔を見つけ出して返し、宥めるか。
「それであんなに怒ってるんですね……仔川馬の居場所について手がかりはないんでしょうか」
冒険者の一人、トーラが尋ねた。
「仔川馬を裏取引してた店なら俺が知ってる」
裏取引を阻止すべく出された依頼に参加していたエイルが、その時に得た情報を全員に説明。
会員制のキャバレーのVIP向けのサービスとして、珍品の裏取引が行われていたらしい。
「でも、後ろ暗い取引であれば暗号や符丁が使われてる可能性が高い。すんなり購入者を見つけるのは難しいかもしれない」
「要は裏取引に関係ない、表の情報から辿ればいいのよね……。私は資料を探すのは得意だから、力になれると思うわ」
エイルの注意を受け、ロゼットが方針を構築。
ロゼットとトーラが店へ向かうことになった。
「私には事務技能はありませんから、直接VIP客の住んでいそうな場所に行き、避難を手伝いつつ聞き込みをしましょう」
ノックス・マグナは情報の精度を上げるため、別の角度からアプローチすることに。
「私は取り残された人々を助けます」
コルネリウス・アーラはマリリンと行動を共にする。
「俺は直接川馬に当たって時間を稼ぐ」
最も危険な役割は、エイルがたった一人で担うことに。
常に自分を優先して、対価がなければ人助けなどしないエイルがそうした裏には、強い覚悟があったのだろう。
「逃げ遅れた人を全て助けたら、私も駆けつけます」
エイルを気遣い、コルネリウスが約束する。
話し合いの結果、成獣の川馬との戦闘は最小限。仔川馬を返すことに重きを置く、という方針になった。
●濁流の街
コルネリウスは足の悪い老人に肩を貸し、マリリンの馬車へ連れていく。
当然動きやすい服装で、雨除けの外套を羽織っているが、冠水しているため足元から濡れていく。
彼女が選んだセンスのいい衣装が泥水を吸い、体温を奪いながら重く手足にまとわりつく。
老人を無事馬車に乗せたら、他にも逃げ遅れた人がいないか探す。
「どなたかいらっしゃいますか!?」
コルネリウスの耳に、水音に混じって届いたかすかな幼い声。
草葺き屋根の住居にまだ人がいることを発見し、水に足を取られて転倒しないように気を付けながらも急いで向かう。
その時、川馬の山津波が建物に向かって放たれた。
咄嗟にコルネリウスは要救助者のいるあたりに割り込む。
川馬の攻撃はエーテルによるものであるため、エーテルの扱いに長けたコルネリウスが前にいたことで要救助者が攻撃を受けることはなかった。が、建物のほうは倒壊する。
(いけないっ……!)
建物は形こそ保ってはいるが、今にも崩れ落ちそうで危険な状況だ。
出入り口にまわる時間を惜しんで、大剣で壁板を剥がす。斜めに傾いだ床の底には、散乱した家具に埋まるように幼い兄弟がいた。
「よくやったわ! ダーリンに任せて」
建物が半ば瓦礫と化した状況ではヒトよりゴリラのほうが動けると判断したマリリンが、ダーリンを救援に寄越していた。
コルネリウスが救った幼い命を馬車に乗せる。
「エイルさんのほうはどうなっているでしょうか」
コルネリウスの心配に応じ、ダーリンが高い木に登って川馬のほうを確認する。
「よく防いでるわ。さすがに四対一は厳しそうだけど」
先ほどの山津波の被害がたった一軒に抑えられたのは、エイルの努力の結果であり、同時にそこが精一杯だったのだろう。
「あとは任せて、先に行って下さい。これ以上の被害は食い止めます」
コルネリウスとダーリンの捜索から、すでにこの辺りには残っている人がいないことを確認していた。
大剣を鞘に納めて盾に持ち替え、コルネリウスは馬車を送り出す。
「エイルちゃんと二人、無事に帰ってくるのよ」
マリリンは馬車を高台に向けて走らせた。
その頃、エイルは一人、四体の川馬と対峙していた。
川馬は合体技を使う魔獣であるため、四体がまとまって行動している。
そのためエイル一人で全ての川馬を補足することは難しくはなかった。
川馬は仔の位置を正確に把握しているようで、最初はエイルを無視していた。
だがエイルが記憶の中にある、捕らえられた仔川馬の映像を念写すると、川馬達はエイルに敵意を向けた。
(先行き不透明な耐久レースだってんだから割に合わねぇな……)
しかし、全ての川馬の攻撃を一人で耐え続けねばならない。
(泥水を啜ってでも耐える腹積もりだ……だが泥水ごとまとめて押し流さねぇでくれよ)
足元の水に流されないように掴んでいた植木を中心にぐるりと回転し、川馬の攻撃をかわす。
「今、仲間が仔馬を探している! あんたらに返してやるから鎮まれ!」
川馬が人語を解するかはわからないが、エイルは川馬に対して正直であろうとした。
川馬はエイルの心中を知ってか知らずか、その攻撃には威嚇のようなものも多く混じっている。
まるで「今、仔を返すのなら、このくらいで勘弁してやる」と言っているかのように。
エイルが別方向へ誘導しようとすると、川馬が揃ってエーテルを練る。
エイルが咄嗟に光縛封で自分を包んだ刹那、結界の向こう側に轟く山津波。
川馬を仔のいない方向を向かせることはできなさそうだ。
時間がいたずらにすぎれば、川馬は歓楽街、中流階級の住宅街を経て、あの店でVIP待遇を受けられる者が住む高級住宅街へと侵攻していくだろう。
今、エイルの両肩には多くの人の暮らしがかかっている。
●酒と色、欲望の渦巻くところ
会員制キャバレー。
マネージャーは客や従業員をあらかた避難させ、ホールに戻ると、一人の嬢が残っていることに気が付いた。甘い美貌と肉感的なもふもふボディの兎獣人、イーヤ・レプリスだ。
「私は冒険者だもの。何か手伝えることがあるはずよ」
そこへロゼットとトーラが店に入ってきた。
「マリリンさんから事情を聞いてきました。川馬が街で暴れていて……」
川馬、と聞いてマネージャーの顔色が変わる。
マネージャーの故郷は川馬の聖域のすぐそばにあり、信仰が根強い。本能レベルで川馬への畏怖が染みついているのだ。
「……オーナーはまだ二階にいるのかしら」
事情をきいたイーヤがぽつり、と。
二階。
オーナーと数名の黒服がいて、立入禁止エリアに入ってきたマネージャー達を怒鳴りつける。
「ひどい洪水な上に魔獣が暴れているの。高台に逃げたほうがいいわ」
「最低限の金品だけ持って、早く逃げてください」
ひるまず、イーヤとトーラがオーナー達を諭す。
オーナー達は、彼らの目があるところでブラックな証拠品を取り出すこともできず、金庫が厳重に施錠されていることを確認して渋々店を後にする。
顔が割れないように隠れていたロゼットを呼んで証拠探し開始。
「まずは会員名簿とVIPルームの利用記録が見たいわ」
こちらは表の店の管理であるため、マネージャーが見せてくれた。
そして、先ほどオーナーが確認していた金庫。
イーヤがシーフズツールで開錠を試みる。
「最悪、壊しちゃいましょう」
トーラはそう言いながら他にも何かないか部屋を捜索。
そして。
「川馬が入荷した日から今日までで、VIPルームを利用した人は三組ね」
ロゼットがここまで特定。金庫の中はというと……。
「妙に高額な取引の領収書の控えね。但し書きは『お品代』だけど、宛名は本名だわ」
何を買ったのかはわからないが、何をしたのかは十分推測できる。わざわざこんなものを残しているのは、いざという時の保険をお互い持っていようということか。
「さっきの三組と一致する領収書は……あら」
イーヤはその宛名に見覚えがあった。
「周辺地図がありましたよ! 名簿に住所の記載はありますか?」
戸棚を探っていたトーラが大きな羊皮紙を引っ張り出す。
一方、高級住宅街へ避難誘導に向かっていたノックスは、仔川馬らしき鳴き声を自身の耳で聞いていた。
馬に似ているが、馬とは微妙に違う。
(聞き込みをするまでもなかったようですね)
しかし、仔が親をここまではっきりと呼び続けているのだ。親がまっすぐこちらへ向かってくるのは時間の問題。
(このままでは多くの人命が失われてしまう……急ぎませんと)
このあたりまではいつも洪水が及ばないことが常であるため、まだ本格的な避難を始めている人は少ない。
見かけた人に、魔獣が暴れながらこちらに向かっていることを伝える。街に魔獣が出たことや、こちらに向かっていることまで知っている人は少なく、皆血相を変えて家に入っていった。
高台に避難するよう警告しながら、急ぎキャバレーへ。
キャバレーでは資料から容疑者の絞り込みが終わったところだった。
ノックスの情報とつきあわせれば、最短ルートで仔川馬のところに向かえそうだ。
「マネージャーさんはわたしたちに無理やり協力させられたことにしてください」
去り際、トーラがマネージャーに言う。
「ありがとよ。だが……流石にこれだけの事態の原因になったんだ。この店はもう無理だろう。再就職の覚悟はできてる」
冒険者達とマネージャーはそこで分かれた。
●夢のお城の床の下
冒険者達が仔川馬の声がする屋敷についたとき、そこの住人は荷物を持って避難するところだった。
鳴き続ける仔川馬に口枷をつけようと四苦八苦する使用人と、その使用人を「可哀想」と止める少女。
その家族の中で最も身分が高そうな中高年の男性は、来訪者の中に見覚えのある顔を見つけた。
イーヤはにっこりと、妖艶にほほ笑む。
「こちらのお屋敷に、もしかして川馬の仔がいるのではないかと思ってお訪ねしたのですが」
ロゼットが状況を見て、この事態の原因が責任を問うのも酷なくらい幼い少女であることを知り、丁寧に切り出す。
「子供を拐われた川馬が洪水を起こしながら向かって来てるんです!」
トーラが事情を端的に伝える。
「川馬なんて知らないもん! この子はユニコーンだよ!」
来訪者達の視線が自身のペットに向いていることに気づき、少女がわめく。
しかし、少女が抱くそれは、エイルから知らされた川馬の特徴そのものだ。
ノックスはその様子を目を細めて見ている。
「この仔馬にもパパやママがいる、そういうことよ」
「その子は拐われて家族と離ればなれになっちゃったの。貴女は拐われてお母さん達と会えなくなったらどう思う?」
ロゼットとトーラが少女に説得を試みる。良心に訴える優しい働きかけは、純粋な少女にはかなり響いたようだ。
イーヤは中高年の男性に、少女の耳に入らないように小声で言う。
「ここで川馬を帰さないと街がめちゃくちゃになるわよ」
イーヤの言はもっともである。しかしこの男も面子のある立場。
イーヤはしなだれかかり、手を握りながら手持ちの宝石を男の掌に忍ばせる。
その宝石類は川馬の料金に足りなかったが、金銭のやり取りがあったことにより、川馬の引き渡しは『男が非を認めてタダで手放した』から『曲がりなりにも取引』に。
「不足分は『君との縁』だ。それくらいの値打ちはあるだろう」
男はイーヤの髪を一房指に絡ませ、ほどくと、孫娘の傍にしゃがみこんだ。
(もしこの事態が世間知らずの誰かのささやかなお願いによって起こったものなら、その誰かには知って欲しいですね――誰しもに愛すべき家族がいるということを)
この災害の原因である二人の姿は、ほほえましいおじいさんと孫。
しかし動機に悪意はなくとも、裏取引に関わり、この惨事を招いたのは事実なのだ。
●水神の牙は新たな恵みをもたらし
ビッグオウムが雨の中を飛ぶ。
オウムから聞こえる仔の声に、川馬が振りむく。
親を通り過ぎていくのを見て仔が一層悲壮な声をあげる。
「大丈夫。恐くないからお母さんの所に帰ろう?」
その仔馬をトーラが宥めると、声は落ち着いたものに。
街の郊外、畑の傍の土手にオウムが降り立つ。
着陸地点には親川馬が四頭揃って出迎えていた。
「これで、治水を司る聖獣としての力で水を引いてもらえるかしら」
去っていく五頭の川馬を見ながら、ロゼットがぽつりと口にする。
冒険者達が住民の避難に尽力した結果、過去同地域で同様の災害が起こったときと比較して人的被害は軽微。
しかし川馬の攻撃による建物への被害は大きかった。
「大丈夫よ~ぉ。この地域はそういう土地だから」
このあたりの住居は高床式。これほど急激な増水は珍しいものの、元々、数か月浸水することもしばしば。洪水とうまく付き合っていくための工夫がなされている。
そして、洪水は肥沃な土を運んでくる。そしてそれは次の季節に豊かな実りをもたらす。畑が低い位置にあるのはそのためだ。
マスターコメント
ショートシナリオ難しい 報酬:標準6 / 4〜8人
2021年03月08日 16時29分53秒 公開
相談掲示板
シーフのトーラです。 大変なことになってますね。うまく解決しましょう! まだ成立はしていないですけど、川馬を討伐するか、子供を探して返すかを決めた方がいいですよね。 わたしは子供を返す方がいいと思います。大変そうですけど、そうしてあげたいなって。
【質問】 マリリンさんに質問です。 わたしは前回の依頼の事を知らないんですけど、マネージャーさんとその事情(前回秘密裏に奪還依頼を出したこと)は知っていて良いんでしょうか?
シューターのノックスです。 よろしくお願いします。 そうですね。 最初の方針は決めておかないといけませんね。 私も子供を返したいと思います。 その過程でお嬢様の見聞を広げられれば、とも思っています。
トーラちゃん、ノックスちゃん。 難しいお仕事だけど、よろしくね〜ぇ。 【回答】 知っててOKよ〜ぉ。 さすがにこれだけ大事になっちゃったら、前回のことを秘密にしておくことは難しいわね。 現地でアタシかマネージャーちゃんから聞いたって形で落とし込んでくれたらいいわ。
ヒーラーの神官戦士ロゼットよ。よろしくね。 >成獣の群れに川馬の仔を返す方針 この場合、思いつく役割は2つかな。 ・川馬の仔を探しにいく人(必須) 川馬の仔を販売した店は判明しているから、まず店にいき、 スタッフオンリーの2階で、販売先のお嬢様の住所を探す。 マネージャーが2階に避難しているかもしれないから、 協力を得られれば住所を調べるのが早くなるかな? お嬢様の屋敷に着いたら、川馬の仔を返してもらう。 お嬢様が屋敷に居るなら、ユニコーンではなく川馬の仔で あること、親が子供を取り返しにきたことの説明かな。 「聖獣が同族を連れ去った祟りを起こしている」というのも あながち否定できない状況だし、交渉は可能かなと。 ・川馬×4匹の対応と住民非難の補助(必須ではない) 放置していると街の被害が深刻になるなら、 防御専念で川馬に対応する人も居て良い思うわ。 他にマリリンさん同様に避難の補助、直接に人を運んだり、 川馬の攻撃が住民に向かないように引きつけたり、ね。 仔を探す側が失敗しない限りは、攻撃しないのが注意よ。 >他の注意事項 ・20センチほど冠水 足首が浸かるくらいの水ね。 水の抵抗があると思うから、移動や回避に負担があるかも。
ウォーリアのコルネリウスです。よろしくお願いします。 >方針 仔を返す方針で私も異論ありません。 必要な役割は既にロゼットさんに出して頂いている流れになるかなと。 お嬢様の屋敷の場所を出来るだけ早く特定する事と、お嬢様に納得して頂けるように説得するのが重要になりそうですね。 住民避難はマリリンさんがしてくださっていますが、防御で川馬を抑える方が必要でしたら、私が請け負いたいと思います。
ヒーラーのイーヤよ、よろしく。 方針に異論は無いわ。
マリリンさん回答ありがとうございます! そして成立ですね。あらためて皆さんよろしくお願いします! 仔川馬を返す方向ですね。 前回は具体的な行動(プレイング)が足りなくて上手くいかなかった部分があったみたいですし、今回も不透明な部分が多いので、できるだけ詳細に行動を決めた方がいいと思います。 とりあえずわたしは仔川馬を探しに行きますね。 マリリンさんに販売されたお店の事を聞いてそこに向かって、前回の依頼の時期から今までの間に取引された高額の商品の記録を調べて取引先を探すか、それでも見つからなければ賊を装って裏取引の関係者を脅して聞き出すことが出来ないかと考えています。 ただ、記録が暗号で書かれている可能性もあるのと、荒事を起こす場合相手が実力者な可能性もあるので何か他の方法か、それらの問題をクリアーする方法が何かあるといいんですけど思い付かないんですよね…(むぅ) マネージャーさんに何か手伝って貰えたらとも思うんですけど、今の仕事を失う危険を侵してやって貰えるかという問題もあって、どういう事を頼むかも絞りにくいですね…。
【質問】 お久しぶりねマリリさん。 早速だけど質問。 私たちのスタート位置は自由でいいのかしら? (川馬の近くにいた、前依頼で舞台になった店で働いていた等) この街で裕福層の住む地域はあるのかしら? あるとして、店から距離があったりする? (具体的数値は無くて大丈夫です) 距離のある場合、ビッグオウムでその辺りに乗りつける交渉って可能かしら?
ロゼットちゃん、コルネリウスちゃん、イーヤちゃんも駆けつけてくれてありがとうね。 【回答】 >スタート位置 自由でOKよ〜ぉ。 >富裕層の住む地域 >ビックオウムで乗り付け 富裕層の住むところは同じ街の中にあるわ。 マネージャーちゃんのいるお店のある歓楽街は、お金持ちのお坊ちゃんお嬢ちゃんの教育によくないから、窓からいろんなものが丸見えにならないくらいの距離はあるわね。 ビックオウムで行かないとその時点で詰みって程の距離ではないわ。 ビックオウムの安全にそれなりの配慮があれば交渉可能よ。 悪天候のせいで長時間の運用はオウムちゃんの体力を殺ぐから、使い方は絞ったほうが通りやすいわね。
依頼は成立ね。方針も決定で良いかな? 役割はどちらでも可能よ。もう少し相談を見てから決めたいわ。 仔馬探しなら「資料検索」の技能で、店での帳簿探しを手伝える。 川馬の対応なら、ヒーラーとして耐久戦を支援できるかな。 ・川馬の仔を探しにいく人(必須) トーラ ・川馬×4匹の対応と住民非難の補助(必須ではない) コルネリウス >トーラ オープニングの展開(洪水警報)だと、店は避難後で誰も 居ないか、居てもマネージャーだけって可能性の方が高くない? マネージャーがまだ残っていたら、誰も居ないからバレないし、 資料探しや、万一の暗号解読も協力は頼めるんじゃないかな? 残ってる店員が居るなら、ここも水が来る、早く避難しなさいで 追い出せないかな?実際、洪水も警報も本当なんだし。
そうですね。5人が仔を返すことを表明しているので方針はこれで決定だと思います。 ●役割 役割を分担することに異論ありません。 ただ川馬への対応ですが、防御に徹していても1ターンが5秒程度であることを考えると川馬の仔を連れて来るまで持ちこたえるのは難しいと思います。 命中精度が低いとはいえ、防御力を無視して毎ターン100ダメージを与えてくる強度10のスリップは危険です。 ですから川馬とは可能な限り接触せず、住民の避難の補助にあたるのが良いと思います。
確かに洪水の被害が二階まで来そうな事が書いてありますし、避難しているか避難を促すようマネージャーさんに頼むのも良さそうですね。 念のため、取引の帳簿を持ち出そうとするならハイディングでスリ取るか、マネージャーさんに持ち出して貰うよう頼んでみますね。 リゼットさんありがとうございます! ちょっとビッグオウムのことが出てきたので考えたんですけど、仔川馬を確保出来たらビッグオウムで待ちから離れたところまで誘導するのはどうでしょうか? 言葉の通じない相手ですし、ただ連れていって渡しても誘拐班の仲間と思われて襲ってくるかもしれませんし、それで街に被害が出ても良くないと思って。 もちろん、魔法攻撃の届かない距離を取るとかビッグオウムに被害が出ないようにしないとですけど。
>川馬 そうですね…ノックスさんの仰るように、ずっと防御で対応するのは流石に厳しそうです。 街への被害も成るべく最小には押さえたい所ですが、耐え切れなければ意味がありませんから、まずは住民の避難を最優先に動きましょうか。 避難を無事終えた後にまだ対応が必要そうであれば、その間引き付けを行うなどの方が良さそうです。 >ビッグオウム 使いどころに悩みますね…歓楽街から富裕層の居住地までは足でいけそうならば、トーラさんの仰るように離れた場所まで誘導する方が良いでしょうか。
誤字訂正。ひとまず必須の仔馬探しの方に入っておくわ。 こっちが成功しないと、方針自体が成り立たないしね。 避難補助もしたいのだけど、マリリンさんも居るから。 ・川馬の仔を探しにいく人(必須) トーラ ロゼット ・川馬×4匹の対応と住民避難の補助(必須ではない) コルネリウス >イーヤ イーヤは前回参加者だし、前回の経験や配置を利用できるなら 川馬の仔を探しに行く側かな?店内も私たちより詳しそうだし。 >トーラ 他にありそうな障害といえばカギ付きの戸棚とか、かな。 シーフズツールとか道具に入れておくだけでも保険になるかも。 ビッグオウムに関しては、私は許可されている利用方法以外は、 あまり考えないようにしてるわ。あくまで移動時間の短縮だけ。 攻撃の届かない距離って20ヘクス? 100mも離れて川馬に気づいてもらえる? 仔馬を連れて逃げたりしたら、かえって怒らせない? とか、考えだすとキリがなくなっちゃう方だわ(汗) だから個人的には、まず返そう、話はそれからだって感じかな。
何か誤字が凄いですね(汗) >ビッグオウム 通常の魔法攻撃の射程は12なので60m を越えればと思ってるんですけど、実際は見てから距離を測ろうと思ってます。 60mも結構遠いですよね。 ただ、口枷を外された仔川馬が鳴き声を上げてる描写が気になるんですよ。 もし四頭の川馬がその声を頼りに街まで来たのなら、もっと遠くても追って来るかもです。 飛行物で子供を運ぶのが某風の谷のお話に被って不穏な感じもするんですけどね…( シーフズツールは持っていく予定です。 あと、動物共感で仔川馬を落ち着かせれないかと思ってるので、誰も持っていないようでしたら修得していこうかと思います。
そうね、ロゼットさんの言うとおり私も川馬の仔を探しにいく側に希望するわ。 といっても前回は私、VIPルームまでしか行ってないからちょっと怪しいけど。 最初から店にいることにして、避難の手伝いをする振りして2階に誰か居残ってるか見てみようかしら。 >シーフズツール 私も持っていくわ。 ツール単品での使用だとまた手こずりそうだし、罠解除スキルと併用してみるわ。 >ビッグオウム そうね、時短しても+αってだけし、無理して使用するより安全第一がいいわね。
汎用技能は裏取引の帳簿探しに、隠し場所がある場合の「看破」、 帳簿から販売先を探すのに「資料検索」の技能を備えておくわ。 お嬢様の方は展開次第だけど、ひとまず穏便に仔馬を返して もらうよう持ちかけてみる。ギャングの御屋敷となると、 店よりこっちの方が荒事あるかも?とか思ってしまうけど、 事前情報がないから思うようにやってみるしかないかな。 >ビッグオウムでの川馬誘導 とりあえず、交渉するビッグオウムのゴブリン操縦手に 断られたら諦めましょう。私からはそれぐらいかな。 オウム損失=失敗の注意があると、ちょっと賛成は難しいわ。 ・川馬の仔を探しにいく人(必須) トーラ ロゼット イーヤ ・川馬×4匹の対応と住民避難の補助(必須ではない) コルネリウス マリリン(NPC)
結構ギリギリの参加になっちまった、すまねぇな。ヒーラーのエイルだ、よろしく頼むわ。 方針については確認させて貰った。特に異論無しだ。 既に川馬の子探しに3人手をあげてくれてんなら、俺は川馬×4対応に周るか。 解説から判断するに、回避力と魔法防御を揃えておけば相性は悪くはねぇな? どこまで持つかはわからねぇが、なるべく引き付けて時間を稼いでみるわ。 さすがに誰もあたらねぇよりはマシだろうからな。 >帳簿 これは探してくれて良いとは思ってるが、優先順は下げた方がいいかもしれねぇ。 前回、帳簿を証拠候補として挙げたが、本当のことをそのまま書いている筈がない、って却下になった経緯がある。 店は「会員制」の「身元の保証のある少人数の人間への接待や取引を行う場所」ってことらしいから、会員名簿とかの方があたりがつくかもしれねぇ。 イーヤが居るなら直にあってるから、客は「ボスっぽい雰囲気のゴブリン種の中高年男性。」ってのもわかって良いはずだ。 まぁ、参考程度に。 ・川馬の仔を探しにいく人(必須) トーラ ロゼット イーヤ ・川馬×4匹の対応と住民避難の補助(必須ではない) コルネリウス エイル マリリン(NPC)
>帳簿 そうなのですね、ありがとうございます。後ろ暗い取引もしている事を踏まえれば、帳簿はアテにならないというのは理解できます。 >ビッグオウム 「現時点では川馬の成獣のいる場所に連れて行く時だけ許可されている」というのを見落としていました。 「連れて行く」の基準が少し曖昧なのですが、直接成獣の居る場所に連れて行く際に使用という認識で良いのでしょうかね。 >動物共感 こちらについては、「怖がっている」など感情の共有はできますが具体的なビジョンの共有や対話は出来ないので、仔馬が怯えているなどを読み取って、具体的に落ち着かせるように対処をする形になるかと思いますね。
帳簿からは難しいですか。 考え方を変えて、最近貴重な聖獣などを欲しがっている人がいなかったか探してみるのもいいかもしれません。 >動物共感 はい。敵意がないことを伝えて落ち着いて貰えるよう使ってみるつもりです。 >ビッグオウム 皆さん乗り気でないようですし、やめておきますね。 返したあとのことが心配なので、なるべく街から離れたところに仔川馬を抱えて誘導しようと思います。
>川馬の子の捜索 考え方を変えるってことでなら、取引した時間帯はわかってるし移動は馬車だろうから、その時間帯の店付近の怪しい馬車の目撃証言なんてのもありかもな。 資料から当たるなら先の会員名簿の話と、来客リストなんてのがあればほぼほぼ確定できるんだが。VIP席の利用だったし予約ぐらいしてるだろうから予約帳ってのもありかもしれねぇ。 後ろ暗いことやってる店だから記録は残してないとかになるとどうしようもねぇが……そこまで考えたら何もできねぇだろうしなぁ。 これもまあ参考程度に、だ。
エイルはありがとう。 なら私は店の、前回の奪還依頼、当日のVIPルーム予約や 利用の履歴と、会員名簿からVIP客(ボス)の身元を探すわ。 裏取引に関係ない、表の店も客として利用していたのだから、 そっちは資料あるんじゃないかと思うわ。 表側の店の情報なら、マネージャーも関われるでしょうしね。 その調べ物と、お嬢様の屋敷での仔馬を返すように伝える部分を 行動であてておくわ。試し書きしたけど、それで手一杯かも。 仔馬や川馬へのフォローは、申し訳ないけどお任せするわ。
私は住民の避難を助けますね。 川馬との接触は住民が襲われそうな時だけするつもりです。 仔馬の捜索ですが、避難を助けながらエイルさんの言うところの目撃証言がないか聞いて回ります。 何か情報があれば走ってお店に伝えに行きますね。
こっちこそ川馬の相手するだけで手一杯で他に何もできそうにねぇ。 逃げ遅れの面倒も見れそうにねぇし、避難誘導やら一番重要な仔馬探しも皆に丸投げだ。 頼りにさせて貰うぜ、よろしく頼むわ。
入れたいこととやることが多すぎて字数が足りません…。 わたしも大部分が皆さんにお任せになるので、よろしくお願いします。