増え過ぎたオークを駆逐せよ!
ゆうきつかさ
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シナリオID:522
オープニング
●リーンエス王国
「最近、この辺りでオークの被害が増えているらしい。一番の原因は、食糧不足。奴等だって、生きていくためには、食い物は必要だ。だが、この寒い中、食い物を探すのは困難だ。だから村を襲う。楽をして、食い物を得るために……。幸い、俺の村は、まだ襲われていないものの、近隣の村々が襲われ、少なからず被害が出ている以上、このまま何もしなければ、いつ襲われてもおかしくないというのが現実だ」
ドワーフの村人リカルドが顎鬚をいじりながら、困った様子で溜息を漏らした。
「だから、俺の村が襲われる前に、オーク達の根城を叩く。それが正しいのかどうか、ここで考えるのはナシだ。生きるか、死ぬか、選択を迫られているんだからな。お互い、生きるために必死なんだから、戦うしかないんだ。自分達の村を守るために……!」
リカルドが興奮した様子で、声を荒げた。
「他の村から逃げてきた奴等の話では、オーク達の根城があるのは、洞穴の中。そこで身を寄せ合うようにして生活をしているようだ。しかし、数が増え過ぎてしまった事で、食糧が不足してしまい、近隣の村を襲い始めたのだろう。もちろん、この場所を叩いたからと言って、オーク達が襲ってこないという保証はない。それでも、最悪の事態を避けるためには、やるしかない。お前達には、汚れ役を頼む事になってしまうが、よろしく頼む」
そう言ってリカルドが冒険者達に対して、オーク退治を依頼するのであった。
「最近、この辺りでオークの被害が増えているらしい。一番の原因は、食糧不足。奴等だって、生きていくためには、食い物は必要だ。だが、この寒い中、食い物を探すのは困難だ。だから村を襲う。楽をして、食い物を得るために……。幸い、俺の村は、まだ襲われていないものの、近隣の村々が襲われ、少なからず被害が出ている以上、このまま何もしなければ、いつ襲われてもおかしくないというのが現実だ」
ドワーフの村人リカルドが顎鬚をいじりながら、困った様子で溜息を漏らした。
「だから、俺の村が襲われる前に、オーク達の根城を叩く。それが正しいのかどうか、ここで考えるのはナシだ。生きるか、死ぬか、選択を迫られているんだからな。お互い、生きるために必死なんだから、戦うしかないんだ。自分達の村を守るために……!」
リカルドが興奮した様子で、声を荒げた。
「他の村から逃げてきた奴等の話では、オーク達の根城があるのは、洞穴の中。そこで身を寄せ合うようにして生活をしているようだ。しかし、数が増え過ぎてしまった事で、食糧が不足してしまい、近隣の村を襲い始めたのだろう。もちろん、この場所を叩いたからと言って、オーク達が襲ってこないという保証はない。それでも、最悪の事態を避けるためには、やるしかない。お前達には、汚れ役を頼む事になってしまうが、よろしく頼む」
そう言ってリカルドが冒険者達に対して、オーク退治を依頼するのであった。
解説
洞穴の入り口にはオーク達が見張っており、中はそれほど広くありません。
戦闘が行われると、洞窟の中から姿を現してきますが、状況によっては逃げ出す事もあるようです。
オープニングに書かれていない事は、自由に解釈してかまいません。
▼基本的な情報
リカルド(ドワーフ:男性)
50代。
顎鬚をいじるのが癖。
▼敵の情報
オーク×12
洞穴に棲みついている。
常に飢えている。
棍棒を武器にしている。
メスのオークも、そこそこ強い。
マスターより
どうも、ゆうきつかさです。
この依頼は初心者歓迎です。
そのため、難しい事を考える必要はありません。
リプレイ
●リーンエス王国
「またオークか。……最近、本当に増えすぎてるな。ここまで発生が多いと、本当に何かありそうで嫌だな」
ケン・Z・ブラッドリーは複雑な気持ちになりながら、仲間達と共にオーク達が根城にしている洞穴に向かっていた。
その洞穴があるのは、森の中。
いまのところ、依頼主であるリカルドの村が襲われたという報告はないものの、オーク達が空腹状態のまま、冬を越す事が出来ないため、遅かれ早かれ狙われそうな感じであった。
「腹を空かせたオークの討伐でございますか。まだ依頼主の村を襲っていなくとも、近隣に被害が出ているなら、仕方がないでございましょうね。襲われてからでは遅いでございますから……」
ハリーヌ・ヨツユビが最悪の事態を想定した上で、仲間達に答えを返した。
どちらにしても、報酬をキッチリ貰っているのだから、ここで手を抜く訳にはいかない。
例え、オーク達に事情があったとしても、リカルド達と共存する事が出来ない以上、倒すしかないのだから……。
「……ったく、厄介なのが増えたもんだ。簡単に喰いもんが手に入るなら、誰だってその方が良いのかも知れないが、他人から奪うのは駄目だろ」
カルフ・オルヴォが呆れた様子で、深い溜息を漏らした。
つい最近も、オーク達によって占拠された村に行ったばかりのため、多少なりとも関係がありそうな感じであった。
「……生きるか死ぬか。話し合いが通じない相手である以上、生存を賭けて戦う事になるのは避けられん。やられる前にやるのも選択肢の一つ。別段、汚れ役だとも思わないしな。まぁ、汚れ役は慣れていると言った方が、この場合正しいのかも知れないが……」
ルオが警戒した様子で物陰に隠れつつ、少しずつ森の中を進んでいった。
その途端、何処からかブヒブヒと、オーク達の鳴き声が聞こえてきた。
「とにかく、今はオーク達を倒す事だけ考えよう。ここまで来て、何もしない訳にもいかないしな」
セリオス・オーガストがオーク達の洞穴を見つけ、岩陰に身を隠すようにして様子を窺った。
洞穴の入り口には見張りのオーク達が立っており、眠そうにしながらアクビをしていた。
「オーク共め。性懲りもなく……」
アルベルト=V=シュタールシュヴェーアトが苛立ちを隠せない様子で、ダマスカス鋼の大太刀を握り締めた。
「それじゃぁ、さっさと狩っちまうか」
すぐさま、ケンが仲間達に声を掛けながら、チャージングで突っ込み、見張りをしていたオーク達に強襲を仕掛け、薙ぎ払うようにして、ダマスカス鋼の大太刀で首を刎ねた。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
それは一瞬の出来事であったが、見張りのオークが断末魔と共に警告を発するだけの時間があった。
「……クッ!」
即座に、セリオスが見えない死神で不意打ちを仕掛け、もう一体のオークが大声を上げる前に喉を射抜いた。
それに合わせて、ルオがダブルエッジを繰り出し、見張りのオークを斬り捨て、大量の返り血を浴びた。
それと同時に、血に混じって濃厚なケモノ臭が漂ってきたため、ルオが身の危険を感じて飛び退いた。
「ブヒブヒブヒ!」
その間に、オーク達が独特な鳴き声を響かせ、ワラワラと洞穴から飛び出した。
「ここから先には行かせないのでございます!」
ハリーヌがオーク達を牽制するようにして、炸光矢でエーテルを籠めた光の矢弾を放って炸裂させ、無数の光破片を撒き散らした。
「ブヒィィィィィィィ!」
だが、オーク達は全く怯んでおらず、傷つく事も恐れず、棍棒を振り上げて襲い掛かってきた。
この様子では、まったく状況が分かっていないのだろう。
とにかくヤバイ事が起こっているようだから、外に出て様子を見て見ようという感じで、ノープランだった。
それでも『このまま何もしなければ死ぬ!』と思っているのか、後先考えずに突っ込んできた。
「行かせないって言っているだろうが!」
アルベルトが吠えるようにして突っ込み、紫電一閃と戦士の一断を駆使して、先頭にいたオークを斬りつけた。
(……罠を仕掛けるだけの時間はないか)
そんな中、ケンが罠を仕掛けるために持っていたロープを持ったまま、悔しそうな表情を浮かべた。
一方、セリオスは超聴覚で洞穴の中にいるオーク達の居場所を、ある程度絞り込んだ。
どうやら、オークの大半が洞穴から飛び出してきたものの、何体か奥に残っているようだ。
「それじゃ、出てきた奴等は任せとけ!」
カルフが衝撃波で鉄の大剣を振るい、オーク達の膝下を狙って、不可視の衝撃の波を走らせた。
その衝撃を喰らっても、オーク達は怯まなかった。
それに合わせて、セリオスが炸光矢2でエーテルを籠めた光の矢を放って炸裂させ、無数の光破片を鋭く撒き散らした。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
次の瞬間、樽のような体をしたオークが、でっぷりとした腹を揺らし、勢いよく棍棒を振り上げた。
それを迎え撃つようにして、セリオスがラピッドショットを仕掛け、棍棒を振り上げたオークを、目にも止まらぬ速さの二連射で黙らせた。
「随分と分厚い肉で覆われているようだが、この一撃は耐えられないだろ!」
続いて、アルベルトがダマスカス鋼の大太刀で鋭撃を仕掛け、鎧の如く分厚いオークの脂肪を貫いた。
それに合わせて、セリオスが貫通衝撃射2で自らの矢にエーテルを籠め、オークの身体を射抜いて破裂させ、指向性を持った衝撃波を解き放った。
「守る立場ってのは辛いよな。……同情はしてやるぜ」
カルフが複雑な気持ちになりつつ、戦士の一断から鋭旋牙を繰り出し、オークの息の根を止めた。
「食糧不足は気の毒でございますが、人様のものに手をつけて無事でいられるわけがないでございましょう!」
ハリーヌも仲間達と連携を取るようにして、精密射撃でオークの足を狙い撃った。
その拍子にオークが前のめりに倒れ込み、激しく顔を打ちつけ、悲鳴を上げた。
その間に、ケンが天眼と暗視を駆使して、洞穴の奥に進んでいった。
洞穴の奥にはメスのオーク達がいたものの、まったく怯えておらず、逆にヤル気満々であった。
(ガイエルの村を襲ったオーク達も、この群れの一部かもしれんな)
ルオがランタンを照らしながら、メスのオークをジロリと睨みつけた。
どうやら、メスのオークは、子持ち。
自らの子供を守るため、命懸けと言った感じであった。
「悪いがここで根切にさせてもらうぜ」
それでも躊躇う事なく、ケンがチャージングを仕掛け、低い軌道でダマスカス鋼の大太刀を振るおうとした。
「ブヒィィィィィィィィィィィ!」
その事に気づいたメスのオークが、横綱顔負けのタックルを繰り出し、勢いよくケンを弾き飛ばした。
「……クッ!」
それと同時に、ケンの身体が洞穴の壁に叩きつけられ、大量の血を吐き捨てた。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
その間に、メスのオークが小さな子供を抱え、脱兎の如く逃げ出した。
「……逃がすか!」
すぐさま、アルベルトがチャージングで加速し、オークの行く手を阻み、ダマスカス鋼の大太刀で斬りつけた。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
それでも、メスのオークは臆しておらず、全身血まみれになりながら、拳をブンブンと振り回した。
「依頼なんでな。一匹残らず討伐させてもらう」
それに合わせて、ルオが疾風足で一気に間合いを詰めながら、縛糸刃でダマスカス鋼の剣に赤光のエーテルを纏わせ、傍にいたオークを斬りつけた。
次の瞬間、赤光のエーテルが光糸に変化し、オークの身体に纏わりついて動きを阻害した。
「母は強しって訳か。だが、ここで根切にするって言った以上、容赦はしない」
ケンが口元の血を拭った後、闘気槌2で巨大な光塊をダマスカス鋼の大太刀に纏わせて強く振り下ろした。
「ピギャアアアアアアアアアアアアアア!」
その一撃を喰らったメスのオークが断末魔を響かせ、ドスンと音を立てて突っ伏した。
「プキュ~」
その途端、子供のオークが鳴き声を響かせ、フラフラと洞穴から出ていった。
「一撃で済ますから悪く思うなよ」
すぐさま、カルフが衝撃刃を繰り出し、洞穴から飛び出してきたオークの子供を一撃で仕留めた。
「ブ、ブヒィィィィィィィィィィ!」
それを目の当たりにしたオーク達が、『コ、コイツら、やべえ!』とばかりの勢いで、脱兎の如く逃げ出した。
「取り逃しては二度手間になるでございます! 徹底的に殲滅するでございますよ!」
ハリーヌがペットのゴリラと連携を取りつつ、オーク達の逃げ道を塞ぐようにして、ノービスボウを素早く構え、容赦なく矢を放っていった。
「ま……これも生存競争だ。そっちのお仲間が人に被害を出してるんだし、両成敗ってことでわりぃが……納得してくれや」
そこに追い打ちをかけるようにして、ケンが殺界でダマスカス鋼の大太刀にエーテル光を纏わせ、同時に不可視のエーテルを範囲内へ張り巡らせた。
しかし、オーク達の数が多過ぎるため、何匹かは包囲網を突破し、森の中に消えていった。
「これで全部か? まあ、何匹か逃げられちまったが……仕方がねぇ!」
カルフがオークの首を掻き切り、疲れた様子で溜息を漏らした。
さすがに、この人数で倍以上のオークを全滅させるのは、困難。
それでも、洞穴の中にいるオークを全滅させる事が出来たため、まずまずの成果と言えるだろう。
「まあ、これでしばらくの間は村を襲う事もないだろう」
アルベルトがホッとした様子で、ダマスカス鋼の大太刀についた血を拭った。
「……とは言え、お互い、生存を賭けた死闘だった。オークの死体をこのまま野ざらしにするのも、気が引けるが……」
ルオが複雑な気持ちになりつつ、オークだったモノを見た。
オーク達も生きるため、仕方がなかったのかも知れない。
そう言った意味で、このまま放っておくのも気が引けたため、とりあえず埋葬する事にした。
「それにしても、食糧不足でございますか……。もしかすると、野山の獣が減っているののかもしれませんね。依頼主の村が食糧不足で困らないと良いのですが……」
そう言いつつ、ハリーヌが心配した様子で、リカルドの村がある方向を見つめるのであった。
「またオークか。……最近、本当に増えすぎてるな。ここまで発生が多いと、本当に何かありそうで嫌だな」
ケン・Z・ブラッドリーは複雑な気持ちになりながら、仲間達と共にオーク達が根城にしている洞穴に向かっていた。
その洞穴があるのは、森の中。
いまのところ、依頼主であるリカルドの村が襲われたという報告はないものの、オーク達が空腹状態のまま、冬を越す事が出来ないため、遅かれ早かれ狙われそうな感じであった。
「腹を空かせたオークの討伐でございますか。まだ依頼主の村を襲っていなくとも、近隣に被害が出ているなら、仕方がないでございましょうね。襲われてからでは遅いでございますから……」
ハリーヌ・ヨツユビが最悪の事態を想定した上で、仲間達に答えを返した。
どちらにしても、報酬をキッチリ貰っているのだから、ここで手を抜く訳にはいかない。
例え、オーク達に事情があったとしても、リカルド達と共存する事が出来ない以上、倒すしかないのだから……。
「……ったく、厄介なのが増えたもんだ。簡単に喰いもんが手に入るなら、誰だってその方が良いのかも知れないが、他人から奪うのは駄目だろ」
カルフ・オルヴォが呆れた様子で、深い溜息を漏らした。
つい最近も、オーク達によって占拠された村に行ったばかりのため、多少なりとも関係がありそうな感じであった。
「……生きるか死ぬか。話し合いが通じない相手である以上、生存を賭けて戦う事になるのは避けられん。やられる前にやるのも選択肢の一つ。別段、汚れ役だとも思わないしな。まぁ、汚れ役は慣れていると言った方が、この場合正しいのかも知れないが……」
ルオが警戒した様子で物陰に隠れつつ、少しずつ森の中を進んでいった。
その途端、何処からかブヒブヒと、オーク達の鳴き声が聞こえてきた。
「とにかく、今はオーク達を倒す事だけ考えよう。ここまで来て、何もしない訳にもいかないしな」
セリオス・オーガストがオーク達の洞穴を見つけ、岩陰に身を隠すようにして様子を窺った。
洞穴の入り口には見張りのオーク達が立っており、眠そうにしながらアクビをしていた。
「オーク共め。性懲りもなく……」
アルベルト=V=シュタールシュヴェーアトが苛立ちを隠せない様子で、ダマスカス鋼の大太刀を握り締めた。
「それじゃぁ、さっさと狩っちまうか」
すぐさま、ケンが仲間達に声を掛けながら、チャージングで突っ込み、見張りをしていたオーク達に強襲を仕掛け、薙ぎ払うようにして、ダマスカス鋼の大太刀で首を刎ねた。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
それは一瞬の出来事であったが、見張りのオークが断末魔と共に警告を発するだけの時間があった。
「……クッ!」
即座に、セリオスが見えない死神で不意打ちを仕掛け、もう一体のオークが大声を上げる前に喉を射抜いた。
それに合わせて、ルオがダブルエッジを繰り出し、見張りのオークを斬り捨て、大量の返り血を浴びた。
それと同時に、血に混じって濃厚なケモノ臭が漂ってきたため、ルオが身の危険を感じて飛び退いた。
「ブヒブヒブヒ!」
その間に、オーク達が独特な鳴き声を響かせ、ワラワラと洞穴から飛び出した。
「ここから先には行かせないのでございます!」
ハリーヌがオーク達を牽制するようにして、炸光矢でエーテルを籠めた光の矢弾を放って炸裂させ、無数の光破片を撒き散らした。
「ブヒィィィィィィィ!」
だが、オーク達は全く怯んでおらず、傷つく事も恐れず、棍棒を振り上げて襲い掛かってきた。
この様子では、まったく状況が分かっていないのだろう。
とにかくヤバイ事が起こっているようだから、外に出て様子を見て見ようという感じで、ノープランだった。
それでも『このまま何もしなければ死ぬ!』と思っているのか、後先考えずに突っ込んできた。
「行かせないって言っているだろうが!」
アルベルトが吠えるようにして突っ込み、紫電一閃と戦士の一断を駆使して、先頭にいたオークを斬りつけた。
(……罠を仕掛けるだけの時間はないか)
そんな中、ケンが罠を仕掛けるために持っていたロープを持ったまま、悔しそうな表情を浮かべた。
一方、セリオスは超聴覚で洞穴の中にいるオーク達の居場所を、ある程度絞り込んだ。
どうやら、オークの大半が洞穴から飛び出してきたものの、何体か奥に残っているようだ。
「それじゃ、出てきた奴等は任せとけ!」
カルフが衝撃波で鉄の大剣を振るい、オーク達の膝下を狙って、不可視の衝撃の波を走らせた。
その衝撃を喰らっても、オーク達は怯まなかった。
それに合わせて、セリオスが炸光矢2でエーテルを籠めた光の矢を放って炸裂させ、無数の光破片を鋭く撒き散らした。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
次の瞬間、樽のような体をしたオークが、でっぷりとした腹を揺らし、勢いよく棍棒を振り上げた。
それを迎え撃つようにして、セリオスがラピッドショットを仕掛け、棍棒を振り上げたオークを、目にも止まらぬ速さの二連射で黙らせた。
「随分と分厚い肉で覆われているようだが、この一撃は耐えられないだろ!」
続いて、アルベルトがダマスカス鋼の大太刀で鋭撃を仕掛け、鎧の如く分厚いオークの脂肪を貫いた。
それに合わせて、セリオスが貫通衝撃射2で自らの矢にエーテルを籠め、オークの身体を射抜いて破裂させ、指向性を持った衝撃波を解き放った。
「守る立場ってのは辛いよな。……同情はしてやるぜ」
カルフが複雑な気持ちになりつつ、戦士の一断から鋭旋牙を繰り出し、オークの息の根を止めた。
「食糧不足は気の毒でございますが、人様のものに手をつけて無事でいられるわけがないでございましょう!」
ハリーヌも仲間達と連携を取るようにして、精密射撃でオークの足を狙い撃った。
その拍子にオークが前のめりに倒れ込み、激しく顔を打ちつけ、悲鳴を上げた。
その間に、ケンが天眼と暗視を駆使して、洞穴の奥に進んでいった。
洞穴の奥にはメスのオーク達がいたものの、まったく怯えておらず、逆にヤル気満々であった。
(ガイエルの村を襲ったオーク達も、この群れの一部かもしれんな)
ルオがランタンを照らしながら、メスのオークをジロリと睨みつけた。
どうやら、メスのオークは、子持ち。
自らの子供を守るため、命懸けと言った感じであった。
「悪いがここで根切にさせてもらうぜ」
それでも躊躇う事なく、ケンがチャージングを仕掛け、低い軌道でダマスカス鋼の大太刀を振るおうとした。
「ブヒィィィィィィィィィィィ!」
その事に気づいたメスのオークが、横綱顔負けのタックルを繰り出し、勢いよくケンを弾き飛ばした。
「……クッ!」
それと同時に、ケンの身体が洞穴の壁に叩きつけられ、大量の血を吐き捨てた。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
その間に、メスのオークが小さな子供を抱え、脱兎の如く逃げ出した。
「……逃がすか!」
すぐさま、アルベルトがチャージングで加速し、オークの行く手を阻み、ダマスカス鋼の大太刀で斬りつけた。
「ブヒィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
それでも、メスのオークは臆しておらず、全身血まみれになりながら、拳をブンブンと振り回した。
「依頼なんでな。一匹残らず討伐させてもらう」
それに合わせて、ルオが疾風足で一気に間合いを詰めながら、縛糸刃でダマスカス鋼の剣に赤光のエーテルを纏わせ、傍にいたオークを斬りつけた。
次の瞬間、赤光のエーテルが光糸に変化し、オークの身体に纏わりついて動きを阻害した。
「母は強しって訳か。だが、ここで根切にするって言った以上、容赦はしない」
ケンが口元の血を拭った後、闘気槌2で巨大な光塊をダマスカス鋼の大太刀に纏わせて強く振り下ろした。
「ピギャアアアアアアアアアアアアアア!」
その一撃を喰らったメスのオークが断末魔を響かせ、ドスンと音を立てて突っ伏した。
「プキュ~」
その途端、子供のオークが鳴き声を響かせ、フラフラと洞穴から出ていった。
「一撃で済ますから悪く思うなよ」
すぐさま、カルフが衝撃刃を繰り出し、洞穴から飛び出してきたオークの子供を一撃で仕留めた。
「ブ、ブヒィィィィィィィィィィ!」
それを目の当たりにしたオーク達が、『コ、コイツら、やべえ!』とばかりの勢いで、脱兎の如く逃げ出した。
「取り逃しては二度手間になるでございます! 徹底的に殲滅するでございますよ!」
ハリーヌがペットのゴリラと連携を取りつつ、オーク達の逃げ道を塞ぐようにして、ノービスボウを素早く構え、容赦なく矢を放っていった。
「ま……これも生存競争だ。そっちのお仲間が人に被害を出してるんだし、両成敗ってことでわりぃが……納得してくれや」
そこに追い打ちをかけるようにして、ケンが殺界でダマスカス鋼の大太刀にエーテル光を纏わせ、同時に不可視のエーテルを範囲内へ張り巡らせた。
しかし、オーク達の数が多過ぎるため、何匹かは包囲網を突破し、森の中に消えていった。
「これで全部か? まあ、何匹か逃げられちまったが……仕方がねぇ!」
カルフがオークの首を掻き切り、疲れた様子で溜息を漏らした。
さすがに、この人数で倍以上のオークを全滅させるのは、困難。
それでも、洞穴の中にいるオークを全滅させる事が出来たため、まずまずの成果と言えるだろう。
「まあ、これでしばらくの間は村を襲う事もないだろう」
アルベルトがホッとした様子で、ダマスカス鋼の大太刀についた血を拭った。
「……とは言え、お互い、生存を賭けた死闘だった。オークの死体をこのまま野ざらしにするのも、気が引けるが……」
ルオが複雑な気持ちになりつつ、オークだったモノを見た。
オーク達も生きるため、仕方がなかったのかも知れない。
そう言った意味で、このまま放っておくのも気が引けたため、とりあえず埋葬する事にした。
「それにしても、食糧不足でございますか……。もしかすると、野山の獣が減っているののかもしれませんね。依頼主の村が食糧不足で困らないと良いのですが……」
そう言いつつ、ハリーヌが心配した様子で、リカルドの村がある方向を見つめるのであった。
マスターコメント
基本的には、プレイングが分かりやすく、描写がしやすく、行動が的確だったものから、印象に残ったモノ等を基準にしてMVPを選んでいます。
ショートシナリオ普通 報酬:標準6 / 4〜10人
2021年02月03日 14時32分39秒 公開
成功
相談掲示板
ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 オークを殲滅し、村の人たちの平和を守ろうぜ!
厄介なオークが増えたよな。 ウォーリアのカルフ・オルヴォだ。宜しく頼む。
成立したでございますね! ワタクシはハリーヌ。しがないヨツユビハリネズミでございます。 よろしくお願いしますでございますよ。
・・・ん、ぎりぎりだが参加させてもらった。 シューテーのセリオスだ、よろしく頼む。 とりあえず洞窟いって出てきたのを倒していけばいいだろう
シーフのルオだ。 ギリギリでの参加だが、よろしく頼む。