乙女旅・始まり

とりる

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シナリオID:238

オープニング

 辺境都市群・シャルガネ居住区に住まう三姉妹が居た。三人とも刀を武器とするウォーリア(授恵者)である。
 三姉妹は母親を早くに亡くし、剣術師範の父親に育てられた……が、その父親も数年前に病により他界。
 以来、三姉妹は三人寄り添って暮らしてきた……。
 そして――三女の15の誕生日に、父親の遺言――

「お前達が思っているよりもこの世界はずっと広い。世界を旅し、世界をその目で見てきなさい」

 ――その通りに、三姉妹はこれまで育った『シャルガネ居住区』から世界を回る旅へと出立する――。

 ***

「二人とも、出立の準備は出来ましたか」
「出来ました……ですが詩音姉様」
「どうしたのですか?」
 長女、杠・詩音が尋ねると、次女、杠・久遠が手を上げた。
「花音の誕生日がこの月とは言え、父上の遺言を忠実に守らなくても良いのではないですか? 寒いです……もうすぐ冬ですよ……普通、旅立ちと言えば春先では……」
「こら、久遠! 男手一つで私達を立派に育ててくれた父上の遺言ですよ? しっかりと守らならなけばなりません。寒さが何だと言うのです」
「あたしも全然平気だぜ!!」
 詩音が久遠を叱り、当の冬生まれである三女、杠・花音はすごく元気そう。ちなみに杠三姉妹の服装は着物の上に外套を纏った姿。背には旅の荷物を背負っている。
「解りました……寒さは我慢します……しかし、詩音姉様」
「次は何です?」
「あの……ええと……我らは……」
 言い淀む次女の久遠……。
「あのですね、詩音姉様、我ら姉妹はこれまで日々の鍛練を重ねて来ましたが……実戦は未経験です。出立の時くらい他の冒険者の力を借りては如何でしょうか? 出鼻を挫かれるよりは……」
「ふむり……それは確かに」
「あたしは全然大丈夫だけどな! バルバロイでもクリーパーでも斬り捨ててやるぜ!!」
 久遠の言葉に長女・詩音は顎に手を当てて思案。三女・花音はひたすらに元気。
「……うむ。では、仕方ありませんね。それでは出立前に冒険者ギルドに寄り、護衛の依頼をしましょう。幸い、父上の遺してくれた財産のおかげで余裕はあります」
「ふう……良かった」
 詩音が言い、久遠は安堵の息を吐く。
「まったく久遠姉は心配性だなぁ!」
「花音が春生まれだったら良かったんだけどね……まあ、こればかりは仕方ないけど……」

 ***

 冒険者ギルド・支部――。

 長女の詩音がカウンターにて、受付嬢に事情を話していると――
「ああ、それは賢明な判断ですね。今、郊外にオーガが出没しているんです。ちょうど討伐の依頼を出そうとしたいたところでした」
 受付嬢はにっこり笑顔。
「オーガ!? ひえぇぇ……考えなしに飛び出さなくて良かったぁ……」
「オーガか! 相手にとって不足はないな!」
「なるほど。では他の冒険者と一緒に討伐する形でお願いします。オーガ……出立前の腕試しになりそうですね」

解説

【依頼概要】 辺境都市群・シャルガネ居住区を出発し、これから冒険の旅に出る杠三姉妹のお手伝い。 シャルガネ居住区郊外に出現する敵を杠三姉妹と共に撃破せよ。 【杠三姉妹・味方情報】 ●長女 杠・詩音(ゆずりは・しおん) 17歳。堅実な型の一刀流(+脇差)。 しっかり者。姉妹想い。おっとり美人。 ●次女 杠・久遠(-・くおん) 16歳。抜刀術が主体。臆病で大人しい美少女。 いつもびくびくしている……が、隠された何かがあるらしい? ●三女 杠・花音(-・かのん) 15歳。二刀流。 可憐な容姿をしているが粗雑で大雑把な性格。突撃娘。 【敵情報】 ●オーガ×4 鬼人と呼ばれる亜人。極めて強靭な骨格と筋肉からなる恐るべき身体能力で知られています。 他方、知性においては見るべき点は無し。高い戦闘力を持つため、授恵者以外では対処困難。 棍棒で武装している。街の郊外をうろつき、大変危険なので早めに討伐すべし。 出没している個体は1体でレベル1の冒険者3人分程度。なので、1体は杠三姉妹に任せて大丈夫です。 他3体は頑張って協力して倒してください。 ===== オーガを討伐後、これから旅に出発する杠三姉妹とお話するのも良いですね。

マスターより

乙女旅、始まります。どこかポンコツな杠三姉妹ですが、協力し合ってこれまでなんとかして来ました。 今回は杠三姉妹が旅へと出発するために、協力して邪魔なオーガを撃破してください。 杠三姉妹との絡み歓迎。マスターが喜びます。それでは、ご参加をお待ちしておりますね。

リプレイ

●
 辺境都市群・シャルガネ居住区に住んでいた杠三姉妹が父の遺言で旅へと出立……しようとしたら、街の外へ出る為に通らねばならない場所にオーガが出没中。
 という訳で杠三姉妹はギルドにて冒険者達の力を借りる事に。とりあえず杠三姉妹と顔合わせをする。

(オーガを斃して杠三姉妹の門出を派手に祝うとするか)
 黒色の全身鎧を身に纏った戦士、アルベルト=V=シュタールシュヴェーアト。

「旅の最初の記憶が苦い記憶ってなるのはあんまり好ましくないだろうな」
(逆に上手く行き過ぎて、必要以上に調子に乗って自分達の力を過信されても、今後旅していくにはあまり良くないだろうけど……この辺は俺の苦い経験談だが……)
 長い金髪のエルフ青年、アルマン・アルスターは色々と思案。
(って事で、姉妹には三人で一体倒して貰って、ある程度苦戦しつつ……最終的には勝利体験を得て貰うのが一番いいのかな)
 考えた結果、その様な結論に至る。

「なるほど、三姉妹で冒険者デビューというわけですね。私達の力がお役に立てるように頑張りましょう」
(啓示では『カラフルな三姉妹は良くあるテ=プレですね』との事です……これは一体どういう……?)
 フリーダ=ブロムヴィストが啓示(?)に気を取られていると……杠三姉妹は不思議そうに首をかしげる。
「と、兎に角相手は強敵らしいので気を付けましょう」
 出没している敵はオーガが四体。割と厄介だ……。

(ムフフ♪ 美人三姉妹からの依頼……カッコ良いとこ見せたらモテるに違いねぇ……♪)
 ハヤト=ガラン=ヴォルファングは美人姉妹からの依頼という事で下心満載な様子……。

(杠三姉妹の旅立ちを手伝って、共にオーガを退治するよ!)
「見知らぬ世界をこの目で見るのって、凄くワクワクするよね……三人の旅が素敵な物になる様に、僕も力になりたいなって」
 にこっと優し気な笑顔を浮かべるララベル・サン・ディーベル。

「なるほど、オーガ退治ですね」
 銀髪金目の美少女、レミリィアは戦闘……依頼開始前に杠三姉妹と軽く会話。
「なるほど、皆さんはお父様の遺言で……何かありましたら是非言って下さいね」
 彼女は――自分もまた父の遺言(※存命です)により旅に出た身なので親近感を覚えた模様。

「三姉妹なんだね! アタシ一人っ子だから兄弟姉妹って憧れちゃうなー♪」
 長く綺麗な銀髪をサイドテールにしたエルフの美少女(?)、ベアトリーチェ・カロッサは明るく三姉妹に話し掛ける。

 丸い体形をしたモフモフ白ウサギのハーフビースト、ピーター・フトリッチ。
 彼は本格的に寒くなる前に研究資料である野山の植物の採集を済ませたかったが、オーガが出没するという事で先に退治へ向かう……、
 所で、ギルドに丁度良い依頼があった為、受けた次第。杠三姉妹の『ユズリハ』という姓を聞いてどんな植物だったか思い出そうと……ボーっとしながら仕事に出発。

 オーガが出現しているという場所へ一行は向かう。その最中、ハヤトは三姉妹に話し掛けてみた。
「三人とも鍛練してるみてぇだが実戦は初めてか? 俺達がバッチリサポートすっからよ♪」
 ボン・キュッ・ボンのナイスバディが一番好みだが……それ以上に美人には目がない彼。
 三姉妹の中で年齢的にも一番発育が良いのは長女の詩音だ。……故に、自然にハヤトの視線が彼女へ吸い寄せられる……。

 ……ともあれ、依頼の方針としてはオーガ四体の内、一体を三姉妹に任せて、実戦経験を積ませる+自信をつけて貰うつもり。
 残り三体のオーガは冒険者が引き付け、連携して各個撃破する予定である。

●
 オーガが闊歩している現場手前――。

「ピートにゃアイツらを近寄らせねぇから後ろで堂々と構えてな♪」
 ハヤトは白のモフモフ兎さんに言ってから、
「おら、アルマン! もっと前に出て活躍アピールしねぇとあの娘達に気づいて貰えねぇぞ!」
 彼の背中をバシバシ叩く。
「いやいやいや! ちょちょちょっと待て! 俺も後衛だから! キャスターだから! 前に出るのは前衛の君らだろうが!!」
 アルマンがわたわた動揺している所で他全員が戦闘態勢。杠三姉妹も久遠以外が刀を抜く……(久遠は抜刀術使いの為)。

「オーガ共め、叩き斬ってやる。それを杠三姉妹の派手な門出祝いにするぜ」
 アルベルトが真っ先に前に出て、一番槍を務める。
「せりゃあああああ!!」
 オーガ一体に対し、【鋭旋牙】のスキルを発動して大剣を振り被り、研ぎ澄まされた一撃をオーガ一体へ叩き込んでからの~【戦士の一断】。大剣の刀身が一瞬、燃え上がる様に眩く輝く。

 フリーダは【シーザーロア】を使用し、殺気を放ってオーガの注意を引く。その後にアルベルトと同じ個体へ大剣による斬撃を加える。
 また、壁役としても動く為に【カバリング】の準備も。仲間への攻撃は可能な限り防ぎたい所だが……。

「うるぁ! この木偶の坊共! ブレイブファング傭兵団のハヤト様が相手してやんぜ!!」
 ハヤトは声を上げながら【疾風足】にて駆け抜けて、【フェザーステップ】による巧みな身のこなし・戦術機動で注意を引きつつ【ダブルエッジ】の短剣二刀流による連続の斬撃を繰り出す。

「さあ、行くよ――鬼退治だ!」
 ララベルはハヤトが攻撃したのと同じ敵へ【疾風足】と【フェザーステップ】にて一気に接近し、【ダブルエッジ】の細剣二刀流の斬撃二発を見舞う。

「――参ります」
 両手に黒曜石の細剣を握ったレミリィアが動く。
 戦闘スタイルは――細剣での刺突を主とする。右手の細剣が彼女のメインウェポン。左手の細剣は……敵の攻撃を誘い、受け流す切り札。
 一体多数にならぬ様に動きつつ踏み込んで、オーガとの相対距離は敵の攻撃範囲ギリギリを保つ。
 そして――敵の隙をよく見て、刺突を繰り出す。その際には関節を狙い、そして皮膚を裂く様な剣捌きを。――敵にはなるべく痛みを味合わせ、自分へ注意を向ける。
 尚、オーガの筋肉や骨、硬さを決して侮らない。敵は素で人間よりも遥かに強靭な肉体を有しているのだ。こちらが授恵者とは言え、油断は出来ない。

 ベアトリーチェは短剣やダガーを振るっての斬撃でチクチクと攻撃。
 隙を見付けば赤光のエーテルを纏わせた刃――【縛糸刃】を繰り出し、敵の動きを阻害する。

「はあ、全く……俺に前へ出て戦えとか無理だってば……」
 アルマンは前衛が交戦する様子を見る。オーガの力任せの棍棒による強烈な打撃、それを躱しなら冒険者達は刃を振るう。
「……中々、手強い敵みたいだな。それなら――」
 前衛の冒険者達が敵の攻撃を避けて一旦離れた隙を見計らい、アルマンは【フレイムゲイズ】を発動。
 放たれた火球は命中し、オーガ数体を燃やして、その炎は意思を持っているかの様に蠢き、敵の分厚い皮膚を焼く……。

 ヒーラー故に後衛から仲間の援護を担当するピーター。彼はダメージを受けた仲間へ、指をパチッと鳴らして、
「この僕に背は任せたまえ!」
 と、少しキザな感じに(でもちょっとダサい)【サイドヒール】を発動、癒しの力を秘めた光球を仲間に向けて放ち、傷を回復。

 アルベルト、【強打】と【フェイント】により、大剣の重い斬撃を加える。

 ララベルは【フェザーステップ】と【ダブルエッジ】の細剣二刀流を用いた移動しながらの攻撃を仕掛け、敵をかく乱しつつの分断を図る。
(連携されたら面倒……オーガにそんな脳みそがあるか判らないけど)
「鬼さんこちら、剣の鳴る方へ」
 オーガの分断に成功すれば、各個に集中攻撃して撃破を狙う。

 ベアトリーチェ、冒険者担当の三体のオーガの内、最もダメージの少ない敵へ【毒撃】、肉体を蝕むエーテルを纏わせた短剣で斬り付け、スリップダメージを付与。

●
 ……冒険者達はオーガの強力な棍棒叩きつけ攻撃をなるべく避けながら、複数対一の状況を作り出し、各個にて交戦中。
 また、杠姉妹も奮闘。……オーガには大分ダメージが入っている。一方で冒険者達には後衛の回復がある。
 有利な状況を作りながら、冒険者達と杠姉妹はオーガの生命力を確実に削っていく――。

 アルベルトは仲間の魔法に巻き込まれない様に位置取りを注意しつつ、【闘気槌】と【フェイント】によりオーガ一体と交戦。
 オーガ同士が接近したタイミングを見計らって、
「そこだ! 喰らいやがれ!」
【闘気槌】を叩き込み、二体同時にダメージを与える。

 フリーダは【破鎧砕】の肉体を蝕むエーテルを纏わせた大剣にて斬り付けて防御を崩し、次の攻撃で【強打】の強力な斬撃を見舞う。

 ハヤトは【腱撃】のエーテルを纏わせた短剣にて斬撃をオーガに加え、バッドステータスを付与する。

 ララベルは【フェザーステップ】と【ダブルエッジ】による細剣二刀流にて一撃離脱を繰り返す。
 ……しかしながら敵もこちらの動きに合わせて来ているので攻撃を受けそうな時には――【アクセラレイター】を使用。
「秘技『残像空蝉』――遅い、僕はこっちだよ」
 残像にて敵の攻撃を躱し、混乱させ、細剣による一撃を見舞う。

 レミリィアはオーガの攻撃――棍棒の振り下ろし、横への薙ぎ払いをよく見極め、回避運動。【反応強化】も用いて受けるよりも回避重視。
 隙を見て【ダブルエッジ】による斬撃からの【フェザーステップ】にて間合いを外す。そしてまた斬撃を加える。

 後衛のアルマン、苦戦している仲間へ対し、【フリーズボルト】を発動して援護攻撃。
「助けになれば良いんだが……」
 放たれた氷の矢は命中し、炸裂。冷気と共に敵へ纏わり付き、オーガの移動を阻害。

 同じく後衛のピーター、【魔矢】を発動し、杠三姉妹へ援護射撃。
「三姉妹も駆け出しと聞いたからね、気に掛けてあげないと」

 ベアトリーチェは【魔矢】を使う際に、人差し指を敵に指すポーズを取り、撃ち放つ。
「ふふん、シーフは遠距離攻撃は出来ないと思ってた? 残念でした!」

 ハヤトは敵の動きを注視し【バーストストライク】を発動。その瞬間、短剣が燃え上がる様に眩く輝く――
 そこからの強烈な一撃をオーガへ叩き込む!!
「喰らえ! 『牙嵐烈風刃』!!」

 レミリィア、変則的な攻撃に移行。【エアーライド】を駆使して巧みな軌道を取り、オーガの上半身に細剣の斬撃を加える。
(何度も刺突を繰り返せば相手も学習するでしょう)

 その後も戦闘は続き、暫くして、オーガ三体を撃破。

 そして最後の一体と交戦中のレミリィア。【疾風足】にて一気に接近。
「――終わりです」
 高速で右――に見せかけた左の細剣による必殺の刺突にてオーガを刺し貫き……撃破。

 これにてオーガは全滅。依頼完了。

●
 討伐を終えた一行はギルドへ戻り、併設された酒場にて休憩。

「どーよ? 俺の大活躍見ててくれたか?」
 ハヤトは必死にアピール
「これでも『邪竜殺し』とか『赤獅子』なんて二つ名で呼ばれる事もあるんだぜ♪」

 一方でアルマンは――
(それにしてもだ。それにしてもだけど……キレーだなぁ三姉妹。可愛いなぁぁぁ三姉妹。こんな綺麗で可愛い人達が、もしかして、もしかしちゃったら俺の運命の人だったりするかもしれない! そうかもしれない!)
 ――果たしてそうだろうか?
(ここはひとつ、元気付ける様な言葉を掛けたり、惚れさせる様な言葉をだな! 掛けちゃったりして! うひょーい! ――いざ!)
 ――だがしかし。
「……」
(ちょ、ちょちょちょまって、やっぱ難易度とハードル高い。緊張しちゃって無理いいい!)
 想像やら妄想やらが激しい割には、一歩を踏み出せないアルマン……。

 そこへ、ベアトリーチェが背後から近づき、ちょっとイタズラ。
 三姉妹に話しかけようとモジモジしているアルマンの背中を軽めに押し、三姉妹の真ん前へ!
「な!? うわちょとおおおおお!?」
「ふえ? なななな何!?」
 背中を押されたアルマンは、近くに居たララベルと杠姉妹も巻き込み、どんがらがっしゃん。……男性二人は何か柔らかいものに触れたような……??
「はわわわわ!? ごめんなさい!!」
 ララベルは立ち上がり、顔を真っ赤にして慌てて謝罪。
「!?!? ……と、とりあえずごめん……」
 アルマンも陳謝。からの~背中を押した犯人であるベアトリーチェへ抗議。彼女は「てへぺろ」で済ます。

 それからベアトリーチェは三姉妹を激励。
「独りぼっちなら不安だけど、三人一緒ならきっと大丈夫だよ! 良い旅になります様に♪」

 ララベルは三姉妹に平謝りしつつ、久遠とお話をしてみる。
「そっか……とても素敵なお父さんだったんだね。僕、本当の両親知らないから、少し羨ましいな。あっ、旅先で何か手掛かりになる様な噂を聞いたら教えてくれると嬉しいかも」
 久遠は「その際には文を出します」と答える。

 フリーダは三姉妹を微笑ましく見つめ、
「それにしても三姉妹の皆さんはそれぞれ個性がありますね。特に三女の花音様は、どことなく村で暮らしていた時の子供達みたいに元気ですね」
(折角ですし、彼女にお姉さん達の事をどう思っているか、聞いてみましょう)
「啓示では『妹ってそそっかしいイメージあるよね』との事ですし……あ、折角ですしチョコでも食べます?」
「姉様達は優しいぜ。旅が楽しみだー!」
 と、花音は笑みを浮かべる。

 レミリィアは同じく花音に「何かあったら是非頼ってね」と言いながら握手を交わし、
「皆様の行く道に祝福を。困った事があったら助け合いです」
 微笑んでから、一緒に昼食をどうかと提案。皆は頷く。

 ***

 食後――。

(杠三姉妹が旅に出る前に、心構えを伝えるか)
 アルベルトは三姉妹の前に立ち、鎧の上半身のみ脱いで、傷跡だらけの身体を見せ、問う。
「この傷跡をよく見るんだ。これが冒険の旅に出る……戦いの中に身を置くって事だ。覚悟は出来ているか?」
 それに三姉妹は少し怯むが、
「勿論です。父上の遺言を必ず果たします」
 詩音が強い口調で答えた。

 マイペースな白いモフモフ、ピーター。
 オーガの脅威が無くなったので野山へ出掛けられると一安心。
 前衛で戦った仲間を労い、三姉妹にも声をかける。
「沢山食べて沢山寝て、大きな身体と底無しの体力を身に付ければ、どこへ行っても生きていけるよ」
 よく分からないアドバイスをし、モフモフのボディを誇らしげにアピール。

 それから最後にユズリハの植物を思い出し――
「古い葉が、新しい葉が芽生えるのを待って落ちていく常緑高木だったな。親が子に代を譲る、お家繁栄の縁起物とも言われていたっけ。キミ達も親から譲り受けた命を、次の世代に譲り渡せると良いね」
 と物知り顔で語り、
「あ、そう言えば毒もあったっけ」
 と余計な一言も付け足して、ピーターはまたマイペースに野山に消えて行ったのだった……。

 その様な感じに、オーガは中々の強敵だったが無事に退治を完了。
 ――杠三姉妹の旅が今、始まる!

マスターコメント

冒険者達の活躍により、杠三姉妹は無事旅立ちました。 お疲れ様です。
ショートシナリオ

ショートシナリオ普通 報酬:多い8 / 4〜8人

2020年12月13日 10時50分23秒 公開

成功

相談掲示板

  1. ベアトリーチェ・カロッサ

    とりあえず確定人数にはなったね! シーフのベアトリーチェだよ、よろしくね♪ 戦わなくちゃいけないオーガは3体だけど、分担は必要だよね。 とりあえずA・B・Cってしとこうか。 A B C

  2. ララベル・サン・ディーベル

    僕はシーフのララベル・サン・ディーベル。 みんな、宜しくね! >分担 誰がどのオーガの相手をするという風に分けるんじゃ無くて、前衛後衛と言う立ち位置を話して、みんなで協力してオーガ3体に当たる感じでいいんじゃ無いかな? あっ、僕は前に出て動き回りながら、ダブルエッジで攻撃していく予定だよ。 ヒット&ウェイが基本になるかな。

  3. アルベルト・V・シュタールシュヴェーアト

    ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 俺も前線で剣を振るう予定だ。

  4. ピーター・フトリッチ

    こんにちは。ハーフビーストのピーターと言います。 気軽にピートと呼んでください。ヒーラーをしています。 戦闘になるのであれば、とりあえず前衛と後衛を考えておいた方が良いでしょうね。 僕は後衛になるかな? オーガ1体は三姉妹が相手をすることが確定してるんだね。 NPCとからむとすれば戦闘時以外だね。

  5. No.5

    アルマン・アルスターだ。よろしく! キャスターだぞ。 俺も後衛かなー。 しかし、依頼人は妙齢のお嬢さん3人かー よーし頑張ろう!(うかれている

  6. フリーダ=ブロムヴィスト

    ウォーリアのフリーダです。よろしくお願いします。 私も前衛として行動予定です。 出来るだけ早期に撃破して三姉妹の方にも支援に向かいたいところですね。

  7. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    おっす! ゴブリンのシーフ、ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ! みんなよろしくな!! っと、アルマンにピートも今回は一緒か♪ こいつは楽しくなりそうだぜ! んで、美人三姉妹の手伝いだろ? ムヒョヒョ♪これは腕が鳴るぜ!! 俺も前衛で暴れ回る予定でいるが、引き付けも任せてくれて良いぜ!

  8. レミリィア

    シーフのレミリィアです。 お気軽にミリィとお呼びください。 私も前衛、という事になるのでしょうね。 素早く動き回ることにはなりましょうが

  9. ベアトリーチェ・カロッサ

    そっか、みんなでまとめて相手すれば分担はいらなかったね。 私は基本ヒット&アウェイで、BS付けてお邪魔作戦かなー。

  10. ピーター・フトリッチ

    今回は前衛の方が多いですね。皆さん、よろしくお願いします。 アルマンさんと僕が後衛か。全体を見ながら支援していきますね。 ハヤトさんも仕事では初めてですね。どうか僕の身に危険が及ばないようによろしくお願いします( 仕事はオーガ退治だけが目的だから、オーガの対応が終わればあとは自由時間ですね。 皆さんは三姉妹にからみたいこと、ありますか? 別に打ち合わせをする必要はないでしょうけど、もしみんなが三姉妹のうち一人に集中してからんでしまったら、他の姉妹がかわいそう(?)ですし。

  11. フリーダ=ブロムヴィスト

    >全体行動 特に組み分けしないのであれば、基本的には各個撃破という形がベストだと思います。 前衛で抑えた後に1体ずつ中衛・後衛で火力を集中して崩していく形であれば、 なるべく被害を抑えて全員仕留められるのではないでしょうか? >個人行動 基本的には手堅くシーザーロアを使用して注意を引く盾役としての行動になると思います。 万一の場合に備えてカバリングも用意しておきます。

  12. レミリィア

    ともかくオーガの攻撃に当たらないように、前衛でオーガの意識を散らしていくのが良いと思われますね。 私はこう……(指でツンツンする仕草)刺突での攻撃で >フトリッチさん 私はおそらく三女さんになるかと思いますが……折角ですしその場で軽食での懇親してみてはどうですかね? 皆纏めてしまえば仲間外れとか大丈夫ではないかと ……むしろそのモフモフを見せればみんな魅了されるのでは・・・もふもふ(目がぐるぐる

  13. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    >ピート おう!ピートにゃ近づけねぇから任せときな! >各個撃破 その方針で構わねぇぜ! 倒すターゲットのオーガ以外も引き付けとく役目がいるだろうからそっちを優先に抑え込んどくな。 >三姉妹 みんな美人ならみんなとお近付きになりてぇとこだが… 1番ぷるるんな子を優先に…←×

  14. ララベル・サン・ディーベル

    各個撃破了解だよ。 僕は最初、3姉妹さんの相手をする1体と残り3体が混戦にならないよう、ある程度距離を離せるように注意を引いて釣り、後はみんなで各個撃破する1体に攻撃を集中する様にしてみるね。

  15. No.16

    各個撃破だな、了解だ。 今回は前衛が多めなのか~。毎回、戦闘だとドキドキするんだけど、それなら安心して戦えそうだな(胸を撫で下ろす) 一国も早く数を減らした方がいいだろうから、基本的に最初からスキルは出し惜しみせずに使っていくな。 三姉妹とは…できれば全員と話してみたいな。 はー…可愛いなぁ~… やるぞ、おおおおおおおおおれはやややややややるぞ(激しい動揺

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0