青の向こうがわ
崎田航輝
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シナリオID:218
オープニング
ユーリの父親は空が好きで、いつも稽古が終わるとユーリと一緒に座って空を眺めたものだった。
「なあ、ユーリ。空の向こうには何があると思う」
十歳にも満たないユーリは、父と沢山木刀を打ち合ってへとへとだったけれど。その父の声と共に天に広がる青色を見ていると、不思議と疲れも忘れる気がした。
あの向こうには何があるんだろう。
言われれば気になって、そして父の顔がどこか楽しそうだったから。
何があるの、と聞くと父は笑ったものだ。
「希望や夢があるのさ」
「きぼう? ゆめ……どういうこと?」
「分からんから見てみたいってことさ。冒険も、同じようなものなのかも知れん。だから、空を見るために我々は地に足つけて鍛錬しなくちゃな」
さあ、休んだらもう一本だ、と。
父が木刀を握るから、ユーリも頷いて稽古の続きを始める。
父の言っていることは分からなかったけれど。いつか分かる時がくるのだろうかと、そう思いながら。
けれど、そんな父はいなくなってしまった。
泣き崩れて目を腫らした母と、入れ替わりに家を訪ねて、静かな面持ちで母に声をかけていく父の友人達。
家の雰囲気が全く変わって、それがどうしてなのかユーリには分からなかった。
父の友人達は、その会話の中で魔獣がどうとか、父が懸命に戦ったとか、色々な事を言っていた。
けれどユーリにはその全部は理解ができない。
ただどこか、ぼんやりとした気分で。
「お父さんはどこに行ったの」
そう聞くと、母は何かを堪えるようにしてユーリを抱きしめるだけだった。
それから暫く、父のことを家の中で話すことはできなくなった。
口にすると、母がとても悲しそうな顔をするからだ。
それでも日にちを経るごとに、母は少しだけ元気を取り戻していって。ユーリが久しぶりに聞いた質問に、母は穏やかに応えた。
「お父さんはね、空の向こうに行ったのよ」
ユーリは父と稽古をしていた丘に登る。
母からは一人で出歩かないように言われていたけれど、どうしてもこうやって時々、ここに来たくなったから。
そこから見えるのは広く、大きな空。
綺麗な青色で、どんな絵よりもにごりがない。
その下でユーリは木刀を振って、空を見上げた。そうしていると初めて、今まで感じたことのない胸の苦しさを感じた。
空に手を伸ばす。
空の向こうに何があるのだろう。
お父さんはね、空の向こうに行ったのよ。
「お父さん、高いところにいるの……?」
その瞬間、風が吹いてユーリの頭上に大きな影がかかった。
ユーリは倒れそうな程の風圧に、よろめいてから見上げる。するとそこに、見たこともない巨大な何かがいた。
見た目は鳥に似ている。
全身が黒い羽毛に覆われていて、鋭いくちばしがあった。足は細く、地を咬むようにして丘に降り立っている。
同時に爪は鋭く、色が混じり合う不思議な尾を持っていて……そしてどこまでも巨大だった。ユーリの体などより遥かに大きくて、目いっぱいに仰いでようやく顔が見えるくらいに。
その巨鳥は、ただ動物的な眼光で見下ろし、ユーリの体を爪で掴む。そして再び空へと飛び始めていた。
不思議な浮遊感。
その感覚とともに、ユーリは自分が空にいることに気付いた。
同時に、爪が体をえぐるような痛みが走っている。自分が何をされているのか、どうなってしまうのか分からない。
でも、空の向こうへと近づいている。
ほんの少しずつ、薄らぐ意識の中で。ユーリは自分が父に会えるんだと、そんな気がした。
●
村を通りかかる馬車があった。
四頭立てで、屋根のついた大きめのものだ。
単に移動中なのか、或いは依頼の帰りか。乗っているのはいずれも――冒険者。御者よりも早く、村で何かの騒ぎが持ち上がっているのに気付いていた。
村人も、馬車を見て走ってくる。
まるで藁にも縋るように。こちらへ助けを求めるのは男達、そして地べたに座り込む女性の姿。
只事ではないのだと、冒険者は既に理解している。
男達が指差す空の彼方。そこにきっと、何かがいるのだと。
解説
マスターより
リプレイ
それは悍しい程に巨大な翼を持っていたという。
馬車より飛び出した冒険者達に、村人が語った魔獣の姿。それは非現実的な印象すら抱かせたけれど――その敵は確かに実在し、少年を攫ったのだ。
「……成程」
クー=ウィッシュは静かな瞳で山を見据える。
巨鳥の退治だけなら、夜まで待つのがセオリーだろう。けれど安否確認が必要な者がいるなら……選択肢は『今すぐ出発』を置いて他にない。
冒険達も皆心は同じだった。
泣き崩れている少年の母。トーラは彼女へ真っ直ぐに、力強い言葉をかける。
「大丈夫。きっと連れて帰って来ます!」
単なる励ましじゃなく、必ず掴み取る未来だと言ってみせるように。それに彼女は頭を下げて、よろしくお願いしますと伝えた。
そうして皆は山へ駆けてゆく。
そこは深い緑が幾重に重なり、鬱蒼と視界を塞ぐ世界。
道を阻む環境と、その先に待つであろう存在。ケン・Z・ブラッドリーは仄かに声を低めて口を開く。
「厄介そうな敵な上、さらわれた少年がいるとはな……」
余裕のない状況であればこそ、一筋縄で行くとは思えなかった。けれど焦りが失敗を生むのだと、己の経験は告げている。
「落ち着いていかないとな」
「……ん」
クーは小さく応える。
少年は雛の餌として捕まったのかもしれない。ならば既に『手遅れ』の可能性があるとも、クーは心の中では思っていた。
状況を客観的に鑑みるなら、明るすぎる希望は抱けない。それでも――
(今は少年の生存を信じて動く!)
両手で顔をぱしんと叩いて。
「急ごう」
「うん」
ララベル・サン・ディーベルも木々を縫いながら声を返した。
少年の母の様子を、少しだけ想起して。
(……無事に助け出して安心させてあげなくちゃ)
だから速度を上げ――トーラと共にそのまま先行。倒木の上を走り、阻む枝を飛び越え、木から木へと飛び移って風のように進んでゆく。
先頭のトーラが後続の仲間の為に時折地面に目印を付けると――ララベルはそれを確認せずともトーラの移動音を聴覚で辿って。まずは二人が敵の巣の近場まで辿り着いた。
それは森の中の開けた空間。
枝葉の間から覗き込むと、魔獣――黒巨鳥が巨木の周囲を回遊するように飛んでいるのが見える。
巣は巨木の上。枝で組まれた中に空洞があり、そこに人影がある事が確認できた。
人影は時折動いていて、ひとまずは無事らしい事も判る。
巨鳥は今の所、そこへ戻る様子はない。
「とりあえず……猶予はありそうですね」
「うん」
トーラに応え、ララベルは安堵する。今すぐに助けに向かいたい気持ちは勿論、あったけれど。
「……今は我慢だね」
それでも待つのは長い時間じゃない。少しの後には皆が合流し、状況の共有も完了した。
ならば後は動くだけ、と。ケンは羽ばたく巨影を見据える。
「敵を動かす必要がありそうか」
「そうだね。あの近くから引き離さないと」
竜胆色の瞳に敵の黒色を映しながら――シュロも頷く。
それは即ち、自身達が囮になるということ。無論危険ではある、けれど護るべきものを護るためなら少しも厭わぬというように。
頷くアスティン・ヴェルラインもまた思いは同じだった。
仰ぐ先にある、歪な巣。
あの場所から無辜の少年を助ける為に。
「まずは安全確保、だね」
「みなさま、どうか、おきをつけて」
ふわりとした声音に、心を込めて。マレーネ・シェーンベルグが語りかければ、テテリカも共に頷いていた。
「こちらも補助する」
既に大鼬のベニテングは木の上に登らせてある。上方と地面、二つの視界で敵の一挙手一投足を見逃す気はない。
その言葉にもああ、と応えたケンは、緑の間から抜け出し開けた空間へ。猛加速と共に疾駆しながら剣先より衝撃波を飛ばしていた。
鈍い音を伴って、黒い羽が僅かに散る。
その痛みに、黒巨鳥が視線を向けた。
「よし、かかった」
「さあ――行こうか」
同時、地を蹴ったシュロも迷いない。真っ直ぐに駆けて出ると、剣撃を飛ばすようにして不可視の衝撃を重ねていく。
耳障りな鳴き声が嘴から劈いた。それは巨鳥の敵意の表れ。だがアスティンも怯まず斜めへ奔り、弓弦を引いていた。
さすがにあのサイズをいきなりは射落とせないだろう――それでも。
「飛び続けられるわけにはいかないな」
狙いは正確に、放つ矢は風切り音と共に鋭く。翼を穿って巨鳥を空中でよろめかせた。
吼える巨鳥は、殺意を露わにして大きく羽ばたく。
こちらへ接近するつもりだろう。けれど予見していたクーは既に最前に出ていた。
「黒コショ………ケフンケフン、じゃなくて『黒巨鳥』って名前でもしや、とも思ったけど……ビンゴ、所謂化けカラスだね」
黒色の巨体を近くで見て得心する。烏ならキラキラした物の回収癖がある。だから少年は“コレクション”されたのかもしれないと。
(少年、何を持ってたんだろう?)
巣をちらりと見ながら、それでも今は敵に集中、と。細剣を突き出しエーテルをぶつけ、注意を無理矢理に引きつけた。
巨鳥は誘われるままに飛来し爪を突き立てる。だがクーが甲冑でしかと衝撃を抑えてみせれば――
「すぐに、いやしてさしあげますわ」
マレーネがやわらかな声と共にそっと手を伸ばしていた。
煌くのはまるで夜闇に浮かぶ満月のような、美しくも優しい光。撫ぜるように、溶け込むように――クーへと同化したそれが傷を消失させてゆく。
その頃には、枝葉の中からテテリカが飛び出していた。
ベニテングから得ていた視界を利用し、射線を確保できる位置は把握している。一瞬後には、敵に気付かれるよりも早く長弓を引き絞っていた。
鏃に濃密なエーテルを纏わせ、烈しく赫かす。
それは静謐な表情の奥にある意志の表れだろうか。
「落ちろ」
刹那、全霊の一矢が宙に光の残滓を描き、翼の付け根を貫いていた。
歪な鳴き声が響く。均衡を崩した巨鳥は体勢を保てず高度を落とし始めていた。
●闘争
仲間達が巨鳥と戦う、その隙を縫ってララベルは巣へ。巨木を駆け上がり、枝で組まれた空間へ辿り着いていた。
するとそこにいたのは少年――ユーリ。
「大丈夫?」
助けに来たよ、と。
怪我にヒールを施しながらララベルは優しく声をかける。けれど顔を向けたユーリは、どこかぼうっとしながら――帰りたがる様子を見せなかった。
「ここにいたらもっと高い所……空まで連れていってもらえる気がするから」
「……そっか」
だからララベルは隣に座って、彼と話を始めた。
「向こうは、お任せ出来そうですね」
巨木を見やるトーラは、短杖を握って視線を戻していた。
片翼の自由を失った黒巨鳥は、低い高度で浮いているのにも苦心する様子を見せていた。
無論、敵意は未だ強い。故にトーラは油断なく、艶めくショートヘアをさらりと揺らしながら――木の陰から前進。
赤く煌めく魔力の矢を撃ち当てながら、再度植物の間に入って注意を引く。
そうして隙が生まれれば、アスティンが大鼬を奔らせていた。
「ディディ、今だよ」
声に応えて巨鳥へ肉迫するディディは、横合いから跳びかかって一撃。爪で膚を深々と穿ってゆく。
巨鳥がディディを振り払おうと足掻けば、その間にアスティンが狙いを定めていた。
(デカくても鳥、だとしたらこれは狩りだ)
既に敵は飛行能力の半分は失っている。
だけじゃなく、自分達の攻撃は充分に通用しているのだから。
「……やれないはずはない」
瞬間、二連続の射撃。宙を翔ける矢で両翼を貫いた。
巨鳥は傾ぎながら地へ墜ちる。それでも爪で着地して、一度間合いを取ろうと試みるが――そこへ刃を振りかぶるのがケン。
「おいおい、こちらから目をそらすんじゃねぇよ」
掲げた刀身に、煌々と魔力を湛えながら。一刀、振り抜いた刃から流線を描く光を放って巨鳥の顔面へとぶつけていた。
そこへクーも挑発を続けるように、エーテル塊を畳み掛ければ――瞬くその輝きが、巨鳥の心を再びこちらに向かわせる。
盾役はあくまでリスクと裏表、けれどクーは覚悟の上だから。
「さぁ、来るといいよ」
タンカーとして攻撃を一身に受ける用意は出来ている。次の瞬間、再び襲った鋭利な爪撃を、鎧に咬ませるようにして押さえ込んだ。
それでも滲み出た毒に蝕まれはしたが――
「頼めるかな」
「ええ。わたくしに、おまかせを」
マレーネが金色の髪を魔力にそよがせながら――清らかな光で体を浄化した。同時に回復も与えれば、戦線は万全だ。
「これで、うれいはありませんわ」
「なら、攻めよう」
応えるテテリカは、矢筒から次の一本を取り出していた。それを弦へ番えながら真っ直ぐに巨鳥を見据える。
この巨鳥もまた一つの命ではあるのだろう。
それでも、護るべき無辜の存在がある。放っておけば失われてしまう人命はきっと、少なくないのだろう。
だからためらわず――弓弦を弾き、強烈な威力で矢を飛翔。胴部に鏃を突き立てて鮮血を散らせていた。
巨鳥はそれでも、千切れた翼で薙いでこようとする。だがシュロはそれを敢えて避けず、盾で受け止めると――
「狙い通りだ」
巨木に結んでいたロープの、輪っか状にした先端を巨鳥の足に引っ掛けていた。
巨鳥はバランスを崩し横倒れになる。シュロはそこへ跳躍し、縦一閃。研ぎ澄まされた斬撃を見舞い、脚を叩き折ってみせた。
「空の向こうには夢や希望がある、か」
剣戟を遠くに聞きながら、ララベルはユーリの話に頷いていた。
ユーリは時に言葉足らずだったけれど、自分の事情を話した。だからララベルも、うん、と声を返す。
「分かるな。僕も昔、港から見える海や空の向こうにそれを感じていたから。そして今は冒険者、だからね」
にこっと笑みを見せながら。
「いつかそれを見る為にも今は僕達と一緒に帰ろ。お母さんも心配しているから」
「……、お母さん……。うん」
呟くユーリは、ララベルへ小さく頷きを見せていた。
●空
ユーリを連れたララベルが巨木から降り、森へ下がってゆく。
それを遠目に見ながら、アスティンはほっと息を吐いていた。
「平気だったみたいだね」
なら、後は倒すべきものを倒すだけだと敵を見据える。
「……待ってる人がいて帰れる場所があるのなら、無事に返してあげなきゃね」
「うん」
気を抜かずに行こうか、と。クーも敵へ向き直っていた。
巨鳥はもはや退く事も出来ず、片足で這うように迫りくるばかり。故にこそ、捨て身の強さはあるだろうが――クーは冷静に攻撃を防いで。
「やっちゃって」
「了解」
アスティンが矢で残る脚を穿てば――そこへケンが高速で距離を詰めていた。
風をも置き去りにする程の速度に、巨鳥は抗う事も出来ない。
「これで終わりだ」
瞬間、ケンは真上に掲げた大剣に全力を乗せて振り下ろし、首を断つ。最後には鳴き声を零す事すらなく、巨鳥は命を失った。
木々が仄かに揺れるだけの静寂が戻る。
テテリカはベニテングを呼び、そっと労った。
「ありがとう」
それに鳴いて、ベニテングが傍らに戻ると……テテリカは戦場だったそこを見つめて、短く祈りを捧げる。事情が事情とはいえ、命を奪う事となってしまった巨鳥へと。
その後周囲の無事も確認出来ると、ユーリを連れたララベルも合流した。ケンは少ししゃがんで、ユーリの状態を見る。
「痛いところは残っていないか?」
「……うん」
ユーリは応える。
クーもユーリの健常を確かめつつ……彼が革のベルトをしているのを見つけた。父の物だったのだろうか、金属の飾りがついており、或いは巨鳥はそれに目を留めたのかもしれない、と。
何であれ、ユーリは無事だった。
「もう大丈夫だから。お家に帰ろう?」
トーラが穏やかに言ってあげると、ユーリはそれにも頷く。
ただ、それでもふと空を仰いでいた。青いその向こうに何かを探すようにして。
「おそらに、いきたかったのですか?」
マレーネはその表情から色々なものを見て取って尋ねる。ユーリはうん、と返した。
「……お父さんが、いると思ったから」
それからぽつぽつと、マレーネはユーリから話を導いてゆく。
聞いた言葉に、シュロはそうか、と相槌を返しながら。
「少年のお父さんは誰かを守れて凄いな。でも家族を置いて行って酷いな。それで、少年はどうするんだ? 誰かを守るか? 家族を置いていくか?」
「……、僕は……」
ユーリは少し俯いてから、わからない、と言った。
だからシュロはうん、と優しく応えて。
「難しいな。だからいっぱい考えろ。いっぱい誰かに聞け」
お父さんに会うのはずっと先で大丈夫だ、と。
ユーリは少しだけ、言わんとする所を理解したように。ん、と声を出しながら――それでも少し心残りなように空を見る。
「でも、お父さんは僕を、待っていないの……?」
それとも空にはお父さんはいないの、と。
マレーネは小さく首を振る。
「おそらのむこうがわには、たしかに、おとうさまがいらっしゃるのでしょう」
ですが、と自身も空を見つめて。
「……おそらへとつづくみちは、いっぽうつうこう。あちらにいってしまったら、にどと、こちらには、もどってはこられませんわ」
おとうさまもそうだったのでしょう、と。
まだ空の向こうに行くには早いのだと、そう言ってみせるように。
「おとうさまは、きっと、ゆーりさまのおはなしを、ききたがると、おもいますの」
だから、とマレーネは続ける。
楽しい事、悲しい事、これから経験するであろう事。それをお父様にたくさん話してあげられるように、と。
「おとうさまにどんなおはなしをしたいか、なにをつたえたいか。おかあさまといっしょに、かんがえてみては、いかがでしょう?」
「――そうだよ、だから今はわたし達と一緒に、ね?」
トーラは言ってユーリに笑みかける。
「お母さん心配してたよ? 安心させてあげなきゃ」
「……うん」
ユーリは最後には、肯定の返事をしていた。自分の思いと、皆の言葉に背を押されるように。
テテリカはブランケットを取り出す。
彼に優しく話を聞いてあげた仲間達に、感謝の念を抱くと共に。自分に出来る事をと、それをユーリに渡して水と食料も勧める。
「体を温め腹を満たすと良い」
生きるために、と。
ユーリはそこで初めて空腹を思い出したように、食べ物に手を伸ばしていた。それからお腹が少し満たされると、家も恋しくなったように山から帰りたがる。
だから皆はユーリを連れて人里へ戻ってゆく。
村へ辿り着くと、冒険者達は村人達に深い感謝をもって迎えられた。
巨鳥は最近姿を見せていた魔獣で、時折近隣でも悪さをしているという噂もあったらしい。それが討伐された事で、人々は明るい雰囲気だ。
冒険者達は礼を受けながら――護るべきものを護る事が出来たと、そんな思いを抱いていたろう。ユーリを母親がしっかりと抱きしめている、その姿を暫くの間見つめていた。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2020年11月27日 11時03分51秒 公開
相談掲示板
シーフのトーラです。はじめましての方もそうでない方もよろしくお願いします! 早くユーリくんのところまで行かないと食べられちゃいそうですし、わたしは出来るだけ軽装でスキルも使って先に行こうと思います。 まだ食べられそうでないなら様子を見て、危なそうだったら魔獣の気を引いて皆さんが到着するまでの時間を稼ごうと思うんですけど、どうでしょうか?
シューターのテテリカだ。……よろしく。 巨鳥と戦うだけでなく、ユーリへの対応も大切な依頼だな。 俺自身は地上から黒巨鳥への攻撃。相棒の獣は巣へと移動させるつもりだ。 エーテルリンクで俺は高所からの視界が得られる。巣に向かうトーラの背後の警戒もできるかもしれない。 今は大鼬を連れているが、もっと小さなリスもいる。
僕はシーフのララベル・サン・ディーベル。 みんな、宜しくね! >先行 浚われた子の事心配する気持ちよく分かるし、先に森を抜けて巨鳥の注意を引ければ、他のみんなが森を移動しているうちに上から襲撃される危険も減らせそうだと思う。 ただ、流石に一人でだと危ないんじゃ無いかなと思うんだ、不測の事態に対応できない可能性もあるから。 だから、トーラだけよりは少し遅くなっちゃうけど(装備の関係で最軽装は難しい)、僕と一緒に先行して進んで(僕も移動スキルを使用)、それで鳥の注意をこちらに引いて、みんなが来るまでの時間を稼がない? 多くの標的がいる方に移動するらしいから、みんなが追いついてきたらそちらに意識が移って、巣に忍び込んで保護するチャンスも出てくると思うし。
放浪騎士のシュロだ。クラスはウォーリアだぞ! >少年 魔獣に触られた少年を救う、至ってやることはシンプルだな。 ただ、どのくらい急がないといけないかは未知数だな。 メタ情報だけど魔獣は「多くの標的がいる場所、または多くの攻撃をしてくる者を狙い、移動する。」とあるから、少年がいきなりどうこうされちゃう可能性は低いと思うぞ。 あと、村人達にどこまで情報を聞いておくかだな。ここで時間をかけすぎるのはダメかもだけど、少年を説得をするならある程度は聞いておいたほうが良い気がするな。 >先行 先行するのは構わないと思う。早く助けるのに越したことはないからな! でもそれをするなら見つかっちゃダメだろうな。魔獣の襲う傾向は上でもいったけど、それが「認識した内で」と頭に付くと先行した2人が各個撃破される可能性があるわけだしな。 あとペットの運用は要注意だな。生命も同調してるから、ペットが狙われたら主も不味いからな。 >森林地帯 先行しない組は、基本互いの視界をカバーしながら進むといいだろうな。 あんまり固まると範囲攻撃の餌食だから、そこは注意だけど。 1列になって前方、左右、頭上、後方って感じで割り振ったり。十字で分かれてそれぞれの方向(真ん中は頭上)を警戒したりだな。 あとはマイナスを打ち消すスキルか。足場の悪さは「バランス感覚」が最適そうだな。 視界の悪さは、「超視覚」でその悪さを物ともしなくするか、「超聴覚」で視覚に頼らない方法を取ったりがいいかもな。
ひーらーの、まれーねと、もうします。まれーね・しぇーんべるぐ、ですわ。 おおきなとりさんから、おとこのこをすくいだす。はい、わたくしも、じんりょくいたしますわ。 ……と、ふだんは、このようなかたちでしか、おはなしができないのですが。 さすがに……ということで、ふしぎなちからをおかりして、いこうは、ふつうに、おはなしいたしますわね。 ◆◆◆ ■先行について はい、そうですね。 シュロさまの仰る通り、敵の狙いはまずは多くの標的がいるところ……とありますので、 少年が今すぐに害される可能性は、低いと思います。 また、これもPL情報ではございますが、敵の攻撃は範囲攻撃が多く、少年の方にあまり多くの方がいらっしゃったり、鳥の攻撃を引き付けたりしますと、おそらく少年にも危害が加わってしまう可能性が高いのでは、と、思います。 ええ、ですので、先行する方は「少年の安全確認・確保」が主目的。 攻撃を引き付けるのは、後攻組のほうが適任ではないかと。 その場合、先行に行く方々は多くても2名、残りは後からとした方がよろしいかな、と思いましたわ。 ■森林 視界は【天眼】、足場は【バランス感覚】でそれぞれ打ち消すことができそうかな、と。 などと言いながら、わたくしは、……少年とお話をしたいので、別のスキルを持っていく予定ではございますが。 ■情報収集 少年とのお話は、おそらく少年からの話だけでどうにかできると思いますわ。 「お父様が空に行った」という話を聞ければ、そこから察することはできますもの。 ですので、村の方々に聞くのは鳥の巣の場所のみでいいのではないかな、と。
壁ウォーリアのクー=ウィッシュ。 壁です。タンカー屋さんです。 戦闘では化けカラスをスキルで執着状態にしてクーに攻撃を集中させる予定。 →先行 単独先行は止めた方が……。 いろんな意味で。
>先行 いろいろ心配かけてごめんなさい。 一緒に来てもらえるなら心強いので、ララベルさんよろしくお願いします。最軽装はわたしも難しいと思うので軽装(装備コストの30%以下)で行こうと思います。 巣を見つけたらユーリくんに危害が加えられない限り、隠れて他の人が来るまで様子を見るということでいいでしょうか? >森の中 暗いなら暗視、鋭敏視覚とかが役に立つかなと思ってます。 藪になっているなら切り開いて道を開くとかも必要かもですね。シーフなら壁歩きで木から木へ渡れそうですけど、使用回数があるのでどのくらい有効か分からないのがちょっと悩みます。
シューターのアスティン。よろしく。 んー、とりあえず使えそうなスキルをいったんまとめてみようか? あくまで使えるかも、で確定ではないけど。 <足場対策> バランス感覚 サバイバル知識(自然環境の技術も含まれるようなので) <視界対策> 暗視 超視覚 超聴覚 サーマルアイ 天眼 こんな感じかな…? 俺はバランス感覚と超聴覚か…視覚系何か持ち込もうかな。 <先行 単独は確かにきついかな。 2-3名ぐらいかな…。 <巨鳥 これ飛んでるときは近接攻撃当たらないのかな…。
>先行 2名なら背後の死角もお互いにおぎなえるな。多すぎず少なすぎずで良い人数だと思う。 1人がユーリへの対応、もう1人が警戒担当と、役割分担もできそうだ。 俺のペットを巣に、という話は撤回しよう。 >近接攻撃 飛んでいる時は近接攻撃の射程外かもしれないな。 クーが執着を使えるし巨鳥の引き付け自体は心配ないが、飛んだまま魔法射撃を連発されると厄介だ。 近接攻撃に持ち込む工夫もしておくと良いかもしれない。 魔攻を下げるスキルの存在が頭をよぎったが、俺には使えない……。他の手段は考え中だ。
部位破壊のようなことが上手くできるかわからないが……、矢で翼を狙うのなら俺にもできそうだ。
うん、たどり着く前に見つかったらあれだから、木とか利用して隠れつつも、なるべく素早く動くつもりだよ。 >トーラ ありがとう、宜しくね。 >隠れて他の人が来るまで様子を見る そこは、いつ巣に戻られないとも限らないから、先行組で仕掛けて注意を引きつけてしまってもいいかなと思うよ。 <足場対策>が出来てたら、他のみんなもそこまで時間掛からずに来てくれると思うし。 他のみんなは、先行で注意引きについてどうだろう?
■先行組 トーラさま、ララベルさま、先行の件、よろしくお願いいたします。 現状の方針には異論なく、ええ、お二人なら大丈夫だと、信じておりますわ。 ■射程について 【執着】は「執着相手に可能な限り接近しようとする」とありますので クーさまのスキルが成功すれば、敵は近付いてくれそうかな、と思いましたが ……ええ、それでも自由に飛ぶ敵を攻撃するのは、骨が折れそう、ですわね。 【移動阻害】で縦の移動も制限できないでしょうか、と、思い浮かんだのですが ……はい、わたくし、【移動阻害】の手段はありませんでしたわ。 《光縛封》は……敵の移動を制限することは出来ても、こちら側からも攻撃ができなくなってしまいますものね。 ■個人行動 わたくし、何かを攻撃したり、というのが、他の方に比べると少し不得手でして。 どちらかというと、回復や支援が主になると思います。 ただ、行動回数には限りがございますので、わたくし以外にも回復の手段を持っていただけると、とても助かりますわ。
んー…。これ、今すこしきになったんだけど。 戦闘は巣の周囲と森林地帯の境目から始まる。 ってあるけど。 ほぼ森を抜ける直前ぐらいにいるってことかな? ということは。森自体はそんなに長くないっていうかほぼ森から出てる位置で開始? あと、巨鳥の攻撃は範囲内の木々を壊すとあるし、森の中って実は意識的に入って 鳥の視界から外れようとしない限り戦場になりにくいのかな。 …逆に巣の周りは開けてるらしいから、空中から狙い撃ちされそうだけど。 <飛んでる鳥 とりあえず、射程の長いシューターは羽とか狙って地面に下ろせないか挑戦はしていいかも。 あとは、煙幕とか使えばそこから出ようとするだろうし、そこに突っ込みたがらないだろうから、上手く行けば行動を制限できるかな? 範囲攻撃が怖いから、ある程度密集しないように注意が必要、かな…。
>先行で注意引き ユーリが危ない状況でない限り隠れて様子を見る、というトーラの案が安全なように思う。 ララベルが心配してくれているような事態が起きないよう、頑張る。 先行組以外のメンバーは後から巣に駆けつけてそこで戦うのではなく、むしろ巣から巨鳥を引き離すようにして戦うのだと思っていた。 ……でもそう思っているのは俺だけ……かも? このあたり齟齬がないか皆に確認しておきたい。 >回復手段 わかった。念のため俺の方でもヒールを持っていく。 >戦闘開始位置 俺もアスティンと同じ認識だ。 巣の周囲のhexが明記されている一方、森林地帯のhexが示されていないので、おそらくその認識で合っていると思う。
飛んでる巨鳥に射程のない武器は届かないでしょうし、杖を持って魔法攻撃が出来るようにしてみました。 シーフには魔法攻撃を下げたり行動阻害が出来るスキルもあるんですけど、全部射程が0なんですよねぇ。 そういえば今回はキャスターの人がいないんですね。びっくり。 >戦闘開始位置 巨鳥が気付いて向かってくれば森の中にいても黒風で攻撃してきそうな気もしますし、気付かれず近付ければ森から出たところ、気付かれたらその位置じゃないでしょうか? あまり固まって移動するのも危ないかもですね。
ウォーリアーのケンだ 今回はよろしく 先行するにしろ下手に分かれるとそれぞれ好きなようにあしらわれそうで怖いな 移動力の差がでるにしろ仕掛けるときは全員揃ってからのほうがいいとおもうぜ その上で近接組が囮となって標的の注意を引きシューターが撃ち落とす ってかんじでいけないか? 撃ち落とした後にシーフが動きを縛れればなおよしだと思うが・・・・・
巨鳥を巣に近づけない場合の仮プレを書いたが、別方針に決まった場合は変更可能だ。 あまりギリギリにならなければ対応できる。朝出発の依頼なので、出発前日の夜までなら……。 ユーリは体力的に少し弱っているようなので、そのあたりをケアする道具を用意した。 治療行為までは手が回らなかった。
■戦闘開始位置 ……申し訳ございません。こちら、わたくし、勘違いをしておりました。 森を抜ける最中に、鳥からの攻撃をいただいてしまう想定でおりましたの。 ええ、早とちりは背後の方の悪癖でして、ご指摘いただいて、とても助かりましたわ。 はい、でも、その記述を見る限りですと、戦闘開始後に意図して森の中に入らなければ問題はなさそうですね。 もちろん、トーラ様の仰る通り、巣に向かう途中の森の中で必ず見つからないという保証もございませんし、そのために先行組が早めにユーリ様の様子を見に行くのも、有益な行動だと思っておりますわ。 ケン様の仰る通り、戦闘自体は全員が揃ってから。 巣とは……最低でも4hex離れた位置での戦闘が望ましいでしょうか。
ちょっと流れを整理してみようか。 【全体方針】 ユーリの救助を第一とする。 先行組は様子を伺いユーリが危機的状況なら救助 それ以外の場合は味方の合流を待って作戦開始 基本、巣の中のユーリに敵を近づけないように立ち回る 例)引き付けスキルを持つ人のスキル。または遠距離攻撃を打ちつつ巣から遠ざかるシューターの行動などで引き離す 範囲攻撃が巣に及ばない距離が理想? 【戦闘方針】 近接メンバーは翼や爪の攻撃で降りてくるタイミングで攻撃。 行動阻害なども狙う シューターは可能なら翼などを狙って地面、ないし近接可能な距離まで落とす。 仲間の密集には注意。 先行組:トーラ、ララベル こんな感じかな? シューターは俺とテテリカの二人だから、俺たちは特に密集せず、片方が攻撃されてるときももう片方は狙撃できるように立ち回るのがいいかな?