ワニだって、肉が食べたい

ゆうきつかさ

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シナリオID:205

オープニング

●酒場「踊る子熊亭」
「畜生ッ! なんで、俺がこんな目に……。俺は嫌だって言ったんだ。それなのに……それなのに……畜生ッ!」
 使用人ダイルが冒険者達を前にして、ブツブサと愚痴をこぼした。
 事の始まりは、数日前。
 ダイルの雇い主である宝石商の奥様ザマスから、ペットの散歩を頼まれた事だった。
「まあ、犬や猫の散歩なら俺だって、喜んで引き受けたさ。それでタンマリ報酬が貰えるんだから、これほど楽な仕事はないだろ! だがな、その相手がワニだって分かっていたら、断るのも当然だろ?」
 ダイルが『この世の終わり』とばかりに、魂の抜けた表情を浮かべた。
 そもそも、ワニの散歩は使用人達の間で、罰ゲームとして、恐れられているモノだった。
 小さい頃からザマスの家で飼われていたため、間違って人を襲う事はないものの、所詮はワニ。
 何かの拍子に野性的な一面が、あらわになる事もあるようだ。
「しかも、今はダイエット中ッ! 肉を食べず、野菜ばかり食わされている! それが原因でワニもイラつき、散歩中に養鶏所を襲ったりしているんだ! だからと言って、それがバレたら俺はクビだ! その事を隠すため、養鶏所のオヤジに金を握らせ、黙らせているんだが……。さすがに金が持たない。マジでシャレにならない事になっているんだ! 養鶏所のオヤジも、それが分かっているのか、わざわざ鶏を散歩させて、小遣いを稼いでいやがるし!」
 ダイルが苛立ちを隠せない様子で、テーブルをドンと叩き、酒を一気に飲み干した。
 ある意味、ワニにとっては、御褒美タイムであるため、ストレス解消になっているようだが、ダイルからすればたまったモノではない。
 だからと言って、養鶏所のオヤジを叱りつけたところで、ワニは食べる気満々で鶏小屋に突っ込んでいくため、何の解決にもなっていないようである。
「ま、まあ、俺が散歩をするのも、次で最後。だから頼む! ワニの散歩に付き合ってくれ!」
 そう言ってダイルがテーブルに頭を押し付ける勢いで、深々と頭を下げるのだった。

解説

 散歩をするのは、昼前。  養鶏所のオヤジ達は、臨時ボーナスを狙うため、ありとあらゆる手段を使って鶏を逃がします。  そのため、鶏を捕まえたり、ワニの注意を引いたり、別の餌で興味を引いたり、とりあえずワニに食われて口を塞いだりして、被害を減らしていく必要があります。  ただし、逃げた鶏を放っておくと、違う意味で面倒になるため、なるべく捕まえておくといいでしょう。 ▼ワニについて  ゲーター(ワニ)  人懐こい。  普段は大人しい。  口を縛られる事を嫌う。  鶏が好き。  最近太り気味。  ダイエット中。  野菜は嫌い、大嫌い。  飼い主であるザマスには逆らえない。 ▼養鶏所のオヤジ達について  ワニの気持ちを察し、鶏を食べさせようとしている。  ただし、鶏一羽につき、相場の倍額を要求。  あくまで偶然を装っている。  見た目は良い人。  常に笑顔を浮かべている感じ。  奥さんや息子も、ニコニコ。 ▼鶏について  鶏×30  とにかく逃げる。  全力で逃げる。  わざわざ、ワニに突っ込む鶏もいる。  放っておくと、畑を荒らす。  実はワニより、厄介な存在。

マスターより

 どうも、ゆうきつかさです。  この依頼は、ワニの散歩を無事に終わらせる事が目的です。  ワニは人懐こい性格をしているため、通行人を襲う心配はないものの、鶏が大好物なので後先考えずに襲い掛かっていきます。  ただし、この依頼はコメディ寄りなので、マトモに行動する必要はありません。  場合によっては、別の肉を囮にしたり、自ら鶏の恰好をしたり、メスのワニに扮した方が、被害を軽減させる事が出来るかも知れません。

リプレイ

●ワニと御散歩♪
「あー、こう言う事ね」
 エヴァン・ピオネロにとって、その日は最悪の一日であった。
 エルシー・サリバンから『鶏に仮装してお散歩する仕事』だと言われ、誘われた時点で怪しむべきだった。
 よくよく思い出してみれば、ハル・チフから『男だから鶏冠も付けよう』と言われた時点で、本来ならば気づくべきだった。
 だが、いまさら何を考えたところで、既に手遅れ。
 視線を落とせば、ワニがいる。
 その上、ワニ、ガン見。
 既にエヴァンを餌認定しているのか、涎が洪水のようである。
 幸い、依頼主であるダイルがワニの首に巻かれた縄を掴んでいるものの、ズルズルと引きずられている時点で、嫌な予感しかしなかった。
「大丈夫! 何の問題もないから! それに、まわりの人が困っているんだから、助けてあげなきゃ!」
 ハルが何の根拠もなく、キッパリと断言をした
「よくわかんないけど、鶏をワニに食わせちゃダメって事?」
 月が沢山のハテナマークを浮かべ、不思議そうに首を傾げた。
 しかし、相手にするのは、ワニだけではない。
 養鶏場のオヤジと愉快な仲間達が、物陰に隠れて様子を窺いながら、臨時ボーナス目当てで、悪巧み。
 あの手この手を使って、鶏を食べさせるつもりでいるのか、みんな悪い顔になっていた。
「いや、ワニに肉を食うなってのは何の拷問だ? まぁ、依頼はこなすけどよ。……ワニの主人にも、鶏の主人にも問題ありだよなぁ、これ」
 Есөнхумсが複雑な気持ちになりながら、何処か遠くを見つめた。
 一体、何処からツッコむべきか。
 それ以前に、ツッコんでいいのか分からない程、ツッコミどころが満載であった。
「そもそもワニが飼いならされているっていうところも凄いけどね」
 マーハ・アセトシソンが屋台を引きながら、乾いた笑いを響かせた。
 しかも、ワニは、肉食。
 今の所、誰かを襲った事が無いものの、安全面で不安が残る感じであった。
「まあ、流石お金持ちと言ったところかな。……次はペットのために、別荘を作るから邪魔なモノを撤去とか……沢山お仕事を貰えそうだよ」
 エルシーがノリノリな様子で、商魂を膨らませつつ、瞳をキランと輝かせた。
 一応、ザマスに風車を利用したクルクル運動場的なモノを提案したのだが、それではワニが満足しないらしい。
 ザマスの話では、散歩をした後のワニは、とても御機嫌になるため、絶対に外を歩かせる必要があるようだ。
「どうやら、養鶏場のオヤジさんも本気らしいね」
 そんな中、ネロ・ブランが、警戒心をあらわにした。
 養鶏場のオヤジ達は今にも鶏達を解き放ちそうな勢いで、物陰に隠れたままスタンバっていた。
「ま、なんとかなるっしょ!」
 ザインがワニを横目で見つつ、楽観的に答えを返した。
 その途端、何かフラグが、ピコンと立った。
「トニカク、ニワトリヲタベサセタクナイノデゴザイマスネ?」
 ギ・ガガが何やら察した様子で、虫取り網を構えた。
 養鶏場のオヤジもマジだが、こっちもマジ。
 例え、鶏達が逃げたとしても、すべて捕まればいいだけの話である。
「……という訳で! ペットのお悩みズバッと怪傑!! 劇的ビフォー○フター、いぇ~、ザイン、いぇーいぇー」
 Re:Leeがノリノリな様子で、勢いよく拳を突き上げた。
「……お? リリィちゃん何か考えある感じ? そんじゃ、おれっちも協力するぜ!」
 そのノリに釣られて、ザインと一緒に、フラグ達も一斉に拳を上げた。
「うわああああああああああ、鶏があああああああああああ!」
 次の瞬間、養鶏場のオヤジが、わざとらしく悲鳴を上げ、次々と鶏達を逃していった。
 それに合わせて、鶏達が、大脱走!
 まるで訓練された兵士の如く勢いで、ワニめがけて猛スピードで迫っていった。
「おいおい、マジか!」
 これにはダイルもドン引き。
 それとは対照的に、ワニは大興奮ッ!
「行くぞ、モス! 噛みつくのは禁止な!」
 すぐさま、Есөнхумсがモス(ペットの狼)に声を掛け、鶏達の行く手を阻んだ。
 駆け出したモスを避けるように動く鶏達。Есөнхумсはその動きを利用して、鶏達を追い詰めていった。
「おっと、こっから先は通行止めだぜ!」
 それに合わせて、ザインが鶏達に警告しながら、木の弓を構えて、進行上に矢を連射した。
 だが、鶏達は諦めていなかった。
 一瞬の隙をついて、モスの頭に踏み台にするようにして飛び乗り、次々と包囲網を突破した。
「メザセ、ニワトリマスターデゴザイマス」
 その事に気づいたガガが虫取り網を使って、手当たり次第に鶏を捕まえていった。
 ネロもガガと連携を取るようにして、鶏達を追い込んでいった。
「ふふ~楽勝、なの」
 その間に、ハルがフェザーステップで鶏の群れに飛び込み、ワニから守るようにして抱き上げた。
 そのたび、ワニがハルごと鶏に食らいつこうとしていたが、ギリギリのところで避けられ、イライラが溜まっている様子であった。
 しかし、ハルは気づかなかった。
 背後でピコンピコンと、フラグが立ちまくっている事を……。
 その隙をつくようにして、Есөнхумсがチャージングで駆け寄り、鶏を抱え上げて、ワニから遠ざかっていった。
 だが、鶏達は恩を仇で返すようにして、大暴れ!
「大人しくしろっての! こら! オレが食うぞ、こんちくしょう!!」
 Есөнхумсが苛立ちを隠せない様子で、鶏達を叱りつけた。
 それでも、鶏は納得しておらず、『喰えるものなら、喰ってみろ』と言わんばかりにクチバシ攻撃。
 そのため、Есөнхумсの脳内は、鶏料理一色になった。
「……がう」
 そんな空気を察したのか、モスが『それ以上は駄目』とばかりに、Есөнхумсの顔をじっと見上げた。
 しかし、ワニは、おかまいなし。
 アングリと口を開けて、ジリジリと距離を縮めてきた。
「困ったら助けるから……叫んでね?」
 その事に気づいたエルシーが、鶏の羽根を全身に貼り、生鶏臭溢れる巨大鶏に扮すると、エヴァンに声を掛けて、ピコンとフラグを立てた。
「こ、怖くない……怖くないよ……コッコッコ……」
 その気持ちに応えるようにして、エヴァンが鶏の目線と仕草で、ゆっくりと鶏達に近づいていった。
 だが、エヴァンの背後から大口を開いたワニが追いかけてきたため、鶏達が全速力で逃げ出した。
「まさか、これって後ろにワ……うわわっ! ねぇ! みんな、どうせ逃げるのなら、一緒に逃げよう! ほら、ぼくも仲間だから!」
 エヴァンが涙目になりつつ、鶏を追いかけるようにして、全力ダッシュ。
 しかし、あまりにもしつこく鶏達を追いかけてきたため、リーダー格の雄鶏にマジ蹴りをされて宙を舞った。
「……!」
 その間に、ワニが勢いをつけて、鶏達に迫っていった。
「ここから先には進ませないよ! まずは、よく滑る液体! これをワニちゃんの足元に流せば……って、速度が上がってない!?」
 Re:Leeがザパァーッと液体を流し、ハッとした表情を浮かべた。
 ワニはヌルヌルの液体にまみれ、通常の3倍以上スピードアップ!
 彗星の如く勢いで、一気に距離を縮めてきた。
「ほらほら、こっちだよー!」
 その事に危機感を覚えたエルシーが、ワニを挑発するようにして、可愛らしく尻を振った。
「……!」
 次の瞬間、ワニが地面を滑るようにして、一気に距離を縮めてきた。
「えっ? 嘘、嘘、嘘! 無理、無理、無理ッ!」
 その途端、エルシーがこの世の終わりとばかりに青ざめた表情を浮かべ、鶏達と一緒に逃げ出した。
 だが、ワニのスピードは予想以上速く、エルシーは成す術もなく尻にガブッと噛みつかれた。
「そんな時は、これ! 巻き戻されるレッドカーペット~」
 Re:Leeが、まるで秘密道具でも出す勢いで赤い布を転がし、ワニが乗った事を確認したのと同時に、勢いよく引っ張った。
 しかし、ワニの身体は無駄に重く、両腕が千切れるのではないかと思うほど、激しい痛みが駆け巡った。
「……ほら、美味しい料理が、ここにあるよ!」
 そんな空気を察したハルが、ワイヤーで形を整えた水袋に尻尾を差し込んだ上で、チキンの証である鶏の足を取りつけ、ワニを挑発するようにして、左右に振った。
「……!」
 それがワニには、ローストチキンに見えた。
「あれ? ひょっとして、今度は僕がピンチ?」
 ハルが沢山のフラグに押し出されつつ、身の危険を感じて全速力で逃げ出した。
 その後を追うようにして、ワニが口を大きく開け、一気に距離を縮めてきた。
「やっぱりお肉は焼かないとね。生食を否定するわけじゃないけど、絶対美味しいもんね。まあ、いまは干し肉しかないんだけど……」
 そんな中、マーハが焚き火を準備し、干し肉を焼き始めた。
「……!」
 その途端、ワニがカッと目を見開き、鼻をヒクヒクとさせた。
「さあ、お客さん! 屋台『れっどあいず』の限定商品だよ! 干し肉の炙り焼き、美味しいよー!」
 すぐさま、マーハが焼き立ての干し肉を掲げ、ワニの注意を引こうとした。
「何だか美味そうだな。俺にも売ってくれよ!」
 そのニオイに誘われるようにして、ワニではなく、何の関係もない一般人達が集まってきた。
 しかも、何故か大盛況ッ!
 いまさら帰れ、とは言えないレベルで、屋台のまわりに一般人達が集まった。
「みんな、危ないから、あっちに行った方がいい」
 すぐさま、エルシーがズタボロになりながら、何の事情も知らない一般人達に警告した。
「う、うわあああああああああ、デッカイ鶏だあああああああああああ!」
 その途端、一般人達がエルシーの姿に驚き、蜘蛛の子を散らすようにして逃げていった。
「ほれほれ、こっちこーい! こっちの肉は美味いぞ~」
 その間にザインがワニの気を引くようにして、鶏肉を高々と掲げた。
 だが、ワニは鶏肉ではなく、ザインの足をガブッと食べた。
「……って、おれっちごと食おうとすんなやぁ!?」
 ザインが涙目になりつつ、反射的に拳を振り上げた。
「ワニさん、こちら」
 そんな中、ハルがノリノリな様子で、尻尾をフリフリさせた。
「……!」
 次の瞬間、ワニが瞳をキュピィーンと輝かせ、飛び跳ねるようにして、ハルの尻尾に噛みついた。
「ひきゃ! 尻尾かじっちゃやだぁ!!」
 ハルが涙目になりつつ、必死に抵抗したものの、ワニは飢えたケモノの如く勢いで、尻尾をガジガジ。
「い、今のうちに鶏を……。これも仕事だ……負けるもんかっ」
 その隙をつくようにして、エヴァンが覚悟を決めた様子で、雄鶏に麻袋を被せた。
 しかし、雄鶏は大暴れ。
 麻袋越しに鋭いクチバシを突き立て、エヴァンを執拗に攻撃した。
「モクヒョウハ、ゼンブツカマエルデゴザイマス」
 ガガも鶏を捕まえる鬼と化し、壁歩きや疾風足、エアーライド等を駆使して、縦横無尽に駆け回り、虫取り網で次々と鶏を捕まえた。
「……!」
 だが、鶏達もバラバラに散らばって、全力疾走ッ!
 いまにも鶏の限界を越えそうな勢いで鶏冠を揺らし、両目を血走らせながら、ガガから必死に逃げていた。
「イッピキタリトモノガサナイノデアリマス……!」
 それに対抗するようにして、ガガが捜波や超視覚を駆使し、鶏達の気配を探った。
 即座に月が距離を縮め、捕まえた鶏を、洗濯籠の中に入れていった。
「みんな、よくやった! 後は俺達に任せてくれ!」
 養鶏場のオヤジが、しれっと洗濯籠を受け取った。
「一体、何をしようとしているの?」
 その手をガシィッと掴み取り、月が養鶏場のオヤジに対して、疑いの眼差しを送った。
「ここからは俺達の出番って訳さ」
 ガラの悪い男達が物陰から現れ、月の胸倉を掴もうとした。
「最初に手を出したのは、そっちだからね」
 すぐさま、月が目の前にいる男の鳩尾を殴り、別の男をチョークスリーパーでオトし、別の男を4の字固めで気絶させた。
「ちょっと待て! 俺達はワニの気持ちを察してだなァ!」
 養鶏場のオヤジが恐怖で腰を抜かしつつ、言い訳をズラリと並べていった。
「ワニの気持ち? 善人ぶってんじゃないぞ。あんたらが大事にしてるのは、自分の気持ちだけだから! そんなに鶏と遊びたいなら、こうだ……!」
 月がムッとした様子で、鶏の餌を養鶏場のオヤジに叩きつけた。
「……!」
 その途端、鶏達の瞳が、キュピィーン!
 鶏、まっしぐらとばかりに距離を縮め、養鶏場のオヤジに飛び散り、鶏の餌を貪った。
「えっ? いや、嘘だろ!? やめろー!」
 そのため、養鶏場のオヤジは抵抗する余裕すらなく、辺りに悲鳴を響かせた。
「悪い、悪い。こっちも、ちょっとやり過ぎた。でも、ワニに噛まれて怪我をしたら危ないだろ? ちょっと焦っちまってさぁ」
 Есөнхумсが愛想笑いを浮かべ、養鶏場のオヤジに手を差し伸べた。
み上げた。
「でも、これで終わりにした方がいいと思うよ? そうじゃないと、みんなにとって都合の悪い事になると思うから……」
 ネロが言葉に含みを持たせ、養鶏場のオヤジに視線を落とした。
「都合の悪い事……? な、なんだ、それは……」
 養鶏場のオヤジが、動揺した様子で汗を流した。
「さあ……なんだろうね」
 ネロがワニをチラリと見た後、あえて何も答えず口を噤んだ。
「まあ、これは独り言なんだけどよ。……あのワニ、ダイエット中でさぁ。協力して食わせてる、なんて噂になったら、あいつの主人……。どう思うかな。次は逃げないように、戸締りはしっかりしといた方がいいぜ? 噂ってのは怖いからな?」
 Есөнхумсが含みのある笑みを浮かべ、養鶏場のオヤジの肩をポンと叩いた。
「ま、まあ、そうだな。だいぶ儲けさせてもらったし、そろそろ潮時かな。あは、あはははは……」
 養鶏場のオヤジが愛想笑いを浮かべつつ、脱兎の如く逃げ出した。
「あれ? もう終わってる?」
 Re:Leeがハッとした表情を浮かべ、驚いた様子で目を丸くした。
 どうやら、次の作戦の準備をしている途中で、ワニの散歩が終わってしまったようである。
「……あ、もし飲みたくなったら、僕のお店にもおいでよ。サービスするよ?」
 その間に、マーハがダイルに駆け寄り、横に並んでニコリと笑った。
「おっ、マジか。だったら、今度お邪魔しようかな」
 ダイルが縄をギュッと掴みながら、ゴキゲンな様子で答えを返した。
「疲れたよ~。頑張ったよぉ~」
 その途端、Re:Leeがザインに抱き着き、甘えるようにしてスリスリした。
「それじゃ、リリィちゃん。帰って飯にしようぜー。どうせならリリィちゃんの手作りが良いな!」
 ザインが楽しそうに鼻歌を歌いながら、Re:Leeと一緒に帰っていった。
「それにしても、元気のいい鶏だね……依頼が終わったら鶏肉でも食べよう、かな」
 そんな中、ネロが鶏を持ちつつ、チキン料理に思いを馳せた。
 その事に気づいた鶏が、何かを悟った様子で、ガタブルと身体を震わせた。

マスターコメント

 基本的には、プレイングが分かりやすく、描写がしやすく、行動が的確だったものから、印象に残ったキャラクター等を基準にしてMVPを選んでいます。  今回は文字数の都合上、大幅にカットした部分も、評価に加えてとあります。
ショートシナリオ

ショートシナリオ普通 報酬:標準10 / 4〜10人

2020年11月20日 15時52分31秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. エヴァン・ピオネロ

    あ、あの……友達に、「ニワトリになるから、おいでよー!」って…誘われてきました… エヴァン・ピオネロ…です。 鶏さんを捕まえたり…他の仕事も…します………よろしく…おねがいしますっ。

  2. マーハ・アセトシソン

    キャスターのマーハ・アセトシソンだよ。よろしくねー

  3. 月

    キャスターのルナだよ。よろしくね。 何回かご一緒してる人もいるね。 コメディだからまともに行動しなくていいみたいだけど、ワニ担当と鶏担当の分担だけはちゃんとやったほうが良さげ。 とりあえずルナは鶏いこうかな。

  4. エヴァン・ピオネロ

    >ワニ担当と鶏担当 …どちらかなら、にわとり…の格好はするけど…にわとりを捕まえに行きます。

  5. マーハ・アセトシソン

    じゃあ、僕はワニと戯れようかな?もちろんお仕事だけどね ちなみにワニって味良いのかな?(コラ

  6. ギ・ガガ

    ガガデゴザイマス オイラハ、鶏ノ確保ニ、勤シムデゴザイマス ワニ相手ニハ、非力デゴザイマス

  7. Есөнхумс

    ウォーリアのユスだ ワニ担当だな… ザマス奥様に前から会えるなら、<声帯模写>でそいつの声を真似て、静止したりとかできるといいな

  8. マーハ・アセトシソン

    僕は別な肉を用意して囮にしようかな、今の仕事柄あってるしね

  9. ザイン

    おれっちはシューターのザインってもんだ、よろしく頼むぜ! その区分けなら、おれっちもワニ担当させてもらうとすっかな。 別の餌使って囮だの誘導だのやってこうかと思うぜ。

  10. ハル・チフ

    こんにちは!シーフのハル、だよ! 僕はワニ、行こうと思うのです。 囮になって 、コース外れないよう気を引きながら前走るよ。 回避すればきっと大丈夫!(フラグ

  11. エルシー・サリバン

    シューターのエルシー・サリバンだよ。 ワニへ行って、鶏に扮してウロウロするね。 ザマス奥様には前回会ってるので、もし会えなかったら 近くの人をちら見して「あの人みたいな声で、もう少し…(高or低)だったよ」って形なら教えられるよ。

  12. マーハ・アセトシソン

    一応ここまでまとめてみるよー個々に自由にっていうのもいいかもだけど、何しようかなって悩んでいる人がいれば参考になればよいしね。 エヴァンさん:鶏捕獲・にわとりに扮する 月さん:鶏捕獲 ガガさん:鶏捕獲に専念 マーハ:ワニ妨害(別肉を用意して囮予定) ザインさん:ワニ妨害(別餌を用意したりして囮) ハルさん:ワニ妨害(囮になる) エルシーさん:ワニ妨害(にわとりに扮する) こんな感じ?ワニ妨害が少し多い感じなのかな ちなみに店売りの干し肉を買ってみたんだけど、これを 火であぶって匂い立たせて誘うとかどうかな?そして 試しに1個食べさせてさらに誘惑するとかね

  13. ネロ・ブラン

    挨拶が遅くなってしまったようだね、ウォーリアのネロ・ブランだ、よろしく。 ふむ、人数的に考えてボクが鶏の方に行っても大丈夫そうだから、ボクは鶏を捕まえに行かさせてもらうよ。 元気に動き回る鶏か、さぞいきがよくて美味しそうなんだろうね。

  14. Re:Lee

    遅くなっちゃった!! リリィよ ザインと一緒に動くわ。ワニ妨害ね …ワニの足元であそんでルームランナーごっこさせたいわ()

  15. Есөнхумс

    ん?なら、鳥の捕獲の方に向かうぜ エルシー、すまんな 気持ちだけ受け取る、サンキュな

  16. マーハ・アセトシソン

    とりあえず僕はプレイングを提出してきたよ。なんというか やることが多いような少ないような?なにはともあれみんな よろしくね!

  17. エルシー・サリバン

    >Есөнхумс 了解だよ~鶏の捕縛がんばってね! 私も、多いような少ないような、だったよ。 わにの周りっていざ始めるとする事が多い…ね。 (口に飛び込む子とか、養鶏場の人へとか…個人で増やした事とか…とか…) みんなで、気を付けて(フラグ)、行こうね。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0