あなたの話を、聞かせて下さい。

弓月 蒼

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シナリオID:123

オープニング

●学術都市『ヴェルクリエ』
 クリエスター山脈を北へ抜け、更に北へ数日。
 すると荒野の彼方には大陸でも最も古い都市が集う地。『辺境都市群』が見えてくる。

 さて――その一角。学術都市『ヴェルクリエ』と言えば一部の好事家や芸術家。
 それらを繋ぐ美術商や行商人にとっては切っても切れない縁深い街として知られる。

 雑多という他ない、多様な装飾で飾り付けられた街並みは色と彩りであふれんばかり。
 その独自性豊かな風景を楽しみに各地から遠路はるばる観光に訪れる者も多いという。

 そんな『ヴェルクリエ』の一角。古い街並みの中でもこと更に古い家が目立つ。
 観光客も余程でもなければ好んでこんな場所までは見に来ないだろううら寂れた街外れ。
 冒険者たちはギルドからの依頼を受け、今にも崩れそうな古い洋館へ集まっていた。

●怪しい編纂者、かく語りき
「あなたの話を、聞かせて下さい」

 室内でも黒い帽子を脱がない、その時点でもう既に怪しい男は開口一番そう告げた。
 嫌です。と誰かが答えた。即答だった。殺伐だった。遠慮会釈もなかった。

 さすがは昨今飛ぶ鳥も落とす勢いの『授恵者』である。判断が早い。
 しかし困ったことに、これは冒険者ギルド認可済の正規の依頼なのだ。

「いえ、懸念はわかります。先ずは詳しい話を聞いて下さい」
 一瞬焦りの色を見せた黒い帽子の男だったが、気を取り直して話を進めようとする。

 大概図太い。
 が、この芸術都市ではその程度の腹芸が出来なくては生きていくこともままならない。
 完全なる実力主義こそが都市の掟なのだ。世紀末にもほどが有る。

「私はこの大陸史の編纂をしている者です。先の帝都崩壊を経て、現在の英雄予備軍。
 つまり、皆さんの生の声を記録として残したい。
 皆さんが、何を想い、何を所以に、そして何を求めてこの大陸の危機に挑むのか」

 滔々と、けれど熱くくすぶる歴史への情熱を語る男。
 彼はしかしやはり室内なのに黒い帽子を脱ぐことはなかった。そこには説明もなかった。

 だが、例えそれが気になって話半分しか聞いていなかったとしても。
 繰り返しになるが、これは冒険者ギルド認可済の正規の依頼なのだ。
 あなたは、その心の内を真摯に、つまびらかに語っても良いし――

 ――――自 分 が 建 て た 組織(コミュニティ) の 宣 伝(プレゼン) を 全力(フルスロットル) で 行 っ て も 良 い 。

解説

【初心者歓迎】戦闘とか戦争とか苦手な方でも安心です。 ●成功条件  歴史編纂者の男に、自分の話をする。  尚、自分の話の範疇には自分が属するコミュニティの話を含んでも良いものとする。 ●失敗条件  怪しい奴とは話をしない。 ※注意事項  参加者全員が居る前で話をさせられます。聞かれています。聞かれます。  あまりに声が小さかったりすると「もう少し大きな声でお願いします」  など、常識の範囲内でツッコミが入る可能性があります。  圧迫面接ではありません。リラックスして頂いて結構です。

マスターより

 はじめまして。シリアス&ダークが持ち味だと巷で噂になればいい。  弓月蒼と申します。粛々と真面目に参ります。  尚、当シナリオ中で話した内容については虚構であるか、真実であるかを問いません。  とりあえず黒い帽子の男は真実であるという前提で自らの史書に記載します。  史書編纂には一次史料が不可欠なので裏付けを取りに行ったりするかもしれません。  将来的に、どこかで書籍化される可能性も皆無ではありません。  とはいえ、語る内容は皆様の思うがままにご選択下さい。

リプレイ

●不可解な依頼
「しかし、物珍しい人もいるわね」
 待合室であると、通された一室。集った8人の冒険者を見回して1人のドワーフ。
 『銀糸髪の魔女』テュリン・ヴィングが呟いた。

 その声に物珍しげ、或いは警戒するように辺りを見回していた数人の視線が集まる。
「や、こういうのってそれこそ、英雄に称えられるレベルの冒険者とかにやるものじゃないの?」

 言われてみれば、と俯いてみせた『廻狼』ノックス・マグナは暫し考え込むと滔々と接ぐ。
「私は、今回不参加にさせて貰おうかと思っています」

 彼は迷宮探索者である。洞察力には自信がある。そんな彼をして、件の黒帽子。
 歴史編纂者を名乗る依頼人は怪し過ぎた。自分のことを詳らかにする気にはどうもなれない。

「室内で帽子については一言申したくもありますが、何か事情があるのかもしれません」
 一方、金の髪に青い瞳。典型的貴族とも言える風貌の少女。
 エレノア・D・グリフィスは黒帽子の男に幾許かの理解を寄せる。

「まあね、私だって別に見た目は構わないけれど……何というか物好きね? とは思うのよ」
 自分のことを語るのは吝かではなくとも。何処か引っかかりの様なものを覚えるテュリン。

 そうこうしている間に、時間が来たのか。奥の部屋の扉がゆっくりと開かれていく。
 連れ立っていくのはノックスを除く7人。対面の椅子には黒帽子の依頼人が座る。

「お待たせしました、皆さんの協力に心から感謝を」
 照明の紋具を備えているのか。古い屋敷の印象と反して部屋は明るかった。

 不思議そうにそれを見ていたエステル・ヴィタは、けれどいの一番に進み出る。
 これも客商売の為せる業か。人見知りを克服した旅するエルフは、詠うように声を上げた。

「自分のことを話せば良いのね」
「ええ、どうぞ”あなたのはなし”を聞かせて下さい」
 
 ――――私は大陸の危機とか実感がないからどうしたいのかわからないけれど。

●歴史から語るもの
「私はね、『命』の一族なの。大森林の外縁近くにいくつか拠点を持っていてね」
 エルフには氏族という慣習がある。氏族とは家族であり、共同体であり、そして種そのものだ。
 彼らは同じ氏族で纏まることで互いを同胞と括り、森の外に己の世界を拡げて来た。

「今はキャラバンとして50人くらいで纏まって、色んな国で商売してるのよ」
 中でも、好んで外界へ出向いていく者を『旅するエルフ』と称する。
 森を愛する彼らにあっては変わり種だ。エステルも、またそうした氏族の一員らしかった。

「ほう、エルフの商人とはまた」
 興味を引かれたように黒帽子が声を挟むと、エステルはぼんやりとそれを眺めて薄く笑む。

「私達は今は『ひとときの止り木』という宿屋に拠点を置いて商売してるの。
 飲食店も兼ねていて……『命』の一族以外のお客もいるから、是非遊びに来てね」

 と。そこまで頬杖を付いて聞いていた『比翼連理』テス・クラウスが不意に目を開けた。
 どうも聞き慣れた単語に意識を引き戻された様で、眼差しは何処か胡乱げな色を湛える。

「ああ……止り木のパイは絶品だよねぇ」
 如何にものんびりと。或いは気紛れに声を上げたと言わんばかりのその様に。
 けれど発した者が美貌の青年であれば如何にも様になるものだ。

 思わず、と向けられた視線にテスは頬杖を崩さないまま暫し考える素振り。
 そうして仕方ないと結論に至ったのか。微睡むように語り始める。

「彼女の……『命』の一族とは縁があってね。5年かそこらに1度。
 私の故郷の辺鄙な村にもわざわざ来てくれるのだから、ご相伴に預からなくちゃ勿体ない」

 自他共に認める怠惰な青年にとって思わぬ縁が、今こうして旅先で繋がるのだから侮れない。
 そんな語り口に、エステルが補足を加える。
「テスさんと恋人さんは『ひとときの止り木』で会ったの。止り木のパイは美味しいのよ」

 セールストークを忘れない辺りに、くつくつと黒帽子が笑う。
 それを眺めていたテスもまた、昔を思い出すように語りを継ぐ。

「まあ、いまでこそこんなだけれど私もね。昔は守備隊に所属して頑張っていたんだよ。
色々あって辞めたんだけどね。ん? 詳しく聞きたい?」
「お話頂けるので?」

 揶揄するようなやりとりに、けれどテスはうっすら瞳を細め要求を棄却する。

「派手ばかりが人生ではないよ? まあ、結局今ここにいることが結論ではあるんだけど」
 つまりは、彼もまた旅するエルフであるという事だ。しかし話はそれで終わらない。

「最近、家を借りたんだ。『睡狼邸』は究極の家と言っても過言じゃない。
 どれほど怠惰を極めても冷たい目で見られないしね。今度来るといい、歓迎するよ」
 確りと自分の借りた家をアピールしておく強かさに、流石の黒帽子も肩を竦めたか。

 とはいえ、それで終わりもどうかと投げかけられた問。
 それを聞いてテスは始めて言葉を止める。軽口で流せないことが、この男にもあるのだ。

「私の連れがね。キラキラした目で言うんだよ」
 ”あなたは何故冒険者になどなったのか”答えるテスはどこか今までと違っていた。
 声には確かな感情が宿り、楽しそうに青年は語る。大切な宝石箱を少しだけ開くように。

「帝国の件さ。何とかしたいって、強くなりたいって言うんだ。
 ……隣に立って、守れる位には強くなりたいじゃないか」
 それにどれほどの想いが込められていたものか。ただ静かに、青年は紡ぐ。

「私が幸運だったのは、隣にずっと彼が居てくれた事だよ。
 だから動く時は全力で、かな。……誰かの誰か、が失われない様にね」

 瞠目するように黙り込んだ黒帽子が小さく手を打つ。
 それを一瞥した挙げ句に、テスは笑って欠伸をひとつ。すやすやと寝息を立て始める。

 かくて、突然、脈絡なく。
「ある日僕は」
 けれどおもむろに声を上げたのは巨大な亀の甲羅を背負った金眼のリザードマンだった。

 その様はあまりに奇矯であり、有り体に言って冒険者達の中でも突出して浮いていた。
 そして勿論その姿についての説明も無かった。あれ、冒険者ってこんなのばかりか。

 思いがけず周囲(テス除く)から集まる視線に、リザードマン――シネミス・カネダは即応した。
「やぁ、カネダさんだよ」
 うん、多分違う。そうじゃないんだ。 

●歴史と戯れるもの
「ある日僕はいつものように竜に転生すべく滝に打たれて修行していたんです。
 が、突如まばゆい光に包まれたかと思うと、気がついたら巨大な船のようなものの中に居て」

 この時点で、エステルがぱちぱち瞬いた。エレノアとテュリンが首を傾げた。
 ライラ・ペトラルカただ1人が、面白がるように瞳を細める。

「僕の体は拘束されていて様々な器具で全身を検査されていたんです。すると段々眠くなって。
 その後、目が覚めたら草むらに倒れていました」

 大事件だった。魔法か神具か奇跡の類かは知れなくとも露骨に人類に好意的ではない何かだ。
 恐怖体験である。『鉄脚の決意』スフェーンが鉄兜の中で頬を引き攣らせる。

「空の彼方に巨大な回転する円盤のようなものが飛び去っていくのが見えまして。
 それを見送りながら僕は、これは巨亀神(水に溶けやすい巨亀)に転生し、その意志を告げという啓示なのだな。
 ……と、直感しました」

 そう締め括ったシシネミス――カネダさんの言葉を受けて。
 黒帽子は何も言わず大きく頷いた。ただ、重々しく意味有りげに頷くと――

「次の方、どうぞ」
 厳かにパスした。酷いぶん投げっぷりだった。話を振られたライラが喉を鳴らして笑う。

「いいよ、どんな物語がお好み?……って、違うか。僕自身の話かぁ」
 飄々とした声音で語るエルフの青年。話をすることに慣れているのか口調には澱みがない。

 それもそうだろう、その風体は楽師――吟遊詩人の物だ。語り騙るは爪弾くと同じ。
 彼らにとっての生きる糧であり、処世術ですらある。唄うも詠うも大差はない。

「ご覧の通りエルフで、これまで人様の役に立ってきたような気は全然しないろくでなしさ。
 歌を歌ってその日暮らしだ。好きなものを見て、嫌な音には耳を塞いで、適当に生きてきた」

 朗々と響く声音には嫌味がなく、聞きやすい一方で。その口調は何処までも軽かった。
 意図してのものでないならば、それは彼の生き方そのものでもあったろう……けれど。

「これからもそうしてふらふら生きるかは……」
 そこで。ふと言葉が止まる。不意に、まるで深淵を辿るエルフの賢人のように。
 理性と知性の色が瞳を過ぎる。それは、ほんの一瞬の更に一欠片ではあったけれど。

「あなたは何故、冒険者になったのですか」
 そこに、黒帽子の問が挟まる。瞬いて、力を抜くように息を吐く。そう、柄でもない。

「たぶん、長い長い命のいい棄てどころを探してんのさ。
 こんな力を得たのなら、誰かの為に命を投げ出したりして愉快に幕を引きたいもんだってね」
 
「そんな……!」
 紡がれた言葉に、突然エレノアが席を立った。聞き捨てならない。そのままには出来なかった。
 人の一生が舞台なら、精々面白おかしい物語にしたい彼との在り方は全く異なっているのに。

 けれど酷く似通った――だからこそ、どうしても相容れない物を感じとったのだろう。
 黒帽子の視線に、面白がるような色が交じる。必然、次の語り部は彼女に回される。

「……エレノア・D・グリフィスと申しますわ。どうぞよしなに」
 
 堂に入った一礼は、儀礼に慣れ親しんでいる者の所作だった。
 グリフィス。学術都市における名家の1つだ。聞いた者が居てもおかしくない。

「帝都崩壊――私は、これが岐路であると思っています。
 この大きな分岐点である時代に授恵者たる力を得た事については、大きな意味を持っていると」

 根無し草とは全く真逆に位置する、苦労を知らない筈の裕福な家系。
 だからこそ。ライラの瞳はこれもまた、僅かな興味を示す。

「力を持つ者がこの世界の為に出来ることを成すのは当然です。
 そう思うからこそこの力を、この国の為に、どう生かすかを考え行動していきたい」

 エレノアはその力を義務と受け取り、ライラはその力を権利だと受け取った。
 ライラはその力に終端を彩る灯火を見て、エレノアはその力に未来を照らす暁光を見た。

「貴き者の義務(ノブレス・オブリージュ)。私は貴族ではありませんが、そうありたいと思っています」

 他者の為に、自らの身命を賭すことを厭わない。その行為は同じであろうとも。
 黒帽子が始めて何かを書き綴る仕草をみせる。次いで、視線は銀の魔女へ。

「……あ、私の番か」
 思いがけないやりとりに目を丸くしていた魔女、テュリンへと向けられる。
 
●歴史を切り拓くもの
「私ね、家が代々戦士の家系だったんだけど戦士としての才能が欠片も無かったのよ」

 淡々と始まったその語りは、本来であれば悲劇に転じていてもおかしくない素性だった。
 けれど魔女は如何にも平然と。既に過ぎたものとして言葉を続ける。

「師匠に魔術の才は有ると言われたから、それを切欠に故郷を離れて魔術師を目指す事にしたの。
 まぁ、冒険者となったのもその修業の一環として……後は、見聞を広めたいのもあったからね」

 旅人であった師を辿る意味合いも有ったろう。『ドワーフ王国』に籠りがちなドワーフである。
 しかしその好奇心はハーフリングにも劣る物ではない。彼らは本来開明的な種族だ。

「では、魔術師として大成することがあなたが冒険者になった目的だ、と?」

 黒帽子の問に、けれどテュリンは少し考えて苦笑いを浮かべる。
 それも、決して間違いではない。間違いではない……けれど、だ。

「魔術の極致、世界の真実、秘匿された神秘を探る……なんて目的も嘘じゃないわよ。
 ただ、本音を言えば別に目的がね。あると言えばあるのよ」

 それについては語るつもりはない。騙らなかったことこそが誠意の現れであると。
 何かを含んだ悪戯っぽい笑いは、彼女が着実に魔女としての階梯を登っている証左だろう。

 賭博と魔女に深入りしてはならない。とある亜人の自治領では、常識レベルの話だ。
 帽子を深く被り直した依頼人が、かくして最後の語り部へ話を促す。

 エレノアの話以来動きを止めていたスフェーンが、視線を受けて兜でくぐもった声を上げた。
 ――――親に手を引かれて、貧民街に捨てられたんスよね。確か3つの頃だったと思うッス。

 凄惨、と言っても良いのではないだろうか。彼の話は、そういった類の昔語りだ。
 けれど、今の時代にそういった例が決して少なくないのもまた、確かな真実。
 
「王国の法に触れない事は、なんでもした気がするッス。
 結局のところ、何のためにって言うと……”生きたかった”んスよね」

 王国では余程貧民でも食べるにだけは困らない。それが彼にとってせめてもの救いだった。
 最も深い部分まで堕ちずに済んだ。だから、今ここに居ることが出来る。

「……でもオイラは。そんな中どこかで騎士を見たんス。
 多分、出征に行くときの姿だったんスかね。一番うんと着飾った姿……それが綺麗で」
 
 ――――綺麗で。けれど一番最初に浮かんだのは”それで幾らになるだろう”だった。
 その陥穽が、理解出来るだろうか。その失落が、伝わるだろうか。

 人の事情は様々ある。分かっていても。エステルは眉を寄せ、エレノアは唇を噛んだ。
 憐れむことだけは許されない。ライラだけが、世界はそういうものだと知っていた。

「だけれど」
 視線が、偶然にエレノアと交差する。両者の境遇には天と地程の差がある。
 けれど。そう……それでもだ。

「格好良かったんスよね。阿呆みたいかもしんないスけど、ほんとそれだけで」
 口をぽかんと開けて、行進を最後まで見続けていた。日が暮れても視線が追っていた。
 胸に仄かに灯った火はどうしても消せなかった。きっと、それを人は憧憬と呼ぶのだろう。

「ああいう、誰かにかっこいいと思われるものになりたい。
 憧れになりたい。夢を与えるような存在になりたい――今の自分から、変わりたいって」
 
 細かな罪なら幾つも重ねたろう少年が、歳を重ねなお抱き続ける夢。
 全身を覆う鎧は、その為の手段であり彼の願いそのものでもある。

「その願いは叶えられそうですか?」
 黒帽子の問い掛けに、真っ直ぐ対する様にしながら。騎士に憧れた男は真っ向から返す。

「その為に、オイラはこういう装備を整えたんス」
 ――――夢は、未だ途上にある。

●怪しい編纂者は、書き騙る
 夕暮れ。帰路を辿る冒険者たち。最後にすっかり寝ていたテスが起きて部屋を去る。
 一人残された黒帽子は、何かを綴った紙片を懐へ戻し被り続けていた帽子を外す。

 その下には2本の角。
 屋敷の扉を閉じると共に、闇の中でも煌々と輝く赤い瞳を細め怪しい編纂者はかく騙る。

「――――それでは、また”次”の機会にお逢い致しましょう」
 堂に入った一礼と共に――古びた屋敷の扉は重苦しい軋みを上げて、閉じた。

マスターコメント

皆様お疲れさまでした。弓月 蒼と申します。 この度はご参加ありがとうございました。この様な結末に至りましたが如何でしたでしょうか。 皆様が語られた内容に優劣はなく。皆様の想いが込められた素敵な物語でした。 とはいえ依頼人にも何らかの意図があり、今回は偶々それと一致した方にMVPを贈らせて頂きます。 あとコミュニティの広告が十分に出来なかったことが痛恨……!もう少し文字制限が有れば……! ではでは、ご縁がありましたらまた次の機会にお会いしましょう。
ショートシナリオ

ショートシナリオ易しい 報酬:標準8 / 6〜8人

2020年11月04日 13時13分32秒 公開

成功

相談掲示板

  1. シネミス・カネダ

    やあ、僕カネダさんです。よろしくおねがいします。

  2. No.2

    スフェーンッス。よろしくおねがいするッス。

  3. テス・アウレア

    テスだよ。よろしくね!

  4. エステル・ヴィタ

    エステル・ヴィタよ。よろしく。

  5. テュリン・ヴィング

    テュリン・ヴィングよ。よろしくね

  6. エレノア・D・グリフィス

    発言したつもりが失敗していたのに気づきまして・・・ 遅くなってすみません。 エレノア・D・グリフィスと申します。 どうぞよしなに。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0