それは史上最大の戦い、超えろ己の限界を

電脳戦潜アプリェーリ イベントノベル(テーマ)シュヴァーン・エレクトロニクス制作 ウケッキ納品 2023年04月26日 13時43分10秒

●それは史上最大の戦い、超えろ己の限界を

 燃え上がる炎に囲まれたステージでの戦いの真っ只中に満身創痍の【ハッタ・ムラムラ】が辛うじて立っていた。
 相手はハッタの戦闘の師匠でもある古株デュープ【リオ・マキシマム】。遠距離攻撃も近距離もこなせる彼女相手にハッタは苦戦していたのだ。
 彼女はハッタの師匠。彼の癖も、戦い方も把握している。まさに天敵と言えた。
「相変わらず、諦めが悪いというのは変わらないな。もうそれは呪いに等しいだろう」
「ははは、師匠……知っているだろ、その呪いが、おれに力を与えていると。これは呪いじゃない、皆との、信者との絆を紡いだ証だ」
 ふっと笑うとリオは無数の浮遊型レーザーライフルを周囲に展開する。その銃口が全て、ハッタに向いていた。
「そうか。なら……それを証明して見せろ! ハッタッ!」
 時間差でタイミングをずらしながら無数の銃口からレーザーの雨が降り注ぐ。
 ハッタはその雨の中に飛び込んだ。腕を交差させて一直線にリオを目指す。
(師匠の追尾性能を翻弄できるほど、おれの機動力は高くない。なら、体力で受けきるまで!)
 リオの間近まで接近したハッタは渾身の右ストレートを打ち込んだ。
 だがそれは簡単にいなされ、逆にハッタはリオの回し蹴りを受け大きく吹き飛んだ。ハッタは地面を跳ね、転がる。
「ぐ、おおお……っ」
「馬鹿正直に突っ込んでくるとは、進歩がないな、馬鹿弟子!」
 浮遊型レーザーライフルを上空に展開、レーザーをピンポイントで収束させハッタ目掛けて放ちながらリオは両腕を合わせ、極太のビームを放つ。
(逃げられないレーザーの檻、必殺のビーム。そうか勝負を決めにきたのか。師匠、おれだって成長している。今、それを見せよう)
「うおぉおおおおおーーーッッ!」
 ハッタは立ち上がり、レーザーの檻を強引に突破すると極太のビーム目掛けて拳を振るう。突進するハッタはビームに逆らいながらリオに徐々に近づいていった。
「おれは、ジャイアントパンダ教の信者たちに支えられている! 彼らがいる限り、おれは、負けないッ! 負けられないんだあぁぁあッ!」
 ついにハッタはビームを切り裂き、その向こうにいたリオに渾身の一撃を叩き込んだ。響く試合終了の合図。
 僅差のHPゲージ判定でハッタは辛くも勝利を収めた。ハッタは腕を振り上げ、雄たけびを上げる。
 リオは満足そうな顔でそんなハッタを眺めているのだった。

登場キャラクター

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0