もふもふが故の勝利
電脳戦潜アプリェーリ イベントノベル(テーマ)シュヴァーン・エレクトロニクス制作 ウケッキ納品 2023年04月26日 13時08分58秒
●もふもふが故の勝利
デュープは何も戦いばかりやっているわけではない。
時には交流会と称し企業主催で握手会を行うこともあるのだ。
そんな交流会の会場にジャイアントパンダに見える男性【ハッタ・ムラムラ】がいる。
「あ、ハッタ様ぁ! あの、絵パンダ貰ってもいいですか?」
「構わないぞ。ほら、これだ。大事にしてくれよ?」
ハッタが手渡しているのはサインとハッタからの言葉、それに少し剽軽な絵が描かれた木の札であった。
これをハッタは絵パンダと呼び、知り合った者やファンにほぼ強制的に渡している。
受け取ったファンは大事そうに絵パンダを抱え、深々とお辞儀をして恐縮して去っていく。
「ハッタさん、そのもふもふの毛皮に抱き着いてもいいでしょうか!?」
「はっはっは! 積極的なお嬢さんだ。構わないぞ、どんと来い!」
手を広げてハッタは次の女性を受け止める姿勢をとった。女性は身体ごとダイブするようにハッタに飛び掛かる。
しっかりと受け止めたハッタはぎゅっと抱きしめてやった。女性は惚けた顔を浮かべている。余程、もふもふが好きなのだろう。
そんな人気のハッタを眺めているのは同じシュヴァーン・エレクトロニクス所属の二人の新人デュープたちだ。
彼らはハッタと違い、ファンは数えるほどしか来ていなかった。
「マジかよ、すげぇなハッタさん。やっぱもふもふの魅力って奴かな」
「かも知れないな。いやぁ、あっちには勝てないよ。毛皮の魅力ってやばいね」
そうして交流会が終わりに近づき、司会者が最後の締めの言葉をハッタに求める。
ハッタはマイクを受け取ると語り始めた。
「今日はこのような場を設けて頂いて大変感謝している。こうして支えてくれる方々と触れ合えるのはデュープとしても嬉しいことだ」
腕を振り上げ、お決まりの勝利ポーズを見せハッタは叫ぶ。その熱が会場に次第に伝わっていった。
「だからこそ! おれたちデュープは全力で戦うことを宣言しよう。信者の、皆がいる限り……ジャイアントパンダ教は不滅だぁあ!」
会場からハッタ、ハッタとハッタコールが鳴り響く。
「人を纏めるカリスマ性ってのも、必要なのかも知れねぇな。人気になるにはさ」
「そうなのかも……はぁ、俺も頑張らなきゃ」
そんな話をしながらデュープたちはハッタを尊敬と畏怖の念を込めて見つめるのだった。
デュープは何も戦いばかりやっているわけではない。
時には交流会と称し企業主催で握手会を行うこともあるのだ。
そんな交流会の会場にジャイアントパンダに見える男性【ハッタ・ムラムラ】がいる。
「あ、ハッタ様ぁ! あの、絵パンダ貰ってもいいですか?」
「構わないぞ。ほら、これだ。大事にしてくれよ?」
ハッタが手渡しているのはサインとハッタからの言葉、それに少し剽軽な絵が描かれた木の札であった。
これをハッタは絵パンダと呼び、知り合った者やファンにほぼ強制的に渡している。
受け取ったファンは大事そうに絵パンダを抱え、深々とお辞儀をして恐縮して去っていく。
「ハッタさん、そのもふもふの毛皮に抱き着いてもいいでしょうか!?」
「はっはっは! 積極的なお嬢さんだ。構わないぞ、どんと来い!」
手を広げてハッタは次の女性を受け止める姿勢をとった。女性は身体ごとダイブするようにハッタに飛び掛かる。
しっかりと受け止めたハッタはぎゅっと抱きしめてやった。女性は惚けた顔を浮かべている。余程、もふもふが好きなのだろう。
そんな人気のハッタを眺めているのは同じシュヴァーン・エレクトロニクス所属の二人の新人デュープたちだ。
彼らはハッタと違い、ファンは数えるほどしか来ていなかった。
「マジかよ、すげぇなハッタさん。やっぱもふもふの魅力って奴かな」
「かも知れないな。いやぁ、あっちには勝てないよ。毛皮の魅力ってやばいね」
そうして交流会が終わりに近づき、司会者が最後の締めの言葉をハッタに求める。
ハッタはマイクを受け取ると語り始めた。
「今日はこのような場を設けて頂いて大変感謝している。こうして支えてくれる方々と触れ合えるのはデュープとしても嬉しいことだ」
腕を振り上げ、お決まりの勝利ポーズを見せハッタは叫ぶ。その熱が会場に次第に伝わっていった。
「だからこそ! おれたちデュープは全力で戦うことを宣言しよう。信者の、皆がいる限り……ジャイアントパンダ教は不滅だぁあ!」
会場からハッタ、ハッタとハッタコールが鳴り響く。
「人を纏めるカリスマ性ってのも、必要なのかも知れねぇな。人気になるにはさ」
「そうなのかも……はぁ、俺も頑張らなきゃ」
そんな話をしながらデュープたちはハッタを尊敬と畏怖の念を込めて見つめるのだった。