シュヴァーンくっころアンソロジー!
電脳戦潜アプリェーリ イベントノベル(テーマ)シュヴァーン・エレクトロニクス制作 椿油納品 2023年05月01日 08時08分59秒
ある日の事。TMSCOAE-2 “タクミ”(近衛・巧)、Leon(滝原 レオン)、Aste-rion/(沢田・烈司)、スフェーン・ケラヴノス(ジュスト・ヴェルジー)の4人のデュープは、眼鏡の似合う謎の敏腕プロデューサー「H」の依頼によって、シュヴァーン・エレクトロニクス社主催の「シュヴァーンくっころアンソロジー」なる怪しげな特殊ルールのデュープバトルに参加する事となった。曰く「ナギ・ヒビヤの被害を少しでも減らす為」だという。
「ところで『くっころ』って何ですか? 広告でたまに見かけますけど……」
タクミは戦場に向かいながら各々に意味を問うてみる。
「くっころ……楽器か?」
Leonは真剣な表情で『くっころ』の意味を考える。恐らくそれはピッコロの事だろう。
「あれだろう、通称がくっころ、叫び声の略称であるという……事しか知らないが」
てっきりアステリオンが解説してくれる流れかと思いきや、いわゆる「ミリしら」だったようだ。
「え、ピンチに陥る系だとは聞いたけど俺達叫ぶのかい?」
スフェーンがアステリオンに聞き返した。
「声量でバトルするのかもしれませんね」
そう笑っていたタクミであった。だが彼らはこの時知る由も無かった――くっころの本当の意味を。
フィールドに入ると、空間に文字が浮かんだ。
「くっころアンソロジー専用フィールドへようこそ! デュープ達には屈辱的な目に遭ってもらいます。『くっ……殺せ!』という状況まで追い込まれないとエネミーにダメージが通りません! さあ、宣誓をしてレッツくっころ!!」
――アンソロジー開催担当者が残した、宙に浮かぶ文字を見て4人は唖然とした。
「な……何ですかそれェェェ!!」
タクミはしゃがみ込んで頭を抱えた。
「冗談だろうまさか」
Leonは再び宙に浮かぶ文字をまじまじと見つめ直す。くっ殺せという状況、どうやら少なくともピッコロの演奏会ではない。改めて意味を理解したのち、硬直した。
「ルールは理解した、後は効率よくくっころをこなすのみだ」
何故そんなに冷静でいられるんだアステリオン。場の他3人のデュープは思わず心の中で突っ込んだ。
「はは、傑作だな。いや笑えないなこれ、どうすればいいんだいこれは」
スフェーンは考える。屈辱的な目に遭ってからエネミーに攻撃しろというのか? ――その通りである。ヒビヤの『被害』を減らすという目的に見合っているのだろうか、このバトルの我々の精神磨耗度合いは。
「と……とりあえずくっころすればヒビヤさんを磨耗させる事態が減るんですよね!? や、やりましょうくっころ!!」
タクミは皆を奮い立たせた。
「くっころ」
Leonは引き続き硬直しながら復唱した。
「ふむ、どのように屈辱を味わうか……」
アステリオンはタクミの声に頷きつつも割かし通常運転だった。
「やるっきゃない」
スフェーンは頬を叩いてこれから訪れる試練へと目を向けたのであった。
「これは真実の法廷である」
「……法廷においては、戦いで勝ち取ったものこそが真実」
『それが真実以外の何物でもないことを、我々は全ての証人の前に宣言する……ぐへへ』
「参加者は肉体と精神の一切を賭け、真実を明らかにせよ。セッション・スタート!」
今、エネミー小声で『ぐへへ』って言ったよな――場のデュープ全員が寒気を覚えた。
『ぐへへ……良い体格してるぜぇ!!』
「え、あの、これは」
『どこから手をつけようかなぁ~?』
「や、やめ」
早速イカガワシイ目に遭わせようとしてくるエネミー達。タクミの服を引っぺがして、脱がされたままフィールドの壁際で倒れるタクミ。タンクトップの中の胸が薄く見えて興奮(?)するエネミー。
『ひひひ……良い顔するじゃないかァ~』
「ひぃん……!」
どんどん上半身を脱がされるタクミ。
「くっ……いっそころしてください……ッ!!」
半泣きで最後の抵抗をと武器をぶつけると、エネミーは吹っ飛んで行った。
「……はぁ、はぁ……!」
息を荒げながら目をこするタクミ。他の3人は大丈夫だろうか――急いで散らばったであろう各『被害者』を探す為に、戦場を駆け始めた。
『いひひ……良い体だねぇ……♪』
「ふざけんな……!」
Leonはお察し下さいと言わんばかりに脱がされまくって痛めつけられていた。
『次はどこを触っちゃおうかなぁ~』
「くっ……、いっそ殺せ!」
『もったいないなぁ~♪』
目を閉じて、全てを受け入れる体勢に入ったLeon。が、そこにタクミが到着して状況は一変する。
「Leonさぁぁん!! もう攻撃は効きます! 攻撃して!! 攻撃して下さい!!」
「くっ、殺せ!! ……何だって!?」
武器の銃口をエネミーの口に向けたLeon。
「辱めてくれたお礼だ――受け取れ!!」
こうして被害者のデュープ達は少しずつエネミーを減らしていく。
アステリオンは、何とヒビヤとセットで服を脱がされ、くっころな目に遭っていた。
『くっくっく、もっと泣けぇ喚けぇ~』
「くっ、殺せ」
まさに効率よくくっころをこなしている姿。だが、アステリオンのくっころは明らかに棒読みであった。
『そんな程度じゃ物足りねぇなぁ~!』
エネミーが調子にのって更にくっころな目に遭わそうとしてくる。
「くっ……殺せ!!」
声量が足りないのかと思って更に溜めてから叫ぶアステリオン。ただし棒読みである。ヒビヤはそれを見て呆然としながら脱がされ続けていた。
そして、そこに駆け付けるタクミとLeon。
「アステリオンさぁぁん!! あっヒビヤさん!! お疲れ様です!」
「何でまだやられているんだ? 反撃してもいいだろう」
このエネミー達、どうやら棒読み絶対許さないマンのようであった。
「もっと心の底から叫んで下さい!」
「くっ、殺せ……殺せぇ!!」
タクミに言われるもまだ棒読みのままである。
「というか恥ずかしく無いのか?」
「――恥ずかしいな」
「そ、そうか」
Leonは恥ずかしいのに棒読みを継続できるアステリオンを今、若干尊敬した。
「じゃあ、それを全面に押し出して叫ぶんです!」
急にさっき内容を知ったばかりのタクミによる、謎のくっころ講座が始まった。
「ンッ……アッ……!? くっ……殺せ、殺せェェェァッ!!」
ようやくアステリオンの心のこもったくっころが出た所で、ヒビヤとほぼ同時に攻撃が出来るようになり、撃退していった。
「ふぅ……長丁場になったな」
やれやれと武器をしまうアステリオン。
「ヒビヤさん、改めてお疲れ様でした」
タクミはヒビヤにペコリと頭を下げたのち、最後の屈強なエネミーが襲っている現場、スフェーンの所へ向かうのだった。
『ぐへへ……良い身体してるじゃねぇか……』
「おっおい……俺の身体に何を……やめろ、やめろって言ってるだろう、やめッ!」
スフェーンは順調にくっころの道を進んでいた。
『ん~? こっちも良さそうだな……お前のココを引っぺがしたらどうなるかなぁ!?』
「やめろ、いい加減話を聞いてくれ、やめないか!」
「今更だが、あのエネミー達はやたらセイ的じゃないか?」
アステリオンが冷静に突っ込んだ。
「そういう人格のプログラムなんですよ」
「えぇ……そんなプログラムなんてあるのか……」
他3人は、見守る事しか出来なかった。
「いい加減に……しろ」
剣から放電してエネミーを吹っ飛ばしたスフェーン。普段は感情の起伏が少ないスフェーンが珍しく怒ったシーンであった。
「ふぅ、全く……あ、既に皆終わったのかい」
髪や身なりを整えて振り返ったスフェーンは、未だ眉間にしわが残っていた。よっぽど嫌だったのだろう。
「お疲れ様」
Leonがスフェーンの肩を叩いて慰めたのだった。
――そして、バトルはデュープ側の勝利が決まった。
「あぁぁ……」
フィールドを出た後、物凄くどんよりと落ち込んでいるタクミ。現場では何故か興奮してサポートに回っていたが、いざ終わってみると羞恥心やアドレナリンが出終わったような疲れが襲っていた。
「堪えたな、全く……」
Leonは頭の中で、自分にされた事よりアステリオンの心のこもったくっくろを何回も再生していた。かなりの声量だったが、あれが効率の良いくっころの真骨頂なのだろう。メイビー。
「僕にはくっころは向いていないという事が分かった。良い収穫だ」
アステリオンの発言は、人によっては『相性が良ければまたくっころするかもしれなかった』という解釈に聞き取れなくもない、かもしれない。そう解釈した者達は一瞬アステリオンの方を見た。
「もう二度としないぞ」
スフェーンは表情筋は通常運転に戻ったものの、平常運転には程遠く、未だに若干いらついているようだった。
「……後で打ち上げしましょう、皆さん」
「賛成。俺はオレンジジュースでいい」
「僕は水でいい……」
「リンゴジュース」
パーッと気持ちよく飲み合うような打ち上げでないのは確かだった――。
「ところで『くっころ』って何ですか? 広告でたまに見かけますけど……」
タクミは戦場に向かいながら各々に意味を問うてみる。
「くっころ……楽器か?」
Leonは真剣な表情で『くっころ』の意味を考える。恐らくそれはピッコロの事だろう。
「あれだろう、通称がくっころ、叫び声の略称であるという……事しか知らないが」
てっきりアステリオンが解説してくれる流れかと思いきや、いわゆる「ミリしら」だったようだ。
「え、ピンチに陥る系だとは聞いたけど俺達叫ぶのかい?」
スフェーンがアステリオンに聞き返した。
「声量でバトルするのかもしれませんね」
そう笑っていたタクミであった。だが彼らはこの時知る由も無かった――くっころの本当の意味を。
フィールドに入ると、空間に文字が浮かんだ。
「くっころアンソロジー専用フィールドへようこそ! デュープ達には屈辱的な目に遭ってもらいます。『くっ……殺せ!』という状況まで追い込まれないとエネミーにダメージが通りません! さあ、宣誓をしてレッツくっころ!!」
――アンソロジー開催担当者が残した、宙に浮かぶ文字を見て4人は唖然とした。
「な……何ですかそれェェェ!!」
タクミはしゃがみ込んで頭を抱えた。
「冗談だろうまさか」
Leonは再び宙に浮かぶ文字をまじまじと見つめ直す。くっ殺せという状況、どうやら少なくともピッコロの演奏会ではない。改めて意味を理解したのち、硬直した。
「ルールは理解した、後は効率よくくっころをこなすのみだ」
何故そんなに冷静でいられるんだアステリオン。場の他3人のデュープは思わず心の中で突っ込んだ。
「はは、傑作だな。いや笑えないなこれ、どうすればいいんだいこれは」
スフェーンは考える。屈辱的な目に遭ってからエネミーに攻撃しろというのか? ――その通りである。ヒビヤの『被害』を減らすという目的に見合っているのだろうか、このバトルの我々の精神磨耗度合いは。
「と……とりあえずくっころすればヒビヤさんを磨耗させる事態が減るんですよね!? や、やりましょうくっころ!!」
タクミは皆を奮い立たせた。
「くっころ」
Leonは引き続き硬直しながら復唱した。
「ふむ、どのように屈辱を味わうか……」
アステリオンはタクミの声に頷きつつも割かし通常運転だった。
「やるっきゃない」
スフェーンは頬を叩いてこれから訪れる試練へと目を向けたのであった。
「これは真実の法廷である」
「……法廷においては、戦いで勝ち取ったものこそが真実」
『それが真実以外の何物でもないことを、我々は全ての証人の前に宣言する……ぐへへ』
「参加者は肉体と精神の一切を賭け、真実を明らかにせよ。セッション・スタート!」
今、エネミー小声で『ぐへへ』って言ったよな――場のデュープ全員が寒気を覚えた。
『ぐへへ……良い体格してるぜぇ!!』
「え、あの、これは」
『どこから手をつけようかなぁ~?』
「や、やめ」
早速イカガワシイ目に遭わせようとしてくるエネミー達。タクミの服を引っぺがして、脱がされたままフィールドの壁際で倒れるタクミ。タンクトップの中の胸が薄く見えて興奮(?)するエネミー。
『ひひひ……良い顔するじゃないかァ~』
「ひぃん……!」
どんどん上半身を脱がされるタクミ。
「くっ……いっそころしてください……ッ!!」
半泣きで最後の抵抗をと武器をぶつけると、エネミーは吹っ飛んで行った。
「……はぁ、はぁ……!」
息を荒げながら目をこするタクミ。他の3人は大丈夫だろうか――急いで散らばったであろう各『被害者』を探す為に、戦場を駆け始めた。
『いひひ……良い体だねぇ……♪』
「ふざけんな……!」
Leonはお察し下さいと言わんばかりに脱がされまくって痛めつけられていた。
『次はどこを触っちゃおうかなぁ~』
「くっ……、いっそ殺せ!」
『もったいないなぁ~♪』
目を閉じて、全てを受け入れる体勢に入ったLeon。が、そこにタクミが到着して状況は一変する。
「Leonさぁぁん!! もう攻撃は効きます! 攻撃して!! 攻撃して下さい!!」
「くっ、殺せ!! ……何だって!?」
武器の銃口をエネミーの口に向けたLeon。
「辱めてくれたお礼だ――受け取れ!!」
こうして被害者のデュープ達は少しずつエネミーを減らしていく。
アステリオンは、何とヒビヤとセットで服を脱がされ、くっころな目に遭っていた。
『くっくっく、もっと泣けぇ喚けぇ~』
「くっ、殺せ」
まさに効率よくくっころをこなしている姿。だが、アステリオンのくっころは明らかに棒読みであった。
『そんな程度じゃ物足りねぇなぁ~!』
エネミーが調子にのって更にくっころな目に遭わそうとしてくる。
「くっ……殺せ!!」
声量が足りないのかと思って更に溜めてから叫ぶアステリオン。ただし棒読みである。ヒビヤはそれを見て呆然としながら脱がされ続けていた。
そして、そこに駆け付けるタクミとLeon。
「アステリオンさぁぁん!! あっヒビヤさん!! お疲れ様です!」
「何でまだやられているんだ? 反撃してもいいだろう」
このエネミー達、どうやら棒読み絶対許さないマンのようであった。
「もっと心の底から叫んで下さい!」
「くっ、殺せ……殺せぇ!!」
タクミに言われるもまだ棒読みのままである。
「というか恥ずかしく無いのか?」
「――恥ずかしいな」
「そ、そうか」
Leonは恥ずかしいのに棒読みを継続できるアステリオンを今、若干尊敬した。
「じゃあ、それを全面に押し出して叫ぶんです!」
急にさっき内容を知ったばかりのタクミによる、謎のくっころ講座が始まった。
「ンッ……アッ……!? くっ……殺せ、殺せェェェァッ!!」
ようやくアステリオンの心のこもったくっころが出た所で、ヒビヤとほぼ同時に攻撃が出来るようになり、撃退していった。
「ふぅ……長丁場になったな」
やれやれと武器をしまうアステリオン。
「ヒビヤさん、改めてお疲れ様でした」
タクミはヒビヤにペコリと頭を下げたのち、最後の屈強なエネミーが襲っている現場、スフェーンの所へ向かうのだった。
『ぐへへ……良い身体してるじゃねぇか……』
「おっおい……俺の身体に何を……やめろ、やめろって言ってるだろう、やめッ!」
スフェーンは順調にくっころの道を進んでいた。
『ん~? こっちも良さそうだな……お前のココを引っぺがしたらどうなるかなぁ!?』
「やめろ、いい加減話を聞いてくれ、やめないか!」
「今更だが、あのエネミー達はやたらセイ的じゃないか?」
アステリオンが冷静に突っ込んだ。
「そういう人格のプログラムなんですよ」
「えぇ……そんなプログラムなんてあるのか……」
他3人は、見守る事しか出来なかった。
「いい加減に……しろ」
剣から放電してエネミーを吹っ飛ばしたスフェーン。普段は感情の起伏が少ないスフェーンが珍しく怒ったシーンであった。
「ふぅ、全く……あ、既に皆終わったのかい」
髪や身なりを整えて振り返ったスフェーンは、未だ眉間にしわが残っていた。よっぽど嫌だったのだろう。
「お疲れ様」
Leonがスフェーンの肩を叩いて慰めたのだった。
――そして、バトルはデュープ側の勝利が決まった。
「あぁぁ……」
フィールドを出た後、物凄くどんよりと落ち込んでいるタクミ。現場では何故か興奮してサポートに回っていたが、いざ終わってみると羞恥心やアドレナリンが出終わったような疲れが襲っていた。
「堪えたな、全く……」
Leonは頭の中で、自分にされた事よりアステリオンの心のこもったくっくろを何回も再生していた。かなりの声量だったが、あれが効率の良いくっころの真骨頂なのだろう。メイビー。
「僕にはくっころは向いていないという事が分かった。良い収穫だ」
アステリオンの発言は、人によっては『相性が良ければまたくっころするかもしれなかった』という解釈に聞き取れなくもない、かもしれない。そう解釈した者達は一瞬アステリオンの方を見た。
「もう二度としないぞ」
スフェーンは表情筋は通常運転に戻ったものの、平常運転には程遠く、未だに若干いらついているようだった。
「……後で打ち上げしましょう、皆さん」
「賛成。俺はオレンジジュースでいい」
「僕は水でいい……」
「リンゴジュース」
パーッと気持ちよく飲み合うような打ち上げでないのは確かだった――。