それは執念、歩む為の意志
電脳戦潜アプリェーリ イベントノベル(テーマ)シュヴァーン・エレクトロニクス制作 ウケッキ納品 2023年04月26日 12時31分20秒
●それは執念、歩む為の意志
デュープバトルの試合会場として用意された廃墟の中をデュープ【トットル】は走りながら逃げていた。
彼女の顔は青ざめており、何か恐ろしいものでも見たかのような表情だった。
「早くしないと、奴が来るっ! やばいっ手が震えて、上手くカートリッジが、入らないっ!」
持っていたエネルギーライフルの空となったエネルギーカートリッジを排出し、新たなカートリッジを腰から出してトットルは交換しようと試みるが、震えた手ではそれは叶わない。
手からカートリッジを取りこぼし、それが床にぶつかって音を鳴らす。
「――――ここにいたのか、探したぞ?」
「ひぃいっ!?」
背後から響く【ハッタ・ムラムラ】の声にハッとして振り向きながらトットルはその場から跳躍して逃れる。次の瞬間、ハッタの拳が彼女のいた場所を力任せに粉砕する。
ハッタの目は粘着性の泥のような物で塞がれており視界は完全に遮断されていた。それでも彼は音を頼りにトットルの位置を割り出したようだ。
(あいつ、目を塞いだってのにこの! だったらこれならっ!)
探すように音に耳を澄ませているハッタ目掛けて腕の装置からトットルは火炎放射を放つ。これは仮想のホログラムだが、相応の熱さと痛みはデータで再現されている。
ハッタは燃え盛る炎に包まれながらも、ゆっくりと足を動かしトットルの方へと歩いていった。
「音がしたな、ああ……そこにいるのか。わかるぞ、ジャイアントパンダ的に、なぁ」
(嘘でしょ!? ホログラムとはいえ、かなりの痛みを伴うのに……物ともせずに歩いてくるなんて、く、狂ってる!)
何とかカートリッジを装填しエネルギーライフルを連射モードに切り替えると、トットルはそれをハッタ目掛けて連射した。緑色のビームが無数にガトリングガンのように連射される。
「そこかぁあぁぁぁーーッッ!」
ハッタは射撃の音を頼りにトットルの位置を割り出すと、左腕を盾として犠牲にしながら彼女に飛び掛かった。驚愕と戦慄の表情をトットルは浮かべる。
両拳をハンマーのように振り下ろし、ハッタはトットルは地面に叩きつけた。そして試合終了の合図が鳴り響く。
「おれはジャイアントパンダで世界を満たさねばならない。ならば、このような痛みで立ち止まるわけにはいかないのだよ。ジャイアントパンダ的にな」
理解できない、といった顔をしてトットルは気絶するのだった。
デュープバトルの試合会場として用意された廃墟の中をデュープ【トットル】は走りながら逃げていた。
彼女の顔は青ざめており、何か恐ろしいものでも見たかのような表情だった。
「早くしないと、奴が来るっ! やばいっ手が震えて、上手くカートリッジが、入らないっ!」
持っていたエネルギーライフルの空となったエネルギーカートリッジを排出し、新たなカートリッジを腰から出してトットルは交換しようと試みるが、震えた手ではそれは叶わない。
手からカートリッジを取りこぼし、それが床にぶつかって音を鳴らす。
「――――ここにいたのか、探したぞ?」
「ひぃいっ!?」
背後から響く【ハッタ・ムラムラ】の声にハッとして振り向きながらトットルはその場から跳躍して逃れる。次の瞬間、ハッタの拳が彼女のいた場所を力任せに粉砕する。
ハッタの目は粘着性の泥のような物で塞がれており視界は完全に遮断されていた。それでも彼は音を頼りにトットルの位置を割り出したようだ。
(あいつ、目を塞いだってのにこの! だったらこれならっ!)
探すように音に耳を澄ませているハッタ目掛けて腕の装置からトットルは火炎放射を放つ。これは仮想のホログラムだが、相応の熱さと痛みはデータで再現されている。
ハッタは燃え盛る炎に包まれながらも、ゆっくりと足を動かしトットルの方へと歩いていった。
「音がしたな、ああ……そこにいるのか。わかるぞ、ジャイアントパンダ的に、なぁ」
(嘘でしょ!? ホログラムとはいえ、かなりの痛みを伴うのに……物ともせずに歩いてくるなんて、く、狂ってる!)
何とかカートリッジを装填しエネルギーライフルを連射モードに切り替えると、トットルはそれをハッタ目掛けて連射した。緑色のビームが無数にガトリングガンのように連射される。
「そこかぁあぁぁぁーーッッ!」
ハッタは射撃の音を頼りにトットルの位置を割り出すと、左腕を盾として犠牲にしながら彼女に飛び掛かった。驚愕と戦慄の表情をトットルは浮かべる。
両拳をハンマーのように振り下ろし、ハッタはトットルは地面に叩きつけた。そして試合終了の合図が鳴り響く。
「おれはジャイアントパンダで世界を満たさねばならない。ならば、このような痛みで立ち止まるわけにはいかないのだよ。ジャイアントパンダ的にな」
理解できない、といった顔をしてトットルは気絶するのだった。