件の新兵装、その威力は如何に
電脳戦潜アプリェーリ イベントノベル(テーマ)シュヴァーン・エレクトロニクス制作 ウケッキ納品 2023年04月25日 12時08分37秒
●件の新兵装、その威力は如何に
試合直前、シュヴァーン・エレクトロニクス所属のデュープ【ハッタ・ムラムラ】は企業から新しく支給された錫杖型ビーム兵装【ゼルシオン】の調整をしていた。
「いいか、ハッタ。こいつはまだ試作中の代物だ。扱いやすい調整なんてできやしないから気を付けろよ?」
企業の職員がセルシオンにチューブを繋げ、計器のメーターを見ながら話す。
そんな様子を見ながらハッタはにこやかに笑った。爽やかなジャイアントパンダ笑顔だ。
「問題ない。そういった代物を扱ってこそのデュープだろう?」
「ははは、まあそんな所だ。よし、これでチェックは全部完了した。暴れてこい、ハッタ!」
職員にああ、とだけ答えハッタはゼルシオンを握り締め、試合会場へ飛び出す。
辺りは荒野のような岩だらけのステージが用意されている。そこに大小様々なロボットが蠢いていた。
「さあ、最後のデュープの登場だ! ハッタ・ムラムラ、今日はどんな戦いを見せてくれるんだぁ!」
司会者の紹介にハッタは腕を振り上げ、ゼルシオンを天に掲げるように突き立てる。その瞬間、歓声が沸き上がった。
「さて、こいつはどんな感じか。まずは初めの一撃を……んおぉおおおおーッッッ!?」
迫ってくる四つ足のロボット目掛けてゼルシオンを向け、試しとばかりにビームを放つ。だが放った瞬間、凄まじい衝撃波と反動がハッタを襲った。歯を食いしばって咄嗟に重心を前方にかけるとハッタは必死に反動に耐える。一筋の光芒が直線状の岩ごとロボットを薙ぎ払った。
先端に付けられた銃口からもうもうと煙を立てるゼルシオンを見て、ハッタは苦笑いする。
「何が試作中の代物だ。こいつは、とんだじゃじゃ馬じゃないか。おれでなければ吹き飛ばされていたぞ」
ゼルシオンを握っていた両腕が震えている。反動で彼の腕がびりびりと痺れているようだ。
歩こうとした所でハッタの視界が揺らぐ。そのまま彼は地面へと倒れてしまった。
「な、んだ……から、だが、う、ごかな……い……」
モニター室。
ハッタのバイタルサインや体の状態を確認している技師が呟く。
「一射であれだけの威力、だが行動不能なほどの反動とは。まだまだ実用段階ではないか」
「次はもう少し抑えて使わせてみよう。奴はデュープだ。代えはきく」
ハッタ敗退のアナウンスを聞きながら、企業の職員たちはにやにやと笑うのだった。
試合直前、シュヴァーン・エレクトロニクス所属のデュープ【ハッタ・ムラムラ】は企業から新しく支給された錫杖型ビーム兵装【ゼルシオン】の調整をしていた。
「いいか、ハッタ。こいつはまだ試作中の代物だ。扱いやすい調整なんてできやしないから気を付けろよ?」
企業の職員がセルシオンにチューブを繋げ、計器のメーターを見ながら話す。
そんな様子を見ながらハッタはにこやかに笑った。爽やかなジャイアントパンダ笑顔だ。
「問題ない。そういった代物を扱ってこそのデュープだろう?」
「ははは、まあそんな所だ。よし、これでチェックは全部完了した。暴れてこい、ハッタ!」
職員にああ、とだけ答えハッタはゼルシオンを握り締め、試合会場へ飛び出す。
辺りは荒野のような岩だらけのステージが用意されている。そこに大小様々なロボットが蠢いていた。
「さあ、最後のデュープの登場だ! ハッタ・ムラムラ、今日はどんな戦いを見せてくれるんだぁ!」
司会者の紹介にハッタは腕を振り上げ、ゼルシオンを天に掲げるように突き立てる。その瞬間、歓声が沸き上がった。
「さて、こいつはどんな感じか。まずは初めの一撃を……んおぉおおおおーッッッ!?」
迫ってくる四つ足のロボット目掛けてゼルシオンを向け、試しとばかりにビームを放つ。だが放った瞬間、凄まじい衝撃波と反動がハッタを襲った。歯を食いしばって咄嗟に重心を前方にかけるとハッタは必死に反動に耐える。一筋の光芒が直線状の岩ごとロボットを薙ぎ払った。
先端に付けられた銃口からもうもうと煙を立てるゼルシオンを見て、ハッタは苦笑いする。
「何が試作中の代物だ。こいつは、とんだじゃじゃ馬じゃないか。おれでなければ吹き飛ばされていたぞ」
ゼルシオンを握っていた両腕が震えている。反動で彼の腕がびりびりと痺れているようだ。
歩こうとした所でハッタの視界が揺らぐ。そのまま彼は地面へと倒れてしまった。
「な、んだ……から、だが、う、ごかな……い……」
モニター室。
ハッタのバイタルサインや体の状態を確認している技師が呟く。
「一射であれだけの威力、だが行動不能なほどの反動とは。まだまだ実用段階ではないか」
「次はもう少し抑えて使わせてみよう。奴はデュープだ。代えはきく」
ハッタ敗退のアナウンスを聞きながら、企業の職員たちはにやにやと笑うのだった。