ジャイアントパンダ教
電脳戦潜アプリェーリ イベントノベル(テーマ)シュヴァーン・エレクトロニクス制作 ウケッキ納品 2023年04月24日 23時58分15秒
●ジャイアントパンダ教
デュープバトル。
それは企業が己の威信や様々な案件の受注を賭けて戦う代理戦争の側面がある。
勝利することで企業は己の我を通しやすくなる、ということだ。
だがそれは見ている観客たちには関係のないこと。
彼らは激しい戦いに身を置くデュープに熱狂し、熱中して彼らを思い思いに応援する。
シュヴァーン・エレクトロニクス所属の【ハッタ・ムラムラ】にもそんなファンたちが付いていた。まあ、他とはかなり毛色の違ったものだが。
今日は企業からの案件で新型ネットワークモデムの宣伝にハッタは来ていた。
「それでは、登場して頂きましょう。我らがシュヴァーン・エレクトロニクスの誇る人気デュープ、ハッタ・ムラムラ!」
司会者の声に合わせるように舞台袖からハッタは手を振りながらゆっくりと登場する。
彼が手を振ると観客から声援が上がった。とはいえ、やはり普通の声援とは違うが。
「おおっ! 我らがハッタ様が降臨なさったぞ!」
「ハッタ様あぁぁあ、その御手をこちらに振ってくだされぇえ!」
「ああ、教祖様ぁ……今日も一段と神々しい毛並みで」
涙を流す者、手を合わせて祈る者、感激のあまり失神する者など挙げればキリがない。
そう、彼らはファンではあるがファンにあらず。彼らは熱狂的なジャイアントパンダ教の信者たちだった。
「はっはっは! 皆の者、今日も良い声が聞こえてくるぞ? おれは感激している。こんなにもジャイアントパンダを愛する者たちがいるということに」
司会者からマイクをもぎ取ると、ハッタは腕を振り上げながら演説を始めた。
「いいか、世界は……ジャイアントパンダに飢えている、我らが目指すものはなんだ! そう、世界をジャイアントパンダで満たす事だ。おれ一人では難しいかもしれない、だがここにいる皆と一緒になら、それも可能だろう! さあ、共に征こうではないか! 頼れる、我らがジャイアントパンダ教の信者たちよッ!」
言葉に呼応するかのように、その日一番の歓声が上がる。会場はその熱狂で震えた。
勿論……新型モデムは一つ残らず、売れたという。
デュープバトル。
それは企業が己の威信や様々な案件の受注を賭けて戦う代理戦争の側面がある。
勝利することで企業は己の我を通しやすくなる、ということだ。
だがそれは見ている観客たちには関係のないこと。
彼らは激しい戦いに身を置くデュープに熱狂し、熱中して彼らを思い思いに応援する。
シュヴァーン・エレクトロニクス所属の【ハッタ・ムラムラ】にもそんなファンたちが付いていた。まあ、他とはかなり毛色の違ったものだが。
今日は企業からの案件で新型ネットワークモデムの宣伝にハッタは来ていた。
「それでは、登場して頂きましょう。我らがシュヴァーン・エレクトロニクスの誇る人気デュープ、ハッタ・ムラムラ!」
司会者の声に合わせるように舞台袖からハッタは手を振りながらゆっくりと登場する。
彼が手を振ると観客から声援が上がった。とはいえ、やはり普通の声援とは違うが。
「おおっ! 我らがハッタ様が降臨なさったぞ!」
「ハッタ様あぁぁあ、その御手をこちらに振ってくだされぇえ!」
「ああ、教祖様ぁ……今日も一段と神々しい毛並みで」
涙を流す者、手を合わせて祈る者、感激のあまり失神する者など挙げればキリがない。
そう、彼らはファンではあるがファンにあらず。彼らは熱狂的なジャイアントパンダ教の信者たちだった。
「はっはっは! 皆の者、今日も良い声が聞こえてくるぞ? おれは感激している。こんなにもジャイアントパンダを愛する者たちがいるということに」
司会者からマイクをもぎ取ると、ハッタは腕を振り上げながら演説を始めた。
「いいか、世界は……ジャイアントパンダに飢えている、我らが目指すものはなんだ! そう、世界をジャイアントパンダで満たす事だ。おれ一人では難しいかもしれない、だがここにいる皆と一緒になら、それも可能だろう! さあ、共に征こうではないか! 頼れる、我らがジャイアントパンダ教の信者たちよッ!」
言葉に呼応するかのように、その日一番の歓声が上がる。会場はその熱狂で震えた。
勿論……新型モデムは一つ残らず、売れたという。