【戦間】癒しのモフモフ日和【双黒】
電脳戦潜アプリェーリ イベントノベル(テーマ)ヴァイオレット・コンピューティング制作 伊治納品 2023年04月22日 22時34分28秒
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リイトは公園に到着すると、ゆっくり伸びをした。
今日はバトルの休日……最近、休みの日は公園内にあるとある場所へ足を運んでいる。
ヴァイオレット・コンピューティング所有のこの公園はデュープの休息用に作られたもので、遊具の類はないが、季節折々の花々、その花々を愛でるように点在した規模が様々な東屋、散歩に適したコースがあった。
こうして園内を歩けば自分と同じように休日を迎えているデュープの姿を見かけることもある。
リイトが足を運んでいるのは、点在する東屋の内、規模が大きすぎる為あまり使用されていないものを別のものに改装した場所だ。
所謂、犬猫カフェである。
「皆元気にしているといいな」
クールなリイトも犬猫の前では形無しだ。
犬であればカフェに続くように作られたドッグランで共に走るし、カフェから出ない猫であれば一緒にごろごろしている。
カフェと言ってもデュープの休息用設備につき、金銭は発生しない。福利厚生という奴だ。
引退までしっかりこの福利厚生を利用しなければとリイトは毎度行く度に思っている。
そうして、いつのように犬猫カフェに入り、いつもと違うことに気づいた。
猫が鈴なりになってその人物の頭や肩に座り、今も複数の猫が足から登っている。
(初めて見る人だ)
ここで顔を合わせるデュープは何人かおり、親交を持っている者もいるが、彼らではない。
リイトが見ていたからか、或いはリイトに気づいた犬がぞろぞろとやってきたからか、その人物が振り返った。
「羨……こんにちは、猫達にモテモテですね」
リイトはそのデュープに笑顔で声をかけた。
●
リイトがカフェにやってくる少し前にクロイツはここへやってきた。
休日は指示通りに武器をメンテナンスしに預けるか、生活するように指示された場所にいるだけなのだが、今日はこのカフェに待機するよう指示を受けた。
デュープの休息用設備らしいが、感情が欠落しているクロイツには理解できていない。指示だから足を運んだに過ぎない。
「……」
犬も猫も特に問題なくこの場にいるように見える。
と、猫がぞろぞろとクロイツの足元にやってきた。誰が最初であったかは不明だが、猫が次々に登っていく。
頭の上でドヤ顔している者、肩の上でのんびりくつろぎだしたり、着ていた服の合間に滑り込み、眠り出した者、それを猫パンチして起こそうとしている者は腕に掴まっている。
猫が高い場所が好きだという情報は知っていたクロイツは猫にされるがままになっていた。
と、様子を見ていた犬達が別の方角へ歩き出す。
「何と羨……こんにちは、猫達にモテモテですね」
犬の頭を撫でながら近寄ってきたリイトが笑顔で声をかけてきた。
●
「ああ、ほら、落ちちゃうよ」
リイトは猫パンチを繰り出す猫へ声をかけると、やんわりと自身の腕へ引き取った。
それでもまだ登ろうとしている猫がいるのだから、相当猫にモテている。
「俺はリイトって言います」
「把握した」
リイトの挨拶に対し、クロイツの対応は人間味が薄い。
が、リイトは個性様々なデュープの反応は心得ているので気にしなかった。
「犬や猫は良いモノですよね。俺、大好きなんですよ。このカフェの常連で」
「そうか」
「貴方は初めてですか?」
「そう指示を受けた」
リイトはなるほどと納得する。
周囲が見かねて彼へここに来るよう言ったのだろう。
リイトは何となく察し、AIロボットへ砂糖抜きのカフェモカと犬猫用のケーキをオーダーする。常連になっていたのもあってか、クロイツと話している間にある程度準備していたらしく、想定の半分の時間でそれらはやってきた。
ミネラルウォーターを飲むクロイツの隣で犬猫用ケーキを食べる彼らをハーレムを満喫しているリイトは写真、動画を確保し、彼らへのデレデレを隠す気もない顔で笑う。
「どの子も可愛いしモフモフで癒されると思いません?」
「そうか」
犬吸いと猫吸いでしか得られない栄養素がある。
そう言い切ったリイトはケーキを食べ終えた猫がクロイツへよじ登ろうとしているのを見た。優しく抱き上げ、クロイツの顔の高さに持っていくと、猫はクロイツの頬をてしてし叩く。
「肉球の触り心地も最高ですし、お腹の匂いは最高です。折角ですし、貴方も堪能しては?」
「そうか」
クロイツの反応は相変わらず人間味がなかったが、リイトに言われるまま行動を取ってみる。
猫が我先にと群がるのはやっぱり羨ましいと思ったのは内緒だ。
「俺貴方に嫉妬しそうですよ」
「そうか」
リイトの冗談にクロイツはやはりそう言うだけだった。
ヴァイオレット・コンピューティング所有の公園には犬猫カフェがある。
自覚に関係なく疲れている者を癒すこの施設には、可愛く人懐っこい犬猫がいる。
彼らがクローン犬猫から生まれたクローン2世であり、ここは生態記録の施設でもあるのだが、そのことは関連部署の者以外誰も知らない。
リイトは公園に到着すると、ゆっくり伸びをした。
今日はバトルの休日……最近、休みの日は公園内にあるとある場所へ足を運んでいる。
ヴァイオレット・コンピューティング所有のこの公園はデュープの休息用に作られたもので、遊具の類はないが、季節折々の花々、その花々を愛でるように点在した規模が様々な東屋、散歩に適したコースがあった。
こうして園内を歩けば自分と同じように休日を迎えているデュープの姿を見かけることもある。
リイトが足を運んでいるのは、点在する東屋の内、規模が大きすぎる為あまり使用されていないものを別のものに改装した場所だ。
所謂、犬猫カフェである。
「皆元気にしているといいな」
クールなリイトも犬猫の前では形無しだ。
犬であればカフェに続くように作られたドッグランで共に走るし、カフェから出ない猫であれば一緒にごろごろしている。
カフェと言ってもデュープの休息用設備につき、金銭は発生しない。福利厚生という奴だ。
引退までしっかりこの福利厚生を利用しなければとリイトは毎度行く度に思っている。
そうして、いつのように犬猫カフェに入り、いつもと違うことに気づいた。
猫が鈴なりになってその人物の頭や肩に座り、今も複数の猫が足から登っている。
(初めて見る人だ)
ここで顔を合わせるデュープは何人かおり、親交を持っている者もいるが、彼らではない。
リイトが見ていたからか、或いはリイトに気づいた犬がぞろぞろとやってきたからか、その人物が振り返った。
「羨……こんにちは、猫達にモテモテですね」
リイトはそのデュープに笑顔で声をかけた。
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リイトがカフェにやってくる少し前にクロイツはここへやってきた。
休日は指示通りに武器をメンテナンスしに預けるか、生活するように指示された場所にいるだけなのだが、今日はこのカフェに待機するよう指示を受けた。
デュープの休息用設備らしいが、感情が欠落しているクロイツには理解できていない。指示だから足を運んだに過ぎない。
「……」
犬も猫も特に問題なくこの場にいるように見える。
と、猫がぞろぞろとクロイツの足元にやってきた。誰が最初であったかは不明だが、猫が次々に登っていく。
頭の上でドヤ顔している者、肩の上でのんびりくつろぎだしたり、着ていた服の合間に滑り込み、眠り出した者、それを猫パンチして起こそうとしている者は腕に掴まっている。
猫が高い場所が好きだという情報は知っていたクロイツは猫にされるがままになっていた。
と、様子を見ていた犬達が別の方角へ歩き出す。
「何と羨……こんにちは、猫達にモテモテですね」
犬の頭を撫でながら近寄ってきたリイトが笑顔で声をかけてきた。
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「ああ、ほら、落ちちゃうよ」
リイトは猫パンチを繰り出す猫へ声をかけると、やんわりと自身の腕へ引き取った。
それでもまだ登ろうとしている猫がいるのだから、相当猫にモテている。
「俺はリイトって言います」
「把握した」
リイトの挨拶に対し、クロイツの対応は人間味が薄い。
が、リイトは個性様々なデュープの反応は心得ているので気にしなかった。
「犬や猫は良いモノですよね。俺、大好きなんですよ。このカフェの常連で」
「そうか」
「貴方は初めてですか?」
「そう指示を受けた」
リイトはなるほどと納得する。
周囲が見かねて彼へここに来るよう言ったのだろう。
リイトは何となく察し、AIロボットへ砂糖抜きのカフェモカと犬猫用のケーキをオーダーする。常連になっていたのもあってか、クロイツと話している間にある程度準備していたらしく、想定の半分の時間でそれらはやってきた。
ミネラルウォーターを飲むクロイツの隣で犬猫用ケーキを食べる彼らをハーレムを満喫しているリイトは写真、動画を確保し、彼らへのデレデレを隠す気もない顔で笑う。
「どの子も可愛いしモフモフで癒されると思いません?」
「そうか」
犬吸いと猫吸いでしか得られない栄養素がある。
そう言い切ったリイトはケーキを食べ終えた猫がクロイツへよじ登ろうとしているのを見た。優しく抱き上げ、クロイツの顔の高さに持っていくと、猫はクロイツの頬をてしてし叩く。
「肉球の触り心地も最高ですし、お腹の匂いは最高です。折角ですし、貴方も堪能しては?」
「そうか」
クロイツの反応は相変わらず人間味がなかったが、リイトに言われるまま行動を取ってみる。
猫が我先にと群がるのはやっぱり羨ましいと思ったのは内緒だ。
「俺貴方に嫉妬しそうですよ」
「そうか」
リイトの冗談にクロイツはやはりそう言うだけだった。
ヴァイオレット・コンピューティング所有の公園には犬猫カフェがある。
自覚に関係なく疲れている者を癒すこの施設には、可愛く人懐っこい犬猫がいる。
彼らがクローン犬猫から生まれたクローン2世であり、ここは生態記録の施設でもあるのだが、そのことは関連部署の者以外誰も知らない。