【アイ】クロスバトル・ステージ!
電脳戦潜アプリェーリ イベントノベル(テーマ)アルセド制作 星灯納品 2023年05月20日 22時44分50秒
本日行われるのは、ビジュアルをベースにしたパフォーマンスデュープバトル!
「お客様に楽しんでいただけるライブをお見せしますことよ! つまり、対戦相手とのシナジーも重要ですわ!」
参加者の一人、SA2-821はやる気充分な様子でバトル相手のリストを眺める。
が、しかし。SA2-821は目に映った『Safyla/NA』の名前に悲鳴を響かせた。
「ゲェ! 対戦メンバーにSafyla様がいらっしゃいますの!?」
好きかと言われればイエス、嫌いかと言われればノー。
つまりは戦うには苦手な相手ということ。
「あれ? ……SA2っちだ!」
「ひょあ!」
「? どうしたの?」
そこでタイミングよく当の本人がやってくるものだから、サニーは思わず挙動不審になる。
「あ、あら、サフィー様じゃありませんの! 今日はよろしくお願いしますわ……!」
「うん、よろしくねっ。がんばろー! ……あっ、でも負けないからっ。やりすぎなくらい思い切りやるよ!」
「サフィー様、普段から大体やりすぎ場外じゃありませんの! 今日は気を付けてくださいましね!?」
案の定やる気満々どころではないSafyla/NAに、嫌~な記憶を思い出しつつ、しっかり注意喚起をするサニー。
一方、彼女も以前のことを反省しているようで元気に返事をした。
さあ、ブザーが鳴り響く。
「みーんなー! こんにゃちはー! 音速のアイドル! Safyla/NAだよー!」
スピーカーを通して会場中に声が響き渡る。だがステージにデュープの姿はなく、人々は辺りを見回す。
――わあっ、空に!
誰かの言葉にまさかと見上げる観客達。Safyla/NAは大きく機械翼を動かした。
颯爽と風を切り、空より飛来。ぐるりと会場の空を回る姿は自由な鳥のようで。ひらひらと流れる制服の布とリムの光が残像を残しながら軌跡を描く。
そうして一周した後、アリーナ席で手を伸ばす人々と空からハイタッチ!
「えへへっ、今日は一緒に楽しもうねー!」
明るい笑顔のまま、ふんわりとステージに着地する。しかし直ぐに表情を引き締め、自信たっぷりの様子でマイクを掲げた。
「じゃあ早速! ミュージック・スタートだよ!」
電子楽器の音が重なり合い、甘く可愛いテクノポップを紡ぐ。それを軽快で透き通った声で歌い上げ、キレのあるキュートなダンスを披露した。
耳に残るメロディに、リズミカルな音ハメ。更にはステップを踏む度に床から光のエフェクトが彼女を中心に観客席の向こうまで駆け抜け、レーザーが激しく放たれた。
一言で表すならド派手。けれどそのうえで全てがSafyla/NAへと人々を惹き込む。
そしてサビに入ると、更に世界は変貌を遂げる。同じフレーズが繰り返される度に場が変形し、ついには高い台が出来上がった。
Safyla/NAは翼を広げ、空を舞い踊り、歌い、その台へ降り立って輝く笑顔を向ける。するとその背中に4枚の翼のホログラムが出現し、六翼の天使の如く彼女を魅せた。
弾けた歓声が会場を包み込む。さあ次は――。
「はーい! 皆様ー! わたくしSA2-821でございますわ!」
――翡翠の子も可愛い~っ!
大きく手を振り、LOL.SPKy越しに声を張り上げるサニーは新人枠。対戦相手よりファンも認知度も低いものの、可愛らしい笑顔とカリスマ的な魅力に観客達から熱い歓声が届く。
「今日も皆様の満開スマイル、見せてくださいませねー!」
そしてぴょんっとサニーが飛び跳ねると、とびっきり明るい音楽が会場に響き渡る。此方も愛らしいポップスのようだ。溜めて弾けてポンポン跳ねるメロディが特徴で、サニーも笑顔で楽しく歌っていく。
行進するように歩く振り付けや、飛び跳ねながら手を振るチアガール風のダンスは元気が出るものだ。
似たフレーズやメロディが特に多く、いつだって聴く者の期待を裏切らない。故にサニーは手を伸ばし、観客へ一緒に歌おうと促して。徐々に頻度も上げていく。
気づけば会場のそこら中で声が響き、強い一体感が生まれていた。スタッフもライバルも、思わず一緒にリズムを刻む。
(流石ね、SA2っち……!)
彼女は成長を嬉しく思う気持ちとライバル心を抱きながらも、今は一人の観客として、ごきげんなメロディで楽しむサニーのライブを見守っていた。
双方のライブが終わり、青と黄緑のサイリウムが観客席で揺らめいている。
厳正な集計の後、選ばれた勝者は――。
「アルセドです!」
激しい拍手が両者を讃え、鳴り渡った。
「やったー!」
「完敗ですわ~!」
「SA2っちも凄かったよ!」
「ふふふ、ありがとうございます! やはり皆で楽しめるのが一番ですわ!」
「あっ、それなら一緒にアンコールやろっ!」
「大歓迎なのですわー!!」
そして再びステージは音で満ちる。
これで本当に最後、二人の歌とダンスに惜しみない称賛が贈られる時は近い。
尚、Safyla/NAの激しいパフォーマンスの末、サニーが吹き飛んだのはご愛敬である。
「お客様に楽しんでいただけるライブをお見せしますことよ! つまり、対戦相手とのシナジーも重要ですわ!」
参加者の一人、SA2-821はやる気充分な様子でバトル相手のリストを眺める。
が、しかし。SA2-821は目に映った『Safyla/NA』の名前に悲鳴を響かせた。
「ゲェ! 対戦メンバーにSafyla様がいらっしゃいますの!?」
好きかと言われればイエス、嫌いかと言われればノー。
つまりは戦うには苦手な相手ということ。
「あれ? ……SA2っちだ!」
「ひょあ!」
「? どうしたの?」
そこでタイミングよく当の本人がやってくるものだから、サニーは思わず挙動不審になる。
「あ、あら、サフィー様じゃありませんの! 今日はよろしくお願いしますわ……!」
「うん、よろしくねっ。がんばろー! ……あっ、でも負けないからっ。やりすぎなくらい思い切りやるよ!」
「サフィー様、普段から大体やりすぎ場外じゃありませんの! 今日は気を付けてくださいましね!?」
案の定やる気満々どころではないSafyla/NAに、嫌~な記憶を思い出しつつ、しっかり注意喚起をするサニー。
一方、彼女も以前のことを反省しているようで元気に返事をした。
さあ、ブザーが鳴り響く。
「みーんなー! こんにゃちはー! 音速のアイドル! Safyla/NAだよー!」
スピーカーを通して会場中に声が響き渡る。だがステージにデュープの姿はなく、人々は辺りを見回す。
――わあっ、空に!
誰かの言葉にまさかと見上げる観客達。Safyla/NAは大きく機械翼を動かした。
颯爽と風を切り、空より飛来。ぐるりと会場の空を回る姿は自由な鳥のようで。ひらひらと流れる制服の布とリムの光が残像を残しながら軌跡を描く。
そうして一周した後、アリーナ席で手を伸ばす人々と空からハイタッチ!
「えへへっ、今日は一緒に楽しもうねー!」
明るい笑顔のまま、ふんわりとステージに着地する。しかし直ぐに表情を引き締め、自信たっぷりの様子でマイクを掲げた。
「じゃあ早速! ミュージック・スタートだよ!」
電子楽器の音が重なり合い、甘く可愛いテクノポップを紡ぐ。それを軽快で透き通った声で歌い上げ、キレのあるキュートなダンスを披露した。
耳に残るメロディに、リズミカルな音ハメ。更にはステップを踏む度に床から光のエフェクトが彼女を中心に観客席の向こうまで駆け抜け、レーザーが激しく放たれた。
一言で表すならド派手。けれどそのうえで全てがSafyla/NAへと人々を惹き込む。
そしてサビに入ると、更に世界は変貌を遂げる。同じフレーズが繰り返される度に場が変形し、ついには高い台が出来上がった。
Safyla/NAは翼を広げ、空を舞い踊り、歌い、その台へ降り立って輝く笑顔を向ける。するとその背中に4枚の翼のホログラムが出現し、六翼の天使の如く彼女を魅せた。
弾けた歓声が会場を包み込む。さあ次は――。
「はーい! 皆様ー! わたくしSA2-821でございますわ!」
――翡翠の子も可愛い~っ!
大きく手を振り、LOL.SPKy越しに声を張り上げるサニーは新人枠。対戦相手よりファンも認知度も低いものの、可愛らしい笑顔とカリスマ的な魅力に観客達から熱い歓声が届く。
「今日も皆様の満開スマイル、見せてくださいませねー!」
そしてぴょんっとサニーが飛び跳ねると、とびっきり明るい音楽が会場に響き渡る。此方も愛らしいポップスのようだ。溜めて弾けてポンポン跳ねるメロディが特徴で、サニーも笑顔で楽しく歌っていく。
行進するように歩く振り付けや、飛び跳ねながら手を振るチアガール風のダンスは元気が出るものだ。
似たフレーズやメロディが特に多く、いつだって聴く者の期待を裏切らない。故にサニーは手を伸ばし、観客へ一緒に歌おうと促して。徐々に頻度も上げていく。
気づけば会場のそこら中で声が響き、強い一体感が生まれていた。スタッフもライバルも、思わず一緒にリズムを刻む。
(流石ね、SA2っち……!)
彼女は成長を嬉しく思う気持ちとライバル心を抱きながらも、今は一人の観客として、ごきげんなメロディで楽しむサニーのライブを見守っていた。
双方のライブが終わり、青と黄緑のサイリウムが観客席で揺らめいている。
厳正な集計の後、選ばれた勝者は――。
「アルセドです!」
激しい拍手が両者を讃え、鳴り渡った。
「やったー!」
「完敗ですわ~!」
「SA2っちも凄かったよ!」
「ふふふ、ありがとうございます! やはり皆で楽しめるのが一番ですわ!」
「あっ、それなら一緒にアンコールやろっ!」
「大歓迎なのですわー!!」
そして再びステージは音で満ちる。
これで本当に最後、二人の歌とダンスに惜しみない称賛が贈られる時は近い。
尚、Safyla/NAの激しいパフォーマンスの末、サニーが吹き飛んだのはご愛敬である。