台本『AnnihEpica(アニエピカ) -幻創の箱庭- page_15845』

ボイス台本制作 真柄 葉納品 2021年03月04日 20時17分18秒

「はは、当(あ)たらねぇなぁ。そんな攻撃(こうげき)じゃ、いつまでたってもあたしを捕(つか)まえる事(こと)なんてできやしないぜ?」

気を抜けば一撃で切り伏せられる。そんな焦りを微塵も顔に出さず、信条の身軽さをもっての回避集中。全ての攻撃を紙一重でかわし続けながら、敵を煽り続ける。一瞬の隙をつくために。


「知(し)ってるか? 瀕死(ひんし)の鼠(ねずみ)は猫(ねこ)だって噛(かみ)み殺(ころ)すんだぜ? ――さぁ、かかってこいよ、まさかビビってんのか?」

劣勢の中、起死回生の一撃を狙う為にしゃべり続ける。口の中に広がる鉄の味をかみしめ、笑ってやろう。相手が虚勢だと勘違いし、勝ち誇り気が緩むまで。

「何(なに)が欲(ほ)しいって? そりゃカネ、さ。見(み)えもしない神様(かみさま)なんかより、よっぽど役(やく)に立(た)つぜ?」

カネだけは信用に値する。裏切りと飢えの世界の中で、それだけがだた一つの真実だった。
思い出したくもない過去が教えてくれた唯一の真実だった。


「できたぜ、今日(きょう)は奮発(ふんぱつ)して肉(にく)たっぷりだって、お、おい、押(お)すなお前等(おまえら)! ちゃんと人数分(にんずうぶん)あるから!!」

あの裏町の子供達は今日も腹を空かせてる。目の前に煮えるシチューを前に目を輝かせ涎を垂らす。もう心配ないと心で呟き、シスルは今日も鍋を回す。

登場キャラクター

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0