コルネリウス・アーラという森人の話②
コルネリウス・アーラ更新 2025年04月13日 23時40分34秒
コルネリウス自身について。
■コルネリウスの性質
コルネリウスという女は、我儘である。
手の届くものは全て護りたいし、なにひとつ取りこぼしたくない。
家族と友人にいつでも会いたいけれど、好きな人の傍にも居たい。
取捨選択をしなくて済むならそうしたい、という欲張り。
けれど彼女は、思っていない事は言わない。嘘はつかない。建前を使い分けたり、駆け引きも苦手である。
(建前については依頼で友人に教えられ使うようになってきたが、フリッツさんは騙せなかった様子。要修行)
拘束済みの悪党の頬を匂い袋(ちゃんと花の香り)でビンタしたり、人買いや屑の類をゴミを見るような目で蔑む事はあるが。基本的に善性の人間であり、必要でなければ武力は行使しないという思考。
自利的なホスピタリティを持ってはいるが、努力の為に寝食を疎かにするなどやや無茶をしがちな面は養父譲りかもしれない。
普段は聞き分けがいい振りをしてるが、実際は全然聞き分けは良くないし、感情をぶつける時は非常に真っ直ぐ、言葉に乗せて、唐突にぶん殴ってくる。
基本的に好意を持った相手に対する感情が激重で、それを叩いて叩いて限界まで抑え込むから、耐えきれずに溜まった分が飛び出す時は勢いをつけて火の玉ストレートになる。
これが付き合う以前より、恋人を良く困惑させていた気がする。尚、父に関しては慣れと年の功がある為、これに振り回されることがない。
上記二名を除いた人前では決して涙は流さないが、感情の起伏がそれなりに激しいのと元来泣き虫であるため良く目に涙を滲ませている。
人前で泣かないのは、過去のトラウマ由来の気合いと根性で抑えているだけで、その分何故か耳がやたらと動くようになった。
隠し事をしている時は問い詰められると耳がピコピコ動いて恐らくバレバレな自覚はあるので、極力隠し事はしないようには心掛けている。
コルネリウスはいつでも、難しい方の道を敢えて選ぶ。
楽を許さないという思考ではなく、自分らしい在り方を模索すると自然とそうなるという方が正しい。
それがきっと、未来の自分に誇れるものになると信じているから。森人らしからぬロマンチストでもある。
当時の学園でただひとり、森人で平民で且つ無派閥中立の立場で生徒会に立候補したのもこれにあたる。
周りに味方はいない。普段から交流のある友人達も誰も学園にはいない。というところからのスタート。
いくら難しい道を選びがちといっても、これをわざわざ選択するのだから根っからのM気質もあるのかもしれないが、彼女なりに譲れないものがあった。
■黒の後継について
そして、結果的にこれが先の彼女の人生に大きく影響を与える事になった。同時に悩みも尽きなくなった。
当初は僅かに息をしている森人マインドもあり、10年20年50年という単位で将来的に国が良くなればいいかな~自分は見届け人になれれば。という思考だったが。
これは割と速攻で、ある人物に姿勢を正された。学園という空間でまだ味方が居なかった彼女を、常に対等に評価してくれた無二のひと。現恋人でもある黒鋼竜――当時の黒の後継。
彼にかけられた「一言」と彼の存在が、その後、そして今でもずっと彼女を支えてくれることになる。
コルネリウスは、行動力がある癖になんとなく自信がないという非常にめんどくさい性格の持ち主である。
学園に入学してから、「貴族と平民」「唯人と森人」そういった透明な壁に幾度もぶつかったこと。冒険者として依頼をこなすうちに、手が届かないものもあると突き付けられた事で、様々悩みが出てくるようになった。
――自分の選んだ選択は正しかったのか。
――これまでしてきた事は本当に意味があったのか。
――もっと自分にも出来る事はなかったのだろうか。
学べば学ぶほどに。たとえ結果がどういう形になろうとも、常々こういった思考に囚われるようになる。
その度に、彼の言葉を思い出し背中を押された。
手探りで道を選んでいく中で、きっとこれで正しいのだと信じて歩を進めたことを理解し、肯定してくれた。
きっと伝えられた言葉は至極そのままの意味であり、それ以上でも以下でもなかった筈で。それでも、それがコルネリウスにはどれほど救いになったかと思う。
ちなみに彼とのファーストコンタクトは、墓前でコルネリウスがパンを配りはじめるという奇行からだった。普通にやべー女でしかない。
■恋愛観と竜の寵姫という立場
彼もまた、出会った当初からコルネリウスにとって無くてはならない最も大きな存在のひとりになった。
それは事実として、当時はこの未来が訪れるとはちょっと予測は出来ていなかった。
もしも先見の明があったなら、王都の買い出しでパンにやたら目移りしたり、学園内でのトンチキレースで当時て彼にノリで無茶ぶりをかましてゴール待ちをさせたり、馬車の中で口説き未遂をかまして自爆は恐らくしていないだろうと思う。
恥ずかしいあれそれは全て自業自得の結果ではあるものの、これらが無かったら今の未来も無かっただろうと思えば……うん。
恋愛面では基本的に重い。その上で、踏み込んでもいい範囲を決めかねる臆病者。甘えたがりのくせに遠慮がち、かと思えば行動力の塊な面もある。
壁エルフのお姉さんと呼ばれる一方、お年頃な女の子らしい一面もある。髪やメイクや服を気にしてデートやプレゼントを渡すときはちょっと気合を入れたり。
お惚気など詳細なあれそれは、あまり赤裸々に人には話したがらない。聞かれれば答えるものの、自分からは過去も殆ど外には語らないので、やや秘密主義な面もあるかもしれない。
これらの性格が合わさって、とてもめんどくさいし非常に重い。これの手を引いて受け止めてくれる存在は、ものすごく大きい。
森人かつ平民であるコルネリウスは、学園に入学しなければ寵姫になる道は存在しなかった。それは彼女自身も理解していて、諫められるまではどうにか彼と同じところまで上がろうと必死だった。
元々、冒険者としての依頼やロモズ歩兵団の仕事を平行しつつ学園で上位の成績をキープしていたので表向きはまぁまぁ優等生であるが、焦ったり悩みがあると寝食を疎かにして勉学に打ち込むきらいがある。
「足りない」自覚があるからこそ、貴族として隣に立つための前提として知識を増やさなければならないという想いと、少しでも恥ずかしくないパートナーになりたいという想いからの無茶をしがちな性質が出る。
結果的にこの焦りの部分は解消されているが、コルネリウス自身が言葉と行動で殴るタイプなのもあり、対話を通じてなるべく同じように殴って伝えないと色々と無自覚という欠点はあるように思う。
竜の寵姫となってからは、貴族に準じた扱いをされるようになったが未だ慣れない為、色々とお勉強の最中。
玉の輿に乗ったところで性格が変わるタイプでもなく、元々自分の事は自分でやるというタイプなので、貴族の勢を尽くした生活に危機感を持っている辺りはコルネリウスらしいといえばらしい。(堕落するのを恐れて、湖都に滞在する際は屋敷の外に宿を取っているところとか。面倒そう。)
竜邸にいれば日常に関することは何かと手が届いてしまうので、やる事を探した結果が庭弄り。もともと花鳥園を経営していたのもあり、庭園の管理を任されてご機嫌。(竜邸の庭師は仕事を奪われたのだろうか。そうだとしたらちょっと可哀想。将来的に色々と使用人の仕事を奪いかねない気がする。)
趣味に興じるばかりでもいられない。
領主である恋人に頼んで孤児院のお手伝いさんを始めたのは、まずは国の現状を身近なところから学ぶ為もあり。父のように子供達を導く役割を担いたいという想いもあり、『紫政館』の事も含めていずれは教育改革の力にもなれるように、という目標がある。
生まれながらの貴族でもなければ森人のコルネリウスにとって、どれも一朝一夕には成らない。どれほど努力を重ねても一筋縄にはいかない。
それでも急ぐ理由がある。多少の無理は押しても学ぶ必要はある。自分にはいくらでも時間があっても、「彼」にとってはそうでないから。
彼女は今日も、森人らしからぬ駆け足で唯人に合わせて歩みを進める。
***
tipsメモ
建前を学んだある依頼→「【渡鴉】祭りと血祭り」「【追憶】群衆の中に降る彗星」
過去のトラウマ→誰にも話していない。家族と額の傷の事。
彼にかけられた一言→「続・生徒会の挑戦~異種族交流会編~」
王都の買い出しでパンをやたらに買い食い→「【学騒】王都、春」
購買バトルでゴール待ち→「俗・生徒会の挑戦?~学園購買バトル編~」
馬車の中で口説き未遂→「【謀都】影の王子と黒の公子」
コルネリウスという女は、我儘である。
手の届くものは全て護りたいし、なにひとつ取りこぼしたくない。
家族と友人にいつでも会いたいけれど、好きな人の傍にも居たい。
取捨選択をしなくて済むならそうしたい、という欲張り。
けれど彼女は、思っていない事は言わない。嘘はつかない。建前を使い分けたり、駆け引きも苦手である。
(建前については依頼で友人に教えられ使うようになってきたが、フリッツさんは騙せなかった様子。要修行)
拘束済みの悪党の頬を匂い袋(ちゃんと花の香り)でビンタしたり、人買いや屑の類をゴミを見るような目で蔑む事はあるが。基本的に善性の人間であり、必要でなければ武力は行使しないという思考。
自利的なホスピタリティを持ってはいるが、努力の為に寝食を疎かにするなどやや無茶をしがちな面は養父譲りかもしれない。
普段は聞き分けがいい振りをしてるが、実際は全然聞き分けは良くないし、感情をぶつける時は非常に真っ直ぐ、言葉に乗せて、唐突にぶん殴ってくる。
基本的に好意を持った相手に対する感情が激重で、それを叩いて叩いて限界まで抑え込むから、耐えきれずに溜まった分が飛び出す時は勢いをつけて火の玉ストレートになる。
これが付き合う以前より、恋人を良く困惑させていた気がする。尚、父に関しては慣れと年の功がある為、これに振り回されることがない。
上記二名を除いた人前では決して涙は流さないが、感情の起伏がそれなりに激しいのと元来泣き虫であるため良く目に涙を滲ませている。
人前で泣かないのは、過去のトラウマ由来の気合いと根性で抑えているだけで、その分何故か耳がやたらと動くようになった。
隠し事をしている時は問い詰められると耳がピコピコ動いて恐らくバレバレな自覚はあるので、極力隠し事はしないようには心掛けている。
コルネリウスはいつでも、難しい方の道を敢えて選ぶ。
楽を許さないという思考ではなく、自分らしい在り方を模索すると自然とそうなるという方が正しい。
それがきっと、未来の自分に誇れるものになると信じているから。森人らしからぬロマンチストでもある。
当時の学園でただひとり、森人で平民で且つ無派閥中立の立場で生徒会に立候補したのもこれにあたる。
周りに味方はいない。普段から交流のある友人達も誰も学園にはいない。というところからのスタート。
いくら難しい道を選びがちといっても、これをわざわざ選択するのだから根っからのM気質もあるのかもしれないが、彼女なりに譲れないものがあった。
■黒の後継について
そして、結果的にこれが先の彼女の人生に大きく影響を与える事になった。同時に悩みも尽きなくなった。
当初は僅かに息をしている森人マインドもあり、10年20年50年という単位で将来的に国が良くなればいいかな~自分は見届け人になれれば。という思考だったが。
これは割と速攻で、ある人物に姿勢を正された。学園という空間でまだ味方が居なかった彼女を、常に対等に評価してくれた無二のひと。現恋人でもある黒鋼竜――当時の黒の後継。
彼にかけられた「一言」と彼の存在が、その後、そして今でもずっと彼女を支えてくれることになる。
コルネリウスは、行動力がある癖になんとなく自信がないという非常にめんどくさい性格の持ち主である。
学園に入学してから、「貴族と平民」「唯人と森人」そういった透明な壁に幾度もぶつかったこと。冒険者として依頼をこなすうちに、手が届かないものもあると突き付けられた事で、様々悩みが出てくるようになった。
――自分の選んだ選択は正しかったのか。
――これまでしてきた事は本当に意味があったのか。
――もっと自分にも出来る事はなかったのだろうか。
学べば学ぶほどに。たとえ結果がどういう形になろうとも、常々こういった思考に囚われるようになる。
その度に、彼の言葉を思い出し背中を押された。
手探りで道を選んでいく中で、きっとこれで正しいのだと信じて歩を進めたことを理解し、肯定してくれた。
きっと伝えられた言葉は至極そのままの意味であり、それ以上でも以下でもなかった筈で。それでも、それがコルネリウスにはどれほど救いになったかと思う。
ちなみに彼とのファーストコンタクトは、墓前でコルネリウスがパンを配りはじめるという奇行からだった。普通にやべー女でしかない。
■恋愛観と竜の寵姫という立場
彼もまた、出会った当初からコルネリウスにとって無くてはならない最も大きな存在のひとりになった。
それは事実として、当時はこの未来が訪れるとはちょっと予測は出来ていなかった。
もしも先見の明があったなら、王都の買い出しでパンにやたら目移りしたり、学園内でのトンチキレースで当時て彼にノリで無茶ぶりをかましてゴール待ちをさせたり、馬車の中で口説き未遂をかまして自爆は恐らくしていないだろうと思う。
恥ずかしいあれそれは全て自業自得の結果ではあるものの、これらが無かったら今の未来も無かっただろうと思えば……うん。
恋愛面では基本的に重い。その上で、踏み込んでもいい範囲を決めかねる臆病者。甘えたがりのくせに遠慮がち、かと思えば行動力の塊な面もある。
壁エルフのお姉さんと呼ばれる一方、お年頃な女の子らしい一面もある。髪やメイクや服を気にしてデートやプレゼントを渡すときはちょっと気合を入れたり。
お惚気など詳細なあれそれは、あまり赤裸々に人には話したがらない。聞かれれば答えるものの、自分からは過去も殆ど外には語らないので、やや秘密主義な面もあるかもしれない。
これらの性格が合わさって、とてもめんどくさいし非常に重い。これの手を引いて受け止めてくれる存在は、ものすごく大きい。
森人かつ平民であるコルネリウスは、学園に入学しなければ寵姫になる道は存在しなかった。それは彼女自身も理解していて、諫められるまではどうにか彼と同じところまで上がろうと必死だった。
元々、冒険者としての依頼やロモズ歩兵団の仕事を平行しつつ学園で上位の成績をキープしていたので表向きはまぁまぁ優等生であるが、焦ったり悩みがあると寝食を疎かにして勉学に打ち込むきらいがある。
「足りない」自覚があるからこそ、貴族として隣に立つための前提として知識を増やさなければならないという想いと、少しでも恥ずかしくないパートナーになりたいという想いからの無茶をしがちな性質が出る。
結果的にこの焦りの部分は解消されているが、コルネリウス自身が言葉と行動で殴るタイプなのもあり、対話を通じてなるべく同じように殴って伝えないと色々と無自覚という欠点はあるように思う。
竜の寵姫となってからは、貴族に準じた扱いをされるようになったが未だ慣れない為、色々とお勉強の最中。
玉の輿に乗ったところで性格が変わるタイプでもなく、元々自分の事は自分でやるというタイプなので、貴族の勢を尽くした生活に危機感を持っている辺りはコルネリウスらしいといえばらしい。(堕落するのを恐れて、湖都に滞在する際は屋敷の外に宿を取っているところとか。面倒そう。)
竜邸にいれば日常に関することは何かと手が届いてしまうので、やる事を探した結果が庭弄り。もともと花鳥園を経営していたのもあり、庭園の管理を任されてご機嫌。(竜邸の庭師は仕事を奪われたのだろうか。そうだとしたらちょっと可哀想。将来的に色々と使用人の仕事を奪いかねない気がする。)
趣味に興じるばかりでもいられない。
領主である恋人に頼んで孤児院のお手伝いさんを始めたのは、まずは国の現状を身近なところから学ぶ為もあり。父のように子供達を導く役割を担いたいという想いもあり、『紫政館』の事も含めていずれは教育改革の力にもなれるように、という目標がある。
生まれながらの貴族でもなければ森人のコルネリウスにとって、どれも一朝一夕には成らない。どれほど努力を重ねても一筋縄にはいかない。
それでも急ぐ理由がある。多少の無理は押しても学ぶ必要はある。自分にはいくらでも時間があっても、「彼」にとってはそうでないから。
彼女は今日も、森人らしからぬ駆け足で唯人に合わせて歩みを進める。
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tipsメモ
建前を学んだある依頼→「【渡鴉】祭りと血祭り」「【追憶】群衆の中に降る彗星」
過去のトラウマ→誰にも話していない。家族と額の傷の事。
彼にかけられた一言→「続・生徒会の挑戦~異種族交流会編~」
王都の買い出しでパンをやたらに買い食い→「【学騒】王都、春」
購買バトルでゴール待ち→「俗・生徒会の挑戦?~学園購買バトル編~」
馬車の中で口説き未遂→「【謀都】影の王子と黒の公子」