断絶と展望
ハリス・アル・ターミル更新 2023年02月27日 18時32分57秒
征竜様との邂逅・その後
おお、これ程……これ程までに遠いとは……。
覚悟はしておりましたが、実際に傍でお声を聞いてしまうと……。
……征竜様は、我々とはあまりに隔絶した存在。
故にそのお考えを推し量ることなど、未だ竜に至らざる我が身には到底出来ぬもの。
解っていた筈なのです。此度の結果も、当然と言えば当然の帰結であると。
しかし……しかし!!あまりにも!!あまりにもッ!!むごいと思ってしまうのは魂が至らぬ故でしょうか!?
あの小柄な身体で極北から慣れぬ人界へ赴き、ただお告げのみを縁として粉骨砕身してきたヒルルク殿。
そのご無念は如何許か……荒野より南西へ向かわれたと征竜様は仰せでしたが、今はどうしておられるやら…。
思えば、伝説においても我らの生誕を祝福して下さったのは天に溶けし征竜様だけだったといいます。
新たな種族が増える事を望まぬ他の竜との争いは幾日も続いたとか。
もし本来の竜という存在が、言葉通りに何の虚飾もなく「世界を守る」だけを意義とするものだとしたら…。
世界を良きようにと作り変える人の営みは、何れそれと袂を分かつことになるのでしょうか…?
……だとしても、私は……征竜様への敬意と信仰を捨て去ることも、友を見放すこともできないのです。
無論、世界により多く、より美味なる糧を行き渡らせるという我らターミルの使命も、諦める訳にはいかない。
我ながら何と浅ましく傲慢なことかと思いますが、すべてを抱えたまま解決の道を探りたい。
覚悟はしておりましたが、実際に傍でお声を聞いてしまうと……。
……征竜様は、我々とはあまりに隔絶した存在。
故にそのお考えを推し量ることなど、未だ竜に至らざる我が身には到底出来ぬもの。
解っていた筈なのです。此度の結果も、当然と言えば当然の帰結であると。
しかし……しかし!!あまりにも!!あまりにもッ!!むごいと思ってしまうのは魂が至らぬ故でしょうか!?
あの小柄な身体で極北から慣れぬ人界へ赴き、ただお告げのみを縁として粉骨砕身してきたヒルルク殿。
そのご無念は如何許か……荒野より南西へ向かわれたと征竜様は仰せでしたが、今はどうしておられるやら…。
思えば、伝説においても我らの生誕を祝福して下さったのは天に溶けし征竜様だけだったといいます。
新たな種族が増える事を望まぬ他の竜との争いは幾日も続いたとか。
もし本来の竜という存在が、言葉通りに何の虚飾もなく「世界を守る」だけを意義とするものだとしたら…。
世界を良きようにと作り変える人の営みは、何れそれと袂を分かつことになるのでしょうか…?
……だとしても、私は……征竜様への敬意と信仰を捨て去ることも、友を見放すこともできないのです。
無論、世界により多く、より美味なる糧を行き渡らせるという我らターミルの使命も、諦める訳にはいかない。
我ながら何と浅ましく傲慢なことかと思いますが、すべてを抱えたまま解決の道を探りたい。