【学進】パンクリアース学園の未来

リエル・サンウッド

私が当選……!? すごい……私、本当に生徒会長になれたんですね!

ヨル・スレイマン

生徒会長選は伝説級の接戦だったみたいだね。おめでとう、リエル君。

リエル・サンウッド

はい! 応援してくれた皆さんと、一緒に頑張るって約束した皆さんのお陰です。
本当に、嬉しいです……!

ヨル・スレイマン

4月からは俺が副会長か。ちょっと年上の後輩なんだけど、俺も一緒に頑張らせてくれるかい?

リエル・サンウッド

もちろんです。むしろ頼もしいです!
生徒会の皆で、それから学園生皆で、パンクリアース学園をもっと素敵な場所にしていきましょうね。

ヨル・スレイマン

そうだね。これからよろしく、生徒会長。

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1224年度生徒会役員に称号が付与されました!

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assignment【学進】パンクリアース学園の未来 概要

【学進】連動は、リーンエス王国首都「グランスパーダ」内に存在する巨大教育施設「パンクリアース学園」における1223年度の学園祭・体育祭と、1224年度生徒会総選挙選挙の記録である。貴族の推薦を必要としない「冒険者」の入学に揺れた学園。リーンエス王国と貴族社会が騒乱期にあった1223年は行事の延期が相次ぎ、生徒達の日常は失われていた。混迷の時代を経て、学園はようやく、一年で最も賑わう時期を迎えることができた。

assignmentここまでの流れ

帝都奪還作戦が終結し、帝都に遠征していたリーンエス王国軍も現地での戦後処理を終えた者から帰還しつつある。王都は喜びに沸き、冬季休暇を終えたパンクリアース学園にも多くの生徒達が戻っている。生徒達にいつも通りの学園生活を取り戻してほしい学園側は、延期されていた生徒会総選挙と学園祭・体育祭の開催を決定。1222年度生徒会役員の退任時期を3月末と定め、次期を1224年4月~3月までを任期とする1224年度生徒会役員とすることとした。一方、帝国事変における冒険者の活躍は目覚ましく、歴史的偉業を成すに身分や種族による優劣など無いと学園長らは主張。1222年の学園改革により平民冒険者の入学を可能としていたパンクリアース学園は、より多くの平民達に門戸を開くべく動き始める。

assignment結果

1223年度の学園祭・体育祭は恙なく行われ、生徒達はもちろん、来賓や保護者ら招待されたゲスト達も大いに楽しんだようだ。
一方、匿名投票が採用されて3回目となる「1224年度パンクリアース学園生徒会総選挙」では、8名の候補者が立った。貴族、平民、ヒューマン、エルフ、ハーフビースト、ゴブリン、ホムンクルスと様々な属性を持つ候補者が選挙に挑み、5名の当選者が発表された。

person_pin関連NPC

王家から任命を受け、1221年春にパンクリアース学園の新学園長に就任した。『白銀』の異名を持つクラティアス侯爵家の実質的最高権力者である女傑。『白銀』は王国王党派貴族の筆頭である『白薔薇』の分家筋に相当し、男性社会である王国貴族社交界において存在感を示す数少ない女性貴族でもある。
「貴族のための学園」から「開かれた学園」へ。学園の改革を進めるべく日々奮闘している。

《本連動での動き》

学園内における最高指導者として、自らの理念である「人は生まれに依って生きるに非ず」を実践するために教職員を纏め上げ、各行事の円滑な運営を目指して尽力する。

パンクリアース学園校長、学園における実務のトップ。中年の男性。貴族派貴族ではあるものの、どちらかと言えば穏健派で一定の良識を持った合理主義者。政治的嗅覚の鋭い切れ者で、もしも1221年の強硬的人事がなければいずれは学園長になっただろうといわれている。学園内では貴族派貴族の参謀役であり、1221年の騒動(【学乱】連動)の結果として貴族派の過激派とは完全に決別。フォルトゥナに乞われ一時的な休戦と学園が健全な状態に戻るまでの共闘を示唆され、これに応じている。

《本連動での動き》

学園内における指導者の一人として、各行事の円滑な運営を目指して尽力する。

ウィリアム・リーンエス王子の妹にあたるリーンエス王国第一王女。長い金髪と大きな青い目のお人形のような少女だが、宮廷のドロドロ人間関係の中で生きているだけあって気が強い。第一王女かつ唯一の王女、しかも遅くに生まれた末っ子ということで国王や王太子、ウィリアム王子の寵愛を一身に受ける影の女王。隠れドゥジン信徒。
母である王妃の後押しを得て、王族代表としてパンクリアース学園の改革に関わっている。

《本連動での動き》

帝都奪還作戦から帰還し、学園改革の進捗と生徒達の様子を気にかけている。帝国へ嫁ぐ前にやるべき事が多いらしく、今回は学園祭の準備を見学するに留まったようだ。

menu_book関連用語・情報

パンクリアース学園と「改革」

王国の貴族や騎士の子息子女が主として学ぶ王立の名門校であり、彼らとの縁故を求めて国内外からの入学者も後を絶たない。平民や他国の者が入学するためには卒業生や寄付を行っている貴族・豪商らの「推薦状」を要することからも、選ばれし者のための学園とも呼ばれる。
1222年4月の入学希望者からは、それまで聴講生として出入りが許されていた冒険者が、「推薦状」を得ずとも自由に編入試験を受験できることとなった。
1224年度の新入生募集からは、「冒険者以外」かつ「貴族の推薦を持たない」一般人の平民の編入試験の受験を認めると発表。ただし、平民寮の拡充や独自の奨学金の整備が不十分であること、また、性急すぎる改革は再び生徒達に不安と混乱を与えかねないことから、一般人の平民については20名の定員を設けての募集とする。

※参考:
パンクリアース学園の改革と「5つの施策」(ワールドガイド)
パンクリアース学園について(ワールドガイド)
パンクリアース学園施設案内(ワールドガイド)

学園祭

パンクリアース学園の行事のひとつ。学園生・聴講生らが中心となって模擬店の運営や芸術の発表など様々な催しを行う。保護者など学外からの招待も多く、日頃の学習の成果を発表する場でもある。

体育祭

今年度から正式に学園行事として追加されたスポーツイベント。授恵者生徒と非授恵者生徒の身体能力の差が課題だが、誰もが楽しめる行事となることを目指している。

パンクリアース学園生徒会と生徒会総選挙

パンクリアース学園では毎年秋に生徒会総選挙を実施し、生徒会役員が交代する。パンクリアース学園における選挙は長らく形骸化していたが、1221年度生徒会役員5名は「生徒の無記名投票」により選出されたことで注目を集めた。 今代の生徒会に求められている「自治」は「学園への提案、提起」であり、最終的な決定権はあくまで学園にある。生徒会役員は生徒からの陳情などの窓口となるほか、学園の規定、執行予算などを他の生徒へ周知する業務を主に行っている。 また、生徒会役員はそれぞれ選挙公約を掲げて当選しており、学園はそれらの公約を実現するために様々な事を承認・試行している。

※参考:
パンクリアース学園について(ワールドガイド)
1221年度パンクリアース学園生徒会選挙結果
1222年度パンクリアース学園生徒会選挙結果

1224年度生徒会総選挙

【呑竜】連動の影響により、パンクリアース学園は1223年度の生徒会総選挙を実施できず、1222年度生徒会役員の任期を延長した。
そのため、来期の生徒会役員の任期を1224年4月からとし、今回の選挙を「1224年度生徒会総選挙」として実施する。
今回の生徒会総選挙も「生徒の無記名投票」で実施される。立候補者と応援の生徒には、学園祭・体育祭の期間において選挙活動が認められている。

1224年度パンクリアース学園生徒会総選挙 概要・立候補者一覧
1224年度パンクリアース学園生徒会総選挙 結果

冒険者が学園生になるには?

公認設定を得られているPCの場合、本連動において冒険者でも学園生、あるいは元学園生として扱われます。
詳しくは「ワールドガイド:リーンエス王国」の「※パンクリアース学園(2020/09/21更新)」をご確認ください。
なお、公認設定で学園生や元学園生となっていないPCは「編入試験」に合格した後、正規の学園生として入学(設定の公認申請)が可能となります。

聴講生

冒険者ギルドに所属する冒険者は、正規の学園生でなくとも、それが認められているものに限り各種授業や催し物などに参加することが可能です。
学園内に立ち入る冒険者の立場はシナリオに応じて「依頼をうけた冒険者」または「聴講生」となるため、その表明は原則不要です。

『次期生徒会長は、現第五学年リエル・サンウッド様です! 皆様、万雷の拍手をお送りください!』

 司会の生徒が声を張り上げると、体育館は割れんばかりの拍手に包まれた。
 壇上に立つポニーテールの少女が貴族らしく優雅なお辞儀を返せば、拍手に紛れて「おめでとうございます!」の声がいくつもあがる。

『次期副会長、書記、会計、庶務の皆様にも、改めて拍手を!』

 先に結果が発表されていた役職の当選者4名――次期副会長のヨル・スレイマン、次期書記のアルフィー・リッパー、現庶務であり次期会計のネーヴェ・グラヌローザ、次期庶務のアルド・シャウアーにも、生徒達は惜しみなく拍手を送った。

「来期はよろしくお願いいたします。引継ぎがありますので、後日生徒会室に参りますわね」
「はい。どうぞよろしくお願いいたします」

 現生徒会長であるパーシア・アイオーラが壇上へ上がり、リエルに花束を渡して祝福する。ウィリアム王子との婚姻準備で忙しいパーシアだが、この時ばかりはと自領から駆け付けたらしい。
 現副会長のジュスト・ヴェルジー、現書記の海神 江流、現会計のローザリカ・L・ディオールも同様に新生徒会役員へとエールを送り、花束を渡した。

「グラヌローザ様、二年連続の御当選おめでとうございます!」
「ありがとうございます……!」

 司会の生徒から一際大きな花束を渡され、ちょっぴり驚きながらも笑顔を浮かべるネーヴェ。香しい花の香りが、壇上にふわりと広がる。

 匿名投票が導入されてから三度目となった、1224年度パンクリアース学園生徒会総選挙。教師陣の談合により当選者が決定され、役割そのものが形骸化していたかつての生徒会の姿は、もうどこにも存在していなかった。

●
 学園祭と体育祭が終われば、間もなく年度末。
 今年度の学園祭では、定番の屋台や出し物だけでなく、王国騎士を招いての防災訓練や食堂の建て直し、現副会長ジュストの公約に基づいた学生議会の開催など、例年には無い取組みも多く行われた。これも学園にとっては喜ばしい変化であると、教職員達も概ね好意的に受け止めているようだ。

 パンクリアース学園校長ジルワード・ファルゲンが来年度の教務資料を手に学園長室の扉を開けると、そこには改めて選挙結果を記した紙を手に微笑んでいる学園長フォルトゥナ・アルヴァ・クラティアスの姿があった。

「今年の選挙も、興味深い結果となりましたね。校長」
「そうですな。貴族派の出馬が皆無であったことは、昨今の情勢を鑑みれば想定内でした。しかし、王党派も出馬はなく、集権派も落選。当選者は多くが無派閥、1名のみ学園派という結果です」

 1224年度生徒会総選挙では、リーンエス王国の貴族社会を代表する三派閥に属する当選者は皆無だった。
 厳密にいえば、生徒会長となるリエルの実家のサンウッド子爵家は貴族派だが、リエル自身は実家と縁を切る覚悟で愛を貫き、王党派の男爵家へ嫁ぐことを決めた異色の令嬢だ。そんな彼女が生徒会長に選ばれたという事実は、変革に揺れる現在のリーンエス王国の貴族社会をある意味で反映しているのやもしれない。

 1224年度の生徒会も、貴族が生徒会長に立ち、平民や異種族の役員達がそれを支える構図となった。保守的な貴族生徒にとっても表立って異を唱えるような結果ではなく、安定した運営が期待できるだろう。

「春には、冒険者登録も貴族の後ろ盾もない平民の生徒達が入学します。これからも忙しくなりますわね」
「全くです。……いずれ我々が現役を退く頃、この学園はどこまで変わっているのでしょうな」

 感慨か、皮肉か。どちらとも取れるジルワードの言葉に、フォルトゥナは彼を見返したまま暫し黙った。
 ファルゲン侯爵家は、穏健派とはいえ貴族派に属する。今は学園内の王党派・集権派と足並みを揃え、学園改革に伴う諸業務にも完璧に対応しているが、ジルワード自身の理想は恐らく、王家やフォルトゥナのそれと同じではないだろう。
 それでも、校長として個人や家の思想よりも生徒達の平穏を優先し、数多くの教職員達と共にこの激動の数年を乗り越えたジルワードの事を、フォルトゥナは教育者として高く評価している。勿論、それは王家も同様に違いない。

「嫌ですわ、校長。我々が、だなんて。あまり年寄りをからかわないでください」
「……? 何か、気に障られましたか」

 黙っていたかと思えば急に笑みをこぼしたフォルトゥナを見て、ジルワードは思わず怪訝な顔で動きを止める。

「私からすれば、貴方は子の世代に近いのですから。貴方には、年老いた私よりもずっと長く、この学園を見守っていただかなくては困ります」

 穏やかに微笑み、フォルトゥナは言った。
 その表情を見つめるジルワードの耳に、春季休暇を待ち望む生徒達の声が賑やかに届く。

「……御冗談を。クラティアスの『女傑』と呼ばれる方が、100歳も待たずに現役を退かれるとは思えませんな」
「まあ。それは褒めてらっしゃるのかしら」

 リーンエス王国、そして王立パンクリアース学園は、幾つもの波に呑まれては乗り越え、その在り方を変えていく。
 時を越え、世代を越えて辿り着く先は、未だ誰にも読み得ない。

 それでも――と、フォルトゥナは思う。

「この学園が将来、どのように変わったとしても。子ども達が皆、笑顔で学べる場所であればと願います。100年先も、200年先も――その先も」


 暖かな風が、パンクリアース学園に春の訪れを告げていた。


 執筆:桃谷かな
アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0