【学進】パンクリアース学園の未来

フォルトゥナ・アルヴァ・クラティアス
メアリー王女殿下、戦勝御目出度うございます。御無事の御帰還、心より待ち侘びておりました。
メアリー・リーンエス
ありがとう。わたくしも生きて学園長と再会できたこと、嬉しく思いますわ。
学園もようやく落ち着いてきたようですわね。
フォルトゥナ・アルヴァ・クラティアス
ええ。ようやく、生徒達が楽しみにしておりました行事を実施できます。来年度からの平民生徒の受け入れについても、限定的ながら形にすることができました。
メアリー・リーンエス
学園も、ずいぶん変わりましたわね。
折角ですから、学園祭の準備を見て回らせていただきますわ。学園長もご一緒にいかが?
フォルトゥナ・アルヴァ・クラティアス
是非ご案内させてくださいませ。どうぞ、こちらへ。
パンクリアース学園で、学園祭・体育祭・選挙シーズンが始まりました!
(1月18日より 【学進】連動シナリオリリース開始!)
1224年度生徒会総選挙 説明と立候補はこちらから!
assignment【学進】パンクリアース学園の未来 概要
【学進】連動は、リーンエス王国首都「グランスパーダ」内に存在する巨大教育施設「パンクリアース学園」における1223年度の学園祭・体育祭と、1224年度生徒会総選挙選挙の記録である。貴族の推薦を必要としない「冒険者」の入学に揺れた学園。リーンエス王国と貴族社会が騒乱期にあった1223年は行事の延期が相次ぎ、生徒達の日常は失われていた。混迷の時代を経て、学園はようやく、一年で最も賑わう時期を迎えることができた。
assignmentここまでの流れ
帝都奪還作戦が終結し、帝都に遠征していたリーンエス王国軍も現地での戦後処理を終えた者から帰還しつつある。王都は喜びに沸き、冬季休暇を終えたパンクリアース学園にも多くの生徒達が戻っている。生徒達にいつも通りの学園生活を取り戻してほしい学園側は、延期されていた生徒会総選挙と学園祭・体育祭の開催を決定。1222年度生徒会役員の退任時期を3月末と定め、次期を1224年4月~3月までを任期とする1224年度生徒会役員とすることとした。一方、帝国事変における冒険者の活躍は目覚ましく、歴史的偉業を成すに身分や種族による優劣など無いと学園長らは主張。1222年の学園改革により平民冒険者の入学を可能としていたパンクリアース学園は、より多くの平民達に門戸を開くべく動き始める。
person_pin関連NPC
王家から任命を受け、1221年春にパンクリアース学園の新学園長に就任した。『白銀』の異名を持つクラティアス侯爵家の実質的最高権力者である女傑。『白銀』は王国王党派貴族の筆頭である『白薔薇』の分家筋に相当し、男性社会である王国貴族社交界において存在感を示す数少ない女性貴族でもある。
「貴族のための学園」から「開かれた学園」へ。学園の改革を進めるべく日々奮闘している。
《本連動での動き》
学園内における最高指導者として、自らの理念である「人は生まれに依って生きるに非ず」を実践するために教職員を纏め上げ、各行事の円滑な運営を目指して尽力する。
パンクリアース学園校長、学園における実務のトップ。中年の男性。貴族派貴族ではあるものの、どちらかと言えば穏健派で一定の良識を持った合理主義者。政治的嗅覚の鋭い切れ者で、もしも1221年の強硬的人事がなければいずれは学園長になっただろうといわれている。学園内では貴族派貴族の参謀役であり、1221年の騒動(【学乱】連動)の結果として貴族派の過激派とは完全に決別。フォルトゥナに乞われ一時的な休戦と学園が健全な状態に戻るまでの共闘を示唆され、これに応じている。
《本連動での動き》
学園内における指導者の一人として、各行事の円滑な運営を目指して尽力する。
ウィリアム・リーンエス王子の妹にあたるリーンエス王国第一王女。長い金髪と大きな青い目のお人形のような少女だが、宮廷のドロドロ人間関係の中で生きているだけあって気が強い。第一王女かつ唯一の王女、しかも遅くに生まれた末っ子ということで国王や王太子、ウィリアム王子の寵愛を一身に受ける影の女王。隠れドゥジン信徒。
母である王妃の後押しを得て、王族代表としてパンクリアース学園の改革に関わっている。
《本連動での動き》
帝都奪還作戦から帰還し、学園改革の進捗と生徒達の様子を気にかけている。帝国へ嫁ぐ前にやるべき事が多いらしく、今回は学園祭の準備を見学するに留まったようだ。
menu_book関連用語・情報
パンクリアース学園と「改革」
王国の貴族や騎士の子息子女が主として学ぶ王立の名門校であり、彼らとの縁故を求めて国内外からの入学者も後を絶たない。平民や他国の者が入学するためには卒業生や寄付を行っている貴族・豪商らの「推薦状」を要することからも、選ばれし者のための学園とも呼ばれる。
1222年4月の入学希望者からは、それまで聴講生として出入りが許されていた冒険者が、「推薦状」を得ずとも自由に編入試験を受験できることとなった。
1224年度の新入生募集からは、「冒険者以外」かつ「貴族の推薦を持たない」一般人の平民の編入試験の受験を認めると発表。ただし、平民寮の拡充や独自の奨学金の整備が不十分であること、また、性急すぎる改革は再び生徒達に不安と混乱を与えかねないことから、一般人の平民については20名の定員を設けての募集とする。
※参考:
パンクリアース学園の改革と「5つの施策」(ワールドガイド)
パンクリアース学園について(ワールドガイド)
パンクリアース学園施設案内(ワールドガイド)
学園祭
パンクリアース学園の行事のひとつ。学園生・聴講生らが中心となって模擬店の運営や芸術の発表など様々な催しを行う。保護者など学外からの招待も多く、日頃の学習の成果を発表する場でもある。
体育祭
今年度から正式に学園行事として追加されたスポーツイベント。授恵者生徒と非授恵者生徒の身体能力の差が課題だが、誰もが楽しめる行事となることを目指している。
パンクリアース学園生徒会と生徒会総選挙
パンクリアース学園では毎年秋に生徒会総選挙を実施し、生徒会役員が交代する。パンクリアース学園における選挙は長らく形骸化していたが、1221年度生徒会役員5名は「生徒の無記名投票」により選出されたことで注目を集めた。
今代の生徒会に求められている「自治」は「学園への提案、提起」であり、最終的な決定権はあくまで学園にある。生徒会役員は生徒からの陳情などの窓口となるほか、学園の規定、執行予算などを他の生徒へ周知する業務を主に行っている。
また、生徒会役員はそれぞれ選挙公約を掲げて当選しており、学園はそれらの公約を実現するために様々な事を承認・試行している。
※参考:
パンクリアース学園について(ワールドガイド)
1221年度パンクリアース学園生徒会選挙結果
1222年度パンクリアース学園生徒会選挙結果
1224年度生徒会総選挙
【呑竜】連動の影響により、パンクリアース学園は1223年度の生徒会総選挙を実施できず、1222年度生徒会役員の任期を延長した。
そのため、来期の生徒会役員の任期を1224年4月からとし、今回の選挙を「1224年度生徒会総選挙」として実施する。
今回の生徒会総選挙も「生徒の無記名投票」で実施される。立候補者と応援の生徒には、学園祭・体育祭の期間において選挙活動が認められている。
1224年度パンクリアース学園生徒会総選挙 概要・立候補者一覧
冒険者が学園生になるには?
公認設定を得られているPCの場合、本連動において冒険者でも学園生、あるいは元学園生として扱われます。
詳しくは「ワールドガイド:リーンエス王国」の「※パンクリアース学園(2020/09/21更新)」をご確認ください。
なお、公認設定で学園生や元学園生となっていないPCは「編入試験」に合格した後、正規の学園生として入学(設定の公認申請)が可能となります。
聴講生
冒険者ギルドに所属する冒険者は、正規の学園生でなくとも、それが認められているものに限り各種授業や催し物などに参加することが可能です。
学園内に立ち入る冒険者の立場はシナリオに応じて「依頼をうけた冒険者」または「聴講生」となるため、その表明は原則不要です。
その都市は今、戦勝の喜びに沸いていた。
帝都奪還作戦のために王都からシルトラース帝国へ遠征していた王国騎士団や兵士らは、現地での戦後処理を終えた隊から順に凱旋を果たす。世界を救った英雄達が王都の城門をくぐるたび、人々は都市を揺るがすほどの歓声で彼らを迎えた。
「ねえ、聞いて! 明日はマリアの婚約者様がお帰りになるそうよ」
「まあ! 私達も城門までお出迎えに行っていいかしら?」
グランスパーダの一角に在る王立パンクリアース学園でも、戦勝ムードにはしゃぐ生徒達の声が日々響き渡っていた。
1221年の春から「保守」と「革新」の間で揺れ、昨年はメアリー・リーンエス王女の婚約者であるレイウェスト・バルダス皇子の『混血』という事実の発覚、そしてウィリアム王子を筆頭とする【集権派】の設立に端を発した貴族社会の混乱に巻き込まれたパンクリアース学園。最終的には中庭がメドゥの指先幹部との決戦の舞台となる最大の危機を経て、学園は今、ようやく学び舎としての日常を取り戻そうとしていた。
「冬季休暇が明け、生徒達の帰寮率は9割を超えております。自領の騎士団の帰還を待って帰寮する予定の生徒を含めれば、今月中には10割に近くなるでしょうな」
各寮と各学年主任から受け取った生徒達の状況報告書を手に、パンクリアース学園校長ジルワード・ファルゲンは珍しく安堵の息を洩らした。向かい合う学園長フォルトゥナ・アルヴァ・クラティアスが、穏やかな表情で深く頷いてみせる。
「昨年は特に、貴族社会の歪みを生徒達に押し付け、学び舎としての機能も一時失われる事態となりました。今年こそは、生徒達が落ち着いて勉学に励むことができる環境を整えてまいりましょう」
貴族派の筆頭であったライゼンナクト公爵家前当主による反乱の企図、および侯爵家への降爵。その計画に加わった20を超える過激派貴族家の凋落。わずか数年の間に貴族派や貴族派と深い関係を持つ4つの侯爵家が反逆の罪で取り潰された後に起きた『ライゼンナクトの乱』は、それまで確実に勢いを削がれてきた貴族派に致命的な打撃を与えた。
建前上は王家の意向に沿う姿勢を崩さぬ王党派、王家を中心とする中央集権化を目指す集権派の勢いは増し、貴族社会における派閥バランスの変化は学園内の内憂ともなり得る。
しかし、世界滅亡の危機を人類の手で回避し、未来を勝ち取ったという事実と喜びの前では、所属派閥の違いなど霞んでしまう。例え一時の高揚であったとしても、長く生徒達の間に存在していた派閥の溝は今、最も浅く、見えづらいものとなっていた。
「ようやく、延期していた行事を実施できるところまで来ましたね。校長」
「生徒達の喜びようは、ここ数年見たことがないほどでしたな。各所への招待状も滞りなく発送が済んでおります」
帝都からの戦勝の報を受け、学園が最初に決定した事は、延期されていた学園祭と体育祭、生徒会総選挙の実施であった。それらは生徒達が学園で過ごす日常の象徴であり、実施が待ち望まれていた行事であるからだ。
学園祭と体育祭は、多くの保護者や来賓を迎えられるよう、期間を長く。生徒会総選挙は来期の役員の任期を4月からの1年間と定め、1224年度の生徒会役員を選出する内容に改められた。
冬季休暇を終えた生徒達は、行事の実施を聞いて俄かに沸き立ち、大急ぎで準備に取り掛かった。
笑い合い、飛び跳ねながら行事をつくり上げていく生徒達の姿は、人類がようやく掴み取った平和の象徴のようにも見える。
「来年度の新入生募集要項の改定も進んでおります。当然、懸念はありますが……反発は少ないでしょうな」
「教職員会議でも、表立っての反対意見は極少数でした。戦勝の報を受けたばかりの状況も影響しているはずですが、学園の改革は……確実に前に進んでいるのです」
パンクリアース学園は、1224年度の新入生募集から『貴族の推薦を有さず』『冒険者登録も有さない』一般人の平民の受験を認める事を発表した。
とはいえ、ようやく平穏を取り戻した学園に、過剰な変化は再び混乱をもたらす劇薬となろう。高額で知られる学費の支援についても、現在ほぼ利用されていない王家が定める奨学金制度以外には整備が追いついておらず、平民寮の拡充も昨年の混乱のあおりを受けて進んでいない。
種々の状況を鑑みて、初年度の一般人平民生徒の募集は定員を20名に絞る事となったものの、貴族のための学園であったパンクリアース学園に『冒険者ギルドを含む一切の後ろ盾をもたない』平民が入学でき得るという発表は、人々に少なからず衝撃を与えた。
その変化に大きく貢献したのは、先に入学が認められていた冒険者の存在と活躍によるものが大きい。
帝国崩壊以降、冒険者達は各地で目覚ましい活躍をみせ、世界を救う帝都決戦においても不可欠な存在であった。結果、ロスガリア大陸全土において、冒険者の地位は大きく見直されている。
歴史的偉業を成すに、身分や種族による優劣など無い――それを証明してみせたのが、冒険者達なのだ。
「学園祭に体育祭、選挙……それに来年度の準備。我々教職員も、目が回るような忙しさとなりましょうな」
「嬉しい悲鳴ですわ、校長。生徒達を見習って、私共もしっかり前を向いて歩んでまいりましょう」
1224年1月。
パンクリアース学園はようやく、一年で最も賑わう時期を迎えていた。
執筆:桃谷かな