【聖祭】聖霊節2022

オペラ

リブラネスタも、すっかり聖霊節一色じゃの。幸せそうなカップルを見ると、我々の心も温まろうというものじゃ。のう、ポピー殿?

ポピー・アルルン

(ボソッ)ばくはつすればい――そ、そうねぇ~、幸せそうで何よりだわ。

オペラ

そういえば、広場に大きなモミの木が飾ってあるそうじゃな。リーミル殿も誘って見に行きたいのじゃ。

ポピー・アルルン

いいわね。買い出しが終わったら誘ってみましょ。

オペラ

アナンディーン殿も来るじゃろうか。よし、早く『ぱーてぃー』の買い物を終わらせるのじゃ!

今年も「聖霊節」の時期がやってきました!
(12月15日より 【聖祭】連動シナリオリリース予定!)

assignment【聖祭】聖霊節2022 概要

聖霊節2022連動は、新歴1222年の聖霊節の時期に起きた一連の出来事の記録である。 ロスガリア大陸の人々にとって聖霊節は、一年の終わりの大切な行事。今年もきっと、人々の数だけ思い出が生まれることだろう。

assignmentここまでの流れ

聖霊節とは、伝説の英雄『ジド・ルウ』と名もなき小さな神々の偉業を讃え、あるいは祖先や近しい人への祈りを捧げる冬の行事である。この時期には、街や家庭にモミの木を飾り、数多くの祭りや礼拝が行われる。家族や友人、恋人たちと街を巡り、温かなごちそうが並ぶ食卓を囲むひとときは、人々にとって大切な一年の締めくくりでもある。
今年も各地で戦役が続き、帝国や王国北部では不作も続いている。しかし、一時的にでも豊作を約束する『豊穣の雫』のおかげで、多くの街や村の人々に笑顔が戻った。
冬の始まりと一年の終わりを告げるかのように、冒険者ギルドにも聖霊節に関する依頼が並び始める。

person_pin関連NPC

冒険者御用達のとあるショップの敏腕店員。目つきの悪さや強気な言動とは裏腹に冒険者のサポートは手厚いミスツンデレ。ひそかに美容に興味があり、とある都市の名産品である「百合茶」を愛飲しているそう。

《本連動での動き》

今年も特に良き出会いは無かったので、踊る子熊亭メンツと過ごす。占いにハマり始めている。

「必ず的中する」予知夢を見ると証明された女性。予知の範囲はロスガリア大陸全土にわたり、夢の中に「白い鳥」が現れることが彼女の予知夢の特徴だという。彼女はそれを神の預言であると信じ、世界中の人々を救うべく活動している。現在はリブラネスタの冒険者街に滞在し、予知夢の情報を冒険者ギルドへ提供している。

《本連動での動き》

聖霊節の間も予知夢を見る仕事は休みがない。踊る子熊亭メンツでパーティーをする。

リブラネスタの冒険者ギルド本部に配属された新人受付嬢。アナンディーンの部下として依頼の受理、掲示、斡旋のほか、書類整理など様々な雑務を担当している。冒険者から関係各所へ送られる書類の受付・転送も仕事のひとつ。

《本連動での動き》

聖霊節は期間限定の酒が多く販売されるので忙しい。踊る子熊亭メンツでパーティーをする。

蒼狼のハーフビースト。王国に生まれ、貧しすぎる暮らしから幼少期より密猟に手を染めた後、傭兵団に拾われた過去を持つ。年齢故に引退を考えていたところを冒険者ギルドに引き抜かれ、冒険者ギルドにおける新人《授恵者》の教育担当兼、軍事関係のご意見番を務める。

《本連動での動き》

踊る子熊亭でパーティーする三人娘を見守るおじさん。

menu_book関連用語・情報

聖霊節(ユールフェス)

聖霊節の由来は、ハーフリングの英雄、『ジド・ルウ』が、その身をエーテルと成して世界に穿たれた大穴を塞いだことによる。
その挺身は、微々たる効果しかもたらさなかったが、ジド・ルウに小さな神々が続いたことが、マテリアル界への大型クリーパーの侵入を激減させ、今日の平和の礎となった。
ジド・ルウと、名を失った神々がそれを成させしめたのが、12月――というわけではない。
当時は現代の『新暦』、つまり暦が無かった。神代における『冬の時代』という比喩表現を、12月と解釈したという説が根強い。収穫祭を終え、冬に閉ざされた時節に祝い事がある、というのもヒトの営為としてちょうど良かったのだろう。
ともあれ、ロスガリア大陸ではこれらの冬の催しを、『ユール』、あるいは『ユールフェス』と呼ぶ。
『ユール』という言葉そのものの意味を冬の祭り、あるいは冬至とする説もあるが、これは違う。ジド・ルウの渾名こそがその由来である。ジド・ルウが、自らの名を「呼びにくいから」という理由で渾名として周囲に伝えたのが、『ジュール』あるいは『ユール』であった。
由来はさておき、ジド・ルウの英雄的行為を称え、名を失った神々に祈りを捧げることから始まった聖霊節は、様々な土地の風習や営為と重なった結果、亡き祖先や、近しい人々への思いを捧げるようになったのだ。特別信仰心の無いものであっても、神殿や家庭でモミの木や柊を飾り立てて祈りを捧げたり、街をあげて催しを行い、厳しい冬の中でもとっておきのごちそうを食すこの時期は、収穫祭に続く特別な時期となる。

メリーユールフェス

聖霊節の時期に人々の間で交わされる挨拶。乾杯のかけ声などにも使われる。

テラリウムのランタン

【大変動】の折、サウゼル大樹海で発見された新素材『ヒカリゴケ』を使用したテラリウム。とある冒険者の熱意と知識により考案された。モニターがてら祭りを彩る明かりとして『神匠』ヴィンダールヴルより貸し出しされている。
瓶の中に寄せ植え的にヒカリゴケの生育環境を再現したもの。冒険者向けアイテムとして配布されたテラリウムのランタンよりも大きく、街の装飾に向いている。ただし、素人の世話では枯れて光を失うまでに3日ほど。また、瓶から出せばすぐに茶色くなり光量も減ってしまう。瓶に着色したり、外装のデザインにこだわるなどして柔軟な運用が可能。

水上都市アキュアリスタ

ロスガリア大陸北東、辺境都市郡の遺跡都市の一つ。
今年はドン・ゴーフルを刺傷したアダムが遺跡に逃げ込んだことから、遺跡内は立ち入り禁止になっている。
紀元前より存在するとされる広大な湖内部に沈んだ遺跡部と、遺跡の中でも大きい建造物の最上部を利用して作られた行政区などの中心部、遺跡上に建築したり浅瀬を埋め立てることで建造された外縁部からなる。
都市内は徒歩での移動も可能だが、ボートでの移動もよく利用されている。同都市では冬季に行われる『水神祭』が最も知られている。原因は不明であるが、湖は一年に一度、冬季に大きく水位が下がり、遺跡の外観の一部が明らかになると同時に遺跡への進入が可能となる。
この時期は冒険者、研究者、加えて、その景観を見ようと観光客が押し寄せる時期であり、『水神祭』は彼らをターゲットとした、大陸全土で見ても最も大きな祭りの一つである。なお、遺跡自体は強固な素材で建築されており、破壊による遺跡調査や資材採集が困難であることから、長年に渡り探索・研究の対象となっている。現状確認されている遺跡内部への入り口は都市中心部の深層に一つのみであることも手伝い、調査用・探索用に遺跡を開放する際の利用料は同都市の貴重な収入源となっている。
遺跡は巨大な石材を組み合わせて作られており、巨大な基部と、そこから様々な方向に伸びる直方体様の構造物が組み合わさったような形をしている。
水位が下がった際に見ることができる威容はこの世のものとは思えない景観であること、夜間はその外壁の紋様が明るく発光することから、観光客の人気も根強い。

「素晴らしい! 来年のあなたの恋愛運は人生最高ですよ! きっと理想の男性に出逢えるはずです」
「本当っ!!!???」

 モミの木とテラリウムのランタンに彩られた、リブラネスタのとある街角。
 聖霊節のパーティーの準備で買い出しに行った帰り、敏腕ショップ店員ポピー・アルルンが立ち寄ったのは胡散臭げな占い屋台だった。

 (占いのぅ……神様のお告げを本当に聞いておるなら当たるのじゃろうが……)

 神官のような服を着た占い師の言葉を聞いて、頬を薔薇色に染めるポピー。そんな彼女をジト目で見ているのは『預言の魔女』オペラだった。
 遠くシグモル火山帯から来たという最近人気の占い師だが、予知夢が100%当たる彼女の目から見れば、どうにも彼の言う占い結果が薄っぺらいような気がする。

 (まあ、前回の聖霊節のように荒れる(失恋する)よりは良いかもしれぬのじゃ)

「オペラ、聞いた!? アタシ、来年こそは絶っっっ対にステキな彼と聖霊節を過ごすわよ!! ひょっとして、年明けすぐにでも運命の人に出逢っちゃうんじゃないかしら!」
「そうかそうか。それは期待がもてるのじゃ。……さて、そろそろ踊る子熊亭に戻る時間じゃぞ」
「そうね! 来年は幸せが約束されてるんだから、今年は友パ(友達パーティー)を盛大に楽しむわ!」

 周囲に目を向ければ、華やかに飾られた街を楽しそうに歩くカップルや家族連れの姿が目に入る。
 幸せそうな男女を見るたび殺気を放っていたポピーは、もういない。
 赤白の衣装に身を包んだ客引きのおじさんへ軽やかな挨拶をして、ポピーは聖霊節の街を行く――

 ●踊る子熊亭
「アナンディーンせんぱーい、上のほう全然届きませーん! うーん、あとちょっとなの……」
「待て、リーミル。私が代わる。梯子の上で背伸びをするんじゃな――待てと言っただろう!」

 がっしゃーん! とド派手な音を立てて、冒険者ギルド受付係のリーミルが梯子から落っこちた。造花やら白い綿やらを盛大にぶちまけた彼女に、先輩職員のアナンディーンが頭を抱えて駆け寄っていく。

「えへへ……でもあとは上のほうだけです! 飾り付けはほとんど終わりましたね」
「後は私が飾り付けよう。テーブルの食器は足りているか? 酒をつまむんじゃないぞ」
「や、やだなぁ。わかってますってば……」

 冒険者達でガヤガヤと賑わう『踊る子熊亭』。どこからか「メリーユールフェス!」の掛け声があがるたび、杯を合わせる音と笑い声が響いてくる。
 この時期特有の、どこかふわふわとした空気を身体で感じながら、アナンディーンとリーミルは酒場の一角をパーティー会場に仕立てていた。

「戻ったのじゃ。すっかり準備万端のようじゃな」
「ケーキ買ってきたわよ~! あとこれね、ジド・ルウ風の衣装!」

 ちょうど飾り付けも終わった頃、大きな箱と紙袋を抱えたオペラとポピーが子熊亭に帰ってきた。
 テーブルの上には、ローストチキンやボイルした海鮮盛り合わせ、熱々のポトフ、色とりどりの具材を挟んだサンドイッチなど、シェフおすすめの聖霊節メニューが所狭しと並んでいる。
 その真ん中に大きなケーキを置いて、全員が赤と白の衣装に着替えればパーティーの準備は完了だ。

「今年も色んなことがあったの。大きな戦いがたくさんあって、冒険者の皆さんは凄くがんばったの。そして、リーミル達も途方もなく忙しかったの」
「そう! ウチの店も大忙しだったわ。ま、いい商売させてもらったけど?」
「今年も神様のお告げに従って、いくつもの悲劇を予知したのじゃ。あっという間の一年だったのじゃ」

 ミニスカートの衣装と帽子を身に着けた小柄な三人娘が席に着き、白髭の狼おじさんとなったアナンディーンが特大のジョッキを皆に配る。

「さあ、みんな飲むの! 今日は忘年会も兼ねて盛大にパーティーなの~~~!!!」
「飲んで飲んで飲みまくるわよ~~~!!」
「わらわもたまには夜更かししたいのじゃ!」

 飲み過ぎるなよ、と忠告するアナンディーンの声が聞こえているのかいないのか。
 三人娘は意気揚々と杯を掲げ――

「メリーユールフェ……」
「「「お誕生日おめでとう!」」」」

 へ? と間の抜けた声を発して、オペラは目をパチクリさせながらリーミル、ポピー、アナンディーンを順番に見た。

「もうじき誕生日だろう。少し早いが、祝わせてくれ」
「12月25日よね。おめでとう、オペラ!」
「お誕生日おめでとうなの。聖霊節のお祝いもいいけど、今日はオペラの誕生日パーティーにするの!」

 テーブルの上のケーキに、オペラの名前が書かれたチョコプレートがそっと置かれる。

「お、おぬしら……! わらわに内緒でこのような……」

 思わず下を向き、ごしごしと目許を擦るオペラ。
「泣かないでよ~」と覗き込むポピーに、「泣いてなどおらぬ!」と赤い目で言い返して。

「……ありがとう、なのじゃ」

 ほんのり温かくなった胸に手を添えて、オペラは笑う。
 ひとりひとりと杯を合わせて、みんなで一気に飲み干して。
 二杯目のジョッキを手に取ると、四人は今度こそ声を揃えて言った。

「「「「メリーユールフェス!!」」」」


 執筆:桃谷かな
アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0