【鬼哭】かくて小鬼は神理に挑む

ドン・ゴーフ?
なるほどなァ……。世界ってなぁ、こういうもんなのか。
征竜
創造神の作りし美しき世界が また変わった。
新たな人類が 生まれる。それが汝の真実の望みか。
ドン・????
……やっぱり見てやがったか。皇子サマへ送った書簡か、それとも例の巫女様の耳か?
悪ィなァ、世界の守護者様よ。アンタと違ってひ弱なヒトってなァ、嘘を吐くもんだ。
娘を助けてェってのも、まあ本気ではあったがな。
征竜
過ぎたる変革は 二度と戻る事はない。
今は 新たな小さき神の 誕生を祝すのみ。しばしの別れだ。小鬼の神。
現世からその存在を消し 世の狭間で生まれ変わる時まで 眠るが良い。
??・????
ああ、そうさせてもらうさ。
……なァ、サチコ。お前は本当に親孝行な娘だったぜ。だから泣くんじゃねェぞ。
(ゴブリンの未来を巡る争いは、新たな『ゴブリンの神』の誕生で幕を閉じました。
「【鬼哭】決戦:かくて小鬼は神理に挑む」リプレイと特別褒賞・負傷者一覧が公開されました!)
サウゼル大樹海の遺跡にて、門を開く役割を果たしていたドン・ゴーフルの身体の周りを白い光が舞う。
「はん。アイツとは何も示し合わせた訳じゃねェが……。何とも思い通りに事が運ぶもんだぜ」
サチコが神化の儀式を行っているイェルノー荒野の遺跡は、世界の境界が薄い場所だった。そして、そこへと龍脈伝いに冒険者達を送り込めるこの場所も。超越種であるだけに偽る必要性がない征竜を、手のひらで転がしたのはゴブリンの王。『巫女』を通じ、サチコの脅威を伝え、遺跡へ向かう自らの目的を娘の制止だと吹き込んだ。
『新たな 小鬼の神。小鬼よ 世界は また変わるのか』
事態に気付いた征竜が大陸の南端へと思念を飛ばす。気付くのが遅すぎた。征竜の翼は僅かな時間で大陸を縦断するが、瞬時とはいかない。征竜は自らが失敗したことを理解し、新たな事態を受け入れた。そこに人間のような感情の差し挟まれる余地は無い。ドン・ゴーフルへも、サチコへも、冒険者へも、巫女達へも、怒りも失望も向けられることは無かった。
『創造神の造りし世界が 変わって行く。
変わろうとも、我が護る世界に変わりはない。
……だが、あの時は遠くなった』
感情に波立つような精神はしていないが、征竜が抱いていた思いを人間に分かるように解釈するならば、それは慨嘆の念が近かっただろう。かつての豊穣な神代の世界がクリーパーに汚された時も、往時の住人たる小さき神や他の征竜が消えて行った時も、新たな種族が生まれた時も、彼は変わって行く現実をただ受け入れてきた。そう言う生き物であった。
『なるほどなァ……。世界ってなぁ、こういうもんなのか』
ドン・ゴーフルの肉体が消失していく。光に溶けるように、あるいは泥と崩れるように。新たな存在になる為の羽化の儀式。その日、世界中のゴブリンへ光が触れた。
●
『ゴッゴブ! ゴブブ!』
どことも知れぬ森の奥で、亜人のゴブリンはこん棒を振り回す。しばらくあたりを漂っていたが、光はそのまま宙へと消えて行った。
「何、これ。綺麗……」
ゴールディの裏通りで、ぼうっと立っていた客引きの娘はその光に手を伸ばす。身体の芯が温かくなったような、気がした。
「ドン……。貴方の名前も、顔も、消えていく。これが、貴方の望んだ事なのですか?」
沈痛な顔で、アキュアリスタ遺跡のサチコは光を受け入れた。世界の様々な場所で、ゴブリンに光が降り、ある者はそれを拒絶し、ある者はそれを受け入れたが、目に見えた変化は何も無い。ただ一つ。ゴブリンに限らずあらゆる存在の中から、一人の小鬼の記憶が薄れていく。それが神となり、世界の理を書き換える代償であるかのように。
「……もうお名前も覚えていない。ここに刻まれた名前を見ても、何の感慨もわかない。『ドン・ゴーフル』……。この方が、私が尽くした父」
名前を目にしている間は、記憶に留まっているのに。その文字列が、どうしても名もなき小鬼の王の記録と結びつく事は無い。それが悲しい、と感じる心すら薄れていく。サチコはそれでも、幾ばくかの達成感と共に南へ目を向けた。
「私は、貴方のお眼鏡に叶いましたか、父よ」
『……なァ、サチコ。お前は本当に親孝行な娘だったぜ。だから泣くんじゃねェぞ』
そんな言葉が頭に響き、サチコは驚いたように顔へ指先をあてる。物心ついてより流した記憶の無いものが頬を濡らしていた。
●
大きな支柱を失い、しかも何を失ったか分からない。いずれドン・ゴーフルが死ぬ時が来れば主導権争いに明け暮れると思われたゴールディの有力マフィア達は、魂が抜けたように静かだった。
「サチコ様は残っちゃあくれんのですか」
「名もなきゴブリン、我らが神の記憶が消えても、私が犯した罪の記録が無くなった訳ではありません。あれもまた必要な事だったと、納得できるのは同胞達だけでしょう」
サチコに従って暴徒と化していたゴブリン達も、裏切られたブラックデスの構成員も、なぜかサチコへの怒りを抱く事は無かった。しかし、サチコはブラックデスの首領への就任は頑なに拒んでいる。消えた絶対的な首領の代わりには誰もなれないし、なったところでそれは紛い物だと誰もが理解していた。
「首領の座は空席のまま、幹部達の合議で話を決しましょう。なんなら、レッドブーツやホワイトライフの連中を椅子に座らせても良い」
「……サチコ様は相談役っちゅう事ではどうだ? 正直、アンタほどに諸外国に顔が売れた奴ぁいねぇんだ」
「はぁ……。しばらくの間だけですよ。私にはすべきことがあるのですから」
たとえ第二、第三のマフィアが結束しても多数派にはなれまい。対外的な代表はそのままブラックデスが務める事になるだろう。サチコが隠遁し、ゴブリンの神の巫女と成れる日はまだまだ先のようだ。
「ァァァ……グギィ、ハァ、ハァ……」
そして、喪失感にさいなまれる者がもう一人。知性ある、人としてのゴブリンという存在を憎み、その旗振り役であったドン・ゴーフルを憎むことを存在意義としていたアダムは、苦しんでいた。光は要らぬ。自分はヒトではなく、忌むべきゴブリン。醜い混血。その思いだけは消えず、恨みの矛先を向ける相手がいない。絶望と悲嘆の末に死すら望んだが、虜囚の彼には死ぬ自由も無かった。
「アダム。みじめなものですね」
「コロ……セ……」
冷たい床から睨み上げるアダムの視線を、サチコは冷たく見返した。温度こそ違えど、胸に開いた空洞の大きさは同じ。だからこそ分かる事がある。
「行き場がないその激情を、振るう先が欲しいでしょう。教えてあげましょうか、今回の件の真相を」
「ぁ……?」
サチコは語る。真実の中に一つまみの嘘を混ぜるだけで良かった。当事者たるゴブリンを除けば、ゴブリンの進化に関わったメインプレイヤーは征竜か、イダか、メドゥの左腕しかいない。彼らこそが事態に介入し、ゴブリンの未来を歪めたのだとアダムに刷り込むことは何の困難も無かった。
「……征竜、イダ……メドゥの、左腕……!」
「征竜は巻き込まれただけ。イダは愉快犯。そう思えば、誰が『悪い』のか、愚かなお前にも分かるでしょう」
「メドゥの……左腕!!」
アダムの目に、濁った光が生まれる。サチコの誘導は巧みで、ゴブリンがいずれ加わるべき人類社会の共通の敵へと彼の憎悪を紐づけた。後は、水をやらずとも勝手に育つだろう。
「……死なせてやるのが慈悲なのでしょうが、お前に掛ける慈悲はありません。アダム、貴方はゴブリンの未来の為の礎となって死ぬのです」
ドン・ゴーフルが死んで尚、アダムという怪人は妄執から解き放たれない。
執筆:紀藤トキ
assignment【鬼哭】かくて小鬼は神理に挑む 概要
「かくて小鬼は神理に挑む」は帝国のゴブリンがドン・ゴーフルの支配から物理的にも精神的にも離反しつつある現状から、やがてゴブリン全体の命運に関わっていく連動となります。ロスガリア大陸の人類種族の中では最も新しく不安定なゴブリンがどのような未来を掴むのか、この連動の行く先で示される事でしょう。
assignmentここまでの流れ
メアリー王女が冒険者達の協力を得て稼働させた「王家の耳」。無作為に集まってくる情報に耳を傾けたメアリーは、シルトラース帝国南部にてゴールディから移住したゴブリンに関わる騒動が多発している事に気が付く。ドン・ゴーフルやレイウェスト・バルダスも勿論その事態は把握しており、頭を抱えていた。
(2022/12/9追加)
冒険者や帝国民の協力により、暴走ゴブリンの多くは不殺で対応された。しかし、いまだ事態の収まらぬ現状で、ドン・ゴーフルはレイウェスト皇子や帝国復興を支える関連諸国へ会合を呼び掛ける。場所は、騒動から遠い辺境都市群アキュアリスタ。その席でゴーフルは事態の真相を語り、対応を約束するも――。護衛のアダムに突如刺され昏倒する。
ゴーフルの代理となったサチコは、暴走ゴブリンへの苛烈な対応を宣言した。
(2023/1/8追加)
昏睡から覚めたドン・ゴーフルはサチコの行動を叱責する。イダの刻印の解除方法も判明し、ゴブリンに纏わる騒動は沈静化するかと思われた。しかし、サチコはドン・ゴーフルを『解放』する為、自らがゴブリンを導く神となる事を宣言。イダと手を組む事を告げ、手勢を引き連れてヴィントから消えた。レイウェストはドン・ゴーフルとの友誼を重んじ、父に続いて母とも道を分かつ。一方、病床のドン・ゴーフルも姿をくらまし、故郷たるサウゼル大樹海を目指していた。
(2月8日追加)
帝国から東へ向かったサチコ一派は、イェルノー荒野の神代の遺跡を占拠した。神へと至る力を手にする儀式を行う彼女に対して、極北の征竜が遂に動く。レイウェスト・バルダス皇子は征竜に自重を願い、サチコの神化の儀式は人の手で阻止する事を告げた。残り時間がいくらあるか分からぬ状況で、帝国軍は少数精鋭で荒野へ向かう。一方、ドン・ゴーフルが辿り着いたサウゼル大樹海の廃墟、アダムが逃走に使おうとしたアキュアリスタ遺跡には神代の転移装置が存在し、それを用いた強襲作戦も計画されていた。
assignment結果
イェルノー荒野の神代の遺跡にて『神へ至る儀式』を遂行しようとするサチコを、帝国軍とドン・ゴーフルの手勢、彼らに手を貸した冒険者達は三段構えの体制で阻む。帝国軍の正面攻撃と、既知のサウゼル大樹海にある遺跡を起動したドン・ゴーフル主導の強襲はサチコの予期したところであったが、アキュアリスタ遺跡からの最後の奇襲には気付けなかった。正面に割いた戦力はもはや戻す事はできず、サウゼル大樹海への対応に向けた精鋭も速やかに打ち破られ、いずれもサチコの元へ駆けつける事はできなかった。サチコの儀式は予想される限り最速のタイミングで阻まれる。
その頃、遺跡の門を開く為にサウゼル大樹海に残ったドン・ゴーフルは、並行して自身へ神の力を取り込んでいた。サチコの動向を注視していた征竜がその事に気付いた時にはもう遅く、ドン・ゴーフルは密やかに神への階を登る。
person_pin関連NPC
ゴールディのマフィア最大の「ブラックデス」首領であり、実質的なゴールディの首長。大脱出を指揮した本人であり、ゴブリンロードとしてもかなりの長命。メドゥの指先に狙われているという噂も。
《本連動での動き》
帝国に移住したゴブリン達の『動揺』を知り、頭を抱えているようだ。
今後の相談と対策の為に呼び掛けた国際会議の席で、自らの護衛であったはずのアダムに刺され意識を失う。リブラネスタに搬送後、意識を取り戻しサウゼル大樹海の神代の遺跡へ。転移門を開き、サチコのいる儀式の場へと強襲を仕掛ける手はずを整えた。開いた門を通じて自身も龍脈の力を取り込み、新たなゴブリンの神となる。ただのゴブリンであったころの名はドン・ゴーフル。その名前は急速に人々の記憶から消えていった。
ドン・ゴーフルが擁するマフィア「ブラックデス」の幹部にして実働部隊。ドン・ゴーフルの実子でもある。あくまでも現場思考のため、戦略的な思考は不得手。攻撃魔法としての「消えない炎」を操る授恵者。
《本連動での動き》
ドン・ゴーフルの身体を案じつつ、厄介な動きを見せる同胞たちに苛立ちの念を感じている。
ドン・ゴーフルが倒れた事を受けブラックデス首領代理、ゴールディ代表代理となり、ドンの意志に沿わないゴブリンへの苛烈な対処を宣言した。目覚めたドン・ゴーフルから叱責を受けるも、自らがゴブリンの神となるべく手勢を率いて蜂起する。イェルノー荒野の神代の遺跡を占拠、神へ至る儀式を開始したが、激闘の末に冒険者により儀式は阻害される。龍脈の力に触れていた時間が短かったため、身体に悪影響は見られない。自分がゴーフルの代わりとなる事を考えていたが果たせず、消沈しつつゴールディへ戻っていった。
亡国となった帝国の皇族の、唯一と思われていた生き残り。皇位継承順位こそ八位と低いが、皇帝ヨゼフとその子女である第三皇女イダとの間に生まれた生粋の皇族と言われている。帝都から脱出して以降、各国の支援や冒険者達の助力を受けて帝国南部を奪還し、その後も帝国民の安住の地を確保しようと努めている。
《本連動での動き》
ゴブリンに起きた異変に不自然さを感じており、できるならば不殺で対応したいと考えている。
ドン・ゴーフルが倒れた後も、サチコの怒りを止める立場ではないが内々の希望としては不殺を続けたいようだ。ドン・ゴーフルとサチコの訣別に際し、母イダが背後にいる事は把握しつつもサチコではなくドン・ゴーフル側に着く事を宣言した。イェルノー遺跡で神化の儀式を開始したサチコを誅殺する意向を示す征竜に対し、事態を人の手で収拾する事を申し出る。
シルトラース帝国現皇帝ヨゼフ・バルダスの第三皇女であり、皇妃(側室)でもある女性。第八皇子レイウェスト・バルダスの実母として知られている。『大陸一の美姫』と謳われた美貌の姫だが、ヨゼフ帝と婚姻し成人とされた後の彼女の姿を見た者は極端に少ない。1220年の夏、エフレムに命じて『天霧りに消ゆる幽界樹』を召喚させ、帝国を崩壊させた人物とされている。人を超えた『超越者』となり、神の領域にも近づいているイダは帝都の幽界樹と多数のクリーパーを支配下に置いている。
《本連動での動き》
イダの刻印を通じてゴブリンへの支配力を発揮し、ドン・ゴーフルの影響から『解放』しようとしているようだ。サチコを篭絡し、彼女に『新たなゴブリンの神』となる事を提案する。サチコへ戦力となるクリーパーを提供し、特等席で事態を眺めていた。障害たる黒薔薇竜が打ち破られ、ヒロインたるサチコが救われ、主人公のドン・ゴーフルが夢をかなえた『物語』の出来栄えに満足したようだ。
元メドゥの指先幹部「緑の親指」。ゴブリンとリザードマンのハーフで、己の容姿にねじくれたコンプレックスを持つ。ドン・ゴーフル、そしてヒトとの混血を意味するであろう『知恵あるゴブリン』に憎悪を向けていた。ドンゴーフルを殺して、自分も死にたいと願っていたが、冒険者により捕縛される。帝国南部都市ヴィント奪還直後に再び姿を現した時には、無口かつ無表情、ドン・ゴーフルに従順な手下となっていたが……。
《本連動での動き》
イダとの遭遇後もドン・ゴーフルの強力な直接支配の下にあると思われていたが、イダにより強引に操られてドンを刺した。アキュアリスタ遺跡に逃げ込み、遺跡の謎の装置を操って逃走しようとした所を捕縛された。冒険者との対話で遺跡の装置の使用法について教えるも、ドン・ゴーフルへの敵意は消えなかった。神となり記憶から消えたドン・ゴーフルへの憤りは行き場を失い、今はメドゥの左腕をはじめ自らを利用していた存在への復讐の念に駆り立てられている。
帝国東部鎮守都市エスタルの生き残りの一人。シルトラース帝国近衛連隊出身の元軍人で帝国魔導院エスタル支部長。黒づくめの外見がトレードマークの授恵者であり、今は冒険者ギルドに所属している。最愛の妻と娘を帝国崩壊時に失って以後しばらくは攻撃性の塊のような時期もあったが、現在は生来の子供好きの性格が復活し、他人の子供の世話を焼いていることが多い。
《本連動での動き》
ゴブリンの異変について、独自の視点で研究を進めようとしている。刻印の影響を遮断する方法を研究し、神に近い人物か、神の被造物による遮断方法を知る。ヴィントのダンジョンではない、別の神代の遺跡として王国西部砂漠の遺跡の利用を考えているようだ。
長い銀髪を後に纏めた紅眼の女性。シルトラース帝国遊牧民族の衣装をまとい、長大な骨剣を有する。帝国北部鎮守都市オルセンを帝国滅亡時の幽界樹の出現とその後の混乱から救い、絶大な感謝と敬意を向けられている。また、人知れず帝国都市ダルトートの幽界樹へ単身で挑み、瀕死の状態に追い込んだが最後の止めを欠き、後の暴走を招くなどうっかりした面もある。
《本連動での動き》
ゴブリンの異変に対応できるかどうか、試してみようとしている。どうやら少人数であれば、彼女に直接指示を受けて配下に入っている状況と認識した場合、イダの刻印を振り払えたようだ。神化の儀式を阻止するために東進した帝国軍に同行。イェルノー遺跡の外でサチコ派との戦闘に協力した。
エーテルを用いて自分の表面から毒を齎す能力を持つ。かつては倫理観が稀薄であり、メドゥの指先の構成員として子供だけのチーム『デゼスポワル』を率いていた。ささいな迷惑行為から場合によっては命に係わる妨害までを分け隔てなく行っていたが、レイウェスト皇子の暗殺事件に連座し捕縛、皇子により恩赦される。その後の冒険者や帝国兵の対応もあり人生観を一変させた。現在は帝国所属の薬師(駒)として過去の贖罪の為、日々勉強と仕事にあたっている。
《本連動での動き》
メドゥの指先構成員時代に帝国、ゴールディ双方に様々な被害を出していた。レイウェストのように相手を殺しかけたようなケースもあり、中には今では相手に忘れられているような些細な事もあるのだが、当人はその全ての贖罪の為と考え、この騒動を解決するべく行動している。
メドゥの指先構成員。魔獣を操る能力を持つ。今まで仮面と道化師の衣装で素顔を隠し、各地で暗躍を続けていた。最近になって仮面が破壊され、素顔と性別が判明する。
シナリオ「【鬼哭】サウゼル大樹海への道【茜蔓】」にて、自身の正体がメドゥの指先幹部「黄の小指」であることを明かした。
《本連動での動き》
『メドゥの左腕』よりサウゼル大樹海に存在する遺跡へ向かう冒険者達へ協力するよう命じられ、冒険者達による遺跡へのルート確保、並びに遺跡への到着を支援した。 その後も『左腕』の意向に反しないと判断し、遺跡へのルート確保に従事するなど陰から冒険者達への支援を続けている。
頑張ったら神になれるかもしれないエルフ・キャスター。リーンエス王国北部で百年間、大型クリーパー「蒼炎の魔人」を封印していたが、魔人が冒険者によって倒されたため、諸国漫遊の旅に出た。
《本連動での動き》
死霊術師に憑依され、肉体を奪われかかっていた所を冒険者に救われ、イダの刻印解除の為に帝国に渡る。刻印解除の儀式の途中、彼女に興味を持ったイダ・バルダスに大型クリーパーを差し向けられたが、冒険者の奮闘によりクリーパーは撃退された。引き続き事態解決への協力を依頼され、アキュアリスタにて遺跡の門を開く。冒険者の提言により戦闘に加わる事はしなかったが、その事が神化の儀式の阻止に大きな貢献をした。
極北から来た征竜の巫女を名乗る少女。極北から動けない征竜の眼となり耳となる使命を帯びて南へとやってきた。
《本連動での動き》
自ら南へと下ってきた征竜を目にし、事前に何も知らされる事もなかった自分の存在意義に疑問を持つ。
征竜とレイウェストの交渉(密談?)を知り、誰の眼にも触れる事無く、戦場を後にした。征竜によれば、イェルノー荒野から南西へ向かったらしい。
menu_book関連用語・情報
帝国復興とゴブリンの移住
レイウェストらの支配地域であるヴィント付近には、幾つかの移住ゴブリン達の村がある。種族的な問題に配慮し、ゴブリンのみで構成されている村が多いが、人とゴブリンの混在する村もある。住民はブラックデスの構成員か関係者であり、ドン・ゴーフルの指示のもと帝国民とは決して諍いにならぬよう、慎ましく生きていた、はずであった。
(2022/12/9追記)
冒険者の介入により、人とゴブリンの争いの幾つかは防がれている。
過去の経緯
1221年初頭、帝国南部鎮守都市ヴィントを奪還したレイウェストらが直面したのは、今後も帝国の領域を奪還していくには、各国へ避難した難民達の帰還も織り込んだとしてもなお、帝国民の生き残りがあまりに少ないという現実だった。一方、ロスガリア内で、実際にはゴールディ一か所でしか人間扱いされないゴブリンの現状に思う所のあったドン・ゴーフルはレイウェストへゴブリン達の復興援助と引き換えに労働力としての移住の権利を要請する。帝国の生き残り以外に今の帝国へ移り住みたい者などそう多くはいない現状、ゴーフルの申し出はありがたいものであった。
暴走するゴブリン達
帝国領土へ移住したゴブリンの一部が先祖がえりを起こしたように狂暴化し、人類への攻撃衝動や仲間内での闘争に向かっている。一時的に思考を失いゴブゴブ言って暴れる(そして後で元に戻って反省する)暴走もあれば、理性を残したまま反抗的になるケースもあるようだ。
(2022/12/9追記)
単なる状態異常ではなく、薬物(ゴブリナ草)による鎮静や解呪などのスキルによる解消は出来ない模様。
グリーンナイフ
帝国南部にて、暴走したゴブリン達の一部が結成しようとしている新興マフィアの名称。かつてブラックデスに反抗し、ドン・ゴーフルに恭順していた元レッドブーツ、ホワイトライフの幹部なども含まれており、短い間に名前だけが随分広まっているようだ。
(2022/12/9追記)
決起直後に声をあげた多くのゴブリンが捕縛されたものの、暴徒ゴブリンの間で反体制組織として草の根のように広まっているらしい
ドン・ゴーフルとゴブリンの文明化(2月27日更新)
大脱出とそれ以後のゴブリン種族の文明化は、特異個体ドン・ゴーフルの影響によるものであり、彼が失われれば幾つか世代を経て元の亜人に帰っていくと推測される。【大変動】でかつての同志の子孫が野生に帰りつつある姿を見た事で、ゴーフル自身はこの事に確信を持った。
(2月27日追加)
ゴブリンの神となったドン・ゴーフルは、ロスガリア大陸におけるゴブリンの一部の存在律を書き換えたようだ。その結果がどのようなものになるのかは、いまだわからない。
イダの刻印(2022/12/9追加)
一部のゴブリンに刻まれた、帝国皇女イダ・バルダスからの精神支配を示す魂への刻印。痣など何らかの形で外見上に出てくる場合もあり、出てこない場合もある。ドン。ゴーフルの影響力と拮抗しており、帝国のゴブリン族動揺の原因の一つとみなされている。
イダの刻印を受けたゴブリンに接触したゴブリンにも伝染していくらしい。伝染力は、イダから受けた精神支配が深い個体程強いと思われる。
イダの刻印の対処法(2月8日更新)
ドン・ゴーフル自身の言葉によれば、イダに比肩する様な神に近い存在の影響下に置くことで刻印を排除できると推定される。帝国と言う場所にはそれ以外の方法もあるような事を匂わせていたが、アダムにより刺されその後の言葉は不明となった。
(1月8日追加)
その後、実際に強力な人物による解除が試行され、半日ほど掛ければ少人数に効果があることが判明した。また、神代の遺物の中に隔離する方法が調査により発見されている。
(2月8日追加)
隔離によっても影響力を無くすことが可能と判明した。
水上都市アキュアリスタ(2月27日更新)
ロスガリア大陸北東、辺境都市郡の遺跡都市の一つ。
ヴィントで集まるのは微妙な時期と判断したサチコの進言で今回の国際会議の舞台となった。ドン・ゴーフルを刺傷したアダムが遺跡に逃げ込んでいる。
紀元前より存在するとされる広大な湖内部に沈んだ遺跡部と、遺跡の中でも大きい建造物の最上部を利用して作られた行政区などの中心部、遺跡上に建築したり浅瀬を埋め立てることで建造された外縁部からなる。
都市内は徒歩での移動も可能だが、ボートでの移動もよく利用されている。同都市では冬季に行われる『水神祭』が最も知られている。原因は不明であるが、湖は一年に一度、冬季に大きく水位が下がり、遺跡の外観の一部が明らかになると同時に遺跡への進入が可能となる。
この時期は冒険者、研究者、加えて、その景観を見ようと観光客が押し寄せる時期であり、『水神祭』は彼らをターゲットとした、大陸全土で見ても最も大きな祭りの一つである。なお、遺跡自体は強固な素材で建築されており、破壊による遺跡調査や資材採集が困難であることから、長年に渡り探索・研究の対象となっている。現状確認されている遺跡内部への入り口は都市中心部の深層に一つのみであることも手伝い、調査用・探索用に遺跡を開放する際の利用料は同都市の貴重な収入源となっている。
遺跡は巨大な石材を組み合わせて作られており、巨大な基部と、そこから様々な方向に伸びる直方体様の構造物が組み合わさったような形をしている。
水位が下がった際に見ることができる威容はこの世のものとは思えない景観であること、夜間はその外壁の紋様が明るく発光することから、観光客の人気も根強い。
(1月8日追加)
ドン・ゴーフルを刺したアダムが逃げ込み、別空間へと通じる何らかの装置を作動させていた。アダムは逃亡を阻止され、捕縛される。
(2月8日追加)
アダムの尋問により装置の利用法が判明する。その正体は短時間ながら離れた遺跡を繋ぐ古代の転移装置であった。
(2月27日追加)
魔女ラピスラズリによって起動された転移装置は蓄えられていた力を使い果たしたようだ。再び扱えるようになるのがいつになるかはわからない。
神化の儀式(2月8日追加))
イダ・バルダスからサチコが伝えられた『神に至らぬ者を神へ届かせる為の儀式』。実体は、世界の障壁が薄い場所で龍脈の力を自身へ引き込むというものであり、器が足りない場合は自滅するであろう事も示唆されている。
神代の門(2月8日追加)
世界の障壁の薄い場所に築かれた神代の遺跡同士をつなぐ神代の魔法装置。時間をかけてため込んだエーテルを消費して短時間だけ開くというもの。操作自体は難しくないが、起動は強力な授恵者でないと行えない。
なお、制御の装置抜きで門を開く事は通常はできないが、エーテル操作に長けたドン・ゴーフルは神に近い自身の力を用いて無理やりそれを行っている。